JPH0616455A - 撥水性酸化物被膜およびその形成法 - Google Patents

撥水性酸化物被膜およびその形成法

Info

Publication number
JPH0616455A
JPH0616455A JP17137392A JP17137392A JPH0616455A JP H0616455 A JPH0616455 A JP H0616455A JP 17137392 A JP17137392 A JP 17137392A JP 17137392 A JP17137392 A JP 17137392A JP H0616455 A JPH0616455 A JP H0616455A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
compounds
surface layer
water
sol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP17137392A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3268012B2 (ja
Inventor
Ichiro Nakamura
一郎 中村
Seiji Yamazaki
誠司 山崎
Osamu Takahashi
修 高橋
Hiroaki Arai
宏明 荒井
Shigeo Hamaguchi
滋生 浜口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Central Glass Co Ltd
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Central Glass Co Ltd
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Central Glass Co Ltd, Nissan Motor Co Ltd filed Critical Central Glass Co Ltd
Priority to JP17137392A priority Critical patent/JP3268012B2/ja
Priority to US08/034,760 priority patent/US5413865A/en
Publication of JPH0616455A publication Critical patent/JPH0616455A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3268012B2 publication Critical patent/JP3268012B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C17/00Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating
    • C03C17/34Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating with at least two coatings having different compositions
    • C03C17/42Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating with at least two coatings having different compositions at least one coating of an organic material and at least one non-metal coating
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C2217/00Coatings on glass
    • C03C2217/40Coatings comprising at least one inhomogeneous layer

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Geochemistry & Mineralogy (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Surface Treatment Of Glass (AREA)
  • Materials Applied To Surfaces To Minimize Adherence Of Mist Or Water (AREA)
  • Chemically Coating (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】ガラス基板の表面上に形成した薄膜が、金属ア
ルコキシド系化合物或いは金属アセチルアセトネート系
化合物の中から少なくとも1種以上の化合物を二つ以上
選択し、しかも該選択した二つ以上の化合物における平
均分子量が異なるものであって、該二つ以上の化合物を
溶剤とともに混合してコーティング溶液とし、該溶液の
選択する二つ以上の化合物の混合割合の調整又は/及び
該溶液を相対湿度のコントロールのもとに被膜し、加熱
成膜して成る、マイクロピット状又は凹凸状或いは凸状
の表層を有するゾルゲル膜を下地層とし、特定の撥水性
薄膜を被覆した撥水性酸化物被膜。並びにその形成法。 【効果】手軽に容易な膜形成手段でもって被膜を安価に
効率よく得られ、該被膜で制御した特異な形状等を有す
る頑固な表層を持つ下地層とし、撥水性膜を被覆含浸せ
しめたので、格段にその性能を発揮し、光学特性を損な
うことなく、長期に亘り撥水性、密着性、耐久性、耐候
性等に優れるものとなる等、建築用もしくは自動車用窓
材等に有用。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マイクロピット状表
層、凹凸状表層あるいは凸状表層を有し、しかも大きさ
をコントロールすることができるゾルゲル膜を下地層と
し、該下地層膜上にフルオロカーボン基を有するフッ素
含有シラン化合物を用いたコーティング液を塗布、成膜
し積層薄膜とした撥水性酸化物被膜とその形成法に関
し、特にガラス基板上に被膜積層する多層膜において、
ことに特異なゾルゲル膜を下地膜や下層膜として用い特
定した撥水性膜を被膜したので、格段にその性能を発揮
することとなる等、特に長期に亘り光学特性を損なうこ
となく、かつ頑固な密着力で耐摩耗性あるいは耐久性等
が優れたものとなり、建築用もしくは自動車用等の窓
材、各種膜付きガラス物品において有用な撥水性酸化物
被膜およびその形成法を提供するものである。
【0002】
【従来の技術とその問題点】一般に金属酸化物被膜の表
面に凹凸状を形成する方法としては、例えば金属酸化物
被膜をフッ酸やフッ硝酸等でエッチングする方法、ある
いは加熱処理により燃焼分解する有機高分子を金属アル
コキシド溶液中に添加する方法等が知られている。
【0003】ところが金属酸化物被膜をフッ酸やフッ硝
酸等でエッチングする方法では、エッチング用溶液であ
るフッ酸やフッ硝酸等が人体に対し極端に危険な物質で
あってその取り扱いが厄介で作業性が劣るとともに、エ
ッチング工程を付加することでの生産性の低下等があ
り、また加熱処理により燃焼分解する有機高分子を金属
アルコキシド溶液中に添加する方法では、例えば一度形
成されたマイクロピット状表面が400°C以上の加熱
焼成により、被膜の緻密化が起こるため、その加熱処理
条件を種々制御する必要があるという制約があるととも
に、この制約により頑固な被膜を得ることが困難であっ
て、必ずしも容易にとは言い難いものである。
【0004】
【問題点を解決するための手段】本発明は、従来のかか
る問題点に鑑みてなしたものであって、特定の金属アル
コキシド系化合物あるいは金属アセチルアセトネート系
化合物を選び、該化合物の平均分子量が異なるものから
組み合わせ、混合割合を変化させたコーティング溶液と
するようにし、被膜の際の相対湿度を制御することによ
り、充分焼成をしても、独立してしっかりした特異なマ
イクロピット状あるいは凹凸状又は凸状でその形状や大
きさに種々コントロールした表面表層を有し、高密着性
であって耐久性や耐摩耗性とを併せ持ち、単体ではもち
ろん下地材あるいは下層等にことに有用な酸化物薄膜で
あるゾルゲル膜が、高安全で厄介な工程なく、安価に効
率よく得、しかも該特異なマイクロピット状あるいは凹
凸状等の表面のみならず、膜内部にまで特定したフルオ
ロカーボン基を有するフッ素含有シラン化合物を被覆含
浸せしめるようにした新規な撥水性酸化物被膜およびそ
の形成法を提供するものである。
【0005】すなわち、本発明は、ガラス基板の表面上
に形成した薄膜において、該薄膜が金属アルコキシド系
化合物あるいは金属アセチルアセトネート系化合物のな
かから少なくとも1種以上の化合物を二つ以上選択し、
しかも該選択した二つ以上の化合物における平均分子量
が異なるものであって、該二つ以上の化合物を溶剤とと
もに混合してコーティング溶液とし、該溶液の選択する
二つ以上の化合物の混合割合の調整または/および該溶
液を相対湿度のコントロールのもとに被膜し、加熱成膜
して成る、マイクロピット状表層または凹凸状表層、あ
るいは凸状表層であるゾルゲル膜を下地層とし、該下地
層膜上に、フルオロカーボン基を有するフッ素含有シラ
ン化合物からなるコーティング液を塗布、加熱して成る
積層薄膜であることを特徴とする撥水性酸化物被膜。
【0006】ならびに、前記選択した二つ以上の化合物
における異なる平均分子量としては、一つの低平均分子
量の化合物が数千であって、他の一つ以上の高平均分子
量の化合物が数万乃至数十万であることから成るゾルゲ
ル膜を下地層としたことを特徴とする上述した撥水性酸
化物被膜。
【0007】さらに、前記選択する二つ以上の化合物の
混合割合の調整が、高平均分子量の化合物1molに対
して、低平均分子量の化合物が0.1〜30molであ
ることから成るゾルゲル膜を下地層としたことを特徴と
する上述した撥水性酸化物被膜。
【0008】さらにまた、前記マイクロピット状表層ま
たは凹凸状表層、あるいは凸状表層が、10〜100n
mの径であることから成るゾルゲル膜を下地層としたこ
とを特徴とする上述した撥水性酸化物被膜。
【0009】さらにまた、前記フルオロカーボン基を有
するフッ素含有シラン化合物からなるコーティング液
が、アルコール溶液であり、その固形分濃度が酸化物換
算で0.1〜5wt%であることを特徴とする上述した
撥水性酸化物被膜。
【0010】さらにまた、前記フルオロカーボン基を有
するフッ素含有シラン化合物からなるコーティング液を
塗布し、前記成膜する加熱温度が、100〜400℃で
あることを特徴とする上述した撥水性酸化物被膜。
【0011】また、ガラス基板の表面上に形成した薄膜
において、該薄膜が金属アルコキシド系化合物あるいは
金属アセチルアセトネート系化合物のなかから少なくと
も1種以上の化合物を二つ以上選択し、しかも該選択し
た二つ以上の化合物における平均分子量が異なるもので
あって、該二つ以上の化合物を溶剤とともに混合してコ
ーティング溶液とし、該溶液の選択する二つ以上の化合
物の混合割合の調整または/および該溶液を相対湿度の
コントロールのもとに被膜し、100°C以上の温度で
加熱成膜して成るゾルゲル膜を形成し、該ゾルゲル膜上
に、フルオロカーボン基を有するフッ素含有シラン化合
物からなるコーティング液を塗布、加熱して成膜するこ
とで積層薄膜を形成することを特徴とする撥水性酸化物
被膜の形成法。
【0012】ならびに、前記コーティング溶液を、1〜
10C.P.に粘度調製することでゾルゲル膜を形成す
ることを特徴とする上述した撥水性酸化物被膜の形成
法。さらに、前記コーティング溶液の酸化物換算固形分
濃度が0.01〜10wt%であることでゾルゲル膜を
形成することを特徴とする上述した撥水性酸化物被膜の
形成法。
【0013】さらに、前記相対湿度が、20〜80%で
あることでゾルゲル膜を形成することを特徴とする上述
した撥水性酸化物被膜の形成法。さらにまた、ガラス基
板の表面上に形成した薄膜において、該薄膜が金属アル
コキシド系化合物あるいは金属アセチルアセトネート系
化合物のなかから少なくとも1種以上の化合物を二つ以
上選択し、しかも該選択した二つ以上の化合物における
平均分子量が異なるものであって、該二つ以上の化合物
を溶剤とともに混合してコーティング溶液とし、該溶液
の選択する二つ以上の化合物の混合割合の調整または/
および該溶液を相対湿度のコントロールのもとに被膜
し、600℃以上に加熱成膜して成る、マイクロピット
状表層または凹凸状表層、あるいは凸状表層であるゾル
ゲル膜を形成し、該ゾルゲル膜上に、フルオロカーボン
基を有するフッ素含有シラン化合物を溶剤と混合攪拌
し、1〜7C.P.に粘度調整したコーティング液を塗
布し、100〜400℃で加熱して成膜することで積層
薄膜を形成することを特徴とする撥水性酸化物被膜の形
成法をそれぞれ提供するものである。
【0014】ここで、前記したように、金属アルコキシ
ド系化合物あるいは金属アセチルアセトネート系化合物
のなかから少なくとも1種以上の化合物を二つ以上選択
したのは、該両化合物は安定性があって、溶液調製の
際、例えば平均分子量の制御が容易であり、成膜した前
記マイクロピット状表層、凹凸状表層あるいは凸状表層
の種々の表面形状を有する酸化物薄膜の透明性や硬度が
高く、耐久性にも優れたものとなり、比較的安価で入手
し易いものであるので該両化合物を用いることとした。
【0015】また、金属アルコキシド系化合物として
は、金属にすべてアルコキシ基のみが結合した場合、す
なわちメトキシド、エトキシド、イソプロポキシド等の
みならず、その一部がメチル基、エチル基等に置換した
もの、例えばモノメチルアルコキシド、モノエチルアル
コキシド等を含むものである。さらにまた、金属アセチ
ルアセトネート系化合物としては、金属にすべてアセチ
ルアセトン基のみが結合した場合のみならず、その一部
がメチルアルコキシ基、エチルアルコキシ基等に置換し
たものを含むものである。
【0016】さらに前記金属としては、格別特定するも
のではないが、Si、TiまたはZrを選択するのが好
ましく、具体的なものとしては、例えばテトラメトキシ
シラン〔Si(OMe)4 Me:CH3 〕、テトラエ
トキシシラン〔Si(OEt)4 Et:C2 5 〕、
メチルトリエトキシシラン〔MeSi(OEt)3 〕、
メチルトリメトキシシラン〔MeSi(OMe)3 〕、
チタンテトライソプロポキシド〔Ti(OーisoーP
r)4 Pr:C3 7 〕、チタンアセチルアセトネー
ト〔Ti(CH2 COCH2 COCH3 4 〕、ジルコ
ニウムノルマルブトキシド〔Zr(OーnーBu)4
Bu:C4 9 〕、ジルコニウムアセチルアセトネート
〔Zr(CH2 COCH2 COCH3 4 〕等が好適で
あり、他に例えばジメチルジエトキシシラン、ジメチル
ジメトキシシラン、チタンテトラノルマルブトキシド、
ジルコニウムテトライソプロポキシド、ジルコニウムテ
トラオクチレート等がある。
【0017】さらにまた、前記選択した二つ以上の化合
物における平均分子量が異なるものとしたのは、被膜し
た薄膜の表層をマイクロピット状、凹凸状あるいは凸状
とするためであり、混合する2種以上の化合物の平均分
子量は数千(具体的には800〜8000程度、好まし
くは2000〜7000程度)と数万(具体的には10
000〜70000程度)、あるいは数千と数十万(具
体的には100000〜400000程度)の組み合わ
せがよいものである。
【0018】一方、平均分子量の制御は、溶液を調製す
る際において、触媒の種類(例えば塩酸、硝酸、酢酸
等)、その添加量すなわちPH値(例えばPH=1〜
6、好ましくは2〜4)および反応温度(例えば20〜
80°C、好ましくは25〜70°C)等によって、加
水分解反応過程あるいは縮重合過程をコントロールする
ことにより行うものである。ただし、化合物によっては
それぞれ反応時間等も異なり、必ずしもすべてに共通し
ない場合もあり得るものである。
【0019】また、マイクロピット状表層、凹凸状表層
あるいは凸状表層の形状の制御は、混合する2種以上の
化合物の平均分子量が数千と数万、あるいは数千と数十
万である化合物の混合割合が、その溶質モル比(酸化物
換算)で0.1〜30程度であり、0.1未満あるいは
30を超えると平坦な平面形状となるものである。なか
でも1〜20程度が好ましく、より好ましくはマイクロ
ピット状表層では2〜5.5程度、凹凸状表層では5.
5〜7程度、凸状では7〜15程度である。また、前記
表層におけるそれぞれの大きさは被膜する際の相対湿度
により制御することがてき、約20%程度の場合約10
nm程度となり、約80%程度の場合約100nm程度
となる。
【0020】また、前記金属アルコキシド系化合物ある
いは金属アセチルアセトネート系化合物のアルコール溶
液中の濃度については、0.01wt%程度以上が好ま
しく、これ未満であれば均一な前記3種類の表面形状表
層を有する被膜を次第に形成し難くなり、他方、10w
t%程度を超えると、溶液が粘稠となり、前記3種類の
表層形状はあるものの、クラックの発現等があり、加え
て膜付け自体が困難となるものである。さらに本アルコ
ール溶液におけるアルコール溶媒としては、メチルアル
コール、イソプロピルアルコールあるいは1ーブタノー
ル等が採用できるものである。
【0021】さらにまた、ガラス基板への膜付け法とし
ては、ディッピング法、スプレー法、フローコート法あ
るいはスピンコート法等既知の塗布手段が適宜採用し得
るものである。また前記コーティング溶液を被膜後、1
層の薄膜を形成する毎に、約100°C程度の雰囲気温
度下で約30分間以内程度の乾燥を行い、前記3種類の
表層形状を有したゲル膜を形成することが好ましいもの
である。
【0022】またさらに、本発明の3種類の表面形状表
層については、縮重合度の違いによる形成であって、膜
を強固にするための焼成(例えば約500°C以上)に
よっても消失することもなく、しかも独立したピット、
凹凸および凸状物が表面および基板との界面付近まで形
成されており、走査電子顕微鏡による1万倍で明確に観
察が可能である等、膜強度に優れるしかっりした前記3
種類の表面形状表層とできるものである。
【0023】また例えばHF等によるエッチングでは、
その構造上エッチングされ易い部分とされ難い部分とが
あって、エッチングされ易い部分がピット状のものとな
るので、どちらかと言えば連続的であり、膜厚もピット
制御も困難であり、前記倍率でのピット観察では観察が
困難である。また例えばゾルゲル膜での有機物、溶媒、
水分の焼成等による多孔質化では、通常250〜300
°C付近の焼成で膜全体が一度多孔質化するが、500
°C以上で焼成した場合、膜の緻密、硬化が起こり、無
孔化も同時に起こり、ピット状のものは膜表面および内
部でなくなり、走査電子顕微鏡では3〜5万倍で観察し
ても、表面形状は平坦である等、従来法のものと本発明
のマイクロピット状表層、凹凸状表層あるいは凸状表層
とでは明らかに異なるものであった。
【0024】また、前記フルオロカーボン基を有するフ
ッ素含有シラン化合物としては、例えばCF3 CH2
2 Si(OCH3 3 、CF3 (CF2 5 CH2
2Si(OCH3 3 、CF3 (CF2 7 CH2
2 Si(OCH3 3 、CF3 (CF2 7 CH2
2 CH3 Si(OCH3 2 等、さらにはCF3 (C
2 7 CH2 CH2 SiCl3 等あるいはこれらの部
分加水分解物などが採用できるものである。
【0025】さらに、前記フルオロカーボン基を有する
フッ素含有シラン化合物の第2のアルコール溶液中の固
形分濃度については、酸化物換算で0.1〜5wt%で
あり、0.1wt%未満では被膜への撥水性の付与が不
十分、例えば水に対する接触角が60〜70°程度であ
り、5wt%を超えても撥水性はもはや向上しなくな
り、水に対する接触角は110〜115°程度に留ま
り、それ以上良化しなくなり、実効が得られないためで
ある。
【0026】またさらに、前記ガラス基板としては、無
機質の透明板ガラスであって、無色または着色、ならび
にその種類あるいは色調、形状等に特に限定されるもの
ではなく、さらに曲げ板ガラスとしてはもちろん、各種
強化ガラスや強度アップガラス、平板や単板で使用でき
るとともに、複層ガラスあるいは合せガラスとしても使
用できることは言うまでもない。
【0027】
【作用】前述したとおり、本発明のマイクロピット状表
層、凹凸状表層あるいは凸状表層を有するゾルゲル膜を
下地層薄膜とし、特定した撥水性薄膜を被膜成膜した撥
水性酸化物被膜、ならびにその形成法により、上述した
特定系の二つの化合物を選び、該化合物の平均分子量が
異なるものを少なくとも組み合わせることで、高温焼成
しても、緻密化することなく、従来より独立性があって
深見のある、明確でしっかりしたマイクロピット状、凹
凸状あるいは凸状表層となり、しかも該3種類の表面表
層の形状とその径を制御でき、付着性も向上し頑固な薄
膜とすることでき、ガラス基板との界面はもちろん、多
層膜での膜と膜の界面においても密着性を格段に向上せ
しめ、被覆含浸した撥水性薄膜を含め、優れた耐候性、
耐久性を有するものとなり、透明で硬度が高い、しかも
長期に亘り撥水性能はもちろん、光学特性等も充分に満
足できるものとでき、従来屋外では使用でき難いもので
も使用できるようになる等となり、高安全性で厄介な工
程なく、安価に効率よく得られることとなるものであ
る。
【0028】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。ただし本発明は係る実施例に限定されるものではな
い。
【0029】実施例1 大きさ約100mmx100mm、厚さ約2mmのクリ
ア・フロートガラス基板を中性洗剤、水すすぎ、アルコ
ールで順次洗浄し、乾燥した後、アセトンで払拭し被膜
用ガラス基板とした。
【0030】シリコンエトキシド(平均分子量:約3,
000,固形分濃度:約30wt%)約20.0g、シ
リコンエトキシド(平均分子量:約100,000,固
形分濃度:約6wt%)約28.6gをビーカーに入
れ、低平均分子量の固形分/高平均分子量の固形分を約
3.5のmol比とし、イソプロピルアルコール約50
gならびに1ーブタノール約100gで希釈し、約15
時間攪拌してコーティング溶液を得た。
【0031】ついで、該溶液をディッピング法により前
記ガラス基板表面に、約23℃、相対湿度約50%の環
境で被膜し、約270°Cで約10分間加熱してゲル膜
を形成し、膜厚が約150nmのSiO2 薄膜を成膜し
た。該薄膜を走査電子顕微鏡により、約2万倍の倍率で
表面形状状態を観察したところ、図1に示すように、マ
イクロピット状表層となっていた。
【0032】次いで該薄膜上に、あらかじめ、ヘプタデ
カトリデシルフルオロアルキルシラン〔CF3 (C
2 7 CH2 CH2 Si(OCH3 3 1gとイソプ
ロピルアルコール48g、60%硝酸1gをビーカーに
入れ、常温で充分に混合攪拌し、フルオロアルキルトリ
メトキシランの部分加水分解溶液を調製したものを塗布
し、約250℃に設定された電気炉に約30分間入れ、
撥水処理を行った。膜厚は数十nm程度であった。
【0033】得られた積層薄膜付きガラス基板につい
て、下記の試験を行った。 (撥水性試験)大気中(約25℃)での水に対する接触
角を、協和界面科学製CAーA型を用いて測定した。
【0034】(耐久性試験)自動車用ワイパーブレード
による摺動耐久性により評価した。 条件;上水を滴下しながら、約105gの荷重をかけて
約3万回(往復を1回とする)の摺動を行い、接触角の
低下量で評価した。
【0035】その結果は表1に示すように、初期接触角
が約113°で上水3万回摺動後接触角が約87°程度
であり、所期の性能を有するものであった。 (耐候性試験)キセノン照射により評価した。
【0036】条件;約180w/m2 、1サイクル約1
80時間、最後の約25分間は温度20℃の上水をスプ
レーした。また照射時のガラス基板の表面温度は約53
℃程度であり、接触角の経時変化で評価した。
【0037】その結果は図9に示すように、初期接触角
が約113°であるものが、照射時間約2000時間後
でも約85°程度に留まり、所期の性能を有するもので
あった。
【0038】実施例2 実施例1と同様なガラス基板に、実施例1のシリコンエ
トキシド約30gと実施例1の例1のシリコンエトキシ
ド約23.1gをビーカーに入れ、低平均分子量の固形
分/高平均分子量の固形分を約6.5のmol比とし、
他は実施例1と同様とした。図2に示すように、凹凸状
表層となっていた。次いで実施例1と同様に撥水処理を
行った。膜厚は数十nm程度であった。
【0039】得られた積層薄膜付きガラス基板につい
て、実施例1と同様の評価を行ったところ、耐久性試験
は表1に示すように、初期接触角が約111°で上水3
万回摺動後接触角が約75°程度であり、耐候性試験は
図9に示すように、初期接触角が約111°であるもの
が、照射時間約2000時間後でも約88°程度に留ま
り、所期の性能を有するものであった。
【0040】実施例3 実施例1と同様なガラス基板に、実施例1のシリコンエ
トキシド約40gと実施例1の例1のシリコンエトキシ
ド約18.2gをビーカーに入れ、低平均分子量の固形
分/高平均分子量の固形分を約11のmol比とし、他
は実施例1と同様とした。図3に示すように、凸状表層
となっていた。次いで実施例1と同様に撥水処理を行っ
た。膜厚は数十nm程度であった。
【0041】得られた積層薄膜付きガラス基板につい
て、実施例1と同様の評価を行ったところ、耐久性試験
は表1に示すように、初期接触角が約112°で上水3
万回摺動後接触角が約77°程度であり、耐候性試験は
図9に示すように、初期接触角が約112°であるもの
が、照射時間約2000時間後でも約78°程度に留ま
り、所期の性能を有するものであった。
【0042】実施例4 実施例1と同様なガラス基板に、実施例1において使用
したコーティング溶液を使用し、成膜時の相対湿度を約
35%とし、その他は実施例1と同様にした。図4に示
すように、マイクロピット状表層となっており、そのピ
ットの径が約10〜20nmとなっていた。次いで実施
例1と同様に撥水処理を行い、膜厚も同程度であった。
【0043】得られた積層薄膜付きガラス基板につい
て、実施例1と同様の評価を行ったところ、耐久性試験
は表1に示すようになり、耐候性試験も実施例1とほぼ
同様となり、所期の性能を有するものであった。
【0044】実施例5 実施例1と同様なガラス基板に、実施例1において使用
したコーティング溶液を使用し、成膜時の相対湿度を約
45%とし、その他は実施例1と同様にした。図5に示
すように、マイクロピット状表層となっており、そのピ
ットの径が約50〜60nmとなっていた。次いで実施
例1と同様に撥水処理を行い、膜厚も同程度であった。
【0045】得られた積層薄膜付きガラス基板につい
て、実施例1と同様の評価を行ったところ、耐久性試験
は表1に示すようになり、耐候性試験も実施例1とほぼ
同様となり、所期の性能を有するものであった。
【0046】実施例6 実施例1と同様なガラス基板に、実施例1において使用
したコーティング溶液を使用し、成膜時の相対湿度を約
70%とし、その他は実施例1と同様にした。図6に示
すように、マイクロピット状表層となっており、そのピ
ットの径が大きくなっており、約100nm以上となっ
ていた。次いで実施例1と同様に撥水処理を行った。
【0047】得られた積層薄膜付きガラス基板につい
て、実施例1と同様の評価を行ったところ、耐久性試験
は表1に示すようになり、耐候性試験も実施例1とほぼ
同様となり、所期の性能を有するものであった。
【0048】比較例1 シリコンエトキシド(平均分子量:約100,000,
固形分濃度:約6wt%)を約200gをビーカーには
かりとり、そのままコーティング溶液とした。それ以外
は実施例1と同様とし、次いで実施例1と同様に撥水処
理を行った。
【0049】得られた膜のSiO2 膜の表面表層の形状
は、図7に示すように、平坦であって、耐久性試験は表
1に示すように、初期接触角が約110°で上水3万回
摺動後接触角が約20°程度であり、耐候性試験は図9
に示すように、初期接触角が約110°であるものが、
照射時間約2000時間後でも約62°程度になり、所
期のものとは到底言えないものであった。
【0050】比較例2 比較例1と同様にして、得られた試料を約0.2wt%
HF水溶液で約5分間表面処理を施した。次いで実施例
1と同様に撥水処理を行った。
【0051】HF処理後の膜表面表層は、図8に示すよ
うに、実施例2と同様に凹凸状になっていた。得られた
ものは、比較例1と同様に、到底所期のものとは言えな
いものであった。
【0052】
【表1】
【0053】
【発明の効果】以上前述したように、本発明の撥水性酸
化物被膜およびその形成法によれば、手軽に容易な膜形
成手段でもって被膜を安価に効率よく得られ、該被膜に
おいて制御した特異な形状、径を有する頑固なマイクロ
ピット状、凹凸状あるいは凸状となる表層を有する金属
酸化物薄膜を得て下地層とし、特定した撥水性酸化物薄
膜を含浸被覆したことにより、格段にその性能を発揮し
て、光学特性を損なうことなく、撥水性、密着性、耐擦
傷性、耐久性ならびに耐候性等に優れるものとなる等、
建築用もしくは自動車用窓材をはじめ、各種ガラス物品
等、ことに自動車等の窓材におけるワイパー摺動部にお
いて好適に採用できる、有用な撥水性酸化物被膜および
その形成法を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における、本発明のマイクロピット状
表層を有するゾルゲル膜の表層面を、走査電子顕微鏡で
観察処理した写真であって、マイクロピット状表層の状
態を詳細に示す図である。
【図2】実施例2における、本発明の凹凸状表層を有す
るゾルゲル膜の表層面を、走査電子顕微鏡で観察処理し
た写真であって、凹凸状表層の状態を詳細に示す図であ
る。
【図3】実施例3における、本発明の凸状表層を有する
ゾルゲル膜の表層面を、走査電子顕微鏡で観察処理した
写真であり、凸状表層の状態を詳細に示す図である。
【図4】実施例4における、成膜時の相対湿度約35%
で得た本発明のマイクロピット状表層を有するゾルゲル
膜の表層面を、走査電子顕微鏡で観察処理した写真であ
り、ピットの大きさ約10〜20nmであるマイクロピ
ット状表層の状態を詳細に示す図である。
【図5】実施例5における、成膜時の相対湿度約45%
で得た本発明のマイクロピット状表層を有するゾルゲル
膜の表層面を、走査電子顕微鏡で観察処理した写真であ
り、ピットの大きさ約50〜60nmであるマイクロピ
ット状表層の状態を詳細に示す図である。
【図6】実施例6における、成膜時の相対湿度約70%
で得た本発明のマイクロピット状表層を有するゾルゲル
膜の表層面を、走査電子顕微鏡で観察処理した写真であ
り、ピットの大きさ約100nm以上であるマイクロピ
ット状表層の状態を詳細に示す図である。
【図7】比較例1における、平坦表面を有するゾルゲル
膜の表層面を、走査電子顕微鏡で観察処理した写真であ
り、平坦表面の状態を詳細に示す図である。
【図8】比較例2における、比較例1で得たゾルゲル膜
をHF処理した表層面を、走査電子顕微鏡で観察処理し
た写真であり、凹凸状表面表層の状態を詳細に示す図で
ある。
【図9】実施例1乃至3と比較例1における、耐候性試
験の結果を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 修 三重県松阪市大口町1510 セントラル硝子 株式会社テクニカルセンター内 (72)発明者 荒井 宏明 三重県松阪市大口町1510 セントラル硝子 株式会社テクニカルセンター内 (72)発明者 浜口 滋生 三重県松阪市大口町1510 セントラル硝子 株式会社テクニカルセンター内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス基板の表面上に形成した薄膜にお
    いて、該薄膜が金属アルコキシド系化合物あるいは金属
    アセチルアセトネート系化合物のなかから少なくとも1
    種以上の化合物を二つ以上選択し、しかも該選択した二
    つ以上の化合物における平均分子量が異なるものであっ
    て、該二つ以上の化合物を溶剤とともに混合してコーテ
    ィング溶液とし、該溶液の選択する二つ以上の化合物の
    混合割合の調整または/および該溶液を相対湿度のコン
    トロールのもとに被膜し、加熱成膜して成る、マイクロ
    ピット状表層または凹凸状表層、あるいは凸状表層であ
    るゾルゲル膜を下地層とし、該下地層膜上に、フルオロ
    カーボン基を有するフッ素含有シラン化合物からなるコ
    ーティング液を塗布、加熱して成る積層薄膜であること
    を特徴とする撥水性酸化物被膜。
  2. 【請求項2】 前記選択した二つ以上の化合物における
    異なる平均分子量としては、一つの低平均分子量の化合
    物が数千であって、他の一つ以上の高平均分子量の化合
    物が数万乃至数十万であることから成るゾルゲル膜を下
    地層としたことを特徴とする請求項1記載の撥水性酸化
    物被膜。
  3. 【請求項3】 前記選択する二つ以上の化合物の混合割
    合の調整が、高平均分子量の化合物1molに対して、
    低平均分子量の化合物が0.1〜30molであること
    から成るゾルゲル膜を下地層としたことを特徴とする請
    求項1ならびに2記載の撥水性酸化物被膜。
  4. 【請求項4】 前記マイクロピット状表層または凹凸状
    表層、あるいは凸状表層が、10〜100nmの径であ
    ることから成るゾルゲル膜を下地層としたことを特徴と
    する請求項1乃至3記載の撥水性酸化物被膜。
  5. 【請求項5】 前記フルオロカーボン基を有するフッ素
    含有シラン化合物からなるコーティング液が、アルコー
    ル溶液であり、その固形分濃度が酸化物換算で0.1〜
    5wt%であることを特徴とする請求項1記載の撥水性
    酸化物被膜。
  6. 【請求項6】 前記フルオロカーボン基を有するフッ素
    含有シラン化合物からなるコーティング液を塗布し、前
    記成膜する加熱温度が、100〜400℃であることを
    特徴とする請求項1および5記載の撥水性酸化物被膜。
  7. 【請求項7】 ガラス基板の表面上に形成した薄膜にお
    いて、該薄膜が金属アルコキシド系化合物あるいは金属
    アセチルアセトネート系化合物のなかから少なくとも1
    種以上の化合物を二つ以上選択し、しかも該選択した二
    つ以上の化合物における平均分子量が異なるものであっ
    て、該二つ以上の化合物を溶剤とともに混合してコーテ
    ィング溶液とし、該溶液の選択する二つ以上の化合物の
    混合割合の調整または/および該溶液を相対湿度のコン
    トロールのもとに被膜し、100°C以上の温度で加熱
    成膜して成るゾルゲル膜を形成し、該ゾルゲル膜上に、
    フルオロカーボン基を有するフッ素含有シラン化合物か
    らなるコーティング液を塗布、加熱して成膜することで
    積層薄膜を形成することを特徴とする撥水性酸化物被膜
    の形成法。
  8. 【請求項8】 前記コーティング溶液を、1〜10C.
    P.に粘度調製することでゾルゲル膜を形成することを
    特徴とする請求項7記載の撥水性酸化物被膜の形成法。
  9. 【請求項9】 前記コーティング溶液の酸化物換算固形
    分濃度が0.01〜10wt%であることでゾルゲル膜
    を形成することを特徴とする請求項7ならびに8記載の
    撥水性酸化物被膜の形成法。
  10. 【請求項10】 前記相対湿度が、20〜80%である
    ことでゾルゲル膜を形成することを特徴とする請求項7
    乃至9記載の撥水性酸化物被膜の形成法。
  11. 【請求項11】 ガラス基板の表面上に形成した薄膜に
    おいて、該薄膜が金属アルコキシド系化合物あるいは金
    属アセチルアセトネート系化合物のなかから少なくとも
    1種以上の化合物を二つ以上選択し、しかも該選択した
    二つ以上の化合物における平均分子量が異なるものであ
    って、該二つ以上の化合物を溶剤とともに混合してコー
    ティング溶液とし、該溶液の選択する二つ以上の化合物
    の混合割合の調整または/および該溶液を相対湿度のコ
    ントロールのもとに被膜し、600℃以上に加熱成膜し
    て成る、マイクロピット状表層または凹凸状表層、ある
    いは凸状表層であるゾルゲル膜を形成し、該ゾルゲル膜
    上に、フルオロカーボン基を有するフッ素含有シラン化
    合物を溶剤と混合攪拌し、1〜7C.P.に粘度調整し
    たコーティング液を塗布し、100〜400℃で加熱し
    て成膜することで積層薄膜を形成することを特徴とする
    撥水性酸化物被膜の形成法。
JP17137392A 1992-01-31 1992-06-30 撥水性酸化物被膜およびその形成法 Expired - Fee Related JP3268012B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17137392A JP3268012B2 (ja) 1992-06-30 1992-06-30 撥水性酸化物被膜およびその形成法
US08/034,760 US5413865A (en) 1992-01-31 1993-01-29 Water-repellent metal oxide film and method of forming same on glass substrate

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17137392A JP3268012B2 (ja) 1992-06-30 1992-06-30 撥水性酸化物被膜およびその形成法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0616455A true JPH0616455A (ja) 1994-01-25
JP3268012B2 JP3268012B2 (ja) 2002-03-25

Family

ID=15921983

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17137392A Expired - Fee Related JP3268012B2 (ja) 1992-01-31 1992-06-30 撥水性酸化物被膜およびその形成法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3268012B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0658525A2 (en) * 1993-11-10 1995-06-21 Central Glass Company, Limited Multilayered water-repellent film and method of forming same on glass substrate
EP0678344A2 (en) * 1994-04-18 1995-10-25 Nippon Sheet Glass Co., Ltd. Method for forming water-repellant film
EP0967297A1 (en) * 1997-12-04 1999-12-29 Nippon Sheet Glass Co., Ltd. Process for the production of articles covered with silica-base coats
US6403225B1 (en) 1998-11-10 2002-06-11 Nissan Motor Co., Ltd. Article superior in slipping waterdrops down surface thereof

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0658525A2 (en) * 1993-11-10 1995-06-21 Central Glass Company, Limited Multilayered water-repellent film and method of forming same on glass substrate
EP0658525A3 (en) * 1993-11-10 1995-09-13 Central Glass Co Ltd Multi-layer, water-repellent film and process for its production on a glass substrate.
EP0866037A3 (en) * 1993-11-10 1999-02-10 Central Glass Company, Limited Multilayered water-repellent film and method of forming same on glass substrate
EP0678344A2 (en) * 1994-04-18 1995-10-25 Nippon Sheet Glass Co., Ltd. Method for forming water-repellant film
EP0678344A3 (en) * 1994-04-18 1997-11-12 Nippon Sheet Glass Co., Ltd. Method for forming water-repellant film
EP0967297A1 (en) * 1997-12-04 1999-12-29 Nippon Sheet Glass Co., Ltd. Process for the production of articles covered with silica-base coats
EP0967297A4 (en) * 1997-12-04 2007-08-22 Nippon Sheet Glass Co Ltd METHOD FOR THE PRODUCTION OF ARTICLES COATED WITH SILICATING COATINGS
US6403225B1 (en) 1998-11-10 2002-06-11 Nissan Motor Co., Ltd. Article superior in slipping waterdrops down surface thereof

Also Published As

Publication number Publication date
JP3268012B2 (ja) 2002-03-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2716302B2 (ja) マイクロピット状表層を有する酸化物薄膜および該薄膜を用いた多層膜、ならびにその形成法
US5413865A (en) Water-repellent metal oxide film and method of forming same on glass substrate
JP2670724B2 (ja) 物品に非付着性および撥水性を付与する組成物および処理方法
JP2004130785A (ja) 容易にきれいになる、耐熱性表面コーティングを備えたきれいにし易い装置
JP3454110B2 (ja) 撥水性ガラス
JP3883366B2 (ja) 高滑水性基板およびその製造方法
JP3413286B2 (ja) 撥水性ガラスおよびその製造方法
JPH11513359A (ja) 表面に不粘着性および非湿潤性を与える系
JPH11512764A (ja) 不粘着性および非湿潤性を与える材料
JPH0616455A (ja) 撥水性酸化物被膜およびその形成法
JP3397394B2 (ja) ゾルゲル膜形成用コーテイング溶液と該ゾルゲル膜を下地層とした撥水性酸化物被膜の形成法
JPH09202651A (ja) 親水性被膜及びその形成法
JPH09132433A (ja) ゾルゲル膜及び該膜を用いた撥水性ガラス
JP3426284B2 (ja) 撥水性ガラスおよびその製造方法
JP2758330B2 (ja) 撥水処理剤、その撥水処理基材およびその製法
JP3296590B2 (ja) ゾルゲル膜およびその形成法
JPH0913018A (ja) 撥水被膜用組成物および撥水ガラス
JP4111558B2 (ja) 撥水性のガラスの製法
JP2005281132A (ja) 撥水性のガラスの製法
JP3992949B2 (ja) ピット状もしくは凹凸状の表面形状を有する下地膜用ゾルゲル膜を形成するための塗布液、及び下地膜用ゾルゲル膜を得る方法
JP3187499B2 (ja) 撥水性酸化物被膜の形成法
JP3585418B2 (ja) 防曇性基材およびその形成方法
JP4175880B2 (ja) 凸状又は凹状若しくは凹凸状の表面形状を有するゾルゲル膜及び塗布液並びに製法
JP2901833B2 (ja) ゾルゲル膜およびその形成法
JP3744736B2 (ja) 高滑水性基材およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080111

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090111

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100111

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees