JP2000033338A - 撥水性コート膜およびその製造方法 - Google Patents

撥水性コート膜およびその製造方法

Info

Publication number
JP2000033338A
JP2000033338A JP10204653A JP20465398A JP2000033338A JP 2000033338 A JP2000033338 A JP 2000033338A JP 10204653 A JP10204653 A JP 10204653A JP 20465398 A JP20465398 A JP 20465398A JP 2000033338 A JP2000033338 A JP 2000033338A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
substrate
repellent
coat film
solution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10204653A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Nakagawa
徹 中川
Sanemori Soga
眞守 曽我
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP10204653A priority Critical patent/JP2000033338A/ja
Publication of JP2000033338A publication Critical patent/JP2000033338A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の撥水性コート膜は基材との密着性が低
く、耐久性が悪い。 【解決手段】 酸化珪素を主成分とするコート膜3に弗
化炭素鎖を含む分子2が含まれ、その密度分布が、ガラ
ス基材1の表面からコート膜の最表面に向かって増大す
る構造とする。その製造方法は、(1)TEOS、水、
酸性触媒が溶解した溶液をガラス基材表面に塗布し、
(2)TEOS、FMOS、水、酸性触媒が溶解した溶
液を、さらに塗布し、(3)それをpH6以下の水溶液
に浸漬した後焼成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラス並の透明性
と、弗素樹脂並の撥水・撥油性を合わせ持つ撥水性コー
ト膜とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の撥水性コート膜は、ガラス並の透
明性と、弗素樹脂並の撥水・撥油性を併せ持つため、調
理機器などの防汚処理膜として広く用いられている弗素
樹脂の代替品や、自動車のフロントガラスの撥水膜とし
て利用が期待されている。
【0003】従来の撥水性コート膜の製造方法は、例え
ば、東京都立工業技術センター研究報告第22号(19
93年)に記載されている。製造方法の模式図を図4に
示す。
【0004】ガラスの前駆体であるテトラエトキシシラ
ン(化学式Si(OC25)4、以下TEOSと略記す
る)、撥水性分子の基となるフルオロアルキルトリメト
キシシラン(化学式CF3(CF2)724Si(OCH3)
3、以下FMOSと略記する)、水、塩酸、およびエタ
ノールからなるコート液を作製する。このコート液内で
は、TEOSとFMOSは徐々に加水分解して、図4の
上部に示すように、Si(OH)4と、CF3(CF2)72
4Si(OH)3となる。加水分解された化合物の一部は
脱水重合反応をする。そして、基材をコート液に浸漬し
た後0.2mm/s以下の速度で引き上げて基材表面に
コート液を塗布する(ディッピング法)。その後、基材
を乾燥してから、400℃で焼成することにより、図4
の下部で示されるような撥水性コート膜が形成される。
ここで、シリカネットワーク20がガラスの特性、CF
3(CF2)724Si基21が撥水性をコート膜に与え
ている。
【0005】しかし、この製法で作られた撥水性コート
膜は、表面を強く擦ると、基材から剥がれることがあ
る。例えば、従来から使用されている弗素樹脂コート膜
に変えてフライパン表面に使用した場合、フライ返しな
どで表面を強く擦られると膜が剥離してしまい、また、
300℃以上の高温に曝されると膜の撥水性が低下して
しまう。
【0006】この撥水性コート膜が基材から剥離しやす
い原因、および、熱劣化する原因は、以下のようであ
る。
【0007】従来のコート液中には加水分解されたFM
OSの一部が脱水重合反応を行わずに存在する。図5
は、従来の撥水性コート膜の模式図である。図5の
(a)に模式的に示すように、基材25とコート液とが
接触するとすぐに撥水性分子23が基材25表面に吸着
してこの表面を撥水性にする。そして、コート膜24は
この撥水性分子23の上に形成される。一般に撥水性の
基材にコートされた膜は基材との結合力が小さく、その
ために図5の(b)に模式的に示すように、コート膜2
4は基材25から剥離し、剥離部26ができやすくな
る。
【0008】また、撥水性コート膜が熱劣化する原因
は、撥水性分子が熱蒸発してコート膜から脱離するため
であり、この脱離は撥水性分子21がシリカネットワー
ク20と化学結合していないことに起因している。これ
は、図4の上部で示した反応で、分子が完全に加水分解
していないためである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の撥
水性コート膜は、表面を強く擦ると、基材から膜が剥離
してしまうという課題があった。また、300℃以上の
高温に曝されると膜の撥水性が低下するという課題があ
った。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、膜が剥離しに
くく、しかも、300℃以上の高温に曝されても撥水性
が低下しない撥水性コート膜およびその製造方法を提供
するものであり、以下の手段で実現される。
【0011】本発明の撥水性コート膜は、酸化珪素を主
成分とするコート膜が基材上に形成され、コート膜内に
は弗化炭素鎖を含む分子が含まれることを特徴とするこ
とによって、弗化炭素鎖を有する分子とシリカネットワ
ークとの間の化学結合が促進され、基材と膜との密着性
を高めた撥水性コート膜を実現する。
【0012】また、本発明の撥水性コート膜の製造方法
は、メトキシシラン化合物またはエトキシシラン化合
物、弗化炭素鎖を含むメトキシシラン化合物または弗化
炭素鎖を含むエトキシシラン化合物、水、および、酸性
触媒が溶解した有機溶液を作製し、これを基材表面に塗
布し、この基材をpH6以下の水溶液または、蒸気にさ
らすことによってコート膜内で加水分解の起こっていな
いメトキシシラン化合物もしくはエトキシシラン化合物
を加水分解し、これを焼成することによって弗化炭素鎖
を有する分子とシリカネットワークとの間の化学結合を
促進することを特徴とする。
【0013】また、本発明の撥水性コート膜は、酸化珪
素を主成分とするコート膜が基材上に形成され、コート
膜内には弗化炭素鎖を含む分子が含まれ、弗化炭素鎖を
含む分子の密度分布が、基材の表面から前記コート膜の
最表面に向かって増大することを特徴とする。このよう
に弗化炭素鎖の密度分布を調整することによって、基材
と膜との密着性を高めた撥水性コート膜を実現する。
【0014】また、本発明の撥水性コート膜の製造方法
は、メトキシシラン化合物またはエトキシシラン化合
物、水、および、酸性触媒が溶解した有機用溶液を作製
し、これを基材表面に塗布する工程、および、メトキシ
シラン化合物またはエトキシシラン化合物、弗化炭素鎖
を含むメトキシシラン化合物または弗化炭素鎖を含むエ
トキシシラン化合物、水、および、酸性触媒が溶解した
有機溶液を作製し、この溶液を前述の基材に塗布する工
程、および、基材を焼成する工程からなることを特徴と
する。この製造方法によって、基材表面に撥水性分子が
存在しない基材との密着性が良好な撥水性コート膜が実
現する。
【0015】また、本発明の撥水性コート膜の製造方法
は、メトキシシラン化合物またはエトキシシラン化合
物、および、水と酸性触媒が溶解した有機溶液を作製
し、これを基材表面に塗布する工程、および、メトキシ
シラン化合物またはエトキシシラン化合物、弗化炭素鎖
を含むメトキシシラン化合物または弗化炭素鎖を含むエ
トキシシラン化合物、水、および酸性触媒が溶解した有
機溶液を作製し、これを前述の基材に塗布する工程、お
よび、この基材をpH6以下の水溶液または蒸気にさら
した後焼成する工程からなることを特徴とする。この方
法によって、基材から剥離しにくく、熱劣化の少ない撥
水性コート膜が実現する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0017】(表1)のA液、B液、および、C液、D
液を用意し、2種類のコート液X、コート液Yの原料と
した。また、基材として厚さ1mm、大きさ50mm角
のガラス板を用いた。
【0018】
【表1】
【0019】(表1)に示した原料を用いて、撥水性コ
ート膜を製作した。その製作手順を(実施の形態1)〜
(実施の形態3)に示す。
【0020】(実施の形態1)(表1)のC液、D液を
用意した。また、基材として厚さ1mm、大きさ50m
m角のガラス板を用意した。
【0021】C液を300mlのビーカに入れ、スター
ラで撹拌しながらD液を少しづつ滴下した。滴下後、1
時間撹拌してコート液Yを作製した。
【0022】基材へのコート液の塗布はディッピング法
によって行った。すなわち、基材の板面がコート液Yの
液面に対して垂直になるようにゆっくり液に浸漬した。
その後、基材を1mm/sの速度で引き上げた。次に、
基材を1.2mol/Lの塩酸水溶液に20分浸漬し、
その後1分純水で流水洗浄した。この塩酸溶液は、pH
0であり、pH6より小さい。次に、室温で1時間乾燥
後、100℃で10分、300℃で30分焼成した。こ
の方法により、透明で撥水性を持つ撥水性コート膜を製
造した。
【0023】また、参照試料として、塩酸溶液に浸漬せ
ずにそのまま焼成したコート膜も作製した。
【0024】次に、作製した撥水性コート膜の耐熱性を
調べた。このために、コート膜を塗布した基材を300
℃に一定時間放置した後、これを室温に戻し、コート膜
表面の純水に対する静的接触角を測定した。図1にその
耐熱試験結果を示す。□は塩酸水溶液に浸漬処理して作
製したコート膜、●は参照試料のコート膜である。これ
から、塩酸中に浸漬処理したコート膜の耐熱性は参照試
料のコート膜の耐熱性よりも向上することが示された。
【0025】また、本実施の形態では基材に塗布したコ
ート膜を塩酸の水溶液に浸漬したが、これを塩酸の蒸気
に曝しても高耐熱性のコート膜が実現した。
【0026】すなわち、図2で示すように、基材にコー
ト液を塗布後、ビーカ10に塩酸1.2mol/Lの水
溶液11を入れて80℃の温度に設定し、基材12をビ
ーカの上に載せて基材12表面のコート膜13が(ここ
ではまだ液状)塩酸蒸気に曝されるようにして20分放
置した。その後基材12を100℃10分、300℃3
0分焼成した。作製されたコート膜13は塩酸水溶液に
浸漬処理したものと同等の耐熱性を持っていた。
【0027】なお、本実施の形態においては塩酸の水溶
液を用いているが、これに限る必要はなく、硝酸の水溶
液、酢酸の水溶液など、pHが6以下の酸性溶液なら何
でも良いことは言うまでもない。
【0028】(実施の形態2)A液を300mlのビー
カに入れ、スターラで撹拌しながらB液を少しづつ滴下
した。滴下後、1時間撹拌してコート液Xを作製した。
【0029】同様にD液を300mlのビーカに入れ、
スターラで撹拌しながらC液を少しづつ滴下した。滴下
後、1時間撹拌してコート液Yを作製した。
【0030】基材へのコート液の塗布はディッピング法
によって行った。すなわち、基材の板面がコート液Xの
液面に対して垂直になるようにゆっくり液に浸漬した。
その後、基材を1mm/sの速度で引き上げた。引き続
き、この基材にコート液Yをコート液Xと同様の方法で
塗布した。そして、基材を室温で1時間乾燥後、100
℃で10分、300℃で30分焼成した。この方法によ
り、透明で撥水性を持つ撥水性コート膜を製造した。
【0031】また、参照試料として、コート液Yのみを
コートした後、焼成したコート膜を作製した。
【0032】次に、コート膜と基材との密着性を以下の
方法で調べた。約5Kg重の加重をかけた乾燥したティ
ッシュペーパ(パルプ100%)で、膜表面を往復10
0回擦った。擦った後の膜の表面を50倍の光学顕微鏡
で観察すると、参照試料のコート膜は基材からはがれて
いた。しかし、本実施の形態で作製したコート膜は、基
材から全く剥離しなかった。
【0033】また、撥水性能の劣化度合いを測定するた
め、上記試験前と試験後の撥水性コート膜の静的接触角
を測定したところ、試験前と試験後の静的接触角は同一
であり、擦り試験によっては、膜の撥水性の低下は観測
されなかった。
【0034】以上のことから、基材との密着性の高い撥
水性コート膜ができることが示された。
【0035】(実施の形態3)(表1)のA液、B液、
およびC液、D液を用意した。また、基材として厚さ1
mm、大きさ50mm角のガラス板を用意した。
【0036】A液を300mlのビーカに入れ、スター
ラで撹拌しながらB液を少しづつ滴下した。滴下後、1
時間撹拌してコート液Xを作製した。
【0037】同様にD液を300mlのビーカに入れ、
スターラで撹拌しながらC液を少しづつ滴下した。滴下
後、1時間撹拌してコート液Yを作製した。
【0038】基材へのコート液の塗布はディッピング法
によって行った。すなわち、基材の板面がコート液Xの
液面に対して垂直になるようにゆっくり液に浸漬した。
その後、基材を1mm/sの速度で引き上げた。引き続
き、コート液Yをコート液Xと同様の方法で基材に塗布
した。次に、基材を1.2mol/Lの塩酸水溶液に2
0分浸漬し、その後1分純水で流水洗浄した。次に、室
温で1時間乾燥後、100℃で10分、300℃で30
分焼成した。この方法により、透明で撥水性を持つ撥水
性コート膜を製造した。
【0039】次に、(実施の形態1)、(実施の形態
2)と同様な方法でコート膜と基材間の密着性、およ
び、300℃における耐熱性を調べた。その結果、乾燥
したティッシュペーパ(パルプ100%)で膜表面を往
復100回擦っても膜が剥離せず、さらに、(実施の形
態2)で作製した膜と同様な耐熱性があった。
【0040】以上のことから、基材との密着性が強く、
しかも、耐熱性の高い撥水性コート膜ができることが示
された。
【0041】次に、本実施の形態の製造方法で作成した
撥水性コート膜の構造を示す。図3は、本実施の形態で
作製した撥水性コート膜の模式図である。1は基材のガ
ラス板、2は弗化炭素鎖を含む撥水性分子、3はシリカ
ネットワーク、5は一層目のコート膜、4は2層目のコ
ート膜を示している。
【0042】この図から分かるように、弗化炭素鎖を含
む分子の密度は、基材からコート膜の最表面に向かって
増大している。これは、次のような現象で生じたものと
考える。
【0043】弗化炭素鎖を含む分子は、一回目の塗布液
であるコート液Xには含まれず、二回目の塗布液である
コート液Yにのみ含まれている。本実施の形態の工程で
は、コート液Xを塗布した後、乾燥焼成せずにコート液
Yを塗布しているので、弗化炭素鎖を含む分子が、コー
ト液Xの塗布で生成される一層目の膜の内部に入り込
む。この弗化炭素鎖を含む分子は、一層目の膜と基材と
の間までは入り込まないので、一層目の膜と基材との密
着力が優れている。したがって、本実施の形態で作製し
た撥水性コート膜は摩耗試験においても膜の基材からの
剥離や撥水性の低下が観測されなかったものである。
【0044】なお、一層目と二層目の膜との境界6には
撥水性分子2が存在するが、コート液Xを乾燥焼成させ
ずにコート液Yを塗布しているので、両方の液に含まれ
るTEOSが、塗布後に焼成する工程において脱水重合
する。したがって、一層目の膜と二層目の膜間の密着力
が優れており、本実施の形態で作製した撥水性コート膜
は摩耗試験においても膜の基材からの剥離や撥水性の低
下が観測されなかった。
【0045】本実施の形態の撥水性コート膜は、基材と
の密着性と耐熱性が高いので、調理機器などの防汚コー
ト膜として利用されている弗素樹脂コートの代替品とも
なる。
【0046】なお、(実施の形態1)〜(実施の形態
3)において、コート液はディッピング法により基材に
塗布されたが、これに限る必要はなく、例えばスピンコ
ート法、噴霧法などによっても塗布可能であることはい
うまでもない。
【0047】また、溶剤として2,2,2−トリフルオ
ロエタノールを用いているので、ディッピングコート時
におけるコート液と基材との濡れ性が良好で、従来方法
よりも速い引き上げ速度でコート液を塗布可能である。
他にも、エタノール、プロパノールなど、TEOSやF
MOSを溶解するものならいずれでも良いことは言うま
でもない。
【0048】さらに、撥水性分子としてFMOSを用い
たが、これに限る必要はなく、例えば、CF3(CF2)n
24Si(OCH3)3でnは1〜15のいずれでもあっ
て良いことは言うまでもない。またCF3(CF2)n2
4Si(OC25)3のようなエトキシシラン化合物であっ
ても良く、nは1〜15のいずれであっても良いことは
言うまでもない。これらの分子はnが大きいと分子が大
きすぎて溶解性が低下し、nが小さくなると撥水性が低
下する。また、これらの分子はnが4以上となると撥水
性などの特性がより良くなるのでより好ましい。
【0049】
【発明の効果】以上、本発明によって基材との密着性が
高い撥水性コート膜が実現できる。また、300℃以上
の温度に曝されても撥水性が低下しにくい撥水性コート
膜が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である撥水性コート膜の
耐熱試験結果を示した図
【図2】塩酸の蒸気を曝すための方法を示した図
【図3】本発明の異なる実施の形態である撥水性コート
膜の模式図
【図4】従来の撥水性コート膜の製造方法の模式図
【図5】従来の撥水性コート膜の模式図
【符号の説明】
1,25 基材 2,22 撥水性分子 3 シリカネットワーク 4 二層目の膜 5 一層目の膜 6 一層目の膜と二層目の膜との境界 10 ビーカ 11 塩酸水溶液 12 コート膜を塗布した基材 13 撥水性コート膜 20 シリカネットワーク 21 撥水基 23 基材表面に吸着した撥水性分子 24 コート膜 26 剥離部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D075 AB01 AE06 BB28Z BB69Z BB76Z BB79Z CA13 CA36 CB06 DA06 DB13 EA07 EB01 EB42 EC07 EC37 4G059 AA01 AC22 FA22 FB03 4J038 CD091 FA211 HA096 HA156 HA336 HA446 JA19 JA37 KA04 KA06 KA12 MA07 MA09 MA12 NA07 NA17 PA19 PA20 PA21 PB02 PB07 PC04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材表面に形成した酸化珪素を主成分とす
    るコート膜と、前記コート膜中に弗化炭素鎖を有する分
    子を備えた撥水性コート膜。
  2. 【請求項2】メトキシシラン化合物またはエトキシシラ
    ン化合物、弗化炭素鎖を含むメトキシシラン化合物また
    は弗化炭素鎖を含むエトキシシラン化合物、水、酸性触
    媒が溶解した有機溶液を作製する工程、 基材表面に前記有機溶液を塗布する工程、 前記基材をpH6以下の水溶液または前記水溶液の蒸気
    にさらす工程、 前記基材を焼成する工程、からなる請求項1に記載され
    た撥水性コート膜の製造方法。
  3. 【請求項3】前記弗化炭素鎖の密度分布が前記基材の表
    面から前記コート膜の表面に向かって増大する請求項1
    記載の撥水性コート膜。
  4. 【請求項4】メトキシシラン化合物またはエトキシシラ
    ン化合物、水、酸性触媒が溶解した第一有機溶液を作製
    する工程、 基材表面に前記第一有機溶液を塗布する工程、 メトキシシラン化合物またはエトキシシラン化合物、弗
    化炭素鎖を含むメトキシシラン化合物または弗化炭素鎖
    を含むエトキシシラン化合物、水、酸性触媒が溶解した
    第二有機溶液を作製する工程、 前記第二有機溶液を前記基材に塗布する工程、 前記基材を焼成する工程、からなる請求項3に記載され
    た撥水性コート膜の製造方法。
  5. 【請求項5】前記第二有機溶液を前記基材に塗布する工
    程と前記基材を焼成する工程との間に、 前記基材をpH6以下の水溶液または前記水溶液の蒸気
    にさらす工程、を有する請求項4記載の、請求項3に記
    載された撥水性コート膜の製造方法。
JP10204653A 1998-07-21 1998-07-21 撥水性コート膜およびその製造方法 Withdrawn JP2000033338A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10204653A JP2000033338A (ja) 1998-07-21 1998-07-21 撥水性コート膜およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10204653A JP2000033338A (ja) 1998-07-21 1998-07-21 撥水性コート膜およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000033338A true JP2000033338A (ja) 2000-02-02

Family

ID=16494067

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10204653A Withdrawn JP2000033338A (ja) 1998-07-21 1998-07-21 撥水性コート膜およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000033338A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012501375A (ja) * 2008-09-19 2012-01-19 カーディアック ペースメイカーズ, インコーポレイテッド リード線の潤滑性、耐摩耗性および温度弾性を改善するための表面改質

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012501375A (ja) * 2008-09-19 2012-01-19 カーディアック ペースメイカーズ, インコーポレイテッド リード線の潤滑性、耐摩耗性および温度弾性を改善するための表面改質

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6395331B1 (en) Transparent substrate bearing an anti-stain, hydrophobic coating, and process for making it
JP2874391B2 (ja) 撥水処理ガラスの製造方法
JP4284083B2 (ja) 多孔質シリカ膜の形成方法
Burgos et al. Condensation and densification mechanism of sol-gel TiO2 layers at low temperature
US6001485A (en) Water repellant glass plate and method for manufacturing the same
CN1168980A (zh) 不起雾抗反射膜和光学元件及其制造方法
JPH05148451A (ja) 物品に非付着性および撥水性を付与する組成物および処理方法
JP3599998B2 (ja) 撥水液および撥水性被膜の製造方法
JP2000033338A (ja) 撥水性コート膜およびその製造方法
JPH0545532B2 (ja)
JP4230623B2 (ja) 厚膜二酸化ケイ素の被覆方法
JP3444153B2 (ja) 撥水性ガラスコート膜及びその製造方法
KR100233768B1 (ko) 발수유리 또는 발수세라믹의 제조 방법
JPH0260397B2 (ja)
JPH09278490A (ja) 撥水性ガラスコート及びその製造方法
JP3225860B2 (ja) 撥液膜の形成方法
JPH1036142A (ja) 撥水性ガラスコート膜の製造方法
JP2003521360A (ja) 防汚性の疎水性コーティングを有する透明基体及びその製法
JP3695936B2 (ja) 撥水膜層を形成するための薄膜形成方法
JP3628881B2 (ja) 撥水液及び撥水性基板の製法
JPH07140302A (ja) 反射防止被膜の製造方法
JPH09190878A (ja) 電磁調理器
JPH0616455A (ja) 撥水性酸化物被膜およびその形成法
JPH06330026A (ja) 撥水皮膜形成溶液
JPH05319869A (ja) ゾルゲル膜およびその形成法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050511

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050519

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050614

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070607

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20070608