JP2000033637A - モ―ルド金型 - Google Patents

モ―ルド金型

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JP2000033637A
JP2000033637A JP11128631A JP12863199A JP2000033637A JP 2000033637 A JP2000033637 A JP 2000033637A JP 11128631 A JP11128631 A JP 11128631A JP 12863199 A JP12863199 A JP 12863199A JP 2000033637 A JP2000033637 A JP 2000033637A
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淳二 平野
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武雄 伊藤
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誠一 小林
Masahiro Morimura
政弘 森村
Yasushi Otsubo
靖 大坪
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形品を離型前にエジェクタピンより確実に
分離可能なモールド金型を提供する。 【解決手段】 被成形品をクランプ可能な下型インサー
ト4を支持する下型チェイスブロック12と、下型チェ
イスブロック12を支持する下型ガイドブロック11
と、下型チェイスブロック12を背面側より挿通して先
端を下型インサート4に収容された成形品22へ突き当
てて離型させる下型エジェクタピン21を型開閉方向に
可動に支持する下型エジェクタピンプレート18と、下
型ガイドブロック11を支持すると共に、下型エジェク
タピンプレート18に突き当てて押動するエジェクショ
ンロッド15を備えた下型モールドベース13と、型開
閉動作に応じて下型インサート4又は下型チェイスブロ
ック12を型開閉方向に可動にすることで、下型インサ
ートに収容された成形品22を離型する前に、下型エジ
ェクタピン21を成形品22より分離させる分離手段と
を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂モールド装置
に装備される成形品の離型機構を備えたモールド金型に
関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置製造用の樹脂モールド装置
は、トランスファモールドによる自動機が広く使用され
ている。このトランスファモールド装置では、樹脂を圧
送した際に樹脂漏れが生じないように被成形品を確実に
型締めするために油圧若しくは電動による型締め機構及
び均等な樹脂圧により樹脂を圧送するためのトランスフ
ァ機構が設けられている。また、トランスファモールド
装置には、樹脂モールド後、成形品をモールド金型より
離型させるための離型機構が装備されている。
【0003】ここで、図7を参照してモールド金型及び
該モールド金型に装備した離型機構の構成について説明
する。先ず、下型側の構成について説明する。51は下
型であり、以下の構成を備えている。被成形品や樹脂タ
ブレットを収容するキャビティインサート及びポットイ
ンサートなどのインサートブロックを有する下型インサ
ート52が、下型チェイスブロック53の凹部に収容さ
れている。キャビティインサートには、被成形品である
半導体装置が収容される。ポットインサートには、プラ
ンジャ54が上下動可能に装備されている。下型チェイ
スブロック53は、周縁部を下型ガイドブロック55に
囲まれて位置決め支持されている。下型ガイドブロック
55は下型モールドベース56に支持固定されている。
また、下型チェイスブロック53は、下型モールドベー
ス56に立設された下型サポートピラー57によって支
持されている。また、下型モールドベース56には、下
型エジェクタロッド58が立設されたエジェクタプレー
ト59が装備されている。下型モールドベース56は、
下型可動プラテン60上に固定されており、該下型可動
プラテン60は図示しない電動モータ或いは油圧機構な
どにより上下動可能になっている。
【0004】次に下型側の離型機構について説明する
と、下型チェイスブロック53の下面側には下型エジェ
クタピンプレート61及び下型リテーナプレート62が
下型スプリング63を介して取り付けられている。下型
エジェクタピンプレート61には、下型エジェクタピン
64が複数立設されており、下型チェイスブロック53
を挿通して下型インサート52に収容された成形品に突
き出し可能に装備されている。下型エジェクタピンプレ
ート61及び下型リテーナプレート62は、下型スプリ
ング63により下方に付勢されており、下型エジェクタ
ピン64の端面位置はキャビティ内底面に沿うように下
型51内へ引き込まれている。また、下型エジェクタピ
ン64は、型開きにより下型可動プラテン60が下動す
ると、プレス側エジェクタロッド65にエジェクタプレ
ート59が突き上げられ、下型エジェクタロッド58に
よって下型リテーナプレート62及び下型エジェクタピ
ンプレート61を突き上げることにより、成形品ランナ
や樹脂部分69aを突き上げて成形品66を下型51よ
り離型するようになっている。
【0005】また、上型側の構成について説明する。7
0は上型であり以下の構成を備えている。下型側のポッ
トに連通する樹脂路を形成するカルインサートやキャビ
ティインサートなどのインサートブロックを有する上型
インサート71が、上型チェイスブロック72の凹部に
収容されている。この上型チェイスブロック72は、周
縁部を上型ガイドブロック73に囲まれて位置決め支持
されている。上型ガイドブロック73は上型モールドベ
ース74に支持固定されている。また、上型チェイスブ
ロック72は、上型モールドベース74に立設された上
型サポートピラー75によって支持されている。
【0006】次に上型側の離型機構について説明する
と、上型チェイスブロック72の上面側には上型エジェ
クタピンプレート76及び上型リテーナプレート77が
上型スプリング78を介して取り付けられている。上型
エジェクタピンプレート76には、上型エジェクタピン
79が複数立設されており、上型チェイスブロック72
を挿通して上型インサート71に収容された成形品に突
き出し可能に装備されている。上型エジェクタピンプレ
ート76及び上型リテーナプレート77は、上型スプリ
ング78により下方に付勢されており、上型エジェクタ
ピン79の端面位置はランナ内底面より突き出すように
なっている。
【0007】また、上型エジェクタピンプレート76に
は、上端側が上型リテーナプレート77に支持され、下
端側が上型チェイスブロック72及び上型インサート7
1を挿通したリターンピン80が取り付けられている。
このリターンピン80は、上型スプリング78により上
型エジェクタピンプレート76及び上型リテーナプレー
ト77が下方に付勢されているので、常時上型インサー
ト71より下方に突き出ている。よって、型閉じによっ
て、リターンピン80が下型インサート52に突き当て
られて上型スプリング78の弾性力に抗して上型70内
に押し上げられ、このとき上型エジェクタピンプレート
76及び上型リテーナプレート77も押し上げられて上
型エジェクタピン79の端面位置をランナ内底面に沿う
位置まで引き込ませる。上型エジェクタピン79は、型
開きにより上型スプリング78に付勢されて上型エジェ
クタピンプレート76及び上型リテーナプレート77が
下動することにより、成形品ランナへ突き出して成形品
66の上型70からの離型を行うようになっている。
【0008】型開きにより上型70より離型された成形
品66は、下型51に収容されたまま下型可動プラテン
60の下動により下型エジェクタピン64に樹脂部分6
9aを突き上げられて下型51より離型される。そして
型開きが終了し、成形品66が下型エジェクタピン64
により樹脂部分69aを突き上げられた状態で、モール
ド金型内に進入した取り出しハンド67の爪68によっ
て基板部分69bを把持されて金型外へ取り出される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図7に示すモールド金
型においては、上型エジェクタピン79及び下型エジェ
クタピン64の突き出しや自重により成形品66はモー
ルド金型より離型するが、樹脂封止が終了して型開きが
終了するまで下型エジェクタピン64が成形品66の樹
脂部分69aに当接して支持した状態にある。よって、
取り出しハンド67により成形品66の基板部分69b
をチャックしようとすると、樹脂部分69aと下型エジ
ェクタピン64が貼り付いているため、基板部分69b
が図8(a)に示す矢印方向にめくれ易くなり、樹脂部
分69aと基板部分69bが剥離するおそれがあった。
また、BGA用基板やテープ基板のように、基板部分6
9bが薄い樹脂材やテープ材などの場合には、撓むこと
により成形品66が取り出しハンド67より外れて落下
するおそれもあった。また、下型エジェクタピン64と
成形品66とを離型する手段を別途設けるとすれば、モ
ールド金型が大型化したり、複雑化したりして、製造コ
ストが高くなるおそれがあった。
【0010】また、上型70を構成する上型インサート
71にキャビティインサートが設けられている場合に
は、型開きにより上型スプリング78に付勢されて上型
エジェクタピンプレート76及び上型リテーナプレート
77が下動することにより、上型エジェクタピン79を
押し下げて成形品66を上型70からの離型を行うが、
図8(b)に示すように、上型エジェクタピン79の先
端面が成形品66の樹脂部分69aに貼り付いているた
め、型開きが進行しても、成形品66が下型51に載置
されず上型70側に残ったままになるおそれがある。こ
の場合には取り出しハンド67より成形品66をチャッ
クできないため装置を停止させなければならなくなり、
生産性が低下する上に、上型エジェクタピン79に貼り
付いた成形品66が落下して破損するおそれもあった。
【0011】本発明の目的は、上記従来技術の課題を解
決し、成形品を離型する前にエジェクタピンを確実に分
離可能なモールド金型を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため次の構成を備える。即ち、被成形品をクランプ
可能な金型ブロックと、金型ブロックを支持するガイド
ブロックと、金型ブロックを背面側より挿通して先端を
該金型ブロックに収容された成形品へ突き当てて離型さ
せるエジェクタピンを型開閉方向に可動に支持するエジ
ェクタピンプレートと、ガイドブロックを支持すると共
に、エジェクタピンプレートに突き当てて押動するエジ
ェクタロッドを備えたモールドベースと、型開閉動作に
応じて金型ブロックを型開閉方向に可動にすることで、
該金型ブロックに収容された成形品を離型する前に、エ
ジェクタピンを成形品より分離させる分離手段とを備え
たことを特徴とする。
【0013】また、分離手段は、金型ブロックと前記ガ
イドブロックとの間に型開閉方向に設けられた隙間を用
いて該金型ブロックが可動になっていても良い。この場
合、型閉じにより金型ブロックがモールドベースに支持
されたバックプレートとの間に弾装された弾性部材の付
勢力に抗して隙間分だけ押動され、型開きを行う際に弾
性部材の付勢により、金型ブロックをガイドブロックよ
り隙間分だけ押動してクランプ面より突出させるように
するのが好ましい。或いは、型閉じにより金型ブロック
がエジェクタピンプレートとの間に弾装された弾性部材
の付勢力に抗して隙間分だけ押動され、型開きを行う際
に弾性部材の付勢により、金型ブロックをガイドブロッ
クより隙間分だけ押動してクランプ面より突出させるよ
うにするのが好ましい。
【0014】また、金型ブロックは、インサートブロッ
クと該インサートブロックを支持するチェイスブロック
を備えており、分離手段は、インサートブロックとチェ
イスブロックとの間に型開閉方向に設けられた隙間を用
いて該インサートブロックが型開閉方向に可動になって
いても良い。この場合、型閉じによりインサートブロッ
クがチェイスブロックに弾装された弾性部材の付勢力に
抗して隙間分だけ押動され、型開きを行う際に弾性部材
の付勢により、インサートブロックをチェイスブロック
より隙間分だけ押動してクランプ面より突出させるのが
好ましい。
【0015】また、分離手段として、モールドベースに
備えた上下動シリンダにより前記エジェクタピンプレー
トを上下動させることで、金型ブロックに収容された成
形品を離型する前に、エジェクタピンを成形品より分離
させるようにしても良い。また、エジェクタピンを成形
品より分離させた後、更に型開きを進行させると、モー
ルドベースに備えたエジェクタロッドにエジェクタピン
プレートが突き当てられてエジェクタピンを成形品に突
き出させて該成形品を金型ブロックより離型させるよう
にしても良い。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の態様
を添付図面に基づいて詳細に説明する。本実施の態様
は、下型にプランジャを設置したロアープランジャ方式
によるもので、マルチポットタイプの樹脂モールド装置
に好適に用いられるモールド金型を用いて説明するもの
とする。
【0017】〔第1実施例〕モールド金型の構成につい
て図1及び図2を参照して詳細に説明する。図1は型閉
じ状態にあるモールド金型の構成を示す断面図、図2は
型開き状態にあるモールド金型の構成を示す断面図であ
る。本実施例はモールド金型の構成を下型側と上型側に
分けて説明するものとし、先ず下型側の構成について説
明する。1は下型であり、以下の構成を備えている。被
成形品や樹脂タブレットを収容する下型キャビティイン
サート2及びポットインサート3などのインサートブロ
ックを有する下型インサート4が、下型チェイスブロッ
ク5の凹部に収容されている。上記下型インサート4及
び下型チェイスブロック5は金型ブロックの一部を構成
するものであり、本実施例では分離形成されているが一
体に形成されていても良い。下型キャビティインサート
2には、半導体素子を搭載した樹脂基板などの被成形品
が搬入されるキャビティ6、樹脂が送り込まれる金型ゲ
ート7及び金型ランナ8が各々形成されている。ポット
インサート3には、樹脂タブレットを装填可能なポット
9、樹脂を下型キャビティインサート2側へ送り出す金
型ランナ8が各々形成されている。ポット9内には、プ
ランジャ10が装備されており、図示しないトランスフ
ァ機構により上下動可能に構成されている(図1参
照)。
【0018】下型チェイスブロック5は、周縁部を図示
しないロックブロックなどで位置決めされて、下型ガイ
ドブロック11に支持されている。下型ガイドブロック
11は下型モールドベース13に支持固定されている。
また、下型チェイスブロック5は、下型モールドベース
13に立設された下型サポートピラー14によって支持
されている。また、下型モールドベース13には、下型
エジェクタロッド15が立設された下型エジェクタプレ
ート16が装備されている。下型モールドベース13
は、下型可動プラテン17上に固定されており、該下型
可動プラテン17は図示しない電動モータ或いは油圧機
構などにより上下動可能になっている。
【0019】次に下型側の離型機構について説明する。
下型チェイスブロック5の下面側には下型エジェクタピ
ンプレート18及び下型リテーナプレート19が下型ス
プリング20を介して取り付けられている。下型エジェ
クタピンプレート18には、下型エジェクタピン21が
複数立設されており、下型チェイスブロック5を背面側
より挿通して下型インサート4に収容された成形品22
に突き出し可能に装備されている。下型エジェクタピン
プレート18及び下型リテーナプレート19は、下型ス
プリング20により型開閉方向下方に付勢されており、
下型エジェクタピン21の端面位置はキャビティ内底面
に沿うように下型1内へ引き込まれている。
【0020】また、下型エジェクタピン21は、型開き
により下型可動プラテン17が下動すると、プレス側下
エジェクタロッド23に下型エジェクタプレート16が
突き上げられ、下型エジェクタロッド15によって下型
リテーナプレート19及び下型エジェクタピンプレート
18を突き上げることにより、成形品ランナや樹脂部分
22aを突き上げて成形品22を下型インサート4より
離型するようになっている。
【0021】また、離型機構には、下型キャビティイン
サート2に収容された成形品22を離型する前に、下型
エジェクタピン21を該成形品22より分離させるため
の分離手段が装備されている。この分離手段は、型開閉
動作に応じて下型エジェクタピン21に対して下型チェ
イスブロック5を型開閉方向へ可動にすることで下型エ
ジェクタピン21を成形品22より分離させるようにな
っている。具体的には、下型モールドベース13に立設
された下型サポートピラー14の上端は下型バックプレ
ート24に連繋している。この下型バックプレート24
には、固定ボルト25により弾性部材として用いた皿バ
ネ26が取り付けられている。固定ボルト25を締め付
けることにより、皿バネ26が下型チェイスブロック5
と下型バックプレート24との間に弾装されている。
【0022】皿バネ26の付勢力により、下型チェイス
ブロック5の周縁部の上下突き当て面と下型ガイドブロ
ック11の上下ガイド面との間でいずれか一方側に型開
閉方向に隙間tが形成されるようになっている。下型チ
ェイスブロック5は、図1に示すように、型閉じ状態に
おいては、皿バネ26の付勢力に抗して隙間tだけ押し
下げられ、下型エジェクタピン21の先端が成形品22
に沿って密着可能となっている。また、図2に示すよう
に、型開きにより皿バネ26により下型チェイスブロッ
ク5が下型ガイドブロック11より隙間t分だけ押し上
げられてクランプ面より突出するので、下型エジェクタ
ピン21を成形品22より分離させることができる。
【0023】次に、上型側の構成について説明する。2
7は上型であり以下の構成を備えている。下型側のポッ
ト9に連通する樹脂路を形成するカルインサート28や
上型キャビティインサート29などのインサートブロッ
クを有する上型インサート30が、上型チェイスブロッ
ク31の凹部に収容されている。この上型チェイスブロ
ック31は、周縁部を上型ガイドブロック32に囲まれ
て位置決め支持されている。上型ガイドブロック32は
上型モールドベース33に支持固定されている。また、
上型チェイスブロック31は、上型モールドベース33
に立設された上型サポートピラー34によって支持され
ている。
【0024】次に上型側の離型機構について説明する
と、上型チェイスブロック31の上面側には上型エジェ
クタピンプレート35及び上型リテーナプレート36が
上型スプリング37を介して取り付けられている。上型
エジェクタピンプレート35には、上型エジェクタピン
38が複数立設されており、上型チェイスブロック31
を挿通して上型インサート30に収容された成形品22
に突き出し可能に装備されている。上型エジェクタピン
プレート35及び上型リテーナプレート36は、上型ス
プリング37により下方に付勢されており、上型エジェ
クタピン38の端面位置はランナ内底面より突き出すよ
うになっている。
【0025】また、上型エジェクタピンプレート35に
は、上端側が上型リテーナプレート36に支持され、下
端側が上型チェイスブロック31及び上型インサート3
1を挿通したリターンピン39が取り付けられている。
このリターンピン39は、上型スプリング37により上
型エジェクタピンプレート35及び上型リテーナプレー
ト36が下方に付勢されているので、常時上型インサー
ト30より下方に突き出ている。よって、型閉じによっ
て、リターンピン39が下型インサート4に突き当てら
れて上型スプリング37の弾性力に抗して上型27内に
押し上げられ、このとき上型エジェクタピンプレート3
5及び上型リテーナプレート36も押し上げられて上型
エジェクタピン38の端面位置をランナ内底面に沿う位
置まで引き込ませる。上型エジェクタピン38は、型開
きによりリターンピン39が上型スプリング37に付勢
されて上型エジェクタピンプレート35及び上型リテー
ナプレート36が下動することにより、成形品ランナへ
突き出して成形品22の上型27からの離型を行うよう
になっている。
【0026】型開きにより上型27より離型され、かつ
下型エジェクタピン21より分離された成形品22は、
下型インサート4に収容されたまま下型可動プラテン1
6の下動により下型エジェクタピン21に樹脂部分22
aを突き上げられて下型インサート4より離型される。
そして型開きが終了し、成形品22が下型エジェクタピ
ン21により樹脂部分22aを突き上げられた状態で、
モールド金型内に進入した取り出しハンド40の爪41
によって基板部分22bを把持されてモールド金型外へ
取り出される。
【0027】上記構成によれば、下型インサート4より
成形品22を離型する前に、該成形品22と下型エジェ
クタピン21とを確実に分離可能なモールド金型を提供
することが可能となる。また、上記モールド金型より離
型した成形品22を取り出しハンド40により基板部分
22bを把持して取り出す際に、該基板部分22bがめ
くれあがって樹脂部分22aより剥離することもなく、
成形品22の信頼性を向上させることができる。また、
BGA用基板やテープ基板のように基板部分22bが薄
い樹脂材やテープ材のような可撓性のある成形品でも、
取り出しハンド40により確実に掴んで取り出せるの
で、装置動作の安定性も向上させることができる。ま
た、下型エジェクタピン21と成形品22とを離型する
手段を別途設ける必要もなく、分離手段が比較的簡易な
構成でモールド金型内に組み込まれているので、モール
ド金型の小型化を促進して、製造コストも安価にするこ
とができる。
【0028】〔第2実施例〕次に上記モールド金型の他
の実施例について図3を参照して説明する。尚、上型2
7側の構成は同様であるので説明を省略し離型機構を中
心に説明するものとし、第1実施例と同一部材には同一
番号を付して説明を援用するものとする。離型機構に
は、下型キャビティインサート2に収容された成形品2
2を離型する前に、下型エジェクタピン21を該成形品
22より分離させるための分離手段が装備されている。
この分離手段は、型開閉動作に応じて下型エジェクタピ
ン21に対して下型チェイスブロック5を型開閉方向へ
可動にすることで下型エジェクタピン21を成形品22
より分離させるようになっている。
【0029】具体的には、下型モールドベース13に
は、下型チェイスブロック5を支持する下型サポートピ
ラー14が立設されており、下型リテーナプレート19
には型閉じしたときに、下型チェイスブロック5と下型
ガイドブロック11との間に隙間tを形成して支持する
スペーサ44aが立設されている。スペーサ44aの上
端は、下型バックプレート24に突き当て可能に設けら
れている。下型バックプレート24は、下型チェイスブ
ロック5の下面側に固定ボルト25aにより一体に固定
されている。また、この下型バックプレート24には、
スペーサ44bが固定ボルト25bにより取り付けられ
ている。この固定ボルト25bを締めることにより、弾
性部材としてスプリング45が下型チェイスブロック5
と下型エジェクタピンプレート18との間に弾装されて
いる。このスプリング45の付勢力により、下型チェイ
スブロック5の周縁部の上下突き当て面と下型ガイドブ
ロック11の上下ガイド面との間でいずれか一方側に型
開閉方向に隙間tが形成されるようになっている。
【0030】型閉じ状態においては、下型チェイスブロ
ック5が下型エジェクタピンプレート18との間に弾装
された下型スプリング20の付勢力に抗して隙間t分だ
け押し下げられ、下型エジェクタピン21の先端が成形
品22に沿って密着可能となっている。型開きにより下
型スプリング20の付勢力により、下型チェイスブロッ
ク5を下型ガイドブロック11より隙間t分だけ押し上
げられて上方へ突出すので下型エジェクタピン21を成
形品22より分離させることができる。
【0031】上記構成によれば、下型インサート4より
成形品22を離型する前に、該成形品22と下型エジェ
クタピン21とを確実に分離可能なモールド金型を提供
することが可能となる。また、上記下型エジェクタピン
21と成形品22とを離型する手段を別途設ける必要も
なく、分離手段が比較的簡易な構成でモールド金型内に
組み込まれているので、モールド金型の小型化を促進し
て、製造コストも安価にすることができる。
【0032】〔第3実施例〕次に上記モールド金型の他
の実施例について図4を参照して説明する。第1,第2
実施例は下型側の金型ブロックにキャビティが形成さ
れ、下型エジェクタピンを成形品より分離させるための
分離手段が装備されていたが、本実施例は上型側の金型
ブロックにキャビティが形成され、上型エジェクタピン
を成形品より分離させるための分離手段を装備したもの
である。即ち、第2実施例の構成を上型側と下型側とで
反転させたような構成になっている。尚、第1実施例と
同一部材には同一番号を付して説明を援用する。
【0033】先ずモールド金型のうち上型27の構成に
ついて説明する。上型27には、上型キャビティインサ
ート29及びカルインサート28などのインサートブロ
ックを有する上型インサート30が、上型チェイスブロ
ック31の凹部に収容されている。上記上型インサート
30及び上型チェイスブロック31は金型ブロックの一
部を構成するものであり、本実施例では分離形成されて
いるが一体に形成されていても良い。上型キャビティイ
ンサート29には、半導体素子を搭載した樹脂基板など
の被成形品が搬入されるキャビティ6、樹脂が送り込ま
れる金型ゲート7及び金型ランナ8が各々形成されてい
る。カルインサート28には、ポット9より樹脂が送り
込まれる金型ゲート7及び金型ランナ8が各々形成され
ている。
【0034】上型チェイスブロック31は、周縁部を図
示しないロックブロックなどで位置決めされて、上型ガ
イドブロック32に支持されている。上型ガイドブロッ
ク32は上型モールドベース33に支持固定されてい
る。また、上型チェイスブロック31は、上型モールド
ベース33に立設された上型サポートピラー34によっ
て支持されている。また、上型モールドベース33に
は、上型エジェクタロッド46が立設された上型エジェ
クタプレート47が装備されている。上型モールドベー
ス33には、プレス側の図示しないシリンダ等を駆動さ
せることにより下動可能なプレス側上エジェクションロ
ッド48が突き出し可能に装備されている。
【0035】また、上型エジェクタピンプレート35
は、上型リテーナプレート36に支持されている。この
上型エジェクタピンプレート35には、上型バックプレ
ート49、上型チェイスブロック31及び上型インサー
ト30を挿通可能に上型エジェクタピン38及びリター
ンピン39が取り付けられている。上型エジェクタピン
38は複数立設されており、上型インサート30に収容
された成形品22に突き出し可能に装備されている。ま
た、リターンピン39は、型閉じした際に下型インサー
ト4に突き当てられる。
【0036】尚、下型1には、被成形品や樹脂タブレッ
トを収容するキャビティインサート2及びポットインサ
ート3などのインサートブロックを有する下型インサー
ト4が、下型チェイスブロック5の凹部に収容されてい
る。上記下型インサート4及び下型チェイスブロック5
は金型ブロックの一部を構成するものであり、本実施例
では分離形成されているが一体に形成されていても良
い。キャビティインサート2には、半導体素子を搭載し
た樹脂基板が搬入されるキャビティ凹部2aが形成され
ており、ポットインサート3には、樹脂タブレットを装
填可能なポット9が形成されている。ポット9内には、
プランジャ10が装備されており、図示しないトランス
ファ機構により上下動可能に構成されている。
【0037】次に上型27の離型機構について説明する
と、型開きする際に、プレス側の図示しないシリンダ等
を駆動させてプレス側上エジェクションロッド48を下
動させて上型エジェクタプレート47に突き当たると、
上型エジェクタロッド46を押し下げる。該上型エジェ
クタロッド46は上型リテーナプレート36に突き当た
って上型エジェクタピンプレート35と共に押し下げ上
型エジェクタピン38は、成形品22に突き出し可能に
なっている。これによって、成形品ランナや樹脂部分2
2aを突き下げて成形品22を上型インサート30より
離型するようになっている。
【0038】また、上型27の離型機構には、キャビテ
ィインサート29に収容された成形品22を離型する前
に、上型エジェクタピン38を該成形品22の樹脂部分
22aより分離させるための分離手段が装備されてい
る。この分離手段は、型開閉動作に応じて上型エジェク
タピン38に対して上型チェイスブロック31を型開閉
方向へ可動にすることで上型エジェクタピン38を成形
品22より分離させるようになっている。
【0039】具体的には、上型モールドベース33に
は、上型サポートピラー34が立設されており、先端側
が上型バックプレート49に連結支持している。また、
上型チェイスブロック31と上型エジェクタピンプレー
ト35との間に隙間tを形成して支持するスペーサ44
aが立設されている。スペーサ44aの上端側のフラン
ジ部は、上型バックプレート49に突き当て可能に設け
られている。上型バックプレート49は、上型チェイス
ブロック31の上面側に固定ボルト25aにより一体に
固定されている。また、上型バックプレート49には、
スペーサ44bが固定ボルト25bにより取り付けられ
ている。この固定ボルト25bを締めることにより、弾
性部材としてスプリング45が上型チェイスブロック3
1と上型エジェクタピンプレート35との間に弾装され
ている。このスプリング45の付勢力により、型閉じし
た際に上型エジェクタピンプレート35を上方に付勢し
て上型エジェクタピン38を上型インサート30より突
出しないように引き込ませている。
【0040】上型チェイスブロック31は、型閉じ前後
でその周縁部の上下突き当て面と上型ガイドブロック3
2の上下ガイド面との間でいずれか一方側に型開閉方向
に隙間tが形成されるようになっている。即ち、型閉じ
前においては、上型チェイスブロック31は、自重とス
プリング45の付勢力により上型ガイドブロック32の
下ガイド面に突き当たって支持されており上ガイド面と
の間に隙間tが生じた状態にある。型閉じ状態において
は、上型チェイスブロック31が下型チェイスブロック
5に突き当たって隙間t分だけ上方に押し戻されるた
め、図4(a)に示すように、上型エジェクタピンプレ
ート35との間に弾装されたスプリング45を圧縮して
上型ガイドブロック32の下ガイド面との間に隙間tが
生ずる。このとき、上型エジェクタピン38の先端が成
形品22に沿って密着可能となっている。型開きにより
図4(b)に示すように、上型チェイスブロック31
は、自重とスプリング45の付勢力により上型ガイドブ
ロック32の下ガイド面に突き当たるまで隙間t分だけ
下動するため、上型エジェクタピン38を上型インサー
ト30の内部に相対的に引き込ませて、成形品22より
分離させることができる。このとき、上型チェイスブロ
ック31は上型ガイドブロック32の上ガイド面との間
に隙間tが生じた状態にある。
【0041】次に、成形品22を上型インサート30よ
り離型するため、該成形品22の下型1への受け渡しを
円滑に行うため、一旦下型1の下動を停止させた状態
で、プレス側上エジェクションロッド48を駆動させて
プレス側上エジェクタロッド46を下動させて上型エジ
ェクタピンプレート35を下動させて上型エジェクタピ
ン38を成形品ランナや樹脂部分22aを突き下げて成
形品22を上型インサート30より離型して下型インサ
ート4へ受渡すようになっている。
【0042】上記構成によれば、上型インサート30よ
り成形品22を離型する前に、該成形品22と上型エジ
ェクタピン38とを確実に分離可能なモールド金型を提
供することが可能となる。また、上記上型エジェクタピ
ン38と成形品22とを離型する手段を別途設ける必要
もなく、分離手段が比較的簡易な構成でモールド金型内
に組み込まれているので、モールド金型の小型化を促進
して、製造コストも安価にすることができる。
【0043】〔第4実施例〕次に上記モールド金型の他
の実施例について図5を参照して説明する。尚、上型2
7側の構成は同様であるので説明を省略し離型機構を中
心に説明するものとし、第1実施例と同一部材には同一
番号を付して説明を援用するものとする。第1実施例
は、下型チェイスブロック5と下型ガイドブロック11
との間で型開閉方向に隙間tが生ずるように皿バネ26
を用いて付勢するように構成したが、図5に示すように
下型インサート4と下型チェイスブロック5との間に型
開閉方向に隙間tが形成されて下型インサート4が可動
となるように構成しても良い。
【0044】即ち、成形品22を下型インサート4より
離型する前に、型開閉動作に応じて下型エジェクタピン
21に対して下型インサート4を型開閉方向に可動とす
ることで下型エジェクタピン21を成形品22より分離
させるようになっている。具体的には、下型チェイスブ
ロック5の凹部に下型インサート4が皿バネ26を底部
に介在させて収容されている。また、皿バネ26の付勢
力により、下型インサート4の周縁部の上下突き当て面
と下型チェイスブロック5の上下収容面との間でいずれ
か一方側に型開閉方向に隙間tが形成されるようになっ
ている。
【0045】下型インサート4は、図5に示すように、
型閉じ状態においては、皿バネ26の付勢力に抗して隙
間tだけ押し下げられ、下型エジェクタピン21の先端
が成形品22に沿って密着可能となっている。また、型
開きにより皿バネ26により下型インサート4が下型チ
ェイスブロック5より隙間t分だけ押し上げられて上方
へ突出することにより、下型エジェクタピン21を上記
成形品22より分離させることができる。
【0046】〔第5実施例〕次に上記モールド金型の他
の実施例について図6を参照して説明する。尚、上型2
7側の構成は同様であるので説明を省略し、離型機構を
中心に説明するものとし、第1実施例と同一部材には同
一番号を付して説明を援用するものとする。第1,第2
実施例は、エジェクタピンと成形品の分離手段として弾
性部材を用い、該弾性部材の付勢力により下型インサー
ト4又は下型チェイスブロック5を型開閉方向に可動と
なるように構成されていたが、図6に示すように、下型
モールドベース13に備えた上下動シリンダ42により
下型エジェクタピンプレート18を上下動させること
で、成形品22を下型インサート4より離型する前に下
型エジェクタピン21を成形品22より分離させるよう
にしても良い。具体的には、下型モールドベース13に
は上下動シリンダ42が装備されており、シリンダロッ
ド43の先端は下型リテーナプレート19に突き当てら
れている。下型リテーナプレート19及び下型エジェク
タピンプレート18は、上下動シリンダ42のON/O
FFに応じて所定量tだけ上下動するようになってい
る。
【0047】下型エジェクタピンプレート18は、図5
に示すように、型閉じ状態においては、上下動シリンダ
42を作動させてシリンダロッド43を伸長させて下型
スプリング20の付勢力に抗して所定量tだけ押し上げ
られ、下型エジェクタピン21の先端が成形品22に沿
って密着可能となっている。また、型開きする際に上下
動シリンダ42を作動停止させるとシリンダロッド43
が収縮して下型スプリング20の付勢力により下型リテ
ーナプレート19及び下型エジェクタピンプレート18
は所定量tだけ下動し、下型エジェクタピン21を成形
品22より分離させることができる。
【0048】前述したように、本発明は、上型及び/又
は下型にキャビティが形成されたいずれのモールド金型
にも適用可能であり、また片面モールドタイプや両面モ
ールドタイプのいずれのタイプのモールド金型にも適用
することも可能である。尚、両面モールドタイプの金型
の場合には、成形品を離型するに先立って上下のエジェ
クタピンから分離するための分離手段を上型及び下型に
各々設けるのが望ましい。また、モールド金型が装備さ
れる樹脂モールド装置は、プレス部の数、被成形品の種
類(リードフレーム、樹脂基板、テープ基板など)、装
置形態(独立タイプ,インラインタイプ,複数成形タイ
プ(例えば成形を2度に分けて行うタイプ)等が異なる
様々な樹脂モールド装置について適用可能である等、発
明の精神を逸脱しない範囲内でさらに多くの改変を施し
得るのはもちろんのことである。
【0049】
【発明の効果】本発明は前述したように、インサートブ
ロックより成形品を離型する前に、該成形品とエジェク
タピンとを確実に分離可能なモールド金型を提供するこ
とが可能となる。また、モールド金型より離型した成形
品を取り出しハンドにより基板部分を把持して取り出す
際に、エジェクタピンの貼り付きにより基板部分がめく
れあがって樹脂部分より剥離することもなく、成形品の
信頼性を向上させることができる。また、BGA用基板
やテープ基板のように基板部分が薄い樹脂材やテープ材
のような可撓性のある成形品でも、取り出しハンドによ
り確実に掴んで取り出せるので、装置動作の安定性も向
上させることができる。また、エジェクタピンと成形品
とを離型する手段を別途設ける必要もなく、分離手段が
比較的簡易な構成でモールド金型内に組み込まれている
ので、モールド金型や装置本体の小型化を促進して、製
造コストも安価にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る型閉じ状態にあるモールド金
型の構成を示す断面図である。
【図2】第1実施例に係る型開き状態にあるモールド金
型の構成を示す断面図である。
【図3】第2実施例に係る型閉じ状態にあるモールド金
型の構成を示す断面図である。
【図4】第3実施例に係る型閉じ状態にあるモールド金
型の構成を示す断面図である。
【図5】第4実施例に係る型閉じ状態にあるモールド金
型の構成を示す断面図である。
【図6】第5実施例に係る型閉じ状態にあるモールド金
型の構成を示す断面図である。
【図7】従来の型開き状態にあるモールド金型の構成を
示す断面図である。
【図8】従来の離型後の成形品取り出し動作を示す説明
図である。
【符号の説明】
1 下型 2 下型キャビティインサート 3 ポットインサート 4 下型インサート 5 下型チェイスブロック 6 キャビティ 7 金型ゲート 8 金型ランナ 9 ポット 10 プランジャ 11 下型ガイドブロック 13 下型モールドベース 14 下型サポートピラー 15 下型エジェクタロッド 16 下型エジェクタプレート 17 下型可動プラテン 18 下型エジェクタピンプレート 19 下型リテーナプレート 20 下型スプリング 21 下型エジェクタピン 22 成形品 22a 樹脂部分 22b 基板部分 23 プレス側下エジェクションロッド 24 下型バックプレート 25,25a,25b 固定ボルト 26 皿バネ 27 上型 28 カルインサート 29 上型キャビティインサート 30 上型インサート 31 上型チェイスブロック 32 上型ガイドブロック 33 上型モールドベース 34 上型サポートピラー 35 上型エジェクタピンプレート 36 上型リテーナプレート 37 上型スプリング 38 上型エジェクタピン 39 リターンピン 40 取り出しハンド 41 爪 42 上下動シリンダ 43 シリンダロッド 44a,44b スペーサ 45 スプリング 46 上型エジェクタロッド 47 上型エジェクタプレート 48 プレス側上エジェクションロッド 49 上型バックプレート
フロントページの続き (72)発明者 小林 誠一 長野県埴科郡戸倉町大字上徳間90番地 ア ピックヤマダ株式会社内 (72)発明者 森村 政弘 長野県埴科郡戸倉町大字上徳間90番地 ア ピックヤマダ株式会社内 (72)発明者 大坪 靖 長野県埴科郡戸倉町大字上徳間90番地 ア ピックヤマダ株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被成形品をクランプ可能な金型ブロック
    と、 前記金型ブロックを支持するガイドブロックと、 前記金型ブロックを背面側より挿通して先端を該金型ブ
    ロックに収容された成形品へ突き当てて離型させるエジ
    ェクタピンを型開閉方向に可動に支持するエジェクタピ
    ンプレートと、 前記ガイドブロックを支持すると共に、前記エジェクタ
    ピンプレートに突き当てて押動するエジェクタロッドを
    備えたモールドベースと、 型開閉動作に応じて前記金型ブロックを型開閉方向に可
    動にすることで、該金型ブロックに収容された成形品を
    離型する前に、前記エジェクタピンを前記成形品より分
    離させる分離手段と、 を備えたことを特徴とするモールド金型。
  2. 【請求項2】 前記分離手段は、前記金型ブロックと前
    記ガイドブロックとの間に型開閉方向に設けられた隙間
    を用いて該金型ブロックが可動になっていることを特徴
    とする請求項1記載のモールド金型。
  3. 【請求項3】 型閉じにより前記金型ブロックが前記モ
    ールドベースに支持されたバックプレートとの間に弾装
    された弾性部材の付勢力に抗して前記隙間分だけ押動さ
    れ、型開きを行う際に前記弾性部材の付勢により、前記
    金型ブロックを前記ガイドブロックより前記隙間分だけ
    押動してクランプ面より突出させることを特徴とする請
    求項2記載のモールド金型。
  4. 【請求項4】 型閉じにより前記金型ブロックが前記エ
    ジェクタピンプレートとの間に弾装された弾性部材の付
    勢力に抗して前記隙間分だけ押動され、型開きを行う際
    に前記弾性部材の付勢により、前記金型ブロックを前記
    ガイドブロックより前記隙間分だけ押動してクランプ面
    より突出させることを特徴とする請求項2記載のモール
    ド金型。
  5. 【請求項5】 前記金型ブロックは、インサートブロッ
    クと該インサートブロックを支持するチェイスブロック
    を備えており、前記分離手段は、前記インサートブロッ
    クと前記チェイスブロックとの間に型開閉方向に設けら
    れた隙間を用いて該インサートブロックが型開閉方向に
    可動になっていることを特徴とする請求項1記載のモー
    ルド金型。
  6. 【請求項6】 型閉じにより前記インサートブロックが
    前記チェイスブロックに弾装された弾性部材の付勢力に
    抗して前記隙間分だけ押動され、型開きを行う際に前記
    弾性部材の付勢により、前記インサートブロックを前記
    チェイスブロックより前記隙間分だけ押動してクランプ
    面より突出させることを特徴とする請求項5記載のモー
    ルド金型。
  7. 【請求項7】 被成形品をクランプ可能な金型ブロック
    と、 前記金型ブロックを支持するガイドブロックと、 前記金型ブロックを背面側より挿通して先端を該金型ブ
    ロックに収容された成形品へ突き当てて離型させるエジ
    ェクタピンを型開閉方向に可動に支持するエジェクタピ
    ンプレートと、 前記ガイドブロックを支持すると共に、前記エジェクタ
    ピンプレートに突き当てて押動するエジェクタロッドを
    備えたモールドベースと、 前記モールドベースに備えた上下動シリンダにより前記
    エジェクタピンプレートを上下動させることで、前記金
    型ブロックに収容された成形品を離型する前に、前記エ
    ジェクタピンを前記成形品より分離させる分離手段と、 を備えたことを特徴とするモールド金型。
  8. 【請求項8】 前記エジェクタピンを前記成形品より分
    離させた後、更に型開きを進行させると、前記モールド
    ベースに備えたエジェクタロッドに前記エジェクタピン
    プレートが突き当てられて前記エジェクタピンを前記成
    形品に突き出させて該成形品を前記金型ブロックより離
    型させることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、
    6又は請求項7記載のモールド金型。
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