JP2005113769A - 電子制御弁駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡単な構成で、高性能な電子制御弁駆動装置を提供する。
【解決手段】 ブラシレスモータ8は2極のロータに対して3つのステータを有し、出力軸9をスロットルバルブの弁軸4に直結させる。スロットルボディ1側に第1リターンスプリング10を配設し、ブラシレスモータ8側に第2リターンスプリング11を配設し、第1リターンスプリング10と第2リターンスプリング11の間には相対回転可能な可動板16を配設した。正転時と逆転時とで異なるトルク特性を有するようにブラシレスモータ8を稼動させ、正転側の最大角付近から逆転への切り替えは第1リターンスプリング10でアシストし、逆転側の最大角付近から正転への切り替えは第2リターンスプリング11でアシストする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、スロットルバルブなどの電子制御弁を回転させるとともに、その回転角度を制御する電子制御弁駆動装置に関する。
電子制御弁駆動装置は、制御対象となる電子制御弁の回転角度や、位置を電子的に制御するもので、例えば、エンジンの吸気量を調整するスロットルバルブの開度を制御するものがあげられる。この種の電子制御弁駆動装置は、直流モータで発生させたトルクを中間ギヤで増幅し、スロットルバルブの弁軸を駆動させている(例えば、特許文献1参照)。また、2極のロータに2つのステータを有するブラシレスモータでスロットルバルブの弁軸を直接に回転させている(例えば、特許文献2参照)。
特開平6−264780号公報(段落0021、第2図) 特開2000−213376号公報(段落0015、第1図)
ところで、このような電子制御弁駆動装置は、ロータの極数や、ステータの配置によって特性が異なり、発生できるトルクの大きさも異なる。このため、電子制御弁に合わせて適切なモータを採用することが望まれている。さらに、そのようなモータの特性を有効活用できるように電子制御弁駆動装置を構成する必要がある。
この発明は、このような課題を鑑みてなされたものであり、簡単な構成で、高性能な電子制御弁駆動装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決する本発明の請求項1に係る発明は、制御装置(例えば、実施形態の制御装置30)からの出力に基づいてモータを回転させて、電子制御弁(例えば、実施形態のスロットルバルブ3)を回転させる電子制御弁駆動装置において、前記モータを2極のロータ(例えば、実施形態のロータ26)に対して3つのステータ(例えば、実施形態のステータ)を有するブラシレスモータ(例えば、実施形態のブラシレスモータ8)とし、前記ブラシレスモータを第1のステータ(例えば、実施形態のステータ81)と第3のステータ(例えば、実施形態のステータ83)とで正転させ、前記第1のステータと第2のステータ(例えば、実施形態のステータ82)とで逆転させるにあたり、正転時の最大角度(例えば、実施形態の最大角度θ4)付近で前記第1のステータと前記第2のステータとで逆転可能な回転角度(例えば、実施形態の角度θ3)まで前記ロータを逆転させる第1アシスト手段(例えば、実施形態の第1リターンスプリング10)と、逆転時の最大角度(例えば、実施形態の角度θ1)付近で前記第1のステータと前記第3のステータとで正転可能な回転角度(例えば、実施形態のθ2)まで前記ロータを正転させる第2アシスト手段(例えば、実施形態の第2リターンスプリング11)とを有することを特徴とする電子制御弁駆動装置とした。
この電子制御弁駆動装置は、2極のロータに対して3つのステータを有するモータを用い、正転時と逆転時でステータとロータの組み合わせを変えてモータを回転させる。このため、このモータは制御基準位置を中心として正転側に約120°、逆転側に約120°の合計240°回転させることが可能である。ここで、正転時のステータとロータの組み合わせで発生させるトルクと、逆転時のステータとロータの組み合わせで発生させるトルクは、同じ回転角度でも異なる値となる。特に、正転時の最大角度付近では正転から逆転に切り替えるときに、電子制御弁を回転させるのに十分なトルクを発生できないことがある。このようなトルクの不足分を第1アシスト手段が発生するトルクにより補う。同様に、逆転時の最大角度付近で逆転から正転に切り替えるときのトルクの不足分を第2アシスト手段が発生するトルクにより補う。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の電子制御弁駆動装置において、前記第1アシスト手段と前記第2アシスト手段は、前記モータの出力軸を所定の回転角度に戻すように付勢するリターンスプリングからなることを特徴とする。
この電子制御弁駆動装置によれば、モータへの電力供給を遮断した際に、第1、第2アシスト手段で発生するトルクにより、モータの出力軸が所定角度に収まる。
請求項1に記載した発明によれば、2極のロータに対して3つのステータを有するモータを用い、ステータとロータの組み合わせを選択して正転及び逆転させ、逆転と正転の切り替えを第1、第2アシスト手段でアシストするようにしたので、正転から逆転、又は逆転から正転への切り替えがスムースになる。したがって、このようなモータを用いた電子制御弁駆動装置において、簡単な構成で高性能化を図ることができる。
請求項2に記載した発明によれば、上記効果を有する第1、第2アシスト手段のトルク特性をモータの出力軸が所定角度に収めるように設定したので、第1、第2アシスト手段にフェールセーフ機能を付加することができる。
発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に示すように、エンジンの吸気マニホールドに連結されるスロットルボディ1は、その内部に吸気通路2を備え、この吸気通路2を開閉するスロットルバルブ3が開閉自在に取り付けられている。具体的には、スロットルバルブ3の弁軸4がスロットルボディ1の直径方向を貫通し、それぞれの周壁1a,1bにベアリング5で回転自在に支持されている。
スロットルボディ1の一方の周壁1aには、弁軸4を覆うようにケース12が取り付けられている。ケース12内にはリニアホールICからなるスロットル角センサ6が取り付けられている。このスロットル角センサ6は、弁軸4に取り付けられた角度検出用のマグネット7と協働してスロットルバルブ3の実際の開度(実開度)を検出する。なお、スロットル角センサ6はフェールセーフのために複数設けてある。
ここで、スロットルバルブ3は、スロットルボディ1の長手方向と対して略直交し、図1に矢印で示す方向に通流する空気を全く通流させないか、ほとんど通流させない全閉位置から、空気を最大限に通流させる全開位置までの間で開閉動作をする。この実施の形態では、スロットルボディ1の長手方向に直交する位置から弁軸4を中心として反時計回りに約14°だけ傾斜した姿勢を制御基準とする。そして、制御基準から反時計回りに約80°回転した姿勢を全開位置、制御基準から時計回りに約10°回転した姿勢を全閉位置とする。したがって、スロットルバルブ3の動作角度範囲Wθは約90°であり、この角度範囲内でスロットル開度の制御が行われる。
スロットルボディ1の他方の周壁1bには、3相のブラシレスモータ8を固定するケース13が弁軸4を覆うように取り付けられている。ブラシレスモータ8の出力軸9は、スロットルバルブ3の弁軸4と同軸に配置され、両者は不図示のネジなどで連結されている。また、スロットルボディ1とブラシレスモータ8との間には、コイル状の第1リターンスプリング10と第2リターンスプリング11がそれぞれの中心軸が弁軸4及び出力軸9と一致するように配設されている。
図1及び図2に示すように、スロットルボディ1のケース13に覆われた部分には、ブラシレスモータ8に向かってスプリング止め具15が取り付けられている。このスプリング止め具15にはスロットルボディ1側に配設される第1リターンスプリング10の一端が係止されている。スロットルボディ1からブラシレスモータ8までの略中間点には可動板16が配設されており、この可動板16に取り付けられたスプリング止め具17に第1リターンスプリング10の他端が係止されている。可動板16は、中央に出力軸9を挿通させる開口18を備える略円盤形状を有し、周縁部の一部が半径方向に延びて延出部16aが形成されている。そして、第1リターンスプリング10は、ブラシレスモータ8が図2の矢印Dに示すような正転方向に回転するときには縮径する向きに巻き回されている。したがって、可動板16は延出部16aをスロットルボディ1に固定されている本体側ストッパ14に係合するように常に付勢されている。
さらに、可動板16にはブラシレスモータ8に向かってスプリング止め具19が取り付けられている。このスプリング止め具19には可動板16とブラシレスモータ8との間に配設される第2リターンスプリング11の一端が係止されている。ブラシレスモータ8のヨーク25の近くには出力軸9に固定されたモータ側回転板20を有し、このモータ側回転板20に取り付けられたスプリング止め具21に第2リターンスプリング11の他端が係止されている。ここで、可動板16の延出部16aにはモータ側回転板20に向かって延びる板状の係合片22が設けられており、モータ側回転板20には係合片22に係合可能なモータ側ストッパ23が設けられている。第2リターンスプリング11はブラシレスモータ8が図2の矢印Rに示すような逆転方向に回転するときには縮径する向きに巻き回されており、可動体16は係合片22をモータ側ストッパ23に係合させる向きに常に付勢されている。
上述のように、第1リターンスプリング10と第2リターンスプリング11は逆方向に巻き回されており、本体側ストッパ14は矢印D方向から延出部16aに係合するように配置され、モータ側ストッパ23は矢印D方向から係合片22に係合するように配置されている。したがって、ブラシレスモータ8が稼動していないときには、本体側ストッパ16に延出部分16aが係合し、モータ側ストッパ23に係合片22が係合する。この実施の形態では、このような場合の出力軸9の回転角度をスロットルバルブ3の制御基準に設定してある。
図3に模式的に示すように、ブラシレスモータ8は、略円筒形状のヨーク25の内部にロータ26を回転自在に取り付けた3相モータである。ヨーク25の内周面には等間隔に3つのステータ81,82,83を備え、各ステータ81,82,83は磁性体材料にコイル84,85,86を巻回して構成されている。
ロータ26はヨーク25の中心線上に不図示のベアリングで支持される出力軸9の周囲に永久磁石87が取り付けられた構成を有する。なお、出力軸9の先端は、ヨーク25から突出し、前記した弁軸4に直結されている。
図4に示すように、このブラシレスモータ8は制御装置30から出力される電流により制御される。なお、この実施の形態における電子制御弁駆動装置はブラシレスモータ8と制御装置30とスロットル角センサ6を含んで構成され、スロットルバルブ3を制御対象とする。
制御装置30はリレー32を介してバッテリ31に接続されている。このリレー32は緊急時に制御装置30への電力供給を停止する。
バッテリ31からの電力は制御装置30の電源昇圧回路33に供給され、その一部がCPU(中央演算装置)34に供給されるとともに、一部が昇圧用コイル51に供給される。昇圧用コイル51には、トランジスタ52と整流用のダイオード53が並列に接続されている。トランジスタ52のベースはCPU34に接続され、エミッタは接地されている。ダイオード53のカソードにはコンデンサ54とモニタ回路55が並列に接続されている。この電源昇圧回路33はトランジスタ52で昇圧用コイル51への通電を断続させて昇圧用コイル51に高電圧を発生させる。さらに、この高電圧をコンデンサ54で平滑してバッテリ電圧の約2倍から約10倍の高電圧とし、駆動回路35に供給する。
CPU34には電源昇圧回路33のモニタ回路55とトランジスタ52が接続されており、モニタ回路55で検出する電圧値に応じてトランジスタ52をON、OFFする。さらに、スロットル角センサ6のIF回路36と駆動回路35が接続されており、スロットルバルブ3(図1参照)の実開度と、運転者の操作に応じて設定される目標開度とを取得し、目標開度に実開度を一致させるように駆動回路35に制御信号を出力する。なお、IF回路36は、電源と抵抗などを有し、スロットル角センサ6の出力をCPU34に入力可能な信号に変換する。
駆動回路35は、CPU34からの指令を受けてブラシレスモータ8の各相(A相、B相、C相)への通電を制御する。図5に示すように、駆動回路35は、Y結線した各コイル84,85,86への通電を4つのスイッチング素子(電界効果型トランジスタ)41,42,43,44で切り替えるHブリッジ回路45を有する。
Hブリッジ回路45の高電位側には第1スイッチング素子41の一端が接続されている。第1スイッチング素子41の他端には負荷であるブラシレスモータ8のステータ81のコイル84と、第2スイッチング素子の一端とが並列に接続されている。第2スイッチング素子の他端は低電位側に接続されている。また、高電位側には第3スイッチング素子43の一端も接続されている。第3スイッチング素子の他端は、ブラシレスモータ8のステータ83のコイル86に接続される。さらに、低電位側には第4スイッチング素子44の他端も接続されている。第4スイッチング素子の一端はブラシレスモータ8のステータ82のコイル85に接続されている。
各スイッチング素子41,42,43,44は、トランジスタのベースに電圧が印加されると一端と他端の間が通電可能状態(ON)になり、ベースへの印加を中止すると一端と他端の間が通電不可状態(OFF)となる。第1スイッチング素子41と第4スイッチング素子44をOFFにし、第2スイッチング素子42と第3スイッチング素子43をONにすると、コイル84とコイル86に電流が流れ、図3に示すステータ81がS極となり、ステータ83がN極となる。これにより、ロータ26は矢印Dに示す正転方向に回転する。また、図5に示す第1スイッチング素子41と第4スイッチング素子44をONにし、第2スイッチング素子42と第3スイッチング素子43をOFFにすると、コイル84とコイル85に電流が流れ、図3に示すステータ81がN極となり、ステータ82がS極となる。これにより、ロータ26は矢印Dと反対の逆転方向に回転する。
このブラシレスモータ8の出力軸9の回転角度とトルクの関係は、図6に示すようになる。ここで、図6の横軸は回転角度を示し、縦軸はトルクを示す。また、制御基準を0°とし、正転側の回転角度をプラス、逆転側の回転角度をマイナスで表示してある。また、スロットルバルブ3の動作角度範囲Wθは、制御基準から正回転に約80°、逆回転に約10°に設定してある。
図6に示す曲線L1は、ブラシレスモータ8を正転させたときにスロットルバルブ3に作用するトルクと回転角度の関係を示している。この曲線L1はブラシレスモータ8が発生するトルクから、プラス側で第1リターンスプリング10の戻りトルクを差し引き、マイナス側で第2リターンスプリング11の戻りトルクを差し引いたものである。曲線L1に示すように、直線L4との交点に相当する角度θ2(約−60°)からピーク角度(約30°)までは回転角度の増加に伴ってトルクが増加し、それ以降は回転角度の増加に伴ってトルクが減少し、120°付近の最大角度(角度θ4)でトルクがゼロになる。曲線L1は正転時にブラシレスモータ8により角度制御が可能な範囲を示しており、回転角度が角度θ2以下の領域ではブラシレスモータ8のトルクはゼロになり、直線L4に示すような第2リターンスプリング11の戻りトルクのみがスロットルバルブ3に作用する。
曲線L2は、ブラシレスモータ8を逆転させた際にスロットルバルブ3に作用するトルクと回転角度の関係を示している。この曲線L2はロータ26により発生されるトルクから、プラス側で1リターンスプリング10の戻りトルクを差し引き、マイナス側で第2リターンスプリング11の戻りトルクを差し引いたものである。逆転時には、直線L5との交点に相当する角度θ3(約60°付近)からピーク角度(約−30°)までは回転角度が減少するとトルクが増加し、それ以降は回転角度の減少に伴ってトルクが減少し、−120°付近の最大角度(角度θ1)でトルクがゼロになる。曲線L2は逆転時にブラシレスモータ8により角度制御が可能な範囲を示しており、回転角度が角度θ3以上の領域ではブラシレスモータ8のトルクはゼロになり、直線L5に示すような第1リターンスプリング10の戻りトルクのみがスロットルバルブ3に作用する。なお、曲線L1と曲線L2とはピーク角度が異なり、制御基準を中心に略対象な形状を有している。
また、図5には、比較として2極のロータに対して2つのステータを有するモータのトルク特性(曲線L3)を図示してある。この実施の形態の電子制御弁駆動装置の方が、可動範囲が広いことがわかる。また、制御基準の近傍を除く広い領域で、同じ電流値で大きなトルクが得られる。
次に、電子制御弁駆動装置の作用について説明する。
運転者がアクセルを操作すると、スロットルバルブ3の目標開度が設定される。図4に示すように、この目標開度はCPU34に入力される。その一方で、スロットル角センサ6で検出するスロットルバルブ3の実開度もCPU34に入力されるので、CPU34は目標開度と実開度の角度差を演算するとともに、この角度差をなくすようなスロットルバルブ3の回転方向を決定する。そして、この角度差と回転方向に合わせて、駆動回路35の各スイッチング素子41,42,43,44をON又はOFFする制御信号を出力する。また、CPU34は、電源昇圧回路33のトランジスタ52をON、OFFさせ、昇圧用コイル51の出力端側に高電圧を発生させる。
スロットルバルブ3を開くときには、ロータ26を正転させる。このとき、図2に示すモータ側回転板20は、出力軸9とともに矢印Dで示す方向に回転する。この方向ではモータ側ストッパ23と係合片22とが係合し、延出部分16aと本体側ストッパ14とが離間する。したがって、可動板16はモータ側回転板20と一体となってスロットルボディ1に対して回転する。その結果、スロットルボディ1と可動板16に一端と他端をそれぞれ連係させている第1リターンスプリング10が縮径方向に変形し、その変形量に応じて戻りトルクが発生する。なお、第2リターンスプリング11は変形しないので、第2リターンスプリング10のトルクはブラシレスモータ8及びスロットルバルブ3に作用しない。
そして、ブラシレスモータ8で発生させるトルクと、第1ターンスプリング10の戻りトルクに応じて曲線L1(図6参照)に示すようなトルクが発生する。ロータ26の出力軸9にはスロットルバルブ3の弁軸4が直結されているので、ロータ26の回転角度と略等しい角度でスロットルバルブ3が開き、この実開度に応じた量の空気がエンジンに吸気される。
一方、スロットルバルブ3を閉じるときには、ロータ26を逆転させる。このとき、図2に示すモータ側回転板2は、出力軸9とともに矢印Bで示す方向に回転する。この方向ではモータ側ストッパ21と係合片22とが離間し、延出部分16aと本体側ストッパ14とが係合する。したがって、可動板16はスロットルボディ1側に一体的に係合され、モータ側回転板20が可動板16に対して相対的に回転する。その結果、可動板16とモータ側回転板20に一端と他端をそれぞれ連係させている第2リターンスプリング11が縮径方向に変形し、その変形量に応じて復元力(戻りトルク)が発生する。なお、可動板16はスロットルボディ1側に一体的に係合されるので、第1リターンスプリング10は変形しない。したがって、第1リターンスプリング10のトルクはブラシレスモータ8及びスロットルバルブ3に作用しない。
そして、ブラシレスモータ8で発生させるトルクと、第2リターンスプリング11の戻りトルクに応じて曲線L2(図6参照)に示すようなトルクが発生する。ロータ26の回転角度と略等しい角度だけスロットルバルブ3が閉じ、実開度に応じた量の空気がエンジンに吸気される。
ここで、ブラシレスモータ8を正転から逆転に切り替えるときには、曲線L1から曲線L2に切り替わるが、正転側の最大角度付近(角度θ4から角度θ3までの回転角度)では、ブラシレスモータ8によるトルクを発生させることができない。このため、スロットルバルブ3は第2リターンスプリング11の戻りトルク(図6の直線L5参照)により回動する。そして、角度θ3まで戻ったら、ブラシレスモータ8により発生させるトルクにより、スロットルバルブ3の角度制御を行う。
なお、スロットルバルブ3の可動角度範囲Wθ外ではあるが、逆転側の最大角度付近(角度θ1から角度θ2までの回転角度)でブラシレスモータ8を逆転から正転に切り替えるときには、角度θ2までは第1リターンスプリング10の戻りトルク(図6の直線L4参照)によりスロットルバルブ3を回動させる。そして、角度θ2まで戻ったら、ブラシレスモータ8により発生させるトルクによりスロットルバルブ3の角度制御を行う。
この電子制御弁駆動装置によれば、正転中にはステータ81及びステータ83のみを用い、逆転中にはステータ81及びステータ82のみを用い、正転時と逆転時のトルク特性(曲線L1,L2)が異なるようにしたので、1つのピークのみを有するようなモータ(曲線L3に相当)に比べてブラシレスモータ8の動作角度を広くとることができる。また、この電子制御弁駆動装置は、制御基準の近傍を除いて、曲線L3に比べて大きなトルクが得られ、少ない電流で大きなトルクを発生させることができる。特に、スロットルバルブ3の開度が最大角に近づくと、曲線L3に従うモータではトルクをほとんど発生させることができないので、そのような開度を保つには大きな電流が必要になる。これに対して、この電子制御弁駆動装置では、曲線L1に従って大きなトルクが得られるので、少ない消費電流で済む。したがって、消費電流を低減することができ、エネルギ効率が良い。
ここで、図6に示すように、正転時と逆転時でブラシレスモータ8が発生するトルクを異ならせることで、正転と逆転を切り替える際にブラシレスモータ8でトルクを発生できない角度領域が発生するが、この角度領域では第1、第2リターンスプリング10,11の戻りトルクを利用してスロットルバルブ3を閉じるようにしたので、スロットルバルブ3を広い角度範囲で稼動させることができる。なお、スロットルバルブ3を制御基準に戻す際に、ブラシレスモータ8がトルクを発生できる角度領域では、ブラシレスモータ8で発生させるトルクと第1リターンスプリング10又は第2リターンスプリング11で発生させるトルクの合計が戻しトルクとしてスロットルバルブ3に作用する。
さらに、第1、第2リターンスプリング10,11には、上述したような回転方向の切り替えをアシストする役割に加えて、本体側ストッパ14、可動板16、モータ側回転板20と協働することでブラシレスモータ8の非作動時にスロットルバルブ3を制御基準に戻す役割も持たせてある。したがって、例えば、リレー32が制御装置30への電力供給を遮断したときでもスロットルバルブ3を制御基準に戻すことができる。このため、第1、第2リターンスプリング10,11は、ブラシレスモータ8の引き摺り抵抗トルクやディテンドトルクに抗してスロットルバルブ3を回転させるようにトルク設定がなされている。
なお、本発明は上記した形態に限定されない。例えば、第1リターンスプリング10及び第2リターンスプリング11は、図6の直線L4,L5の破線部分に示すように、制御基準に収束するようにトルク設定がなされているが、第1リターンスプリング10は正転から逆転のアシストのみが可能にトルク設定されても良い。同様に、第2リターンスプリング11は逆転から正転のアシストのみが可能にトルク設定されても良い。
また、電源昇圧回路33を有しなくても良い。また、スイッチング素子41,42,43,44は、CPU34の制御によってブラシレスモータ8への通電状態を制御できるものであれば、トランジスタに限定されない。
電子制御弁駆動装置はブラシレスモータ8の可動角度が制御基準から正転側に約120°、逆転側に約120°の合計約240°であることからスロットルバルブ3の制御に適しているが、制御対象は360°未満の所定角度範囲で回転制御を行うものであればこれに限定されずに他の開閉バルブや、アクチュエータの駆動に用いることができる。
本発明の実施形態におけるスロットルバルブとブラシレスモータを示す図である。 第1、第2リターンスプリングの配置を説明する斜視図である。 ブラシレスモータの構成を示す模式図である。 本発明の実施形態における電子制御弁駆動装置のブロック図である。 ブラシレスモータの駆動回路を示す図である。 ブラシレスモータの回転角度とトルクの関係の一例を示す図である。
符号の説明
3 スロットルバルブ(電子制御弁)
8 ブラシレスモータ
10 第1リターンスプリング(第1アシスト手段)
11 第2リターンスプリング(第2アシスト手段)
26 ロータ
30 制御装置
81 ステータ(第1のステータ)
82 ステータ(第2のステータ)
83 ステータ(第3のステータ)
θ1 角度(逆転側の最大角度)
θ2 角度(回転角度)
θ3 角度(回転角度)
θ4 角度(正転側の最大角度)

Claims (2)

  1. 制御装置からの出力に基づいてモータを回転させて、電子制御弁を回転させる電子制御弁駆動装置において、
    前記モータを2極のロータに対して3つのステータを有するブラシレスモータとし、前記ブラシレスモータを第1のステータと第3のステータとで正転させ、前記第1のステータと第2のステータとで逆転させるにあたり、正転時の最大角度付近で前記第1のステータと前記第2のステータとで逆転可能な回転角度まで前記ロータを逆転させる第1アシスト手段と、逆転時の最大角度付近で前記第1のステータと前記第3のステータとで正転可能な回転角度まで前記ロータを正転させる第2アシスト手段とを有することを特徴とする電子制御弁駆動装置。
  2. 前記第1アシスト手段と前記第2アシスト手段は、前記モータの出力軸を所定の回転角度に戻すように付勢するリターンスプリングからなることを特徴とする請求項1に記載の電子制御弁駆動装置。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009115007A (ja) * 2007-11-07 2009-05-28 Keihin Corp 内燃機関の制御装置
JP2009115006A (ja) * 2007-11-07 2009-05-28 Keihin Corp 内燃機関の制御装置
CN107905901A (zh) * 2017-09-27 2018-04-13 银弗(北京)科技有限公司 一种电子节门气

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