JP2000028465A - 水晶真空計 - Google Patents

水晶真空計

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JP2000028465A
JP2000028465A JP10205888A JP20588898A JP2000028465A JP 2000028465 A JP2000028465 A JP 2000028465A JP 10205888 A JP10205888 A JP 10205888A JP 20588898 A JP20588898 A JP 20588898A JP 2000028465 A JP2000028465 A JP 2000028465A
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JP
Japan
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vacuum
quartz
shield
container
vacuum gauge
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JP10205888A
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English (en)
Inventor
Noriyuki Saito
典行 斉藤
Hisao Hojo
久男 北条
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Canon Anelva Corp
Original Assignee
Anelva Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 測定対象である真空チャンバの電位が不安定
になってもその影響を受けず、安定して正確な測定を行
うことができ、水晶振動子の交換やクリーニングを行え
る水晶真空計を提供する。 【解決手段】 真空チャンバ11につながる測定容器13内
に配置される水晶振動子17を備え、水晶振動子に通電し
て共振を起こし水晶振動子の共振インピーダンスの変化
を検出して真空容器の内部の圧力変化を測定するように
構成され、水晶振動子は測定容器内で絶縁碍子14を介し
て取り付けられたシールド15の中に配置されかつ真空チ
ャンバから絶縁され、シールドはアース電位に保持され
るように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水晶真空計に関し、
特に、水晶振動子における共振インピーダンスの変化を
応用して真空圧力を測定する水晶真空計に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の水晶真空計の構成例を図4に示
す。水晶真空計は、一端に大径開口部41aと他端に小
径開口部41bを有するほぼ筒型の金属製真空容器41
と、この真空容器41の内部空間に配置される水晶振動
子42とから構成される。真空容器41の大径開口部4
1aは絶縁碍子43が取り付けられて真空封止され、小
径開口部41bにはダストフィルタ44が取り付けられ
る。真空容器41の内部空間はダストフィルタ44を設
けた小径開口部41bを介して外部と通じている。ダス
トフィルタ44は、真空容器41の内部空間にごみが侵
入するのを防止する。真空容器41内に配置された水晶
振動子42は、その一対のリード線45が絶縁碍子43
に取り付けられることにより固定される。リード線45
は絶縁碍子43を通して外部に引き出される。リード線
45を介して水晶振動子42に通電が行われる。真空容
器41の小径開口部41bにはフランジ46が取り付け
られる。水晶真空計はフランジ46によって真空チャン
バに固定され、真空容器41の内部空間は小径開口部4
1bを通して真空チャンバの内部空間と通じるように構
成される。通常、真空容器41はフランジ46を介し真
空チャンバを通してアースに接続されるので、水晶振動
子42はアース電位の真空容器41とダストフィルタ4
4に囲まれ、外部から飛来する電磁輻射やプラズマから
飛来する荷電粒子等にさらされず、外部ノイズからシー
ルドされた構造となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記構成を有する従来
の水晶真空計によれば、水晶振動子42を収容する金属
製真空容器41が真空チャンバに接続されているため、
真空チャンバ内で異常放電等が生じて真空チャンバの電
位が不安定になると、水晶振動子42のインピーダンス
測定でノイズの影響が現れるという問題がある。特に、
低い真空圧力の測定では検出信号のレベルが小さくなる
ので、相対的に誤差が大きくなるという問題が起きる。
【0004】さらに従来の水晶真空計の構造によれば、
真空容器41の内部の水晶振動子42が汚染された場合
に、水晶振動子のみを交換できないという問題があっ
た。
【0005】本発明の目的は、上記の問題を解決するこ
とにあり、測定対象である真空チャンバの電位が不安定
になってもその影響を受けず、水晶振動子の交換やクリ
ーニングを行うことのできる水晶真空計を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用】本発明に係る
水晶真空計は、上記目的を達成するために、次のように
構成される。第1の水晶真空計(請求項1に対応)は、
真空容器につながる測定容器内に配置される水晶振動子
を備え、水晶振動子に通電して共振を起こし水晶振動子
の共振インピーダンスの変化を検出して真空容器の内部
の圧力変化を測定するように構成され、さらに、上記水
晶振動子は測定容器内で絶縁体を介して取り付けられた
シールド部材の中に配置されかつ真空容器から絶縁さ
れ、シールド部材はアース電位に保持されるように構成
される。上記構成では、測定容器の内部で水晶振動子を
アース電位に保持されたシールド部材の中に設けるよう
にしたため、真空容器自体の電位で変動が生じたとして
もその影響が水晶振動子に及ぶのを防止でき、水晶振動
子の動作を安定化することが可能となる。第2の水晶真
空計(請求項2に対応)は、上記の構成において、シー
ルド部材は、絶縁体に固定された第1部材と、この第1
部材に取付け・取外し自在な第2部材とから構成され
る。上記測定容器は本来的に真空容器に対して取付け・
取外しが自在に行える構造であり、従って上記構造によ
れば、水晶振動子が汚れた場合には、測定容器を取り外
し、さらにシールド部材の第2部材を取り外すことによ
り、水晶振動子を交換したりまたはクリーニングするこ
とが可能となる。第3の水晶真空計(請求項3に対応)
は、上記の各構成において、シールド部材の真空容器側
の端部にダストフィルタを設けるように構成される。ダ
ストフィルタを設けたため、真空容器の内部から飛来す
るダストパーティクルが水晶振動子へ到達するのを阻止
することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施形態
を添付図面に基づいて説明する。
【0008】図1は本発明に係る水晶真空計の第1の実
施形態を示す。11は、内部空間が測定対象となってい
る真空チャンバの一部を示す。11aは真空チャンバ1
1を形成する容器に形成された測定用開口部である。金
属製の真空チャンバ11の容器はアース12によりアー
ス電位に保持される。真空チャンバ11の測定用開口部
11aに、水晶真空計の測定容器13が取り付けられ
る。測定容器13は、金属製であり、結合され一体化さ
れたフランジ13aと筒部13bから構成され、フラン
ジ13aは測定用開口部11aの端部に結合され、筒部
13bの外側端は絶縁碍子14によって真空封止されて
いる。真空チャンバ11の測定開口部11aと測定容器
13のフランジ13aとの結合は真空封止の状態を維持
してボルト等(図示せず)で行われ、測定開口部11a
に対して測定容器13を自在に取付け・取外しすること
ができる。筒部13bの外側端を真空封止する絶縁碍子
14は、円筒状のシールド15の外側に位置するリング
状の外側部材14aと、シールド15の内側に位置する
内側部材14bとからなる。円筒状シールド15と筒部
11aは同軸的位置関係にある。円筒状シールド15は
外側端は、測定容器13の筒部13bの外側端の絶縁碍
子14に固定され、さらに外部へ延設されている。シー
ルド15の真空側端部は、真空チャンバ11の測定用開
口部11aの内部へ挿入された状態で配置され、さらに
当該端部の開口部にはダストフィルタ16が設けられ
る。
【0009】シールド15の内部に水晶振動子17が配
置される。水晶振動子17から延びた一対のリード線1
8は絶縁碍子14の内側部材14bから外部へ引き出さ
れている。水晶振動子17は、内側部材14bで真空封
止されたシールド15の中に設けられ、このシールド1
5で囲まれている。外部に延設されたシールド15の端
部、および外部に引き出されたリード線18は、コネク
タ19およびケーブル20を介して制御回路21に導か
れる。シールド15の外側端部は制御回路21のアース
21aに接続されている。
【0010】上記構成では、真空チャンバ11の内部の
真空度は、測定開口部11aに設けられた水晶振動子1
7における共振インピーダンスの変化を制御回路21で
検出することによって測定される。水晶振動子17は円
筒状シールド15の中に設けられ、かつ円筒状シールド
15は制御回路21側のアース端子に接続することによ
りアース電位に保たれるので、真空チャンバ11の容器
電位がプラズマや異常放電によって大きく変化しても、
その影響が水晶振動子17に与えられず、それ故に水晶
振動子17による測定値にノイズに含まれることなく、
正確な測定を行うことができる。
【0011】また上記の水晶真空計では、測定容器13
がシールドの役目を果たす必要がないので、測定容器を
軸方向に短くすることができ、コンパクトな形態を有す
る真空計を作ることができる。
【0012】図2は本発明に係る水晶真空計の第2の実
施形態を示す。図2では水晶真空計の部分のみを示して
いる。図2において、図1で示した要素と実質的に同一
の要素には同一の符号を付している。この実施形態によ
る水晶真空計において、測定容器13はフランジ13a
と筒部13bからなり、筒部13bに設けた絶縁碍子1
4に、ダストフィルタ16を備えた円筒状シールド15
が設けられる。シールド15は、絶縁碍子14に固定さ
れる第1シールド15aと、第1シールド15aの外径
よりも大きな内径を有し、第1シールド15aにはめ込
むことにより自在に取付け・取外しできる第2シールド
15bとからなる。すなわちシールド15は第1シール
ド15aと第2シールド15bの2つの部分に分割でき
る構造となっている。水晶振動子17はシールド15の
内部に設けられる。その他の構成は第1実施形態で説明
した構成と同じである。
【0013】第2の実施形態による水晶真空計では、シ
ールド15内の水晶振動子17が汚染されたときに、測
定容器13を測定用開口部11aから取り外し、シール
ド15で第2シールド15bを第1シールド15aから
取り外すことにより、水晶振動子17を露出させ、交換
やクリーニングを行うことができる。その他の利点につ
いては前述の第1実施形態と同じである。
【0014】図3は本発明に係る水晶真空計の第3の実
施形態を示す。図3は水晶真空計の部分のみを示してい
る。図3において、図1で示した要素と実質的に同一の
要素には同一の符号を付している。この実施形態による
水晶真空計は、一端に大径開口部22aと他端に小径開
口部22bを有する筒型の金属製容器22を備える。容
器22の大径開口部22aは絶縁碍子14が取り付けら
れて真空封止され、この絶縁碍子14に、ダストフィル
タ16を備えた円筒状シールド15を設けている。水晶
振動子17はシールド15の内部に設けられる。容器2
2の小径開口部22bにはフランジ23が設けられてい
る。フランジ23が、真空チャンバの上記測定開口部1
1aに取り付けらる。その他の構成は第1実施形態の構
成と同じである。
【0015】上記第3実施形態による水晶真空計でも、
水晶振動子17がアース電位に保持されたシールド15
の内部に配置された構造を有するため、真空チャンバに
結合される容器22で電位の変動が生じたとしても、そ
の影響を受けることはない。また見方を変えると、水晶
振動子17はシールド15と容器22によって二重に保
護されることになるから、容器22の電位が安定してい
る場合には外部からのノイズに対していっそう安定な測
定を行うことができる。
【0016】本発明の水晶真空計によれば、例えばスパ
ッタ装置、プラズマCVD装置、ドライエッチング装置
などのように真空チャンバ11が高周波電源の帰還電路
として使用される場合、あるいは真空チャンバの電位が
不安定な場合に、低圧側について安定した測定を行うこ
とができる。
【0017】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明によ
れば、真空容器につながる測定容器内に配置される水晶
振動子を備え、水晶振動子に通電して共振を起こし水晶
振動子の共振インピーダンスの変化を検出して真空容器
の内部の圧力変化を測定する水晶真空計において、水晶
振動子を取り囲むシールドを設け、このシールドをアー
ス電位に保持するように構成したため、測定対象である
チャンバの容器電位が不安定になってもその影響を受け
ず、安定して正確な圧力測定を行うことができる。また
シールドを2つ部材で構成し、一方の部材を取付け・取
外し自在の構造とすることにより水晶振動子を容易に露
出させることができるようにしたため、水晶振動子が汚
れた場合に、この水晶振動子の交換やクリーニングを行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る水晶真空計の第1実施形態を示す
縦断面図である。
【図2】本発明に係る水晶真空計の第2実施形態を示す
縦断面図である。
【図3】本発明に係る水晶真空計の第3実施形態を示す
縦断面図である。
【図4】従来の水晶真空計の一例を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
11 真空チャンバ 11a 測定用開口部 13 測定容器 14 絶縁碍子 15 シールド 15a 第1シールド 15b 第2シールド 16 ダストフィルタ 17 水晶振動子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空容器につながる測定容器内に配置さ
    れる水晶振動子を備え、前記水晶振動子に通電して共振
    を起こし前記水晶振動子の共振インピーダンスの変化を
    検出して前記真空容器の内部の圧力変化を測定する水晶
    真空計において、 前記水晶振動子は前記測定容器に絶縁体を介して取り付
    けられたシールド部材の中に配置されかつ前記真空容器
    から絶縁され、前記シールド部材はアース電位に保持さ
    れることを特徴とする水晶真空計。
  2. 【請求項2】 前記シールド部材は、前記絶縁体に固定
    される第1部材と、この第1部材に取付け・取外し自在
    な第2部材とからなることを特徴とする請求項1記載の
    水晶真空計。
  3. 【請求項3】 前記シールド部材の前記真空容器側の端
    部にダストフィルタを設けたことを特徴とする請求項1
    または2記載の水晶真空計。
JP10205888A 1998-07-06 1998-07-06 水晶真空計 Pending JP2000028465A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002071500A (ja) * 2000-08-30 2002-03-08 Anelva Corp 水晶振動子を用いた圧力測定方法および装置。
WO2016021496A1 (ja) * 2014-08-08 2016-02-11 キヤノンアネルバ株式会社 スパッタ装置および処理装置

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