JP2000036307A - 導電性セラミックス管、及びその製造方法、及びそれを用いた固体電解質型燃料電池 - Google Patents

導電性セラミックス管、及びその製造方法、及びそれを用いた固体電解質型燃料電池

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JP2000036307A
JP2000036307A JP11080457A JP8045799A JP2000036307A JP 2000036307 A JP2000036307 A JP 2000036307A JP 11080457 A JP11080457 A JP 11080457A JP 8045799 A JP8045799 A JP 8045799A JP 2000036307 A JP2000036307 A JP 2000036307A
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gas permeability
mno
atm
crushing strength
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Akira Ueno
晃 上野
Masanobu Aizawa
正信 相沢
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Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い発電性能を有しかつ耐久性に優れる固
体電解質型燃料電池セルをを提供する。 【解決手段】 本発明の導電性セラミックス管は(L
1-xSrx1-aMnO3,0.14≦x≦0.26,
0<a≦0.03,Ln=La,Ce,Nd,Pr,S
mの中から少なくとも1種以上の組成を有する。また
は、(Ln1-xCax1-aMnO3,0.20≦x≦0.
35,0<a≦0.03,Ln=La,Ce,Nd,P
r,Smの中から少なくとも1種以上の組成を有する。
より望ましくは、(Ln1-xSrx1-aMnO3, 0.
16≦x≦0.21、0<a≦0.03,Ln=La,
Ce,Nd,Pr,Smの中から少なくとも1種以上の
組成を有する。または、(Ln1-xCax1-aMnO3
0.25≦x≦0.30,0<a≦0.03,Ln=L
a,Ce,Nd,Pr,Smの中から少なくとも1種以
上の組成の組成を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高い圧環強度と高い
ガス透過性を有することを特徴とする導電性セラミック
ス管に関する。特に自己支持型(空気電極が支持管を兼
ねる)として適当な空気電極を有し、高い発電性能と耐
久性を有する固体電解質型燃料電池に関する。
【0002】
【従来の技術】円筒型セルタイプの固体電解質型燃料電
池の空気電極や空気極支持管を例にとって従来技術を説
明する。固体電解質型燃料電池は、特公平1−5970
5等によって開示されている。固体電解質型燃料電池
は、多孔質支持管−空気電極−固体電解質−燃料電極−
インタ−コネクタ−で構成される円筒型セルを有する。
空気極側に酸素(空気)を流し、燃料電極側にガス燃料
(H2、CO等)を流してやると、このセル内でO2-
オンが移動して化学的燃焼が起こり、空気電極と燃料電
極の間に電位が生じ、発電が行われる。空気電極が支持
管を兼用する形式(空気極支持管)のものもある。
【0003】固体電解質型燃料電池の空気電極の材料と
して、特公平1−59705では、LaMnO3、特開
平2−288159では、La1-xSrxMnO3などの
ペロブスカイト型酸化物セラミックスが提案された。ま
た、Proc. of the 3rd Int. Symp. on SOFC,1993におい
ては空気電極としてLa0.90Sr0.10MnO3が紹介さ
れている。
【0004】空気極支持管の寸法は一般的に外径10〜
20mm、厚み1〜2mm、長さ1〜2mである。この
ような長尺のセラミックス成形体を製造する際には、一
般的には押し出し成形法が用いられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】空気電極組成として代
表的なLa0.90Sr0.10MnO3ではガス透過性が不足
して高い発電性能を得られない場合や、発電性能を上げ
るためにガス透過性を高くすると強度が低下して発電中
にセルが破損したり、セル作製工程中に破損する場合が
ある。
【0006】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、高い発電性能を有しかつ耐久性に優れる固
体電解質型燃料電池セルを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記課題を解決するために、本発明の固体電解質型燃料電
池用空気極支持体は圧環強度が15MPa以上かつ、ガ
ス透過係数が3.5m2/hr・atm以上であること
を特徴とする。より望ましくは、圧環強度が20MPa
以上かつ、ガス透過係数が3.5m2/hr・atm以
上であることを特徴とする。さらに望ましくは、圧環強
度が20MPa以上かつ、ガス透過係数が5.0m2
hr・atm以上であることを特徴とする。
【0008】上記特性を有する導電性セラミックス管は
(Ln1-xSrx1-aMnO3,0.14≦x≦0.2
6, 0<a≦0.03,Ln=La,Ce,Nd,P
r,Smの中から少なくとも1種以上の組成を有する。
または、(Ln1-xCax1-aMnO3,0.20≦x≦
0.35,0<a≦0.03,Ln=La,Ce,N
d,Pr,Smの中から少なくとも1種以上の組成を有
する。より望ましくは、(Ln1-xSrx1-aMnO3
0.16≦x≦0.21、0<a≦0.03,Ln=
La,Ce,Nd,Pr,Smの中から少なくとも1種
以上の組成を有する。または、(Ln1-xCax1-a
nO3,0.25≦x≦0.30,0<a≦0.03,
Ln=La,Ce,Nd,Pr,Smの中から少なくと
も1種以上の組成の組成を有する。その製造方法とし
て、(Ln1-xSrx1-aMnO3, 0.16≦x≦
0.21、0<a≦0.03,Ln=La,Ce,N
d,Pr,Smの中から少なくとも1種以上の組成、ま
たは、(Ln1-xCax1-aMnO3,0.25≦x≦
0.30,0<a≦0.03,Ln=La,Ce,N
d,Pr,Smの中から少なくとも1種以上の組成の組
成において、粒径分布が10〜150μm内、または、
10〜200μm内の上記セラミックス粉末(粗粉)
に、粒径分布が0.1〜5.0μm内の上記セラミック
ス粉末(微粉)を、上記組成で、上記粗粉より粒径分布
の細かいセラミックス粉末(微粉)を添加することによ
り、粗粉・微粉混合粉末を調整し、この粗粉・微粉混合
粉末を成形、焼成する工程を含むことを特徴とする。
【0009】本発明の好ましい態様においては、導電性
セラミックス管を固体電解質型燃料電池の空気極支持体
として使用することである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の導電性セラミックス管
を、固体電解質型燃料電池用空気極支持体として使用し
た場合を以下に説明する。
【0011】本発明の固体電解質型燃料電池用空気極支
持体においては、0.2W/cm2以上の高いセル出力
特性を確保するために、ガス透過係数が3.5m2/h
r・atm以上であることが望ましい。0.3W/cm
2以上の高いセル出力特性を確保するために、ガス透過
係数が5.0m2/hr・atm以上であることが望ま
しい。
【0012】また、セル作製工程における作製歩留まり
向上と発電中におけるセルの破損を防止するために、空
気極支持体の圧環強度は15MPa以上であることが望
ましく、20MPa以上であることがより望ましい。
【0013】本発明の固体電解質型燃料電池用空気極支
持体においては、(Ln1-xSrx 1-aMnO3, 0.
14≦x≦0.26,0<a≦0.03,Ln=La,
Ce,Nd,Pr,Smの中から少なくとも1種以上の
組成を有することが望ましい。または、(Ln1-x
x1-aMnO3,0.20≦x≦0.35,0<a≦
0.03,Ln=La,Ce,Nd,Pr,Smの中か
ら少なくとも1種以上の組成を有することが望ましい。
Srドープ量が0.14未満、0.26越え、Caドー
プ量0.20未満、0.35越えではガス透過係数3.
5m2/hr・atm以上と圧環強度15MPa以上を
同時に確保することが困難だからである。aが0.03
越えになると、ガス透過係数3.5m2/hr・atm
以上を確保することが困難である。
【0014】また、(Ln1-xSrx1-aMnO3,0.
16≦x≦0.21、0<a≦0.03,Ln=La,
Ce,Nd,Pr,Smの中から少なくとも1種以上の
組成を有する、あるいは(Ln1-xCax1-aMnO3
0.25≦x≦0.30,0<a≦0.03,Ln=L
a,Ce,Nd,Pr,Smの中から少なくとも1種以
上の組成を有することがより望ましい。この範囲の時、
ガス透過係数3.5m 2/hr・atm以上かつ、圧環
強度20MPa以上を同時に確保することが可能となる
からである。この組成の時、粒径分布が10〜150μ
m内の粗粉末に、粒径分布が0.1〜5.0μm内の微粉
末を、粗粉+微粉100重量部に対して0.5〜40重
量部添加することにより粗粉・微粉混合粉末を調整し、
この粗粉・微粉混合粉末を成形、焼成する工程を含むこ
とが望ましい。原料粉末がこの粒径分布の場合に、ガス
透過係数3.5m2/hr・atm以上かつ、圧環強度
20MPa以上を同時に確保することが可能となるから
である。また、この組成の時に粒径分布が10〜200
μm内の粗粉末に、粒径分布が0.1〜5.0μm内の微
粉末を、粗粉+微粉100重量部に対して0.5〜40
重量部添加することにより粗粉・微粉混合粉末を調整
し、この粗粉・微粉混合粉末を成形、焼成する工程を含
むことが望ましい。原料粉末がこの粒径分布の場合に、
ガス透過係数5.0m2/hr・atm以上かつ、圧環
強度20MPa以上を同時に確保することが可能となる
からである。
【0015】
【実施例1】(1)試験セルの作製方法および試験方法 平均粒径20〜50μmの(La0.75Sr0.250.99
nO3粉、または(La0.80Sr0.200.99MnO3粉に
平均粒径0.5μmの同組成の粉末を5〜15wt%混
合した粉末を使用して、圧環強度が8.9〜33.2M
Pa、ガス透過係数2.1〜7.2m2/hr・atm
の特性を有する7種の試料を作製し、これを空気極支持
体として固体電解質型燃料電池用セルを作製し、発電特
性の評価を行った。
【0016】また、(La1-xSrx1-aMnO3、(L
1-xCax1-aMnO3について、xとaをある範囲で
振って粉末および焼成体を作製し、これを空気極支持体
評価用試料として、圧環強度、ガス透過係数、導電率の
測定を行った。作製方法は以下の通りとした。
【0017】原料として硝酸ランタン、硝酸ストロンチ
ウム、硝酸カルシウム、硝酸マンガンを秤量、混合後、
1400℃、10hrで熱処理した後、粉砕、分級し
た。粉末の粒径はレーザー回折散乱式粒径分布測定装置
を使用し、粒径は体積基準として測定を行った。この粉
100部に、有機バインダー10部、グリセリン3部、
水10部を添加した後、ミキサー中で混合し、混練機を
用いて混練した。この混練物を押し出し成形機を使用し
て成形し、乾燥、脱脂処理を行った。続いてガス焼成炉
中で1400〜1500℃、10hrで焼成して、空気
極支持体を作製した。発電実験用の試料形状は外径22
mm、肉厚2.0mm、長さ1000mmで、本数は各
30本とした。空気極支持体の特性評価用試料の形状は
外径22mm、肉厚2.0mm、長さ50mmとした。
【0018】作製した発電実験用の空気極支持体を使用
して、以下の方法でセルを作製した。空気極支持体の外
表面に巾7.0mm×長さ900mm×厚さ50μm
(軸方向、直線状)のインターコネクター膜をスラリー
コート法により製膜した。用いた材料はLa0.75Ca0
25CrO3で焼成温度は1400℃×2hrとした。次
に空気極支持体のインターコネクター以外の表面に混合
層を作製した。8mol%YSZと(La0.75
0.250.99MnO3との共沈粉(酸化物換算重量混合
比50:50)を特開平9−86932号(本願と同一
出願人)に記載したのと同様の方法で作製した。これを
スラリーコート法で製膜し、1500℃、5hrで焼成
した。混合層の厚みは30μmであった。
【0019】混合層表面に電解質膜を形成した。粒径
0.3μmの8mol%YSZをスラリーコート法で製
膜し、1500℃、5hrで焼成した。電解質の厚みは
20μmであった。
【0020】電解質表面に燃料極を形成した。共沈法に
より得たNiO/YSZ粉(Ni還元後重量比60:4
0)をスラリーコート法で製膜し、1400℃、2hr
で焼成した。燃料極の厚みは100μmであった。次
に、3%H2、97%N2雰囲気、1000℃で燃料極を
還元処理した。
【0021】上記のように作製したセル18本を用いて
6直列―3並列のバンドルを作製し、酸化剤として空
気、燃料としてH2+11%H2Oを使用して、燃料利用
率80%で発電性能評価運転を行った。運転温度を10
00℃として、1000時間連続運転を行い、途中、室
温までの熱サイクル試験を1回行った。
【0022】また、作製した空気極支持体の圧環強度、
ガス透過性、導電率等の特性を以下の方法で評価を行っ
た。長さ50mmの試料を20℃の空気中に置いて、試
料の内外面間に0.1kgf/cm2の差圧(N2ガス)
をかけ、この差圧下で試料を透過するN2ガス量を測定
してガス透過係数を算出した。圧環強度は試験機の圧縮
治具の間に試料をおき、上下から加圧して破壊させ、そ
の時の荷重値を用いて下記の式から算出した。
【0023】
【数1】 ここでσrは圧環強度、Pは破壊荷重、Dは試料の外
径、dは肉厚、lは試料長さを示す。
【0024】0.10≦x≦0.40、0≦a≦0.0
7の範囲の(La1-xSrx1-aMnO3、(La1-x
x1-aMnO3粉について上記の方法で空気極支持体
を作製した。これに対して同様の方法で圧環強度、ガス
透過係数、導電率の評価を行った。試料の導電率は、大
気雰囲気中、1000℃、4端子法により測定した。
【0025】(2)空気極支持体の圧環強度、ガス透過
係数とセル作製工程の歩留まり、発電試験後のセル破損
割合と出力密度の関係:表1は空気極支持体の圧環強
度、ガス透過係数とこれを空気極支持体として固体電解
質型燃料電池セルを作製した場合のセル作製工程の歩留
まり、発電試験後のセル破損割合、出力密度の関係を示
す表である。
【0026】
【表1】
【0027】圧環強度が15MPa未満の試料では発電
試験後にセルに破損が見られた。発電中や熱サイクル中
にセルに発生する応力は、集電板からの押さえつけ圧力
によるものや、セル構成材料の熱膨張係数の違いに起因
してセル自身に発生する熱応力などの総和であると考え
られる。
【0028】本実験結果から、空気極支持体の圧環強度
が15MPa以上であれば、発電中にセルに破損が生じ
ないことが判明した。また圧環強度が15〜18.7M
Paの試料についてはわずかではあるが、セル作製工程
で破損する試料がみられた。また圧環強度33.2MP
a、ガス透過係数2.1m2/hr・atmの空気極支
持体を使用したセルについては出力密度が0.15W/
cm2であった。ガス透過係数の増加に伴い、出力密度
が増加する傾向が見られ、ガス透過係数が3.5m2
hr・atm以上の場合、出力密度が0.2W/cm2
以上、ガス透過係数が5.0m2/hr・atm以上の
場合、出力密度が0.3W/cm2以上になることがわ
かった。以上の結果から、空気極支持体の圧環強度とし
ては15MPa以上が必要であり、20MPa以上であ
ることがより望ましく、また、ガス透過係数は3.5m
2/hr・atm以上であることが望ましく、ガス透過
係数は5.0m2/hr・atm以上であることがより
望ましい。
【0029】(3)空気極支持体組成Aサイト/Bサイ
ト割合と圧環強度、ガス透過係数の関係:表2に空気極
支持体組成と圧環強度とガス透過係数の関係を示す。
【0030】
【表2】
【0031】Aサイト/Bサイト割合が減少すると圧環
強度が増加し、ガス透過係数が低下する傾向が見られ
た。ここで言うAサイト/Bサイト割合とは、ペロブス
カイト型結晶構造ABO3において、Aサイトを占めるLa
とSr又はLaとCaの原子数をBサイトを占めるMn
の原子数で除した値である。Aサイト/Bサイト割合が
0.93、0.96の場合と、1.00の場合は圧環強
度15MPa以上かつガス透過係数3.5m2/hr・
atm以上の条件を確保することができなかった。以上
の結果からAサイト/Bサイト割合は0.97以上1.
00未満であることが望ましい。
【0032】(3)空気極支持体Srドープ量と圧環強
度、ガス透過係数の関係:表3に空気極支持体組成と圧
環強度とガス透過係数の関係を示す。
【0033】
【表3】
【0034】Srドープ量が0.14から0.26の範
囲の場合、圧環強度15MPa以上かつガス透過係数
3.5m2/hr・atmの特性を確保することが可能
であった。またSrドープ量0.16から0.21の範
囲の場合、圧環強度20MPa以上かつガス透過係数
3.5m2/hr・atmの特性を確保することが可能
であった。以上の結果からSrドープ量としては0.1
4以上0.26以下が望ましく、0.16以上0.21
以下であることがより望ましいことがわかった。
【0035】(4)空気極支持体Caドープ量と圧環強
度、ガス透過係数の関係:表4に空気極支持体組成と圧
環強度とガス透過係数の関係を示す。
【0036】
【表4】
【0037】Caドープ量が0.20から0.35の範
囲の場合、圧環強度15MPa以上かつガス透過係数
3.5m2/hr・atmの特性を確保することが可能
であった。またCaドープ量0.25から0.30の範
囲の場合、圧環強度20MPa以上かつガス透過係数
3.5m2/hr・atmの特性を確保することが可能
であった。以上の結果からCaドープ量としては0.2
0以上0.35以下が望ましく、0.25以上0.30
以下であることがより望ましいことがわかった。
【0038】(5)導電率測定結果 導電率を測定した結果、いずれの試料も80S/cm以
上であった。0.2W/cm2以上の出力密度を確保す
るために、空気極支持体の導電率は75S/cm以上で
あることが望ましいが、いずれの試料ともこれを満足す
るものであった。
【0039】
【実施例2】(1)試験セルの作製方法および試験方法 実施例1と同様の方法で合成した(La0.80Sr0.20
0.99MnO3粉、(La0.75Ca0.250.99MnO3粉に
ついて、粒径分布が5〜150、10〜150、10〜
200、10〜300、15〜200、20〜200、
40〜200μmの粗粉末を分級し、それぞれ平均粒径
0.5μmの同組成の粉末を10wt%混合した粉末1
00部に対して有機バインダー10部、グリセリン3
部、水10部を添加した後、ミキサー中で混合し、混練
機を用いて混練した。この混練物を押し出し成形機を使
用して成形し、乾燥、脱脂処理を行った。続いてガス焼
成炉中で1450℃、10hrで焼成して、空気極支持
体を作製した。試料形状は外径22mm、肉厚2.0m
m、長さ50mmとした。これについて、圧環強度、ガ
ス透過性の評価を行った。圧環強度、ガス透過性の評価
は実施例1と同じ方法で測定を行った。ここで言う粗粉
末粒径分布とはその範囲の中に粉末が少なくても99%
以上存在していることを示す。また、作製した粗粉末の
平均粒径は、例えば10〜150μmの場合は41.2
μm、10〜200μmの場合は62.8μmであった。
【0040】(2)粗粉末粒径分布と圧環強度、ガス透
過係数の関係 表5は(La0.80Sr0.200.99MnO3粉、(La
0.75Ca0.250.99MnO3粉についての粗粉末粒径分
布と、圧環強度、ガス透過係数の関係を示す表である。
【0041】
【表5】
【0042】いずれの組成の試料についても、粗粉末の
粒径分布が10〜150μm、10〜200、15〜2
00μmの場合は20MPa以上、ガス透過係数3.5
2/hr・atm以上の特性を得ることができた。ま
た、粗粉末の粒径分布が10〜200、15〜200μ
mの場合は20MPa以上、ガス透過係数5.0m2/h
r・atm以上の特性を得ることができた。粗粉末の粒
径分布が5〜150μmと10〜300μm、40〜20
0μmの試料は圧環強度15MPa以上、ガス透過係数
3.5m2/hr・atm以上の特性を得ることはでき
なかった。粒径分布が5〜150μmの場合は焼結性が
高すぎるために焼結が進みすぎてガス透過性が低下して
しまい、粒径分布が10〜300μm、40〜200μm
の場合は焼結性が不足して焼結が十分に進まなかったた
めに圧環強度が不足したと考えられる。
【0043】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。セル出力密度およびセル作製時の歩留まりの向
上、かつ発電中のセルの破損を防止した固体電解質型燃
料電子を提供することができる。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧環強度が15MPa以上かつ、ガス透
    過係数が3.5m2/hr・atm以上であることを特
    徴とする導電性セラミックス管。
  2. 【請求項2】 圧環強度が20MPa以上かつ、ガス透
    過係数が3.5m2/hr・atm以上であることを特
    徴とする導電性セラミックス管。
  3. 【請求項3】 圧環強度が20MPa以上かつ、ガス透
    過係数が5.0m2/hr・atm以上であることを特
    徴とする導電性セラミックス管。
  4. 【請求項4】 (Ln1-xSrx1-aMnO3,0.14
    ≦x≦0.26,0<a≦0.03,Ln=La,C
    e,Nd,Pr,Smの中から少なくとも1種以上の組
    成からなる請求項1の導電性セラミックス管。
  5. 【請求項5】 (Ln1-xSrx1-aMnO3 ,0.1
    6≦x≦0.21,0<a≦0.03,Ln=La,C
    e,Nd,Pr,Smの中から少なくとも1種以上の組
    成からなる請求項2、3の導電性セラミックス管。
  6. 【請求項6】 (Ln1-xCax1-aMnO3,0.20
    ≦x≦0.35,0<a≦0.03,Ln=La,C
    e,Nd,Pr,Smの中から少なくとも1種以上の組
    成からなる請求項1の導電性セラミックス管。
  7. 【請求項7】 (Ln1-xCax1-aMnO3,0.25
    ≦x≦0.30,0<a≦0.03,Ln=La,C
    e,Nd,Pr,Smの中から少なくとも1種以上の組
    成からなる請求項2、3の導電性セラミックス管。
  8. 【請求項8】 (Ln1-xSrx1-aMnO3 ,0.1
    6≦x≦0.21,0<a≦0.03,Ln=La,C
    e,Nd,Pr,Smの中から少なくとも1種以上の組
    成、または(Ln1-xCax1-aMnO3,0.25≦x
    ≦0.30,0<a≦0.03,Ln=La,Ce,N
    d,Pr,Smの中から少なくとも1種以上の組成から
    なり、粒径分布が10〜150μm内の上記セラミック
    ス粉末(粗粉)に、上記組成で、上記粗粉より粒径分布
    の細かいセラミックス粉末(微粉)を添加することによ
    り、粗粉・微粉混合粉末を調整し、この粗粉・微粉混合
    粉末を成形、焼成する工程を含むことを特徴とする導電
    性セラミックス管の製造方法。
  9. 【請求項9】 (Ln1-xSrx1-aMnO3 ,0.1
    6≦x≦0.21,0<a≦0.03,Ln=La,C
    e,Nd,Pr,Smの中から少なくとも1種以上の組
    成、または(Ln1-xCax1-aMnO3,0.25≦x
    ≦0.30,0<a≦0.03,Ln=La,Ce,N
    d,Pr,Smの中から少なくとも1種以上の組成から
    なり、粒径分布が10〜200μm内の上記セラミック
    ス粉末(粗粉)に、上記組成で、上記粗粉より粒径分布
    の細かいセラミックス粉末(微粉)を添加することによ
    り、粗粉・微粉混合粉末を調整し、この粗粉・微粉混合
    粉末を成形、焼成する工程を含むことを特徴とする導電
    性セラミックス管の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項1〜7の導電性セラミックス管
    からなる空気極支持体を具備することを特徴とする固体
    電解質型燃料電池。
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