JP2000034436A - 玩具用水消去性着色液及び玩具セット - Google Patents

玩具用水消去性着色液及び玩具セット

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JP2000034436A
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浩之 中村
Hiroyuki Hayashi
宏幸 林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラスチック成形玩具に所望の像を形成で
き、前記像が水により容易且つ完全に消去できる玩具用
水消去性着色液、及び、前記プラスチック成形玩具と着
色を収容した容器からなる玩具セットを提供する。 【解決手段】 少なくとも粒子径が0.5乃至20μm
の顔料、水、水溶性樹脂からなり、プラスチック成形玩
具表面に任意の着色像を形成できると共に前記像を水で
消去可能な玩具用水消去性着色液及び玩具セット。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、玩具用水消去性着
色液及び玩具セットに関する。更に詳細には、平滑或い
は微細な凹凸を有するプラスチック製玩具表面に所望の
像を形成できると共に、前記像を水で消去することので
きる玩具用水消去性着色液、及び、前記玩具用水消去性
着色液を収容した容器とプラスチック成形玩具からなる
玩具セットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、任意の着色像を形成する玩具
として人形にメーキャップを施すメーキャップ人形が開
示されている(特開昭62−53683号公報)。前記
したメーキャップ人形は、目のまわり、ほほ、口、爪等
に着色を施してメーキャップをおこなうものであるが、
幼児が繰り返し使用するためには着色像を簡易且つ安全
に消去できなければならない。そのためには着色像を水
で消去する手段が考えられ、例えば実開平4−1265
96号公報に記載の水消去可能な着色層を形成するため
に用いられる着色液を挙げることができる。しかしなが
ら、前記着色液としては水溶性染料と水溶性樹脂を溶解
した着色液、或いは、水溶性樹脂を溶解した溶液中に顔
料を分散した着色液が挙げられるが、前記染料を用いた
着色液はプラスチック成形玩具を染着し易く、水を適用
しても完全に消去できない。又、粒子径が0.5μm未
満の顔料を用いた着色液は、染料を含む着色液のように
染着を起こさないものの、玩具表面が梨地、所謂、微細
な凹凸を有する場合、前記凹部に顔料が入り込むため、
水を適用しても消去でき難い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した問
題を解消するものであって、プラスチック成形玩具表面
に任意の鮮明な着色像を形成できると共に、前記像が水
により容易且つ完全に消去できる玩具用水消去性着色
液、及び、前記玩具用水消去性着色液を収容した容器と
プラスチック成形玩具からなる玩具セットを提供しよう
とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、プラスチック
成形玩具表面に任意の着色像を形成できると共に前記像
を水で消去可能な着色液であって、前記着色液は少なく
とも粒子径が0.5〜20μmの顔料、水、水溶性樹脂
からなることを特徴とする玩具用水消去性着色液、及
び、少なくとも粒子径が0.5〜20μmの顔料、水、
水溶性樹脂からなる玩具用水消去性着色液を収容した容
器と、プラスチック成形玩具とからなる玩具セットを要
件とする。更には、前記玩具用水消去性着色液に適用さ
れる顔料が染料又は顔料を内包したマイクロカプセル顔
料、着色樹脂粒子、無機顔料から選ばれる一種または二
種以上の顔料であること、前記プラスチック成形玩具表
面の少なくとも一部が梨地であること、前記プラスチッ
ク成形玩具が人形又は動物形象であること、前記容器が
筆記具形態の軸筒であり、該軸筒の一端には筆記先端部
が装着されてなること等を要件とする。
【0005】本発明の玩具用水消去性着色液に用いられ
る着色剤は、粒子径が0.5〜20μm、好ましくは
0.5〜15μm、更に好ましくは1.0〜10μmの
顔料である。前記した粒子径未満の顔料を用いると、梨
地表面に入り混んで消去不能になる。また、着色剤とし
て染料を用いるとプラスチック表面を染着して消去でき
なくなると共に、玩具の見栄えを損なう。さらに、前記
粒子径を越える大粒径の顔料を用いると顔料の沈降を生
じ易くなり、着色液の経時安定性を損なう。本発明に用
いられる着色剤として具体的には、従来より公知の染料
または顔料を内包したマイクロカプセル顔料、着色樹脂
粒子又は無機顔料から選ばれ、これらを以下に説明す
る。
【0006】前記マイクロカプセル顔料は、具体的には
従来より公知の油溶性染料、分散染料、顔料(示温顔料
を含む)等から選ばれる色素を内包したマイクロカプセ
ル顔料であり、特に、前記色素を油性媒体中に分散又は
溶解した着色体を内包したマイクロカプセル顔料が好適
に用いられる。
【0007】前記油溶性染料及び分散染料はそれぞれカ
ラーインデックスのソルベント染料及び分散染料に分類
される染料から選ばれ、化学構造ではアゾ系、金属錯塩
アゾ系、アンスラキノン系及び金属フタロシアニン系等
の構造を有する染料である。前記顔料はアゾ系、アンス
ラキノン系、縮合ポリアゾ系、チオインジゴ系、金属錯
塩系、フタロシアニン系、ペリノン系、ペリレン系、ジ
オキサジン系及びキナクリドン系の有機顔料、カーボン
ブラック、酸化鉄、酸化チタン等の無機顔料である。
【0008】前記油性媒体は色素を溶解又は分散して均
質状態にするために用いられる。油性媒体としては、一
塩基酸エステル、二塩基酸モノエステル又はジエステ
ル、多価アルコールの部分エステル乃至完全エステル等
のエステル類、アルキルベンゼン、アルキルナフタレン
等の芳香族炭化水素類、高級アルコール類、パラフィン
等の脂肪族炭化水素類、高級脂肪酸類、ポリアルキレン
オキサイドのモノ又はジエステル類、ケトン類、エーテ
ル類から選ばれる単独又は2種以上の混合物である。
【0009】前記マイクロカプセル顔料は、前記色素或
いは色素を油性媒体中に溶解又は分散させてなる着色体
を、従来より公知のマイクロカプセル化法により壁膜形
成物質からなる殻体中に内包させてなる着色粒子であ
る。前記殻体を形成する壁膜形成物質としては、ゼラチ
ン、シェラック、アラビアガム、ロジン、ロジンエステ
ル、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、
パラフィン、トリステアリン、ポリビニルアルコール、
ポリエチレン、ポリプロピレン、アクリル系樹脂、ビニ
ル系樹脂、ポリイソブテン、ポリウレタン、ポリブタジ
エン、ポリエステル、ポリアミド、エポキシ樹脂、フェ
ノール樹脂、シリコーン樹脂、ポリスチレン、メラミン
樹脂等を単独又は混合して使用することができる。
【0010】マイクロカプセル化法としては、コアセル
ベーション法、インサイチュー重合法、界面重合法、液
中硬化被膜法、水溶液からの相分離法、有機溶媒からの
相分離法、融解分散冷却法、気中けん濁被覆法、スプレ
ードライイング法等の公知の方法があげられる。本発明
に適用される前記マイクロカプセル顔料は0.5〜20
μmの範囲の平均粒子径を有する着色粒子である。
【0011】前記着色樹脂粒子は、ポリマー微粒子中に
顔料が均質に分散された着色樹脂粒子、ポリマー粒子の
表面部に顔料が分散されている着色樹脂粒子、及び、ポ
リマー粒子に染料が化学的に表面又は全体的に結合され
て染着されている着色樹脂粒子から選ばれる0.5〜2
0μmの範囲の平均粒子径を有するものである。
【0012】前記着色樹脂粒子を構成するポリマーは、
ポリスチレン、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、メラミン
樹脂、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ベンゾグアナミ
ン樹脂、ポリアミド、ウレタン樹脂、ポリメチルメタク
リレート、アクリル−ウレタン共重合体、フェノール樹
脂、ポリエチレン、ポリアクリロニトリル、スチレン−
アクリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、ア
クリロニトリル−ブタジエン共重合体等からなるポリマ
ー群より選ばれる。前記ポリマーを着色する顔料として
は、カーボンブラック、酸化鉄等の無機顔料、アゾ系、
アンスラキノン系、縮合ポリアゾ系、チオインジゴ系、
フタロシアニン系、金属錯塩系、ペリノン系、ペリレン
系、ジオキサジン系、キナクリドン系等の有機顔料から
なる顔料群より選択される。また、前記ポリマーを染着
する染料としては、塩基性染料、分散染料、ソルベント
染料、酸性染料等からなる染料群より選択される。
【0013】前記着色樹脂粒子は市販品を適用すること
もでき、例えば、日本蛍光化学(株)製の商品名:NK
W−3002、NKW−3003、NKW−3007、
NKW−3008、NKW−2102、NKW−210
3、NKW−2104、NKW−2107、NKW−2
108、NKW−S−2、NKW−S−3、NKW−S
−4、NKW−S−7、シンロイヒ(株)製の商品名:
SP−13、SP−14、SP−17、SW−18、日
本触媒化学(株)製の商品名:エポカラーFP−10、
FP−20、FP−40、FP−1007、FP−30
0、FP−112、FP−113、FP−116、FP
−117、スターリング(株)製の商品名:フレアー2
10レッド3、フレアー210オレンジ5、フレアー2
10ピンク1、及び、積水化成品(株)製の商品名:テ
クポリマーMBX−5系等、各品番から選ばれる着色樹
脂粒子が挙げられる。
【0014】前記無機顔料としては、群青、酸化鉄、黒
鉛、酸化クロムグリーン、酸化チタン等から選ばれる
0.5乃至20μmの範囲の平均粒子径を有するものが
有効である。前記したマイクロカプセル顔料、着色樹脂
粒子、無機顔料等から選ばれる着色剤は、着色液中2乃
至30重量%の範囲で好適に用いられる。
【0015】前記水溶性樹脂は着色像の固着性と水消去
性を満足するために添加され、例えば、ポリビニルアル
コール、ポリビニルアセタール、ポリサッカライド、部
分けん化ポリ酢酸ビニル、アルキッド樹脂、デキストリ
ン、スチレンマレイン酸共重合体、ビニルメチルエーテ
ル・無水マレイン酸共重合体等のマレイン酸系樹脂、酢
酸ビニル−ビニルアルコール・アクリル酸エステル共重
合体、酢酸ビニル−ビニルアルコール−メタクリル酸エ
ステル共重合体等の酢酸ビニル系樹脂、メチルセルロー
ス、エチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシ
エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等の
セルロース系樹脂、ポリビニルピロリドン、ポリビニル
ピロリドン・酢酸ビニル共重合体等のポリビニルピロリ
ドン系樹脂等が挙げられ、着色液中0.1乃至15重量
%の範囲で用いられる。
【0016】前記した着色剤と水溶性樹脂を溶解及び分
散する媒体としては水が用いられるが、必要により、水
と相溶性のある水溶性有機溶剤を添加することもでき
る。前記水溶性有機溶剤としては、例えば、エタノー
ル、プロパノール、ブタノール、グリセリン、ソルビト
ール、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、モ
ノエタノールアミン、エチレングリコール、ジエチレン
グリコール、チオジエチレングリコール、ポリエチレン
グリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコー
ル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレン
グリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコール
モノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチル
エーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセ
テート、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プ
ロピレングリコールモノエチルエーテル、スルフォラ
ン、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン等が
挙げられる。
【0017】その他、必要に応じて添加剤を加えること
もでき、例えば、炭酸ナトリウム、燐酸ナトリウム、酢
酸ソーダ等の無機塩類、水溶性のアミン化合物等の有機
塩基性化合物等のPH調整剤、石炭酸、1、2−ベンズ
チアゾリン−3−オンのナトリウム塩、安息香酸ナトリ
ウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム、
パラオキシ安息香酸プロピル、2,3,5,6−テトラ
クロロ−4−(メチルスルフォニル)ピリジン等の防腐
剤或いは防黴剤、尿素、ソルビット、マンニット、ショ
糖、ぶどう糖、還元デンプン加水分解物、ピロリン酸ナ
トリム等の湿潤剤、着色液の浸透性を向上させるフッ素
系界面活性剤やノニオン、アニオン、カチオン系界面活
性剤、消泡剤、分散剤等があげられる。
【0018】前記した組成の玩具用水消去性着色液は、
平滑、或いは、微細な凹凸、所謂、梨地表面を有するプ
ラスチック成形玩具に、筆記、刷毛塗り等の塗布、スプ
レー等の吹きつけ、スタンプの適用等により適宜着色像
を形成できる。前記像は水の適用により容易に消去で
き、繰り返して玩具表面に像を形成できる。又、プラス
チック成形玩具と組み合わせて玩具セットを形成する場
合は、前記着色液を適宜容器に充填する。前記容器とし
ては、キャップを備えたプラスチック、ガラス、金属製
の中空容器、スプレー用容器の他、前記容器が筆記具形
態の軸筒であり、軸筒の一端に、プラスチックペン体、
繊維ペン体、ボールペン体、プラスチックポーラス体や
筆穂から形成される筆ペン体等の筆記先端部が装着され
た筆記又は塗布具、先端部に適宜像を形成した多孔質印
床を備えたスタンプ容器が挙げられる。前記プラスチッ
ク成形玩具の材質としては、塩化ビニル樹脂、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合樹脂、ポリエチレン、ポリプロピ
レン等があげられる。又、玩具の形態としては、人形、
動物形象玩具、人形の家や家具等の背景玩具、鞄や靴等
の人形用付属品、積木、パズル、こま、楽器玩具、鉄砲
玩具、船、飛行機、ヘリコプター、車、オートバイ、三
輪車、電車等の乗物形態があげられ、玩具の全面に微細
な凹凸を有していている他、部分的に微細な凹凸を有し
ているものでもよい。特に、人形又は動物形象玩具の場
合は顔面を梨地とした高級感のあるものが汎用されてい
るため、本発明の玩具用水消去性着色液はメークアップ
を目的として好適に用いられる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明は、粒子径が0.5〜20
μmの顔料、水溶性樹脂、水、及び必要に応じて各種添
加剤を容器に投入し、ディスパーにて攪拌して調製され
た玩具用水消去性着色液、或いは、着色液を収容した容
器とプラスチック成形玩具からなる玩具セットとして実
用に供される。
【0020】
【実施例】実施例及び比較例の着色液の組成を表に示
す。組成中の数値はいずれも重量部を表す。
【0021】
【表1】
【0022】表中の原料の内容を注番号に沿って説明す
る。 (1)カーボンブラックを内包したマイロカプセル顔料
分散液(固形分30%) (2)黄色ソルベント染料を内包したマイロカプセル顔
料分散液(固形分30%) (3)蛍光橙色ベンゾグアナミン樹脂微粒子〔日本触媒
化学(株)製、エポカラーFP−20、平均粒子径1〜
2μm〕 (4)ウレタン樹脂にカーボンブラック顔料が分散され
てなる黒色樹脂微粒子(平均粒子径4〜8μm) (5)群青〔第一化成工業(株)製、CR−50、平均
粒子径1〜3μm〕 (6)カーボンブラック(10%、平均粒子径0.1μ
m))及びポリビニルアルコール(6%)を含む分散液 (7)フロキシン〔保土ヶ谷化学(株)製、C.I.A
cid Red 92、C.I.45410〕 (8)ポリビニルアルコール〔日本合成化学(株)製、
ゴーセノールGL−05、10%水溶液〕 (9)ヒドロキシプロピルセルロース〔日本曹達(株)
製、HPC−SL〕 (10)ポリビニルピロリドン〔BASF(株)製、ルビ
スコールK−30〕 (11)アクリル系樹脂エマルジョン〔ジョンソンポリマ
ー(株)製、ジョンクリル74J、有効成分45%〕 (12)ポリオキシエチレン誘導体界面活性剤〔花王
(株)製、エマルゲンA−90〕 (13)POE(10)アセチレングリコール〔川研ファ
インケミカル(株)製、アセチレノールEH〕
【0023】注番号(1)及び(2)のマイクロカプセ
ル顔料分散液の作成方法について以下に説明する。 (1)カーボンブラックを内包したマイロカプセル顔料
分散液の作成方法 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合樹脂で表面処理されたカ
ーボンブラック加工顔料(チバガイギー社製、マイクロ
リスブラックC−K)10gと2−エチルヘキサン酸セ
チル10gを油性溶媒50gに分散・溶解し、このカー
ボンブラック分散体に多価イソシアネート〔日本ポリウ
レタン工業(株)製、コロネートL〕10gを加えて均
一に混合したものを、ポリビニルアルコール水溶液中に
添加して乳化する。得られた乳化液にジエチルトリアミ
ン水溶液を少量ずつ添加し、次いで、加温・攪拌するこ
とにより油性媒体を揮散させてカーボンブラック/2−
エチルヘキサン酸セチル分散体内包のマイロカプセル顔
料分散液が得られる。前記マイロカプセル顔料分散液を
固形分30%の分散液に調整する。また、前記分散液中
のマイクロカプセル顔料の平均粒子径は1.0μmであ
った。
【0024】(2)黄色ソルベント染料を内包したマイ
ロカプセル顔料分散液の作成方法 黄色ソルベント染料〔オリエント化学工業(株)製、バ
リファーストイエロー1109〕10gと2−エチルヘ
キサン酸セチル15gを油性溶媒40gに溶解し、この
溶解液に多価イソシアネート〔日本ポリウレタン工業
(株)製、コロネートL〕10gを加えて均一に混合し
たものを、ポリビニルアルコール水溶液中に添加して乳
化する。得られた乳化液を加温・攪拌することにより黄
色ソルベント染料/2−エチルヘキサン酸セチル溶液内
包のマイロカプセル顔料分散液が得られる。前記マイロ
カプセル顔料分散液を固形分30%の分散液に調整す
る。また、前記分散液中のマイクロカプセル顔料の平均
粒子径は1.0μmであった。
【0025】着色液の性能テスト 前記着色液を繊維束樹脂加工体からなるペン体及び繊維
束着色液吸蔵体を備えたマーキングペンに所定量ずつ充
填して試料ペンとした。各試料ペンを用いて表面が梨地
の軟質塩化ビニル成形玩具表面に所定の線を描き、初期
及び一週間後の筆跡を水で湿らせた布で擦過して筆跡の
消去性を調べた。また、筆記直後と3時間後の筆跡の色
調変化を目視により観察した。
【0026】各試料ペンによる筆跡の消去性試験結果及
び筆跡の色調を表に示す。
【表2】
【0027】表中の消去性の評価基準は以下のとおり。 ○:完全に消去された。 △:若干筆跡が残る。 ×:消去できない。 表中の筆跡の色調評価基準は以下のとおり。 ○:色変化なし。 △:色が薄くなる。
【0028】
【発明の効果】本発明の玩具用水消去性着色液は、水性
の着色液であることから取り扱い及び安全性に優れてい
ることは勿論、プラスチック成形玩具に所望の像を形成
でき、前記像が水により容易且つ完全に消去できる繰り
返しの実用性に優れ、玩具用水消去性着色液として極め
て有効である。又、プラスチック成形玩具が梨地であっ
たとしても、水の適用によって着色像の痕跡を残すこと
なく簡易に消去でき、人形のメーキャップ遊びに好適に
用いられる。更には、前記玩具用水消去性着色液を収容
した容器とプラスチック成形玩具を組み合わせることよ
り、実用的な商品形態を有する玩具セットを提供でき
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C150 BA17 BA43 BC02 CA01 CA02 EF45 FB22 FB43 FD31 4J039 AB02 AD03 AD05 AD08 AD10 AE04 AE05 BA04 BA13 BA23 BA35 BA37 BC39 BC49 BC53 BC60 BC63 BD02 BD03 BE01 BE02 CA04 CA05 FA02 GA34

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチック成形玩具表面に任意の着色
    像を形成できると共に前記像を水で消去可能な着色液で
    あって、前記着色液は少なくとも粒子径が0.5〜20
    μmの顔料、水、水溶性樹脂からなることを特徴とする
    玩具用水消去性着色液。
  2. 【請求項2】 前記顔料が染料又は顔料を内包したマイ
    クロカプセル顔料、着色樹脂粒子、無機顔料から選ばれ
    る一種または二種以上の顔料である請求項1記載の玩具
    用水消去性着色液。
  3. 【請求項3】 少なくとも粒子径が0.5〜20μmの
    顔料、水、水溶性樹脂からなる玩具用水消去性着色液を
    収容した容器と、プラスチック成形玩具とからなる玩具
    セット。
  4. 【請求項4】 前記プラスチック成形玩具表面の少なく
    とも一部が梨地である請求項3記載の玩具セット。
  5. 【請求項5】 前記プラスチック成形玩具が人形又は動
    物形象である請求項3又は4記載の玩具セット。
  6. 【請求項6】 前記容器が筆記具形態の軸筒であり、該
    軸筒の一端には筆記先端部が装着されてなる請求項3記
    載の玩具セット。
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