JP7124575B2 - 眼科装置 - Google Patents
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Description
図1に示すように、眼科装置1は、検眼部2と、顔支持ユニット10と、操作部20と、を少なくとも含む。
検眼部2は、被検眼Eの測定、および、撮影等を行う。図1では、一例として、検眼部2の被検者側筐体面に、検査窓2aが配置される。検眼部2は、検査窓2aに対して被検眼Eが向き合った状態で、被検眼Eを検査する。検査に利用するために検眼部2から出力される光、圧縮流体(圧縮空気)、または、超音波等が、検査窓2aを通じて被検眼へ少なくとも出射される。図1では、検査窓2aは、周囲の筐体面から突出して配置されている。以下の説明において、検眼部2における被検者側の筐体面のうち、周囲の筐体面から突出し、且つ、検査窓2aを保持している箇所を、鏡筒部(又は、先端部)と称する場合がある。なお、接触式の検査装置の場合、検査窓2aは、プローブへ置換される。
駆動部4は、検眼部2と被検眼Eとの位置関係を、少なくとも前後方向に関して調整する。駆動部4は、更に、上下左右方向に関して検眼部2と被検眼Eとの位置関係を調整してもよい。つまり、3次元方向に関して検眼部2と被検眼Eとの位置関係を調整してもよい。駆動部4は、基台6と、撮影ユニットとの間に配置されることで、基台6上で撮影ユニットを支持する。駆動部4は、検者から加えられる力に応じて撮影ユニットを移動させるメカニカルな機構であってもよい。また、駆動部4は、制御信号に応じて撮影ユニットを移動させるアクチュエータ(図示せず)を備えていてもよい。
顔支持ユニット10は、検眼部2の正面と向き合って配置される。検眼部2(詳細には、検査窓2a)に対して被検眼Eが向き合うように、被検者の顔を支持する。顔支持ユニット10は、基台6に固定されていてもよい。顔支持ユニット10は、例えば、額当て12、顎台11の両方(例えば、図1参照)、又は一方を備えてもよい。顎台11には、被検者の顔が載置される。また、顎台11には、被検者の顔が載置されたことを検出するセンサを有していてもよい。
操作部20には、検者による各種操作指示が入力される。操作部は、例えば、ボタン、タッチパネル、トラックボールおよびその他の各種ユーザインターフェイスであってもよい。図1では一例として、検眼部2の被検者側筐体面に固定されている。但し、必ずしもこれに限られるものではなく、操作部20の位置は、検眼部2の被検者側筐体面または検眼部2の被検者側筐体面よりも被検者側の位置であり、なおかつ、顔支持ユニット10によって被検者の顔が支持された状態でも露出される露出箇所に、に固定されてもよい。操作部20がこれらの位置にあることで、検者のポジションが装置に対して被検者側である場合に、操作部に対して検者の手が届きやすい。その結果、検査における作業性が向上される。このとき、図1に示すように、操作部20は、顎台11よりも上側にあると、より操作性が良好である。また、モニタ(例えば、タッチパネルモニタ8)の画面を被検者側を向いていると、検者のポジションが眼科装置1に対して被検眼側である場合に、画面を確認しながら操作部20を操作できる。
タッチパネルモニタ8は、表示部と、ユーザインターフェイス(本実施形態における「第2操作部」)とを兼用する。表示部として、タッチパネルモニタ8には、例えば、検査結果、アライメント状態に関する情報、検査条件に関する情報、被検眼の画像、被検者の顔画像、検査を進めるためのガイド情報、等のうち少なくともいずれかが、適宜表示される。被検眼の画像は検眼部2を介して、又は、前眼部撮影部を介して撮影される画像であってもよく、被検者の顔画像は、顔撮影部を介して撮影される画像であってもよい。
<制御部>
制御部70は、眼科装置1の各種制御を司るプロセッサである。制御部70は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM、RAM等を備える。例えば、ROMには、眼科装置を制御するための眼科装置制御プログラム、初期値等が記憶されている。例えば、RAMは、各種情報を一時的に記憶する。
次に、図3のフローチャートを参照して、本実施形態における装置の動作を説明する。
フローチャートに示す動作は、被検者の顔が顔支持ユニット10に固定された状態で開始されるものとする。例えば、顎台11に被検者の顔が載置されたことを検出した場合に、該検出信号をトリガとして各種動作が開始されてもよい。
はじめに、制御部70は、検眼部2の調整動作の開始を制限(ロック)する(S1)。詳細は後述するが、調整動作の開始は、検出部(操作部20)からの接触検出信号を受け付けるまで制限される。
S1の処理によって調整動作の開始が制限された場合、制御部70は、タッチパネルモニタ8からガイド情報を出力する(S2)。ガイド情報には、検出部(操作部20)の検出領域に対するタッチ操作を促す内容が含まれる。例えば、検出領域を含む検査窓2a周辺をグラフィカルに示した画像を表示すると共に、タッチ操作を促すメッセージが、タッチパネルモニタ8へ表示されてもよい。例えば、「検出領域(検査窓周辺の導電体)をタッチすると動作が開始します」というメッセージが表示されてもよい。
検出部(操作部20)の検出領域に対するタッチ操作を受け付けたか否かを判定する(S3)。受け付けなければ、S2に戻って、ガイド情報の出力が継続されてもよい。つまり、制御部70は、ガイド情報の出力を、検出部(操作部20)からの接触検出信号を受け付けるまで継続してもよい(S3:No)。
調整動作として、まず、被検眼Eと検眼部2との位置関係が調整される(S5)。本実施形態では、顔撮影部および前眼部撮影部の各々によって撮影される画像に基づいて、駆動部4が制御される。これにより、被検眼Eと検眼部2との位置関係が予め定められた許容範囲内となるように、被検眼Eに対して検眼部2が3次元方向に移動される。
アライメント調整の完了後、制御部70によって、その他各種調整が行われ(S6)、その後、測定又は撮影(キャプチャー)が実行される(S7)。測定又は撮影の結果は、メモリに保存されてもよい(S8)。
以上の通り、第1実施形態では、検眼部2の調整動作を開始させるために操作される操作部20が、タッチパネルモニタ8よりも被検者側に配置されている。これにより、検者のポジションが装置に対して被検者側である場合に、検者の手が操作部20に対して届きやすい。また、タッチパネルモニタ8を被検眼側へ向けることができるので、検者のポジションが装置に対して被検者側である場合に、検者はタッチパネルモニタ8へ表示される情報を見ながら操作部20を操作できる。これにより、検者は、良好な作業性を享受できる。
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態においても、操作部はタッチパネルモニタ8よりも被検者側(より詳細には、検眼部2の正面側筐体面、又は、それよりも被検者側)に設けられている。但し、操作部が設けられた具体的な位置が、第1実施形態とは異なる。
このように、第2実施形態では、検眼部2の被検者側筐体面よりも被検者側の位置に操作部120が配置されていることで、操作部120への操作を開瞼と同時に行いやすい。なお、第2実施形態において享受される良好な作業性は、必ずしも検者のポジションが装置に対して被検者側であるか否かに関わらない。なお、第1実施形態における操作部20も、被検眼との位置が十分に近いのであれば、操作部20への操作を開瞼と同時に行ううえで良好な作業性を享受できる。
<検出部と別に操作部を配置>
例えば、第1実施形態では、操作部20は、被検者の顔と検眼部2との接触を検出する検出部を兼用するものとしたが、必ずしもこれに限られるものではない。操作部20は、検出部と兼用されることなく、検眼部2における被検者側の筐体面に配置されていてもよく、この場合も、検者は良好な作業性を享受できる。例えば、検査窓2aを保持する鏡筒の側面に、操作部20が形成されていてもよい。鏡筒先端に検出部の検出領域が形成される場合、操作部20は、鏡筒のより基端側に配置されてもよい。但し、必ずしもこれに限られるものではなく、その他の被検者側の筐体面において、顎台11よりも上側の位置に、操作部20が配置されていてもよい。
例えば、上記各実施形態では、操作部は、装置に予め固定されている。しかしながら、必ずしもこれに限られるものではなく、操作部は、装置に対して着脱可能であってもよい。この場合、操作部を装置において予め定められた位置であって、顎台11よりも上側であり、かつ、検眼部2の被検者側筐体面、または、それよりも被検者側の位置へ取り付けるための固定部が設けられていてもよい。着脱可能な操作部は、装置から分離された状態であっても装置を操作できるリモートコントローラであってもよい。
第1実施形態における眼科装置1は、検査窓2aに対してアタッチメントユニット50を着脱可能であってもよい。アタッチメントユニット50は、例えば、眼科装置1が眼科撮影装置である場合に、撮影範囲(深さ領域、画角のうちいずれか)を着脱に応じて切換えるものであってもよい。
また、例えば、検眼部2の検査窓2aを保護するための蓋と、該蓋の開閉機構と、が眼科装置1に設けられていてもよい。この場合において、眼科装置1は、蓋の開閉機構を駆動させる開閉スイッチを更に有していてもよく、開閉スイッチが、操作部と兼用されていてもよい。例えば、スイッチを操作し、蓋の開放させるとともに、検眼部2における調整動作が開始されてもよい。
2 検眼部
3 筐体
10 顔支持ユニット
11 顎台
20,120 操作部
Claims (7)
- 被検眼を検査するための検眼部と、
被検者の顔が載置される顎台を含み、前記検眼部に対して被検眼が向き合うように被検者の顔を支持する顔支持ユニットと、
前記検眼部の被検者側筐体面、又は、それよりも被検者側であって、前記顔支持ユニットによって被検者の顔が支持された状態でも露出される露出箇所に、固定されており、検者による操作が入力される操作部と、を備える眼科装置。 - 前記操作部は、前記顎台よりも上側に配置されている請求項1記載の眼科装置。
- 被検者側に画面を向けて配置されるモニタを更に有する請求項1又は2記載の眼科装置。
- 前記検眼部による検査を前記操作部への操作に基づいて開始させる制御部を有する請求項1~3のいずれかに記載の眼科装置。
- 前記検眼部の調整動作を前記操作部への操作に基づいて開始させる制御部を有する請求項1~3のいずれかに記載の眼科装置。
- 前記検眼部と被検眼との位置関係を調整する駆動部を有し、
前記操作部は、前記検眼部の正面に配置されており、更に、被検者の顔が前記検眼部に対して接触したことを検出する検出部を兼用する請求項5記載の眼科装置。 - 前記操作部は、前記顔支持ユニットに顔が支持された状態で被検眼が配置される位置の近傍に設けられている、請求項1から6のいずれかに記載の眼科装置。
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