JP2000030333A - ディスクドライブ装置 - Google Patents

ディスクドライブ装置

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JP2000030333A
JP2000030333A JP10193250A JP19325098A JP2000030333A JP 2000030333 A JP2000030333 A JP 2000030333A JP 10193250 A JP10193250 A JP 10193250A JP 19325098 A JP19325098 A JP 19325098A JP 2000030333 A JP2000030333 A JP 2000030333A
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Japan
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chuck
disk
fin
view
chuck base
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JP10193250A
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Tatsuyuki Nakayama
立幸 中山
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チャッキング機構の薄型化及び組込作業性の
改善。 【解決手段】 ゴム材により形成され、収縮/伸長する
ことで、その先端部がチャックベースから突出状態/嵌
入状態となることが可能とされたチャックフィンを設け
る。これにより、スムースなディスクチャッキング、デ
ィスクアンチャッキングを実行できる構造とされる上
で、チャックベース内にコイルスプリングを収納するこ
とを不要とし、チャッキング機構の薄型化及び組込作業
の簡易化をはかる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディスクドライブ装
置に関し、特にそのディスクチャッキング機構に係るも
のである。
【0002】
【従来の技術】ディスク状記録媒体を装填し記録/再生
を行うディスクドライブ装置では、スピンドルモータに
より回転されるターンテーブル上にディスクを固定装着
するが、このディスクの固定装着のためにターンテーブ
ル上にチャッキング機構が形成されている。従来のチャ
ッキング機構の構造を図12〜図15で説明する。まず
図15(d)に示すように、スピンドルモータ1と同軸
上にターンテーブル2が取り付けられ、スピンドルモー
タ1の回転によってターンテーブル2は回転される。そ
してターンテーブル2上にディスク18を固定装着する
ために同軸上にチャックベース4が取り付けられる。こ
の略円筒形状のチャックベース4には、その周面から突
出/嵌入自在とされた爪状の先端部を有するチャックフ
ィン3が装着されており、このチャックフィン3は、一
部断面図として示すようにチャックベース4の内部に配
されたコイルスプリング5によって突出方向に付勢され
ている。
【0003】図12にチャックベース4の平面図、側面
図、A−A断面図、底面図を示す。これらの図からわか
るようにチャックベース4には3ヶ所のフィン配置部4
aが形成される。また図13(a)にはチャックフィン
3の6面図、図13(b)にはコイルスプリングの側面
図を示している。図13(a)からわかるようにチャッ
クフィン3は、先端に爪部3aが形成されるとともに、
その反対側となる後端はスプリング係合部3bとされ
る。
【0004】チャックベース4にチャックフィン3、コ
イルスプリング5を取り付けた状態の平面図、側面図、
A−A断面図、底面図は図14のようになる。即ちチャ
ックベース4における各フィン配置部4a内において
は、スプリング係合部3bにコイルスプリング5がはめ
られた状態のチャックフィン3が収納されている。そし
てコイルスプリング5によって付勢されることで、フィ
ン配置部4aから連続する円周面部分からは爪部3aが
突出した状態となる。またコイルスプリング5により付
勢されているため、爪部3aが嵌入する方向に押圧され
た場合は、爪部3aが円周面内部に向かって引っ込むよ
うにチャックフィン3が移動される。
【0005】このようにチャックベース4内にチャック
フィン3及びコイルスプリング5が配されることで、図
15(a)(b)(c)に示すようにチャッキング及び
アンチャッキングが行われる。まずディスク18が装着
される際には、図15(a)のようにチャックベース4
の上方からディスク18が押し当てられる。このときチ
ャックベース4の径はディスク18のセンターホールの
内径より小さいが、チャックフィン3が突出しているた
め、ディスク18のセンターホールのエッジがチャック
フィン3の爪部3aに当接する。そして爪部3aの上面
側はテーパー面とされているため、ディスク18が下降
することで、チャックフィン3がチャックベース4に嵌
入する方向に押しつけられ、図15(b)のようにな
る。即ちチャックフィン3はコイルスプリング5の付勢
に逆らって移動される。その後、さらにディスク18が
下降し、ターンテーブル2に接する状態になると、チャ
ックフィン3はセンターホールから抜けることになるた
め、図15(c)のようにコイルスプリング5の付勢に
より突出した状態となる。この状態で、ディスク18は
ターンテーブル2上に配置された状態となり、その上面
部がチャックフィン3によって係止されることで固定さ
れ、ターンテーブル2の回転に応じて回転されるように
なる。
【0006】一方、アンチャッキングの際には、図15
(c)の状態からディスク18が持ち上げられる。爪部
3aの下面側もテーパー面とされているため、ディスク
18が持ち上げられると、センターホールの内壁により
チャックフィン3がチャックベース4に嵌入する方向に
押しつけられ、図15(b)のようになる。即ちチャッ
クフィン3はコイルスプリング5の付勢に逆らって移動
される。その後、さらにディスク18が持ち上げられる
と、図15(a)のようになり、アンチャッキングが完
了する。チャックフィン3はセンターホールから抜ける
ことになるため、コイルスプリング5の付勢によりチャ
ックベース4から突出した状態となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来のチ
ャッキング機構では、次のような問題がある。上述のよ
うにチャックフィン3はコイルスプリング5によって付
勢されるとともに、突出/嵌入方向に移動可能とされ
る。このため、チャックベース内におけるフィン配置部
4aはコイルスプリング5が収納可能なサイズとしなけ
ればならない。即ち、少なくともコイルスプリング5の
直径に相当する高さサイズの空間を形成しなければなら
ない。このため図14に示すようにチャックベース4の
高さサイズT1は、コイルスプリング5の直径を考慮し
て設定しなければならず、チャックベース4の高さサイ
ズを低くすることによるチャッキング機構の薄型化は困
難となっている。そしてこれは、ディスクドライブ装置
の小型化、薄型化を困難とする要因となる。
【0008】また、製造時にはチャックベース4内にコ
イルスプリング5を配置させる工程が必要になる。コイ
ルスプリング5を組み込むことは、或る程度のこつや熟
練が必要とされる。このため簡易な工程とはならず、組
み込みの手間やそれによるコストアップが生じる。さら
に同様の理由で自動化が難しく、大量生産を困難にして
いる。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点に鑑みて、チャッキング機構の薄型化、製造の簡易化
を実現することを目的とする。
【0010】このために本発明のディスクドライブ装置
は、そのチャッキング機構として、ターンテーブル上に
おいてその回転軸と同軸上に設けられ、ディスクのセン
ターホールに嵌入できるサイズ及び形状とされるチャッ
クベースと、ゴムなどの弾性材料により形成され、収縮
/伸長することで、その先端部がチャックベースから突
出状態/嵌入状態となることが可能とされたチャックフ
ィンとを設ける。そしてチャックフィンの先端部が突出
状態となることで、チャックベースにはめ込まれたディ
スクを係止させることができるとともに、チャックフィ
ンの先端部が嵌入状態となることで、チャックベースへ
のディスクのはめ込み及び取り外しが可能となるように
する。即ち従来のコイルスプリングによる機能がチャッ
クフィン自体で得られるようにし、コイルスプリングを
不要とすることでチャッキング機構の薄型化、製造の簡
易化を実現する。
【0011】またチャックフィンはチャックベース内に
複数個備えられるようにする。もしくはチャックフィン
は、チャックベースから突出状態/嵌入状態となる先端
部を複数個有するとともに各先端部が連結された一つの
部材として形成されているようにする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
のディスクドライブ装置におけるチャッキング機構を図
1〜図4で、また第2の実施の形態におけるチャッキン
グ機構を図5〜図8で説明するが、まず第1、第2の実
施の形態に共通するディスクドライブ装置のドライブ機
構を図9〜図11で説明する。
【0013】図9(a)(b)はディスクドライブ装置
におけるディスクトレイ部分が閉じた状態及び開けられ
た状態の斜視図である。ディスクドライブ装置筐体内に
配されるディスクトレイ部分は図9(a)(b)のよう
に、ケース16からトレイ15が引き出される形態とな
る。即ち通常は図9(a)の状態でイジェクトボタン1
7が配された前面パネル部分のみがディスクドライブ装
置の筐体前面に表出されているが、イジェクトボタン1
7が押されることで、図9(b)のようにトレイ15が
引き出され、ユーザーはこのトレイ15上にディスクを
配置させることができる。
【0014】トレイ15の下部には図10、図11で説
明する駆動部14が取り付けられており、図9(b)の
ようにトレイ15の上面側には、ターンテーブル2、チ
ャックフィン3が3ヶ所に配設されたチャックベース
4、ピックアップ9が表出している。ユーザーはディス
クのセンターホールがチャックベース4に嵌め込まれる
ようにディスクをセットすることになるが、このときチ
ャックフィン3によってディスクが係止され、ターンテ
ーブル2上で固定される。
【0015】図10は駆動部14の平面図、正面図、右
側面図、左側面図、背面図を示し、また図11は駆動部
14の斜視図を示している。各図からわかるように、タ
ーンテーブル2とは同軸上にチャックベース4が取り付
けられており、さらにそのターンテーブル2の回転軸は
スピンドルモータ1の回転軸と共通とされている。即ち
スピンドルモータ1が回転することで、ターンテーブル
2が回転され、チャックベース4にチャッキングされて
いるディスクが回転される。
【0016】回転されたディスクに対しては、ピックア
ップ9からのレーザ光が照射され、情報の記録/再生/
消去等が行われる。ピックアップ9はその両端の受部が
ピックアップガイド軸10、ピックアップサブガイド軸
11に係止されることでディスクの半径方向に移動可能
な状態で保持されている。そしてその状態でピックアッ
プ9に形成されたラックギア8がスレッドギア7と係合
している。スレッドギア7はスレッドモータ6が回転す
ることで回転され、その回転力をラックギア8に伝え
る。これによりピックアップ9はピックアップガイド軸
10及びピックアップサブガイド軸11に沿って所定範
囲移動可能とされる。
【0017】これらの各機構はシャーシ12に取り付け
られており、このシャーシ12はインシュレータ13を
介してトレイ15に取り付けられている。
【0018】このようなドライブ機構を有するディスク
ドライブ装置として、そのチャッキング機構に特徴を有
する第1の実施の形態を図1〜図4で説明する。
【0019】上述したように、スピンドルモータ1、タ
ーンテーブル2、チャックベース4は同一の回転軸に取
り付けられることになるが、その状態は図4(d)に示
される。そして略円筒形状のチャックベース4には、そ
の周面から先端の爪部3aが突出/嵌入自在とされたチ
ャックフィン3が装着されており、このチャックフィン
3は、一部断面図として示すようにチャックベース4の
内部に配されている。そしてチャックフィン3自体がゴ
ムにより形成された弾性体であることにより、通常は先
端の爪部3aが突出する状態とされるが、爪部3aが押
圧されることで、チャックフィン3自体が収縮し、爪部
3aがチャックベース内に嵌入されるような状態とな
る。
【0020】図1にチャックベース4の平面図、側面
図、B−B断面図、底面図を示す。これらの図からわか
るようにチャックベース4には3ヶ所のフィン配置部4
cが形成される。また図2にはチャックフィン3の6面
図を示している。チャックフィン2はゴム材により形成
されているが、図2からわかるようにこのチャックフィ
ン3は、先端に爪部3aが形成されるとともに、その反
対側となる後端部3cは略長方体形状で或る程度容易に
伸縮できるような部位とされている。
【0021】チャックベース4にチャックフィン3を取
り付けた状態の平面図、側面図、B−B断面図、底面図
は図3のようになる。即ちチャックベース4における各
フィン配置部4c内において、チャックフィン3が配置
される。そしてその状態で、フィン配置部4cから連続
する円周面部分からはチャックフィン3の爪部3aが突
出した状態となる。またゴム部材であることにより、爪
部3aが嵌入する方向に押圧された場合は、主に後端部
3cが収縮し、爪部3aが円周面内部に向かって引っ込
むようにされる。
【0022】このようにチャックベース4内にゴム材に
よるチャックフィン3が配されることで、図4(a)
(b)(c)に示すようにチャッキング及びアンチャッ
キングが行われる。まずディスク18が装着される際に
は、図4(a)のようにチャックベース4の上方からデ
ィスク18が押し当てられる。このときチャックベース
4の径はディスク18のセンターホールの内径より小さ
いが、チャックフィン3の爪部3aが突出しているた
め、ディスク18のセンターホールのエッジが爪部3a
に当接する。そして爪部3aの上面側はテーパー面とさ
れているため、ディスク18が下降することで、チャッ
クフィン3がチャックベース4に嵌入する方向に押しつ
けられ、チャックフィン3自体が収縮することにより図
4(b)のようになる。即ち爪部3aがチャックベース
4内に引っ込んだ状態となる。その後、さらにディスク
18が下降し、ターンテーブル2に接する状態になる
と、チャックフィン3はセンターホールから抜けること
になるため、収縮状態から通常状態に戻り、図4(c)
のように爪部3aが突出した状態となる。この状態で、
ディスク18はターンテーブル2上でチャッキング完了
状態となる。つまり、ディスク18の上面部がチャック
フィン3によって係止されることで固定され、ターンテ
ーブル2の回転に応じて回転される。
【0023】一方、アンチャッキングの際には、図4
(c)の状態からディスク18が持ち上げられる。そし
て爪部3aの下面側もテーパー面とされているため、デ
ィスク18が持ち上げられると、センターホールの内壁
により爪部3aがチャックベース4に嵌入する方向に押
しつけられ、図4(b)のようになる。即ちチャックフ
ィン3が収縮する。その後、さらにディスク18が持ち
上げられると、図4(a)のようになり、アンチャッキ
ングが完了する。チャックフィン3はセンターホールか
ら抜けることになるため収縮が解除され、爪部3aがチ
ャックベース4から突出した状態となる。
【0024】以上のように本例のチャッキング機構は従
来のチャッキング機構と同様の動作でスムースなチャッ
キング、アンチャッキングを実行できる。そしてその上
で、チャックベース4内におけるフィン配置部4cは図
2のような形状のチャックフィン3が収納可能なように
高さサイズが設定されればよいものとなるため、図3に
示すようにチャックベース4の高さサイズT2は、従来
のサイズT1(図14参照)よりもかなり小さくでき、
これによるチャッキング機構の薄型化が実現される。も
ちろんこれは、ディスクドライブ装置の小型化、薄型化
に貢献できる。
【0025】また、製造時にはチャックベース4内にコ
イルスプリングを配置させる工程が不要となり、チャッ
クフィンのみを組み込めばよいものとなる。従って組込
作業にさほどの熟練やこつは必要ではなくなり、組込工
程を簡易なものとすることができる。さらに、組込が簡
易となれば、それは自動化が容易となることも意味し、
自動化による大量生産性、製造効率の向上を実現でき
る。
【0026】次に、同じくチャッキング機構に特徴を有
する第2の実施の形態を図5〜図8で説明する。
【0027】上述したように同一の回転軸に取り付けら
れるスピンドルモータ1、ターンテーブル2、チャック
ベース4の状態は図8(d)に示される。この場合も、
略円筒形状のチャックベース4には、その周面から突出
/嵌入自在とされた爪部3aを有するチャックフィン3
が装着されている。このチャックフィン3は、一部断面
図として示すようにチャックベース4の内部に配され、
通常は爪部3aが突出状態にあるものとされる。
【0028】この第2の実施の形態は、第1の実施の形
態と比べて、3ヶ所の爪部3aを有する一体的なチャッ
クフィン3が設けられていることが異なるものである。
図6にはチャックフィン3の平面図、D−D断面図、底
面図、及び爪部3aのみの一部側面図を示している。図
示するようにチャックフィン3は、先端部としての爪部
3aが3ヶ所に形成され、これらの爪部3aがリング部
3eから突設された連結部3dから連続的に形成されて
いる。そしてこのような形状のチャックフィン3はゴム
材により形成される。
【0029】図5にはチャックベース4の平面図、側面
図、C−C断面図、底面図を示すが、これらの図からわ
かるようにチャックベース4には3ヶ所のフィン配置部
4dが形成され、フィン配置部4dはチャックフィン3
における先端部3aから連結部3dまでが収納可能なサ
イズとされている。そしてさらにリング部3eを収納す
るスペースとしてのリング配置部4eが設けられてい
る。
【0030】チャックベース4にチャックフィン3を取
り付けた状態の平面図、側面図、C−C断面図、底面図
は図7のようになる。即ちチャックベース4におけるリ
ング配置部4eにはチャックフィン3のリング部3eが
収納された状態となっており、その状態でリング部3e
から突出する各連結部3d及び爪部3aの後端側が、各
フィン配置部4c内に配される状態となる。この状態
で、フィン配置部4cから連続する円周面部分からはチ
ャックフィン3の爪部3aが突出した状態となる。ま
た、爪部3aが嵌入する方向に押圧された場合は、主に
連結部3dが収縮し、爪部3aが円周面内部に向かって
引っ込むようにされる。
【0031】このようにチャックベース4内にチャック
フィン3が配されることで、図8(a)(b)(c)に
示すようにチャッキング及びアンチャッキングが行われ
る。ディスク18が装着される際には、図8(a)のよ
うにチャックベース4の上方からディスク18が押し当
てられる。このときディスク18のセンターホールのエ
ッジがチャックフィン3の爪部3aに当接する。そして
爪部3aの上面側はテーパー面とされているため、ディ
スク18が下降することで、チャックフィン3がチャッ
クベース4に嵌入する方向に押しつけられ、チャックフ
ィン3が収縮することで図8(b)のようになる。即ち
チャックフィン3の爪部3aが引っ込んだ状態となる。
その後、さらにディスク18が下降し、ターンテーブル
2に接する状態になると、チャックフィン3はセンター
ホールから抜けることになるため、収縮が解除され図8
(c)のように爪部3aが突出した状態となる。この状
態で、ディスク18はその上面部がチャックフィン3に
よって係止され、ターンテーブル2上でチャッキング完
了状態となる。
【0032】一方、アンチャッキングの際には、図8
(c)の状態からディスク18が持ち上げられる。そし
て爪部3aの下面側もテーパー面とされているため、デ
ィスク18が持ち上げられると、センターホールの内壁
によりチャックフィン3がチャックベース4に嵌入する
方向に押しつけられ、図8(b)のようになる。その
後、さらにディスク18が持ち上げられると、図8
(a)のようになり、アンチャッキングが完了する。チ
ャックフィン3はセンターホールから抜けることになる
ため、爪部3aはチャックベース4から突出した状態と
なる。
【0033】以上のように本例のチャッキング機構も、
従来のチャッキング機構と同様の動作でスムースなチャ
ッキング、アンチャッキングを実行できる。そして第1
の実施の形態の場合と同様に、チャックベース4内にお
けるフィン配置部4cはチャックフィン3が収納可能な
ように高さサイズが設定されればよいものとなるため、
図7に示すようにチャックベース4の高さサイズT2
は、従来のサイズT1(図14参照)よりもかなり小さ
くでき、これによるチャッキング機構の薄型化が実現さ
れる。これはディスクドライブ装置の小型化、薄型化を
可能とする。
【0034】さらにこの場合は、製造時にはチャックベ
ース4内にチャックフィン3を配置させる工程が一層簡
易なものとなる。即ち、第1の実施の形態の例の場合は
3つのチャックフィン3をそれぞれセッとしていかなけ
ればならないが、この第2の実施の形態の場合は、1つ
のチャックフィンを組み込めばよいこと、及びチャック
フィン3が部品として扱いやすいサイズとなっているこ
とから、チャックベース4内にチャックフィン3を組み
込む作業は非常に容易となる。さらに作業時間も短縮化
される。もちろん組込の自動化も一層容易であり、及び
それによる大量生産性、製造効率の向上を実現できる。
【0035】以上実施の形態を説明してきたが、本発明
の変形例や適用されるディスクドライブ装置は多様に考
えられる。本発明が適用できるディスクドライブ装置と
しては、例えばCDプレーヤ、CD−ROMドライブ、
DVDプレーヤ、DVD−ROMドライブ、DAV−R
AMドライブ、DVD−RWドライブ、CD−Rドライ
ブ、CD−RWドライブ、MDドライブ、MOドライ
ブ、ハードディスクドライブ、レーザディスクプレーヤ
など、各種のディスクドライブ装置となる。
【0036】またチャックフィンの数(もしくはチャッ
クフィンの爪部(先端部)の数)、配置間隔、チャック
フィンの形状、材質、製法は多様に考えられることはい
うまでもない。もちろんチャックフィンの先端の爪部の
形状なども多様に考えられる。同じくチャックベースの
サイズ及び形状は、ディスクのセンターホールに嵌入で
きるものとされればよく、上記した略円筒形状の他、略
三角柱形状、略四角柱形状、略多角柱形状など、多様に
考えられる。もちろん材質や製法も多様である。さらに
チャックフィンのチャックベースへの取付方法は、接
着、圧入等、多様に考えられる。
【0037】また、本発明としてはゴム材によりチャッ
クフィンを形成するものとしているが、ゴム以外の弾性
材料(例えばエラストマなど)によって形成されるよう
にしてもよい。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、ゴムなど
の弾性材料により形成され、収縮/伸長することで、そ
の先端部がチャックベースから突出状態/嵌入状態とな
ることが可能とされたチャックフィンが設けられている
ため、スムースなディスクチャッキング、ディスクアン
チャッキングを実行できる構造とされる上で、チャック
ベース内においてコイルスプリングなどの付勢部材を収
納する必要はなく、従ってチャックフィンの動作のため
のスペースを小さくでき、チャッキング機構の薄型化、
ひいてはディスクドライブ装置の小型化、薄型化が可能
になるという効果がある。
【0039】またコイルスプリングを組み込む必要がな
いことは、チャッキング機構の組込作業の大幅な簡易
化、作業時間の短縮を実現できる。もちろん組込作業の
自動化も容易となることから、それによる大量生産性、
製造効率の向上も実現できる。さらにチャックフィン
が、複数の先端部が連結された一つの部材として形成さ
れているようにすることで、部品としての取り扱いの容
易性、組込作業の簡易化、作業時間の短縮、製造効率向
上といった効果をさらに大きくすることができる。もち
ろん組込作業の自動化及びそれによる大量生産性、製造
効率の向上も一層促進される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のチャックベースの
平面図、側面図、B−B断面図、底面図である。
【図2】第1の実施の形態のチャックフィンの6面図で
ある。
【図3】第1の実施の形態のチャッキング機構の平面
図、側面図、B−B断面図、底面図である。
【図4】第1の実施の形態のチャッキング機構のチャッ
キング動作の説明図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態のチャックベースの
平面図、側面図、C−C断面図、底面図である。
【図6】第2の実施の形態のチャックフィンの平面図、
D−D断面図、底面図、一部側面図である。
【図7】第2の実施の形態のチャッキング機構の平面
図、側面図、C−C断面図、底面図である。
【図8】第2の実施の形態のチャッキング機構のチャッ
キング動作の説明図である。
【図9】実施の形態のドライブ機構の斜視図である。
【図10】実施の形態の駆動部の平面図、正面図、右側
面図、左側面図、背面図である。
【図11】実施の形態の駆動部の斜視図である。
【図12】従来のチャックベースの平面図、側面図、A
−A断面図、底面図である。
【図13】従来のチャックフィンの6面図及びコイルス
プリングの側面図である。
【図14】従来のチャッキング機構の平面図、側面図、
A−A断面図、底面図である。
【図15】従来のチャッキング機構のチャッキング動作
の説明図である。
【符号の説明】
1 スピンドルモータ、2 ターンテーブル、3 チャ
ックフィン、3a 爪部、3c 後端部、3d 連結
部、3e リング部、4 チャックベース
【手続補正書】
【提出日】平成10年9月11日(1998.9.1
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】チャックベース4にチャックフィン3を取
り付けた状態の平面図、側面図、C−C断面図、底面図
は図7のようになる。即ちチャックベース4におけるリ
ング配置部4eにはチャックフィン3のリング部3eが
収納された状態となっており、その状態でリング部3e
から突出する各連結部3d及び爪部3aの後端側が、各
フィン配置部4内に配される状態となる。この状態
で、フィン配置部4から連続する円周面部分からはチ
ャックフィン3の爪部3aが突出した状態となる。ま
た、爪部3aが嵌入する方向に押圧された場合は、主に
連結部3dが収縮し、爪部3aが円周面内部に向かって
引っ込むようにされる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】以上のように本例のチャッキング機構も、
従来のチャッキング機構と同様の動作でスムースなチャ
ッキング、アンチャッキングを実行できる。そして第1
の実施の形態の場合と同様に、チャックベース4内にお
けるフィン配置部4はチャックフィン3が収納可能な
ように高さサイズが設定されればよいものとなるため、
図7に示すようにチャックベース4の高さサイズT2
は、従来のサイズT1(図14参照)よりもかなり小さ
くでき、これによるチャッキング機構の薄型化が実現さ
れる。これはディスクドライブ装置の小型化、薄型化を
可能とする。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スピンドルモータにより回転されるター
    ンテーブルと、 前記ターンテーブル上においてその回転軸と同軸上に設
    けられ、ディスクのセンターホールに嵌入できるサイズ
    及び形状とされるチャックベースと、 弾性材料により形成され、収縮/伸長することで、その
    先端部が前記チャックベースから突出状態/嵌入状態と
    なることが可能とされたチャックフィンとが設けられ、 前記チャックフィンの先端部が突出状態となることで、
    前記チャックベースにはめ込まれたディスクを係止させ
    ることができるとともに、前記チャックフィンの先端部
    が嵌入状態となることで、前記チャックベースへのディ
    スクのはめ込み及び取り外しが可能となるように形成さ
    れたチャッキング機構を有していることを特徴とするデ
    ィスクドライブ装置。
  2. 【請求項2】 前記チャックフィンは前記チャックベー
    ス内に複数個備えられることを特徴とする請求項1に記
    載のディスクドライブ装置。
  3. 【請求項3】 前記チャックフィンは、前記チャックベ
    ースから突出状態/嵌入状態となる先端部を複数個有す
    るとともに各先端部が連結された一つの部材として形成
    されていることを特徴とする請求項1に記載のディスク
    ドライブ装置。
JP10193250A 1998-07-08 1998-07-08 ディスクドライブ装置 Withdrawn JP2000030333A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6757238B2 (en) * 2000-12-20 2004-06-29 Sankyo Seiki Mfg. Co., Ltd. Disc clamping device

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6757238B2 (en) * 2000-12-20 2004-06-29 Sankyo Seiki Mfg. Co., Ltd. Disc clamping device

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