JP2000031625A - はんだレジストを備えた高周波回路プリント基板 - Google Patents

はんだレジストを備えた高周波回路プリント基板

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JP2000031625A
JP2000031625A JP10193146A JP19314698A JP2000031625A JP 2000031625 A JP2000031625 A JP 2000031625A JP 10193146 A JP10193146 A JP 10193146A JP 19314698 A JP19314698 A JP 19314698A JP 2000031625 A JP2000031625 A JP 2000031625A
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conductive
solder resist
oxide film
solder
plating layer
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JP10193146A
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Toru Hashimoto
徹 橋本
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NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、高周波特性に悪影響を及ぼ
す有機物はんだレジスト剤を塗布せず、その代替えとし
て、はんだレジストを必要とする箇所のパターンの表面
処理に酸化膜を形成させて酸化膜にはんだレジスト効果
を持たせた構造のプリント基板の提供にある。 【解決手段】 本発明は、部品が搭載されてはんだ付け
される導電回路パターン2が基板1上に形成され、該導
電回路パターン2の近傍に設けられる他の導電回路部5
にニッケル等の導電性メッキ層6が積層され、この導電
性メッキ層6において前記導電回路パターン2側の部分
に、はんだレジストとして、はんだの濡れ性を阻害する
酸化膜7が形成されてなることを特徴とするはんだレジ
ストを備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波回路プリン
ト基板において、はんだレジストを必要とする箇所のパ
ターンの表面処理に酸化膜を形成させてはんだレジスト
効果を持たせた構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高周波用プリント基板において、
基板上に複数の回路パターンが隣接して形成され、これ
ら回路パターンの一部分にはんだコート層を積層してな
るものが知られている。このはんだコート層は、回路パ
ターンにおいて素子チップ等の部品が搭載およびはんだ
付けされる部分に形成され、回路パターンに部品をはん
だ付けする場合に良好なはんだ付け性を得るために設け
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種従来の高周波プ
リント基板おいて、はんだレジストが必要とされるパタ
ーン箇所は、有機物レジスト剤の塗布を行っていたた
め、この有機物レジスト剤の塗布を行うための面積分だ
け、必要なはんだコート層を形成するための印刷面積、
即ち、はんだコート層の印刷幅が狭くなり、印刷幅が特
に小さい部分では、加熱及び機械的負荷によりはんだコ
ート層が剥離し易いという特有の問題を生じていた。
又、場所によっては、有機物レジスト剤の塗布自体が回
路の電気特性へ悪影響を及ぼしていた。即ち、高周波が
流れるプリント基板にあって、高周波電流は表皮効果に
より回路導体の極表面部分のみを流れ易いことが知られ
ており、有機物レジスト剤の塗布により、回路導体の表
面部分に不要元素の混入や化学反応物が存在すると高周
波電流の流れに悪影響を及ぼすおそれがあった。
【0004】よって、この発明における課題は、高周波
特性に悪影響を及ぼす有機物はんだレジスト剤を塗布せ
ず、その代替えとして、はんだレジストを必要とする箇
所のパターンの表面処理に酸化膜を形成させて酸化膜に
はんだレジスト効果を持たせた構造のプリント基板の提
供にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明は、部品が搭載されてはんだ付けされる導電回
路パターンが基板上に形成され、該導電回路パターンの
近傍に設けられる他の導電回路部にニッケル等の導電性
メッキ層が積層され、この導電性メッキ層において前記
導電回路パターン側の部分に、はんだレジストとして、
はんだの濡れ性を阻害する酸化膜が形成されてなること
を特徴とする。
【0006】次に本発明は、前記構造において、前記導
電性回路パターンと前記導電回路部が基板上で隣接し相
互に離間して設けられ、該導電性回路パターン上に、は
んだコート層が積層され、前記導電回路部の端部におい
て該はんだコート層側に導電性メッキ層の未形成部が形
成され、この未形成部に第2のはんだコート層が積層さ
れるとともに、前記導電性メッキ層において該第2のは
んだコート層に隣接する部分に酸化膜が形成されてなる
ことを特徴とする。
【0007】更に本発明は、前記構造において、前記導
電性メッキ層上に貴金属からなる電気特性改善層が前記
酸化膜形成部分を除いて積層されてなることを特徴とす
る。導電性メッキ層の具体的な一例として、ニッケルメ
ッキを例示することができ、酸化膜としてニッケル酸化
膜が用いられる。このニッケル酸化膜は化学処理あるい
は大気中加熱処理等によって生成される。
【0008】導電回路部上の導電性メッキ層において、
隣接する導電回路パターン側の端部に、導電性メッキ層
を酸化させて形成した酸化膜を有するので、この酸化膜
がはんだの濡れ性を阻害するはんだレジストとして機能
する。従来用いていた有機物レジスト剤からなるはんだ
レジストは不要となるので、有機物レジスト剤による高
周波の電気特性への悪影響は排除される。特に、従来の
有機物レジスト剤の塗布によって、はんだレジストとし
ての機能を奏するためには、必要最低限度の塗布幅が必
要であり、この塗布幅が必要であったことから、微細な
回路にあっては、有機物レジストの塗布幅の面積割合が
大きくなり、その分、導電回路パターン側の面積が小さ
く制限される結果、導電回路パターンの面積を必要分確
保し難くなり、更に、加熱、あるいは、機械的な負荷に
より剥離するという問題が生じていたが、本発明を採用
することでこれら全ての問題が回避される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の一実
施形態を示す高周波回路プリント基板の平面図、図2は
図1のA−A線に沿う断面図である。A−A線に沿う図
2の断面図の符号aで示す部分は、部品が搭載され、は
んだ付けされるパターン部で、基板1上に形成されてい
る第一層としての銅のメッキ層2上に、はんだ付け性が
良好であるはんだコート処理を施してはんだコート層3
が被覆形成された層構造とされている。なお、図2にお
いてメッキ層2の下に設けられているのは、基板1上に
形成されている下地膜1aである。
【0010】図2の断面図の符号bで示す部分は、はん
だレジスト機能を持たせたパターン部であって、下地層
1a上に、第一層として形成された銅のメッキ層5の上
に第二層として形成されたニッケルなどからなる第2メ
ッキ層(導電性メッキ層)6を積層し、更に、はんだレ
ジスト生成のため、露出しているニッケルなどからなる
第2メッキ層6の一部6aに化学処理又は大気中加熱に
より金属ニッケルの酸化膜7が形成されている。更に、
第2メッキ層6はメッキ層5においてパターン部a側の
端部を除いた部分に形成され、パターン部a側のメッキ
層5の端部には、はんだコート層4が形成されている。
【0011】また、図2の断面の符号cで示す部分は、
電気特性を改善するためのパターン部で、ニッケルなど
からなる第2メッキ層6の上に最終メッキ層としての金
などの貴金属メッキからなる上部メッキ層8が積層さ
れ、はんだレジストが必要な部分にニッケルなどからな
る第2メッキ層6の一部6aとその上の酸化膜7を露出
させた構成とされている。また、上部メッキ層8は第2
メッキ層6の一部6a側を除く部分に形成されている。
【0012】ここではんだレジストのために露出してい
る第2メッキ層6の一部6aは、化学処理(化成処理)
または、大気中加熱によりその表面部分に酸化膜7が形
成されたものである。この酸化膜7が第2メッキ層6上
に存在するために、この酸化膜7がはんだの濡れ性を阻
害し、はんだレジストとしての機能を奏する。この酸化
膜7は第2メッキ層6の必要部分を露出させておき、こ
の露出部分を化学的化成処理するか、大気中に暴露して
加熱酸化させることで形成できるので、所望の部分に自
由に形成することができる。より具体的には、図1と図
2に示す構造において、酸化膜7が形成されていない状
態の第2メッキ層6を備えた基板1に対し、基板1全体
を大気中において350℃程度の高温で1時間程度、ヒ
ータで加熱する熱処理を施すことで上部メッキ層8に覆
われていない第2メッキ層6の一部6aの表面部分に酸
化膜7を形成することができる。
【0013】以上のように形成した酸化膜7であるなら
ば、有機物レジストを塗布する際の塗布に必要な幅より
も遥かに狭い幅で形成可能であるので、はんだレジスト
としての部分を従来の有機物レジスト塗布の場合よりも
狭くすることが可能になり、結果的に酸化膜7に隣接す
るはんだコート層部分を従来よりも幅広に形成できるの
で、従来生じていたはんだコート層4の剥離を生じにく
くすることができる。また、酸化膜7を形成することを
考慮し、膜の生成に有利で他の膜に影響の少ない材料と
して金属ニッケルの膜を例示することができ、このニッ
ケル膜であるならば、前述の加熱条件で支障なく確実に
酸化膜の生成ができる。従って機械的応力や歪あるいは
熱歪に強い半田コート層4を備えたプリント回路基板を
提供することができる。従ってはんだ付け部分の信頼性
を高めることができる。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、導
電回路部上の導電性メッキ層において隣接する導電回路
パターン側の端部に、導電性メッキ層を酸化させて形成
した酸化膜を有するので、この酸化膜がはんだ濡れ性を
阻害するはんだレジストとして機能する。従って従来用
いていた有機物レジスト剤からなるはんだレジストは不
要となるので、有機物レジスト剤による電気特性への悪
影響は排除される。即ち、高周波回路用の基板において
高周波は導体の極表面部分を流れるので、導体表面部分
に有機レジスト剤の不要成分が拡散すると高周波の通電
に影響を生じるが、本発明を採用することで高周波電流
の流れを阻害する問題を解消できる。
【0015】特に、有機物レジスト剤の塗布により、は
んだレジストとしての機能を奏するためには、必要最低
限度の塗布幅が必要であり、この塗布幅が必要であった
ことから、微細な回路にあっては、有機物レジストの塗
布幅の面積割合が必要以上に大きくなっていた。そし
て、その分、はんだレジストに隣接する導電回路部ある
いは導電回路パターン側の面積が小さく制限される結
果、導電回路パターンの面積を必要分確保しにくくな
り、加熱、あるいは、機械的な負荷により剥離するとい
う問題を生じていたが、本発明の採用によってこれらの
問題を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る高周波回路プリント基板の一例
を示す平面図。
【図2】 図1に示すプリント基板のA−A線に沿う断
面図。
【符号の説明】
1・・・基板、2・・・導電回路パターン、3・・・はんだコー
ト層、4・・・はんだコート層、5・・・導電回路部、6・・・
第2メッキ層(導電性メッキ層)、7・・・酸化膜、8・・・
上部メッキ層。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年8月19日(1998.8.1
9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部品が搭載されてはんだ付けされる導電
    回路パターンが基板上に形成され、該導電回路パターン
    の近傍に設けられる他の導電回路部にニッケル等の導電
    性メッキ層が積層され、この導電性メッキ層において前
    記導電回路パターン側の部分に、はんだレジストとし
    て、はんだの濡れ性を阻害する酸化膜が形成されてなる
    ことを特徴とするはんだレジストを備えた高周波回路プ
    リント基板。
  2. 【請求項2】 前記導電性回路パターンと前記導電回路
    部が基板上で隣接し相互に離間して設けられ、該導電性
    回路パターン上に、はんだコート層が積層され、前記導
    電回路部の端部において該はんだコート層側に導電性メ
    ッキ層の未形成部が形成され、この未形成部に第2のは
    んだコート層が積層されるとともに、前記導電性メッキ
    層において該第2のはんだコート層に隣接する部分に酸
    化膜が形成されてなることを特徴とする請求項1記載の
    はんだレジストを備えた高周波回路プリント基板。
  3. 【請求項3】 前記導電性メッキ層上に貴金属からなる
    電気特性改善層が前記酸化膜形成部分を除いて積層され
    てなることを特徴とする請求項2記載のはんだレジスト
    を備えた高周波回路プリント基板。
  4. 【請求項4】 導電性メッキ層がニッケルメッキからな
    り、酸化膜がニッケル酸化膜からなることを特徴とする
    請求項1〜4のいずれかに記載のはんだレジストを備え
    た高周波回路プリント基板。
JP10193146A 1998-07-08 1998-07-08 はんだレジストを備えた高周波回路プリント基板 Pending JP2000031625A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005055683A1 (ja) * 2003-12-02 2005-06-16 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 電子部品およびその製造方法
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