JPH06154118A - 浴槽及び洗い場 - Google Patents

浴槽及び洗い場

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JPH06154118A
JPH06154118A JP4314738A JP31473892A JPH06154118A JP H06154118 A JPH06154118 A JP H06154118A JP 4314738 A JP4314738 A JP 4314738A JP 31473892 A JP31473892 A JP 31473892A JP H06154118 A JPH06154118 A JP H06154118A
Authority
JP
Japan
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gel coat
coat layer
bathtub
weight
frp
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Pending
Application number
JP4314738A
Other languages
English (en)
Inventor
Susumu Enomoto
進 榎本
Shigeki Kawase
茂樹 河瀬
Yoshinobu Imasaka
喜信 今坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一般的な汚れと併せて、細菌、黴、酵母とい
った特殊な汚れに対しても極めて優れた防汚性を有する
浴槽及び洗い場を提供する。 【構成】 FRP、人造大理石浴槽及びFRP洗い場の
表面ゲルコート層がビス系不飽和ポリエステル(ゲルコ
ート樹脂)、弗素系ポリマー及び抗菌剤とで構成され、
更に、ゲルコート層表面を微細な粗面にしている。 【効果】 弗素系ポリマーの小さな表面エネルギーと表
面形状(粗面)効果との相乗作用により、極めて良好な
防汚効果を発揮する。また、微生物に起因する汚れに対
しても優れた防汚効果を発揮する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は優れた防汚性を有する浴
室用の浴槽及び洗い場に関するものである。
【0002】
【従来の技術】浴室内の浴槽及び洗い場の汚れ成分は様
々であり、全てが十分に解明されているわけではない。
しかし、主な汚れの成分として、一般的にはゴミ、人体
からの垢(タンパク質系、炭水化物系、油脂系、塩類、
他)が挙げられ、更に、細菌、黴類などが挙げられる。
通常これらの成分が単品ではなく、複合した形で汚れを
形成している。
【0003】これらの汚れの防止方法としては、ミクロ
的に見て、汚れ成分が基体に接近するのを防止すること
が最も効果的である。従来、浴槽及び洗い場の汚れの防
止方法としては、主に次の方法が採用されていた。 1)浴槽及び洗い場表面のゲルコート層に表面エネルギ
ーの比較的小さいシリコーンオイル、弗素系オイルを塗
布し、汚れをつきにくくする。 2)ゲルコート層へ帯電防止剤を添加することにより、
汚れをつきにくくする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
表面エネルギーの小さいオイル(シリコーンオイル、弗
素系オイル)で処理する方法は単にゲルコート表面に付
着している状態であり、効果の持続性が短く満足すべき
レベルではなかった。又、細菌、黴及びぬめりの主原因
である酵母などによる特殊な汚れに関しては配慮がなさ
れていなかった。帯電防止剤の添加については汚れ防止
効果が少なく、しかもその効果の持続性が短いという課
題を有していた。
【0005】そこで本発明の目的とするところは、撥水
性に極めて優れ、一般的な汚れはもちろん細菌、黴、酵
母といった微生物による特殊な汚れに対しても優れた防
汚効果を有する浴槽及び洗い場を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために種々検討した結果、次に述べる弗素系ポリマ
ー及び抗菌剤を浴槽及び洗い場表面のゲルコート層に添
加すると共にゲルコート層表面に微細な形状を付与する
ことにより防汚性が著しく改善できることを見いだし
た。
【0007】本発明に於ける弗素系ポリマーの具体例と
しては、溶剤可溶型弗素樹脂であるフルオロエチレン・
ビニルエーテル共重合体(ルミフロン:商品名、旭硝子
製)、リューフロン(商品名、大日本インキ製)、セフ
ラルコート(商品名、セントラル硝子製)などが挙げら
れる。
【0008】弗素系ポリマーの配合割合は、ゲルコート
樹脂100重量部あたり1−10重量部、特に1−5重
量部であることが望ましい。
【0009】本発明に於ける抗菌剤は、無機系抗菌剤と
して硝酸銀、硫酸銀、塩化銀及び銀、銅、亜鉛、錫を担
持したゼオライトと銀、銅、亜鉛、錫を担持したシリカ
ゲルなどが挙げられる。
【0010】有機系防黴剤として、10,10’−オキ
シビスフエノキサアルシンなどフエニルエーテル誘導
体、シクロフルアニドなどN−ハロアルキルチオ系化合
物、2−(4−チアゾリル)ベンズイミダゾール(TB
Zと略称)などイミダゾール誘導体、2,3,5,6テ
トラクロル−4−(メチルスルホニル)ピリジンなどス
ルホン誘導体およびセシルジメチルエチルアンモニウム
ブロマイドなど第4級アンモニウム塩などが挙げられる
が、これらに限定するものではない。
【0011】抗菌剤の配合割合は、無機系抗菌剤につい
ては、ゲルコート樹脂100重量部に対し、0.1重量部
未満では防菌性が認められず、5重量部を越えると着色
する。従って、0.5〜3重量部の範囲とするのがよい。
【0012】有機系防黴剤については、ゲルコート樹脂
100重量部に対し、0.02重量部未満では防黴性はほ
とんどなく、5重量部を越えるとブルームするなど不具
合がある。従って、0.05〜1重量部の範囲とするのが
よい。
【0013】本発明に於けるゲルコート層表面の微細な
形状は、サンドペーパの表面粗さで、#80−#100
0、特に#180−#400であることが望ましい。ゲ
ルコート層表面が粗くなるにしたがって、水の接触角が
増大し、汚れが付着しにくくなる。しかし、過度に高く
なるとゲルコート層の表面硬度が低下する。
【0014】
【作用】本発明によるゲルコート層は、臨界表面張力の
小さい弗素系ポリマーと表面形状付与(粗面)の相乗効
果により非常に高い撥水性を示し、この撥水性能が一般
的な汚れの付着を防止する。
【0015】又、抗菌剤は特殊な汚れである細菌、か
び、酵母の繁殖を効果的に防止することができる。尚、
無機系抗菌剤は細菌に対し有効な抗菌性を有し、有機系
防黴剤は、黴、酵母に対し有効な抗菌性を有する。
【0016】
【実施例】次に実施例により本発明を更に詳細に説明す
る。尚、ゲルコート用樹脂としてはビス系不飽和ポリエ
ステル(50重量%)のスチレン溶液(ゲルコート樹
脂)、弗素系ポリマーとしてはセフラルコート(商品
名、セントラル硝子製)、有機系防黴剤としては安全性
が高く最も多く使用されているTBZ、無機系抗菌剤に
ついては銀を担持したゼオライトを例として説明する。
しかしながら本発明はこれらの実施例によって何等制限
を受けるものではない。
【0017】実施例1 ゲルコート樹脂100重量部、セフラルコート5重量
部、TBZ0.003重量部、銀ゼオライト0.015重量
部をミキサーにより混合してゲルコート用樹脂溶液を調
整した。
【0018】この樹脂溶液に硬化剤及び硬化促進剤を所
定量加え、表面が平滑な樹脂金型にスプレーガンにて
0.4mmの厚さで塗布した。これを60℃、30分の条件
で硬化させた。その後、2mmの厚さのFRP層、即ち、
ロービングを切断したガラス繊維と共に透明性のイソ系
不飽和ポリエステルをスプレーアップ法により積層し、
ゲルコート層とFRP層からなる積層品(100×20
0mm)を作製した。
【0019】実施例2 ゲルコート樹脂100重量部、セフラルコート5重量
部、TBZ0.15重量部、銀ゼオライト0.03重量部を
ミキサーにより混合してゲルコート用樹脂溶液を調整し
た。
【0020】この樹脂溶液を使用して、実施例1と同様
にゲルコート層(積層品)を作製した。尚、表面粗度#
800の樹脂金型を使用した。
【0021】実施例3 ゲルコート樹脂100重量部、セフラルコート5重量
部、TBZ0.23重量部、銀ゼオライト0.075重量部
をミキサーにより混合してゲルコート用樹脂溶液を調整
した。
【0022】この樹脂溶液を使用して、実施例1と同様
にゲルコート層(積層品)を作製した。尚、表面粗度#
400の樹脂金型を使用した。
【0023】実施例4 ゲルコート樹脂100重量部、セフラルコート5重量
部、TBZ0.3重量部、銀ゼオライト0.15重量部をミ
キサーにより混合してゲルコート用樹脂溶液を調整し
た。
【0024】この樹脂溶液を使用して、実施例1と同様
にゲルコート層(積層品)を作製した。尚、表面粗度#
220の樹脂金型を使用した。
【0025】実施例5 ゲルコート樹脂100重量部、セフラルコート5重量
部、TBZ0.6重量部、銀ゼオライト0.3重量部をミキ
サーにより混合してゲルコート用樹脂溶液を調整した。
【0026】この樹脂溶液を使用して、実施例1と同様
にゲルコート層(積層品)を作製した。尚、表面粗度#
180の樹脂金型を使用した。
【0027】比較例 ゲルコート樹脂のみを使用して、実施例1と同様にゲル
コート層(積層品)を作製した。尚、表面が平滑な樹脂
金型を使用した。
【0028】上記各実施例および比較例で得たゲルコー
ト層の水に対する接触角を、協和界面化学製・接触角測
定装置(CA−Z型)で測定した。又、各々のゲルコー
ト層の耐汚染性をJISK3370に準じて確認した。
なお、耐汚染性能の比較は目視で行い、比較例に於ける
汚れ具合を(△)とし、それより悪い場合(×)、良い
が若干汚れが付着する場合を(○)、汚れが殆どつかな
い場合を(◎)とし各々相対評価した。
【0029】その結果を(表1)に示す。
【0030】
【表1】
【0031】次に、各実施例および比較例で得たゲルコ
ート層の抗菌性能、および黴抵抗性能について試験を行
った。
【0032】各試料(50×50mm)に菌液(一般細菌
および大腸菌)1mlを滴下し、37℃で24時間培養し
た。その後、滅菌済みリン酸緩衝液にて菌を洗い出し
た。この洗い出した液中の生菌数を、菌数測定用培地を
用いて混釈平板法にて測定した。その結果を(表2)に
示す。
【0033】寒天培地上に置いた各試料(50×50m
m)にアスペルギルス・ニガー菌液を噴霧し、25℃、
7日間培養した。
【0034】その結果を(表3)に示す。
【0035】
【表2】
【0036】
【表3】
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明の浴槽及び洗
い場は、表面ゲルコート層に含まれる弗素系ポリマーの
小さな表面エネルギーと表面形状(粗面)効果との相乗
作用により、きわめて良好な防汚効果を発揮する。ま
た、微生物(細菌、黴、酵母など)に起因する特殊な汚
れに対しても優れた防汚性を発揮する。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲルコート層と繊維強化プラスチック
    (FRP)層を積層したFRP浴槽並びにゲルコート
    層、レジンコンクリート層及びFRP層を積層した人造
    大理石浴槽において、前記各々のゲルコート層に弗素系
    ポリマー及び抗菌剤からなる群の少なくとも一方を有す
    る浴槽。
  2. 【請求項2】 ゲルコート層とFRP層とを積層したF
    RPの洗い場において、前記ゲルコート層に弗素系ポリ
    マー及び抗菌剤からなる群の少なくとも一方を有する洗
    い場。
  3. 【請求項3】 請求項1及び2記載のゲルコート層表面
    を微細な粗面にした浴槽及び洗い場。
  4. 【請求項4】 請求項1及び2記載のゲルコート層に含
    まれる抗菌剤が無機系抗菌剤の少なくとも1種、有機系
    抗黴剤の少なくとも1種とからなる浴槽及び洗い場。
JP4314738A 1992-11-25 1992-11-25 浴槽及び洗い場 Pending JPH06154118A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000037245A (ja) * 1998-07-21 2000-02-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 人工大理石成形体ならびにそれを用いたキッチンカウンター、浴槽とまたは洗い場
JP2002003260A (ja) * 2000-06-16 2002-01-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 人工大理石とそれを用いたキッチンカウンター、浴槽または洗い場
JP2019176992A (ja) * 2018-03-30 2019-10-17 株式会社Lixil 水回り部材

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JP2000037245A (ja) * 1998-07-21 2000-02-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 人工大理石成形体ならびにそれを用いたキッチンカウンター、浴槽とまたは洗い場
JP2002003260A (ja) * 2000-06-16 2002-01-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 人工大理石とそれを用いたキッチンカウンター、浴槽または洗い場
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