JP2970093B2 - 異常過熱検出装置 - Google Patents
異常過熱検出装置Info
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- JP2970093B2 JP2970093B2 JP3193970A JP19397091A JP2970093B2 JP 2970093 B2 JP2970093 B2 JP 2970093B2 JP 3193970 A JP3193970 A JP 3193970A JP 19397091 A JP19397091 A JP 19397091A JP 2970093 B2 JP2970093 B2 JP 2970093B2
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- Japan
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- discharge
- conductor
- metal container
- thermal fuse
- abnormal overheat
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- Installation Of Bus-Bars (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、電力機器の金属容器内
部の通電接触部分の異常過熱検出装置に関する。
部の通電接触部分の異常過熱検出装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、電力機器の異常温度はその金属容
器の外壁面の温度から間接的に検出するのが一般的であ
り、金属容器内部の通電接触部分の異常過熱を安全確実
に検出する適当な装置はなかった。
器の外壁面の温度から間接的に検出するのが一般的であ
り、金属容器内部の通電接触部分の異常過熱を安全確実
に検出する適当な装置はなかった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電力機器を
収納した金属容器の外壁面温度から内部の通電接触部の
異常過熱を検出するものは、日射などの影響を受けない
屋内電力機器に限定され、日射を受ける電力機器の内部
異常過熱は検出できない。
収納した金属容器の外壁面温度から内部の通電接触部の
異常過熱を検出するものは、日射などの影響を受けない
屋内電力機器に限定され、日射を受ける電力機器の内部
異常過熱は検出できない。
【０００４】本発明は従来のこのような問題点に鑑みて
なされたもので、その目的とするところは、電力機器の
導電接触部等の異常過熱を金属容器の温度に関係なく安
全確実に検出できる異常過熱検出装置を提供することに
ある。
なされたもので、その目的とするところは、電力機器の
導電接触部等の異常過熱を金属容器の温度に関係なく安
全確実に検出できる異常過熱検出装置を提供することに
ある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案における異常過熱検出装置は、電力機器金属
容器内の導体に異常過熱温度で動作する温度ヒューズを
埋設すると共に、この導体表面に絶縁シートを介して金
属シートを設け、この金属シートを温度ヒューズを介し
て導体に接続した異常過熱検出部と、前記金属容器外に
あって前記温度ヒューズの動作により導体表面に発生す
る浮遊電極による放電を放電パターンよりノイズと区別
して検出する放電検出器とからなるものである。
に、本考案における異常過熱検出装置は、電力機器金属
容器内の導体に異常過熱温度で動作する温度ヒューズを
埋設すると共に、この導体表面に絶縁シートを介して金
属シートを設け、この金属シートを温度ヒューズを介し
て導体に接続した異常過熱検出部と、前記金属容器外に
あって前記温度ヒューズの動作により導体表面に発生す
る浮遊電極による放電を放電パターンよりノイズと区別
して検出する放電検出器とからなるものである。
【０００６】放電検出器は、温度ヒューズを設けた導体
にコンデンサを接続し、このコンデンサと金属容器間に
接続するとよい。
にコンデンサを接続し、このコンデンサと金属容器間に
接続するとよい。
【０００７】また放電検出器は、金属容器の接地電流を
検出し、その検出した電流から放電を検出するようにし
てもよい。
検出し、その検出した電流から放電を検出するようにし
てもよい。
【０００８】
【作用】導体と導体表面にリング状絶縁シートを介して
設けられたリング状金属シートは常時温度ヒューズで導
体と接続されているので、導体と金属シート間は同電位
となっており放電は発生しない。金属シートと金属容量
間には浮遊静電容量Ｃ0がある。
設けられたリング状金属シートは常時温度ヒューズで導
体と接続されているので、導体と金属シート間は同電位
となっており放電は発生しない。金属シートと金属容量
間には浮遊静電容量Ｃ0がある。
【０００９】導体が異常過熱温度に達すると温度ヒュー
ズは溶断し、導体と金属シート間に静電容量Ｃ1（浮遊
電極）が発生する。静電容量Ｃ1とＣ0は導体と金属容器
間に直列接続された関係にあり、かつＣ1≪Ｃ0の関係に
あるので、静電容量Ｃ1にはほぼ導体電圧が印加され、
温度ヒューズ管内又は絶縁シートリングで温度ヒューズ
が金属シートと当たる部分の微小ギャップで放電が発生
する。
ズは溶断し、導体と金属シート間に静電容量Ｃ1（浮遊
電極）が発生する。静電容量Ｃ1とＣ0は導体と金属容器
間に直列接続された関係にあり、かつＣ1≪Ｃ0の関係に
あるので、静電容量Ｃ1にはほぼ導体電圧が印加され、
温度ヒューズ管内又は絶縁シートリングで温度ヒューズ
が金属シートと当たる部分の微小ギャップで放電が発生
する。
【００１０】放電電流は浮遊静電容量Ｃ0を介して金属
容器に流れるので、この放電を放電パターンよりノイズ
と区別し検出できる放電検出器を用いて検出することに
より金属容器内導体の異常過熱を判断することできる。
容器に流れるので、この放電を放電パターンよりノイズ
と区別し検出できる放電検出器を用いて検出することに
より金属容器内導体の異常過熱を判断することできる。
【００１１】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して説明する。
【００１２】図１において、１1，１2は電気機器の導
体、２は導体１1の端部に設けられ導体１1と１2を接続
する電気接触子、３は電気機器の金属容器、１０は導体
１1の端部に設けた異常過熱検出部である。なお、図１
中２1，２2及び２3は電気接触子２の接触片、ばね及び
カバーを示す。
体、２は導体１1の端部に設けられ導体１1と１2を接続
する電気接触子、３は電気機器の金属容器、１０は導体
１1の端部に設けた異常過熱検出部である。なお、図１
中２1，２2及び２3は電気接触子２の接触片、ばね及び
カバーを示す。
【００１３】異常過熱検出部１０は図２に示すように、
導体１1に穴を穿設し、この穴と一致する穴の明いてい
るリング状絶縁シート１３を導体１1外側に嵌め、この
穴内にばね１２を介して温度ヒューズ（管）１１を挿入
し、絶縁シートリング１３の外側にリング状金属シート
１４を嵌め、温度ヒューズ１１を穴内に封じ込む。
導体１1に穴を穿設し、この穴と一致する穴の明いてい
るリング状絶縁シート１３を導体１1外側に嵌め、この
穴内にばね１２を介して温度ヒューズ（管）１１を挿入
し、絶縁シートリング１３の外側にリング状金属シート
１４を嵌め、温度ヒューズ１１を穴内に封じ込む。
【００１４】しかして導体１1と金属シート１４はばね
１２を介して温度ヒューズ１１により電気的に接続され
る。金属シート１４と金属容器３との間には浮遊容量Ｃ
0が形成される（図１）。
１２を介して温度ヒューズ１１により電気的に接続され
る。金属シート１４と金属容器３との間には浮遊容量Ｃ
0が形成される（図１）。
【００１５】温度ヒューズ１１の溶断の検出は図３に示
すように、導体１1に絶縁支持物１９に入れたコンデン
サＣａの一端を接続し、コンデンサＣａの他端を金属容
器４に取着した絶縁端子９を介して外部に引き出し、コ
ンデンサＣａと金属容器３間に、放電を放電パターンよ
りノイズと区別して検出するマイクロコンピュータでデ
ータ処理を行う公知のコロナ放電検出器２０を接続して
行う。導体１1，１2の接続部が過熱すると、温度ヒュー
ズ１１が溶断し導体１1と金属シート１４間に静電容量
Ｃ1が発生し、導体１1の印加電圧がほぼそのまま静電容
量Ｃ1にかかるので、温度ヒューズ１１の管内又は絶縁
シート１３で温度ヒューズ１１が金属シート１４と当た
る部分の微小ギャップで放電が発生する。
すように、導体１1に絶縁支持物１９に入れたコンデン
サＣａの一端を接続し、コンデンサＣａの他端を金属容
器４に取着した絶縁端子９を介して外部に引き出し、コ
ンデンサＣａと金属容器３間に、放電を放電パターンよ
りノイズと区別して検出するマイクロコンピュータでデ
ータ処理を行う公知のコロナ放電検出器２０を接続して
行う。導体１1，１2の接続部が過熱すると、温度ヒュー
ズ１１が溶断し導体１1と金属シート１４間に静電容量
Ｃ1が発生し、導体１1の印加電圧がほぼそのまま静電容
量Ｃ1にかかるので、温度ヒューズ１１の管内又は絶縁
シート１３で温度ヒューズ１１が金属シート１４と当た
る部分の微小ギャップで放電が発生する。
【００１６】この放電は、コンデンサＣａを金属容器３
間に接続されたコロナ放電検出器２０で検出され、電気
機器が異常過熱したことがわかる。この検出波形は部分
放電パルスパターンのフロート性部分放電のうちのフロ
ート状態が変化しない場合（電協研第４４巻第２号ＮＯ
２−３２２１、Ｐ５５）の放電に相当し、静電容量Ｃ1
を大きくすることで発生コロナ量を大きくすることがで
き、ノイズと容易に区別して検出できる。
間に接続されたコロナ放電検出器２０で検出され、電気
機器が異常過熱したことがわかる。この検出波形は部分
放電パルスパターンのフロート性部分放電のうちのフロ
ート状態が変化しない場合（電協研第４４巻第２号ＮＯ
２−３２２１、Ｐ５５）の放電に相当し、静電容量Ｃ1
を大きくすることで発生コロナ量を大きくすることがで
き、ノイズと容易に区別して検出できる。
【００１７】上記実施例では、放電の検出のためコンデ
ンサＣａを用いているが、図３に示すように、金属容器
３の接地電流を高周波電流検出器ＣＴで検出し、この検
出電流から放電を検出することも可能である。なお、温
度ヒューズ１１には有機化合物質或は低触点合金などを
用いた極小型のものを使用する。
ンサＣａを用いているが、図３に示すように、金属容器
３の接地電流を高周波電流検出器ＣＴで検出し、この検
出電流から放電を検出することも可能である。なお、温
度ヒューズ１１には有機化合物質或は低触点合金などを
用いた極小型のものを使用する。
【００１８】
【発明の効果】本発明は、上述のとおり構成されている
ので、次に記載する効果を奏する。
ので、次に記載する効果を奏する。
【００１９】（１）温度ヒューズを導体が他の導体と接
触する接触部分の近傍に配置することにより、導体の異
常過熱状態を金属容器の日射等による温度変化の影響を
殆ど受けることなく検出することができる。
触する接触部分の近傍に配置することにより、導体の異
常過熱状態を金属容器の日射等による温度変化の影響を
殆ど受けることなく検出することができる。
【００２０】（２）温度ヒューズは小型で穴明けによる
導体の通電に対して影響なく取着できる。
導体の通電に対して影響なく取着できる。
【００２１】（３）異常過熱、検出部は導体径より数ｍ
ｍ大きくなる程度であるから他に影響を与えることがな
い。
ｍ大きくなる程度であるから他に影響を与えることがな
い。
【００２２】（４）温度ヒューズを数個使用すること
で、万一の温度ヒューズ自身の破断に対し、並列動作に
より信頼性を高めることができる。
で、万一の温度ヒューズ自身の破断に対し、並列動作に
より信頼性を高めることができる。
【００２３】（５）放電検出器は、異常過熱による放電
をノイズ（金属パーティクルによる部分放電）と分離し
て検出するので、この放電検出器により異常過熱による
放電と部分放電との監視が可能となるので、装置コスト
が低くなる。
をノイズ（金属パーティクルによる部分放電）と分離し
て検出するので、この放電検出器により異常過熱による
放電と部分放電との監視が可能となるので、装置コスト
が低くなる。
【００２４】（６）異常過熱検出部の分解点検時、導体
と金属リング間の導通を調べることにより異常相を容易
に見い出すことができる。
と金属リング間の導通を調べることにより異常相を容易
に見い出すことができる。
【図１】本発明の実施例にかかる異常過熱検出部を取着
した電力機器接触部の断面図。
した電力機器接触部の断面図。
【図２】異常過熱検出部を拡大して示すもので、（ａ）
は一部断面で示す側面図、（ｂ）は縦断面図。
は一部断面で示す側面図、（ｂ）は縦断面図。
【図３】放電検出方法の説明図。
１1，１2…導体、２…電気接触子、３…金属容器、９…
絶縁端子、１０…異常過熱検出部、１１…温度ヒューズ
（管）、１２…ばね、１３…リング状金属シート、１４
…リング状金属シート、１９…絶縁支持物、２０…放電
検出装置、ＣＴ…高周波電流検出器。
絶縁端子、１０…異常過熱検出部、１１…温度ヒューズ
（管）、１２…ばね、１３…リング状金属シート、１４
…リング状金属シート、１９…絶縁支持物、２０…放電
検出装置、ＣＴ…高周波電流検出器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) H02G 5/06 H02B 13/06
Claims (3)
- 【請求項１】 電力機器金属容器内の導体に異常過熱温
度で動作する温度ヒューズを埋設すると共に、この導体
表面に絶縁シートを介して金属シートを設け、この金属
シートを温度ヒューズを介して導体に接続した異常過熱
検出部と、 前記金属容器外にあって前記温度ヒューズの動作により
導体表面に発生する浮遊電極による放電を放電パターン
よりノイズと区別して検出する放電検出器とからなるこ
とを特徴とした異常過熱検出装置。 - 【請求項２】 放電検出器を、温度ヒューズを設けた導
体にコンデンサを接続し、このコンデンサと金属容器間
に接続したことを特徴とした特許請求の範囲１記載の異
常過熱検出装置。 - 【請求項３】 放電検出器は、金属容器の接地電流を検
出し、その検出した電流から放電を検出することを特徴
とした請求項２記載の異常過熱検出装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3193970A JP2970093B2 (ja) | 1991-08-02 | 1991-08-02 | 異常過熱検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3193970A JP2970093B2 (ja) | 1991-08-02 | 1991-08-02 | 異常過熱検出装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0538029A JPH0538029A (ja) | 1993-02-12 |
| JP2970093B2 true JP2970093B2 (ja) | 1999-11-02 |
Family
ID=16316804
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3193970A Expired - Lifetime JP2970093B2 (ja) | 1991-08-02 | 1991-08-02 | 異常過熱検出装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2970093B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102931620A (zh) * | 2012-07-03 | 2013-02-13 | 江苏华彤电气集团有限公司 | 一种智能型母线系统装置 |
| CN116256074B (zh) * | 2023-05-15 | 2023-07-28 | 广东电网有限责任公司东莞供电局 | 一种基于变电站开关柜的热故障监测装置及方法 |
-
1991
- 1991-08-02 JP JP3193970A patent/JP2970093B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0538029A (ja) | 1993-02-12 |
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