JP2001182561A - スロットル装置 - Google Patents
スロットル装置Info
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- JP2001182561A JP2001182561A JP36960099A JP36960099A JP2001182561A JP 2001182561 A JP2001182561 A JP 2001182561A JP 36960099 A JP36960099 A JP 36960099A JP 36960099 A JP36960099 A JP 36960099A JP 2001182561 A JP2001182561 A JP 2001182561A
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- Japan
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- stator
- shaft
- rotation axis
- rotors
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- Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
- Reciprocating, Oscillating Or Vibrating Motors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 スロットルバルブとともに回動するシャフト
の軸受けの耐久性を向上させるとともに、トルクモータ
の径を大きくすることなくスロットルバルブを回動する
トルクを増大させるスロットル装置を提供する。 【解決手段】 ステータ50の回転軸方向両側に対向す
るように2つのロータ40、60がシャフト12に設け
られる。これらのロータ40、60はそれぞれロータコ
ア43、63に複数のロータ磁石41、42、61、6
2を回転方向に配置し交互に極性の異なる複数のロータ
磁極をステータ50と対向する側に形成している。ステ
ータ50とその両側に位置する2つのロータ40、60
との間で互いに逆向きの吸引力が発生するため、ロータ
40、60からシャフト12が受ける荷重の少なくとも
一部を相殺することができる。したがって、ベアリング
15、16がシャフト12から受ける荷重を低減するこ
とができる。
の軸受けの耐久性を向上させるとともに、トルクモータ
の径を大きくすることなくスロットルバルブを回動する
トルクを増大させるスロットル装置を提供する。 【解決手段】 ステータ50の回転軸方向両側に対向す
るように2つのロータ40、60がシャフト12に設け
られる。これらのロータ40、60はそれぞれロータコ
ア43、63に複数のロータ磁石41、42、61、6
2を回転方向に配置し交互に極性の異なる複数のロータ
磁極をステータ50と対向する側に形成している。ステ
ータ50とその両側に位置する2つのロータ40、60
との間で互いに逆向きの吸引力が発生するため、ロータ
40、60からシャフト12が受ける荷重の少なくとも
一部を相殺することができる。したがって、ベアリング
15、16がシャフト12から受ける荷重を低減するこ
とができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はトルクモータを用い
たスロットル装置に関する。
たスロットル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関の吸気通路を流れる吸気
流量を調整する円板状の弁部材をトルクモータで駆動す
るスロットル装置において、ロータ磁極とステータ磁極
とが回転軸方向に所定の間隔をあけて対向しているトル
クモータを用いたものが知られている。一般に、このよ
うなスロットル装置によると、スロットルバルブととも
に回動するシャフトの一端に設けられるロータコアと、
このロータコアと回転軸方向に対向するステータとを1
組備え、異なる磁極を有するロータ磁極とステータ磁極
との位置が回転方向にずれていることにより、異なる磁
極同士が引き合う力が回転方向に働きスロットルバルブ
を回動するトルクが発生する。
流量を調整する円板状の弁部材をトルクモータで駆動す
るスロットル装置において、ロータ磁極とステータ磁極
とが回転軸方向に所定の間隔をあけて対向しているトル
クモータを用いたものが知られている。一般に、このよ
うなスロットル装置によると、スロットルバルブととも
に回動するシャフトの一端に設けられるロータコアと、
このロータコアと回転軸方向に対向するステータとを1
組備え、異なる磁極を有するロータ磁極とステータ磁極
との位置が回転方向にずれていることにより、異なる磁
極同士が引き合う力が回転方向に働きスロットルバルブ
を回動するトルクが発生する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のスロットル装置
によると、ロータコアをステータに吸引する回転軸方向
の荷重がスロットルバルブのシャフトに作用する。した
がって、シャフトを回動可能に支持する軸受けは、回転
軸方向の荷重をシャフトから受けることとなる。シャフ
トから受ける回転軸方向の荷重は、このような軸受けの
耐久性を低下させる要因となっている。
によると、ロータコアをステータに吸引する回転軸方向
の荷重がスロットルバルブのシャフトに作用する。した
がって、シャフトを回動可能に支持する軸受けは、回転
軸方向の荷重をシャフトから受けることとなる。シャフ
トから受ける回転軸方向の荷重は、このような軸受けの
耐久性を低下させる要因となっている。
【0004】また、スロットルバルブを回動するトルク
を増大するためにはステータに磁極を発生させるコイル
の巻線数を増大させる必要がある。しかしながら、コイ
ルの巻線数を増大させることはトルクモータの径を大き
くしスロットルバルブを大型化する要因となる。
を増大するためにはステータに磁極を発生させるコイル
の巻線数を増大させる必要がある。しかしながら、コイ
ルの巻線数を増大させることはトルクモータの径を大き
くしスロットルバルブを大型化する要因となる。
【0005】本発明は、スロットルバルブとともに回動
するシャフトの軸受けの耐久性を向上させるとともに、
トルクモータの径を大きくすることなくスロットルバル
ブを回動するトルクを増大させるスロットル装置を提供
することを目的とする。
するシャフトの軸受けの耐久性を向上させるとともに、
トルクモータの径を大きくすることなくスロットルバル
ブを回動するトルクを増大させるスロットル装置を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
スロットル装置によると、スロットルバルブとともに回
転するシャフトを駆動することによって吸気通路を流れ
る吸気流量を調整するスロットル装置において、ステー
タの回転軸方向両側に対向するように2つのロータがシ
ャフトに設けられ、これらのロータはそれぞれロータコ
アに複数の磁石を回転方向に配置し交互に極性の異なる
複数のロータ磁極をステータと対向する側に形成してい
る。ステータとその両側に位置する2つのロータとの間
で互いに逆向きの吸引力が発生するため、各ロータから
シャフトが受ける荷重の少なくとも一部を相殺すること
ができる。したがって、シャフトをスロットルボディに
回転可能に支持するための軸受けがシャフトから受ける
荷重を低減することができる。このため、シャフトの軸
受けの耐久性を向上させることができる。
スロットル装置によると、スロットルバルブとともに回
転するシャフトを駆動することによって吸気通路を流れ
る吸気流量を調整するスロットル装置において、ステー
タの回転軸方向両側に対向するように2つのロータがシ
ャフトに設けられ、これらのロータはそれぞれロータコ
アに複数の磁石を回転方向に配置し交互に極性の異なる
複数のロータ磁極をステータと対向する側に形成してい
る。ステータとその両側に位置する2つのロータとの間
で互いに逆向きの吸引力が発生するため、各ロータから
シャフトが受ける荷重の少なくとも一部を相殺すること
ができる。したがって、シャフトをスロットルボディに
回転可能に支持するための軸受けがシャフトから受ける
荷重を低減することができる。このため、シャフトの軸
受けの耐久性を向上させることができる。
【0007】また、ステータの回転軸方向両側において
生成されるステータ磁極と2つのロータのそれぞれのロ
ータ磁極との間に吸引力が発生するため、ステータに磁
極を発生させるコイルの巻線数を増大させることなく、
シャフトを駆動するトルクを増大させることができる。
したがって、トルクモータの径を大きくすることなくス
ロットルバルブを回動するトルクを増大させることがで
きる。
生成されるステータ磁極と2つのロータのそれぞれのロ
ータ磁極との間に吸引力が発生するため、ステータに磁
極を発生させるコイルの巻線数を増大させることなく、
シャフトを駆動するトルクを増大させることができる。
したがって、トルクモータの径を大きくすることなくス
ロットルバルブを回動するトルクを増大させることがで
きる。
【0008】本発明の請求項2記載のスロットル装置に
よると、2つのロータとステータコアとの間隔がステー
タコアの回転軸方向の一側と他側とで互いに異なるた
め、ステータが一のロータを回転軸方向一側に吸引する
力と、他のロータを回転軸方向他側に吸引する力とが異
なる。したがって、各ロータからシャフトが受ける荷重
の一部を相殺しつつ、各ロータからシャフトが受ける荷
重の差分の力によってシャフトを回転軸方向のいずれか
一側に押しつけ、シャフトの軸方向移動を抑制すること
ができる。
よると、2つのロータとステータコアとの間隔がステー
タコアの回転軸方向の一側と他側とで互いに異なるた
め、ステータが一のロータを回転軸方向一側に吸引する
力と、他のロータを回転軸方向他側に吸引する力とが異
なる。したがって、各ロータからシャフトが受ける荷重
の一部を相殺しつつ、各ロータからシャフトが受ける荷
重の差分の力によってシャフトを回転軸方向のいずれか
一側に押しつけ、シャフトの軸方向移動を抑制すること
ができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を示す
一実施例を図面に基づいて説明する。本発明の実施例に
よるスロットル装置を図1に示す。このスロットル装置
1は内燃機関の吸気管に接続されるものである。図1は
スロットルバルブ13が全閉の状態を示している。スロ
ットル装置1は、トルクモータ2によってのみスロット
ルバルブ13の開度を調整するもので、アクセル踏込量
に応じてスロットルバルブ13の開度を調整するアクセ
ルと機械的にリンクした機構をもたない。
一実施例を図面に基づいて説明する。本発明の実施例に
よるスロットル装置を図1に示す。このスロットル装置
1は内燃機関の吸気管に接続されるものである。図1は
スロットルバルブ13が全閉の状態を示している。スロ
ットル装置1は、トルクモータ2によってのみスロット
ルバルブ13の開度を調整するもので、アクセル踏込量
に応じてスロットルバルブ13の開度を調整するアクセ
ルと機械的にリンクした機構をもたない。
【0010】スロットル装置1のスロットルボディ11
に取り付けられるベアリング15および16はシャフト
12を回動自在に支持している。スロットルバルブ13
は円板状に形成されており、シャフト12にビス14で
固定されている。スロットルバルブ13がシャフト12
とともに回動することにより、スロットルボディ11の
内壁により形成された吸気通路11aの流路面積が調整
され、吸気通路11aを通過する吸気流量が制御され
る。
に取り付けられるベアリング15および16はシャフト
12を回動自在に支持している。スロットルバルブ13
は円板状に形成されており、シャフト12にビス14で
固定されている。スロットルバルブ13がシャフト12
とともに回動することにより、スロットルボディ11の
内壁により形成された吸気通路11aの流路面積が調整
され、吸気通路11aを通過する吸気流量が制御され
る。
【0011】シャフト12の一方の端部にシャフト12
と回動自在に板状の中間部材20が挿入されている。中
間部材20はリターンスプリング21によりスロットル
装置1の回転軸方向の閉弁側に付勢されている。中間部
材20は全閉位置よりも僅かに開弁側の全閉位置近傍に
おいて閉弁方向への動きを図示しないストッパに係止さ
れる。板状の係止部材22はシャフト12に固定されて
おり、シャフト12とともに回動する。係止部材22お
よびシャフト12はオープナースプリング24によりス
ロットル装置1の回転軸方向の開弁側に付勢されてい
る。リターンスプリング21の付勢力はオープナースプ
リング24の付勢力よりも大きい。係止部材22に形成
されている係止レバー23は全閉位置においてストッパ
スクリュウ25に係止される。全開位置と全閉位置近傍
との間において中間部材20と係止部材22とは当接
し、全閉位置近傍と全閉位置との間において中間部材2
0と係止部材22とは離れる。
と回動自在に板状の中間部材20が挿入されている。中
間部材20はリターンスプリング21によりスロットル
装置1の回転軸方向の閉弁側に付勢されている。中間部
材20は全閉位置よりも僅かに開弁側の全閉位置近傍に
おいて閉弁方向への動きを図示しないストッパに係止さ
れる。板状の係止部材22はシャフト12に固定されて
おり、シャフト12とともに回動する。係止部材22お
よびシャフト12はオープナースプリング24によりス
ロットル装置1の回転軸方向の開弁側に付勢されてい
る。リターンスプリング21の付勢力はオープナースプ
リング24の付勢力よりも大きい。係止部材22に形成
されている係止レバー23は全閉位置においてストッパ
スクリュウ25に係止される。全開位置と全閉位置近傍
との間において中間部材20と係止部材22とは当接
し、全閉位置近傍と全閉位置との間において中間部材2
0と係止部材22とは離れる。
【0012】回転角センサ30は、係止部材22よりも
シャフト12の端部側に配設されており、センサロータ
31、センサロータ31に取り付けられたコンタクト部
32、および抵抗体を塗布した基板33で構成されてい
る。センサロータ31はシャフト12に固定されてお
り、シャフト12とともに回動する。基板33に塗布さ
れた抵抗体に一定電圧が印加されており、この抵抗体と
コンタクト部32との摺動位置がスロットルバルブ13
の開度に応じて変化すると出力電圧値が変動する。図示
しない電子制御装置(ECU)は回転角センサ30から
この出力電圧値を入力し、スロットルバルブ13の開度
を検出する。
シャフト12の端部側に配設されており、センサロータ
31、センサロータ31に取り付けられたコンタクト部
32、および抵抗体を塗布した基板33で構成されてい
る。センサロータ31はシャフト12に固定されてお
り、シャフト12とともに回動する。基板33に塗布さ
れた抵抗体に一定電圧が印加されており、この抵抗体と
コンタクト部32との摺動位置がスロットルバルブ13
の開度に応じて変化すると出力電圧値が変動する。図示
しない電子制御装置(ECU)は回転角センサ30から
この出力電圧値を入力し、スロットルバルブ13の開度
を検出する。
【0013】トルクモータ2は、シャフト12の他方の
端部に配設され、ロータ40、ロータ60、ステータ5
0およびコイル70から構成される。トルクモータ2の
端部はカバー17により覆われている。
端部に配設され、ロータ40、ロータ60、ステータ5
0およびコイル70から構成される。トルクモータ2の
端部はカバー17により覆われている。
【0014】ロータ40は、シャフト12に圧入固定し
た円板状のロータコア43と、ロータコア43の回転軸
方向の一側であるロータ60側の端面に接着剤等により
取り付けられたロータ磁石41、42及び図示しない2
つのロータ磁石とから構成されている。ロータコア43
には軽量化のための円孔が形成されている。各ロータ磁
石は中心角90°の扇形に形成され、ロータ磁石41、
42と図示しないロータ磁石とは回転方向に交互に配設
されている。ロータ磁石41、42は回転軸方向の一側
に着磁され、図示しないロータ磁石は回転軸方向の他側
に着磁され、これらの磁石は回転方向に交互に極性が異
なる4極のロータ磁極を構成している。
た円板状のロータコア43と、ロータコア43の回転軸
方向の一側であるロータ60側の端面に接着剤等により
取り付けられたロータ磁石41、42及び図示しない2
つのロータ磁石とから構成されている。ロータコア43
には軽量化のための円孔が形成されている。各ロータ磁
石は中心角90°の扇形に形成され、ロータ磁石41、
42と図示しないロータ磁石とは回転方向に交互に配設
されている。ロータ磁石41、42は回転軸方向の一側
に着磁され、図示しないロータ磁石は回転軸方向の他側
に着磁され、これらの磁石は回転方向に交互に極性が異
なる4極のロータ磁極を構成している。
【0015】ロータ60は、シャフト12に圧入固定し
た円板状のロータコア63と、ロータコア63の一方の
回転軸方向側であるロータ40側の端面に接着剤等によ
り取り付けられたロータ磁石61、62及び図示しない
2つのロータ磁石とから構成されている。ロータコア6
3には軽量化のための円孔が形成されている。各ロータ
磁石は中心角90°の扇形に形成され、ロータ磁石6
1、62と図示しないロータ磁石とは回転方向に交互に
配設されている。ロータ磁石61、62と図示しないロ
ータ磁石とは回転軸の反対方向に着磁されており、回転
方向に交互に極性が異なる4極のロータ磁極を構成して
いる。
た円板状のロータコア63と、ロータコア63の一方の
回転軸方向側であるロータ40側の端面に接着剤等によ
り取り付けられたロータ磁石61、62及び図示しない
2つのロータ磁石とから構成されている。ロータコア6
3には軽量化のための円孔が形成されている。各ロータ
磁石は中心角90°の扇形に形成され、ロータ磁石6
1、62と図示しないロータ磁石とは回転方向に交互に
配設されている。ロータ磁石61、62と図示しないロ
ータ磁石とは回転軸の反対方向に着磁されており、回転
方向に交互に極性が異なる4極のロータ磁極を構成して
いる。
【0016】ロータ40とロータ60とは、ロータ40
のロータ磁石と、このロータ磁石と回転方向位置が同じ
ロータ60のロータ磁石とにおいて、互いに対向する側
の磁性が異なるようにそれぞれのロータ磁石が磁化され
ている。
のロータ磁石と、このロータ磁石と回転方向位置が同じ
ロータ60のロータ磁石とにおいて、互いに対向する側
の磁性が異なるようにそれぞれのロータ磁石が磁化され
ている。
【0017】ステータ50は、ロータ磁石41、42と
回転軸方向に所定の間隔Dをあけて対向し、ロータ磁石
61、62と回転軸方向に所定の間隔Eをあけて対向す
るステータコア51、52及び図示しない2つのステー
タコアを有している。ステータコア51、52と図示し
ないステータコアとは回転方向に交互に配設されてお
り、各ステータコアにコイル70が巻回されている。各
コイル70に電流を流すと、ステータコア51、52と
図示しないステータコアとは、ロータ40側に異なる極
性のステータ磁極を形成し、またロータ60側にも異な
る極性のステータ磁極を形成する。したがって、回転方
向に交互に極性の異なる4極のステータ磁極がステータ
コア51、52及び図示しないステータコアのロータ4
0側に生成され、また、回転方向に交互に極性の異なる
4極のステータ磁極がステータコア51、52及び図示
しないステータコアのロータ60側に生成される。尚、
本実施例においてはステータコアを4つ設ける構成とし
ているが、ステータコアを偶数個設ける構成であればよ
い。そして、各ロータに設けるロータ磁石の数はステー
タコアの数に応じて偶数個設ける構成であればよい。
回転軸方向に所定の間隔Dをあけて対向し、ロータ磁石
61、62と回転軸方向に所定の間隔Eをあけて対向す
るステータコア51、52及び図示しない2つのステー
タコアを有している。ステータコア51、52と図示し
ないステータコアとは回転方向に交互に配設されてお
り、各ステータコアにコイル70が巻回されている。各
コイル70に電流を流すと、ステータコア51、52と
図示しないステータコアとは、ロータ40側に異なる極
性のステータ磁極を形成し、またロータ60側にも異な
る極性のステータ磁極を形成する。したがって、回転方
向に交互に極性の異なる4極のステータ磁極がステータ
コア51、52及び図示しないステータコアのロータ4
0側に生成され、また、回転方向に交互に極性の異なる
4極のステータ磁極がステータコア51、52及び図示
しないステータコアのロータ60側に生成される。尚、
本実施例においてはステータコアを4つ設ける構成とし
ているが、ステータコアを偶数個設ける構成であればよ
い。そして、各ロータに設けるロータ磁石の数はステー
タコアの数に応じて偶数個設ける構成であればよい。
【0018】ステータコア51は、対向部53、54を
有している。対向部53の径方向外側に取付部55が形
成されている。対向部53、54は、それぞれ中心角9
0°の扇形に形成されている。対向部53はロータ磁石
41との間に回転軸方向に間隔Dをあけて対向してい
る。対向部54はロータ磁石61との間に回転軸方向に
間隔Eをあけて対向している。尚、各ステータコアの構
成は実質的に同一である。
有している。対向部53の径方向外側に取付部55が形
成されている。対向部53、54は、それぞれ中心角9
0°の扇形に形成されている。対向部53はロータ磁石
41との間に回転軸方向に間隔Dをあけて対向してい
る。対向部54はロータ磁石61との間に回転軸方向に
間隔Eをあけて対向している。尚、各ステータコアの構
成は実質的に同一である。
【0019】次に、スロットル装置1の作動について説
明する。リターンスプリング21の付勢力はオープナー
スプリング24の付勢力よりも大きいので、トルクモー
タ2がトルクを発生しないとき、全開位置と全閉位置近
傍との間においてスロットルバルブ13は閉弁方向に付
勢される。全閉位置近傍において、ロータ40とロータ
60とステータ50との位置は、ロータ磁石41及びロ
ータ磁石61とステータコア51とが対向し、ロータ磁
石42及びロータ磁石62とステータコア52とが対向
し、ロータ40及びロータ60が僅かに開弁方向にずれ
るように設定されている。そして、コイル70に電流を
流すと、ステータ磁極に対し同じ極性のロータ磁極が開
弁方向に僅かにずれて対向する。したがって、ロータ4
0、ロータ60、シャフト12およびスロットルバルブ
13は開弁方向に回転する。アクセルペダルの踏み込み
量に応じてトルクモータ2が開弁方向のトルクを発生す
ることにより、全開位置と全閉位置近傍との間において
スロットルバルブ13の開度を調整する。
明する。リターンスプリング21の付勢力はオープナー
スプリング24の付勢力よりも大きいので、トルクモー
タ2がトルクを発生しないとき、全開位置と全閉位置近
傍との間においてスロットルバルブ13は閉弁方向に付
勢される。全閉位置近傍において、ロータ40とロータ
60とステータ50との位置は、ロータ磁石41及びロ
ータ磁石61とステータコア51とが対向し、ロータ磁
石42及びロータ磁石62とステータコア52とが対向
し、ロータ40及びロータ60が僅かに開弁方向にずれ
るように設定されている。そして、コイル70に電流を
流すと、ステータ磁極に対し同じ極性のロータ磁極が開
弁方向に僅かにずれて対向する。したがって、ロータ4
0、ロータ60、シャフト12およびスロットルバルブ
13は開弁方向に回転する。アクセルペダルの踏み込み
量に応じてトルクモータ2が開弁方向のトルクを発生す
ることにより、全開位置と全閉位置近傍との間において
スロットルバルブ13の開度を調整する。
【0020】中間部材20は全閉位置近傍で図示しない
ストッパに閉弁方向の動きを係止され、係止部材22は
全閉位置まで回転するので、全閉位置近傍と全閉位置と
の間において中間部材20と係止部材22とは離れてい
る。全閉位置近傍と全閉位置との間において、オープナ
ースプリング24の付勢力が係止部材22に働いてい
る。したがって、全閉位置近傍と全閉位置との間におい
て全開位置と全閉位置近傍とは反対方向に電流を流すこ
とにより、トルクモータ2に閉弁方向のトルクを発生さ
せ、全閉位置近傍と全閉位置との間においてスロットル
バルブ13の開度を調整する。
ストッパに閉弁方向の動きを係止され、係止部材22は
全閉位置まで回転するので、全閉位置近傍と全閉位置と
の間において中間部材20と係止部材22とは離れてい
る。全閉位置近傍と全閉位置との間において、オープナ
ースプリング24の付勢力が係止部材22に働いてい
る。したがって、全閉位置近傍と全閉位置との間におい
て全開位置と全閉位置近傍とは反対方向に電流を流すこ
とにより、トルクモータ2に閉弁方向のトルクを発生さ
せ、全閉位置近傍と全閉位置との間においてスロットル
バルブ13の開度を調整する。
【0021】次に、上記のようにスロットル装置1が作
動するときにシャフト12に生ずるスラスト荷重とベア
リング15、16が受ける回転軸方向の荷重について説
明する。ステータ50とロータ40との回転軸方向の間
隔Dと、ステータ50とロータ60との回転軸方向の間
隔Eとが等しい場合、ステータ50のロータ40側の各
対向部とロータ40の各ロータ磁石との間に生ずる吸引
力と、ステータ50のロータ60側の各対向部とロータ
60の各ロータ磁石との間に生ずる吸引力とは等しい。
したがって、ロータ40がロータ60側に吸引される力
とロータ60がロータ40側に吸引される力とが互いに
打ち消しあうことによって、シャフト12に作用するロ
ータ40及びロータ60から受ける荷重の合力は0にな
る。このため、ロータ40及びロータ60から荷重を受
けることによってはシャフト12にスラスト荷重は生じ
ない。したがって、トルクモータ2にトルクを発生させ
ることによっては、ベアリング15、16はシャフト1
2から回転軸方向の荷重を受けることがない。
動するときにシャフト12に生ずるスラスト荷重とベア
リング15、16が受ける回転軸方向の荷重について説
明する。ステータ50とロータ40との回転軸方向の間
隔Dと、ステータ50とロータ60との回転軸方向の間
隔Eとが等しい場合、ステータ50のロータ40側の各
対向部とロータ40の各ロータ磁石との間に生ずる吸引
力と、ステータ50のロータ60側の各対向部とロータ
60の各ロータ磁石との間に生ずる吸引力とは等しい。
したがって、ロータ40がロータ60側に吸引される力
とロータ60がロータ40側に吸引される力とが互いに
打ち消しあうことによって、シャフト12に作用するロ
ータ40及びロータ60から受ける荷重の合力は0にな
る。このため、ロータ40及びロータ60から荷重を受
けることによってはシャフト12にスラスト荷重は生じ
ない。したがって、トルクモータ2にトルクを発生させ
ることによっては、ベアリング15、16はシャフト1
2から回転軸方向の荷重を受けることがない。
【0022】ステータ50とロータ40との回転軸方向
の間隔Dと、ステータ50とロータ60との回転軸方向
の間隔Eとが異なる場合、ステータ50のロータ40側
の各対向部とロータ40の各ロータ磁石との間に生ずる
吸引力と、ステータ50のロータ60側の各対向部とロ
ータ60の各ロータ磁石との間に生ずる吸引力とは異な
る。したがって、ロータ40がロータ60側に吸引され
る力とロータ60がロータ40側に吸引される力との差
分の力がシャフト12に作用する。すなわち、D>Eで
あるときは反回転角センサ向きの荷重がシャフトに作用
し、D<Eであるときは回転角センサ向きの荷重がシャ
フトに作用する。このようにシャフト12にスラスト荷
重が生ずる場合、トルクモータ2にトルクを発生させる
ことによってベアリング15、16はシャフト12から
それぞれ回転軸方向の荷重を受ける。これらの荷重の合
力はロータ40がロータ60側に吸引される力とロータ
60がロータ40側に吸引される力との差分の力に等し
い。
の間隔Dと、ステータ50とロータ60との回転軸方向
の間隔Eとが異なる場合、ステータ50のロータ40側
の各対向部とロータ40の各ロータ磁石との間に生ずる
吸引力と、ステータ50のロータ60側の各対向部とロ
ータ60の各ロータ磁石との間に生ずる吸引力とは異な
る。したがって、ロータ40がロータ60側に吸引され
る力とロータ60がロータ40側に吸引される力との差
分の力がシャフト12に作用する。すなわち、D>Eで
あるときは反回転角センサ向きの荷重がシャフトに作用
し、D<Eであるときは回転角センサ向きの荷重がシャ
フトに作用する。このようにシャフト12にスラスト荷
重が生ずる場合、トルクモータ2にトルクを発生させる
ことによってベアリング15、16はシャフト12から
それぞれ回転軸方向の荷重を受ける。これらの荷重の合
力はロータ40がロータ60側に吸引される力とロータ
60がロータ40側に吸引される力との差分の力に等し
い。
【0023】本実施例によるスロットル装置によると、
ベアリング15、16に作用する回転軸方向の荷重を少
なくとも一部相殺することができる。このため、ベアリ
ング15、16の耐久性を向上させることができる。さ
らに、ステータ50とロータ40との回転軸方向の間隔
Dと、ステータ50とロータ60との回転軸方向の間隔
Eとを調整することによって、シャフト12を回転軸方
向のいずれか一側に押しつけ、シャフト12の軸方向移
動を抑制することができる。
ベアリング15、16に作用する回転軸方向の荷重を少
なくとも一部相殺することができる。このため、ベアリ
ング15、16の耐久性を向上させることができる。さ
らに、ステータ50とロータ40との回転軸方向の間隔
Dと、ステータ50とロータ60との回転軸方向の間隔
Eとを調整することによって、シャフト12を回転軸方
向のいずれか一側に押しつけ、シャフト12の軸方向移
動を抑制することができる。
【0024】また、ステータ50とロータコア40との
間及びステータ50とロータコア40との間に吸引力が
発生するため、コイル70の巻線数を増大させることな
く、シャフト12を駆動するトルクを増大させることが
できる。したがって、トルクモータ2の径を大きくする
ことなくスロットルバルブ13を回動するトルクを増大
させることができる。
間及びステータ50とロータコア40との間に吸引力が
発生するため、コイル70の巻線数を増大させることな
く、シャフト12を駆動するトルクを増大させることが
できる。したがって、トルクモータ2の径を大きくする
ことなくスロットルバルブ13を回動するトルクを増大
させることができる。
【図1】本発明の実施例によるスロットル装置を示す断
面図である。
面図である。
1 スロットル装置 2 トルクモータ 11a 吸気通路 12 シャフト 13 スロットルバルブ 40、60 ロータ 43、63 ロータコア 50 ステータ 51、52 ステータコア 70 コイル
Claims (2)
- 【請求項1】 スロットルバルブとともに回転するシャ
フトを駆動することによって吸気通路を流れる吸気流量
を調整するスロットル装置であって、 コイルと、 複数のステータコアを有し、前記コイルに通電すること
により回転方向に異なる磁性を有する複数のステータ磁
極を回転軸方向両側に生成するステータと、 前記ステータの回転軸方向両側に対向するように前記シ
ャフトに設けられる2つのロータであって、それぞれロ
ータコアに複数の磁石を回転方向に配置し交互に極性の
異なる複数のロータ磁極を前記ステータと対向する側に
形成している2つのロータと、 を備えることを特徴とするスロットル装置。 - 【請求項2】 前記2つのロータと前記ステータコアと
の間隔が前記ステータコアの回転軸方向の一側と他側と
で互いに異なることを特徴とする請求項1記載のスロッ
トル装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36960099A JP2001182561A (ja) | 1999-12-27 | 1999-12-27 | スロットル装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36960099A JP2001182561A (ja) | 1999-12-27 | 1999-12-27 | スロットル装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001182561A true JP2001182561A (ja) | 2001-07-06 |
Family
ID=18494852
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36960099A Pending JP2001182561A (ja) | 1999-12-27 | 1999-12-27 | スロットル装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001182561A (ja) |
-
1999
- 1999-12-27 JP JP36960099A patent/JP2001182561A/ja active Pending
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