JP2000041943A

JP2000041943A - 検眼装置

Info

Publication number: JP2000041943A
Application number: JP10230302A
Authority: JP
Inventors: Yoshi Kobayakawa; 嘉小早川
Original assignee: Canon Inc
Current assignee: Canon Inc
Priority date: 1998-07-31
Filing date: 1998-07-31
Publication date: 2000-02-15

Abstract

(57)【要約】【課題】開瞼時間を短縮して被検者への負担を軽減す
る。【解決手段】当接部材６及び当接部材１０Ｌ、１０Ｒ
に被検者の顔を当接すると、これをマイクロスイッチ１
２Ｌ、１２Ｒが検知して検知結果が検者に表示される。
このとき、モータ８Ｌ、８Ｒは当接部材１０Ｌ、１０Ｒ
を上方に動かして検眼に支障が生じないように被検者の
瞼を持ち上げる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、眼底カメラや角膜
形状測定装置等の検眼装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】(1) 従来、被検眼の開瞼装置としては、
特開昭５２−１４０３１号公報にスプリングを使う装置
が開示されている。

【０００３】(2) また、無散瞳眼底カメラの遮光手段と
して、遮光部材により被検者の頭部を覆う装置や遮光部
材を頭部に固定する装置が開示されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】(イ) しかしながら上述
の従来例(1) においては、被検眼に対する開瞼時間が長
くなり、涙が出て検眼に支障をきたす。また、検者が手
で瞼を持ち上げようとする場合には、片手が装置の操作
に使えなくなるという欠点がある。更に、大型の装置で
は検者の手が届かないために助手を必要とする。無散瞳
眼底カメラのように自然散瞳するために周囲を暗くする
と、手を瞼に当てるのが難しくなるなどの問題点があ
る。

【０００５】(ロ) また、上述の従来例(2) の頭部を遮光
部材で覆う装置では、被検者の顔が見えないことにより
操作性が悪くなるという問題があり、頭部に遮光部材を
固定する装置では、操作が煩わしいなどの問題がある。

【０００６】本発明の他の目的は、上述の問題点(イ) を
解消し、検眼時に容易に瞼を上げることができ、開瞼時
間を短縮して被検者への負担を軽減した検眼装置を提供
することにある。

【０００７】本発明の他の目的は、上述の問題点(ロ) を
解消し、操作性を損なうことなく簡便に自然散瞳するよ
うに遮光可能な検眼装置を提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る検眼装置は、被検者顔の被検眼上部に当
接部を当接する当接部材と、前記当接部を上方に駆動す
る駆動手段とを有することを特徴とする。

【０００９】また、本発明に係る検眼装置は、被検者眼
の周囲に当接する当接部材と、位置合わせのために被検
眼に対して可動な光学系と、該光学系の対物レンズ及び
前記当接部材の間を遮光する伸縮自在な遮光部材とを有
することを特徴とする。

【００１０】

【発明の実施の形態】本発明を図示の実施例に基づいて
詳細に説明する。図１は第１の実施例の無散瞳眼底カメ
ラの顔受け台の正面図、図２は平面図を示している。基
台１上には、被検眼EL、ERに対する位置合わせ用の駆動
部を介して、対物レンズ２を含む光学系が載置されてお
り、被検者側には支柱３Ｌ、３Ｒ及び顎受け台４が固定
されている。支柱３Ｌ、３Ｒにはそれぞれ固定部材５
Ｌ、５Ｒが取り付けられており、固定部材５Ｌ、５Ｒに
はスポンジのような容易に弾性変形する当接部材６が取
り付けられ、当接部材６の対物レンズ２側には遮光部材
として作用する伸縮自在な蛇腹７の側面と下面の端部が
固定されている。

【００１１】更に、支柱３Ｌ、３Ｒにはそれぞれモータ
８Ｌ、８Ｒが固定されており、これらのモータ８Ｌ、８
Ｒにはそれぞれ支持部材９Ｌ、９Ｒを介して被検者の眉
毛周辺に当接する当接部を有するゴム等の弾性素材から
成る当接部材１０Ｌ、１０Ｒが取り付けられている。そ
して、当接部材１０Ｌ、１０Ｒの対物レンズ２側は蛇腹
７の上部に取り付けられており、蛇腹７の対物レンズ２
側の周囲は鏡筒１１に固定されている。これによって、
当接部材６及び当接部材１０Ｌ、１０Ｒは、被検者の顔
の形状に応じて容易に変形して遮光し、顔の形状に拘ら
ず確実な当接が得られるようになっている。また、支持
部材９Ｌ、９Ｒの中央部には、それぞれマイクロスイッ
チ１２Ｌ、１２Ｒが取り付けられている。

【００１２】このような構成により検眼を行う場合に
は、先ず被検者は当接部材６及び当接部材１０Ｌ、１０
Ｒに顔を当接して被検左眼ELにより対物レンズ２を介し
て光学系内の視標を見るように指示される。被検者の顔
が当接部材１０Ｌ、１０Ｒに当接してマイクロスイッチ
１２Ｌ、１２Ｒが当接を検知すると、適正に当接されて
いることを示す検知結果が検者に表示される。

【００１３】初期位置に下っている顎台４が自動的に上
昇して被検者の顎に接触し、図示しないマイクロスイッ
チがこれを検知すると、顎台４は停止してその位置で固
定される。なお、顎台４は被検者が顎を離すと所定時間
後に元の初期位置にまで降下する。

【００１４】光学系に設けられた図示しない被検眼位置
検出手段の信号に基づいて、光学系は例えば被検左眼EL
に対して三次元的に駆動されて位置合わせが行われ、位
置合わせ後に検眼測定が実施される。

【００１５】モータ８Ｌ、８Ｒはそれぞれ当接部材１０
Ｌ、１０Ｒを上方に動かすことにより、検眼に支障が生
じないように被検者の瞼を持ち上げる。なお、当接部材
１０Ｌ、１０Ｒの駆動は、撮影シャッタに連動させまた
撮影時に上げて終了すると元に戻すようにすれば、短時
間の開瞼で済む。また、動作スイッチを検者が操作して
動かすようにしてもよい。このように、マイクロスイッ
チ１２Ｌ、１２Ｒにより顔の当接を検知して、当接部材
１０Ｌ、１０Ｒを駆動させるので確実に瞼を持ち上げる
ことができる。

【００１６】なお、当接部材１０Ｌ、１０Ｒは顔に当接
する当接部を上に動かせばよいので、モータ８Ｌ、８Ｒ
によって当接部材１０Ｌ、１０Ｒを上方に動かす代りに
回転するようにしてもよい。また、当接部材１０Ｌ、１
０Ｒが当接する瞼から、被検左眼ELまでの光路O1方向の
距離に個人差があっても、蛇腹７を自在に伸縮させて位
置調節することができるので、対物レンズ２と被検左眼
ELまでの距離を常に一定に保持することが可能である。

【００１７】右眼ERを撮影する場合には、光学系を眼幅
分ずらして右眼ERの前面に配置する。これにより、蛇腹
７は図２に示す点線のように変形し、その後に同様に位
置合わせを行ってから検眼測定を実施する。

【００１８】このように、被検者眼の周囲に当接部材１
０Ｌ、１０Ｒを当接することにより、最初から光学系の
初期位置近傍に被検者眼を持ってくることができるの
で、被検眼位置検出手段の検出範囲や位置合わせ駆動手
段の駆動範囲を広くする必要がなくなる。

【００１９】図３は第２の実施例の瞼持ち上げ手段の正
面図であり、左右眼用の片側部分のみを示している。顔
受け台の支柱１３には額当て１４が取り付けられ、被検
者の眉毛の周辺に当接する当接部材１５が支持部材１６
を介してモータ１７に連結され、モータ１７は取付部材
１８により支柱１３に取り付けられている。取付部材１
８を支柱１３に摺動して上下方向に調節することがで
き、当接部材１５を眉毛に位置調整可能とされている。
また、当接部材１５は当接を確実にするために内部には
ばねが設けられており、このばねによって被検者顔方向
に付勢されている。そして、使用しない時は被検者顔に
当接しない角度に固定できるように構成されている。

【００２０】この場合においても、第１の実施例と同様
にモータ１７を駆動して、当接部材１５の当接部を上方
に上げることにより瞼を持ち上げることができる。

【００２１】なお、本発明は実施例の眼底カメラだけで
なく、角膜形状測定装置等他の検眼装置にも同様に適用
することができる。

【００２２】

【発明の効果】以上説明したように本発明に係る検眼装
置は、被検眼の上部に当接する当接部材の当接部を上方
に動かして瞼を開くようにしたことにより、検眼時に容
易に瞼を持ち上げることができ、開瞼時間を短縮して被
検者への負担を軽減することができる。

【００２３】また、本発明に係る検眼装置は、当接部材
と可動な光学系の対物レンズとの間を、伸縮自在な遮光
部材で遮光することにより、操作性を損なうことなく簡
便に自然散瞳するように遮光することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１の実施例の顔受け手段の正面図である。

【図２】顔当接部の平面図である。

【図３】第２の実施例の瞼上げ手段の正面図である。

【符号の説明】

１基台２対物レンズ３Ｌ、３Ｒ、１３支柱４顎受け台６、１０Ｌ、１０Ｒ、１５当接部材７蛇腹８Ｌ、８Ｒ、１７モータ１２Ｌ、１２Ｒマイクロスイッチ１４額当て

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】被検者顔の被検眼上部に当接部を当接す
る当接部材と、前記当接部を上方に駆動する駆動手段と
を有することを特徴とする検眼装置。
【請求項２】前記当接部は弾性部材で構成する請求項
１に記載の検眼装置。
【請求項３】前記当接部材に被検者顔が当接している
ことを検知する検知手段を有する請求項１に記載の検眼
装置。
【請求項４】前記当接部材は顔受手段に取り付ける請
求項１に記載の検眼装置。
【請求項５】被検者眼の周囲に当接する当接部材と、
位置合わせのために被検眼に対して可動な光学系と、該
光学系の対物レンズ及び前記当接部材の間を遮光する伸
縮自在な遮光部材とを有することを特徴とする検眼装
置。
【請求項６】被検眼の位置を測定した後に、自動的に
前記光学系を位置合わせ駆動する請求項５に記載の検眼
装置。
【請求項７】前記当接部材の上部に設けた当接部を上
方に駆動する駆動手段を有する請求項５に記載の検眼装
置。