JP2000035099A - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

トロイダル型無段変速機

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JP2000035099A JP10202098A JP20209898A JP2000035099A JP 2000035099 A JP2000035099 A JP 2000035099A JP 10202098 A JP10202098 A JP 10202098A JP 20209898 A JP20209898 A JP 20209898A JP 2000035099 A JP2000035099 A JP 2000035099A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各入力側ディスク2A、2B及び出力側ディ
スク4、4の内側面2a、4aとパワーローラの周面と
の当接部に予圧を付与する為の皿板ばね42の耐久性を
確保する。同時に、無負荷時にローディングカム装置9
aのローラ12、12ががたつく事を防止する。 【解決手段】 上記皿板ばね42を、ローディングカム
装置9aと並列に配置し、このローディングカム装置9
aの作動時にも、上記皿板ばね42が完全に押し潰され
る事を防止する。又、別の皿板ばね57により上記ロー
ディングカム装置9aに予圧を付与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明に係るトロイダル型
無段変速機は、例えば自動車用の変速機として、或は各
種産業機械用の変速機として利用する。
【0002】
【従来の技術】自動車用変速機として、図3〜4に略示
する様なトロイダル型無段変速機を使用する事が研究さ
れている。このトロイダル型無段変速機は、例えば実開
昭62−71465号公報に開示されている様に、入力
軸1と同心に入力側ディスク2を支持し、この入力軸1
と同心に配置した出力軸3の端部に出力側ディスク4を
固定している。トロイダル型無段変速機を納めたケーシ
ングの内側には、上記入力軸1並びに出力軸3に対し捻
れの位置にある枢軸5、5を中心として揺動するトラニ
オン6、6を設けている。
【0003】即ち、これら各トラニオン6、6は、それ
ぞれの両端部外面に上記枢軸5、5を、互いに同心に設
けている。又、これら各トラニオン6、6の中間部には
変位軸7、7の基端部を支持し、上記枢軸5、5を中心
として上記各トラニオン6、6を揺動させる事により、
上記各変位軸7、7の傾斜角度の調節を自在としてい
る。上記各トラニオン6、6に支持した変位軸7、7の
周囲には、それぞれパワーローラ8、8を回転自在に支
持している。そして、これら各パワーローラ8、8を、
上記入力側、出力側両ディスク2、4の、互いに対向す
る内側面2a、4a同士の間に挟持している。これら各
内側面2a、4aは、それぞれ断面が、上記枢軸5を中
心とする円弧を回転させて得られる凹面をなしている。
そして、球状凸面に形成した上記各パワーローラ8、8
の周面8a、8aを、上記内側面2a、4aに当接させ
ている。
【0004】上記入力軸1と入力側ディスク2との間に
は、ローディングカム装置9を設け、このローディング
カム装置9によって、上記入力側ディスク2を出力側デ
ィスク4に向け弾性的に押圧しつつ、この入力側ディス
ク2を回転駆動自在としている。このローディングカム
装置9は、入力軸1と共に回転するローディングカム
(カム板)10と、保持器11により転動自在に保持し
た複数個(例えば4個)のローラ12、12とから構成
している。上記ローディングカム10の片側面(図3〜
4の右側面)には、円周方向に亙る凹凸であるカム面1
3を形成し、上記入力側ディスク2の外側面(図3〜4
の左側面)にも、同様の形状を有するカム面14を形成
している。そして、上記複数個のローラ12、12を、
上記入力軸1の中心に関し放射方向の軸を中心とする回
転自在に支持している。
【0005】上述の様に構成するトロイダル型無段変速
機の使用時、入力軸1の回転に伴ってローディングカム
10が回転すると、カム面13が複数個のローラ12、
12を、入力側ディスク2の外側面に形成したカム面1
4に押圧する。この結果、上記入力側ディスク2が、上
記複数のパワーローラ8、8に押圧されると同時に、上
記両カム面13、14と複数個のローラ12、12との
押し付け合いに基づいて、上記入力側ディスク2が回転
する。そして、この入力側ディスク2の回転が、上記複
数のパワーローラ8、8を介して出力側ディスク4に伝
達され、この出力側ディスク4に固定の出力軸3が回転
する。
【0006】入力軸1と出力軸3との回転速度比(変速
比)を変える場合で、先ず入力軸1と出力軸3との間で
減速を行なう場合には、前記各枢軸5、5を中心として
前記各トラニオン6、6を所定方向に揺動させる。そし
て、上記各パワーローラ8、8の周面8a、8aが図3
に示す様に、入力側ディスク2の内側面2aの中心寄り
部分と出力側ディスク4の内側面4aの外周寄り部分と
にそれぞれ当接する様に、前記各変位軸7、7を傾斜さ
せる。反対に、増速を行なう場合には、上記枢軸5、5
を中心として上記各トラニオン6、6を反対方向に揺動
させる。そして、上記各パワーローラ8、8の周面8
a、8aが図4に示す様に、入力側ディスク2の内側面
2aの外周寄り部分と出力側ディスク4の内側面4aの
中心寄り部分とに、それぞれ当接する様に、上記各変位
軸7、7を傾斜させる。各変位軸7、7の傾斜角度を図
3と図4との中間にすれば、入力軸1と出力軸3との間
で、中間の変速比を得られる。
【0007】又、図5〜6は、実願昭63−69293
号(実開平1−173552号)のマイクロフィルムに
記載された、より具体化されたトロイダル型無段変速機
の1例を示している。入力側ディスク2と出力側ディス
ク4とは円管状の入力軸15の周囲に、それぞれニード
ル軸受16、16を介して、回転自在に支持している。
即ち、上記入力側ディスク2及び出力側ディスク4の中
心部には断面形状が円形である貫通孔17、17を、そ
れぞれ上記各ディスク2、4の内側面と外側面とを軸方
向(図5の左右方向)に貫通する状態で形成している。
上記各ニードル軸受16、16は、上記各貫通孔17、
17の内周面と上記入力軸15の中間部外周面との間に
設けている。又、上記各貫通孔17、17の内側面寄り
端部内周面に形成した係止溝18、18には止め輪1
9、19を係止して、上記各ニードル軸受16、16が
上記各貫通孔17、17から、上記各ディスク2、4の
内側面2a、4a側に抜け出る事を防止している。又、
ローディングカム10は上記入力軸15の端部(図5の
左端部)外周面にスプライン係合させ、外向フランジ状
の鍔部20により上記入力側ディスク2から離れる方向
への移動を阻止している。そして、このローディングカ
ム10とローラ12、12とにより、上記入力軸15の
回転に基づいて上記入力側ディスク2を、上記出力側デ
ィスク4に向け押圧しつつ回転させるローディングカム
装置9を構成している。上記出力側ディスク4には出力
歯車21を、キー22、22により結合し、これら出力
側ディスク4と出力歯車21とが同期して回転する様に
している。
【0008】1対のトラニオン6、6の両端部は1対の
支持板23、23に、揺動並びに軸方向(図5の表裏方
向、図6の左右方向)に亙る変位自在に支持している。
そして、上記各トラニオン6、6の中間部に形成した円
孔24、24部分に、変位軸7、7を支持している。こ
れら各変位軸7、7は、互いに平行で且つ偏心した支持
軸部25、25と枢支軸部26、26とを、それぞれ有
する。このうちの各支持軸部25、25を上記各円孔2
4、24の内側に、ラジアルニードル軸受27、27を
介して、回転自在に支持している。又、上記各枢支軸部
26、26の周囲にパワーローラ8、8を、別のラジア
ルニードル軸受28、28を介して、回転自在に支持し
ている。
【0009】尚、上記1対の変位軸7、7は、上記入力
軸15に対して180度反対側位置に設けている。又、
これら各変位軸7、7の各枢支軸部26、26が各支持
軸部25、25に対し偏心している方向は、上記入力
側、出力側両ディスク2、4の回転方向に関し同方向
(図6で左右逆方向)としている。又、偏心方向は、上
記入力軸15の配設方向に対しほぼ直交する方向として
いる。従って、上記各パワーローラ8、8は、上記入力
軸15の配設方向に亙る若干の変位自在に支持される。
この結果、回転力の伝達状態で構成各部材に加わる大き
な荷重に基づく、これら構成各部材の弾性変形に起因し
て、上記各パワーローラ8、8が上記入力軸15の軸方
向(図5の左右方向、図6の表裏方向)に変位する傾向
となった場合でも、上記構成各部品に無理な力を加える
事なく、この変位を吸収できる。
【0010】又、上記各パワーローラ8、8の外側面と
上記各トラニオン6、6の中間部内側面との間には、パ
ワーローラ8、8の外側面の側から順に、スラスト玉軸
受29、29とスラストニードル軸受30、30とを設
けている。このうちのスラスト玉軸受29、29は、上
記各パワーローラ8、8に加わるスラスト方向の荷重を
支承しつつ、これら各パワーローラ8、8の回転を許容
するものである。又、上記各スラストニードル軸受3
0、30は、上記各パワーローラ8、8から上記各スラ
スト玉軸受29、29を構成する外輪31、31に加わ
るスラスト荷重を支承しつつ、前記各枢支軸部26、2
6及び上記外輪31、31が、前記支持軸部25、25
を中心に揺動する事を許容するものである。
【0011】更に、上記各トラニオン6、6の一端部
(図6の左端部)にはそれぞれ駆動ロッド32、32を
結合し、これら各駆動ロッド32、32の中間部外周面
に駆動ピストン33、33を固設している。そして、こ
れら各駆動ピストン33、33を、それぞれ駆動シリン
ダ34、34内に油密に嵌装している。
【0012】上述の様に構成するトロイダル型無段変速
機の場合、入力軸15の回転は、ローディングカム装置
9を介して入力側ディスク2に伝わる。そして、この入
力側ディスク2の回転が、1対のパワーローラ8、8を
介して出力側ディスク4に伝わり、更にこの出力側ディ
スク4の回転が、出力歯車21より取り出される。入力
軸15と出力歯車21との間の回転速度比を変える場合
には、上記1対の駆動ピストン33、33を互いに逆方
向に変位させる。これら各駆動ピストン33、33の変
位に伴って上記1対のトラニオン6、6が、それぞれ逆
方向に変位し、例えば図6の下側のパワーローラ8が同
図の右側に、同図の上側のパワーローラ8が同図の左側
に、それぞれ変位する。この結果、これら各パワーロー
ラ8、8の周面8a、8aと上記入力側ディスク2及び
出力側ディスク4の内側面2a、4aとの当接部に作用
する、接線方向の力の向きが変化する。そして、この力
の向きの変化に伴って上記各トラニオン6、6が、支持
板23、23に枢支された枢軸5、5を中心として、互
いに逆方向に揺動する。この結果、前述の図3〜4に示
した様に、上記各パワーローラ8、8の周面8a、8a
と上記各内側面2a、4aとの当接位置が変化し、上記
入力軸15と出力歯車21との間の回転速度比が変化す
る。
【0013】尚、この様に上記入力軸15と出力歯車2
1との間で回転力の伝達を行なう際には、構成各部材の
弾性変形に基づいて上記各パワーローラ8、8が、上記
入力軸15の軸方向に変位し、これら各パワーローラ
8、8を枢支している前記各変位軸7、7が、前記各支
持軸部25、25を中心として僅かに回動する。この回
動の結果、前記各スラスト玉軸受29、29の外輪3
1、31の外側面と上記各トラニオン6、6の内側面と
が相対変位する。これら外側面と内側面との間には、前
記各スラストニードル軸受30、30が存在する為、こ
の相対変位に要する力は小さい。従って、上述の様に各
変位軸7、7の傾斜角度を変化させる為の力が小さくて
済む。
【0014】更に、伝達可能なトルクを増大すべく、図
7〜8に示す様に、請求項1に記載した回転軸に対応す
る入力軸15aの周囲に、それぞれが第一、第二外側デ
ィスクに相当する入力側ディスク2A、2Bと、それぞ
れが第一、第二内側ディスクに相当する出力側ディスク
4、4とを2個ずつ設け、これら2個ずつの入力側ディ
スク2A、2Bと出力側ディスク4、4とを動力の伝達
方向に関して互いに並列に配置する、所謂ダブルキャビ
ティ型の構造も、例えば特開平1−234646号公
報、同7−158711号公報、同8−21503号公
報、同8−35549号公報等に記載されている様に、
従来から知られている。上記図7〜8に示した構造は、
上記入力軸15aの中間部周囲に出力歯車21aを、こ
の入力軸15aに対する回転を自在として支持し、この
出力歯車21aの中心部に設けた円筒状のスリーブ35
の両端部に上記各出力側ディスク4、4を、スプライン
係合させている。そして、これら各出力側ディスク4、
4に設けた貫通孔17、17の内周面と上記入力軸15
aの外周面との間にニードル軸受16、16を設け、こ
れら各出力側ディスク4、4を上記入力軸15aの周囲
に、この入力軸15aに対する回転、並びにこの入力軸
15aの軸方向に亙る変位を自在に支持している。又、
上記各入力側ディスク2A、2Bは、上記入力軸15a
の両端部に、この入力軸15aと共に回転自在に支持し
ている。この入力軸15aは、駆動軸36により、ロー
ディングカム装置9を介して回転駆動する。尚、この駆
動軸36の先端部(図7〜8の右端部)外周面と上記入
力軸15aの基端部(図7〜8の左端部)内周面との間
には、滑り軸受、ニードル軸受等のラジアル軸受37を
設けている。従って、上記駆動軸36と入力軸15aと
は、互いに同心に配置された状態のまま、回転方向に亙
る若干の変位自在に組み合わされている。
【0015】但し、一方(図7〜8の右方)の入力側デ
ィスク2Aは、背面(図7〜8の右面)をローディング
ナット38に、大きな弾力を有する皿板ばね39を介し
突き当てて、上記入力軸15aに対する軸方向(図7〜
8の左右方向)の変位を実質的に阻止している。これに
対して、ローディングカム10に対向する入力側ディス
ク2Bは、ボールスプライン40により上記入力軸15
aに、軸方向に亙る変位自在に支持している。そして、
この入力側ディスク2Bの外側面(図7〜8の左面)と
上記入力軸15aの中間部外周面に形成した係止段部4
1との間に、予圧ばねである皿板ばね42を設けてい
る。この皿板ばね42は、上記皿板ばね39に比べて小
さな弾力を有し、上記各ディスク2A、2B、4の内側
面2a、4aとパワーローラ8、8の周面8a、8aと
の各当接部に予圧を付与する。即ち、上記ローディング
カム装置9が推力を発生していないか、発生しても小さ
な場合にも、上記各当接部の当接圧を確保して、トロイ
ダル型無段変速機により小さなトルクも伝達自在とす
る。
【0016】又、前記出力歯車21aはハウジングの内
側に設けた仕切壁43に、それぞれがアンギュラ型であ
る1対の玉軸受44、44により、軸方向に亙る変位を
阻止した状態で、回転自在に支持している。尚、上述の
図7〜8に示したダブルキャビティ型のトロイダル型無
段変速機が、ローディングカム10に対向する一方又は
双方の入力側ディスク2A、2Bをボールスプライン4
0、40により上記入力軸15aに、軸方向に亙る変位
自在に支持している理由は、これら両ディスク2A、2
Bの回転を同期させつつ、上記ローディングカム装置9
の作動に伴う構成各部材の弾性変形に基づいて上記両デ
ィスク2A、2Bが、上記入力軸15aに対し軸方向に
変位する事を許容する為である。又、一方の入力側ディ
スク2Aの背面をローディングナット38に、大きな弾
力を有する皿板ばね39を介し突き当てているのは、ト
ロイダル型無段変速機を介して伝達するトルクの急上昇
時に、上記一方の入力側ディスク2Aに加わるスラスト
方向の衝撃荷重を吸収する為である。
【0017】上述した様なダブルキャビティ型のトロイ
ダル型無段変速機の運転時、駆動軸36の回転は、ロー
ディングカム装置9を介して他方(図7の左方)の入力
側ディスク2Bに伝わり、更にこの回転が、入力軸15
aを介して一方の入力側ディスク2Aに伝わって、これ
ら両入力側ディスク2A、2Bが同期して回転する。そ
して、これら両入力側ディスク2A、2Bの回転が、そ
れぞれ複数個ずつ(図示の例では2個ずつ合計4個)の
パワーローラ8、8を介して1対の出力側ディスク4、
4に伝わる。この結果、これら両出力側ディスク4、4
を両端部にスプライン係合させたスリーブ35が回転
し、このスリーブ35の中間部外周面に固設した出力歯
車21aが回転する。この様にダブルキャビティ型のト
ロイダル型無段変速機では、上記駆動軸36から出力歯
車21aへの回転伝達を、互いに並列に配置された2系
統に分けて行なうので、大きなトルク伝達が可能にな
る。又、上記各ディスク2A、2B、4同士の間に挟持
したパワーローラ8、8の傾斜角度を同期して変える事
により、上記両入力側ディスク2A、2Bと上記両出力
側ディスク4、4との間の変速比を変える事ができる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】図7〜8に示した従来
構造の場合には、トロイダル型無段変速機の無負荷時
に、ローディングカム装置9を構成する複数のローラ1
2、12が、1対のカム面13、14同士の間でがたつ
く(遊ぶ)可能性があり、がたついた場合には上記各ロ
ーラ12、12の転動面や上記各カム面13、14の耐
久性が損なわれる。この様ながたつきが発生する理由
は、次の通りである。尚、以下の説明は、簡略の為、ロ
ーディングカム装置9側(図7〜8の左側)の入力側デ
ィスク2Bと出力側ディスク4とに就いてのみ行なう。
【0019】出力側ディスク4の内側面4aの断面形状
の曲率中心は、本来、上記各トラニオン6、6の傾動中
心である各枢軸5、5(図3、4、6)の中心軸の延長
線上に存在させる必要がある。ところが、これら各枢軸
5、5を支持する為の支持板23、23やこれら各支持
板23、23の支持装置の構成部品の製作誤差等に基づ
き、上記曲率中心が上記中心軸の延長線から僅かにずれ
る場合がある。この様に曲率中心が中心軸の延長線から
ずれた場合に、無負荷状態、即ち、上記ローディングカ
ム装置9を構成する複数のローラ12、12が1対のカ
ム面13、14の底部に対向する状態で、変速比を変え
るべくトラニオン6、6を傾動させ、各パワーローラ
8、8の周面8a、8aにより上記各出力側ディスク4
の内側面4aを倣わせると、上記各パワーローラ8、8
が、各変位軸7、7の支持軸部25、25を中心に、入
力軸15aの軸方向に揺動変位する。
【0020】即ち、この入力軸15aの軸方向に関す
る、上記曲率中心と各枢軸5、5の中心軸との位置関係
がずれた場合、上記内側面4aに関する、上記軸方向に
亙るずれ量は、この内側面4aの内径寄り部分と外径寄
り部分とで異なる。即ち、図9に示す様に、出力側ディ
スク4の内側面4aの位置が、同図に鎖線で示す設計値
通りの位置から、同図に実線で示す位置にずれた場合、
この内側面4aの上記軸方向に亙るずれ量は、この軸方
向に対する傾斜角度が大きい外径寄り部分で小さく、こ
の軸方向に対する傾斜角度が小さい内径寄り部分で大き
くなる。従って、上記各周面8a、8aにより上記各内
側面4aを倣わせる為には、上述の様に、上記各パワー
ローラ8、8を上記入力軸15aの軸方向に変位させる
必要がある。そして、この様にこれら各パワーローラ
8、8を上記入力軸15aの軸方向に変位させると、前
記入力側ディスク2Bが、予圧ばねである皿板ばね42
の弾力に基づいて上記各パワーローラ8、8の動きに追
従し、上記入力軸15aの軸方向に変位する。
【0021】この様に上記入力側ディスク2Bが上記入
力軸15aの軸方向に変位する結果、前記ローディング
カム装置9を構成する1対のカム面13、14同士の間
隔が広がり、前記複数のローラ12、12が、これら1
対のカム面13、14同士の間でがたつく。この様なが
たつきが発生すると、上記各ローラ12、12の転動面
が上記各カム面13、14を叩き、これら各面の耐久性
が損なわれる。この様な問題は、図7〜8に示した構造
の他、特開平1−234646号公報、同7−1587
11号公報に記載された構造の場合も同様である。
【0022】これに対して、例えば特開平8−3554
9号公報に記載されたトロイダル型無段変速機の様に、
予圧ばねを、トロイダル型無段変速機の運転時に発生す
るスラスト荷重の作用方向に関してローディングカムと
直列に配置すれば、無負荷時にローディングカム装置に
がたつきが発生するのを防止できる。ところが、予圧ば
ねとローディングカムとを直列に配置すると、上記ロー
ディングカム装置の作動時に、上記予圧ばねが強く押さ
れ、完全に押し潰された状態となる。皿板ばね等の予圧
ばねは、完全に押し潰された状態と弾性的に広がった状
態とを繰り返すと比較的早期にへたり、十分に予圧付与
を行なえなくなる為、好ましくない。本発明のトロイダ
ル型無段変速機は、上述の様な事情に鑑みて発明したも
のである。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明のトロイダル型無
段変速機は、例えば前述の図7〜8に示した、従来から
知られているダブルキャビティ型のトロイダル型無段変
速機と同様に、回転軸と、この回転軸の一端部に、内側
面をこの回転軸の中央側に向け、この回転軸の軸方向に
亙る変位を制限した状態で支持した第一外側ディスク
と、この回転軸の中間部他端寄り部分に、内側面をこの
回転軸の中央側に向けた状態で、この回転軸の軸方向に
亙る変位自在に支持した第二外側ディスクと、この第二
外側ディスクを上記第一外側ディスクに押圧しつつ回転
駆動するローディングカム装置と、その内側面を第一外
側ディスクの内側面に対向させた状態で上記第一、第二
外側ディスクと同心に、且つこれら第一、第二外側ディ
スクとは独立した回転自在に支持された第一内側ディス
クと、その内側面を第二外側ディスクの内側面に対向さ
せた状態で上記第一内側ディスクと同心に、且つこの第
一内側ディスクと同期した回転自在に支持された第二内
側ディスクと、上記第一外側ディスクと第一内側ディス
クとの間部分で、これら各ディスクの中心軸と交差する
事はないが、この中心軸の方向に対して直角方向となる
捻れの位置に存在する複数本の第一枢軸と、これら各第
一枢軸を中心として揺動する複数個の第一トラニオン
と、これら各第一トラニオンの内側面から突出した第一
変位軸と、これら各第一変位軸の周囲に回転自在に支持
された状態で、上記第一外側ディスクの内側面と第一内
側ディスクの内側面との間に挟持された複数個の第一パ
ワーローラと、上記第二外側ディスクと第二内側ディス
クとの間部分で、これら各ディスクの中心軸と交差する
事はないが、この中心軸の方向に対して直角方向となる
捻れの位置に存在する複数本の第二枢軸と、これら各第
二枢軸を中心として揺動する複数個の第二トラニオン
と、これら各第二トラニオンの内側面から突出した第二
変位軸と、これら各第二変位軸の周囲に回転自在に支持
された状態で、上記第二外側ディスクの内側面と第二内
側ディスクの内側面との間に挟持された複数個の第二パ
ワーローラとを備える。そして、上記第一、第二両内側
ディスクは上記回転軸の中間部周囲に、この回転軸とは
独立した、且つ互いに同期した回転自在に支持されてい
る。
【0024】特に、本発明のトロイダル型無段変速機に
於いては、上記回転軸の他端部で上記第二外側ディスク
の外側面から突出した部分に固設された外向フランジ状
の鍔部と、この鍔部と上記ローディングカム装置を構成
するローディングカムとの間に設けた、スラスト荷重を
支承自在な軸受と、この軸受と上記第二外側ディスクと
の間に、トロイダル型無段変速機の運転時に発生するス
ラスト荷重の作用方向に関して上記ローディングカムと
並列に設けられ、上記第二外側ディスクを上記第一外側
ディスクに向けて弾性的に押圧する予圧ばねとを備え
る。そして、上記ローディングカムが、上記スラスト荷
重を支承する軸受を構成し、上記鍔部に対し回転する軌
道輪の周囲に直接又はスリーブを介して軸方向に亙る変
位自在に外嵌支持されており、上記ローディングカムと
上記軌道輪又はスリーブとの間に、このローディングカ
ムと軌道輪又はスリーブとの間隔を広げる方向の弾力を
有し、上記ローディングカム装置に予圧を付与する第二
の予圧ばねを設けている。
【0025】
【作用】上述の様に構成する本発明のトロイダル型無段
変速機が、第一、第二外側ディスクから第一、第二内側
ディスクに、2系統に分けて回転力の伝達を行なう際の
作用、並びに上記第一、第二外側ディスクと第一、第二
内側ディスクとの間での変速比を変える際の作用は、前
述の図7〜8に示した、従来から知られているダブルキ
ャビティ型のトロイダル型無段変速機の場合と同様であ
る。
【0026】特に、本発明のトロイダル型無段変速機の
場合には、予圧ばねの耐久性を確保しつつ、無負荷時に
ローディングカム装置を構成するローラが1対のカム面
同士の間でがたつく事を防止できる。即ち、予圧ばねを
トロイダル型無段変速機の運転時に発生するスラスト荷
重の作用方向に関して上記ローディングカムと並列に設
けている為、上記予圧ばねが完全に押し潰される事を防
止して、この予圧ばねの耐久性確保を図れる。又、上記
ローディングカムを軸方向に亙る変位自在とし、第二の
予圧ばねによりローディングカム装置に予圧を付与して
いる為、無負荷時にこのローディングカム装置を構成す
るローラががたつく事を防止して、このローラの転動面
及びカム面の損傷防止を図れる。
【0027】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態の第
1例を示している。尚、本発明の特徴は、1対ずつの入
力側ディスク2A、2B及び出力側ディスク4、4の内
側面2a、4aと複数のパワーローラ8、8の周面8
a、8a(図7参照)との当接部並びにローディングカ
ム装置9aに、予圧を付与する為の構造にある。その他
の部分の構造及び作用は、前述の図7〜8に示した従来
構造と同様であるから、同等部分に関する図示並びに説
明は、省略若しくは簡略にし、以下、本発明の特徴部分
並びに上記従来構造と異なる部分を中心に説明する。
【0028】請求項1に記載した回転軸に相当する入力
軸15aの一端部(図1の右端部)には、やはり請求項
1に記載した第一外側ディスクに相当する入力側ディス
ク2Aをスプライン係合により外嵌し、ローディングナ
ット38によりこの入力側ディスク2Aの外側面を抑え
付けている。又、上記入力軸15aの他端部(図1の左
端部)で、請求項1に記載した第二外側ディスクに相当
する入力側ディスク2Bの外側面から突出した部分に
は、外向フランジ状の鍔部45を、上記入力軸15aと
一体に固設している。
【0029】そして、この鍔部45と上記ローディング
カム装置9aを構成するローディングカム10aとの間
に、請求項1に記載したスラスト荷重を支承自在な軸受
である、スラスト玉軸受46を設けている。このスラス
ト玉軸受46は、1対のスラスト軌道輪47a、47b
と、これら両スラスト軌道輪47a、47b同士の間に
挟持した複数個の玉48、48とから成る。そして、こ
のうちの一方(図1の左方)のスラスト軌道輪47aを
上記鍔部45に突き当て、他方(図1の右方)のスラス
ト軌道輪47bの外径側半部に、請求項1に記載したス
リーブに相当する、外径側スリーブ50を外嵌固定して
いる。上記他方のスラスト軌道輪47b及び外径側スリ
ーブ50は、上記入力軸15aに対し緩く外嵌して、こ
の入力軸15aに対し回転自在である。この外径側スリ
ーブ50は、クランク型の断面形状を有し、全体を円環
状に形成したもので、円筒部51と、この円筒部51の
軸方向一端部(図1の右端部)内周面に形成した内向鍔
部52と、この円筒部51の軸方向他端部(図1の左端
部)外周面に形成した外向鍔部53とを備える。この様
な外径側スリーブ50は、上記円筒部51の一端寄り部
分を上記他方のスラスト軌道輪47bに外嵌すると共
に、上記内向鍔部52をこのスラスト軌道輪47bに突
き当てている。上記スラスト玉軸受46は、上記ローデ
ィングカム装置9aの作動時に、上記入力側ディスク2
Bと共に回転する上記入力軸15aと上記ローディング
カム10aとの相対回転を円滑に行なわせる為に設け
る。
【0030】又、上記スラスト玉軸受46と上記入力側
ディスク2Bとの間に、内径側スリーブ54と、請求項
1に記載した予圧ばねに相当する皿板ばね42と、請求
項3に記載したスラスト軸受に相当するスラストニード
ル軸受55とを、上記スラスト玉軸受46の側から順
に、前記入力軸15aの軸方向に亙り互いに直列に設け
ている。従って、上記皿板ばね42は、トロイダル型無
段変速機の運転時に上記ローディングカム装置9aが発
生するスラスト荷重の作用方向(図1の左右方向)に関
して、上記ローディングカム10aと並列に設けられて
いる。即ち、上記皿板ばね42は、上記入力側ディスク
2Bと上記ローディングカム10aとを互いに離隔させ
つつ、この入力側ディスク2Bを前記入力側ディスク2
Aに向け弾性的に押圧する。尚、上記スラストニードル
軸受55は、上記ローディングカム装置9aの作動時、
上記内径側スリーブ54及び皿板ばね42が上記ローデ
ィングカム10aと共に回転した場合に、この皿板ばね
42と上記入力側ディスク2Bとの相対変位を円滑に行
なわせる役目を有する。勿論、この皿板ばね42は、前
記入力軸15aに対し緩く外嵌している。
【0031】又、上記ローディングカム10aを、上記
外径側スリーブ50を構成する円筒部51に、がたつき
なく、且つ、軸方向に亙る変位自在に外嵌している。即
ち、上記ローディングカム10aを、クランク型の断面
形状を有する円輪状に形成して、直径方向中間部に円筒
部56を形成している。そして、この円筒部56を、上
記円筒部51に外嵌している。又、上記外径側スリーブ
50の外向鍔部53と、上記ローディングカム10aの
中間部外側面との間には、請求項1に記載した第二の予
圧ばねに相当する、皿板ばね57を設けている。この皿
板ばね57は、前記ローディングカム装置9aに予圧を
付与すべく、上記ローディングカム10aを上記入力側
ディスク2Bに向けて押圧し、この入力側ディスク2B
の外側面に形成したカム面14と上記ローディングカム
10aに形成したカム面13との間隔を狭める役目を有
する。
【0032】更に、図示の例では、上記ローディングカ
ム10aの内周縁と前記内径側スリーブ54の外周面と
の間に、ラジアル荷重のみを支承自在な軸受である、ラ
ジアルニードル軸受58を設けている。上記内径側スリ
ーブ54は、円筒部59の一端部(図1の右端部)に外
向鍔部60を形成した断面L字形であり、上記ラジアル
ニードル軸受58は、このうちの円筒部59の外周面と
上記ローディングカム10aの内周縁との間に設けてい
る。尚、上記皿板ばね57の弾力により上記両カム面1
4、13同士の距離が最も縮まった状態(前記各ローラ
12、12が、これら両カム面14、13の最底部に位
置する状態)でも、前記内向鍔部52と上記ローディン
グカム10aの内径側部分との間、並びにこの内径側部
分と上記外向鍔部60との間に、それぞれ僅かな(例え
ば0.2〜0.5mm程度ずつの)隙間が存在する様に、
各部の寸法を規制している。
【0033】従って、トロイダル型無段変速機の無負荷
時、上記両カム面14、13同士の距離が最も縮まった
状態で、上記入力側ディスク2Bが構成各部の寸法誤差
等により軸方向に亙り僅かに変位しても、上記ローディ
ングカム10aをこの変位に対し追従させ、しかも上記
各ローラ12、12が上記両カム面14、13同士の間
でがたつく事を防止できる。尚、上記外向鍔部60の外
側面(図1の右側面)には、潤滑油を流通させる為、複
数の凹溝61、61を形成している。
【0034】上述の様に構成する本発明のトロイダル型
無段変速機によれば、皿板ばね42の耐久性を確保しつ
つ、無負荷時にローディングカム装置9aを構成するロ
ーラ12、12が1対のカム面14、13同士の間でが
たつく事を防止できる。即ち、上記皿板ばね42を、ト
ロイダル型無段変速機の運転時に上記ローディングカム
装置9aが発生するスラスト荷重の作用方向に関して上
記ローディングカム10aと並列に設けている。この
為、上記スラスト荷重の大きさに関係なく、上記皿板ば
ね42が完全に押し潰される事を防止して、この皿板ば
ね42の耐久性確保を図れる。
【0035】又、上記ローディングカム10aを軸方向
に亙る変位自在とし、別の皿板ばね57により上記ロー
ディングカム装置9aに予圧を付与している為、無負荷
時に上記各ローラ12、12が上記両カム面14、13
同士の間でがたつく事を防止して、これら各ローラ1
2、12の転動面及びこれら両カム面14、13の損傷
防止を図れる。上記ローディングカム装置9aがスラス
ト荷重を発生した場合、上記別の皿板ばね57はこのス
ラスト荷重により押し潰される傾向になる。但し、この
皿板ばね57が完全に押し潰される以前に、上記ローデ
ィングカム10aの内径寄り部分と前記外径側スリーブ
50の内向鍔部52とが当接する為、上記別の皿板ばね
57が完全に押し潰される事はない。従って、この別の
皿板ばね57の耐久性も十分に確保できる。
【0036】次に、図2は、本発明の実施の形態の第2
例を示している。本例の場合には、請求項1に記載した
回転軸に相当する入力軸15aの端部にこの入力軸15
aと一体に形成した、外向フランジ状の鍔部45aの片
側面(図2の右側面)に、アンギュラ型の内輪軌道62
を直接形成している。そして、この内輪軌道62と、外
輪63の内周面に形成したアンギュラ型の外輪軌道64
との間に複数個の玉65、65を設けて、請求項1に記
載したスラスト荷重を支承自在な軸受である、アンギュ
ラ型の玉軸受66を構成している。
【0037】上記外輪63の外周面には、円筒面67と
外向鍔部53aとを設けている。そして、ローディング
カム10aの直径方向中間部に設けた円筒部56を上記
円筒面67に、がたつきなく且つ軸方向に亙る変位自在
に外嵌すると共に、上記外向鍔部53aと上記ローディ
ングカム10aの中間部外側面との間に、請求項1に記
載した第二の予圧ばねである皿板ばね57を設けてい
る。又、上記外輪63の内径寄り部分と、請求項1に記
載した第二外側ディスクに相当する入力側ディスク2B
との間に、スラストニードル軸受55と、請求項1に記
載した予圧ばねである皿板ばね42とを、上記外輪63
の側から順番に、軸方向に亙り互いに直列に配置してい
る。スラスト荷重を支承自在な軸受の構成部材の一部を
入力軸15aと一体にした点、並びに外径側、内径側両
スリーブ50、54を省略し、それに伴ってスラストニ
ードル軸受55と皿板ばね42との配置を逆にした点以
外の構成及び作用は、前述した第1例の場合と同様であ
る。
【0038】
【発明の効果】本発明は、以上に述べた通り構成され作
用するので、予圧ばね及びローディングカム装置の構成
各部材の損傷を防止して、これら予圧ばね及びローディ
ングカム装置の耐久性を向上させ、優れた耐久性を有す
るトロイダル型無段変速機の実現に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を示す要部断面
図。
【図2】同第2例の部分断面図。
【図3】従来から知られているトロイダル型無段変速機
の基本的構成を、最大減速時の状態で示す側面図。
【図4】同じく最大増速時の状態で示す側面図。
【図5】トロイダル型無段変速機の具体的構造の第1例
を示す断面図。
【図6】図5のA−A断面図。
【図7】トロイダル型無段変速機の具体的構造の第2例
を示す断面図。
【図8】図7のB−B断面図。
【図9】出力側ディスクの内側面とトラニオンの傾動中
心とがずれた場合の問題を説明する為の略側面図。
【符号の説明】
1 入力軸 2、2A、2B 入力側ディスク 2a 内側面 3 出力軸 4 出力側ディスク 4a 内側面 5 枢軸 6 トラニオン 7 変位軸 8 パワーローラ 8a 周面 9、9a ローディングカム装置 10、10a ローディングカム 11 保持器 12 ローラ 13、14 カム面 15、15a 入力軸 16 ニードル軸受 17 貫通孔 18 係止溝 19 止め輪 20 鍔部 21、21a 出力歯車 22 キー 23 支持板 24 円孔 25 支持軸部 26 枢支軸部 27 ラジアルニードル軸受 28 ラジアルニードル軸受 29 スラスト玉軸受 30 スラストニードル軸受 31 外輪 32 駆動ロッド 33 駆動ピストン 34 駆動シリンダ 35 スリーブ 36 駆動軸 37 ラジアル軸受 38 ローディングナット 39 皿板ばね 40 ボールスプライン 41 係止段部 42 皿板ばね 43 仕切壁 44 玉軸受 45、45a 鍔部 46 スラスト玉軸受 47a、47b スラスト軌道輪 48 玉 50 外径側スリーブ 51 円筒部 52 内向鍔部 53、53a 外向鍔部 54 内径側スリーブ 55 スラストニードル軸受 56 円筒部 57 皿板ばね 58 ラジアルニードル軸受 59 円筒部 60 外向鍔部 61 凹溝 62 内輪軌道 63 外輪 64 外輪軌道 65 玉 66 玉軸受 67 円筒面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸と、この回転軸の一端部に、内側
    面をこの回転軸の中央側に向け、この回転軸の軸方向に
    亙る変位を制限した状態で支持した第一外側ディスク
    と、この回転軸の中間部他端寄り部分に、内側面をこの
    回転軸の中央側に向けた状態で、この回転軸の軸方向に
    亙る変位自在に支持した第二外側ディスクと、この第二
    外側ディスクを上記第一外側ディスクに押圧しつつ回転
    駆動するローディングカム装置と、その内側面を第一外
    側ディスクの内側面に対向させた状態で上記第一、第二
    外側ディスクと同心に、且つこれら第一、第二外側ディ
    スクとは独立した回転自在に支持された第一内側ディス
    クと、その内側面を第二外側ディスクの内側面に対向さ
    せた状態で上記第一内側ディスクと同心に、且つこの第
    一内側ディスクと同期した回転自在に支持された第二内
    側ディスクと、上記第一外側ディスクと第一内側ディス
    クとの間部分で、これら各ディスクの中心軸と交差する
    事はないが、この中心軸の方向に対して直角方向となる
    捻れの位置に存在する複数本の第一枢軸と、これら各第
    一枢軸を中心として揺動する複数個の第一トラニオン
    と、これら各第一トラニオンの内側面から突出した第一
    変位軸と、これら各第一変位軸の周囲に回転自在に支持
    された状態で、上記第一外側ディスクの内側面と第一内
    側ディスクの内側面との間に挟持された複数個の第一パ
    ワーローラと、上記第二外側ディスクと第二内側ディス
    クとの間部分で、これら各ディスクの中心軸と交差する
    事はないが、この中心軸の方向に対して直角方向となる
    捻れの位置に存在する複数本の第二枢軸と、これら各第
    二枢軸を中心として揺動する複数個の第二トラニオン
    と、これら各第二トラニオンの内側面から突出した第二
    変位軸と、これら各第二変位軸の周囲に回転自在に支持
    された状態で、上記第二外側ディスクの内側面と第二内
    側ディスクの内側面との間に挟持された複数個の第二パ
    ワーローラとを備え、上記第一、第二両内側ディスクは
    上記回転軸の中間部周囲に、この回転軸とは独立した、
    且つ互いに同期した回転自在に支持されているトロイダ
    ル型無段変速機に於いて、上記回転軸の他端部で上記第
    二外側ディスクの外側面から突出した部分に固設された
    外向フランジ状の鍔部と、この鍔部と上記ローディング
    カム装置を構成するローディングカムとの間に設けた、
    スラスト荷重を支承自在な軸受と、この軸受と上記第二
    外側ディスクとの間に、トロイダル型無段変速機の運転
    時に発生するスラスト荷重の作用方向に関して上記ロー
    ディングカムと並列に設けられ、上記第二外側ディスク
    を上記第一外側ディスクに向けて弾性的に押圧する予圧
    ばねとを備え、上記ローディングカムが、上記スラスト
    荷重を支承する軸受を構成し、上記鍔部に対し回転する
    軌道輪の周囲に直接又はスリーブを介して軸方向に亙る
    変位自在に外嵌支持されており、上記ローディングカム
    と上記軌道輪又はスリーブとの間に、このローディング
    カムと軌道輪又はスリーブとの間隔を広げる方向の弾力
    を有し、上記ローディングカム装置に予圧を付与する第
    二の予圧ばねを設けている事を特徴とするトロイダル型
    無段変速機。
  2. 【請求項2】 第二の予圧ばねの弾力に基づいてローデ
    ィングカム装置の軸方向寸法が最も小さくなった状態
    で、ローディングカムと軌道輪又はスリーブとの間にス
    ラスト方向に亙る隙間が存在する、請求項1に記載した
    トロイダル型無段変速機。
  3. 【請求項3】 スラスト荷重を支承自在な軸受と第二外
    側ディスクとの間にスラスト軸受を、スラスト荷重の作
    用方向に関して、予圧ばねと直列に配置した、請求項1
    〜2の何れかに記載したトロイダル型無段変速機。
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