JP2000037245A - 人工大理石成形体ならびにそれを用いたキッチンカウンター、浴槽とまたは洗い場 - Google Patents

人工大理石成形体ならびにそれを用いたキッチンカウンター、浴槽とまたは洗い場

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JP2000037245A
JP2000037245A JP10204651A JP20465198A JP2000037245A JP 2000037245 A JP2000037245 A JP 2000037245A JP 10204651 A JP10204651 A JP 10204651A JP 20465198 A JP20465198 A JP 20465198A JP 2000037245 A JP2000037245 A JP 2000037245A
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JP
Japan
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artificial marble
weight
parts
resin component
uneven structure
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Application number
JP10204651A
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English (en)
Inventor
Shigeki Kawase
茂樹 河瀬
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は人工大理石成形体に関するもので、
防汚性を改善し、さらにはかびや細菌の増殖を抑制する
ことにより清潔で衛生的な人工大理石成形体を提供する
ものである。 【解決手段】 表面に微細な凹凸構造を有し樹脂成分5
と無機充填剤4と表面自由エネルギーが前記樹脂成分5
の表面自由エネルギーより小さい添加剤より構成された
人工大理石成形体であって、人工大理石成形体表面を微
細な凹凸構造とすることにより、この構造と低表面自由
エネルギーを有する前記添加剤との相乗効果により人工
大理石成形体の撥水性、防汚性を改善することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は耐汚染性に優れた人
工大理石成形体と人工大理石のキッチンカウンターと人
工大理石の浴槽および人工大理石の洗い場に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】各種の無機充填剤および顔料を不飽和ポ
リエステル樹脂などの樹脂成分に含有させて天然の大理
石調の外観を呈するように形成される人工大理石が浴
槽、洗い場、カウンタートップ、キッチン天板、サニタ
リー用途、家具、内装材などによく使用されている。こ
れらの人工大理石は、一般に、樹脂、無機充填剤、低収
縮剤、触媒、架橋剤、顔料などからなり注型法、加熱プ
レス法などにより成形され、比較的安価でありながら加
工性、施工性、耐温水性、強度、耐候性などに優れ、天
然大理石に近い外観であって、高級感があるためよく用
いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、生活様式の多様
化に伴い、国民の間に清潔意識なるものが若年層を中心
に広まってきた。しかしながら、特に、台所、洗面所あ
るいは風呂場といった水回り場所で使用される人工大理
石は汚れがつきやすく、さらにそれらの汚れを餌に細菌
やかびが増殖し、外観的にも衛生的にも問題があった。
従来から、汚れが固体表面に付着するのを防ぐために、
固体表面をなるべく平滑にし、汚れ成分と固体表面との
付着力を低減する方法がとられていた。しかしながら、
人工大理石表面においては、それを平滑にしただけで
は、人工大理石表面と汚れ成分との親和性が高いため、
充分な汚れ防止効果は得られなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、表面に微細な
凹凸構造を有し樹脂成分と無機充填剤と表面自由エネル
ギーが前記樹脂成分の表面自由エネルギーより小さい物
質の添加剤とを含んでなる人工大理石成形体に関するも
のである。
【0005】人工大理石表面が微細な凹凸構造を有して
いる場合、次のWenzelの式が成立する。
【0006】γCosθ=Cosθ′ ただし、γ:真の人工大理石の表面積/見かけの人工大
理石の表面積 θ:真の液体(水)の接触角 θ′:見かけの液体(水)の接触角 Wenzelの式においてγ>1であるから θ>90°ならばθ<θ′ したがって、人工大理石の表面自由エネルギーが十分小
さければ、人工大理石表面の微細な凹凸構造との相乗効
果により、極めて大きな撥水性を有する人工大理石を得
ることができ、汚れ成分との相互作用が減少するため防
汚性が大幅に改善される。さらに、細菌およびかびもそ
れらの餌となる汚れの付着が少ないので、増殖も抑制さ
れる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の人工大理石成形体は、表
面に微細な凹凸構造を有し樹脂成分と無機充填剤と表面
自由エネルギーが前記樹脂成分の表面自由エネルギーよ
り小さい物質からなる添加剤とを含んでなるものであ
る。
【0008】そして、人工大理石成形体表面の微細な凹
凸構造と樹脂成分の表面自由エネルギーより小さい表面
自由エネルギーの物質からなる添加とによる相乗効果
で、人工大理石成形体の表面は極めて撥水性が向上し、
汚れ成分に対し低活性となり防汚性が向上する。さら
に、汚れ成分の人工大理石成形体表面への付着が少なく
なるので、それらを餌とするかびや細菌の増殖も結果的
に抑制することができる。
【0009】また、表面の微細な凹凸構造の粗さが50
0μmを超えないようにした樹脂成分と無機充填剤と表
面自由エネルギーが前記樹脂成分の表面自由エネルギー
より小さい物質からなる添加剤とを含んでなる人工大理
石成形体である。
【0010】そして、微細な凹凸構造の粗さが500μ
mを超えないようにすることにより、人工大理石成形体
の真の表面積が大きくなればなるほど低表面自由エネル
ギー添加物質との相乗効果が大きくなり、人工大理石成
形体表面の撥水性は向上し、汚れ成分との親和性は減少
する。さらに、汚れ成分の人工大理石成形体表面への付
着が大幅に減少するので、それらを餌とするかびや細菌
の増殖も大きく抑制される。
【0011】また、表面に微細な凹凸構造を有し、メラ
ミン(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリ
レート、メチル(メタ)アクリレートおよび不飽和ポリ
エステルからなる群より選ばれる少なくとも一種から構
成された樹脂成分と、無機充填剤と表面自由エネルギー
が前記樹脂成分の表面自由エネルギーより小さい物質か
らなる添加剤とを含んでなる人工大理石成形体である。
【0012】そして、樹脂成分がメラミン(メタ)アク
リレート、グリシジル(メタ)アクリレート、メチル
(メタ)アクリレートおよび不飽和ポリエステルからな
る群より選ばれる少なくとも一種から構成されることに
より、人工大理石成形体は機械強度、耐候性、耐温水性
などの物理特性および化学特性に優れたものとなる。そ
して、前記樹脂成分の表面自由エネルギーより小さい表
面自由エネルギーを有する物質の添加と表面の微細な凹
凸構造との相乗効果により、人工大理石成形体表面の撥
水性は増大し、汚れ成分との相互作用は減少する。さら
に、汚れ成分の人工大理石成形体表面への付着が大きく
抑制されることにより、それらを餌とするかびや細菌の
増殖も抑えられる。
【0013】また、表面に微細な凹凸構造を有し、アク
リル系単量体およびその重合体の混合物とからなる樹脂
成分と無機充填剤と表面エネルギーが前記樹脂成分の表
面エネルギーより小さい物質からなる添加剤とを含んで
なる人工大理石成形体である。
【0014】そして、樹脂成分がアクリル系単量体およ
びその重合体の混合物から構成されることにより、人工
大理石成形体は質感に優れ、さらに機械特性、耐候性、
耐温水性などの物理特性や化学特性に優れたものとな
る。そして、前記樹脂成分の表面自由エネルギーより小
さい表面自由エネルギーの物質の添加と、人工大理石成
形体表面の微細な凹凸構造との相乗効果により、人工大
理石成形体表面は撥水性が極めて向上し、汚れ成分にた
いし低活性となり防汚性が向上する。さらに、汚れ成分
の人工大理石成形体表面への付着が少なくなるので、そ
れらを餌とするかびや細菌の増殖も抑制される。
【0015】また、前記添加剤が有機珪素化合物からな
る表面に微細な凹凸構造を有する人工大理石成形体であ
るそして、有機珪素化合物の非常に低い表面自由エネル
ギー効果と人工大理石成形体表面の微細な凹凸構造との
相乗効果で、より少量の添加で人工大理石成形体表面の
撥水性を大幅に改善することが可能となる。その結果、
人工大理石成形体の表面性、物理特性および化学特性を
損なうことなく防汚性の改善が可能となる。
【0016】また、表面に微細な凹凸構造を有し樹脂成
分と無機充填剤と有機珪素化合物と抗菌剤とからなる人
工大理石成形体である。
【0017】また、表面に微細な凹凸構造を有し樹脂成
分と無機充填剤と有機珪素化合物と無機系抗菌剤の少な
くとも一種、および有機系抗菌剤の少なくとも一種から
なる人工大理石成形体である。
【0018】そして、人工大理石成形体は有機珪素化合
物を含有することと表面の微細な凹凸構造による相乗効
果により、防汚性が向上し汚れ成分が付着しにくくな
る。さらに、無機系抗菌剤を含有することにより、主と
してぬめりなどの原因となる細菌の増殖が抑制される。
また、有機系抗菌剤を含有することにより、主としてか
びの増殖が抑制される。なお、有機珪素化合物添加と人
工大理石成形体表面の微細な凹凸構造の相乗効果により
細菌、かびの餌となる汚れ成分の付着が少なくなるた
め、無機系抗菌剤および有機系抗菌剤は少量の添加で十
分な効果があがる。
【0019】このため、人工大理石成形体の物理特性お
よび化学特性に及ぼす影響も少なく優れた特性を有する
人工大理石成形体が可能となる。
【0020】また、表面に微細な凹凸構造を有し、アク
リル系単量体およびその重合体の混合物からなる樹脂成
分と無機充填剤と有機珪素化合物で構成された人工大理
石のキッチンカウンターである。
【0021】そして、樹脂成分がアクリル系単量体およ
びその重合体の混合物から構成されることにより、キッ
チンカウンターは質感に優れ、さらに機械特性、耐候
性、耐温水性などの物理特性や化学特性に優れたものと
なる。そして、前記樹脂成分の表面自由エネルギーより
小さい表面自由エネルギーの物質の添加と、キッチンカ
ウンター表面の微細な凹凸構造との相乗効果により、キ
ッチンカウンター表面は撥水性が極めて向上し、汚れ成
分に対し活性が低下し防汚性が向上する。さらに汚れ成
分のキッチンカウンター表面への付着が少なくなるの
で、それらを餌とするかびや細菌の増殖も抑制される。
【0022】また、表面に微細な凹凸構造を有し、アク
リル系単量体およびその重合体の混合物からなる樹脂成
分と無機充填剤と有機珪素化合物で構成された人工大理
石の浴槽である。
【0023】そして、樹脂成分がアクリル系単量体およ
びその重合体の混合物から構成されることにより、浴槽
は質感に優れ、さらに機械特性、耐候性、耐温水性など
の物理特性や化学特性に優れたものとなる。そして、前
記樹脂成分の表面自由エネルギーより小さい表面自由エ
ネルギーの物質の添加と、浴槽表面の微細な凹凸構造と
の相乗効果により、浴槽表面は撥水性が極めて向上し、
汚れ成分に対し活性が低下し防汚性が向上する。さらに
汚れ成分の浴槽表面への付着が少なくなるので、それら
を餌とする細菌やかびの増殖も抑制される。
【0024】また、表面に微細な凹凸構造を有し、アク
リル系単量耐およびその重合耐の混合物からなる樹脂成
分と無機充填剤と有機珪素化合物で構成された人工大理
石の洗い場である。
【0025】そして、樹脂成分がアクリル系単量体およ
びその重合体の混合物から構成されることにより、洗い
場は質感に優れ、さらに機械特性、耐候性、耐温水性な
どの物理特性や化学特性に優れたものとなる。そして、
前記樹脂成分の表面自由エネルギーより小さい表面自由
エネルギーの物質の添加と、洗い場表面の微細な凹凸構
造との相乗効果により、洗い場表面は撥水性が極めて向
上し、汚れ成分に対し活性が低下し防汚性が向上する。
さらに汚れ成分の洗い場表面への付着が少なくなるの
で、それらを餌とする細菌やかびの増殖も抑制される。
【0026】
【実施例】以下本発明を実施例により詳細に説明する。
【0027】本発明における凹凸構造としては、粗さは
均一でなくともよい。また、凹凸構造の形状は特に限定
されるものではなく、球面状、りん片状、角柱状、円柱
状、角錐状、円錐状、針状などのいずれであってもよ
い。さらにそれらの形状が複雑に組み合わさって出来た
ものでもよい。このような凹凸構造の作成方法に特に制
限はなく、人工的に加工したものでも、また自然に存在
するものでもよい。特に、人工的に加工する方法として
は、1.人工大理石成形体表面を紙ヤスリや金属ヤスリ
でヤスリ掛けする方法、2.サンドブラスト法、3.カ
ッターによってV溝やクロスハッチを切削加工する方
法、4.表面に微細な凹凸を有する金型で、人工大理石
を成形加工することにより金型の微細な凹凸構造を表面
に移しとった人工大理石成形体表面を得る法、などがあ
るが特に限定されるものではない。
【0028】また、微細な凹凸構造の粗さが500μm
以下が好ましく、500μmを超えるとその効果は低減
していく。また粗さが極端に細かくなり平面に近づくと
また、その効果は低減する。
【0029】本発明における樹脂成分としては、硬化し
て人工大理石を構成できる樹脂であれば特に制限され
ず、従来より人工大理石用の樹脂成分として知られる各
種単量体や単量体と重合体の混合物などを適宜使用でき
る。たとえば、不飽和ポリエステル、メラミン(メタ)
アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、メチ
ル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。なお、本明
細書において、(メタ)アクリルとは、アクリルおよび
/またはメタクリルを意味する。また、(メタ)アクリ
ル系単量体の具体例としては、メチル(メタ)アクリレ
ート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)ア
クリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレー
ト、ベンジル(メタ)アクリレートなどがあるが、これ
に限定するものではない。
【0030】無機充填剤としては、水酸化アルミニウ
ム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、粉末タル
ク、粉末石英、微細シリカ、珪藻土、石膏、粉末ガラ
ス、粘土鉱物質、粉末チョーク、大理石、石灰岩、ケイ
酸アルミニウム、ケイ酸カルシウム、ホウ砂、亜硫酸カ
ルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化ケイ
素、方解石、基石、酸化チタン、三酸化アンチモン、ク
レー酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、ニッケル粉、
鉄粉、亜鉛粉、銅粉、酸化鉄、ガラスビーズ、ガラス繊
維、バリウム塩や鉛塩を有するガラスフィラー、シリカ
ゲル、などが挙げられるが、これに限定するものではな
い。
【0031】本発明で使用できる添加剤は、表面自由エ
ネルギーが樹脂成分より小さいものであれば特に限定さ
れない。添加剤としては、有機珪素化合物が適してお
り、これらは単独で使用しても混合体で使用してもよ
い。
【0032】有機珪素化合物としては、ジメチルポリシ
ロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニル
ポリシロキサンなどのシリコーン化合物。それらのシリ
コーン化合物をアルキッド変性、ポリエステル変性、ア
クリル変性、エポキシ変性した変性シリコーン化合物な
どが挙げられるが、これに限定するものではない。
【0033】本発明における抗菌剤としては、無機系抗
菌剤として、硝酸銀、硫酸銀、塩化銀など。銀、銅、亜
鉛、あるいは錫を担持したゼオライト。および銀、銅、
亜鉛あるいは錫を担持したシリカゲルなどが挙げられる
が、これに限定するものではない。
【0034】有機系抗菌剤としては、10,10’−オ
キシビスフェノキサアルシンなどフェニルエーテル誘導
体、シクロフルアニドなどNーハロアルキルチオ系化合
物、2−(4ーチアゾリル)ベンズイミダゾール(TB
Zと略称)などイミダゾール誘導体、2,3,5,6テ
トラコロルー4ー(メチルスルホリル)ピリジンなどス
ルホン誘導体およびセシルジメチルエチルアンモニウム
ブロミドなど第4級アンモニウム塩などが挙げられる
が、これに限定するものではない。
【0035】(実施例1)イソフタル酸系不飽和ポリエ
ステルとスチレンの混合物よりなる不飽和ポリエステル
樹脂100重量部と、平均粒径45μmの水酸化アルミ
ニウム粉末200重量部と、硬化触媒(50%過酸化ベ
ンゾイル)3重量部と、硬化促進剤(ジメチルアニリ
ン)0.03重量部とアクリル変性オルガノポリシロキ
サン4重量部を混合し、撹拌しつつ真空脱気した。この
真空脱気された混合物を型に注入し硬化させ、不飽和ポ
リエステル人工大理石成形体を得た。さらにサンドブラ
スト法により人工大理石成形体表面に微細な凹凸構造を
形成した。
【0036】(実施例2)イソフタル酸系不飽和ポリエ
ステルとスチレンの混合物よりなる不飽和ポリエステル
樹脂100重量部と、平均粒径45μmの水酸化アルミ
ニウム粉末200重量部と、硬化触媒(50%過酸化ベ
ンゾイル)3重量部と、硬化促進剤(ジメチルアニリ
ン)0.03重量部と、アクリル変性オルガノポリシロ
キサン1重量部と、銀ゼオライト1重量部とTBZ0.
5重量部を混合し、撹拌しつつ真空脱気した。この真空
脱気された混合物を型に注入し硬化させ、不飽和ポリエ
ステル人工大理石成形体を得た。さらにサンドブラスト
法により人工大理石成形体表面に微細な凹凸構造を形成
した。
【0037】図1は本発明の一実施例における人工大理
石成形体の表面部を示す模式図である。1はアクリル変
性オルガノポリシロキサン(有機珪素化合物)に代表さ
れる添加剤である。2は銀ゼオライトに代表される無機
系抗菌剤である。3はTBZに代表される有機系抗菌剤
である。4は水酸化アルミニウムに代表される無機充填
剤である。1,2,3および4は不飽和ポリエステル樹
脂に代表される樹脂成分5中に分散されている。
【0038】(実施例3)イソフタル酸系不飽和ポリエ
ステルとスチレンの混合物よりなる不飽和ポリエステル
樹脂100重量部と、平均粒径45μmの水酸化アルミ
ニウム粉末200重量部と、硬化触媒(50%過酸化ベ
ンゾイル)3重量部と、硬化促進剤(ジメチルアニリ
ン)0.03重量部と、アクリル変性オルガノポリシロ
キサン2重量部と、銀ゼオライト2重量部とTBZ1重
量部を混合し、撹拌しつつ真空脱気した。この真空脱気
された混合物を型に注入し硬化させ、不飽和ポリエステ
ル人工大理石成形体を得た。さらにサンドブラスト法に
より人工大理石成形体表面に微細な凹凸構造を形成し
た。
【0039】(実施例4)イソフタル酸系不飽和ポリエ
ステルとスチレンの混合物よりなる不飽和ポリエステル
樹脂100重量部と、平均粒径45μmの水酸化アルミ
ニウム粉末200重量部と、硬化触媒(50%過酸化ベ
ンゾイル)3重量部と、硬化促進剤(ジメチルアニリ
ン)0.03重量部と、アクリル変性オルガノポリシロ
キサン4重量部と、銀ゼオライト4重量部とTBZ2重
量部を混合し、撹拌しつつ真空脱気した。この真空脱気
された混合物を型に注入し硬化させ、不飽和ポリエステ
ル人工大理石成形体を得た。さらにサンドブラスト法に
より人工大理石成形体表面に微細な凹凸構造を形成し
た。
【0040】(比較例1)イソフタル酸系不飽和ポリエ
ステルとスチレンの混合物よりなる不飽和ポリエステル
樹脂100重量部と、平均粒径45μmの水酸化アルミ
ニウム粉末200重量部と、硬化触媒(50%過酸化ベ
ンゾイル)3重量部と硬化促進剤(ジメチルアニリン)
0.03重量部を混合し、撹拌しつつ真空脱気した。こ
の真空脱気された混合物を型に注入し硬化させ、表面が
平滑な不飽和ポリエステル人工大理石成形体を得た。
【0041】(比較例2)イソフタル酸系不飽和ポリエ
ステルとスチレンの混合物よりなる不飽和ポリエステル
樹脂100重量部と、平均粒径45μmの水酸化アルミ
ニウム粉末200重量部と、硬化触媒(50%過酸化ベ
ンゾイル)3重量部と、硬化促進剤(ジメチルアニリ
ン)0.03重量部と、銀ゼオライト4重量部とTBZ
2重量部を混合し、撹拌しつつ真空脱気した。この真空
脱気した混合物を型に注入し硬化させ、表面が平滑な不
飽和ポリエステル人工大理石成形体を得た。
【0042】(実施例5)ポリメチルメタクリレートと
メチルメタクリレート(重量比2:8)からなるシラッ
プ100重量部と、平均粒径45μmの水酸化アルミニ
ウム粉末200重量部と、ターシャリーブチルパーオキ
シマレイン酸0.5重量部と、エチレングリコールジメ
タクリレート0.5重量部と、エチレングリコールジメ
チルカプトアセテート0.3重量部と、アクリル変性オ
ルガノポリシロキサン4重量部を混合し、撹拌しつつ真
空脱気した。この真空脱気された混合物を型に注入し、
室温で硬化させ、アクリル人工大理石成形体を得た。さ
らにサンドブラスト法により人工大理石成形体表面に微
細な凹凸構造を形成した。
【0043】(実施例6)ポリメチルメタクリレートと
メチルメタクリレート(重量比2:8)からなるシラッ
プ100重量部と、平均粒径45μmの水酸化アルミニ
ウム粉末200重量部と、ターシャリーブチルパーオキ
シマレイン酸0.5重量部と、エチレングリコールジメ
タクリレート0.5重量部と、エチレングリコールジメ
チルカプトアセテート0.3重量部と、アクリル変性オ
ルガノポリシロキサン1重量部と、銀ゼオライト1重量
部とTBZ0.5重量部を混合し、撹拌しつつ真空脱気
した。
【0044】この真空脱気された混合物を型に注入し、
室温で硬化させ、アクリル人工大理石成形体を得た。さ
らにサンドブラスト法により人工大理石成形体表面に微
細な凹凸構造を形成した。
【0045】(実施例7)ポリメチルメタクリレートと
メチリメタクリレート(重量比2:8)からなるシラッ
プ100重量部と、平均粒径45μmの水酸化アルミニ
ウム粉末200重量部と、ターシャリーブチルパーオキ
シマレイン酸0.5重量部と、エチレングリコールジメ
タクリレート0.5重量部と、エチレングリコールジメ
チルカプトアセテート0.3重量部と、アクリル変性オ
ルガノポリシロキサン2重量部と、銀ゼオライト2重量
部とTBZ1重量部を混合し、撹拌しつつ真空脱気し
た。この真空脱気された混合物を型に注入し、室温で硬
化させ、アクリル人工大理石成形体を得た。さらにサン
ドブラスト法により人工大理石成形体表面に微細な凹凸
構造を形成した。
【0046】(実施例8)ポリメチルメタクリレートと
メチルメタクリレート(重量比2:8)からなるシラッ
プ100重量部と、平均粒径45μmの水酸化アルミニ
ウム粉末200重量部と、ターシャリーブチルパーオキ
シマレイン酸0.5重量部と、エチレングリコールジメ
タクリレート0.5重量部と、エチレングリコールジメ
チルカプトアセテート0.3重量部と、アクリル変性オ
ルガノポリシロキサン4重量部と、銀ゼオライト4重量
部とTBZ2重量部を混合し、撹拌しつつ真空脱気し
た。この真空脱気された混合物を型に注入し、室温で硬
化させ、アクリル人工大理石成形体を得た。さらにサン
ドブラスト法により人工大理石成形体表面に微細な凹凸
構造を形成した。
【0047】(実施例9)ポリメチルメタクリレートと
メチルメタクリレート(重量比2:8)からなるシラッ
プ100重量部と、平均粒径45μmの水酸化アルミニ
ウム粉末200重量部と、ターシャリーブチルパーオキ
シマレイン酸0.5重量部と、エチレングリコールジメ
タクリレート0.5重量部と、エチレングリコールジメ
チルカプトアセテート0.3重量部と、アクリル変性オ
ルガノポリシロキサン4重量部と、銀ゼオライト4重量
部とTBZ2重量部を混合し、撹拌しつつ真空脱気し
た。この真空脱気された混合物を型に注入し、室温で硬
化させ、アクリル人工大理石キッチンカウンターを得
た。さらにサンドブラスト法によりアクリル人工大理石
キッチンカウンター表面に微細な凹凸構造を形成した。
【0048】(実施例10)ポリメチルメタクリレート
とメチルメタクリレート(重量比2:8)からなるシラ
ップ100重量部と、平均粒径45μmの水酸化アルミ
ニウム粉末200重量部と、ターシャリーブチルパーオ
キシマレイン酸0.5重量部と、エチレングリコールジ
メタクリレート0.5重量部と、エチレングリコールジ
メチルカプトアセテート0.3重量部と、アクリル変性
オルガノポリシロキサン4重量部と、銀ゼオライト4重
量部とTBZ2重量部を混合し、撹拌しつつ真空脱気し
た。この真空脱気された混合物を型に注入し、室温で硬
化させ、アクリル人工大理石浴槽を得た。さらにサンド
ブラスト法によりアクリル人工大理石浴槽表面に微細な
凹凸構造を形成した。
【0049】(比較例3)ポリメチルメタクリレートと
メチルメタクリレート(重量比2:8)からなるシラッ
プ100重量部と、平均粒径45μmの水酸化アルミニ
ウム粉末200重量部と、ターシャリーブチルパーオキ
シマレイン酸0.5重量部と、エチレングリコールジメ
タクリレート0.5重量部と、エチレングリコールジメ
チルカプトアセテート0.3重量部を混合し、撹拌しつ
つ真空脱気した。この真空脱気された混合物を型に注入
し、室温で硬化させ、表面が平滑なアクリル人工大理石
成形体を得た。
【0050】(比較例4)ポリメチルメタクリレートと
メチルメタクリレート(重量比2:8)からなるシラッ
プ100重量部と、平均粒径45μmの水酸化アルミニ
ウム粉末200重量部と、ターシャリーブチルパーオキ
シマレイン酸0.5重量部と、エチレングリコールジメ
タクリレート0.5重量部と、エチレングリコールジメ
チルカプトアセテート0.3重量部と、銀ゼオライト4
重量部とTBZ2重量部を混合し、撹拌しつつ真空脱気
した。この真空脱気された混合物を型に注入し、室温で
硬化させ、表面が平滑なアクリル人工大理石成形体を得
た。
【0051】(比較例5)ポリメチルメタクリレートと
メチルメタクリレート(重量比2:8)からなるシラッ
プ100重量部と、平均粒径45μmの水酸化アルミニ
ウム粉末200重量部と、ターシャリーブチルパーオキ
シマレイン酸0.5重量部と、エチレングリコールジメ
タクリレート0.5重量部と、エチレングリコールジメ
チルカプトアセテート0.3重量部を混合し、撹拌しつ
つ真空脱気した。この真空脱気された混合物を型に注入
し、室温で硬化させ、表面が平滑なアクリル人工大理石
キッチンカウンターを得た。
【0052】各実施例および比較例で得たそれぞれの成
形体表面の撥水性を協和界面科学(株)製 接触角測定
装置(CAーZ型)で測定した。また、耐汚染性をJI
SK3370に準じて確認した。なお、耐汚染性の比較
は目視で行い、比較例1における汚れ具合を(△)と
し、それより悪い場合(×)、よい場合を(○)とし各
々相対評価した。その結果を(表1)に示す。
【0053】
【表1】
【0054】次に、各実施例および比較例で得たそれぞ
れの成形体の抗菌性能およびかび抵抗性について試験を
おこなった。前記成形体から50mm×50mmの試料
を切り出し、それぞれに菌液(黄色ブドウ球菌および大
腸菌)1ccを滴下し、37℃で24時間培養した。そ
の後、滅菌済みリン酸緩衝液にて菌を洗い出した。この
洗い出した液中の生菌数を、菌数測定用培地を用いて混
釈平板法にて測定した。その結果を(表2)に示す。
【0055】
【表2】
【0056】寒天培地上においた各試料(50mm×5
0mm)にアスペルギルス・ニガー菌液を噴霧し、25
℃、7日間培養した。その結果を(表3)に示す。
【0057】
【表3】
【0058】(表1)から明らかなように、実施例の
1,2,3,4の成形体は比較例1および2に比べ撥水
性の向上が著しく、また耐汚染性も改善されていた。同
様に、実施例5,6,7,8の成形体と実施例9のキッ
チンカウンターおよび実施例10の浴槽は比較例3,4
および比較例5に比べ撥水性の向上が著しく、耐汚染性
も改善されていた。これらの結果から、表面に微細な凹
凸構造を有する人工大理石成形体の樹脂成分が不飽和ポ
リエステルあるいはアクリル樹脂系であっても、表面に
微細な凹凸構造を有する人工大理石成形体の樹脂成分の
表面自由エネルギーより小さい表面自由エネルギーを有
する添加剤(アクリル変性オルガノポリシロキサン)を
少量添加することにより撥水性および耐汚染性が大幅に
改善されることが明らかになった。樹脂成分と添加剤の
表面自由エネルギーの差が大きいほど両者の親和性は減
少し、添加剤が人工大理石成形体表面にブリードしやす
くなると考えられる。その結果、人工大理石成形体表面
の微細な凹凸構造との相乗効果が増幅され、より少量の
添加剤で効果的に撥水性および耐汚染性が改善可能とな
ると考える。
【0059】(表2)から明らかなように、実施例の
2,3,4,6,7,8の成形体と実施例9のキッチン
カウンターおよび実施例10の浴槽は比較例1,3およ
び比較例5に比べ黄色ブドウ球菌および大腸菌に対する
著しい抗菌効果を得ることが出来た。なお、前記添加剤
(アクリル変性オルガノポリシロキサン)による抗菌効
果への悪影響はなんら認められなかった。これらの結果
から、無機系抗菌剤と前記添加剤の併用および人工大理
石成形体表面の微細な凹凸構造との相乗効果により、表
面に細菌の餌となる汚れがつきにくいため、より少量の
抗菌剤で細菌の増殖が抑制される清潔でクリーンな人工
大理石成形体である。
【0060】(表3)から明らかなように、実施例の
2,3,4,6,7,8の成形体と実施例9のキッチン
カウンターおよび実施例10の浴槽は比較例1,3およ
び比較例5に比べ良好な抗かび性能を得ることが出来
た。なお、前記添加剤(アクリル変性オルガノポリシロ
キサン)による抗かび効果への悪影響はなんら認められ
なかった。これらの結果から、有機系抗菌剤と無機系抗
菌剤と添加剤との併用および人工大理石成形体表面の微
細な凹凸構造との相乗効果により、表面に細菌およびか
びの餌となる汚れがつきにくいため、より少量の有機、
無機抗菌剤で細菌およびかびの増殖が抑制される清潔で
クリーンな人工大理石成形品である。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように本発明の人工大理石
成形体ならびに人工大理石のカウンターと浴槽と洗い場
によれば、次の効果が得られる。
【0062】表面に微細な凹凸構造を有し樹脂成分と無
機充填剤と表面自由エネルギーが前記樹脂成分の表面自
由エネルギーより小さい物質の添加剤を含有することに
より、人工大理石成形体表面の微細凹凸構造と前記添加
剤との相乗効果で人工大理石成形体表面は極めて撥水性
になり汚れ成分との相互作用が小さくなるため防汚性が
向上する。さらに、汚れ成分の人工大理石成形体表面へ
の付着が少なくなるので、それらを餌とするかびや細菌
の増殖も抑制される。
【0063】また、表面の微細な凹凸構造の粗さが50
0μm以下にすることにより、人工大理石成形体表面の
真の表面積が激増する。その結果、低表面自由エネルギ
ー添加物質との相乗効果が大きくなり、人工大理石成形
体表面の撥水性は向上し、汚れ成分との親和性は減少す
る。さらに、汚れ成分の人工大理石成形体表面への付着
が大幅に減少するので、それらを餌とするかびや細菌の
増殖も大きく抑制される。
【0064】また、表面に微細な凹凸構造を有し、樹脂
成分がメラミン(メタ)アクリレート、グリシジル(メ
タ)アクリレート、メチル(メタ)アクリレートおよび
不飽和ポリエステルからなる群より選ばれた少なくとも
一種から構成された人工大理石成形体とすることによ
り、優れた防汚性を有し、かびや細菌が増殖しにくく、
さらには機械強度、耐候性、耐温水性などの物理特性お
よび化学特性に優れた実用性に富んだ人工大理石成形体
を得ることが出来る。
【0065】また、樹脂成分がアクリル系単量体および
その重合体から構成されることにより、特に高級感に優
れた防汚性を有する人工大理石成形体を得ることが出来
る。
【0066】また、添加剤が有機珪素化合物であること
により、より少量の添加剤量で人工大理石成形体表面の
撥水性を大幅に改善することが可能となる。それは、人
工大理石成形体表面の微細な凹凸構造と有機珪素化合物
の非常に低い表面自由エネルギー効果と、樹脂成分の有
機珪素化合物表面押しだし効果(ブリード効果)との相
乗効果と考えられる。この結果、添加剤による特性の劣
化(例えば、表面性、機械強度、耐温水性など)を心配
することなく防汚性に優れた人工大理石成形体を得るこ
とが出来る。
【0067】また、無機系抗菌剤と有機系抗菌剤とを含
むことにより、細菌、かび、ぬめりなども含んだ広い意
味の汚れに対して強力な防汚性を有する人工大理石成形
体を得ることが出来る。なお、人工大理石成形体表面の
微細な凹凸構造効果と有機珪素化合物の防汚効果と抗菌
剤の抗菌効果とは相乗効果を発揮し、人工大理石成形体
表面の微細な凹凸構造と有機珪素化合物の添加により細
菌およびかびの餌となる汚れ成分の付着が少なくなるた
め、無機系抗菌剤および有機系抗菌剤は少量の添加で十
分な効果が期待できる。このため、人工大理石成形体の
物理特性および化学特性に及ぼす影響も少なく、極めて
優れた防汚性能を有する人工大理石成形体を得ることが
可能となる。
【0068】また、表面に微細な凹凸構造を有し、アク
リル系単量体およびその重合体の混合物からなる樹脂成
分と無機充填剤と有機珪素化合物とからなる人工大理石
でキッチンカウンターと浴槽と洗い場を構成することに
より、質感に優れ、さらに機械特性、耐候性、耐温水性
などの物理特性や化学特性に優れたものとなる。そし
て、低表面自由エネルギー物質である前記有機珪素化合
物と微細な凹凸構造との相乗効果により、キッチンカウ
ンター、浴槽および洗い場表面は撥水性が極めて向上
し、汚れ成分の表面への付着が少なくなるので、それら
を餌とするかびや細菌の増殖も抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における人工大理石成形体の
断面部を示す模式図
【符号の説明】
1 添加剤 2 無機系抗菌剤 3 有機系抗菌剤 4 無機充填剤 5 樹脂成分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29K 67:00 505:02 B29L 31:44 Fターム(参考) 2D032 AA00 AB03 GA00 3B060 CA01 4F203 AA41 AA43 AB01 AB11 AB16 AB19 AF01 AH49 DA01 DB01 DC21 DL10 DW21 4F204 AA41 AA43 AB01 AB11 AB16 AB19 AF01 AH49 EA03 EB01 EK24 EW21

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面に微細な凹凸構造を有し、樹脂成分
    と、無機充填剤と表面自由エネルギーが前記樹脂成分の
    表面自由エネルギーより小さい物質からなる添加剤とを
    含んでなる人工大理石成形体。
  2. 【請求項2】微細な凹凸構造の粗さが500μmを超え
    ないようにした請求項1記載の人工大理石成形体。
  3. 【請求項3】樹脂成分として、メラミン(メタ)アクリ
    レート、グリシジル(メタ)アクリレート、メチル(メ
    タ)アクリレートおよび不飽和ポリエステルからなる群
    より選ばれる少なくとも一種から構成される請求項1ま
    たは2記載の人工大理石成形体。
  4. 【請求項4】樹脂成分として、アクリル系単量体および
    その重合体の混合物からなる請求項1または2記載の人
    工大理石成形体。
  5. 【請求項5】前記添加剤が有機珪素化合物からなる請求
    項1〜4記載の人工大理石成形体。
  6. 【請求項6】表面に微細な凹凸構造を有し、樹脂成分
    と、無機充填剤と、有機珪素化合物と抗菌剤とからなる
    人工大理石成形体。
  7. 【請求項7】抗菌剤として無機系抗菌剤の少なくとも一
    種、および有機系抗菌剤の少なくとも一種からなる請求
    項6記載の人工大理石成形体。
  8. 【請求項8】表面に微細な凹凸構造を有し、アクリル系
    単量体およびその重合体の混合物とからなる樹脂成分と
    無機充填剤と有機珪素化合物で構成された人工大理石の
    キッチンカウンター。
  9. 【請求項9】表面に微細な凹凸構造を有し、アクリル系
    単量体およびその重合体の混合物とからなる樹脂成分と
    無機充填剤と有機珪素化合物で構成された人工大理石の
    浴槽。
  10. 【請求項10】表面に微細な凹凸構造を有し、アクリル
    系単量体およびその重合体の混合物とからなる樹脂成分
    と無機充填剤と有機珪素化合物で構成された人工大理石
    の洗い場。
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