JP2000037666A - 分級分離処理装置 - Google Patents

分級分離処理装置

Info

Publication number
JP2000037666A
JP2000037666A JP10206810A JP20681098A JP2000037666A JP 2000037666 A JP2000037666 A JP 2000037666A JP 10206810 A JP10206810 A JP 10206810A JP 20681098 A JP20681098 A JP 20681098A JP 2000037666 A JP2000037666 A JP 2000037666A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
separation
metal
classification
separated
sieve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10206810A
Other languages
English (en)
Inventor
Naohiko Shimura
尚彦 志村
Akira Ishii
彰 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP10206810A priority Critical patent/JP2000037666A/ja
Publication of JP2000037666A publication Critical patent/JP2000037666A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】分離作用の前の段階で粒径に基づいた分級機能
を付与することにより、分離対象物を厳密に、かつ効率
よく分離する。 【解決手段】各種粒径の金属、または金属と非金属との
混合物からなる分離対象物11を処理位置に搬入する搬
入手段12と、搬入した分離対象物に一定の力を作用さ
せて金属17と非金属18とに分離し、または金属を種
類別に分離する分離手段19a〜19cとを備える。分
離手段19a〜19cの前段に、分離対象物11を粒径
に応じて分級して分離手段分離手段19a〜19cに送
給する分級手段16a〜16cを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は粒状廃棄物、例えば
電気機器等の破砕された廃棄物から金属成分を回収する
場合等に適用される分級分離処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば回路基板のように金属と非
金属(絶縁物)とが混合した廃棄物から、金属成分を回
収する場合に適用される分離装置として、図5に示す構
成のものが知られている。即ち、この分離装置は、予め
破砕された分離対象物1を処理位置に搬入する搬入手段
としてのベルトコンベア2と、このベルトコンベア2か
ら送られた分離対象物1を貯留するホッパ3と、このホ
ッパ3から分離対象物1を送給する送給手段としての振
動フィーダ4と、この振動フィーダ4のフィーダ面4a
から送給される分離対象物1を誘電率の差に応じて金属
5と絶縁物等の非金属6とに分離する分離手段7等とに
よって構成されている。分離手段7としては、例えば静
電電極またはコロナ荷電電極としてのドラム8を用いた
誘電分離手段等が適用される。
【0003】分離処理に際しては、ベルトコンベア2か
ら送られた処理対象物1が、ホッパ3を通り、振動フィ
ーダ4で単位時間当りの供給量を制御されながら分離手
段7に送られる。この分離手段7内のドラム8の対極に
は高電圧を印加した図示しない電極が設置されており、
ドラム8上に落下した分離対象物1はその電極とドラム
8との間での静電荷電、あるいはコロナ荷電により誘電
率に応じて帯電し、ドラム8とともに下方に回転して運
ばれた後、誘電率の大きい金属5は金属回収部9に回収
され、また絶縁物等の非金属6は非金属回収部10に分
離回収される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来の分離手段7では、分離対象物1の静電気力、摩擦
力、重力等のバランスによって分離を行うため、分離対
象物1中の異なる材質のものであっても、それらの粒径
が異なっていると、ある一定条件で働く力が同一となっ
て分離できずに混合状態で回収される場合があった。
【0005】また逆に、同一物質でも質量や粒径が異な
ると、これらが異なる物質として認識され、同一物質で
あるにも拘らずに分離されてしまう場合もあった。
【0006】このように、従来では分離対象物の分離作
用が不確実となる場合があり、それだけ作業効率も低下
する等の問題があった。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、分離作用の前の段階で粒径に基づいた分級機
能を付与することにより、分離対象物を厳密に、かつ効
率よく分離することができる分級分離処理装置を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、各
種粒径の金属、または金属と非金属との混合物からなる
分離対象物を処理位置に搬入する搬入手段と、搬入した
分離対象物に一定の力を作用させて金属と非金属とに分
離し、または金属を種類別に分離する分離手段とを備え
た分離処理装置であって、前記分離手段の前段に、前記
分離対象物を粒径に応じて分級して前記分離手段に送給
する分級手段を設けたことを特徴とする分級分離処理装
置を提供する。
【0009】請求項2の発明では、請求項1記載の分級
分離処理装置において、分級手段は、フィーダ面を篩面
とした振動フィーダであることを特徴とする分級分離処
理装置を提供する。
【0010】請求項3の発明では、請求項1または2記
載の分級分離処理装置において、分離手段は誘電率の差
によって分離対象物を金属と非金属とに分離する誘電分
離手段であることを特徴とする分級分離処理装置を提供
する。
【0011】請求項4の発明では、請求項1または2記
載の分級分離処理装置において、分離手段は、金属を磁
化率の差によって鉄とそれ以外のものとに分離する磁選
手段、または金属を密度差によってアルミニウムとそれ
以外のものとに分離する渦電流発生手段であることを特
徴とする分級分離処理装置を提供する。
【0012】請求項5の発明では、請求項1から4まで
のいずれかに記載の分級分離処理装置において、分級手
段または分離手段を複数段に設置したことを特徴とする
分級分離処理装置を提供する。
【0013】請求項6の発明では、請求項5記載の分級
分離処理装置において、複数段の分級手段は分離対象物
を粒径の大きなものから順次に小径のものへと分級する
構成としたことを特徴とする分級分離処理装置を提供す
る。
【0014】請求項7の発明では、請求項3記載の誘電
分離手段および請求項4記載の磁選手段ならびに渦電流
発生手段を、順次に、または選択的に配列したことを特
徴とする分級分離処理装置を提供する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る分級分離処理
装置の実施形態について、図面を参照して説明する。
【0016】第1実施形態(図1) 図1は本発明の第1実施形態を示す構成図である。本実
施形態の分級分離処理装置Aは、例えば回路基板等の破
砕廃棄物のように、金属と非金属(絶縁物)との混合物
からなる分離対象物11を処理するためのものである。
【0017】本実施形態では、分離対象物11を処理位
置に搬入する搬入手段としての搬入用ベルトコンベア1
2と、この搬入用ベルトコンベア12から送られた分離
対象物11を貯留するホッパ13と、このホッパ13か
ら分離対象物11を送給する送給手段としての複数段
(例:3段)の振動フィーダ14a〜14cおよび送給
用ベルトコンベア15a〜15cとが備えられている。
【0018】各振動フィーダ14a〜14cはそれぞれ
傾斜した振動用フィーダ面を有し、これらのフィーダ面
がメッシュ状に構成されて篩面16a〜16cとされて
いる。これらの篩面16a〜16cは上段のものから下
段のものに向って順次に孔径を小さくしてあり、これに
より、上段の篩面16a上に残る分離対象物11の粒径
が最も大きく、中段および下段の篩面16a,16c上
に残る分離対象物11の粒径が順次に小さいものとなる
分級手段16が構成されている。この孔径について例示
すると、各篩面16a,16b,16cの孔径は上段の
ものから順に、2mm、1mm、0.1mmに設定してある。
【0019】各送給用ベルトコンベア15a〜15c
は、それぞれ各篩面16a〜16cの下向き先端部分の
下方に配置され、篩い残された後落下する分離対象物1
1を受けてそれぞれ下記の分離手段に送給するようにな
っている。
【0020】即ち、各分離手段は、誘電率の差によって
分離対象物11を金属17と絶縁物等の非金属18とに
分離する静電分離手段19a〜19cとされている。こ
れらの静電分離手段19a〜19cは、上面に分離対象
物受入れ口20a〜20cを有するケーシング21a〜
21c内に静電電極としての一方向(矢印方向)に回転
するドラム22a〜22cを設け、これらのドラム22
a〜22cの下方の異なる位置に金属回収部23a〜2
3cおよび非金属回収部24a〜24cを設けた構成と
なっている。
【0021】また、最下段の篩面16cの下方には、こ
の篩面16cから篩い落された最も小径の分離対象物1
1を受ける下段ホッパ25および収容部26が設けられ
ている。
【0022】そして、処理時においては、金属と非金属
とが混合した分離対象物11が導入用ベルトコンベア1
2からホッバ13に導入された後、まず最上段の振動フ
ィーダ14aの篩面16a上に時間的に一定の割合で投
入される。投入された分離対象物11は最上段の篩面1
6a上で振動させられながら傾斜に沿って移動し、一定
径(例えば2mm)以下の粒径のものは篩孔から落下して
中段の篩面16b上に供給され、篩面16a上に残った
ものは送給用ベルトコンベア15aによって静電分離手
段19aへ送給される。
【0023】静電分離手段19aでは、受入れ口20a
から落下した分離対象物11が静電電極としてのドラム
22a上に付着した後、ドラム22aとともに下方に回
転してゆき、ドラム22aの下端位置に来た時、非金属
18は非金属回収部24aに分離回収され、金属17は
金属回収部23aに分離回収される。この場合、分離対
象物11は篩いによって金属17および非金属18とも
一定粒径以上のものに予め分級されているので、ドラム
22aの外周面に付着したものは略同等の大きさとなっ
ている。この略同等の大きさの粒については、形状も比
較的似通っている。
【0024】したがって、金属17および非金属18の
帯電、非帯電の状態はそれぞれ同程度となり、従来に比
して厳密に分離回収できるようになる。しかも、このよ
うな良好な分離回収の結果、回収も効率よく行うことが
できるようになる。
【0025】また、中段の篩面16bおよび下段の篩面
16c上に供給された分離対象物11についても、前記
同様の作用が行われるが、これらの場合には粒径の範囲
がそれぞれ一定値に設定されるので(例えば2〜1mmの
範囲および1〜0.1mmの範囲)、金属17と非金属1
8との分離回収が一層厳密に行えるようになる。
【0026】なお、下段の篩面16cから篩い落された
最小径(例えば0.1mm以下)のものは、下方の回収部
26によって回収することができる。
【0027】以上のように、本実施形態によれば、分離
手段の前段で分級を行うことによって、分離対象物11
からの金属17と非金属18との分離を厳密に、かつ効
率よく行うことができる。
【0028】なお、本実施形態では静電分離手段19a
〜19cを採用したが、コロナ荷電分離手段等、他の誘
電分離手段を採用することも可能である。
【0029】第2実施形態(図2) 図2は本発明の第2実施形態を示す構成図である。本実
施形態の分級分離処理装置Bは、例えば第1実施形態で
非金属が分離された金属(複数金属の混合物)を分離対
象物とし、この分離対象物を磁化率の差によって鉄(F
e)と、それ以外の金属とに分離するためのものであ
る。なお、本実施形態において、前記第1実施形態と同
様の構成部分には、図1と同一の符号を使用して説明す
る。
【0030】本実施形態では、金属混合物である分離対
象物11aを処理位置に搬入する搬入手段としての搬入
用ベルトコンベア12と、この搬入用ベルトコンベア1
2から送られた分離対象物11aを貯留するホッパ13
と、このホッパ13から分離対象物11aを送給する送
給手段としての複数段(例:3段)の振動フィーダ14
a〜14cおよび送給用ベルトコンベア15a〜15c
とが備えられている。
【0031】各振動フィーダ14a〜14cはそれぞれ
傾斜した振動用フィーダ面を有し、これらのフィーダ面
がメッシュ状に構成されて篩面16a〜16cとされて
いる。これらの篩面16a〜16cは上段のものから下
段のものに向って順次に孔径を小さくしてあり、これに
より、上段の篩面16a上に残る分離対象物11aの粒
径が最も大きく、中段および下段の篩面16b,16c
上に残る分離対象物11aの粒径が順次に小さいものと
なる分級手段16が構成されている。この孔系について
例示すると、各篩面16a,16b,16cの孔径は上
段のものから順に、2mm、1mm、0.1mmに設定してあ
る。
【0032】各送給用ベルトコンベア15a〜15c
は、それぞれ各篩面16a〜16cの下向き先端部分の
下方に配置され、篩い残された後落下する分離対象物1
1aを受けてそれぞれ下記の分離手段に送給するように
なっている。
【0033】本実施形態では、各分離手段が、磁化率の
差によって分離対象物11aである金属混合物から鉄と
非鉄金属とに分離する磁選手段27a〜27cとされて
いる。これらの磁選手段27a〜27cは、上面に分離
対象物受入れ口28a〜28cを有するケーシング29
a〜29c内に磁極としての一方向(矢印方向)に回転
するドラム30a〜30cを設け、これらのドラム30
a〜30cの下方の異なる位置に鉄回収部31a〜31
cおよび非鉄回収部32a〜32cを設けた構成となっ
ている。
【0034】また、最下段の篩面16cの下方には、こ
の篩面16cから篩い落された最も小径の分離対象物1
1aを受ける下段ホッパ25および収容部26が設けら
れている。
【0035】そして、処理時においては、複数の金属が
混合した分離対象物11aが導入用ベルトコンベア12
からホッバ13に導入された後、まず最上段の振動フィ
ーダ14aの篩面16a上に時間的に一定の割合で投入
される。投入された分離対象物11aは最上段の篩面1
6a上で振動させられながら傾斜に沿って移動し、一定
径(例えば2mm)以下の粒径のものは篩孔から落下して
中段の篩面16b上に供給され、篩面16a上に残った
ものは送給用ベルトコンベア15aによって磁選手段2
7aへ送給される。
【0036】磁選手段27aでは、受入れ口28aから
落下した分離対象物11aが磁極としてのドラム30a
上に付着した後、ドラム30aとともに下方に回転して
ゆき、ドラム30aの下端位置に来た時、磁化率が小さ
い非鉄金属33はドラム30aへの吸着力が小さいため
先に落下し、非鉄金属回収部32aに分離回収され、磁
化率が大きい鉄34はドラム30aへの吸着力が大きい
ため遅れて落下し、鉄回収部31aに分離回収される。
この場合、分離対象物11aは篩いによって鉄34およ
び非鉄金属33とも一定粒径以上のものに予め分級され
ているので、ドラム30aの外周面に付着したものは略
同等の大きさとなっている。この略同等の大きさの粒に
ついては、形状も比較的似通っている。
【0037】したがって、鉄34および非鉄金属33は
一定以上の粒径となっているため、これらの磁化率の差
が明瞭に現われ、従来に比して厳密に分離回収できるよ
うになる。しかも、このような良好な分離回収の結果、
回収も効率よく行うことができるようになる。
【0038】また、中段の篩面16bおよび下段の篩面
16c上に供給された分離対象物11aについても、前
記同様の作用が行われるが、これらの場合には粒径の範
囲がそれぞれ一定値に設定されるので(例えば2〜1mm
の範囲および1〜0.1mmの範囲)、鉄34と非鉄金属
33との分離回収が一層厳密に行えるようになる。
【0039】なお、下段の篩面16cから篩い落された
最小径(例えば0.1mm以下)のものは、下方の回収部
26によって回収することができる。
【0040】以上のように、本実施形態によれば、分離
手段の前段で分級を行うことによって、分離対象物11
aからの鉄34と非鉄金属33との分離を厳密に、かつ
効率よく行うことができる。
【0041】第3実施形態(図3) 図3は本発明の第3実施形態を示す構成図である。本実
施形態の分級分離処理装置Cは、例えば第2実施形態で
分離された非鉄金属(主としてアルミニウム(Al)お
よび銅(Cu)等の混合物)からなる分離対象物11b
を、密度の差によってアルミニウムとそれ以外の金属
(主として銅)とに分離するためのものである。なお、
本実施形態において、前記第2実施形態と同一構成部分
には、図2と同一符号を使用して説明する。
【0042】本実施形態でも、分離対象物11bを処理
位置に搬入する搬入手段としての搬入用ベルトコンベア
12と、この搬入用ベルトコンベア12から送られた分
離対象物11bを貯留するホッパ13と、このホッパ1
3から分離対象物11bを送給する送給手段としての複
数段(例:3段)の振動フィーダ14a〜14cおよび
送給用ベルトコンベア15a〜15cとが備えられてい
る。
【0043】各振動フィーダ14a〜14cはそれぞれ
傾斜した振動用フィーダ面を有し、これらのフィーダ面
がメッシュ状に構成されて篩面16a〜16cとされて
いる。これらの篩面16a〜16cは上段のものから下
段のものに向って順次に孔径を小さくしてあり、これに
より、上段の篩面16a上に残る分離対象物11bの粒
径が最も大きく、中段および下段の篩面16b,16c
上に残る分離対象物11bの粒径が順次に小さいものと
なる分級手段16が構成されている。この孔系について
例示すると、各篩面16a,16b,16cの孔径は上
段のものから順に、2mm、1mm、0.1mmに設定してあ
る。
【0044】各送給用ベルトコンベア15a〜15c
は、それぞれ各篩面16a〜16cの下向き先端部分の
下方に配置され、篩い残された後落下する分離対象物1
1bを受けてそれぞれ下記の分離手段に送給するように
なっている。
【0045】本実施形態では、各分離手段が、分離対象
物11bであるアルミニウムと非アルミニウム金属(主
に銅)とを密度の差によって分離する渦電流発生手段3
5a〜35cとされている。これらの渦電流発生手段3
5a〜35cは、上面に分離対象物受入れ口36a〜3
6cを有するケーシング37a〜37c内に渦電流発生
電極としての一方向(矢印方向)に回転するドラム38
a〜38cを設け、これらのドラム38a〜38cの下
方の異なる位置にアルミニウム回収部39a〜39cお
よび非アルミニウム金属回収部40a〜40cを設けた
構成となっている。
【0046】また、最下段の篩面16cの下方には、こ
の篩面16cから篩い落された最も小径の分離対象物1
1bを受ける下段ホッパ25および収容部26が設けら
れている。
【0047】そして、処理時においては、アルミニウム
および非アルミニウム金属が混合した分離対象物11b
が導入用ベルトコンベア12からホッパ13に導入され
た後、まず最上段の振動フィーダ14aの篩面16a上
に時間的に一定の割合で投入される。投入された分離対
象物11bは最上段の篩面16a上で振動させられなが
ら傾斜に沿って移動し、一定径(例えば2mm)以下の粒
径のものは篩孔から落下して中段の篩面16b上に供給
され、篩面16a上に残ったものは送給用ベルトコンベ
ア15aによって渦電流発生手段19aへ送給される。
【0048】渦電流発生手段35aでは、受入れ口36
aから落下した分離対象物11bが渦電流発生電極とし
てのドラム38a上に付着した後、ドラム38aととも
に下方に回転してゆき、ドラム38aの下端位置に来た
時、密度の大きい銅等の非アルミニウム金属41が先に
落下して非アルミニウム金属回収部40aに分離回収さ
れ、密度の小さいアルミニウム42は遅れて落下し、ア
ルミニウム回収部39aに分離回収される。この場合、
分離対象物11bは篩いによってアルミニウム42およ
び非アルミニウム金属41とも一定粒径以上のものに予
め分級されているので、ドラム38aの外周面に付着し
たものは略同等の大きさとなっている。この略同等の大
きさの粒については、形状も比較的似通っている。
【0049】したがって、アルミニウム42および非ア
ルミニウム金属41は一定以上の粒径となっているた
め、これらの磁化率の差が明瞭に現われ、従来に比して
厳密に分離回収できるようになる。しかも、このような
良好な分離回収の結果、回収も効率よく行うことができ
るようになる。
【0050】また、中段の篩面16bおよび下段の篩面
16c上に供給された分離対象物11bについても、前
記同様の作用が行われるが、これらの場合には粒径の範
囲がそれぞれ一定値に設定されるので(例えば2〜1mm
の範囲および1〜0.1mmの範囲)、アルミニウム42
と非アルミニウム金属41との分離回収が一層厳密に行
えるようになる。
【0051】なお、下段の篩面16cから篩い落された
最小径(例えば0.1mm以下)のものは、下方の回収部
26によって回収することができる。
【0052】以上のように、本実施形態によれば、分離
手段の前段で分級を行うことによって、分離対象物11
bからのアルミニウム42と非アルミニウム金属41と
の分離を厳密に、かつ効率よく行うことができる。
【0053】第4実施形態(図4) 図4は本発明の第4実施形態を示す構成図である。本実
施形態の分級分離処理装置Dは、分離対象物の粒度と材
質との間に依存性がある場合に適用されるものである。
即ち、同一の破砕装置によって金属を破砕したような場
合、破砕物の粒度と材質との間に依存性が見られる。し
たがって、分級手段によって得られた一定粒度範囲の物
に特定の分離手段を対応させることにより、各種材質の
物を分離回収することが可能である。
【0054】本実施形態は、このような粒度と材質との
間の依存性に着目したもので、前記第1〜第3実施形態
の分離手段を順次に、または選択的に配置して構成され
る。なお、本実施形態において、前記各実施形態と同様
の構成部分には、図1〜図3と同一の符号を使用して説
明する。
【0055】本実施形態では、金属と非金属(絶縁物)
との混合物からなる分離対象物11、または各種金属か
らなる分離対象物11a,11b等を処理位置に搬入す
る搬入手段としての搬入用ベルトコンベア12と、この
搬入用ベルトコンベア12から送られた分離対象物11
cを貯留するホッパ13と、このホッパ13から分離対
象物11,11a,11bを送給する送給手段としての
複数段(例:3段)の振動フィーダ14a〜14cおよ
び送給用ベルトコンベア15a〜15cとが備えられて
いる。
【0056】各振動フィーダ14a〜14cはそれぞれ
傾斜した振動用フィーダ面を有し、これらのフィーダ面
がメッシュ状に構成されて篩面16a〜16cとされて
いる。これらの篩面16a〜16cは上段のものから下
段のものに向って順次に孔径を小さくしてあり、これに
より、上段の篩面16a上に残る分離対象物11,11
a,11bの粒径が最も大きく、中段および下段の篩面
16b,16c上に残る分離対象物11,11a,11
bの粒径が順次に小さいものとなる分級手段16が構成
されている。この分級手段16の各篩面16a〜16c
の孔径は、図示しない破砕手段によって破砕される分離
対象物11,11a,11b中の金属の粒径依存性に対
応して設定される。
【0057】各送給用ベルトコンベア15a〜15c
は、それぞれ各篩面16a〜16cの下向き先端部分の
下方に配置され、篩い残された後落下する分離対象物1
1,11a,11bを受けてそれぞれ分離手段に送給す
るようになっている。
【0058】各分離手段は、前記各実施形態で使用した
静電分離手段19、磁選手段27または渦電流発生手段
35のいずれかであり、各篩面16a〜16cで分級さ
れる物質に対応して選択される。例えば上段の篩面16
aで篩い残される物質に鉄が多い場合には、これに対応
する分離手段を磁選手段27とすることで、鉄34と非
鉄材料との分離が行える。また、中段の篩面16bで篩
い残される物質にアルミニウムが多い場合には、これに
対応する分離手段を渦電流発生手段35とすることで、
アルミニウム42と非アルミニウム材料との分離が行え
る。このように鉄およびアルミニウムが分離された後、
下段の篩面16cでは銅が多く篩い残されるので、分離
手段を例えば静電分離手段19とすることで、銅41と
非銅材料との分離が行える。なお、図4の如く、分離手
段を2段式とし、1段目を静電分離手段19、2段目を
磁選手段27または渦電流発生手段35とすることで、
さらに銅41と鉄34またはアルミニウム42との分離
が行える。
【0059】なお、本実施形態でも、最下段の篩面16
cの下方に、この篩面16cから篩い落された最も小径
の分離対象物11,11a,11bを受ける下段ホッパ
25および収容部26が設けられ、最小径のものが回収
部26によって回収できるようになっている。
【0060】本実施形態によれば、鉄、アルミニウムお
よび銅等の金属材料が、同時的に分級分離できるように
なる。
【0061】他の実施形態 本発明では以上の実施形態の他、種々の応用が可能であ
る。例えば第1実施形態から第3実施形態までの装置を
複合すること、あるいはこれらと第4実施形態の如く一
連の分級手段の中に複数の異なる分離手段を有するもの
を選択的に組合せること等も、適宜可能である。
【0062】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る分級分離装
置によれば、分離作用の前の段階で粒径に基づいた分級
機能を付与することにより、分離対象物を厳密に、かつ
効率よく分離することができるという効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る分級分離装置の第1実施形態を示
す構成図。
【図2】本発明に係る分級分離装置の第2実施形態を示
す構成図。
【図3】本発明に係る分級分離装置の第3実施形態を示
す構成図。
【図4】本発明に係る分級分離装置の第4実施形態を示
す構成図。
【図5】従来の分離装置を示す構成図。
【符号の説明】
11,11a,11b 分離対象物 12 搬入用ベルトコンベア 13 ホッパ 14a〜14c 振動フィーダ 15a〜15c 送給用ベルトコンベア 16a〜16c 篩面 17 金属 18 非金属 19,19a〜19c 静電分離手段 20a〜20c 分離対象物受入れ口 21a〜21c ケーシング 22a〜22c ドラム 23a〜23c 金属回収部 24a〜24c 非金属回収部 25 下段ホッパ 26 収容部 27,27a〜27c 磁選手段 28a〜28c 分離対象物受入れ口 29a〜29c ケーシング 30a〜30c ドラム 31a〜31c 鉄回収部 32a〜32c 非鉄回収部 33 非鉄金属 34 鉄 35,35a〜35c 渦電流発生手段 36a〜36c 分離対象物受入れ口 37a〜37c ケーシング 38a〜38c ドラム 39a〜39c アルミニウム回収部 40a〜40c 非アルミニウム金属回収部 41 非アルミニウム金属(銅) 42 アルミニウム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B07B 13/065 B07B 13/065 Fターム(参考) 4D021 AA03 AB02 BA18 CA07 CB11 CB18 DA01 DA13 DA15 DC01 DC02 EA10 EB01 JA05 JA20 JB01 JB02 KA01 LA01 LA05 LA07 LA11 NA06 NA09 4D054 GA02 GA04 GA10 GB01 GB08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各種粒径の金属、または金属と非金属と
    の混合物からなる分離対象物を処理位置に搬入する搬入
    手段と、搬入した分離対象物に一定の力を作用させて金
    属と非金属とに分離し、または金属を種類別に分離する
    分離手段とを備えた分離処理装置であって、前記分離手
    段の前段に、前記分離対象物を粒径に応じて分級して前
    記分離手段に送給する分級手段を設けたことを特徴とす
    る分級分離処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の分級分離処理装置におい
    て、分級手段は、フィーダ面を篩面とした振動フィーダ
    であることを特徴とする分級分離処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の分級分離処理装
    置において、分離手段は誘電率の差によって分離対象物
    を金属と非金属とに分離する誘電分離手段であることを
    特徴とする分級分離処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載の分級分離処理装
    置において、分離手段は、金属を磁化率の差によって鉄
    とそれ以外のものとに分離する磁選手段、または金属を
    密度差によってアルミニウムとそれ以外のものとに分離
    する渦電流発生手段であることを特徴とする分級分離処
    理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から4までのいずれかに記載の
    分級分離処理装置において、分級手段または分離手段を
    複数段に設置したことを特徴とする分級分離処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の分級分離処理装置におい
    て、複数段の分級手段は分離対象物を粒径の大きなもの
    から順次に小径のものへと分級する構成としたことを特
    徴とする分級分離処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項3記載の誘電分離手段および請求
    項4記載の磁選手段ならびに渦電流発生手段を、順次
    に、または選択的に配列して構成したことを特徴とする
    分級分離処理装置。
JP10206810A 1998-07-22 1998-07-22 分級分離処理装置 Pending JP2000037666A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10206810A JP2000037666A (ja) 1998-07-22 1998-07-22 分級分離処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10206810A JP2000037666A (ja) 1998-07-22 1998-07-22 分級分離処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000037666A true JP2000037666A (ja) 2000-02-08

Family

ID=16529472

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10206810A Pending JP2000037666A (ja) 1998-07-22 1998-07-22 分級分離処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000037666A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014079698A (ja) * 2012-10-16 2014-05-08 Jfe Steel Corp 磁力選別方法及び磁力選別設備
JP2014200724A (ja) * 2013-04-03 2014-10-27 Jfeスチール株式会社 強磁性体の分離方法及び装置
CN111069054A (zh) * 2019-11-01 2020-04-28 陕西威斯特高新技术投资有限公司 一种自动化分拣装置
CN112705462A (zh) * 2020-12-10 2021-04-27 李嘉豪 带有分离效果监测的垃圾分选机
CN112916399A (zh) * 2021-01-19 2021-06-08 贵州中成科技开发有限公司 一种烟丝杂物分拣机
CN115415170A (zh) * 2022-09-01 2022-12-02 苏州胤煌精密仪器科技有限公司 一种智能颗粒分类的粒度仪

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014079698A (ja) * 2012-10-16 2014-05-08 Jfe Steel Corp 磁力選別方法及び磁力選別設備
JP2014200724A (ja) * 2013-04-03 2014-10-27 Jfeスチール株式会社 強磁性体の分離方法及び装置
CN111069054A (zh) * 2019-11-01 2020-04-28 陕西威斯特高新技术投资有限公司 一种自动化分拣装置
CN112705462A (zh) * 2020-12-10 2021-04-27 李嘉豪 带有分离效果监测的垃圾分选机
CN112916399A (zh) * 2021-01-19 2021-06-08 贵州中成科技开发有限公司 一种烟丝杂物分拣机
CN115415170A (zh) * 2022-09-01 2022-12-02 苏州胤煌精密仪器科技有限公司 一种智能颗粒分类的粒度仪
CN115415170B (zh) * 2022-09-01 2023-09-29 苏州胤煌精密仪器科技有限公司 一种智能颗粒分类的粒度仪

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6967856B2 (ja) 電気電子部品屑の処理方法
JP6465825B2 (ja) 焼却灰からの貴金属回収方法及び装置
JP7438261B2 (ja) 線状物の除去方法
JPWO2009028217A1 (ja) 静電選別装置および静電選別方法ならびに再生プラスチック製造方法
KR20140136040A (ko) 슬래그 재료의 분리 방법 및 시스템
JP5251537B2 (ja) 静電選別方法および静電選別装置
JP2000037666A (ja) 分級分離処理装置
JP6056617B2 (ja) 強磁性体の分離方法及び装置
WO2018061545A1 (ja) 焼却灰の処理装置及び処理方法
JP2017140556A (ja) 焼却灰選別方法及び装置
JP6912234B2 (ja) 有価金属回収方法
KR20210060074A (ko) 폐전선으로부터 동 회수 장치
JP5842853B2 (ja) 強磁性体の分離方法及び装置
JP6938414B2 (ja) 部品屑の処理方法
US20220176410A1 (en) Method for processing electronic and electric device component scraps
JP3276801B2 (ja) 金属破砕分別方法及びシステム
JP2004025128A (ja) 導電材とプラスチック材の振動式選別装置
JPH09253531A (ja) 静電選別装置
JP2004148250A (ja) 射撃場等の鉛弾分別回収システム
CN210308585U (zh) 一种铜米机的分选装置
TWI736198B (zh) 焚化底渣再利用篩選流程
JP3370513B2 (ja) プラスチックの選別方法
CN103506368A (zh) 控制破碎分离低值物质与贵物质的方法及装置
US4049544A (en) Method and device for separating particles
JP2004113900A (ja) 廃プラスチック中のポリ塩化ビニル選別装置