JP2000031627A - プリント配線板の製造方法および実装方法 - Google Patents
プリント配線板の製造方法および実装方法Info
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- JP2000031627A JP2000031627A JP10196101A JP19610198A JP2000031627A JP 2000031627 A JP2000031627 A JP 2000031627A JP 10196101 A JP10196101 A JP 10196101A JP 19610198 A JP19610198 A JP 19610198A JP 2000031627 A JP2000031627 A JP 2000031627A
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- solder resist
- wiring board
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- guide
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 プリント配線板へのシンボル印刷を適切に可
能とし、またプリント配線板への電子機器部品の接続を
適切に行い得る配線板の製造および実装方法を提供す
る。 【解決手段】 パターニング(ステップS1、S2)さ
れた樹脂基材1にソルダーレジスト4を印刷すると同時
あるいはその後に樹脂基材1上の所定の場所に位置合わ
せガイド3Bをソルダーレジスト3Bによって形成し
(ステップS3)、位置合わせガイド3Bを基準として
シンボル5の印刷を行う(ステップS4)プリント配線
板の製造方法である。
能とし、またプリント配線板への電子機器部品の接続を
適切に行い得る配線板の製造および実装方法を提供す
る。 【解決手段】 パターニング(ステップS1、S2)さ
れた樹脂基材1にソルダーレジスト4を印刷すると同時
あるいはその後に樹脂基材1上の所定の場所に位置合わ
せガイド3Bをソルダーレジスト3Bによって形成し
(ステップS3)、位置合わせガイド3Bを基準として
シンボル5の印刷を行う(ステップS4)プリント配線
板の製造方法である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ソルダーレジスト
工程とシンボル印刷工程を有する、汎用のプリント配線
板の製造方法に関するものである。
工程とシンボル印刷工程を有する、汎用のプリント配線
板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のプリント配線板の製造方法を図5
から図8を参照しつつ説明する。図5は、プリント配線
板の製造方法のフローチャートであり、図6は図5の工
程に従って製造させるプリント配線板を(a)から
(c)の3段階に分けて略記した断面図であり、図7は
図5の工程に従って製造させるプリント配線板を(a)
から(c)の3段階に分けた正面図を示している。尚、
図6は略図であることから図7と必ずしも同一とはなっ
ていない。
から図8を参照しつつ説明する。図5は、プリント配線
板の製造方法のフローチャートであり、図6は図5の工
程に従って製造させるプリント配線板を(a)から
(c)の3段階に分けて略記した断面図であり、図7は
図5の工程に従って製造させるプリント配線板を(a)
から(c)の3段階に分けた正面図を示している。尚、
図6は略図であることから図7と必ずしも同一とはなっ
ていない。
【0003】従来のプリント配線板の製造方法は、まず
始めにガラスエポキシ等の樹脂基材1に、導体のパター
ン2形成用の銅箔等の導体箔を貼りプリント配線板作成
材料の準備(ステップS10)をした後、従来知られた
エッチング処理によりパターン2の作成を行う(ステッ
プS11)。このステップS11の終了時のプリント配
線板は、例えば断面では図6の(a)に示すようにな
り、また正面図では図7(a)に示すように前記パター
ン2を並列に2本形成し、円形パターンである印刷ガイ
ド3を矩形基材1の右側上部と左側下部の2カ所に設け
ている。尚、説明の便宜上パターン2が基材1の片面に
設ける場合について説明するが、両面仕様、多層仕様及
びスルホール仕様であっても同様である。
始めにガラスエポキシ等の樹脂基材1に、導体のパター
ン2形成用の銅箔等の導体箔を貼りプリント配線板作成
材料の準備(ステップS10)をした後、従来知られた
エッチング処理によりパターン2の作成を行う(ステッ
プS11)。このステップS11の終了時のプリント配
線板は、例えば断面では図6の(a)に示すようにな
り、また正面図では図7(a)に示すように前記パター
ン2を並列に2本形成し、円形パターンである印刷ガイ
ド3を矩形基材1の右側上部と左側下部の2カ所に設け
ている。尚、説明の便宜上パターン2が基材1の片面に
設ける場合について説明するが、両面仕様、多層仕様及
びスルホール仕様であっても同様である。
【0004】次に、プリント配線板製造の後工程として
印刷工程がある場合には、この印刷ガイド3を基準とし
て、重ね印刷の相互位置合わせが行われる。すなわち同
一の基材1上に所定形状のパターン2の形成と、ソルダ
ーレジスト4及び文字情報等のシンボル5の印刷等を行
うにあたって使用する図示しない3種類の印刷用版下で
あるフィルムの同じ位置(重なる箇所)に印刷ガイド3
と同じ形状(例えば、円、二重円、幾何学形状等)のマ
ークを入れておき、印刷時に印刷ガイド3とそのフィル
ム上のマークを目視で重ねることで位置合わせ可能とし
ている。
印刷工程がある場合には、この印刷ガイド3を基準とし
て、重ね印刷の相互位置合わせが行われる。すなわち同
一の基材1上に所定形状のパターン2の形成と、ソルダ
ーレジスト4及び文字情報等のシンボル5の印刷等を行
うにあたって使用する図示しない3種類の印刷用版下で
あるフィルムの同じ位置(重なる箇所)に印刷ガイド3
と同じ形状(例えば、円、二重円、幾何学形状等)のマ
ークを入れておき、印刷時に印刷ガイド3とそのフィル
ム上のマークを目視で重ねることで位置合わせ可能とし
ている。
【0005】次に前記エッチング処理によりパターン2
や印刷ガイド3の形成された基材1に、ソルダーレジス
ト4を印刷する(ステップS12)。この印刷時には、
前記したようにパターン2とソルダーレジスト4との位
置合わせは印刷ガイド3を基準として行われ、パターン
2上の所定の部分がソレダーレジスト4に覆われること
となる(図6(b)と図7(b)参照)。
や印刷ガイド3の形成された基材1に、ソルダーレジス
ト4を印刷する(ステップS12)。この印刷時には、
前記したようにパターン2とソルダーレジスト4との位
置合わせは印刷ガイド3を基準として行われ、パターン
2上の所定の部分がソレダーレジスト4に覆われること
となる(図6(b)と図7(b)参照)。
【0006】次に前記ステップ12により形成されたソ
ルダーレジスト4の所望する位置で、パターン2の上に
掛からない位置にシンボル5の印刷が行われる(ステッ
プ13)。上記のようにシンボル(文字P1,P2)5
は限られた位置に印刷される必要があるために、印刷時
には印刷ガイド3を基準として図示しないフィルムを使
用して所定のソルダーレジスト4上に印刷される(図6
(c)と図7(c)参照)。続いて、打ち抜き加工をし
たり、検査をしたりする従来同様の処理がなされる(ス
テップS5)。
ルダーレジスト4の所望する位置で、パターン2の上に
掛からない位置にシンボル5の印刷が行われる(ステッ
プ13)。上記のようにシンボル(文字P1,P2)5
は限られた位置に印刷される必要があるために、印刷時
には印刷ガイド3を基準として図示しないフィルムを使
用して所定のソルダーレジスト4上に印刷される(図6
(c)と図7(c)参照)。続いて、打ち抜き加工をし
たり、検査をしたりする従来同様の処理がなされる(ス
テップS5)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の印刷方法のように、基材1に設けた共通の印刷
ガイド3に基づいてソルダーレジスト4の印刷を行い、
続いてシンボル5の印刷を行った場合には、ソルダーレ
ジスト4の印刷時の位置合わせ誤差とシンボル5の印刷
時の位置合わせ誤差の両者が累積することにより、図7
(c)に示すようにシンンボル5が所望外のパターン2
上に印刷されてしまい、該パターンへの半田付けに悪影
響を及ぼすという重大な問題が生じていた。
た従来の印刷方法のように、基材1に設けた共通の印刷
ガイド3に基づいてソルダーレジスト4の印刷を行い、
続いてシンボル5の印刷を行った場合には、ソルダーレ
ジスト4の印刷時の位置合わせ誤差とシンボル5の印刷
時の位置合わせ誤差の両者が累積することにより、図7
(c)に示すようにシンンボル5が所望外のパターン2
上に印刷されてしまい、該パターンへの半田付けに悪影
響を及ぼすという重大な問題が生じていた。
【0008】すなわち、図8は、製造加工過程における
プリント配線板の寸法変化率(%)の履歴をグラフに示
しており、縦軸に寸法の変化率(単位%)を、横軸には
(1)初期時、(2)エッチング完了時、(3)ソルダ
ーレジスト完了時及び(4)シンボル印刷完了時の各加
工過程をとっている。尚、基材1として使用した試料
は、紙フエノールを採った。
プリント配線板の寸法変化率(%)の履歴をグラフに示
しており、縦軸に寸法の変化率(単位%)を、横軸には
(1)初期時、(2)エッチング完了時、(3)ソルダ
ーレジスト完了時及び(4)シンボル印刷完了時の各加
工過程をとっている。尚、基材1として使用した試料
は、紙フエノールを採った。
【0009】図8から、全体的にプリント配線板は、熱
がかかるにつれて収縮する傾向があることがわかる。以
下、各工程ごとに説明する。
がかかるにつれて収縮する傾向があることがわかる。以
下、各工程ごとに説明する。
【0010】まず、初期(1)からエッチング完了
(2)までには、基材1の熱による影響はがほとんどな
いので寸法変化は、約−0.0015%と僅かである。
(2)までには、基材1の熱による影響はがほとんどな
いので寸法変化は、約−0.0015%と僅かである。
【0011】しかし、熱処理工程を有するエッチング完
了(2)からソルダーレジスト完了(3)までの間で
は、基材1は熱の影響を受けて寸法変化が約−0.00
3%と大きくなっている。
了(2)からソルダーレジスト完了(3)までの間で
は、基材1は熱の影響を受けて寸法変化が約−0.00
3%と大きくなっている。
【0012】更に熱処理工程を有するソルダーレジスト
完了(3)からシンボル印刷完了(4)までの間では、
基材1の寸法変化が約−0.0055%と更に大きくな
った。
完了(3)からシンボル印刷完了(4)までの間では、
基材1の寸法変化が約−0.0055%と更に大きくな
った。
【0013】以上説明したようにプリント配線板の製造
加工過程においては、寸法変化が加速度的に累積する様
子が図8から読み取れ、共通の印刷ガイド3を用いて重
ね印刷に性格に対応させることには無理があるのは明ら
かである。
加工過程においては、寸法変化が加速度的に累積する様
子が図8から読み取れ、共通の印刷ガイド3を用いて重
ね印刷に性格に対応させることには無理があるのは明ら
かである。
【0014】また、ソルダーレジスト形成時に使用する
露光用フィルムの寸法や配線板の収縮、シンボルの製版
寸法の要因により、ソルダーレジスト4の形成時のパタ
ーンとのズレ(最大0.05mm)や、シンボル5形成
時のパターンとのズレ(最大0.2mm)を累計した
0.25mmをソルダーレジスト4とシンボル5との間
隔に設けたとしても、シンボル5がソルダーレジスト4
開口部のパターン2にかぶり、後工程でパターン2に半
田が付かない、或いは半田の接着力が低下する、といっ
た問題が発生する可能性があり、特に高密度のプリント
配線板が求められる今日では大きな問題となっていた。
露光用フィルムの寸法や配線板の収縮、シンボルの製版
寸法の要因により、ソルダーレジスト4の形成時のパタ
ーンとのズレ(最大0.05mm)や、シンボル5形成
時のパターンとのズレ(最大0.2mm)を累計した
0.25mmをソルダーレジスト4とシンボル5との間
隔に設けたとしても、シンボル5がソルダーレジスト4
開口部のパターン2にかぶり、後工程でパターン2に半
田が付かない、或いは半田の接着力が低下する、といっ
た問題が発生する可能性があり、特に高密度のプリント
配線板が求められる今日では大きな問題となっていた。
【0015】そこで本発明は、前記の問題点を解消する
ためなされたものであって、プリント配線板へのシンボ
ル印刷を適切に可能とし、またプリント配線板への電子
機器部品の接続を適切に行い得る配線板の製造および実
装方法を提供することを目的とする。
ためなされたものであって、プリント配線板へのシンボ
ル印刷を適切に可能とし、またプリント配線板への電子
機器部品の接続を適切に行い得る配線板の製造および実
装方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、次の構成を有する。請求項1の発明は、
プリント配線板の製造方法において、パターニングされ
た基材にソルダーレジストを形成するソルダーレジスト
形成工程と、前記ソルダーレジスト形成工程と同時ある
いはその後に前記基材上の所定の場所に位置合わせガイ
ドをソルダーレジストによって形成する位置合わせガイ
ド形成工程と、前記位置合わせガイド形成工程により形
成された位置合わせガイドを基準としてシンボルの印刷
を行うシンボル印刷工程を有するプリント配線板の製造
方法である。
達成するため、次の構成を有する。請求項1の発明は、
プリント配線板の製造方法において、パターニングされ
た基材にソルダーレジストを形成するソルダーレジスト
形成工程と、前記ソルダーレジスト形成工程と同時ある
いはその後に前記基材上の所定の場所に位置合わせガイ
ドをソルダーレジストによって形成する位置合わせガイ
ド形成工程と、前記位置合わせガイド形成工程により形
成された位置合わせガイドを基準としてシンボルの印刷
を行うシンボル印刷工程を有するプリント配線板の製造
方法である。
【0017】請求項2の発明は、位置合わせガイドが、
ソルダーレジストの施さない部分を所定のガイド形状と
することを特徴とする請求項1に記載のプリント配線板
の製造方法である。
ソルダーレジストの施さない部分を所定のガイド形状と
することを特徴とする請求項1に記載のプリント配線板
の製造方法である。
【0018】請求項3の発明は、位置合わせガイドのガ
イド形状が、円形若しくは多重円であることを特徴とす
る請求項1または2に記載のプリント配線板の製造方法
である。
イド形状が、円形若しくは多重円であることを特徴とす
る請求項1または2に記載のプリント配線板の製造方法
である。
【0019】上記した請求項1から3の発明によれば、
ソルダーレジスト形成工程によりパターニングされた基
材の所望の範囲にソルダーレジストが形成され、位置合
わせガイド形成工程により前記ソルダーレジスト形成工
程と同時あるいはその後に前記基材上の所定の場所に所
定形状、例えば円形若しくは多重円のをした位置合わせ
ガイド、または前記所定形状を切り抜き状とした位置合
わせガイドがソルダーレジストにより形成され、更にシ
ンボル印刷工程により前記位置合わせガイドを基準とし
て所望の位置に所定のシンボルの印刷が行われることと
なる。
ソルダーレジスト形成工程によりパターニングされた基
材の所望の範囲にソルダーレジストが形成され、位置合
わせガイド形成工程により前記ソルダーレジスト形成工
程と同時あるいはその後に前記基材上の所定の場所に所
定形状、例えば円形若しくは多重円のをした位置合わせ
ガイド、または前記所定形状を切り抜き状とした位置合
わせガイドがソルダーレジストにより形成され、更にシ
ンボル印刷工程により前記位置合わせガイドを基準とし
て所望の位置に所定のシンボルの印刷が行われることと
なる。
【0020】また、請求項4の発明は、プリント配線板
の製造方法において、パターニングされた基材にソルダ
ーレジストを形成するソルダーレジスト形成工程と、前
記ソルダーレジスト形成工程と同時あるいはその後に前
記基材上の所定の場所に位置合わせガイドをソルダーレ
ジストによって形成する位置合わせガイド形成工程と、
前記位置合わせガイド形成工程により形成された位置合
わせガイドを基準としてプリント配線板への電子機器の
接続を行う実装工程を有するプリント配線板の実装方法
である。
の製造方法において、パターニングされた基材にソルダ
ーレジストを形成するソルダーレジスト形成工程と、前
記ソルダーレジスト形成工程と同時あるいはその後に前
記基材上の所定の場所に位置合わせガイドをソルダーレ
ジストによって形成する位置合わせガイド形成工程と、
前記位置合わせガイド形成工程により形成された位置合
わせガイドを基準としてプリント配線板への電子機器の
接続を行う実装工程を有するプリント配線板の実装方法
である。
【0021】請求項5の発明は、位置合わせガイドが、
ソルダーレジストの施さない部分を所定のガイド形状と
することを特徴とする請求項4に記載のプリント配線板
の実装方法である。
ソルダーレジストの施さない部分を所定のガイド形状と
することを特徴とする請求項4に記載のプリント配線板
の実装方法である。
【0022】請求項6の発明は、位置合わせガイドのガ
イド形状が、円形若しくは多重円であることを特徴とす
る請求項4または5に記載のプリント配線板の実装方法
である。
イド形状が、円形若しくは多重円であることを特徴とす
る請求項4または5に記載のプリント配線板の実装方法
である。
【0023】上記請求項4から6の発明によれば、ソル
ダーレジスト形成工程によりパターニングされた基材の
所望の範囲にソルダーレジストが形成され、位置合わせ
ガイド形成工程により前記ソルダーレジスト形成工程と
同時あるいはその後に前記基材上の所定の場所に所定形
状、例えば円形若しくは多重円のをした位置合わせガイ
ド、または前記所定形状を切り抜き状とした位置合わせ
ガイドがソルダーレジストにより形成され、更に実装工
程により前記位置合わせガイドを基準として所望の位置
に電子機器の接続が適切に行われることとなる。
ダーレジスト形成工程によりパターニングされた基材の
所望の範囲にソルダーレジストが形成され、位置合わせ
ガイド形成工程により前記ソルダーレジスト形成工程と
同時あるいはその後に前記基材上の所定の場所に所定形
状、例えば円形若しくは多重円のをした位置合わせガイ
ド、または前記所定形状を切り抜き状とした位置合わせ
ガイドがソルダーレジストにより形成され、更に実装工
程により前記位置合わせガイドを基準として所望の位置
に電子機器の接続が適切に行われることとなる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。図1は、プリント配線板の製
造方法のフローチャートを、図2は、図1の工程に従っ
て製造させるプリント配線板を(a)から(c)の3段
階に分けて正面図を示している。プリント配線板の製造
は、まず始めに、ガラスエポキシ、紙フェノール、紙エ
ポキシまたは合成繊維エポキシ等の平板状の樹脂基材1
に、導体パターン形成用の銅箔を貼りプリント配線板作
成材料の準備(ステップS1)後に、エッチング処理に
より導体パターンの作成を行う(ステップS2)。本実
施形態では、従来技術の説明と同様に銅箔の積層は片面
の場合について説明するが両面や多層板等であってもよ
く、また、導体パターンは銅箔以外のすずや鉛等であっ
てもよい。このステップS2終了時のプリント配線板
は、例えば図2(a)に示すように矩形の基材1上面に
一端が細い短冊形状の導体パターンを並列に2本形成
し、円形パターンである印刷ガイド3を矩形基材1の右
側上部と左側下部の角近傍2カ所に設けている。
施形態を詳細に説明する。図1は、プリント配線板の製
造方法のフローチャートを、図2は、図1の工程に従っ
て製造させるプリント配線板を(a)から(c)の3段
階に分けて正面図を示している。プリント配線板の製造
は、まず始めに、ガラスエポキシ、紙フェノール、紙エ
ポキシまたは合成繊維エポキシ等の平板状の樹脂基材1
に、導体パターン形成用の銅箔を貼りプリント配線板作
成材料の準備(ステップS1)後に、エッチング処理に
より導体パターンの作成を行う(ステップS2)。本実
施形態では、従来技術の説明と同様に銅箔の積層は片面
の場合について説明するが両面や多層板等であってもよ
く、また、導体パターンは銅箔以外のすずや鉛等であっ
てもよい。このステップS2終了時のプリント配線板
は、例えば図2(a)に示すように矩形の基材1上面に
一端が細い短冊形状の導体パターンを並列に2本形成
し、円形パターンである印刷ガイド3を矩形基材1の右
側上部と左側下部の角近傍2カ所に設けている。
【0025】次に前記2カ所の印刷ガイド3とソルダー
レジスト印刷用版下である図示しないフィルムのマーク
を目視等により位置合わせしてソルダーレジストの印刷
を行うと同時に、ソルダーレジストにより基材1上に円
形の位置合わせガイド3Bを印刷する。このステップS
3終了時のプリント配線板は例えば図2(b)に示すよ
うになり、パターン2の略中央部に長方形の接続面2A
を残してソレダーレジスト4で覆われると共に、矩形基
材1の右側下部と左側上部のかど近傍の2カ所に直径
0.5mm程度の円形(またはこれを含む同心円)の位
置合わせガイド3Bがソルダーレジスにより形成され
る。もちろん、位置合わせガイド3Bは、図3に示すよ
うにソレダーレジス4と区別するために所定隙間により
隔てられている。
レジスト印刷用版下である図示しないフィルムのマーク
を目視等により位置合わせしてソルダーレジストの印刷
を行うと同時に、ソルダーレジストにより基材1上に円
形の位置合わせガイド3Bを印刷する。このステップS
3終了時のプリント配線板は例えば図2(b)に示すよ
うになり、パターン2の略中央部に長方形の接続面2A
を残してソレダーレジスト4で覆われると共に、矩形基
材1の右側下部と左側上部のかど近傍の2カ所に直径
0.5mm程度の円形(またはこれを含む同心円)の位
置合わせガイド3Bがソルダーレジスにより形成され
る。もちろん、位置合わせガイド3Bは、図3に示すよ
うにソレダーレジス4と区別するために所定隙間により
隔てられている。
【0026】次に、ステップ3により形成されたソレダ
ーレジス4上の所定位置に、例えばパターン2の接続面
2Aを明示するためにシンボル5の印刷を、同じくステ
ップ3で形成された位置合わせガイド3Bと図示しない
シンボル印刷用フィルムのマークを位置合わせして印刷
が行われる(ステップS4)。かかる場合に用いるシン
ボル印刷用フィルムにも位置合わせガイド3Bと同一場
所に同一形状(例えば、円、二重円、幾何学形状等)の
マークが、設けられている。このステップS4終了時の
プリント配線板は図2(c)に示すようになり、シンボ
ル5は各接続面2Aの図面上側に「P1」と「P2」が
印刷されることとなる。そして後の工程により、打ち抜
き加工をしたり、検査をしたりする従来同様の処理がな
される(ステップS5)。
ーレジス4上の所定位置に、例えばパターン2の接続面
2Aを明示するためにシンボル5の印刷を、同じくステ
ップ3で形成された位置合わせガイド3Bと図示しない
シンボル印刷用フィルムのマークを位置合わせして印刷
が行われる(ステップS4)。かかる場合に用いるシン
ボル印刷用フィルムにも位置合わせガイド3Bと同一場
所に同一形状(例えば、円、二重円、幾何学形状等)の
マークが、設けられている。このステップS4終了時の
プリント配線板は図2(c)に示すようになり、シンボ
ル5は各接続面2Aの図面上側に「P1」と「P2」が
印刷されることとなる。そして後の工程により、打ち抜
き加工をしたり、検査をしたりする従来同様の処理がな
される(ステップS5)。
【0027】以上説明した本発明の実施形態によれば、
まず基材1等へのソルダーレジスト印刷工程は、印刷ガ
イド3を基準として行われ、この時の基材1の熱影響は
少ないので寸法変化は約−0.003%程度となる(図
8参照)。次にシンボル(文字P1,P2)5のソルダ
レジスタへの印刷は、印刷ガイド3ではなく、ソルダー
レジスト印刷工程(ステップS3)で作成し、それまで
の寸法変化の累積していない位置合わせガイド3Bを基
準として印刷されることとなる。
まず基材1等へのソルダーレジスト印刷工程は、印刷ガ
イド3を基準として行われ、この時の基材1の熱影響は
少ないので寸法変化は約−0.003%程度となる(図
8参照)。次にシンボル(文字P1,P2)5のソルダ
レジスタへの印刷は、印刷ガイド3ではなく、ソルダー
レジスト印刷工程(ステップS3)で作成し、それまで
の寸法変化の累積していない位置合わせガイド3Bを基
準として印刷されることとなる。
【0028】従って、位置合わせガイド3Bを基準とし
てシンボル(文字P1とP2)5の印刷が行われること
とにより、ソルダーレジスト印刷工程等より発生する熱
による影響から発生する基材1の寸法変化を極力回避し
て適切なソルダーレジスト上に印刷可能となる。よっ
て、従来のようにシンボル印刷ズレによるパターンへの
シンボルのかぶり、およびその結果としての半田付き性
不良を未然に防止できる(図2(c)参照)。
てシンボル(文字P1とP2)5の印刷が行われること
とにより、ソルダーレジスト印刷工程等より発生する熱
による影響から発生する基材1の寸法変化を極力回避し
て適切なソルダーレジスト上に印刷可能となる。よっ
て、従来のようにシンボル印刷ズレによるパターンへの
シンボルのかぶり、およびその結果としての半田付き性
不良を未然に防止できる(図2(c)参照)。
【0029】また、このようにして設けた位置合わせガ
イド3Bは、プリント配線板の実装において、従来技術
の印刷ガイド3の代わりにすることで、実装時の位置精
度も向上することができる。すなわち、上記製造工程に
より製造されたプリン配線板に対してLSIパッケー
ジ、抵抗、コンデンサなどの電子機器部品を、ワイヤー
ボンディングやリフローボンディイング、例えばディッ
プはんだ付け、ペーパはんだ付け、赤外線はんだ付け、
リフローはんだ付けまたはレーザはんだ付け等による接
続時の位置合わせが適切に可能となる。よって、電子機
器部品と接続面2Aの接続するにあたって、接続ミスを
防ぐことが可能となる。
イド3Bは、プリント配線板の実装において、従来技術
の印刷ガイド3の代わりにすることで、実装時の位置精
度も向上することができる。すなわち、上記製造工程に
より製造されたプリン配線板に対してLSIパッケー
ジ、抵抗、コンデンサなどの電子機器部品を、ワイヤー
ボンディングやリフローボンディイング、例えばディッ
プはんだ付け、ペーパはんだ付け、赤外線はんだ付け、
リフローはんだ付けまたはレーザはんだ付け等による接
続時の位置合わせが適切に可能となる。よって、電子機
器部品と接続面2Aの接続するにあたって、接続ミスを
防ぐことが可能となる。
【0030】なお、前記の実施形態では本発明の好適例
を説明したが、本発明はこれに限定されないことはもち
ろんである。例えば、上記実施形態では図3に示すよう
に位置合わせガイド3Bをソルダーレジストにより形成
したが、図4に示すようにソルダーレジストを所定形状
に抜いた(開口させた)箇所を位置合わせガイド3B2
としてもよい。また、位置合わせガイド3Bの印刷は、
作業工程数や処理時間等の短縮等を考慮してソルダーレ
ジストの印刷と同時に印刷する場合について説明した
が、それらの処理条件を考慮しないか、又はその他の条
件等からソルダーレジストの印刷終了後に位置合わせガ
イド3B,3B2の印刷を別個に行ってももちろん良
く、同様の効果を得ることができる。
を説明したが、本発明はこれに限定されないことはもち
ろんである。例えば、上記実施形態では図3に示すよう
に位置合わせガイド3Bをソルダーレジストにより形成
したが、図4に示すようにソルダーレジストを所定形状
に抜いた(開口させた)箇所を位置合わせガイド3B2
としてもよい。また、位置合わせガイド3Bの印刷は、
作業工程数や処理時間等の短縮等を考慮してソルダーレ
ジストの印刷と同時に印刷する場合について説明した
が、それらの処理条件を考慮しないか、又はその他の条
件等からソルダーレジストの印刷終了後に位置合わせガ
イド3B,3B2の印刷を別個に行ってももちろん良
く、同様の効果を得ることができる。
【0031】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、位
置合わせガイド形成工程により形成された位置合わせガ
イドを基準としてシンボルの印刷を行うため、シンボル
の印刷はソルダーレジスト印刷工程の熱影響から発生す
る寸法変化を回避し、適切なソルダーレジスト上の位置
に印刷可能となる。よって、従来のようにシンボル印刷
ズレによるパターンへのシンボルのかぶり、およびその
結果としての半田付け不良を未然に防止できた。
置合わせガイド形成工程により形成された位置合わせガ
イドを基準としてシンボルの印刷を行うため、シンボル
の印刷はソルダーレジスト印刷工程の熱影響から発生す
る寸法変化を回避し、適切なソルダーレジスト上の位置
に印刷可能となる。よって、従来のようにシンボル印刷
ズレによるパターンへのシンボルのかぶり、およびその
結果としての半田付け不良を未然に防止できた。
【0032】また、このようにして設けた位置合わせガ
イドは、プリント配線板の実装において、実装時の位置
精度も向上することができる。
イドは、プリント配線板の実装において、実装時の位置
精度も向上することができる。
【図1】本発明の実施形態に係るプリント配線板の製造
方法のフローチャートである。
方法のフローチャートである。
【図2】本発明の実施形態に係るプリント配線板の各製
造工程(a)から(c)における説明的正面図である。
造工程(a)から(c)における説明的正面図である。
【図3】図2(b)の位置合わせガイド3Bの説明図で
ある。
ある。
【図4】その他の位置合わせガイド3B2の説明図であ
る。
る。
【図5】従来におけるプリント配線板の製造方法のフロ
ーチャートである。
ーチャートである。
【図6】従来におけるプリント配線板の各製造工程
(a)から(c)における説明的断面図である。
(a)から(c)における説明的断面図である。
【図7】従来におけるプリント配線板の各製造工程
(a)から(c)に説明的正面図である。
(a)から(c)に説明的正面図である。
【図8】従来におけるプリント配線板の製造方法におけ
る寸法変化率を示す説明図である。
る寸法変化率を示す説明図である。
S3 ソルダーレジスト印刷工程 S4 シンボル印刷工程 1 樹脂基材 2 パターン 3 印刷ガイド 3B、3B2 位置合わせガイド 4 ソルダーレジスト 5 シンボル
Claims (6)
- 【請求項1】 プリント配線板の製造方法において、パ
ターニングされた基材にソルダーレジストを形成するソ
ルダーレジスト形成工程と、 前記ソルダーレジスト形成工程と同時あるいはその後に
前記基材上の所定の場所に位置合わせガイドをソルダー
レジストによって形成する位置合わせガイド形成工程
と、 前記位置合わせガイド形成工程により形成された位置合
わせガイドを基準としてシンボルの印刷を行うシンボル
印刷工程を有するプリント配線板の製造方法。 - 【請求項2】 位置合わせガイドが、ソルダーレジスト
の施さない部分を所定のガイド形状とすることを特徴と
する請求項1に記載のプリント配線板の製造方法。 - 【請求項3】 位置合わせガイドのガイド形状が、円形
若しくは多重円であることを特徴とする請求項1または
2に記載のプリント配線板の製造方法。 - 【請求項4】 プリント配線板の製造方法において、パ
ターニングされた基材にソルダーレジストを形成するソ
ルダーレジスト形成工程と、 前記ソルダーレジスト形成工程と同時あるいはその後に
前記基材上の所定の場所に位置合わせガイドをソルダー
レジストによって形成する位置合わせガイド形成工程
と、 前記位置合わせガイド形成工程により形成された位置合
わせガイドを基準としてプリント配線板への電子機器の
接続を行う実装工程を有するプリント配線板の実装方
法。 - 【請求項5】 位置合わせガイドが、ソルダーレジスト
の施さない部分を所定のガイド形状とすることを特徴と
する請求項4に記載のプリント配線板の実装方法。 - 【請求項6】 位置合わせガイドのガイド形状が、円形
若しくは多重円であることを特徴とする請求項4または
5に記載のプリント配線板の実装方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10196101A JP2000031627A (ja) | 1998-07-10 | 1998-07-10 | プリント配線板の製造方法および実装方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10196101A JP2000031627A (ja) | 1998-07-10 | 1998-07-10 | プリント配線板の製造方法および実装方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000031627A true JP2000031627A (ja) | 2000-01-28 |
Family
ID=16352252
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10196101A Pending JP2000031627A (ja) | 1998-07-10 | 1998-07-10 | プリント配線板の製造方法および実装方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000031627A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110913601A (zh) * | 2019-11-18 | 2020-03-24 | 大连崇达电路有限公司 | 一种阻焊平移菲林的制作方法 |
JP2020517120A (ja) * | 2017-04-10 | 2020-06-11 | タクトテック オサケユイチアTactotek Oy | 多層構造及び電子機器を製造するための関連方法 |
-
1998
- 1998-07-10 JP JP10196101A patent/JP2000031627A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020517120A (ja) * | 2017-04-10 | 2020-06-11 | タクトテック オサケユイチアTactotek Oy | 多層構造及び電子機器を製造するための関連方法 |
JP7105867B2 (ja) | 2017-04-10 | 2022-07-25 | タクトテック オサケユイチア | 多層構造及び電子機器を製造するための関連方法 |
CN110913601A (zh) * | 2019-11-18 | 2020-03-24 | 大连崇达电路有限公司 | 一种阻焊平移菲林的制作方法 |
CN110913601B (zh) * | 2019-11-18 | 2021-08-24 | 大连崇达电路有限公司 | 一种阻焊平移菲林的制作方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050308 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050628 |