JP2005113767A - 電子制御弁駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 小型軽量で応答性及び制御性が良い電子制御弁駆動装置を提供する。
【解決手段】 エンジンの吸気量を制御するスロットルバルブ3の開度を制御するブラシレスモータ8と、その制御装置とから電子制御弁駆動装置を構成し、ブラシレスモータ8は2極のロータに対して3つのステータを有するモータとし、ブラシレスモータ8の出力軸9をスロットルバルブ3の弁軸4に直結した。また、制御装置は、バッテリの電圧を所定の倍率で昇圧させた後にブラシレスモータ8の駆動回路に供給する構成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、スロットルバルブなどの電子制御弁を回転させるとともに、その回転角度を制御する電子制御弁駆動装置に関する。
電子制御弁駆動装置は、電子制御弁の回転角度や、位置を電子的に制御するもので、例えば、エンジンの吸気量を調整するスロットルバルブの開度を制御するものがあげられる。この種の電子制御弁駆動装置は、直流モータで発生させたトルクを中間ギヤで増幅し、スロットルバルブの弁軸を駆動させている(例えば、特許文献1参照)。また、2極のロータに2つのステータを有するブラシレスモータでスロットルバルブの弁軸を直接に回転させている(例えば、特許文献2参照)。ここで、電子制御弁駆動装置には、フェールセーフ用のリターンスプリングを備えるものがある。このリターンスプリングは、制御装置側をOFFにしたとき(電源を遮断し、出力を無通電状態にしたとき)に、スロットルバルブを所定の開度に戻すようなトルクを発生させる。
特開平6−264780号公報(段落0021、第2図) 特開2000−213376号公報(段落0015、第1図)
しかしながら、特許文献1のような電子制御弁駆動装置では、多段構成の中間ギヤを有しているが、このような構成では部品数が増加し、電子制御弁駆動装置が大型化するという問題を有する。
また、この種のモータにはモータの磁場構造に起因するディテンドトルクや、コミネータなどの摺動抵抗トルクが発生するが、これらのトルクも中間ギヤによって増幅され、スロットルバルブに作用する。上述のリターンスプリングは、このようなトルクに抗してスロットルバルブを所定の開度に戻さなければならないので、内燃機関における吸引トルクに加えて、中間ギヤによって増幅される前記トルクの分だけリターンスプリングのトルクを大きく設定しなければならない。しかしながら、リターンスプリングで発生させるトルクが大きくなると、モータの動作時にはリターンスプリングのトルクが回転抵抗となるので、モータの消費電流が増加してしまう。さらに、直流モータを使用する場合にはコミネータや、中間ギヤの耐久性や信頼性を確保する必要が生じる。
特許文献2のようにモータでスロットルバルブの弁軸を直接に回転させる構成では、中間ギヤを備える場合に比べて部品数を減少できる。しかしながら、中間ギヤでトルクを増幅させないので、必要なトルクを広い動作角度で得難い。ここで、ステータ数を多くして必要なトルクを広い動作角度で得ようとすると電子制御弁駆動装置が大型化するとともに、複雑な制御が必要になる。電子制御弁駆動装置の小型化及び軽量化の観点からはモータのステータ数が少ないことが望ましいが、2つのステータからなるモータでは回転角度が大きくなるとトルクが小さくなってしまう。また、同じステータ数では磁力の高い磁石を使用するか、コイルの巻き数を増加すればトルクが大きくなるが、磁力の高い磁石は高価であるので好ましくない。さらに、コイルの巻き数を増加するとモータの大型化を招き、重量増加にもなる。これに加えて、コイルのインダクタンスや抵抗が増加し、応答性、制御性を低下させることがある。
この発明は、このような課題を鑑みてなされたものであり、小型軽量で応答性及び制御性が良い電子制御弁駆動装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決する本発明の請求項1に係る発明は、電子制御弁(例えば、実施形態のスロットルバルブ3)を回転させる電子制御弁駆動装置において、前記電子制御弁を回転させるモータと、前記電子制御弁の回転角度を検出するセンサ(例えば、実施形態のスロットル角センサ6)と、前記センサの出力を受けて前記モータの回転を制御する制御装置(例えば、実施形態の制御装置30)とを有し、前記モータが2極のロータ(例えば、実施形態のロータ20)に対して3つのステータ(例えば、実施形態のステータ13,14,15)を有するブラシレスモータ(例えば、実施形態のブラシレスモータ8)であり、前記モータの出力軸(例えば、実施形態の出力軸9)と前記電子制御弁の弁軸(例えば、実施形態の弁軸4)とを直結したことを特徴とする電子制御弁駆動装置とした。
この電子制御弁駆動装置によれば、2極のロータに対して3つのステータを有するブラシレスモータを用いるので、ディテンドトルクが低減する。また、コミネータが不要になるので摺動抵抗に起因するトルクも低減する。さらに、ブラシレスモータの出力軸を電子制御弁の回転軸と直結するので、中間ギヤが不要になる。なお、ディテンドトルクはロータの永久磁石の磁極とステータの磁路との間で発生する磁気吸引力がロータの特定の回転位置に引き込もうとする力である。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の電子制御弁駆動装置において、前記制御装置は、前記モータの駆動回路(例えば、実施形態の駆動回路35)に供給する電圧を約2倍から約10倍に昇圧する昇圧回路(例えば、実施形態の電源昇圧回路33)を備えることを特徴とする。
この電子制御弁駆動装置によれば、高い電圧でモータを駆動することができるので、モータのコイルの巻き数を少なくしても必要なトルクが得られる。また、コイルの巻き数を減らさない場合には目標とするトルクに到達するまでの時間を短くできる。
請求項1に記載した発明によれば、モータの出力軸と電子制御弁の回転軸とを直結したので、電子制御弁駆動装置を小型化できる。また、2極のロータに対して3つのステータを有するブラシレスモータを用いることでディテンドトルクや摺動抵抗トルクを低減することができる。したがって、リターンスプリングの戻りトルクを小さく設定することができ、モータの消費電流を低減できる。また、戻りトルクが小さいので制御性が良くなる。
請求項2に記載した発明によれば、昇圧回路で昇圧してからモータに電力供給を行うので、コイルの巻き数が少なくても必要なトルクを広い動作角度で発生させることができ、電子制御弁駆動装置を小型化できる。さらに、時定数を小さくできるので応答性を高めることができる。また、コイルの巻き数の減少させずに使用する場合には、コイルで発生する磁束、すなわち、反磁界を大きくすることができるので、わずかな消費電流で必要なトルクを発生させることができる。
発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に示すように、エンジンの吸気マニホールドに連結されるスロットルボディ1には、その内部にエンジンに吸入される空気が通流する吸気通路2が形成されている。さらに、スロットルボディ1の一端から他端までの間には、吸気通路2を開閉するスロットルバルブ3が取り付けられている。このスロットルバルブ3は、バタフライ式の弁であり、弁軸4がスロットルボディ1の一方の周壁1aと他方の周壁1bのそれぞれにベアリング5で回転自在に支持されると共に、これらを貫通している。
スロットルボディ1の一方の周壁1aには、弁軸4を覆うようにケース25が取り付けられている。ケース25内にはリニアホールICからなるスロットル角センサ6が取り付けられている。スロットル角センサ6は、リニアホールICからなり、弁軸4に取り付けられた角度検出用のマグネット7と協働してスロットルバルブ3の実際の開度(実開度)を検出する。なお、スロットル角センサ6はフェールセーフのために複数設けてある。
ここで、スロットルバルブ3は、スロットルボディ1の長手方向と対して略直交し、図1に矢印で示す方向に通流する空気を全く通流させないか、ほとんど通流させない全閉位置から、空気を最大限に通流させる全開位置までの間で開閉動作をする。この実施の形態では、スロットルボディ1の長手方向に直交する位置から弁軸4を中心として反時計回りに約14°だけ傾斜した姿勢を制御基準とする。そして、制御基準から反時計回りに約80°回転した姿勢を全開位置、制御基準から時計回りに約10°回転した姿勢を全閉位置とする。したがって、スロットルバルブ3の動作角度範囲Wθは約90°であり、この角度範囲内でスロットル開度の制御が行われる。
スロットルボディ1の他方の周壁1bには、3相のブラシレスモータ8を固定するケース26が弁軸4を覆うように取り付けられている。ブラシレスモータ8の出力軸9は、スロットルバルブ3の弁軸4と同軸に配置され、両者は不図示のネジなどで連結されている。また、スロットルバルブ3を所定の制御基準に戻すように弁軸4及び出力軸9を付勢する第1リターンスプリング10と第2リターンスプリング11がスロットルボディ1とブラシレスモータ8との間に配設されている。
図2に模式的に示すように、ブラシレスモータ8は、略円筒形状のヨーク12を有し、ヨーク12の内周面に等間隔に3つのステータ13,14,15を備える3相モータである。各ステータ13,14,15は磁性体材料に電線を巻き回してコイル16,17,18を形成した構成を有している。
ヨーク12の中心線上には、出力軸9が配置されている。この出力軸9の周囲にはS極とN極を有する永久磁石19が取り付けられ、2極のロータ20が形成されている。ロータ20は不図示のベアリングによりヨーク12に回転自在に支持されており、出力軸9の先端がヨーク12から突出する。
図3に示すように、このブラシレスモータ8は制御装置30から出力される電流により制御される。なお、この実施の形態における電子制御弁駆動装置はブラシレスモータ8と制御装置30とスロットル角センサ6を含んで構成され、スロットルバルブ3を制御対象とする。
制御装置30はリレー32を介してバッテリ31に接続されている。このリレー32は緊急時に制御装置30への電力供給を停止する。
バッテリ31からの電力は制御装置30の電源昇圧回路33に供給され、その一部がCPU(中央演算装置)34に供給されるとともに、一部が昇圧用コイル51に供給される。昇圧用コイル51には、トランジスタ52と整流用のダイオード53が並列に接続されている。トランジスタ52のベースはCPU34に接続され、エミッタは接地されている。ダイオード53のカソードにはコンデンサ54とモニタ回路55が並列に接続されている。
CPU34には電源昇圧回路33のモニタ回路55とトランジスタ52が接続されており、モニタ回路55で検出する電圧値に応じてトランジスタ52をON、OFFする。さらに、スロットル角センサ6のIF回路36と駆動回路35が接続されており、スロットルバルブ3(図1参照)の実開度と、運転者の操作に応じて設定される目標開度とを取得し、目標開度に実開度を一致させるように駆動回路35に制御信号を出力する。なお、IF回路36は、電源と抵抗などを有し、スロットル角センサ6の出力をCPU34に入力可能な信号に変換する。
駆動回路35は、CPU34からの指令を受けてブラシレスモータ8の各相(A相、B相、C相)への通電を制御する。図4に示すように、駆動回路35としてはY結線した各コイル16,17,18への通電を4つのスイッチング素子(電界効果型トランジスタ)41,42,43,44で切り替えるHブリッジ回路45を用いることができる。
Hブリッジ回路45の高電位側には第1スイッチング素子41の一端が接続されている。第1スイッチング素子41の他端には負荷であるブラシレスモータ8のステータ13のコイル16と、第2スイッチング素子42の一端とが並列に接続されている。第2スイッチング素子42の他端は低電位側に接続されている。また、高電位側には第3スイッチング素子43の一端も接続されている。第3スイッチング素子43の他端は、ブラシレスモータ8のステータ15のコイル18に接続されている。さらに、低電位側には第4スイッチング素子44の他端が接続される。第4スイッチング素子44の一端はブラシレスモータ8のステータ14のコイル17に接続されている。
第1スイッチング素子41と第4スイッチング素子44をOFF(通電不可状態)にし、第2スイッチング素子42と第3スイッチング素子43をON(通電可能状態)にすると、コイル16とコイル18に電流が流れ、図2に示すステータ13がS極となり、ステータ15がN極となる。これにより、ロータ20は矢印Dに示す正転方向に回転する。
また、図4に示す第1スイッチング素子41と第4スイッチング素子44をONにし、第2スイッチング素子42と第3スイッチング素子43をOFFにすると、コイル16とコイル17に電流が流れ、図2に示すステータ13がN極となり、ステータ14がS極となる。これにより、ロータ20は矢印Dと反対の逆転方向に回転する。
このようなHブリッジ回路45を用いる場合には、所定の制御基準を中心としてロータ20を正転側に約120°、逆転側に約120°の合計約240°回転させることができる。
Hブリッジ回路45を用いた場合のブラシレスモータ8の出力軸9の回転角度とトルクの関係は、図5に示すようになる。図5の横軸は回転角度を示し、縦軸はトルクを示す。また、制御基準を0°とし、正転側の回転角度をプラス、逆転側の回転角度をマイナスで表示してある。
ブラシレスモータ8を正転させたときには、制御基準から回転角度が増加するのに伴って、トルク曲線L1で示すトルクをスロットルバルブ3に作用させることができる。そして、ブラシレスモータ8を逆転させると、トルク曲線L2に従ってトルクが変化する。トルク曲線L1とトルク曲線L2とはピーク角度が異なり、制御基準を中心に略対称な形状を有し、全体として2つのピークを有するトルク特性になる。なお、トルク曲線L1に示すように、正転時には−60°付近から120°付近まで回転することができる。また、トルク曲線L2に示すように、逆転時には60°付近から−120°付近まで回転することができる。さらに、直線L4と直線L5は、ブラシレスモータ8でトルクを発生させられない角度領域においてリターンスプリング10,11により弁軸4に作用する戻りトルクである。
ここで、スロットルバルブ3の動作角度範囲Wθは、制御基準から正転側に約80°、逆転側に約10°に設定してある。また、図5には、比較として、2極のロータに対して2つのステータからなるモータの場合のトルク曲線(破線で示すトルク曲線L3)を図示してある。この実施形態の電子制御弁駆動装置は、2極のロータ20に対して3つのステータ14,15,16を有するブラシレスモータ8を使用することで、回転可能な角度が大きくなっている。また、制御基準の近傍を除いて、トルク曲線L3に比べて大きなトルクが得られており、回転角度が大きい場合でも少ない電流で大きなトルクを発生させることができる。
次に、電子制御弁駆動装置による制御処理を説明する。
運転者がアクセルを操作すると、スロットルバルブ3の目標開度が設定される。図3に示すように、この目標開度はCPU34に入力される。その一方で、スロットル角センサ6で検出するスロットルバルブ3の実開度もCPU34に入力されるので、CPU34は目標開度と実開度の角度差を演算するとともに、この角度差をなくすようなスロットルバルブ3の回転方向を決定する。そして、この角度差と回転方向に合わせて、駆動回路35の各スイッチング素子41,42,43,44をON又はOFFする制御信号を出力する。また、CPU34は、電源昇圧回路33のモニタ回路55からの出力信号に基づいてトランジスタ52をON、OFFさせ、昇圧用コイル51への通電を断続させる。トランジスタ52により通電が遮断されるときに昇圧用コイル51に高電圧が発生し、昇圧された電力がダイオード53から取り出され、コンデンサ54で平滑化された後に駆動回路35に供給される。
そして、駆動回路32のスイッチング素子41,42,43,44のON、OFFが切り替わると、CPU34により選択された2つのコイル(例えば、コイル16とコイル17、又はコイル16とコイル18)に昇圧された電力が供給される。そして、供給される電流の大きさと、コイル16,17,18の巻き数とに応じて所定のトルクが発生し、ロータ20が回転する。ロータ20が回転すると、その出力軸9に直結された弁軸4が回転し、スロットルバルブ3が開閉する。CPU34はIF回路36を介してスロットル角センサ6が検出する実開度の情報を取得し、実開度が目標開度に一致するようにフィードバック制御を行う。
そして、このようにして開閉制御されるスロットルバルブ3の実開度に応じた空気量がエンジンに吸気される。
この電子制御弁駆動装置によれば、ブラシレスモータ8でスロットルバルブ3を直接駆動するようにしたので、中間ギヤや、コミネータが不要になり、部品点数を減少させることができる。また、コミテータなどを有しないので摺動抵抗を低減できる。
さらに、中間ギヤを有しないので、摺動抵抗トルクや、ディテンドトルクが発生しても、これらが中間ギヤで増幅されることがない。したがって、リターンスプリング10,11で発生させる戻りトルクの値を小さく設定できるので、ブラシレスモータ8の回転時の抵抗が低減し、所定角度を維持する場合にも消費電流を抑えることができる。
また、電子制御弁駆動装置は、2極のロータ20に対して3つのステータ13,14,15を有するブラシレスモータ8を用いるので、従来の2極のロータに対して2つのステータを有するブラシ付きモータに比べて、摺動抵抗トルクや、ディテンドトルクの発生を抑制することができる。ここで、摺動抵抗はコミネータが不要になることにより低減する。また、ディテンドトルクはロータ20とステータ13,14,15との間に発生する磁気吸引力がロータ20を特定位置に引き込もうとする力が小さくなることで低減する。
さらに、制御回路35により正転時のトルク特性(トルク曲線L1)と逆転時のトルク特性(トルク曲線L2)を異ならせ、正転時の回転可能な角度範囲と、逆転時の回転可能な角度範囲とをずらしたので、ピークが1つのトルク特性(トルク曲線L3に相当)を有するモータに比べて広い動作角度を得ることができる。また、この電子制御弁駆動装置は、制御基準の近傍を除いて、トルク曲線L3に比べて大きなトルクが得られ、少ない電流で大きなトルクを発生させることができる。特に、スロットルバルブ3の開度が最大角度に近づくと、トルク曲線L3に従うモータではトルクをほとんど発生させることができないので、そのような開度を保つには大きな電流が必要になる。これに対して、この電子制御弁駆動装置では、トルク曲線L1に従って大きなトルクが得られるので、少ない電流で済む。したがって、消費電流を低減することができ、エネルギ効率が良い。また、4つ以上のステータを有するモータを使用する場合に比べて電子制御弁駆動装置を小型化することができ、ブラシレスモータ8の制御も簡単になる。
さらに、制御装置30の電源昇圧回路33で駆動回路35に供給する電圧を約2倍から約10倍程度に昇圧するようにした。例えば、駆動電圧を3倍とした場合には、3倍の電流を流すことが可能になるので、コイル16,17,18の巻き数を1/3にすることができる。これにより、コイル16,17,18の外径が小さくなり、ブラシレスモータ8が小型化できる。また、コイル16,17,18の時定数が小さくなるので通電電流の応答性が向上し、制御性が向上する。一方、時定数が同一、つまりコイル16,17,18の巻き数が同じである場合には、電源昇圧回路33で昇圧した電力を供給することで目標とする電流(トルク)に到達する時間が短くなり、制御の応答性が向上する。
そして、図5に示すように、制御基準からずれた位置にトルクのピークが来るようにしたので、回転角度が大きくなっても大きなトルクを得ることができる。
また、中間ギヤを用いたブラシ付きモータでは、メカ時定数が大きいため、応答性が低いが、仮に、同一の応答性を有する直動の3ステータブラシレスモータを考えれば、発生させるトルクを同一にした場合に、トルクは電流と巻き数の積に比例することから、細い線材で多くの巻き数を得ることができる。これにより、コイルの内部抵抗が増加するが、それに見合うように印加電圧を上げれば良いことになり、結果的に消費電流を少なくすることができ、少ない電流で必要なトルクを確保できる。
なお、本発明は上記した形態に限定されない。例えば、制御装置30は電源昇圧回路33を有しなくても良い。
また、制御対象は、240°程度の所定角度範囲で回転制御を行うものであればスロットルバルブ3に限定されない。
電源昇圧回路33は、制御装置30に供給される電圧から、制御対象を直接に駆動する電圧を得るのに十分な増幅率を有するものであれば、約2倍から約10倍に限定されない。
また、駆動回路35には、Y結線した各コイル16,17,18(図2参照)に流れる電流をON又はOFFするスイッチング素子を6つ備える、いわゆるデルタ結線型の駆動回路を用いても良い。
本発明の実施形態におけるスロットルバルブとブラシレスモータを示す図である。 ブラシレスモータの構成を示す模式図である。 本発明の実施形態における電子制御弁駆動装置のブロック図である。 ブラシレスモータの駆動回路の一例を示す図である。 ブラシレスモータの回転角度とトルクの関係の一例を示す図である。
符号の説明
3 スロットルバルブ(電子制御弁)
4 弁軸
6 スロットル角センサ
8 ブラシレスモータ
9 出力軸
13,14,15 ステータ
20 ロータ
30 制御装置
33 電源昇圧回路(昇圧回路)
35 駆動回路

Claims (2)

  1. 電子制御弁を回転させる電子制御弁駆動装置において、
    前記電子制御弁を回転させるモータと、前記電子制御弁の回転角度を検出するセンサと、前記センサの出力を受けて前記モータの回転を制御する制御装置とを有し、前記モータが2極のロータに対して3つのステータを有するブラシレスモータであり、前記モータの出力軸と前記電子制御弁の弁軸とを直結したことを特徴とする電子制御弁駆動装置。
  2. 前記制御装置は、前記モータの駆動回路に供給する電圧を約2倍から約10倍に昇圧する昇圧回路を備えることを特徴とする請求項1に記載の電子制御弁駆動装置。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7086380B2 (en) * 2004-06-30 2006-08-08 Keihin Corporation Apparatus for controlling throttle valve of internal combustion engine

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