JP2000041372A - 直流トルクモ―タ、およびこれを用いた駆動制御装置、スロットル弁制御装置 - Google Patents

直流トルクモ―タ、およびこれを用いた駆動制御装置、スロットル弁制御装置

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JP2000041372A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 応答性が高く、小型軽量な直流トルクモー
タ、およびこれを用いた駆動装置、内燃機関等のスロッ
トル弁制御装置を提供すること。 【解決手段】 本発明の直流トルクモータ10は、揺動
角度θ=45〜135度の範囲内を揺動する可動磁石型
直流トルクモータであり、コイル9に流すコイル電流I
cと角度θと揺動トルクTとの関係を、正方向のコイル
電流Icを流した場合にモータ10が揺動する角度方向
を正、そのとき得られるトルクTの方向を正とし、負方
向のコイル電流Icを流した場合にモータ10が揺動す
る角度方向を負、そのとき得られるトルクの方向を負と
したとき、正方向の一定コイル電流Icにより得られる
正方向の揺動トルクTのうち、最大トルクの位置が、作
動角度範囲(θ=45〜135度)のうち角度の小さい
側に偏在した角度−トルク特性を備え、一方、負方向の
一定コイル電流Icにより得られる負方向の揺動トルク
Tのうち、最大トルクの位置が、作動角度範囲(θ=4
5〜135度)のうち角度の大きい側に偏在した角度−
トルク特性を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、応答性が高く制御
が容易で、小型軽量な直流トルクモータ、および例えば
制御バルブなど、これを用いた駆動制御装置、内燃機関
等のスロットル弁制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、所定の作動角度範囲内でのみ
軸を揺動可能としたトルクモータが知られている。例え
ば、特開平6−6964号公報においては、図11の説
明図に示すように、軟鉄心104の周囲に2つの永久磁
石105、106が固着されて構成され、軸103の周
りに揺動可能な回転子101と、これと空隙を形成し
て、極性部分109,110が対向して形成され、基部
(図中上部)にコイル112が巻かれた略コ字状の固定
子102と、からなる直流トルクモータ100が記載さ
れている。このような直流トルクモータにおいては、所
定の角度範囲内において、コイルに流す電流を一定とし
たとき、角度によらずトルクが略一定になるように、即
ち、角度に対してトルクがフラットになるように設計さ
れる。例えば、上記公報においては、「回転子の行程の
ほぼ全体において一定電流で一定トルクを確保」するこ
とが記載されている(上記公報第3頁右欄第7、8
行)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな特性を達成するには、固定子102の断面積(磁路
断面積)を大きくする必要がある。固定子102には、
回転子101に固着された磁石105,106による磁
界のほか、コイル112に電流を流したときに形成され
る磁界が加わるが、可動子101の角度αによっては、
この両者の磁界が同じ向きとなることがある。このと
き、固定子102は、軟鉄心等の軟磁性体であるので、
固定子102を通る磁束量が飽和すると、コイルに電流
を流しても、磁束量がさほど増加しないので、磁束量の
変化量に比例して発生するトルクが小さくなる。このた
め、磁束量が飽和しないように、磁路断面積を大きくす
ることが必要となるのである。
【0004】ところが、このようにして、固定子102
の磁路断面積を大きくすると、固定子102の寸法、体
積や重量が増加する。また、直流トルクモータをその軸
の角度(揺動角度)αによって制御する場合において、
直流トルクモータを大きな角度にわたって揺動させると
きには、応答性を高くするため、揺動の初期に大きなト
ルクが必要となる。しかし、揺動の終期には大きなトル
クは不要である、また、小さな角度だけ揺動させる場合
にも、さほど大きなトルクは必要ない。本発明は、かか
る問題点に鑑みてなされたものであって、応答性が高
く、小型軽量な直流トルクモータ、およびこれを用いた
駆動制御装置、内燃機関等のスロットル弁制御装置を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】しかし
て、その解決手段は、所定の作動角度範囲内を揺動する
可動磁石型直流トルクモータにおいて、電流と角度とト
ルクとの関係を、正方向の電流を流した場合に上記直流
トルクモータが揺動する角度方向を正、そのとき得られ
るトルクの方向を正とし、負方向の電流を流した場合に
上記直流トルクモータが揺動する角度方向を負、そのと
き得られるトルクの方向を負としたとき、上記正方向の
一定電流により得られる正方向のトルクのうち、ピーク
トルクの位置が、上記作動角度範囲のうち角度の小さい
側に偏在した角度−トルク特性を備え、上記負方向の一
定電流により得られる負方向のトルクのうち、ピークト
ルクの位置が、上記作動角度範囲のうち角度の大きい側
に偏在した角度−トルク特性を備えることを特徴とする
直流トルクモータである。
【0006】上記構成を有する本発明の直流トルクモー
タ(以下、単にモータとも言う)は、電流、角度及びト
ルクの方向を上記の如く取ったとき、上記のような角度
−トルク特性を備える。ここで、まず、角度を大きくす
る方向(正方向)にモータを揺動させようとする場合に
ついて考える。そのうち大きく揺動させる場合、つま
り、作動角度範囲の下限から上限まで揺動させる場合の
ように、小さな角度θ1から大きな角度θ2(θ1<<
θ2)まで揺動させる場合、ピークトルクの位置が角度
の小さい側に偏在している。このため、角度θの小さい
うち、即ち、モータの動き始めで、トルクが大きく得ら
れるので、素早く加速される。また、角度が大きくなっ
てくると、即ち、モータの停止位置近くでは、得られる
トルクが小さくなる。つまり、大きな角度(θ2−θ
1)にわたって揺動させるにも拘わらず、モータを所望
の角度θ2に素早く、スムーズに揺動させることができ
る。一方、小さく揺動しようとする場合、角度の変化量
が小さいので、応答速度も問題になることはないので、
大きなトルクは不要である。従って、大きめの角度θ3
からそれよりもやや大きな角度θ4(θ3<θ4)まで
に揺動させようとする場合、ピークトルクの位置が角度
の小さい側に偏在しているが、制御上問題はない。
【0007】ついで、上記とは逆に、角度を小さくする
方向(負方向)にモータを揺動させようとする場合につ
いて考える。そのうち、大きく揺動させる場合、つま
り、作動角度範囲の上限から下限まで揺動させる場合の
ように、大きな角度θ5から小さな角度θ6(θ5>>
θ6)まで揺動させようとする場合、ピークトルクの位
置が角度の大きい側に偏在している。このため、角度θ
の大きいうち、即ち、モータの動き始めで、トルクが大
きく得られるので、素早く加速される。また、角度が小
さくなってくると、即ち、モータの停止位置近くでは、
得られるトルクが小さくなる。つまり、大きな角度(θ
5−θ6)にわたって揺動させるのも拘わらず、モータ
を所望の角度θ6に素早く、スムーズに揺動させること
ができる。一方、小さく揺動しようとする場合、大きな
トルクは不要であり、角度の変化量が小さいので、応答
速度も問題となることはない。従って、小さめの角度θ
7からそれよりもやや小さな角度θ8(θ7>θ8)ま
でに揺動させようとする場合、ピークトルクの位置が角
度の大きい側に偏在しているが、制御上問題とならな
い。つまり、大きく角度を変化させようとする場合に
は、十分加速できるように大きなトルクが得られ、高い
応答性を得ることができ、一方、小さく角度変化させる
場合には、得られるトルクが小さくなることがあるが、
制御上問題はない。
【0008】また、他の解決手段は、コイルが巻かれた
固定子と永久磁石からなる可動子とを有し、該可動子が
所定の作動角度範囲内を揺動する直流トルクモータにお
いて、永久磁石及びコイルへの通電によって固定子内に
形成される磁束量が、作動角度が可動子が固定子に対し
て反発する反発域にある間は飽和せず、作動角度が可動
子が固定子に吸引される吸引域にある間で飽和する磁路
が前記固定子に形成されている。さらに、上記直流トル
クモータにおいて、前記固定子の最小断面積と前記固定
子の飽和磁束密度の積から求まる磁束量が、前記コイル
通電により形成される最大通電磁束量と前記永久磁石に
より形成される作動角度範囲における最大永久磁束量と
の和よりも小さいことを特徴とする。さらに、上記直流
トルクモータにおいて、前記固定子が、飽和磁束密度が
1.6T(ステラ)以上の電磁鋼帯を重ね合わせて構成
されていることを特徴とする。
【0009】直流トルクモータにおいて、ある角度にあ
るモータに生じるトルクTは、磁石が固定子内に形成す
る磁界H0および磁束量Φ0に対して、コイルに電流を
流すことで固定子内に形成される磁界Hcによって、磁
束量Φ0から磁束量Φに変化した変化量△Φ(=Φ−Φ
0)に比例する(T∞△Φ)。また、直流トルクモータ
においては、作動角度範囲は、主として磁石と固定子に
できる磁極との間の反発力によってトルクが与えられる
反発域と、この逆に、主として磁石と固定子の磁極との
吸引力によってトルクが与えられる吸引域とに分けられ
る。すなわち、反発域とは、磁石で構成された可動子が
固定子から受ける吸引力より反発力の方が大きい可動子
の回転角度領域を言う。また、吸引域とは、可動子が固
定子から受ける反発力より吸引力の方が大きい可動子の
角度領域を言う。さらに、直流トルクモータにおいて
は、例えば、角度が増える方向(正方向)に揺動(回
転)させる場合、角度の小さい領域が反発域に、角度の
大きい領域が吸引域になるように作動させる、つまりこ
のようになる向きにコイル電流を流す。逆に、角度が減
る方向(負方向)に揺動させる場合、角度の大きい領域
が反発域に、角度の小さい領域が吸引域になるように作
動させる。つまり、例えば、作動角度範囲の端から端ま
で揺動させるなど、大きな角度にわたって揺動させる場
合には、揺動の当初は常に反発域を用いる。
【0010】上記構成を有する本発明の直流トルクモー
タでは、固定子の磁路断面積が上記のようである。可動
子が反発域にある場合には、磁石によって生じる磁界H
0とコイルによって生じる磁界Hcとは、逆向きとな
り、固定子内を通る磁束量は減る方向に変化するので、
飽和しない。従って、磁束量Φの変化量△Φが大きくな
るため、大きなトルクが得られる。一方、可動子が吸引
域にある場合には、磁石によって生じる磁界H0とコイ
ルによって生じる磁界Hcとは、同じ向きとなる。ここ
で、固定子の磁路断面積が小さい場合には、磁界H0に
磁界Hcが加わっても、固定子を通る磁束量Φは、磁石
による磁束量Φ0からそれほど増加した値にならない。
固定子内の磁束量Φが飽和しているためである。このた
め、磁界Hcによって磁界Hを増加させても磁束量Φが
それほど増加せず、磁束量Φの変化量△Φが小さくなる
ため、得られるトルクが小さくなる。
【0011】従って、かかるモータでは、反発域から吸
引域まで角度が変化する場合のように、角度が大きく変
化する場合には、大きなトルクで十分加速できるため、
高い応答性を得ることができる。一方、吸引域内での小
さな角度変化の場合には、得られるトルクが小さくなる
場合があるが、それほど高いトルクは不要であるので、
制御上問題はない。しかも、吸引域で磁束量が飽和する
程度の小さな磁路断面積を有する固定子であるので、固
定子の寸法、体積や重量が小さくて足り、直流トルクモ
ータを小型軽量とすることができる。
【0012】なお、これらの直流トルクモータにおい
て、低電流を流した場合の角度−トルク特性は、前記作
動角度範囲において、角度に拘わらず略一定となってい
ることを特徴とすると良い。例えば、直流トルクモータ
に流しうる最大コイル電流、または、定格電流の20%
以下程度の低電流を流す場合は、もともと大きなトルク
を要しない場合であると考えられる。このような場合に
は、角度に拘わらずトルクが略一定の特性となっていれ
ば、角度によってフィードバック制御の係数を変更させ
るなどの調整が不要あるいは容易となり、制御アルゴリ
ズムが簡単になるなど、制御が容易になるからである。
【0013】さらに、他の解決手段は、直流トルクモー
タを用いた駆動制御装置であって、上記の直流トルクモ
ータを備え、上記直流トルクモータについて、前記角度
によるフィードバック制御を行うことを特徴とする駆動
制御装置である。
【0014】上記構成を有する本発明の駆動制御装置
は、上記のような角度−トルク特性を有する直流トルク
モータを用い、角度によるフィードバック制御を行って
いる。このため、大きく揺動軸の角度を変化させようと
する場合には、大きなトルクで加速するので、応答性の
高い角度制御が可能である。一方、小さな角度変化で
も、問題なく安定な角度制御が可能である。つまり、高
応答性で安定な制御が可能となる。ここで、角度による
フィードバック制御としては、揺動軸の角度を直接計測
してフィードバック制御する場合だけでなく、装置に応
じ、例えば弁の開度など、角度に対応する物理量を計測
し、その物理量を用いて間接的に角度を制御することも
含まれる。また、フィードバック制御の手法としては、
現在の角度と所望角度との偏差を基に、PD制御やPI
D制御を行うことが挙げられるが、駆動制御装置の制御
精度等を考慮して、ロバスト制御、H∞制御など他の制
御手法によっても良い。このような駆動制御装置として
は、例えば、内燃機関のスロットル弁の開閉を制御する
駆動制御装置が挙げられるが、その他、各種の弁の開閉
を制御する弁駆動制御装置や、各種の機械装置における
揺動軸の角度制御装置などが挙げられる。
【0015】さらに、他の解決手段は、スロットル弁制
御装置であって、スロットル弁と、上記スロットル弁を
開閉させる上記記載の直流トルクモータと、上記スロッ
トル弁の開度の情報を出力するスロットル開度センサ
と、を備えることを特徴とするスロットル弁制御装置で
ある。
【0016】上記構成を有する本発明のスロットル弁制
御装置は、前記角度−トルク特性を有する直流トルクモ
ータを用いてスロットル弁を開閉させ、さらにスロット
ル開度センサを備える。このため、このスロットル開度
センサの出力を用いてフィードバック制御を行えば、ス
ロットル弁の開度を大きく変化(例えば、全閉から全開
に、あるいは全開から全閉に)させようとする場合に
は、動き始めにおいて大きなトルクでスロットル弁の揺
動を加速することができ、高い応答性が得られる。一
方、小さな開度変化をさせるときには、得られるトルク
が小さい場合があるが問題はなく、容易かつ安定にスロ
ットル弁を所望の開度に制御できる。また、直流トルク
モータを、固定子の断面積を小さくすることにより小型
軽量化できるので、スロットル弁制御装置全体を小型軽
量とすることができる。ここで、スロットル開度センサ
としては、開度が検出できるものであればいずれのもの
でも良いが、例えば、ポテンショメータを用いたものや
ロータリーエンコーダ等が挙げられる。
【0017】ここで、上記のスロットル弁制御装置にお
いて、前記スロットル弁を弁閉方向に付勢するバックス
プリングを備え、上記バックスプリングによるトルクに
釣り合って上記スロットル弁の開度を保持する保持トル
クを得るために前記直流トルクモータに流す保持コイル
電流が、前記作動角度範囲内において、角度によらず略
一定であることを特徴とするスロットル弁制御装置とす
るのが好ましい。例えば、直流トルクモータの最大電流
値が5Aである場合、本発明の直流トルクモータでは、
スロットル弁の作動角度によらず、スロットル弁を現在
位置に保持するための保持電流が約1Aに一定である。
【0018】スロットル弁制御装置においては、モータ
の故障時等にスロットル弁を自動的に閉じるため、スロ
ットル弁を弁閉方向に付勢するバックスプリングを備え
るものがある。このバックスプリングは、小さなバネ定
数に、従って、バックスプリングによるトルクは、開度
が大きくなっても、さほど増えないようにされている。
このようなスロットル弁制御装置では、通常時(正常
時)において、スロットル弁をある開度に保持(維持)
するには、このバックスプリングの付勢によるトルクと
釣り合うような保持トルクを発生させるコイル電流(保
持コイル電流)を、モータに流すのである。そこで、こ
の保持コイル電流が、作動角度範囲内において、角度に
よらず略一定、つまり、スロットル弁の全閉から全開の
範囲内において、スロットル弁の開度によらず略一定で
ある場合には、スロットル弁の開度について、フィード
バック制御を行うにあたり、開度毎にフィードバック制
御の係数を変化させるなどの調整が不要あるいは容易で
あるので、制御用アルゴリズムが簡単になるなど、フィ
ードバック制御が容易になる。
【0019】
【発明の実施の形態】(実施形態1)ついで、本発明の
実施の形態を、図面と共に説明する。図1は、本実施形
態にかかる直流トルクモータ10の形状を示す説明図で
ある。この直流トルクモータ10は、単極可動磁石型直
流トルクモータである。すなわち、このモータ10は、
軸3を中心にした円柱状で、電磁軟鉄からなる鉄心4の
周囲に、半円筒形の永久磁石5,6を固着した可動子1
と、略コ字形状であって、その端部にはそれぞれ可動子
1と所定の空隙を保って対向する第1磁極部7、第2磁
極部8が形成され、基部(図中上方)にはコイル9が巻
き付けられた、固定子2とからなる。ここで、固定子2
は、飽和磁束密度1.6T(ステラ)以上の電磁鋼帯を
重ね合わせたものである。図1(b)に図1(a)のX
X断面図を示す。電磁鋼帯を重ね合わせて構成している
ので、四角形状となっている。XX断面における断面積
は、Acm2である。
【0020】鉄心4に固着された永久磁石5,6は、互
いに逆方向に磁化されている。つまり、磁石5は、表面
(外周面)側がN極で、裏面(内面)側がS極とされ、
一方、磁石6は、表面(外周面)側がS極で、裏面(内
面)側がN極とされている。この永久磁石5,6と、コ
イル9に流したコイル電流Icによって固定子の第1、
第2磁極部7,8に発生する磁極との反発、吸引によ
り、可動子1は、軸3の周りを所定角度範囲にわたって
揺動する。なお、本実施形態のモータ10においては、
可動子1(軸3)の揺動角度θを、軸3を通り、第1磁
極部7と第2磁極部8との間を通る中心線Bを基準と
し、2つの磁石5,6の境界と軸3とを結ぶ線Cがなす
角とし、図1中矢印の方向(時計方向)の角度θを正に
取る。本実施形態にかかるモータ10は、原理上θ=0
〜180度の範囲で揺動可能であるが、θ=0度または
180度付近では、安定点となり、揺動方向が不定とな
ること、トルクが極端に低下することから、本実施形態
では、実際の揺動角度θの範囲を、θ=45〜135度
の90度の範囲に制限している。なお、このモータ10
の固定子2の両腕部は、前記した従来例のモータ100
(図11参照)や、後述する比較形態1のモータ110
(図6参照)と異なり、2つの磁極部7,8に比べ他の
部分がやや細く形成されている。すなわち、固定子2を
磁束回路とし、固定子内を通る磁束量は、固定子2の断
面積Aが最も小さい部分(XX断面部)において、通る
磁束量が飽和し易くされている。
【0021】ついで、本実施形態のモータ10の角度θ
とトルクTの関係を、図2に示す。図2は、ある角度θ
に可動子1(軸3)を固定した場合において、コイル電
流Icを流したときに発生するトルクTの大きさを、コ
イル電流Icをパラメータとして示している。なお、本
実施形態では、横軸に角度θを取り、角度θが増加する
方向に揺動する時のトルク(揺動トルク)Tを正とし、
この逆に角度θが減少する方向に揺動する時の揺動トル
クTを負とした。また、正方向の揺動トルクTを発生さ
せるコイル電流Icの向きを正とし、逆に負方向の揺動
トルクTを発生させるコイル電流Icの向きを負として
表示した。従って、本実施形態のモータ10は、図2
中、実線で示す作動角度範囲θ=45〜135度におい
て、正方向のコイル電流Icを流すと、正方向の揺動ト
ルクTを、負方向のコイル電流Icを流すと、負方向の
揺動トルクTを発生する。
【0022】ここで、図2に示すモータ10の角度−ト
ルク特性を見ると、最大コイル電流Ic=±5Aである
このモータ10において、比較的大きな正方向のコイル
電流Ic=2,3,4,5Aの各グラフにおいては、揺
動トルクTのピーク(ピークトルク)が、角度θが小さ
い側(例えば、Ic=5Aの場合、ピークトルクは概略
θ=50〜80度の範囲)に偏在していることが判る。
一方、比較的(絶対値の)大きな負方向のコイル電流I
c=−2,−3,−4,−5Aの各グラフにおいては、
揺動トルクの負のピーク(ピークトルク)が、角度θが
大きい側(例えば、Ic=−5Aの場合、ピークトルク
は概略θ=95〜130度の範囲)に偏在していること
が判る。なお、比較的小さなコイル電流Ic=1Aおよ
び−1Aの場合には、いずれも作動角度範囲θ=45〜
135度において、ほぼフラットなトルク特性を有して
いる。
【0023】モータ10の上記特性は、定性的には以下
に説明する理由によるものと考えられる。但し、説明を
簡単にするため、残留磁束量については考慮しない。ま
ず、図3に示すように、コイル電流Icを流さない状態
において、磁石5,6によって固定子2内に生じる磁界
H0を横軸に、固定子2内を通る磁束量Φを縦軸にと
る。磁界H0の強さは、可動子1の位置、すなわち、角
度θに対応しており、θ=0および180度で、極性が
互いに反対であるがいずれも最大となり、θ=90度に
おいて、H0=0となる。そこで、θ=0〜90度の範
囲で固定子2内に発生する磁界を負、このときに固定子
2内に生じる磁束の向きも負とし、θ=90〜180度
の範囲で固定子2内に発生する磁界を正、このときに固
定子2内に生じる磁束の向きも正とする。すると、固定
子2は軟磁性体(軟鉄)であるので、磁界H0と磁束量
Φとは図3に示すような曲線となる。なお、破線で示す
磁界に対応する、θ=45度および135度の位置で
は、モータ10の可動子1は、それぞれ図3の下方に示
す状態となる。このとき、固定子2内には、それぞれ実
線で示す方向の磁界H0が発生している。なお、本図下
方に示すモータ10においては、可動子1の表面に現れ
る磁極(N極、S極)を明示するため、可動子1の磁石
5,6は半円柱状であるかのように略記した。従って、
本モータ10は、θ=45〜135度の作動角度範囲に
おいて、磁界H0の強さが、2つの破線の間で変化する
ことになる。
【0024】ついで、コイル9にコイル電流Icを流し
た場合を考える。この場合、コイル電流Icによっても
磁界が発生する。図4は、上記図3に示すグラフと同じ
グラフであるが、横軸は、固定子2内に発生する磁界
H、即ち、磁石5,6及びコイル9による磁界の和であ
る。例えば、図4の左下方に示すように、可動子1が角
度θ=45度に保持されている場合において、角度θを
大きくする方向(正方向)に揺動させるためには、正方
向のコイル電流Icを流すことで、図4の左下方の図に
示すように、磁石5,6による磁界H0の方向とは逆向
きの磁界H1を発生させ、磁石5,6と固定子2の磁極
部とを反発させる必要がある。このため、固定子2内の
磁界Hの強さはH1分だけ図中右方向に移動する。即
ち、固定子2内の磁界Hの強さの絶対値が減少する。こ
れにより、固定子2内の磁束量Φも、△Φ1だけ変化す
る(磁束量Φの絶対値が減少する)。すなわち、図中Φ
45で示す磁束量に減少している。
【0025】一方、図4の右上方に示すように、角度θ
が大きい場合、つまりθ=135度の破線に近い状態、
例えばθ=130度において、さらに、角度θを大きく
する方向(正方向)に揺動させるときにも、上記磁界H
1を発生させた場合と同方向(正方向)のコイル電流I
cを流して、同方向の磁界H2を発生させる。ただし、
この場合には、図4の右下方の図に示すように、磁石
5,6によって発生している磁界H0と磁界H2とは同
方向となり、磁石5,6と固定子2の磁極部7,8とは
互いに吸引する。このため、固定子2内の磁界Hの強さ
はH2分だけ図中右方向に移動する。すなわち、固定子
2内の磁界Hの強さの絶対値が増加する。これにより、
固定子2内の磁束量Φも、△Φ2だけ変化する(磁束量
Φの絶対値が増加する)。図中Φ130で示す磁束量に増
加している。
【0026】しかし、この場合の磁束量Φの変化量△Φ
2は、上記した変化量△Φ1より小さくなる(△Φ1>
△Φ2)。本実施の形態のモータ10におけるコイル励
磁電流と発生磁束との関係を図5に示す。横軸が励磁電
流であり、最大5Aである。縦軸が磁束である。励磁電
流の最大値5Aにおいて、磁束は16KWbである。磁
石5,6によって発生する磁界H2の作動角度範囲にお
ける最大磁束は22KWbであり、固定子の飽和磁束密
度Bは、1.6T(ステラ)である。断面積Aは、Bと
Aとの積、B*Aの値が、最大励磁電流5Aにより発生
する磁束16KWbと磁石5,6により発生する磁束、
22KWbとの和である38KWbより小さくなるよう
に決定される。本実施の形態のモータ10では、A=
2.37cm2としている。これにより、B*A=3
7.9KWbとなり、最大励磁電流により発生する磁束
と磁石5,6により発生する磁束の和、38KWbより
僅かに小さくしている。
【0027】本実施形態のモータ10では、固定子2の
磁路断面積Aが、さほど大きくされていないので、後者
の場合、磁界Hの強さが増加しても、発生する磁束量Φ
が飽和して、磁束量Φがさほど増えないからである。こ
れに対し、前者では、磁界Hの強さの絶対値が減少する
ため、磁束量Φの減少も大きくなる。上記では、角度が
増える方向(正方向)に揺動する場合について説明した
が、角度が減る方向(負方向)に揺動させる場合におい
て、コイル9により磁界H3,H4を発生させた場合で
も、磁束量Φの変化量△Φ3,△Φ4の大きさは同様
に、△Φ3>△Φ4となる。
【0028】なお、上記の説明から判るように、正方向
に揺動させる場合には、磁石5,6による磁界H0が負
の場合、つまり、図4にグラフにおいて、左半分側、即
ち、角度θが、θ=0〜90度の範囲にある場合には、
可動子1の磁石5,6と、固定子2の磁極部7,8との
反発力によってトルクが発生する反発域となる。また、
磁石5,6による磁界H0が正の場合、すなわち、角度
θが、θ=90〜180度の範囲にある場合には、可動
子1の磁石5,6と、固定子2の磁極部7,8との吸引
力によってトルクが発生する吸引域となる(図2参
照)。これとは逆に、負方向に揺動する場合には、磁石
による磁界H0が正の場合、つまり、図4にグラフにお
いて、右半分側、すなわち、角度θが、θ=90〜18
0度の範囲にある場合には、括弧内に示すように反発域
となる。また、磁石による磁界H0が負の場合、すなわ
ち、角度θが、θ=0〜90度の範囲にある場合には、
括弧内に示すように吸引域となる。
【0029】ところで、直流トルクモータに発生する揺
動トルクTは、磁束量Φの変化量△Φに概略比例する
(T∞△Φ)。従って、上述したように、△Φ1>△Φ
2であるので、同じコイル電流Icを流しても、正方向
に揺動させる場合には、角度θが小さい領域で大きなト
ルクが得られ、角度θが大きい領域では得られるトルク
が小さくなる。同様に、△Φ3>△Φ4であるので、負
方向に揺動させる場合、角度θが大きい領域で大きなト
ルクが得られ、角度θが小さい領域では得られるトルク
が小さくなる。これは、モータ10についての角度−ト
ルク特性(図2参照)の特徴と一致する。
【0030】上記したような特性(図2参照)を有して
いるモータ10を用いた場合、以下のような利点があ
る。すなわち、大きく角度θを変化させる場合、例え
ば、角度θa=45度からθb=135度まで変化させ
る場合を考える。この場合に、応答性を良好にするに
は、揺動の当初に、十分加速する(高い角加速度を与え
る)必要がある。本モータ10では、図2のグラフから
判るように、正方向の揺動において、θが小さい範囲、
即ち、反発域では、高いトルクが得られるため十分に加
速できる。一方、停止位置であるθb=135度近くで
は、得られるトルクが小さくなるので、停止させやすく
なる。つまり、θa=45度からθb=135度まで9
0度にわたって角度θを変化させたにも拘わらず、応答
性が高く、スムーズに揺動させることができる。一方、
角度θを小さく変化させる場合には、角度変化が小さい
のであるから、大きな角加速度を与える必要はない。し
たがって、例えば、θc=125度からθd=135度
まで変化させる場合には、図2のグラフから判るよう
に、正方向の揺動において、θが大きい範囲、即ち、吸
引域では、得られるトルクは小さいが、問題なく制御が
可能となる。また、負の揺動をさせる場合でも、同様
に、大きな角度変化の場合には、応答性が高く、スムー
ズに揺動させることができ、小さな角度変化の場合に
は、制御が容易となる。
【0031】特に、本モータ10においては、前記した
ように、コイル電流Ic=1A、−1Aの場合には、角
度θに拘わらずトルクTが変化しない、フラットな角度
−トルク特性をもつ。このような低電流を流す場合とい
うのは、もともと大きなトルクを必要としない場合であ
り、従って、これよりも高いコイル電流Icを流す場合
のように、ピークトルクを偏在させる必要がない。むし
ろ、トルクTが角度θによって変化しないので、角度に
よるフィードバック制御によってモータ10を駆動する
場合に、角度に応じて制御係数を変更するなどの調整が
不要、あるいは容易となるので、フィードバック制御の
アルゴリズムが簡略化できるなど、制御が容易となる。
【0032】(比較形態1)このようなモータ10に対
して、固定子の磁路断面積を増やした比較形態のモータ
110を、図6(a)に示す。このモータ110の可動
子1は上記実施形態1のモータ10と同じであるが、モ
ータ10に比べ、固定子112の断面積M2が大きくさ
れている(M2>M1)点が異なる。即ち、固定子11
2が、モータ10の固定子2よりも太く(幅広に)され
て、磁極部117,118を含め固定子112のいずれ
の部分も、ほぼ同じ断面積になっている。ついで、この
モータ110について、実施形態1と同様にして測定し
た角度−トルク特性を、図6(b)に示す。このグラフ
から判るように、モータ110においては、θ=45〜
135度の作動角度範囲において、反発域のみならず、
吸引域でも、つまり全体にわたって、揺動トルクTが角
度θによらずほぼ一定にされている。これは、固定子2
2の断面積M2が大きくされたため、コイル電流Icに
よる磁界が加わっても、固定子22の磁束量Φが飽和し
ないため、十分大きなトルクTが得られると考えられ
る。このような特性のモータ110は、前記した従来の
モータに相当すると考えられるが、角度θによらず、コ
イル電流Icによって得られるトルクがほぼ一定となる
ので、制御が容易となる。しかし、図5(a)から容易
に理解できるように、モータ110はモータ10に比し
て、軟鉄からなる固定子112の寸法や体積が相当大き
くなり、従って、重量も、相当重くなる。このことから
判るように、上記実施形態1のモータ10のようにすれ
ば、固定子2の寸法や重量を小さくして、小型軽量のモ
ータとなし得る。
【0033】(実施形態2)ついで、このモータ10を
用いた実施形態として、機械装置(駆動対象物)22の
揺動軸21を、このモータ10で揺動させる駆動制御装
置20について説明する。この駆動制御装置30におい
ては、機械装置22とモータ10とが揺動軸21で結ば
れている。また、揺動軸21の揺動角度を、例えば、ポ
テンショメータ等の角度センサ23で検出している。こ
の角度センサ23のアナログ出力を、制御ユニット24
内のA/Dコンバータ25でデジタル値に変換した後、
別途入力される目標角度との偏差などからコンピュータ
26で、例えばPID制御などの手法に従って所定の演
算を行って駆動条件を算出する。その後、モータ駆動回
路27で、モータ10のコイル電流Icの値を駆動条件
に従って制御して、モータ10のフィードバック制御を
行っている。
【0034】ここで、モータ10を用いると、揺動軸2
1を大きく揺動させる場合には、揺動当初に大きなトル
クで駆動できるため、大きな角加速度が得られるので応
答性が高く、揺動の終了付近では、トルクが小さくなっ
てスムーズに停止させうる。また、小さく揺動させる場
合には、揺動角度の変化量が小さいので応答性を高くす
る必要はなく、得られるトルクが小さくても、問題を生
じることはなく、安定した制御ができる。従って、応答
性が高く制御が容易な駆動制御装置20となる。しか
も、前述したように、固定子2の寸法や重量が小さいた
め、モータ10を小型軽量にすることができ、従って、
駆動制御装置20も、小型軽量とすることができる。
【0035】(実施形態3)ついで、上記モータ10を
用いた実施形態として、モータ10でスロットル弁を開
閉するスロットル弁制御装置30について説明する。図
8に示すスロットル弁制御装置30では、吸入管32を
径方向に貫くスロットル軸31に、バタフライバルブ形
式のスロットル弁33が形成され、このスロットル軸3
1を上記直流トルクモータ10が、全閉から全開まで約
90度の角度にわたって揺動させる。さらに、このスロ
ットル軸31の揺動角度θ、すなわち、開度は、例え
ば、ポテンショメータからなるスロットル開度センサ3
4によって検知できるようにされている。また、スロッ
トル軸31は、図中L字形状で示されたレバー35を介
して、バックスプリング36によって弁閉方向(図中下
方)に付勢されている。なお、モータ10の電源をof
fしたり、モータ10が故障した場合には、スロットル
軸31が弁閉方向(図中下方)に移動し、全閉に近い状
態になると、レバー35が全閉ストッパ38に当接し、
バックスプリング36による付勢がスロットル軸31に
掛からない状態となる。この状態においては、リリーフ
スプリング37によって、スロットル軸31が弁開方向
(図中上方)に付勢されるので、スロットル弁33は、
全閉状態よりも僅かに弁が開いた状態で保持される。
【0036】ここで、バックスプリング36は、モータ
10のoff時や故障時等にスロットル弁33を自動的
に閉じるため、スロットル弁33を閉方向に付勢するも
のである。このバックスプリング36は、例えば、巻き
数の多いつる巻きバネなどが用いられ、小さなバネ定数
に設定されている。従って、バックスプリング36によ
って生じる弁閉方向へのトルク(バックトルク)Tb
は、スロットル弁33の開度が大きくなってもさほど増
えない、つまり、バックトルクTbは、開度に拘わらず
ほぼ一定となるようにされている。また、リリーフスプ
リング37は、モータ10の電源off時やモータ10
が故障した場合等に、バックスプリング36の付勢によ
ってスロットル弁33が完全に閉じてしまうのを防止
し、スロットル弁33を若干開いた状態に保持するた
め、スロットル軸31を弁開方向に付勢するスプリング
である。
【0037】なお、図8においては、リリーフスプリン
グ37及びバックスプリング36の作用を示すため、図
中矢印で示したように、スロットル弁33の開き方向を
上方向きとして記載している。しかし、容易に理解でき
るように、実際は、スロットル弁33およびスロットル
軸31はこの軸の周りを揺動するし、バックスプリング
36およびリリーフスプリング37は、それぞれこのス
ロットル軸31をこの周りに捻る方向に付勢するもので
ある。図9にバックスプリング36及びリリーフスプリ
ング37のトルクとスロットル弁開度との関係を示す。
Th1は、バックスプリング36によるトルク量及び摩
擦等のばらつきを含めた最大閉じトルク量を示してい
る。またTh2は、リリーフスプリング37によるトル
ク及び摩擦等のばらつきを含めた最大開きトルク量を示
す。モータ10における保持トルクは、Th1=1.5
Kg・cmが最大となる。この最大の保持トルクが、直
流トルクモータに一定電流を加えた時にほぼフラットな
トルク特性を得られる領域の中に含まれれば、リニアな
電流値の制御でバックスプリング36に打ち勝ってスロ
ットル弁33をリニアに制御できるので、制御用アルゴ
リズムが簡単になる等フィードバック制御が容易とな
る。
【0038】本実施形態においては、モータ10の揺動
角度θが、そのままスロットル軸31の揺動角度に対応
している。即ち、モータ10の鉄心4(図1参照)をそ
の軸方向(図1において紙面に垂直な方向)に延ばした
ものをスロットル軸31として用いている。そこで、本
実施形態では、モータ10の揺動角度θ=45度の状態
をスロットル弁33の全閉状態に、またθ=135度の
状態をスロットル弁33の全開状態に、それぞれ対応さ
せて、90度の揺動角度によって、スロットル弁33の
全閉から全開までの動作を実現する。従って、図3、図
4に示すグラフにおいても、θ=45度およびθ=13
5を示す破線は、括弧内に示すようにそのままスロット
ルバルブ33の全閉及び全開の状態に対応する。従っ
て、モータ10における揺動角度θの正方向は、スロッ
トル弁33の開度では開き方向(開き側)に対応し、角
度θの負方向は、閉じ方向(閉じ側)に対応する。ま
た、角度θの小さい側は、スロットル弁33の閉じ側を
指し、角度θの大きい側は、開き側を指す。
【0039】ついで、図10に、このスロットル弁制御
装置30をエンジン制御ユニット(以下、ECUともい
う)41に接続して制御する様子を示す。この装置全体
は、上記実施形態2における駆動制御装置20に相当す
るスロットル弁制御システム40となる。上記した構成
を有するスロットル弁制御装置30のうち、スロットル
開度センサ34の出力は、ECU41に入力される。な
お、図10では、バックスプリング36等の記載は省略
し、スロットル弁制御装置30を簡略化して記載してい
る。このECU41では、スロットル開度センサ34か
らのアナログ出力をA/Dコンバータ42によりデジタ
ル値のスロットル開度信号Sig1に変換する。一方、
運転者が操作するアクセル(図示しない)の踏み込み量
を検出する、ポテンショメータからなるアクセルセンサ
46のアナログ出力も、第2A/Dコンバータ45でデ
ジタル値の要求開度信号Sig2に変換する。ついで、
スロットル開度信号Sig1の要求開度信号Sig2に
対する偏差などから、コンピュータ43で、例えばPI
D制御などの制御手法に従って所定の演算を行って駆動
条件を算出する。この駆動条件に従い、モータ駆動回路
44で、モータ10のコイル電流Icの値を制御するこ
とで、スロットル弁制御装置30(モータ10)がフィ
ードバック制御される。
【0040】ここで、モータ10は、前述した角度−ト
ルク特性(図2参照)を持つので、軸3、即ち、スロッ
トル軸31を大きく揺動させる場合には、揺動当初に大
きなトルクでスロットル軸31およびスロットル弁33
を揺動させ、大きな角加速度を得ることができる。従っ
て、例えば、スロットル弁33を全閉付近(θ=45度
付近)から全開付近(θ=135度付近)まで、あるい
はこの逆に全開から全閉まで変化させる場合などにおい
て、スロットル弁33の応答性を高くすることができ
る。また、揺動の終了付近では、得られるトルクが小さ
くなるのでスムーズに停止させうる。一方、小さく揺動
させる場合には、揺動角度θの変化量が小さいため応答
性を高くする必要はないので、得られるトルクが小さく
ても問題を生じることはなく、安定した制御ができる。
しかも、前述したように、固定子2の寸法や重量が小さ
いため、モータ10を小型軽量にすることができ、従っ
て、スロットル弁制御装置30も、小型軽量とすること
ができる。従って、応答性が高く、安定な制御が可能で
あり、しかも小型軽量なスロットル弁制御装置30とす
ることができる。
【0041】ところで、本スロットル制御装置30は、
上記したように、通常の作動状態においては、スロット
ル軸31がバックスプリング36によって弁閉方向に付
勢されている。従って、スロットルバルブ33をある開
度、従って、モータ10の揺動角度θをある角度θhに
保持したい場合には、正方向の保持コイル電流Ichを
流して、バックスプリング36の付勢によるバックトル
クTbとほぼ釣り合う弁開方向の保持トルクThを発生
させる必要がある。なお、バックスプリング36は、上
記したように小さいバネ定数に設定されているので、バ
ックトルクTbは、スロットル弁33の開度が大きくな
ってもさほど増えない。バネ定数が大きく、バックトル
クTbが開度と共に大きく変動(増加)すると、バック
トルクTbに抗してスロットル弁33を全開状態に揺動
させるのに、大きなトルク、従って、大きなコイル電流
が必要となる。また、全開状態を保持するのにも、大き
なバックトルクTbに釣り合う大きな保持トルクThを
発生させるため、大きな保持コイル電流Ichを流すこ
とが必要となり、消費電流(コイル電流)の無駄が多く
なるからである。
【0042】ここで、図2の角度−トルク特性のグラフ
において、上記バックトルクTbを示すと、実線で示す
ようになる。このバックトルクTbは、弁閉方向のトル
クであるので、負の揺動トルクとして表される。これに
対して、バックトルクTbに釣り合ってスロットル弁3
3の開度を保持するために、モータ10が発生すべき保
持トルクThは、バックトルクTbと横軸について線対
称な一点鎖線で示す正のトルクとなる。ここで、コイル
電流Ic=1Aの場合の角度−トルク特性を見ると、I
c=2A以上の場合に、ピークトルクの位置が角度θが
小さい側に偏在しているのとは異なり、角度θ=45〜
135度の作動角度範囲にわたって、角度によらず得ら
れるトルクがほぼ一定である。図2において、一点鎖線
で示す保持トルクThは、このIc=1Aの場合の角度
−トルク特性のグラフに隣接した位置にあるので、この
保持トルクThを得るための保持コイル電流Ichも、
角度θに拘わらず、Ich=1A弱のほぼ一定の電流値
となることが判る。従って、スロットル弁33の開度を
ある開度に保持するために、スロットル開度センサ34
の出力を使ってモータ10をフィードバック制御する場
合に、開度に応じてコンピュータ43のフィードバック
制御演算における係数を変化させるなどの調整が不要と
なるので、フィードバック制御が容易になる。
【0043】以上において、本発明を実施形態に即して
説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるもので
はなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適
用できることはいうまでもない。例えば、上記実施形態
1に示すモータ10の作動角度範囲は、θ=45〜13
5度の90度の範囲としたが、これに限定されることは
なく、要求される角度範囲に合わせて適宜作動角度範囲
を調整すればよい。また、単極の直流トルクモータ10
を示したが、多極であっても良い。また、実施形態3に
おいて、スロットル弁33の駆動制御を行うためのスロ
ットル弁制御装置30について説明したが、他の弁(バ
ルブ)を駆動し制御する駆動制御装置に本発明適用して
も良い。また、その他の機械の駆動制御装置に適用して
も良い。また、上記実施形態3のスロットル弁制御装置
30においては、モータ10の鉄心4とスロットル軸3
1とを共通の部材として用いたが、鉄心4とスロットル
軸31とを、別部材とし、ギヤやタイミングベルト等で
鉄心4の揺動をスロットル軸31に伝達するようにして
も良いことは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1にかかる直流トルクモータの形状を
示す説明図である。
【図2】実施形態1にかかる直流トルクモータの角度−
トルク特性を示すグラフである。
【図3】実施形態1にかかる直流トルクモータの角度−
トルク特性が生じる理由を説明するための説明図のう
ち、コイルに電流を流さない状態において、固定子に生
じる磁界および磁束量の関係を示すグラフである。
【図4】図3のグラフにコイルに電流を流した状態にお
いて固定子に生じる磁界および磁束量の関係を示すグラ
フである。
【図5】励磁電流と発生磁束との関係を示す図面であ
る。
【図6】(a)は、固定子の磁路断面積を、実施形態1
のモータより大きくした比較形態1の直流トルクモータ
の形状を、(b)は、その角度−トルク特性を示すグラ
フである。
【図7】実施形態2にかかり、実施形態1の直流トルク
モータを用いて機械装置を駆動する駆動制御装置を示す
説明図である。
【図8】実施形態3にかかり、実施形態1の直流トルク
モータを用いてスロットル弁を開閉するスロットル弁制
御装置の構成を示す説明図である。
【図9】バックスプリング36とリリーフスプリング3
7によるトルクとスロットル開度との関係を示す図であ
る。
【図10】図7に示すスロットル弁制御装置をエンジン
制御ユニットで制御する構成を示す説明図である。
【図11】従来の直流トルクモータの形状を示す説明図
である。
【符号の説明】
10 直流トルクモータ 1 可動子 2 固定子 3 軸 4 鉄心 5、6 永久磁石 7、8 磁極部 9 コイル 20 駆動制御装置 21 揺動軸 22 機械装置 23 角度センサ 24 制御ユニット 25、42 A/Dコンバータ 26、43 コンピュータ 27、44 モータ駆動回路 30 スロットル弁制御装置 31 スロットル軸 32 吸気管 33 スロットル弁 34 スロットル開度センサ 35 レバー 36 バックスプリング 37 リリーフスプリング 38 全閉ストッパ 40 スロットル弁制御システム 41 エンジン制御ユニット(ECU) θ 揺動角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02P 7/06 H02P 7/06 K

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の作動角度範囲内を揺動する可動磁
    石型の直流トルクモータにおいて、 電流と角度とトルクとの関係を、正方向の電流を流した
    場合に上記直流トルクモータが揺動する角度方向を正、
    そのとき得られるトルクの方向を正とし、負方向の電流
    を流した場合に上記直流トルクモータが揺動する角度方
    向を負、そのとき得られるトルクの方向を負としたと
    き、 上記正方向の一定電流により得られる正方向のトルクの
    うち、ピークトルクの位置が、上記作動角度範囲のうち
    角度の小さい側に偏在した角度−トルク特性を備え、 上記負方向の一定電流により得られる負方向のトルクの
    うち、ピークトルクの位置が、上記作動角度範囲のうち
    角度の大きい側に偏在した角度−トルク特性を備えるこ
    とを特徴とする直流トルクモータ。
  2. 【請求項2】 コイルが巻かれた固定子と永久磁石から
    なる可動子とを有し、該可動子が所定の作動角度範囲内
    を揺動する直流トルクモータにおいて、 前記永久磁石及び前記コイルへの通電によって前記固定
    子内に形成される磁束量が、前記作動角度が前記可動子
    が前記固定子に対して反発する反発域にある間は飽和せ
    ず、前記作動角度が前記可動子が前記固定子に吸引され
    る吸引域にある間で飽和する磁路が前記固定子に形成さ
    れていることを特徴とする直流トルクモータ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載する直流トルクモータに
    おいて、 前記固定子の最小断面積と前記固定子の飽和磁束密度の
    積から求まる磁束量が、前記コイル通電により形成され
    る最大通電磁束量と前記永久磁石により形成される作動
    角度範囲における最大永久磁束量との和よりも小さいこ
    とを特徴とする直流トルクモータ。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載する直流トルクモータに
    おいて、 前記固定子が、飽和磁束密度が1.6T(ステラ)以上
    の電磁鋼帯を重ね合わせて構成されていることを特徴と
    する直流トルクモータ。
  5. 【請求項5】 直流トルクモータを用いた駆動制御装置
    であって、 請求項1乃至請求項4に記載の直流トルクモータを備
    え、 上記直流トルクモータについて、前記作動角度によるフ
    ィードバック制御を行うことを特徴とする駆動制御装
    置。
  6. 【請求項6】 スロットル弁制御装置であって、 スロットル弁と、 前記スロットル弁を開閉動作させる請求項1乃至請求項
    4に記載の直流トルクモータと、 前記スロットル弁の開度の情報を出力するスロットル開
    度センサとを有することを特徴とするスロットル弁制御
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載するスロットル弁制御装
    置において、 前記スロットル弁を弁閉方向に付勢するバックスプリン
    グを備え、 上記バックスプリングによるトルクに釣り合って上記ス
    ロットル弁の開度を保持する保持トルクを得るために前
    記直流トルクモータに流す保持コイル電流が、前記作動
    角度範囲内において、角度によらず略一定であることを
    特徴とするスロットル弁制御装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至請求項6に記載するスロッ
    トル弁制御装置において、 作動角度範囲内においてバックスプリングが発生させる
    最大トルク値が、一定の電流に対してほぼフラットなト
    ルク特性の得られる領域の中に含まれていることを特徴
    とするスロットル弁制御装置。
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