JP2000033149A - パチンコ遊技機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ＣＲＴ，液晶等の電子ディスプレイが設けら
れたパチンコ遊技機であって、画像制御回路基板を交換
するだけでディスプレイ表示が大きく変わり、多様な機
種を低コストで提供できるようにするとともに、遊技制
御回路基盤の負担を軽減させる。 【解決手段】 画像制御回路基板１３に当たり用および
外れ用の多数の背景，キャラクタ，図柄停止パターン等
が記憶させておいて、遊技制御回路基盤１０からはその
画像データ選択コマンドや図柄変動開始コマンド，図柄
停止パターン表示開始コマンド，図柄停止表示コマンド
を夫々順に送信するだけで、大当たり時および外れ時に
電子ディスプレイ２にその表示を動画として自在に表示
することができるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、遊技盤にＣＲＴ，
液晶等のドットマトリックス型電子ディスプレイが設け
られ、遊技の進行に伴い様々なキャラクタや図柄を動画
として表示するパチンコ遊技機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図１に示したように、遊技盤１にＣＲ
Ｔ，カラー液晶等のドットマトリックス型電子ディスプ
レイ２が設けられた近時のパチンコ遊技機では、周知の
ように、遊技の進行に伴って該電子ディスプレイに様々
なキャラクタや図柄が動画として表示され、例えば始動
口３に打球が入ると、１〜９の数字または☆●◆◎★▽
等の記号（以下、図柄という）が夫々上から下に流れる
如くに３列で変動表示され、その表示の変動は数秒後に
左列，右列，中列の順に時間差をもって停止し、該各図
柄列が所定の確率で偶然性をもって例えば「７７７」，
「☆☆☆」のように３つとも同じ図柄で停止した場合の
ように所定図柄で停止すると大当たり（特別遊技状態）
となり、大入賞口４に設けられた可変入賞装置５の開閉
扉６がソレノイドの作動により継続的に開成状態となり
多数の打球が入賞することで一時に多数の景品球が得ら
れるように構成されている。

【０００３】なお３列の図柄が停止する形態には種々の
パターンがあり、一旦は違う図柄で停止してもまた少し
変動して揃うような停止パターン（俗にリーチ状態とい
われる。）や、そうした変動があっても結局揃わないで
終わるパターン、あるいは擬人的なキャラクタが出てき
て揃わせるものなど、種々の図柄停止パターンがあり、
遊技者はそうした動画表示によって大いなる期待や興奮
を感じ、それが今日のパチンコの醍醐味になっている。

【０００４】図２はこの種のパチンコ遊技機の裏面を示
すもので、１１は前記遊技盤１裏面の入賞球集合ケース
９に着脱自在に取付され遊技制御回路基盤１０を収容し
ているプラスチック製の基盤ケース、１２は前記電子デ
ィスプレイ２の裏面を覆うプラスチック製カバー、１３
は該カバー内に設けられた画像制御回路基板である。該
遊技制御回路基盤１０と画像制御回路基板１３とはフラ
ットケーブル１４により接続されている。また１５は前
記始動口３に入賞した打球を検出するスイッチや前記可
変入賞装置５のソレノイド、或いは装飾ランプ等の遊技
盤１上の各種電動機器を制御するために該遊技制御回路
基盤１０から中継基盤（図示せず）に導出されたフラッ
トケーブルである。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に遊技の進行に合わせて電子ディスプレイ２に様々な動
画を表示するパチンコ遊技機にあっては、従来では図柄
の細かなドットの移動の指示が総て遊技制御回路基盤１
０から受ける制御信号によってなされていた。このた
め、図柄，キャラクタ等の動きが委細になるほど遊技制
御回路基盤１０の負担が増えメモリ容量が足りなくなる
という問題があった。また、画像制御回路基板１３を交
換することで図柄，キャラクタ等を変更し機種を作り替
えようとしても、同じ遊技制御回路基盤を使用している
限り図柄の移動等がそっくりになってしまうので同じイ
メージとなり変化が付け難いという問題があった。

【０００６】

【課題を解決するための手段】そこで本発明はこのよう
な従来のパチンコ遊技機における課題を解決しようとす
るもので、裏面に遊技制御回路基盤と画像制御回路基板
とが設けられ、該遊技制御回路基盤は、所定の遊技領域
に打球が検出されたときに乱数を取り込み、該乱数の数
値が所定値と一致したときは特別遊技発生フラグをセッ
トし、当たり用の背景，キャラクタ，図柄停止パターン
等の画像データ選択コマンドを送信した後、図柄変動開
始コマンド，図柄停止パターン表示開始コマンド，図柄
停止表示コマンドを夫々順に送信し、特別遊技発生フラ
グセットの有無を判定し、特別遊技発生フラグセット有
りのときは可変入賞装置に大当たり動作を指令し、取り
込んだ乱数の数値が所定値と一致しないときは外れ用の
背景，キャラクタ，図柄停止パターン等の画像データ選
択コマンドを送信した後、画像変動開始コマンド，図柄
停止パターン表示開始コマンド，図柄停止表示コマンド
を夫々順に送信し、特別遊技発生フラグセットの有無を
判定するものであり、画像制御回路基板は、ドットマト
リックス型電子ディスプレイに表示する当たり用および
外れ用の多数の背景，キャラクタ，図柄停止パターン等
が記憶され、前記遊技制御回路基盤からのコマンド送信
を受けることにより選択された背景，キャラクタ，図柄
停止パターン等が該電子ディスプレイに動画として表示
されるようにしたことを特徴とする。

【０００７】

【発明の実施の形態】次に図面に従い本発明の実施の形
態を説明する。図３にこのパチンコ遊技機ののブロック
図を示す。遊技制御回路基盤１０は、ＣＰＵ（中央演算
処理装置）と、ＲＡＭ（ランダムアクセスメモリ）と、
遊技制御ＲＯＭ（読出専用メモリ）と、入出力回路とか
らなり、該入出力回路にスイッチ１６〜１８、およびソ
レノイド１９，２０等が接続されている。該スイッチ１
６〜１８は前記始動口３或いは大入賞口４に入賞した打
球を検出するスイッチである。またソレノイド１９，２
０は前記可変入賞装置５のソレノイド等である。

【０００８】また画像制御回路基板１３は、ＣＰＵと、
ＲＡＭと、画像データＲＯＭと、画像制御ＲＯＭと、入
出力回路とからなり、該画像データＲＯＭ，画像制御Ｒ
ＯＭには当たり用および外れ用の多数の背景，キャラク
タ，図柄停止パターン等が画像データがその動きを制御
するデータとともに記憶されている。そして該入出力回
路にドットマトリックス型電子ディスプレイ２が接続さ
れている。

【０００９】次に図４のフローチャートに従いこのパチ
ンコ遊技機の作動を説明する。遊技制御回路基盤１０
は、始動口３に入賞した打球が検出されたときに例えば
０〜１９９の乱数を取り込み、該乱数の数値が所定値と
一致したときに特別遊技発生フラグをセットする。（ス
テップａ，ｂ）。そして、ステップｃにて当たり用の背
景，キャラクタ，図柄停止パターン等の画像データ選択
コマンドを画像制御回路基板１３に送信した後、ステッ
プｅ，ｆ，ｇにて図柄変動開始コマンド，図柄停止パタ
ーン表示開始コマンド，図柄停止表示コマンドを夫々順
に該画像制御回路基板１３に送信し、ステップｈでは特
別遊技発生フラグセットの有無を判定し、特別遊技発生
フラグセット有りのときはステップｉに移行し前記可変
入賞装置５にに大当たり動作を指令しソレノイドを作動
させ開閉扉６を繰り返し開成状態として多数の打球が入
賞させた後その大当たり動作を終了させる。

【００１０】また、ステップａにて取り込んだ乱数の数
値が所定値と一致しない判定がされたときは、ステップ
ｄにて外れ用の背景，キャラクタ，図柄停止パターン等
の画像データ選択コマンドを画像制御回路基板１３に送
信した後、ステップｅ，ｆ，ｇにて画像変動開始コマン
ド，図柄停止パターン表示開始コマンド，図柄停止表示
コマンドを夫々順に該画像制御回路基板１３に送信す
る。そしてステップｈにて特別遊技発生フラグセットの
有無を判定し、特別遊技発生フラグセットが無いことが
確認されると大当たり動作をすることなくステップａに
戻る。

【００１１】このため画像制御回路基板１３は、遊技制
御回路基盤１０からのコマンド送信を受けることによ
り、画像データＲＯＭ，画像制御ＲＯＭに記憶された背
景，キャラクタ，図柄停止パターンを選択し、その背
景，キャラクタ，図柄停止パターンを夫々遊技制御回路
基盤１０から画像変動開始コマンド，図柄停止パターン
表示開始コマンド，図柄停止表示コマンドがあるのを待
って電子ディスプレイ２に動画として表示する。

【００１２】このように画像制御回路基板１３には背
景，キャラクタ，図柄停止パターン等が予め記憶され、
本発明では遊技制御回路基盤１０からはそれらの選択コ
マンドとその表示開始コマンドを送信することで所期の
背景，キャラクタ，図柄停止パターン等を動画として電
子ディスプレイに表示するようにしたことによって、遊
技制御回路基盤からは図柄，キャラクタ等の細かい動き
を逐次指令しなくてもよくなるので、該遊技制御回路基
盤の負担を大幅に軽減することができる。また、画像制
御回路基板１３交換することによって背景，キャラク
タ，図柄停止パターンおよびその動きを大きく変更し得
るので変化に富んだ多彩な機種を容易に作り替えでき
る。

【００１３】

【発明の効果】このように本発明のパチンコ遊技機で
は、画像制御回路基板に当たり用および外れ用の多数の
背景，キャラクタ，図柄停止パターン等が記憶させてお
いて、遊技制御回路基盤からはその画像データ選択コマ
ンドや図柄変動開始コマンド，図柄停止パターン表示開
始コマンド，図柄停止表示コマンドを夫々順に送信する
だけで、大当たり時および外れ時に電子ディスプレイに
その表示を動画として自在に表示することができるよう
にしたので、画像制御回路基板を交換するだけで多様な
機種を低コストで豊富に提供できるようにするととも
に、遊技制御回路基盤は、打球の検出、乱数取込、大当
たり判別、可変入賞装置の作動などパチンコ遊技機の主
たる機能に特化でき、負担を軽減できるなどの効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】パチンコ遊技機の正面図。

【図２】パチンコ遊技機の裏面図。

【図３】本発明に係るパチンコ遊技機の実施形態を示す
ブロック図。

【図４】本発明に係るパチンコ遊技機の実施形態を示す
フローチャート。

【符号の説明】

１ 遊技盤 ２ 電子ディスプレイ ５ 可変入賞装置 １０ 遊技制御回路基盤 １３ 画像制御回路基板

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 裏面に遊技制御回路基盤と画像制御回路
   基板とが設けられ、該遊技制御回路基盤は、所定の遊技
   領域に打球が検出されたときに乱数を取り込み、該乱数
   の数値が所定値と一致したときは特別遊技発生フラグを
   セットし、当たり用の背景，キャラクタ，図柄停止パタ
   ーン等の画像データ選択コマンドを送信した後、図柄変
   動開始コマンド，図柄停止パターン表示開始コマンド，
   図柄停止表示コマンドを夫々順に送信し、特別遊技発生
   フラグセットの有無を判定し、特別遊技発生フラグセッ
   ト有りのときは可変入賞装置に大当たり動作を指令し、
   取り込んだ乱数の数値が所定値と一致しないときは外れ
   用の背景，キャラクタ，図柄停止パターン等の画像デー
   タ選択コマンドを送信した後、画像変動開始コマンド，
   図柄停止パターン表示開始コマンド，図柄停止表示コマ
   ンドを夫々順に送信し、特別遊技発生フラグセットの有
   無を判定するものであり、画像制御回路基板は、ドット
   マトリックス型電子ディスプレイに表示する当たり用お
   よび外れ用の多数の背景，キャラクタ，図柄停止パター
   ン等が記憶され、前記遊技制御回路基盤からのコマンド
   送信を受けることにより選択された背景，キャラクタ，
   図柄停止パターン等が該電子ディスプレイに動画として
   表示されるようにしたことを特徴とするパチンコ遊技
   機。