JP2001003770A - 電動式スロットルバルブ装置 - Google Patents
電動式スロットルバルブ装置Info
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- F05C—INDEXING SCHEME RELATING TO MATERIALS, MATERIAL PROPERTIES OR MATERIAL CHARACTERISTICS FOR MACHINES, ENGINES OR PUMPS OTHER THAN NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES
- F05C2201/00—Metals
- F05C2201/02—Light metals
- F05C2201/021—Aluminium
Abstract
いて弁体を駆動することにより、組立作業の効率化とコ
ストダウンを図る。 【解決手段】 電磁アクチュエータ9のステータ10
を、ステータ側扇状対向面部13を設けたステータコア
11,11と、電磁コイル15,16とから構成し、ロ
ータ17は、ロータ側円弧状対向面部21を有するロー
タコア18によって構成する。また、ステータ側扇状対
向面部13とロータ側円弧状対向面部21とを、互いの
対向面積が増大する方向に回動するときにロータ17が
弁体8の開弁方向に回動するように構成する。そして、
電磁コイル15,16への通電時には、これらの対向面
部13,21間に磁気的な吸引力が生じると、この吸引
力はロータコア18に対して弁体8の開弁方向に作用す
る回転駆動力となり、ロータコア18は弁軸5、弁体8
と共に戻しばね22に抗して開弁方向に回動する。
Description
ンジン等の吸入空気量をアクセル操作量等に応じて可変
に制御するのに好適に用いられる電動式スロットルバル
ブ装置に関する。
を制御する電動式スロットルバルブ装置は、内部に吸気
通路が形成されたスロットルボディと、該スロットルボ
ディに回動可能に設けられた弁軸と、該弁軸に設けら
れ、該弁軸と共に回動して吸気通路を開,閉する弁体
と、前記スロットルボディに設けられたステータと前記
弁軸に設けられたロータとからなり、前記弁軸を介して
弁体を駆動する電磁アクチュエータと、前記弁体を閉弁
位置または中間開度位置に向けて付勢する付勢ばねとか
ら構成されている(例えば、特開平9−287485号
公報等)。
は、スロットルボディに設けられたコア部材と、該コア
部材に設けられ、外部から通電されることによって磁界
を発生する電磁コイルとからなり、電磁コイルは、コア
部材に巻回された開弁用コイルと閉弁用コイルによって
構成されている。
テータのコア部材と対面して弁軸に設けられたマグネッ
ト等からなり、このマグネットは円板状部材等を用いて
弁軸の突出端側に取付けられている。
きには、ステータのコア部材に発生する磁界によってロ
ータのマグネットが吸引(または反発)されることによ
り、このロータが設けられた弁軸は、付勢ばねに抗して
弁体の開弁方向に回動する。また、閉弁用コイルに通電
したときには、開弁用コイルの場合と逆向きの磁界がコ
ア部材に発生することにより、弁軸は付勢ばねに抗して
弁体の閉弁方向に回動する。
例えば弁軸に廻止め状態で設けられたレバー状の突起部
材等がスロットルボディ側のストッパ等に当接すること
によって規制される。
は、例えばデューティ比が可変となったパルス電流等を
開弁用コイルまたは閉弁用コイルに通電し、このデュー
ティ比に対応した角度分だけ弁軸を回動させることによ
り、スロットルボディの吸気通路を弁体によって開,閉
し、エンジンの吸入空気量をアクセル操作量等に応じて
可変に制御するものである。
来技術では、電磁アクチュエータのステータをスロット
ルボディ側に設け、ロータのマグネットを弁軸側に設け
ることにより、ステータ側のコア部材とロータ側のマグ
ネットとの間に磁力を発生し、この磁力を利用して弁軸
を回動させる構成となっている。
用いられるマグネットは、強力な磁力をもつように形成
された高価な部品であることが多く、しかも円板状部材
等を用いて弁軸側に設けられるため、電磁アクチュエー
タの部品点数が増加してコストアップを招くという問題
がある。
てる製造ライン等では、単体部品として予め用意された
複数のマグネットが磁力により互いに吸着して塊状にな
り易く、マグネットの組付け作業では、作業者等が各マ
グネットを強い磁力に抗して引離しつつ、これをロータ
として弁軸側に取付ける作業が必要となるため、従来技
術では、マグネットが構成部品となることによってスロ
ットルバルブ装置の組立作業に手間がかかるという問題
もある。
されたもので、本発明の目的は、電磁アクチュエータの
部品点数を削減してコストダウンを図ることができ、そ
の組立作業を効率よく行うことができるようにした電動
式スロットルバルブ装置を提供することにある。
ために本発明は、内部に吸気通路が形成されたスロット
ルボディと、該スロットルボディに回動可能に設けられ
た弁軸と、該弁軸に設けられ、該弁軸と共に回動して前
記吸気通路を開,閉する弁体と、前記スロットルボディ
に設けられたステータと前記弁軸に設けられたロータと
からなり、弁軸を介して弁体を駆動する電磁アクチュエ
ータとからなる電動式スロットルバルブ装置に適用され
る。
特徴は、電磁アクチュエータのステータは、前記スロッ
トルボディに設けられたステータコアと、該ステータコ
アに設けられ外部から通電されることによって磁界を発
生する電磁コイルとによって構成し、前記電磁アクチュ
エータのロータは、前記ステータコアと対面して前記弁
軸に設けられ前記ステータの電磁コイルが磁界を発生す
るときに前記ステータコアに吸引されることによって前
記弁軸と一体に回動するロータコアによって構成したこ
とにある。
ルへの通電時には、ステータコアとロータコアとの間に
磁気的な吸引力が生じると、この吸引力が回転駆動力と
なってロータコアに加わる。そして、ロータコアと弁軸
とは、この回転駆動力により弁体の開弁方向へと回動す
ることができる。
コアには前記電磁コイルが発生する磁界を前記ロータコ
アに導くステータ側対向面部を設け、前記ロータコアに
は少なくとも一部が該ステータ側対向面部と対面するロ
ータ側対向面部を設け、前記ステータ側対向面部とロー
タ側対向面部とは、前記電磁コイルに通電したときに前
記ステータ側対向面部とロータ側対向面部との対向面積
が増大する方向に前記ロータコアが回動する構成として
いる。
テータ側対向面部とロータ側対向面部との間には磁気的
な吸引力が発生し、この吸引力は、両者が接近する方向
だけでなく、両者の対向面積が大きくなって各対向面部
間を通過する磁束の通過量が増大する方向にも加わる。
そして、この吸引力は、一部がロータコアに対し開弁方
向への回転駆動力として加わるようになり、ロータコア
は弁軸と共に弁体の開弁方向へと回動することができ
る。
側対向面部は、前記弁軸の回動方向に沿って延び回動方
向の一側が狭幅部となり回動方向の他側が広幅部となっ
て狭幅部から広幅部に向け径方向の幅寸法が順次増大す
る円弧状に形成し、該ロータ側対向面部の狭幅部は前記
弁体が閉弁位置にあるときに軸方向の隙間を挟んで前記
ステータ側対向面部と対面する構成としている。
幅部がステータ側対向面部と対面した状態から広幅部が
ステータ側対向面部に近づく方向に回動すると、ステー
タ側対向面部とロータ側対向面部との対向面積は徐々に
増大する。従って、電磁コイルへの通電時には、これら
の対向面積が増大する方向に向けた回転駆動力をロータ
コアに加えることができる。
対向面部は、前記弁軸の回動方向に沿って延びつつ軸方
向に突出し回動方向の一側が小突出端部となり回動方向
の他側が大突出端部となって小突出端部から大突出端部
に向け軸方向の突出寸法が順次増大する円筒状に形成
し、該ロータ側対向面部の小突出端部は前記弁体が閉弁
位置にあるときに径方向の隙間を挟んで前記ステータ側
対向面部と対面する構成としている。
突出端部がステータ側対向面部と対面した状態から大突
出端部がステータ側対向面部に近づく方向に回動する
と、ステータ側対向面部とロータ側対向面部との対向面
積は徐々に増大する。従って、電磁コイルへの通電時に
は、この方向への回転駆動力をロータコアに加えること
ができる。
コアには、前記スロットルボディ側に設けられたストッ
パに当接して前記弁体の閉弁位置と開弁位置のうち少な
くとも一方を規制する当接部材を設けている。
よって弁体の開弁位置まで回転駆動されたときには、ロ
ータコア側の当接部材がスロットルボディ側のストッパ
と当接することによってロータコアの回転駆動力を受承
できる。また、例えば弁軸が戻しばね等によって弁体の
閉弁位置まで回動されたときにも、ロータコアの当接部
材がストッパと当接することによって戻しばね等のばね
力を受承することができる。
ルは、前記ステータコアに巻回して設けられた主コイル
と、該主コイルをバックアップするため前記ステータコ
アに該主コイルよりも少ない巻線数をもって別個に巻回
された補助コイルとから構成している。
って故障したときには、補助コイルに通電することによ
って電磁アクチュエータをバックアップ状態で作動させ
ることができ、弁体を補助コイルの巻線数に対応したバ
ックアップ開度位置等に保持することができる。
電動式スロットルバルブ装置を、図1ないし図11に従
って詳細に説明する。ここで、図1ないし図5は本発明
の第1の実施の形態を示している。
体に形成されたスロットルボディで、該スロットルボデ
ィ1は、エンジンの吸気管(図示せず)等に接続される
吸気通路としてのスロットルチャンバ2と、該スロット
ルチャンバ2と約90°異なる方向に突設され、先端側
が開口する段付きの有底筒状に形成されたアクチュエー
タケース3と、後述のスロットルセンサ26が取付けら
れたセンサケース4とから構成されている。
用いて回動可能に設けられた弁軸で、該弁軸5はスロッ
トルチャンバ2内を径方向に延び、一端側がアクチュエ
ータケース3内に突出すると共に、他端側がセンサケー
ス4側に突出している。そして、弁軸5が図3中の矢示
A方向に回動するときには後述の弁体8が開弁し、弁軸
5が矢示B方向に回動するときには弁体8が閉弁する。
軸5に設けられた弁体で、該弁体8はスロットルチャン
バ2の内径に対応した円形状の弁板等からなり、弁軸5
と一体に回動することによってスロットルチャンバ2を
開,閉し、エンジンの吸入空気量を可変に調整するもの
である。
ケース3に設けられた電磁アクチュエータで、該電磁ア
クチュエータ9は、後述のステータ10およびロータ1
7によって構成されている。
たステータで、該ステータ10は、後述のステータコア
11,11と、該各ステータコア11に設けられた後述
の電磁コイル15,16とから構成されている。
フェライト等の保磁力が小さい軟磁性材料を用いて形成
された2個のステータコアで、該各ステータコア11
は、図1、図2、図5に示す如く、基端側がコア連結板
14に固着された半円柱状のコイル装着部12と、該コ
イル装着部12の先端側に設けられたステータ側対向面
部としてのステータ側扇状対向面部13とから一体に形
成されている。また、ステータ側扇状対向面部13は、
弁軸5を中心として例えば40〜80°程度の中心角α
をもった略扇形状に形成され、後述のロータ側円弧状対
向面部21よりも大きな径方向寸法を有している。
14を介してアクチュエータケース3内に固定され、弁
軸5を中心として互いに径方向の反対側に配置されると
共に、電磁コイル15,16が発生する磁界をロータコ
ア18に導くものである。
固着された略円板状のコア連結板で、該コア連結板14
は、ステータコア11と同様に珪素鋼、パーマロイ、フ
ェライト等の軟磁性材料等が用いられている。そして、
コア連結板14は、2個のステータコア11,11を磁
気的に連結すると共に、アクチュエータケース3内を閉
塞するものである。
周側にそれぞれ巻回された電磁コイルで、該電磁コイル
15,16は、例えば巻線方向が互いに逆向きとなるよ
うに形成され、外部から通電されることによって図1中
の磁界H1 を発生する。
ータ9を構成するロータで、該ロータ17は後述のロー
タコア18によって構成されている。
状のロータコアで、該ロータコア18は、図1、図3に
示す如く、ステータコア11と同様に珪素鋼、パーマロ
イ、フェライト等の軟磁性材料等が用いられている。そ
して、ロータコア18は、止めナット19等を用いて弁
軸5の外周側に廻止め状態で取付けられた環状の取付板
部20と、後述のロータ側円弧状対向面部21,21と
から一体に形成されている。
て取付板部20に配設されたロータ側対向面部としての
ロータ側円弧状対向面部で、該各ロータ側円弧状対向面
部21は、弁軸5を中心として互いに径方向の反対側に
配置され、取付板部20から軸方向に突出すると共に、
その先端側は、一部がステータコア11のステータ側扇
状対向面部13と軸方向の隙間を挟んで対面している。
図3に示す如く、弁軸5を中心として例えば90〜13
0°程度の中心角βに亘って回動方向に延びる略円弧状
に形成されると共に、弁体8の閉弁方向(矢示B方向)
に向けて径方向の幅寸法が順次増大するように形成さ
れ、これによって一端側の狭幅部21Aの径方向寸法r
1 よりも他端側の広幅部21Bの径方向寸法r2 の方が
大きくなっている(r1<r2 )。
3に示す如く弁軸5(弁体8)が閉弁位置にあるとき
に、狭幅部21A側がステータコア11のステータ側扇
状対向面部13と対面している。そして、ロータ側円弧
状対向面部21は、広幅部21B側がステータ側扇状対
向面部13と対面するように矢示A方向に向けて回動す
るときに、ステータ側扇状対向面部13とロータ側円弧
状対向面部21との対向面積が徐々に大きくなり、この
ときの回動方向は弁体8の開弁方向と等しくなるように
構成されている。
ことによって磁界H1 を形成すると、ステータコア11
とロータコア18との間には、ステータ側扇状対向面部
13とロータ側円弧状対向面部21との対向面積が大き
くなって両者間を通過する磁束の通過量が増大する方向
に向けて、磁気的な吸引力からなる回転駆動力が発生
し、ロータコア18は、この回転駆動力により後述の戻
しばね22に抗して矢示A方向に回動するものである。
8との間に設けられた戻しばねで、該戻しばね22は、
図1に示す如く、ロータコア18を介して弁軸5を弁体
8の閉弁方向に付勢している。
着された金属片等からなる当接部材としての当接片で、
該当接片23は、図4に示す如くロータコア18が戻し
ばね22によって矢示B方向に回動されるときに、アク
チュエータケース3に螺着された閉弁側のストッパとし
ての調整ねじ24と当接し、弁体8の閉弁位置を規制す
る。また、当接片23は、ロータコア18が電磁コイル
15,16によって矢示A方向に回転駆動されるとき
に、アクチュエータケース3に突設された開弁側のスト
ッパとしての突起部25と当接し、弁体8の開弁位置を
規制する。
ケース4に取付けられたスロットルセンサで、該スロッ
トルセンサ26は、図1に示す如くポテンショメータ等
からなり、弁体8の開度を弁軸5の回動角として検出す
るものである。
ブ装置は上述の如き構成を有するもので、次にその作動
について説明する。
止した状態では、ロータコア18側の当接片23が戻し
ばね22のばね力によってスロットルボディ1側の調整
ねじ24と当接し、これによって弁体8は所定の閉弁位
置に保持されている。
ールユニット(図示せず)等から電磁コイル15,16
にパルス電流等が通電されると、図1中のステータコア
11、コア連結板14およびロータコア18により形成
される閉磁路に沿って磁界H1 が生じ、このときステー
タ側扇状対向面部13とロータ側円弧状対向面部21と
の隙間には、弁軸5の軸方向に沿って磁束が通過するよ
うになる。
対向面部13,21間の対向面積が大きくなって両者間
を通過する磁束の通過量が増大する方向に向けて、磁気
的な吸引力からなる回転駆動力が加わる。そして、ロー
タコア18は、この回転駆動力により弁軸5と共に戻し
ばね22に抗して弁体8の開弁方向に回動し、これによ
って弁体8は、ロータコア18に加わる回転駆動力と戻
しばね22のばね力とが釣合う開度位置まで開弁する。
電磁コイル15,16に通電するパルス電流等のデュー
ティ比を変化させ、ロータコア18に加わる回転駆動力
の大きさを増,減することにより、弁体8を所望の開度
で開,閉させる。
クチュエータ9のステータ10を、アクチュエータケー
ス3側に設けられたステータコア11と、該ステータコ
ア11に巻装された電磁コイル15,16とから構成
し、ロータ17を弁軸5側に固定されたロータコア18
によって構成したので、電磁コイル15,16への通電
時には、ステータコア11とロータコア18との間に磁
気的な吸引力が生じると、この吸引力を弁体8の開弁方
向に向けた回転駆動力としてロータコア18に加えるこ
とができる。そして、ロータコア18は、この回転駆動
力により戻しばね22に抗して弁体8の開弁方向に回動
でき、弁軸5を介して弁体8を開弁させることができ
る。
側扇状対向面部13,13を設け、ロータコア18には
弁軸5の回動方向に沿って円弧状に延びるロータ側円弧
状対向面部21,21を設けると共に、これらの対向面
部13,21は、互いの対向面積が増大する方向に回動
するときにロータコア18が弁体8の開弁方向に回動す
るようにしたので、電磁コイル15,16に通電するこ
とによって、各対向面部13,21間には、これらの間
を通過する磁束の通過量が増大する方向に磁気的な吸引
力を発生でき、ロータコア18には、この吸引力によっ
て弁体8の開弁方向に向けた回転駆動力を加えることが
できる。
のようにマグネットやマグネット用の取付部品等を用い
ることなく、これらをロータコア18として一体に形成
でき、電磁アクチュエータを構成する部品点数を削減し
てコストダウンを図ることができると共に、電磁アクチ
ュエータの組立時には、強い磁力をもったマグネット等
を取扱う必要がなくなり、その組立作業を効率よく行う
ことができる。
タ側円弧状対向面部21とを弁軸5の軸方向で対面させ
るようにしたから、これらの対向面部13,21間に微
小な軸方向の隙間を設けるだけで、ステータコア11と
ロータコア18とを相対回転可能に配置でき、電磁アク
チュエータ9の軸方向寸法をコンパクトに形成すること
ができる。
当接片23を設け、弁軸5が回動するときには、この当
接片23が閉弁側の調整ねじ24または開弁側の突起部
25と当接するようにしたので、弁軸5が戻しばね22
のばね力によって弁体8の閉弁位置まで回動したときに
は、当接片23が調整ねじ24と当接することによって
弁体8の閉弁位置を規制できると共に、弁軸5が電磁ア
クチュエータ9の駆動力によって弁体8の開弁位置まで
回動したときには、当接片23が突起部25と当接する
ことによって弁体8の開弁位置を規制することができ
る。
置を規制する突起部材等を弁軸に設ける構成とした場合
と比較すると、本実施の形態では、弁軸5が閉弁位置ま
たは開弁位置まで回動したときに、戻しばね22のばね
力や電磁アクチュエータ9の駆動力がスロットルボディ
1側からの反力となって弁軸5に加わるのを防止でき、
弁軸5に加わる負荷を低減してその微小な捩じれ等を抑
えることができる。
の実施の形態を示し、本実施の形態では、前記第1の実
施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説
明を省略するものとする。しかし、本実施の形態の特徴
は、ステータ側対向面部とロータ側対向面部とが径方向
の隙間を挟んで対面する構成としたことにある。
ルバルブ装置の電磁アクチュエータで、該電磁アクチュ
エータ31は、第1の実施の形態の電磁アクチュエータ
9とほぼ同様に、ステータ32が後述のステータコア3
3と電磁コイル38とによって構成され、後述のロータ
39はロータコア40によって構成されている。
アで、該ステータコア33は、図6、図7に示す如く、
珪素鋼、パーマロイ、フェライト等の保磁力が小さな軟
磁性材料等が用いられ、開口側外周がスロットルボディ
1のアクチュエータケース3内に嵌着された略有底筒状
の外側コア34と、該外側コア34内に隙間をもって立
設された段付き円柱状の内側コア35とから構成されて
いる。
ば40〜80°程度の中心角に亘って凹湾曲状に延びる
ステータ側対向面部としてのステータ側凹湾曲状対向面
部36,36が径方向内向きに対向して突設されてい
る。また、内側コア35の外周側には、各ステータ側凹
湾曲状対向面部36に対応して凸湾曲状に延びるステー
タ側対向面部としてのステータ側凸湾曲状対向面部3
7,37が径方向外向きに突設され、これらの対向面部
36,37間には、後述するロータ側円筒状対向面部4
2の厚みよりも僅かに大きな径方向の隙間が軸方向に一
定の長さをもって形成されている。
5との間に設けられた電磁コイルで、該電磁コイル38
は、外部から通電されることによって図6中の磁界H2
を発生するものである。
ータ31を構成するロータで、該ロータ39は、図6な
いし図9に示す如くロータコア40からなり、該ロータ
コア40は、弁軸5の一端側外周に径方向に突出して廻
止め状態で取付けられた環状の取付板部41と、ロータ
側円筒状対向面部42,42とから一体に形成されてい
る。
ロータ側対向面部としてのロータ側円筒状対向面部42
で、該各ロータ側円筒状対向面部42は、弁軸5を中心
として互いに径方向の反対側に配置され、例えば90〜
130°程度の中心角に亘って弁軸5の回動方向に延び
る略円筒状に形成されている。
基端側が取付板部41の外縁側にほぼ直角に屈曲して形
成され、先端側が軸方向に突出している。また、ロータ
側円筒状対向面部42は、その軸方向の突出寸法が弁体
8の閉弁方向に向けて順次増大するようにテーパ状に形
成され、図9に示す如く回動方向に対して一端側の小突
出端部42Aの突出寸法t1 よりも他端側の大突出端部
42Bの突出寸法t2の方が大きくなっている(t1 <
t2 )。
端側は、一部がステータコア33に設けた2組の対向面
部36,37間にそれぞれ配置され、例えば弁体8が閉
弁位置にあるときには、小突出端部42A側がこれらの
対向面部36,37と径方向の隙間を挟んで対面してい
る。また、ロータ側円筒状対向面部42は、大突出端部
42B側が対向面部36,37に近づくように矢示A方
向に向けて回動するときに、ロータ側円筒状対向面部4
2と対向面部36,37との対向面積が徐々に大きくな
り、このときの回動方向は弁体8の開弁方向と等しくな
っている。
きには、ステータコア33の外側コア34、内側コア3
5およびロータコア40により形成される閉磁路に沿っ
て図6中の磁界H2 が生じ、このときロータ側円筒状対
向面部42の両面側には、ステータ32側の対向面部3
6,37との間に位置して径方向の磁束が通過する。
側円筒状対向面部42とステータ32側の対向面部3
6,37との対向面積が大きくなって両者間を通過する
磁束の通過量が増大する方向に向けて磁気的な回転駆動
力が加わり、ロータコア40は、この回転駆動力により
戻しばね22に抗して弁体8の開弁方向に回動する構成
となっている。
られた当接レバーで、該当接レバー43は、図6に示す
如く、アクチュエータケース3側の調整ねじ24または
突起部と当接して弁体8の閉弁位置と開弁位置とを規制
するものである。
形態でも、第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得
ることができる。そして、特に本実施の形態では、ロー
タコア40を、弁軸5から径方向に突出する環状の取付
板部41と、該取付板部41の外縁側に屈曲して形成さ
れ、ステータ側凹湾曲状対向面部36とステータ側凸湾
曲状対向面部37との間に径方向の隙間をもって配置さ
れたロータ側円筒状対向面部42,42とから構成して
いる。
6,37とロータ側円筒状対向面部42とは軸方向に十
分な面積をもって対面できると共に、これらの間には所
定の寸法をもった径方向の隙間を形成でき、電磁アクチ
ュエータ31の径方向寸法を小型化することができる。
ステータ32側の対向面部36,37とロータ側円筒状
対向面部42との間に生じる磁気的な吸引力を弁軸5に
対して径方向に加えることができ、弁軸5に生じる軸方
向のがたつき等によってステータ32側の対向面部3
6,37とロータ側円筒状対向面部42との間の隙間寸
法が変動するのを防ぐことができる。
て弁軸5の径方向のがたつきを抑えるだけで、ステータ
コア33とロータコア40との間の隙間寸法を高精度に
保持でき、これによって電磁アクチュエータ31の駆動
トルクと弁体8の開弁特性とを安定させることができ
る。
第3の実施の形態を示し、本実施の形態では、前記第1
の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、そ
の説明を省略するものとする。しかし、本実施の形態の
特徴は、電磁コイルを、主コイルと、バックアップ用の
補助コイルとから構成したことにある。
ルバルブ装置の電磁アクチュエータで、該電磁アクチュ
エータ51は、第1の実施の形態の電磁アクチュエータ
9とほぼ同様に、ステータ52と、ロータ17とからな
り、ステータ52は、例えば2個のステータコア11,
11と、後述の電磁コイル53,54とから構成されて
いる。
た電磁コイルで、該電磁コイル53は、スロットルバル
ブ装置が通常に作動しているときに通電される主コイル
53Aと、例えば主コイル53Aの断線時等に通電され
るバックアップ用の補助コイル53Bとから構成されて
いる。
等を高めることによって第1の実施の形態の電磁コイル
15とほぼ同じ巻線数でもコンパクトに形成されてい
る。また、補助コイル53Bは、主コイル53Aの外周
側に巻回された別個のコイル部材からなり、主コイル5
3Aと同じ巻線方向と、後述の如く予め定められた巻線
数とをもって形成されている。そして、これらのコイル
53A,53Bは、エンジン制御用のコントロールユニ
ット(図示せず)等に並列に接続されている。
た電磁コイルで、該電磁コイル54も電磁コイル53と
ほぼ同様に、主コイル54Aと、補助コイル54Bとか
らなり、これらのコイル54A,54Bは、例えば巻線
方向が電磁コイル53と逆向きになるように形成されて
いる。
コイル53A,54Aよりも少ない巻線数をもって形成
され、その巻線数は、例えば電磁アクチュエータ51が
主コイル53A,54Aの断線等により補助コイル53
B,54Bだけを用いて作動する場合でも、弁体8を所
定のバックアップ開度位置に保持するための駆動トルク
を発生する巻線数として予め定められている。この場
合、弁体8のバックアップ開度位置とは、例えば車両が
故障により修理工場等に向けて最低限の走行を行うとき
に、この走行に必要なエンジンの吸入空気量を確保する
ための中間開度位置である。
ールユニットが主コイル53A,54Aに通電し、電磁
アクチュエータ51を用いて弁体8をスロットルチャン
バ2内で開,閉することにより、エンジンの吸入空気量
をアクセル操作量等に応じて可変に制御する。このと
き、コントロールユニットは、主コイル53A,54A
に通電することにより補助コイル53B,54Bに発生
する誘導電流(電圧)を監視して補助コイル53B,5
4Bの断線等を検出する。
コイル53A,54Aが断線等した場合に、スロットル
センサ26の検出結果等を用いて主コイル53A,54
Aの断線等を検出し、補助コイル53B,54Bへの通
電を開始する。これにより、弁体8はバックアップ開度
位置に保持された状態となり、車両はバックアップ運転
状態に切換わる。
形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果
を得ることができる。そして、特に本実施の形態では、
電磁コイル53を主コイル53Aと補助コイル53Bと
から構成し、電磁コイル54を主コイル54Aと補助コ
イル54Bとから構成したので、主コイル53A,54
Aが断線等によって故障した場合でも、補助コイル53
B,54Bを用いて弁体8をバックアップ開度位置等に
保持でき、信頼性を向上させることができる。
障時に弁体8を機械構造的にバックアップ位置等に保持
するバックアップ機構等をスロットルボディ1に設ける
構成とした場合と比較して、バックアップ用の構造を簡
略化できると共に、主コイル53A,54Aへの通電時
には、補助コイル53B,54Bに生じる誘導電流等を
監視することによって補助コイル53B,54Bの故障
診断も行うことができる。
18,40に設けたロータ側円弧状対向面部21,ロー
タ側円筒状対向面部42を弁軸5の回動方向に延設し、
その一部がステータコア11,33に設けた対向面部1
3,36,37と対面する構成としたが、本発明はこれ
に限らず、例えばステータコア側対向面部を弁軸5の回
動方向に向けて円弧状または円筒状に延設し、その一部
がロータ側対向面部と対面する構成としてもよい。
38を単一のコイル部材によって構成したが、本発明は
これに限らず、例えば第3の実施の形態の電磁コイル5
3,54のように、電磁コイル38を別個のコイル部材
からなる主コイルと補助コイルによって構成してもよ
い。
れば、電磁アクチュエータのステータを、スロットルボ
ディに設けられたステータコアと、該ステータコアに設
けられた電磁コイルとから構成し、ロータを弁軸に設け
られたロータコアによって構成したので、電磁コイルへ
の通電時には、ステータコアとロータコアとの間に磁気
的な吸引力が生じると、この吸引力を弁体の開弁方向に
向けた回転駆動力としてロータコアに加えることができ
る。そして、ロータコアは、この回転駆動力により弁体
の開弁方向に回動でき、弁軸を介して弁体を開弁させる
ことができる。従って、従来技術のようにマグネットや
マグネット用の取付部品等を用いることなく、これらを
ロータコアとして一体に形成でき、電磁アクチュエータ
を構成する部品点数を削減してコストダウンを図ること
ができると共に、電磁アクチュエータの組立時には、強
い磁力をもったマグネット等を取扱う必要がなくなり、
その組立作業を効率よく行うことができる。
側対向面部とロータ側対向面部とは、電磁コイルに通電
したときに互いの対向面積が増大する方向にロータコア
が回動する構成としたので、電磁コイルに通電すること
によって、ステータ側対向面部とロータ側対向面部との
間には、これらの対向面積が大きくなって両者間を通過
する磁束の通過量が増大する方向に磁気的な吸引力を発
生させることができ、ロータコアには、この吸引力によ
って弁体の開弁方向に向けた回転駆動力を加えることが
できる。
側対向面部は、回動方向一側の狭幅部から回動方向他側
の広幅部に向けて径方向の幅寸法が順次増大する円弧状
に形成し、軸方向の隙間を挟んでステータ側対向面部と
対面する構成としたので、ステータ側対向面部とロータ
側対向面部との間に軸方向の小さな隙間を設けるだけ
で、ステータコアとロータコアとを相対回転可能に配置
でき、電磁アクチュエータの軸方向寸法をコンパクトに
形成することができる。
対向面部は、弁軸の回動方向に延びつつ回動方向一側の
小突出端部から回動方向他側の大突出端部に向けて軸方
向の突出寸法が順次増大する円筒状に形成し、径方向の
隙間を挟んでステータ側対向面部と対面する構成とした
ので、電磁アクチュエータの径方向寸法を小型化するこ
とができる。しかも、電磁コイルへの通電時には、ステ
ータ側対向面部とロータ側対向面部との間に生じる磁気
的な吸引力を弁軸に対して径方向に加えることができ、
弁軸に生じる軸方向のがたつき等によって各対向面部間
に設けた径方向の隙間寸法が変動するのを防ぐことがで
きる。従って、例えば汎用の軸受等を用いて弁軸の径方
向のがたつきを抑えるだけで、ステータ側対向面部とロ
ータ側対向面部との間の隙間寸法を高精度に保持でき、
これによって電磁アクチュエータの駆動トルクと弁体の
開弁特性とを安定させることができる。
コアには、スロットルボディ側に設けられたストッパに
当接して弁体の閉弁位置と開弁位置のうち少なくとも一
方を規制する当接部材を設ける構成としたので、弁軸が
閉弁位置または開弁位置まで回動したときには、例えば
戻しばね等のばね力や電磁アクチュエータの駆動力がス
ロットルボディ側からの反力となって弁軸に加わるのを
確実に防止でき、従来技術と比較して弁軸に加わる負荷
を低減できると共に、その微小な捩じれ等を抑えること
ができる。
ルを主コイルと補助コイルとから構成したので、主コイ
ルが断線等により故障した場合でも、補助コイルを用い
て弁体を一定の開度位置等に保持でき、信頼性を向上さ
せることができる。そして、例えば機械構造的なバック
アップ機構等をスロットルボディに設ける構成とした場
合と比較して、バックアップ用の構造を簡略化できると
共に、主コイルへの通電時には、補助コイルに生じる誘
導電流等を用いて補助コイルの故障診断も行うことがで
きる。
トルバルブ装置を示す縦断面図である。
等の横断面図である。
ア等の横断面図である。
タケース内の横断面図である。
る。
トルバルブ装置を示す縦断面図である。
コアおよびロータコアの横断面図である。
ア等の横断面図である。
る。
ットルバルブ装置を示す縦断面図である。
コア等の横断面図である。
部) 37 ステータ側凸湾曲状対向面部(ステータ側対向面
部) 42 ロータ側円筒状対向面部(ロータ側対向面部) 42A 小突出端部 42B 大突出端部 53A,54A 主コイル(電磁コイル) 53B,54B 補助コイル(電磁コイル)
Claims (6)
- 【請求項1】 内部に吸気通路が形成されたスロットル
ボディと、該スロットルボディに回動可能に設けられた
弁軸と、該弁軸に設けられ、該弁軸と共に回動して前記
吸気通路を開,閉する弁体と、前記スロットルボディに
設けられたステータと前記弁軸に設けられたロータとか
らなり、前記弁軸を介して弁体を駆動する電磁アクチュ
エータとからなる電動式スロットルバルブ装置におい
て、 前記電磁アクチュエータのステータは、前記スロットル
ボディに設けられたステータコアと、該ステータコアに
設けられ外部から通電されることによって磁界を発生す
る電磁コイルとによって構成し、 前記電磁アクチュエータのロータは、前記ステータコア
と対面して前記弁軸に設けられ前記ステータの電磁コイ
ルが磁界を発生するときに前記ステータコアに吸引され
ることによって前記弁軸と一体に回動するロータコアに
よって構成したことを特徴とする電動式スロットルバル
ブ装置。 - 【請求項2】 前記ステータコアには前記電磁コイルが
発生する磁界を前記ロータコアに導くステータ側対向面
部を設け、前記ロータコアには少なくとも一部が該ステ
ータ側対向面部と対面するロータ側対向面部を設け、前
記ステータ側対向面部とロータ側対向面部とは、前記電
磁コイルに通電したときに前記ステータ側対向面部とロ
ータ側対向面部との対向面積が増大する方向に前記ロー
タコアが回動する構成としてなる請求項1に記載の電動
式スロットルバルブ装置。 - 【請求項3】 前記ロータ側対向面部は、前記弁軸の回
動方向に沿って延び回動方向の一側が狭幅部となり回動
方向の他側が広幅部となって狭幅部から広幅部に向け径
方向の幅寸法が順次増大する円弧状に形成し、該ロータ
側対向面部の狭幅部は前記弁体が閉弁位置にあるときに
軸方向の隙間を挟んで前記ステータ側対向面部と対面す
る構成としてなる請求項2に記載の電動式スロットルバ
ルブ装置。 - 【請求項4】 前記ロータ側対向面部は、前記弁軸の回
動方向に沿って延びつつ軸方向に突出し回動方向の一側
が小突出端部となり回動方向の他側が大突出端部となっ
て小突出端部から大突出端部に向け軸方向の突出寸法が
順次増大する円筒状に形成し、該ロータ側対向面部の小
突出端部は前記弁体が閉弁位置にあるときに径方向の隙
間を挟んで前記ステータ側対向面部と対面する構成とし
てなる請求項2に記載の電動式スロットルバルブ装置。 - 【請求項5】 前記ロータコアには、前記スロットルボ
ディ側に設けられたストッパに当接して前記弁体の閉弁
位置と開弁位置のうち少なくとも一方を規制する当接部
材を設けてなる請求項1,2,3または4に記載の電動
式スロットルバルブ装置。 - 【請求項6】 前記電磁コイルは、前記ステータコアに
巻回して設けられた主コイルと、該主コイルをバックア
ップするため前記ステータコアに該主コイルよりも少な
い巻線数をもって別個に巻回された補助コイルとから構
成してなる請求項1,2,3,4または5に記載の電動
式スロットルバルブ装置。
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