JP2000034746A - 土木・建設機械の盗難防止装置 - Google Patents

土木・建設機械の盗難防止装置

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JP2000034746A
JP2000034746A JP20391398A JP20391398A JP2000034746A JP 2000034746 A JP2000034746 A JP 2000034746A JP 20391398 A JP20391398 A JP 20391398A JP 20391398 A JP20391398 A JP 20391398A JP 2000034746 A JP2000034746 A JP 2000034746A
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brake
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turning
engine
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Noriyuki Sakai
紀幸 坂井
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Sumitomo SHI Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オペレータの意思で暗唱番号を入力すること
なくキースイッチのオンだけでエンジンを始動させ機械
本体の作動を可能にする場合と、暗唱番号を入力しなけ
ればエンジンを始動し、機械本体を作動させることがで
きない場合を選択可能な盗難防止装置を提供することを
課題とする。 【解決手段】 エンジンを始動・停止するキースイッチ
と暗唱番号入力装置と電磁弁のソレノイド制御部を夫々
コントローラに接続し、エンジン停止時キースイッチを
オフにして一定時間(t秒)経過した場合は旋回ブレー
キを制動解除状態でシステムダウンさせ、キースイッチ
をオフにして一定時間(t秒)以内にキースイッチをオ
ン・オフさせた場合は旋回ブレーキを制動状態でシステ
ムダウンさせ、前記制動状態が設定されたときは前記キ
ースイッチをオンにし、かつ前記暗唱番号入力装置に所
定の暗唱番号を入力した場合にのみ前記制動解除信号が
発生し、前記制動解除状態が設定されたときは前記キー
スイッチのオンだけで前記制動解除信号を発生させるよ
うにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、土木・建設機械
の盗難防止装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、土木・建設機械の盗難防止装置とし
ては、エンジンのキースイッチをオンにして暗唱番号を
入力し、その暗唱番号がコントローラの記憶部に記憶さ
れている番号と一致した場合にのみ機械本体の作動を可
能とするものがあった。そして、この暗唱番号を入力す
る手段としてはキーボードのキーを叩いてキーインする
方法や予め暗唱番号を記録した磁気カードを差し込むこ
とにより照合させるものがあり、通常オペレータが運転
室を離れる場合は危険防止の観点からエンジンのキース
イッチをオフにしてエンジンを停止させる必要があっ
た。そのため、再度エンジンを始動して機械本体の作動
を可能とするには、その度にキーイン又は磁気カードの
差し込みにより暗唱番号を入力してやる必要があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、エンジンを停
止させる場合としては、その日の作業を終了しエンジン
を停止させる場合と、未だ作業の途中であるがオペレー
タが運転席を離れるためにエンジンを停止しなければな
らない場合があり、後者の場合はエンジンを始動する度
にキーボードを叩いて暗唱番号をキーインするのは大変
であり、暗唱番号が何桁からもなる場合は暗唱番号の入
力がスムースにいかない場合もある。また、磁気カード
による入力では磁気カードを紛失する場合もあり、エン
ジンを立ち上げて、機械本体を作動させたい場合でも、
機械本体を作動させることができないといった不具合が
あった。
【0004】本発明は上記事実に鑑みなされたものであ
り、その目的はオペレータの意思で暗唱番号を入力する
ことなくキースイッチのオンだけでエンジンを始動させ
機械本体の作動を可能にする場合と、暗唱番号を入力し
なければエンジンを始動し、機械本体を作動させること
ができない場合を選択可能な盗難防止装置を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明ではバネにより制動され、電磁弁をしたパイ
ロットポンプからのパイロット圧により制動を解除する
ネガティブブレーキを有する建設機械の旋回ブレーキ装
置において、エンジンを始動・停止するキースイッチと
暗唱番号入力装置と前記電磁弁のソレノイド制御部を夫
々コントローラに接続し、エンジン停止時キースイッチ
をオフにして一定時間(t秒)経過した場合は旋回ブレ
ーキを制動解除状態でシステムダウンさせ、キースイッ
チをオフにして一定時間(t秒)以内にキースイッチを
オン・オフさせた場合は旋回ブレーキを制動状態でシス
テムダウンさせ、前記制動状態が設定されたときは前記
キースイッチをオンにし、かつ前記暗唱番号入力装置に
所定の暗唱番号を入力した場合にのみ前記制動解除信号
が発生し、前記制動解除状態が設定されたときは前記キ
ースイッチのオンだけで前記制動解除信号を発生させる
ようにしたことを特徴とする。
【0006】また、逆にエンジン停止時にキースイッチ
をオフにして一定時間(t秒)経過した場合は旋回ブレ
ーキを制動状態でシステムダウンさせ、キースイッチを
オフにして一定時間(t秒)以内にキースイッチをオン
・オフさせた場合は旋回ブレーキを制動解除状態でシス
テムダウンさせ、該制動解除状態が設定されたときは前
記キースイッチのオンだけで前記制動解除信号を発生さ
せるようにし、前記制動状態が設定されたときは前記キ
ースイッチをオンにし、かつ前記暗唱番号入力装置に所
定の暗唱番号を入力した場合にのみ前記制動解除信号を
発生させるようにしたことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例を図1乃至図
3に基づいて説明する。図1は本発明に係る盗難防止装
置の実施形態の電気・油圧回路図を示し、図2は本発明
に係る盗難防止機能がない場合のエンジン停止時及び起
動時のタイムチャート図を示し、図3は本発明に係る盗
難防止機能を有する場合のエンジン停止時及び起動時の
タイムチャート図を示す。
【0008】1はエンジンでキースイッチ2のオンによ
り始動し、キースイッチ2のオフにより停止する。3は
前記エンジン1により駆動される主油圧ポンプで該主油
圧ポンプ3は方向切換弁4を介して旋回モータ5に連通
されている。該旋回モータ5の出力軸にはバネにより付
勢されて常時旋回モータ5をロックする旋回ブレーキ6
が装着され、シリンダ6aとピストン6bから構成され
る旋回ブレーキ6のロッド押出側にはバネ6cが内挿さ
れ、ロッド引込側6dは電磁弁7に連通され、該電磁弁
7のPポートはパイロットポンプ8に接続され、電磁弁
7のTポートはタンク9に接続されている。そして前記
パイロットポンプ8はパイロットバルブ10を介して方
向切換弁4のパイロット制御部4a及び4bに接続され
ている。また、前記主油圧ポンプ3の下流で、方向切換
弁4の上流の管路から分岐した管路11に圧力スイッチ
12を設け、該圧力スイッチ12をコントローラ13に
接続すると共に、前記電磁弁7のソレノイド制御部7
a、キースイッチ2、暗唱番号入力装置14、バッテリ
ー15及びバッテリーリレー16がコントローラ13に
夫々接続されている。
【0009】次に本発明の作用を説明する。先ず、旋回
モータ5作動時においては、旋回レバーを右旋回又は左
旋回の何れかに入れるとパイロットポンプ8からの圧油
はパイロットバルブ10を介して方向切換弁4のパイロ
ット制御部4a又は4bに導かれ、方向切換弁4を切換
える。そして、主油圧ポンプ3の圧油を方向切換弁4を
介して旋回モータ5に導き、旋回モータ5を右旋回又は
左旋回させると共に、パイロットバルブ10と方向切換
弁4の間の分岐管路11に設けた圧力スイッチ12をオ
ンにし、その信号をコントローラ13に導出する。電磁
弁7はコントローラ13からの信号が無い場合は常時オ
ンでポジションAに保持され、パイロットポンプ8のパ
イロット圧は電磁弁7で遮断されているため旋回ブレー
キ6のロッド引込側6dの油は電磁弁7のTポートから
タンク9に戻ると同時にバネ6cにより付勢されて旋回
ブレーキ6は常時制動されている。しかし、前記圧力ス
イッチ12のオン信号がコントローラ13に導かれ、該
信号が電磁弁7のソレノイド制御部7aに導出される
と、電磁弁7はポジションBに切換えられパイロットポ
ンプ8のパイロット圧は電磁弁7を介して旋回ブレーキ
6のロッド引込側6dに導かれ、バネ6cを撓ませて旋
回ブレーキ6のロックは解除され、旋回が可能になる。
【0010】一方、旋回を停止させる場合は、旋回レバ
ーを中立に戻すと、パイロットポンプ8のパイロット圧
はパイロットバルブ10で遮断されるため、方向切換弁
4は中立位置に切換わり、主油圧ポンプ3からの旋回モ
ータ5への圧油は方向切換弁4の中立流路を介してタン
ク9に戻ると共に、圧力スイッチ12にも圧油が導出さ
れないため、圧力スイッチ12はオフとなり、コントロ
ーラ13に圧力スイッチ12からの信号が送信されず、
コントローラ13から電磁弁7のソレノイド制御部7a
にも信号が導出されず電磁弁7はオンとなり、電磁弁7
はポジションAに切換えられ、パイロットポンプ8のパ
イロット圧は電磁弁7で遮断されると共に、旋回ブレー
キ6のロッド引込側6dの油は電磁弁7のTポートから
タンク9に戻るため旋回ブレーキ6はバネ6cにより付
勢されて制動され、ロックされる。
【0011】この状態からエンジンを停止し作業を終了
させる場合、キースイッチ2のオフ信号(in1)がコ
ントローラ13に送られ、該コントローラ13ではキー
スイッチ2からのオフ信号(in1)を受信してから一
定時間(t秒)後にエンジン停止信号をバッテリーリレ
ー16に導出し、バッテリー15の電源をカットする所
謂電源カット遅延機能を有するのであるが、図2に示す
ようにキースイッチ2をオフにして一定時間(t秒)経
過させてエンジン1を停止し旋回ブレーキ6を制動解除
状態でシステムダウンさせた場合は、この状態をコント
ローラ13のメモリーE2PROMに記憶させる。そし
て、この状態からエンジン1を始動させる場合は盗難防
止機能は無効で、キースイッチ2をオンにすればエンジ
ン1は始動し、暗唱番号入力装置14からの暗唱番号の
入力の有無に関わらずコントローラ13から電磁弁7の
ソレノイド制御部7aに制動解除信号が出力され、電磁
弁7はポジションBに切換わり、パイロットポンプ8の
パイロット圧が電磁弁7を介して旋回ブレーキ6のロッ
ド引込側油室6dに導出され、旋回ブレーキ6は解除さ
れ、旋回モータ5は旋回可能となる。
【0012】一方、図3に示すようにキースイッチ2を
オフにして一定時間(t秒)以内にキースイッチ2をオ
ン・オフさせてエンジン1を停止し、旋回ブレーキ6を
制動状態でシステムダウンさせた場合は、この状態をコ
ントローラ13のメモリーE 2PROMに記憶させる。
そしてこの状態からエンジン1を始動させる場合は盗難
防止機能は有効で、キースイッチ2をオンにしても暗唱
番号入力装置14から暗唱番号が入力されなければコン
トローラ13から電磁弁7のソレノイド制御部7aに制
動解除信号が出力されず、電磁弁7はポジションAに保
持され、パイロットポンプ8のパイロット圧は電磁弁7
で遮断されるため旋回ブレーキ6のロッド引込側6dの
油はタンク9に戻り、旋回ブレーキ6はバネ6cにより
ロックされ、旋回モータ5は旋回不能となる。この場合
でも暗唱番号入力装置14から暗唱番号が入力されれ
ば、コントローラ13から電磁弁7のソレノイド制御部
7aに制動解除信号が出力され、旋回ブレーキ6は解除
され、旋回モータ5は旋回可能となる。
【0013】上記実施例においては、エンジン停止時に
キースイッチをオフにして一定時間(t秒)経過した場
合は旋回ブレーキを制動解除状態でシステムダウンさ
せ、キースイッチをオフにして一定時間(t秒)以内に
キースイッチをオン・オフさせた場合は旋回ブレーキを
制動状態でシステムダウンさせる場合について説明した
が、その逆の場合、すなわちエンジン停止時にキースイ
ッチをオフにして一定時間(t秒)経過した場合は旋回
ブレーキを制動状態でシステムダウンさせ、キースイッ
チをオフにして一定時間(t秒)以内にキースイッチを
オン・オフさせた場合は旋回ブレーキを制動解除状態で
システムダウンさせる場合にも適用可能であり、更にキ
ースイッチをオフにして一定時間(t秒)以内にキース
イッチをオン・オフさせる場合も1回に限定されず、複
数回オン・オフさせる場合も可能であることは言うまで
もない。
【0014】尚、本発明は、本発明の精神を逸脱しない
限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該
改変されたものに及ぶことは当然である。
【0015】
【発明の効果】この発明は、上記一実施例に於いて詳述
した構成により、オペレータの意思で暗唱番号を入力す
ることなくキースイッチのオンだけでエンジンを始動さ
せ機械本体の作動を可能にする場合と、暗唱番号を入力
しなければエンジンを始動し、機械本体を作動させるこ
とができない場合を選択できる等極めて顕著な効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る盗難防止装置の実施形態の電気・
油圧回路図
【図2】本発明に係る盗難防止機能がない場合のエンジ
ン停止時及び起動時のタイムチャート図
【図3】本発明に係る盗難防止機能を有する場合のエン
ジン停止時及び起動時のタイムチャート図
【符号の説明】
1 エンジン 2 キースイッチ 3 主油圧ポンプ 6 旋回ブレーキ 7 電磁弁 7a ソレノイド制御部 8 パイロットポンプ 10 パイロットバルブ 12 圧力スイッチ 13 コントローラ 14 暗唱番号入力装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バネにより制動され、電磁弁を介したパ
    イロットポンプからのパイロット圧により制動を解除す
    るネガティブブレーキを有する土木・建設機械の旋回ブ
    レーキ装置において、エンジンを始動・停止するキース
    イッチと暗唱番号入力装置と前記電磁弁のソレノイド制
    御部を夫々コントローラに接続し、エンジン停止時にキ
    ースイッチをオフにして一定時間(t秒)経過した場合
    は旋回ブレーキを制動解除状態でシステムダウンさせ、
    キースイッチをオフにして一定時間(t秒)以内にキー
    スイッチをオン・オフさせた場合は旋回ブレーキを制動
    状態でシステムダウンさせ、該制動状態が設定されたと
    きは前記キースイッチをオンにし、かつ前記暗唱番号入
    力装置に所定の暗唱番号を入力した場合にのみ前記制動
    解除信号が発生し、前記制動解除状態が設定されたとき
    は前記キースイッチのオンだけで前記制動解除信号を発
    生させるようにしたことを特徴とする土木・建設機械の
    盗難防止装置。
  2. 【請求項2】 バネにより制動され、電磁弁を介したパ
    イロットポンプからのパイロット圧により制動を解除す
    るネガティブブレーキを有する土木・建設機械の旋回ブ
    レーキ装置において、エンジンを始動・停止するキース
    イッチと暗唱番号入力装置と前記電磁弁のソレノイド制
    御部を夫々コントローラに接続し、エンジン停止時にキ
    ースイッチをオフにして一定時間(t秒)経過した場合
    は旋回ブレーキを制動状態でシステムダウンさせ、キー
    スイッチをオフにして一定時間(t秒)以内にキースイ
    ッチをオン・オフさせた場合は旋回ブレーキを制動解除
    状態でシステムダウンさせ、該制動解除状態が設定され
    たときは前記キースイッチのオンだけで前記制動解除信
    号を発生させるようにし、前記制動状態が設定されたと
    きは前記キースイッチをオンにし、かつ前記暗唱番号入
    力装置に所定の暗唱番号を入力した場合にのみ前記制動
    解除信号を発生させるようにしたことを特徴とする土木
    ・建設機械の盗難防止装置。
  3. 【請求項3】 前記旋回ブレーキを制動状態でシステム
    ダウンさせる場合において、キースイッチをオフにして
    一定時間(t秒)以内にキースイッチを複数回オン・オ
    フさせた場合に前記旋回ブレーキを制動状態でシステム
    ダウンさせることができることを特徴とする請求項1記
    載の土木・建設機械の盗難防止装置。
  4. 【請求項4】 前記旋回ブレーキを制動解除状態でシス
    テムダウンさせる場合において、キースイッチをオフに
    して一定時間(t秒)以内にキースイッチを複数回オン
    ・オフさせた場合に前記旋回ブレーキを制動解除状態で
    システムダウンさせることができることを特徴とする請
    求項2記載の土木・建設機械の盗難防止装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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