JPH09151262A - 表面硬化樹脂板 - Google Patents

表面硬化樹脂板

Info

Publication number
JPH09151262A
JPH09151262A JP7310715A JP31071595A JPH09151262A JP H09151262 A JPH09151262 A JP H09151262A JP 7310715 A JP7310715 A JP 7310715A JP 31071595 A JP31071595 A JP 31071595A JP H09151262 A JPH09151262 A JP H09151262A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin plate
antibacterial
hardened
coating
coating material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7310715A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiko Yaguchi
和彦 矢口
Yasuo Ezaki
康夫 江崎
Akitoshi Takahira
昭敏 高比良
Yukio Iwamoto
幸男 岩本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meihan Shinku Kogyo Co Ltd
Fuji Silysia Chemical Ltd
Original Assignee
Meihan Shinku Kogyo Co Ltd
Fuji Silysia Chemical Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Meihan Shinku Kogyo Co Ltd, Fuji Silysia Chemical Ltd filed Critical Meihan Shinku Kogyo Co Ltd
Priority to JP7310715A priority Critical patent/JPH09151262A/ja
Publication of JPH09151262A publication Critical patent/JPH09151262A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた抗菌性を有し、より長期にわたって抗
菌性能が持続し、しかも人体への悪影響がなく安全性が
高い表面硬化樹脂板を提供すること。 【解決手段】 本発明の表面硬化樹脂板は、樹脂板の両
面又は片面に抗菌性表面硬化塗料をコーティングしたも
のである。ここで、抗菌性表面硬化塗料は、アクリル系
共重合体を主成分とする表面硬化塗料、あるいは熱硬化
性のシリコン系表面硬化塗料に対し、無機系抗菌剤を
0.1〜10.0重量%加えたものであるとよい。ま
た、無機系抗菌剤は、シリカゲルにチオスルファト銀錯
塩を担持させ、更にその表面をシリカで被覆することに
より、銀錯塩を微量ずつ放出させる様に調製されたもの
が望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂板の両面又は
片面に表面硬化塗料をコーティングしてなる表面硬化樹
脂板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、表面硬化樹脂板は、アクリル系共
重合体を主成分とする表面硬化塗料、あるいは熱硬化性
のシリコン系表面硬化塗料を用いて、ディッピング法、
スプレー法、ロールコーター法により、ポリメチルメタ
クリレート、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニール、A
BS、ポリエステルテレフタレート等の樹脂板に直接又
は転写法で塗工後、熱又は紫外線を照射して硬化させ製
造されている。この表面硬化樹脂板は、建築素材、家庭
用品、業務用機器、医療用各種プラスチック製品等のあ
らゆる分野に利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、冷暖
房が多くの場所に普及し、通風、換気が不充分となって
いる。特に、夏、冬の温暖差は小さくなってきており、
室内はもとより風呂場や洗面所等においては、細菌類な
どの微生物の発生と繁殖が増加し、人体への影響が無視
できない状況となってきた。特に病院や幼稚園、保育園
等で使用される製品については、細菌類の防除対策の必
要性がさけばれている。
【0004】このため、従来の表面硬化樹脂板から抗菌
性を有する素材への転換が行われつつあるが、未だ十分
に満足なものが得られていない。特に前述の製品類は、
人体と直接接触する製品が多く、細菌類に弱い乳幼児や
老人がより接触機会の高いことから、抗菌剤をこれらの
表面硬化剤に配合する場合も、その効果とは別に、経口
毒性は云うに及ばず皮膚刺激性等人体への悪影響につい
て、細心の注意を払わなければならない。
【0005】そこで、本発明は、優れた抗菌性を有し、
より長期にわたって抗菌性能が持続し、しかも人体への
悪影響がなく安全性が高い表面硬化樹脂板を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる課
題を解決すべく鋭意検討の結果、無機系抗菌剤を含有す
る表面硬化塗料が、抗菌性の持続性に優れ且つ人体への
悪影響もなく安全性に優れていることを見出し、これを
用いて本発明を完成するに到った。
【0007】即ち、上述の目的を達成するため、本発明
は、請求項1記載の通り、樹脂板の両面又は片面に表面
硬化塗料をコーティングしてなる表面硬化樹脂板におい
て、前記表面硬化塗料として、無機系抗菌剤と、アクリ
ル系共重合体を主成分とする表面硬化塗料、あるいは熱
硬化性のシリコン系表面硬化塗料とからなる抗菌性表面
硬化塗料をコーティングしたことを特徴とする。
【0008】また、請求項2記載の表面硬化樹脂板は、
前記無機系抗菌剤が、シリカゲルにチオスルファト銀錯
塩を担持させ、更にその表面をシリカで被覆することに
より、銀錯塩を微量ずつ放出させる様に調製されている
ことを特徴とする。
【0009】更に、請求項3記載の表面硬化樹脂板は、
前記無機系抗菌剤が、前記表面硬化塗料に対し、0.1
〜10.0重量%とされていることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の表面硬化樹脂板におい
て、無機系抗菌剤としては、銀、銅、亜鉛等の錯化合物
やイオン性化合物を、無機酸化物に担持したものや無機
酸化物の表面にイオン交換したものを使用することがで
きる。より具体的には、例えば、シリカゲルを担体とし
て用い、それにチオスルファト銀錯塩を担持させたもの
が利用できる。特に、請求項2記載の如く、シリカゲル
にチオスルファト銀錯塩を担持させ、更にその表面をシ
リカで被覆することにより、銀錯塩を微量ずつ放出させ
る様に調製したものは、抗菌性能の持続性に優れている
点で望ましい。
【0011】また、アクリル系共重合体を主成分とする
表面硬化塗料としては、熱又は紫外線を照射して硬化さ
せる通常品を使用することができる。より具体的には、
例えば、1分子中にエチレン性不飽和基を2つ以上有す
る架橋性樹脂モノマーが好適に利用される。代表的なも
のとしては、トリレンジイソシアネート、キシリレンジ
イソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、あ
るいはこれらジイソシアネート化合物のうち芳香族のイ
ソシアネート類を水添して得られるジイソシアネート化
合物等のウレタンアクリレートを主成分とするものが挙
げられる。また、多官能ポリエステルアクリレートも有
効である。
【0012】シリコン系表面硬化塗料としては、プライ
マーを使用するもの、しないもの等、通常品を使用する
ことができる。例えば、原料シランモノマーを加水分解
部分縮合し、溶剤、硬化触媒、コロイダルシリカ、添加
剤等を調合することにより製造される。出発原料のシラ
ンモノマーとしては、主に、3官能性、4官能性のもの
が用いられるが、用途によってはこれ以外のシランモノ
マーもよく用いられる。
【0013】また、無機系抗菌剤の表面硬化塗料に対す
る重量比は、請求項3記載の通り、、0.1〜10.0
重量%とされていることが望ましく、中でも0.5〜
1.0重量%とされていると特に好ましい。0.1重量
%未満の場合は、抗菌性能が十分でなく、一方、10.
0重量%を超えると、表面硬化塗料に対する無機系抗菌
剤の相溶性が低下し、また、塗膜の平滑性が悪くなり製
品の外観が損なわれるという点で不利である。
【0014】更に、上記抗菌性表面硬化塗料の塗工厚み
は、目的に応じて任意に設定できるが、通常は、1ミク
ロン〜30ミクロン程度であり、好ましくは3ミクロン
〜10ミクロンである。また更に、上記抗菌性表面硬化
塗料は、粘度コントロール、厚みコントロール、密着性
付与のため、希釈剤として、酢酸エチル、メチルイソブ
チルケトン、トルエン、エチルセロソルブ、イソプロピ
ルアルコール等を加えることができる。これらの希釈剤
量は、抗菌性表面硬化塗料に対し5重量%〜60重量%
で使用される。5重量%未満では、抗菌性表面硬化塗料
の粘度が高く、塗膜の厚み調整が難しくなる傾向があ
り、一方、60重量%を超えると塗膜の厚みが低下し、
また、十分な塗膜の硬度が得られない。また、上記抗菌
性表面硬化塗料には、抗菌性能を損なわない範囲で各種
の添加剤(例えば、紫外線吸収剤、帯電防止剤、顔料
等)を添加し、各種機能を付与することができる。
【0015】加えて、上記抗菌性表面硬化塗料の塗工方
法としては、ロールコーティング法、フローコート法、
スプレー法、スピンコート法、ディップコート法等が適
用可能である。なお、樹脂板としては、従来と同様、ポ
リメチルメタクリレート、ポリカーボネート、ABS、
ポリ塩化ビニール、ポリエステルテレフタレート等を利
用でき、これらの樹脂板に上記抗菌性表面硬化塗料を転
写法あるいは直接法で塗工後、熱又は紫外線を照射して
硬化させればよい。
【0016】以上の様に構成された本発明の表面硬化樹
脂板によれば、優れた抗菌性があり、抗菌性能の持続性
にも優れ、且つ人体への悪影響もなく安全性に優れてい
る。また、樹脂の変色を招く様なことはなく、しかも、
工業的に生産する上での優れた経済性と工業化適性も当
然合わせ持ったものであり、例えば、床材、壁材、建具
といった建築素材、水回り機器、空調機器、掃除機、冷
蔵庫、電話機、各種プラスチック製品等の家庭用品、O
A機器用キーボード、スイッチ、エスカレーターの手す
り等といった業務用機器、医療用各種プラスチック製品
等、広範囲の製品に応用することができるきわめて有用
なものである。
【0017】ところで、一般に、無機系抗菌剤を混入し
た塗料は、塗膜の表面に突出した抗菌剤が細菌類と接触
することで抗菌効果が出現すると言われているが、塗膜
の表面に抗菌剤が突出していると、その分、どうしても
塗膜の平滑性が損なわれるというデメリットがあった。
【0018】しかし、本発明の如く、無機系抗菌剤と、
アクリル系共重合体を主成分とする表面硬化塗料、ある
いは熱硬化性のシリコン系表面硬化塗料とからなる抗菌
性表面硬化塗料は、抗菌性表面硬化塗料を塗布した上か
ら、更に無機系抗菌剤を含有しない表面硬化塗料を塗布
して2層以上にコーティングしても、良好な抗菌性能を
維持していることが確認され、しかも、無機系抗菌剤を
含有しない塗膜により、表面の平滑性が改善されること
が確認された。2層以上にコーティングしても良好な抗
菌性能を維持できる理由については、推測の域を超えら
れないが、無機系抗菌剤と細菌類とが表層の塗膜を介し
て数ミクロン程度離れていても抗菌効果が出現する、下
層の塗膜中に含まれた抗菌成分が塗膜表面にまで移動し
ているといった要因が考えられ、いずれにしても、実験
的には、抗菌効果を備えている上に、表面の平滑性にも
優れた表面硬化樹脂板を作製できた。
【0019】したがって、本発明の表面硬化樹脂板であ
れば、2層を含む多層コーティングという手法を用いる
ことで、抗菌性能を犠牲にすることなく塗膜の平滑性を
より良好なものに改善することも可能で、平滑性や光沢
に優れた商品的価値の高い表面硬化樹脂板を提供でき
る。
【0020】また、一般に抗菌剤を混入した表面硬化塗
料の塗膜は、抗菌剤の比重が大きいために沈澱が早く、
塗料中で分散不良を起こすといった理由等で、均一な塗
膜の形成が容易ではなく、大面積の樹脂板をコーティン
グすることは難しかった。しかし、本発明の如く、無機
系抗菌剤と、アクリル系共重合体を主成分とする表面硬
化塗料、あるいは熱硬化性のシリコン系表面硬化塗料と
からなる抗菌性表面硬化塗料は、大面積に対してでも比
較的容易に均一な塗膜を形成することができた。したが
って、建築素材としての床材や壁材等、比較的大型の樹
脂板も容易に製造することができる。
【0021】[具体例]次に、本発明の実施の形態をよ
り一層明確にするため、本発明の具体例について説明す
る。なお、以下に説明する具体例は、本発明の実施の形
態の一例に過ぎず、本発明の実施の形態が以下に例示す
る具体的なものに限られる訳ではない。 (1)無機系抗菌剤の製造例 イオン交換水60mlを40℃に加熱し、それに酢酸銀
0.464gを加え、40〜50℃で約5分間攪拌した
後、濾紙(No.2)で濾過し、未溶解の酢酸銀を除去
する。こうして得られた溶液に、亜硫酸ナトリウム2.
0gを攪拌しながら加えた。亜硫酸ナトリウムを加えて
白く濁った溶液が透明になるまで攪拌し、その後、チオ
硫酸ナトリウム1.32gを加えて攪拌し、シリカゲル
(製品名「サイリシアB」:富士シリシア化学(株)
製)10.0gを加えて10分間攪拌し、シリカゲルに
銀錯塩を担持させた。この後、このチオスルファト銀錯
塩溶液とシリカゲルとの混合物を、ロータリーエバポレ
ーター(製品名「ロータリーエバポレーターRE4
7」:ヤマト科学(株)製)に入れて温度50℃、約3
000Pa以下にて溶媒成分を蒸発させ除去した。その
後、得られたシリカゲルを更にロータリーエバポレータ
ーにて温度50℃、約3000Pa以下のもとで12時
間真空乾燥した。
【0022】こうして得られた銀錯塩を担持したシリカ
ゲルに、以下のようにしてコーティングを施した。ま
ず、メチルアルコール10mlとテトラエトキシシラン
10mlと銀錯塩を担持したシリカゲル10gとイオン
交換水0.2mlとをロータリーエバポレーターにいれ
て、温度50℃、約3000Pa以下にて溶媒成分の除
去を行うと同時にシリカコーティングを施す。固化した
ものをロータリーエバポレーターにて温度50℃、約3
000Pa以下のもとで12時間真空乾燥させ、抗菌剤
を得た。 (2)表面硬化塗料の製造例 市販のウレタンアクリレート(商品名「ディスモジュー
ル」:Bayel(株);トリレンジイソシアネートと
トリメチロールプロパントリアクリレートとの反応生成
物)5kg、ペンタエリスリトールトリアクリレート5
kg、イルガキュアー500gを20リットルのステン
レス容器に入れて十分混合後、キシレン、酢酸ブチル、
ブチルセロソルブの混合溶剤を添加して固形分が30重
量%の表面硬化塗料を製造した。 (3)抗菌性表面硬化塗料の製造例 上記(1)で製造した抗菌剤6g、上記(2)で製造し
た表面硬化塗料2リットル、ジブチル錫ジアセテート
0.3g、ボイズ530を1gを、あらかじめ直径3〜
10mmのアルミナボール1リットルを入れた4リット
ルのアトライタ(三井三池製作所製)に投入して、アジ
テーター回転数400r.p.m.、16時間の条件で
混合後、2μのフィルターで濾過して固形分28.5重
量%の抗菌性表面硬化塗料を製造した。 (4)性能評価 上記(3)で得られた塗料を用いて、PMMA板(商品
名「スミベックスMHG」:住友化学製)、ポリカーボ
ネート(商品名「ユーピロンNF−2000」:三菱ガ
ス化学製)に、ロールコーティング法により両面に塗工
し、厚みが3〜10μの抗菌性表面硬化樹脂板を製造し
た。また、比較のため、上記(2)で得られた塗料を用
いて、上記同様の手順で、表面硬化樹脂板を製造した。
【0023】これらのものについて、抗菌性能、塗膜硬
度、密着性、全光線透過率、耐久性、及び、塗膜厚の均
一性を評価した。これらの項目の評価方法は次の通りで
ある。 抗菌性能 大腸菌、及び黄色ブドウ状球菌の各菌体を、普通寒天培
地で37℃、18〜24時間培養後、滅菌リン酸緩衝生
理食塩水に菌体を浮遊させ、約105 CFU(コロニー
フォーミングユニット)/mlになるように調製した。
各試料(表面硬化樹脂板)に試験検液を0.5ml滴下
し、加湿条件下で37℃、4又は24時間保存した。保
存後、菌液を別のシャーレに移し、標準寒天培地を用い
た混釈平板培養法(37℃、1日間)により測定し、1
ml当たりのCFU値に換算した。 塗膜硬度 塗工面をスチールウールテスター(ダイエイ科学精機
製)を使用し、荷重1kg/4cm2 、往復数十回で擦
傷し、傷の状態を肉眼で判定し、下記A〜Cにランク分
けした。尚、スチールウールは、#0000スチールウ
ールを使用した。
【0024】 A;全く傷がつかない。 B;きわめて薄く傷がつく。 C;はっきりと傷がつく。 密着性 塗工面に碁盤目試験器を使用して、1mm間隔で100
個のクロスハッチを入れた後、24mm幅セロハンテー
プ(ニチバン製)をクロスハッチ部に対して3cm長さ
に貼付する。セロハンテープの一端から45℃の角度で
一気に剥した後、クロスハッチ部の未剥離個数を数え
た。 全光線透過率 直読ヘーズコンピューター(HGM−2P型;スガ試験
機製)に幅50mm、長さ50mmの試片を使用して測
定した。 耐久性 幅300mm、長さ300mmの試験片をあらかじめ温
度40℃(湿度0%RH)と温度40℃で湿度90%R
Hに調整した電気恒温槽にそれぞれ投入し、4日後、2
4日後、96日後、200日後における抗菌性能及び密
着性等の塗膜性能を前述の方法に従い評価した。 塗膜厚の均一性 長さ3000mm×幅1000mm、及び長さ2000
mm×幅1000mmの原板に対して塗工し、図1に示
す測定位置A〜Hで膜厚を測定した。
【0025】以上の項目についての評価結果を、下記表
1〜表4に示す。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】
【表3】
【0029】
【表4】
【0030】
【発明の効果】以上の如く、本発明の表面硬化樹脂板に
よれば、抗菌性の持続性に優れかつ人体への悪影響もな
く安全に使用することができる。また、抗菌性を維持し
ながら、表面の平滑性を改善することも容易であり、し
かも、大型の表面硬化樹脂板も容易に得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例13〜実施例18における塗膜厚の測
定位置を示す平面図である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 5/14 PQM C09D 5/14 PQM 133/06 PFX 133/06 PFX 183/04 PMT 183/04 PMT // C08K 3:36 5:41 9:12 (72)発明者 江崎 康夫 愛知県春日井市高蔵寺町2丁目1846番地 富士シリシア化学株式会社内 (72)発明者 高比良 昭敏 奈良県香芝市今泉470 名阪真空工業株式 会社内 (72)発明者 岩本 幸男 奈良県香芝市今泉470 名阪真空工業株式 会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂板の両面又は片面に表面硬化塗料を
    コーティングしてなる表面硬化樹脂板において、 前記表面硬化塗料として、無機系抗菌剤と、アクリル系
    共重合体を主成分とする表面硬化塗料、あるいは熱硬化
    性のシリコン系表面硬化塗料とからなる抗菌性表面硬化
    塗料をコーティングしたことを特徴とする表面硬化樹脂
    板。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の表面硬化樹脂板におい
    て、 前記無機系抗菌剤が、シリカゲルにチオスルファト銀錯
    塩を担持させ、更にその表面をシリカで被覆することに
    より、銀錯塩を微量ずつ放出させる様に調製されている
    ことを特徴とする表面硬化樹脂板。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の表面硬化樹
    脂板において、 前記無機系抗菌剤が、前記表面硬化塗料に対し、0.1
    〜10.0重量%とされていることを特徴とする表面硬
    化樹脂板。
JP7310715A 1995-11-29 1995-11-29 表面硬化樹脂板 Pending JPH09151262A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7310715A JPH09151262A (ja) 1995-11-29 1995-11-29 表面硬化樹脂板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7310715A JPH09151262A (ja) 1995-11-29 1995-11-29 表面硬化樹脂板

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09151262A true JPH09151262A (ja) 1997-06-10

Family

ID=18008612

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7310715A Pending JPH09151262A (ja) 1995-11-29 1995-11-29 表面硬化樹脂板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09151262A (ja)

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001040287A (ja) * 1999-07-28 2001-02-13 Catalysts & Chem Ind Co Ltd 抗菌性塗膜および塗膜付基材
JP2011079900A (ja) * 2009-10-05 2011-04-21 Takahara Corporation:Kk 塗膜付きシート
JP2012510367A (ja) * 2008-12-01 2012-05-10 ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー 抗菌性コーティングを医療デバイスに塗布するためのシステムおよび方法
US9327095B2 (en) 2013-03-11 2016-05-03 Becton, Dickinson And Company Blood control catheter with antimicrobial needle lube
US9352119B2 (en) 2012-05-15 2016-05-31 Becton, Dickinson And Company Blood control IV catheter with antimicrobial properties
US9675793B2 (en) 2014-04-23 2017-06-13 Becton, Dickinson And Company Catheter tubing with extraluminal antimicrobial coating
US9695323B2 (en) 2013-02-13 2017-07-04 Becton, Dickinson And Company UV curable solventless antimicrobial compositions
US9750927B2 (en) 2013-03-11 2017-09-05 Becton, Dickinson And Company Blood control catheter with antimicrobial needle lube
US9750928B2 (en) 2013-02-13 2017-09-05 Becton, Dickinson And Company Blood control IV catheter with stationary septum activator
US9789279B2 (en) 2014-04-23 2017-10-17 Becton, Dickinson And Company Antimicrobial obturator for use with vascular access devices
US10232088B2 (en) 2014-07-08 2019-03-19 Becton, Dickinson And Company Antimicrobial coating forming kink resistant feature on a vascular access device
US10376686B2 (en) 2014-04-23 2019-08-13 Becton, Dickinson And Company Antimicrobial caps for medical connectors
US10493244B2 (en) 2015-10-28 2019-12-03 Becton, Dickinson And Company Extension tubing strain relief
CN112194951A (zh) * 2020-09-20 2021-01-08 南京优写智能科技有限公司 一种高透明抗菌抗病毒硬化涂层的制备方法
JP6911993B1 (ja) * 2020-12-11 2021-07-28 東洋インキScホールディングス株式会社 抗菌性活性エネルギー線硬化型コーティング組成物、コーティング層、抗菌性部材、および物品

Cited By (29)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001040287A (ja) * 1999-07-28 2001-02-13 Catalysts & Chem Ind Co Ltd 抗菌性塗膜および塗膜付基材
JP2012510367A (ja) * 2008-12-01 2012-05-10 ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー 抗菌性コーティングを医療デバイスに塗布するためのシステムおよび方法
US8691887B2 (en) 2008-12-01 2014-04-08 Becton, Dickinson And Company Antimicrobial coating compositions
JP2011079900A (ja) * 2009-10-05 2011-04-21 Takahara Corporation:Kk 塗膜付きシート
US9352119B2 (en) 2012-05-15 2016-05-31 Becton, Dickinson And Company Blood control IV catheter with antimicrobial properties
US9770580B2 (en) 2012-05-15 2017-09-26 Becton, Dickinson And Company Blood control IV catheter with antimicrobial properties
US9750928B2 (en) 2013-02-13 2017-09-05 Becton, Dickinson And Company Blood control IV catheter with stationary septum activator
US9695323B2 (en) 2013-02-13 2017-07-04 Becton, Dickinson And Company UV curable solventless antimicrobial compositions
US11357962B2 (en) 2013-02-13 2022-06-14 Becton, Dickinson And Company Blood control IV catheter with stationary septum activator
US9750927B2 (en) 2013-03-11 2017-09-05 Becton, Dickinson And Company Blood control catheter with antimicrobial needle lube
US9789280B2 (en) 2013-03-11 2017-10-17 Becton, Dickinson And Company Blood control catheter with antimicrobial needle lube
US9327095B2 (en) 2013-03-11 2016-05-03 Becton, Dickinson And Company Blood control catheter with antimicrobial needle lube
US9675793B2 (en) 2014-04-23 2017-06-13 Becton, Dickinson And Company Catheter tubing with extraluminal antimicrobial coating
US9789279B2 (en) 2014-04-23 2017-10-17 Becton, Dickinson And Company Antimicrobial obturator for use with vascular access devices
US9956379B2 (en) 2014-04-23 2018-05-01 Becton, Dickinson And Company Catheter tubing with extraluminal antimicrobial coating
US10376686B2 (en) 2014-04-23 2019-08-13 Becton, Dickinson And Company Antimicrobial caps for medical connectors
US11357965B2 (en) 2014-04-23 2022-06-14 Becton, Dickinson And Company Antimicrobial caps for medical connectors
US10589063B2 (en) 2014-04-23 2020-03-17 Becton, Dickinson And Company Antimicrobial obturator for use with vascular access devices
US10232088B2 (en) 2014-07-08 2019-03-19 Becton, Dickinson And Company Antimicrobial coating forming kink resistant feature on a vascular access device
US11219705B2 (en) 2014-07-08 2022-01-11 Becton, Dickinson And Company Antimicrobial coating forming kink resistant feature on a vascular access device
US10493244B2 (en) 2015-10-28 2019-12-03 Becton, Dickinson And Company Extension tubing strain relief
US11904114B2 (en) 2015-10-28 2024-02-20 Becton, Dickinson And Company Extension tubing strain relief
CN112194951A (zh) * 2020-09-20 2021-01-08 南京优写智能科技有限公司 一种高透明抗菌抗病毒硬化涂层的制备方法
JP6911993B1 (ja) * 2020-12-11 2021-07-28 東洋インキScホールディングス株式会社 抗菌性活性エネルギー線硬化型コーティング組成物、コーティング層、抗菌性部材、および物品
JP6961876B1 (ja) * 2020-12-11 2021-11-05 東洋インキScホールディングス株式会社 抗菌性活性エネルギー線硬化型コーティング組成物、コーティング層、抗菌性部材、および物品
WO2022123838A1 (ja) * 2020-12-11 2022-06-16 東洋インキScホールディングス株式会社 抗菌性活性エネルギー線硬化型コーティング組成物、コーティング層、抗菌性部材、および物品
JP2022092794A (ja) * 2020-12-11 2022-06-23 東洋インキScホールディングス株式会社 抗菌性活性エネルギー線硬化型コーティング組成物、コーティング層、抗菌性部材、および物品
JP2022093244A (ja) * 2020-12-11 2022-06-23 東洋インキScホールディングス株式会社 抗菌性活性エネルギー線硬化型コーティング組成物、コーティング層、抗菌性部材、および物品
CN116018364A (zh) * 2020-12-11 2023-04-25 东洋油墨Sc控股株式会社 抗菌性活性能量线硬化型涂布组合物、涂层、抗菌性构件及物品

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09151262A (ja) 表面硬化樹脂板
EP1283107B1 (en) Hard coat film
KR100530198B1 (ko) 유기-무기 복합 경사 재료, 이의 제조 방법 및 이의 용도
KR20140069801A (ko) 복합기능 코팅 구조 및 이를 형성하는 방법
England et al. Transparent gel composite films with multiple functionalities: Long-lasting anti-fogging, underwater superoleophobicity and anti-bacterial activity
JP2011530400A (ja) 抗菌コーティングの製造方法
EP0393511A2 (en) Anti-microbial silicone rubber particles
CA2793773A1 (en) Coated sheet-like plastic material with reduced tendency to colonization by algae, process for the in-line production thereof and use
Ji et al. Transparent polyurethane coating with synergistically enhanced antibacterial mechanism composed of low surface free energy and biocide
CN105310850A (zh) 保育箱用罩、具备该罩的保育箱、保育箱用亲水加工片和保育箱用亲水加工抗菌膜
JPH02292201A (ja) 抗菌性シリカゲルおよび抗菌性樹脂
Holmes et al. Surface‐modified nanoparticles as a new, versatile, and mechanically robust nonadhesive coating: Suppression of protein adsorption and bacterial adhesion
JP3867382B2 (ja) 光触媒担持テント地キャンバスおよび光触媒担持テント地キャンバスを使用した構造体
JP3577145B2 (ja) ハードコートフィルム
KR101784709B1 (ko) 복합기능 코팅 구조 및 이를 형성하는 방법
JP3511269B2 (ja) 無機酸化物コロイド粒子およびコーティング組成物
JP2020045454A (ja) 硬化性組成物、硬化塗膜ならびに硬化塗膜を備えた物品および抗菌方法
Beyler-Çiğil et al. Transparent and flexible antibacterial photocrosslinked thin films against the S. aureus and E. coli pathogen bacteria
JPH09263715A (ja) 抗菌性粉体塗料及びその製造方法
CN111892734A (zh) 一种防眩抗菌硬化膜及其制备方法和应用
JPS63372A (ja) 空調用抗菌塗料
JPH09327622A (ja) 抗菌性の表面コート剤および合成樹脂成形体
JP3768331B2 (ja) 抗菌性積層板
JP2001158829A (ja) 抗菌性樹脂組成物、抗菌性樹脂組成物原料、抗菌性樹脂組成物の製造方法および抗菌性物品
JPH0957922A (ja) 抗菌性延伸ポリエステルフィルム