JP2000028317A - 光式センサ - Google Patents

光式センサ

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JP2000028317A
JP2000028317A JP10192892A JP19289298A JP2000028317A JP 2000028317 A JP2000028317 A JP 2000028317A JP 10192892 A JP10192892 A JP 10192892A JP 19289298 A JP19289298 A JP 19289298A JP 2000028317 A JP2000028317 A JP 2000028317A
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light
light receiving
optical sensor
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JP10192892A
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Inventor
Yuichi Inoue
祐一 井上
Satoshi Yoneda
聡 米田
Michitoshi Okada
道俊 岡田
Koichi Egawa
弘一 江川
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 物体の大きさにかかわらず物体までの距離を
正確に測定できるようにすること。 【解決手段】 投光手段11よりスリット板15を用い
てスリットビームを検出域に照射する。受光手段17を
スリットと垂直な方向に配置しておき、検出域の検出物
体からの反射光を2次元受光手段であるCCD20で受
光する。CCD20の受光信号を一旦画像メモリ23に
保持し、投光手段11から遠い側のピーク値を算出する
ことによって検出物体までの距離を算出することができ
る。又ピーク値の受光分布に基づいて検出物体の段差や
高さ,厚さ等も検出できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は検知領域に存在する
物体に向けて光を出射し、その反射光を受光することに
よって物体までの距離や物体の厚さ,物体の種類等を測
定するようにした光式センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の物体までの距離を検出する光式変
位センサは、光ビームを検知領域に照射し、それと一定
距離隔てて配置された位置検出素子であるポジションセ
ンシティブディバイス(PSD)に得られる反射光の受
光位置に基づいて、物体までの距離を検知するようにし
ている。図15は従来の光式変位センサの構成を示すブ
ロック図である。本図において光源駆動回路1より投光
素子2を駆動して集束レンズ3を介して検知領域に光ビ
ームを照射しており、これと所定角度隔てた位置に受光
レンズ4を介して位置検出素子としてPSD5を配置す
る。このとき光ビームの照射方向に物体があれば反射光
が得られるが、物体の位置によってPSD5の受光位置
が変化し、その両端の電流出力も変化する。従ってPS
D5の両端に得られる光電流出力をI/V変換器6a及
び6bによって電圧信号に変換し、その出力を加算器
7,減算器8によって加算及び減算する。そしてこれら
の出力の比を割算器9によって算出することによって、
物体までの変位を示す信号を出力している。こうすれば
物体の表面の反射率や受光量の総和にかかわらず受光信
号を正規化して、物体までの距離又は変位に対応する信
号が得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の光式
変位センサにおいては、光ビームの照射位置に対象とな
る物体が存在していなければ物体までの距離は検出する
ことができない。例えばベルトコンベアを用いて物体を
搬送する場合には、光ビームが物体に照射されるように
載置する必要がある。しかし光ビームの出射範囲が狭い
ため、検出物体がビームの照射位置から外れて通過して
しまう可能性があり、検出物体に光ビームが照射されな
ければ物体までの距離を検出することができなかった。
又検出物体の頂点までの距離を検出する場合には、検出
物体の頂点に光ビームを照射する必要があるが、正確に
頂点位置に光ビームを照射することが難しく、頂点まで
の距離を正確に検出することは困難であるという問題点
があった。
【0004】又検出物体の表面に段差があり、その高さ
を検出する場合には、従来は2台の光式センサを用いて
夫々異なった2箇所までの距離を求め、その差によって
段差を検出する必要がある。しかしこの方法では2台の
光式センサが必要となり、価格が上昇するだけでなく、
2台の光式センサを取付けるスペースを確保する必要が
あるという問題点があった。
【0005】これらの問題を解決するために、光ビーム
を一定の方向にスキャニングし、スキャニング中の投光
タイミング毎に受光手段の出力信号に基づいてスキャニ
ングの各点の距離情報を求めるようにした光式センサも
提案されている。しかしこのようなスキャニング方式に
よれば、スキャニングをしている間に各点の測定タイミ
ングがずれるため、同一のタイミングで距離を検出する
ことは不可能であった。更に光ビームをスキャニングす
るためポリゴンミラーやモータ等が必要となり、投光手
段が大型で複雑になるという欠点があった。
【0006】又検出物体が入射光を正反射する正反射物
体である場合、図16に示すように物体に対して投光ビ
ームを傾け、物体からの正反射光を受光するようにすれ
ば正反射物体の表面から十分な反射光が受光できる。し
かし透明なガラス板等の物体の場合には、その裏面から
の反射光も同時に受光することとなる。従ってPSD5
の位置に対して図17(a)に示すように表面に対応す
るxs 及び裏面のxbにピークを持つ反射光が得られ
る。PSD5では受光した光の重心の位置x1 が電流出
力として得られ、この光電流がI/V変換器6a,6b
によって電圧信号に変換される。このため結果的に物体
までの距離出力はガラスの表面より遠いものとして検出
されてしまうという欠点があった。
【0007】特にガラス板の背景に不透明の物体が存在
する場合には、例えば図17(b)に示すように背景の
不透明物体からの反射光(x0 )の方がガラス表面の反
射光のレベルより大きく、受光の重心位置が例えばx2
のように大きくずれるため、透明ガラス板の正確な変位
や距離の測定ができなくなるという欠点があった。
【0008】本発明はこのような従来の問題点に着目し
てなされたものであって、請求項1,2の発明は検出物
体までの距離を正確に測定することができるようにする
ことを目的とする。又請求項3の発明は、検出物体の段
差や高さ,厚さを算出できるようにすることを目的とす
る。更に請求項4の発明は、検出対象が既知の屈折率の
透明物体である場合に、その厚さを正確に測定できるよ
うにすることを目的とし、請求項5,6の発明は検出さ
れた透明物体の厚さからその屈折率や材質を測定できる
ようにすることを目的とする。更に請求項7の発明は、
検出域に複数の透明物体が重ねられている状態を検出す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明
は、投光手段と受光手段及び信号処理手段を備えた光式
センサであって、前記投光手段は、前記投光手段と前記
受光手段との並び方向に対して垂直方向に細長く伸びた
スリットビームを検出域に出射するものであり、前記受
光手段は、前記検出域からの反射光を集光する集光手段
と、前記集光手段を介して受光する2次元受光手段とを
有するものであり、前記信号処理手段は、前記2次元受
光手段上の受光量分布のうち前記投光手段から遠い側の
反射光の分布状態から検出域に存在する検出物体までの
距離を求めることを特徴とするものである。
【0010】2次元受光手段とは、受光面上の2次元座
標で表される各位置における受光量を電気信号に変換し
て位置毎の受光量がわかるように出力する2次元のイメ
ージセンサである。以下においても同様である。
【0011】信号処理手段は、投光手段と受光手段との
間の距離を基線長とし三角測量の原理によって検出物体
までの距離を求める。2次元受光手段上の受光量分布の
うち投光手段から遠い側の分布状態を用いることによ
り、スリットビームに照射された検出物体の各部分まで
の距離が一定でない場合には、その中の最も近い距離を
検出物体までの距離とする。
【0012】前記信号処理手段は、前記2次元受光手段
上の受光量分布を前記並び方向に集約した1次元受光量
分布を求め、前記1次元受光量分布の前記投光手段から
最も遠いピーク位置から、検出域に存在する検出物体ま
での距離を求めるようにすることができる。ピークが1
つしか存在しない場合には、そのピークの位置を上記最
も遠いピーク位置とする。
【0013】本願の請求項2の発明は、投光手段と受光
手段及び信号処理手段を備えた光式センサであって、前
記投光手段は、前記投光手段と前記受光手段との並び方
向に対して垂直方向に細長く伸びたスリットビームを検
出域に出射するものであり、前記受光手段は、前記検出
域からの反射光を集光する集光手段と、前記集光手段を
介して受光する2次元受光手段とを有するものであり、
前記信号処理手段は、前記2次元受光手段上の前記並び
方向に沿った複数の平行線上の1次元受光量分布から各
平行線上の受光量分布のピーク位置を求め、これらのピ
ーク位置の平均位置に基づいて検知領域に存在する物体
までの距離を算出することを特徴とするものである。
【0014】前記信号処理手段は、前記2次元受光手段
上の前記並び方向に沿った複数の平行線上の1次元受光
量分布を取得し、前記1次元受光量分布のピーク位置を
求め、これらのピーク位置の前記投光手段から遠い側の
分布状態から、検出域に存在する検出物体までの距離を
求める。
【0015】「前記2次元受光手段上の前記並び方向に
沿った複数の平行線」とは、スリットビームの光軸と受
光手段とを含む平面に平行な、2次元受光手段上の複数
の平行線の意味である。以下においても同様である。
【0016】本願の請求項3の発明は、投光手段と受光
手段及び信号処理手段を備えた光式センサであって、前
記投光手段は、前記投光手段と前記受光手段との並び方
向に対して垂直方向に細長く伸びたスリットビームを検
出域に出射するものであり、前記受光手段は、前記検出
域からの反射光を集光する集光手段と、前記集光手段を
介して受光する2次元受光手段とを有するものであり、
前記信号処理手段は、前記2次元受光手段上の受光量分
布のうち前記投光手段から遠い側にある第1の受光分布
とこれよりも前記投光手段に近い側にある第2の受光分
布とから、検出域に存在する検出物体の段差、高さ又は
厚さを求めることを特徴とするものである。
【0017】通常、上記第1の受光分布は投光手段から
最も遠い部分の分布状態であり、上記第2の受光分布は
投光手段から最も近い部分の分布状態である。しかし段
差,高さ又は厚さを構成する距離(検出物体までの距
離)が3つ以上ある場合には、その距離の数に応じて特
徴的な受光分布が現れるから、その中から目的に適う受
光分布の部分を選択して第1の受光分布、第2の受光分
布とすればよい。特に厚さを求める場合に背景からの反
射がある場合には、上記第1の受光分布は投光手段から
最も遠い部分の分布状態、上記第2の受光分布は投光手
段から2番目に遠い部分の分布状態とするのがよい。
【0018】信号処理手段は、投光手段と受光手段との
間の距離を基線長とし三角測量の原理を利用する。第1
の受光分布に対応する距離と第2の受光分布に対応する
距離とを夫々求めてこれらの距離の差を求めてもよい
し、2次元受光手段上の第1の受光分布と第2の受光分
布との間隔から直接高さ,段差又は厚さを求めてもよ
い。
【0019】厚さを求めることができるのは検出物体が
透明な板状である場合である。厚さを求める場合には、
検出物体の表面に対して斜め方向からスリットビームを
投光するのがよい。又受光手段は、検出物体からの正反
射光を受光するようにする。
【0020】前記信号処理手段は、前記2次元受光手段
上の前記並び方向に沿った複数の平行線上の1次元受光
量分布を取得し、前記各1次元受光量分布のピーク位置
を求め、これらピーク位置の前記投光手段から遠い側の
分布状態と前記投光手段から近い側の分布状態とから、
検出域に存在する検出物体の段差,高さ又は厚さを求め
るようにすることができる。
【0021】又、前記信号処理手段は、前記2次元受光
手段上の受光量分布を前記並び方向に集約した1次元受
光量分布を求め、前記1次元受光量分布の第1のピーク
位置と第2のピーク位置とから、検出域に存在する検出
物体の段差,高さ又は厚さを求めるようにすることがで
きる。
【0022】第1のピーク状態及び第2のピーク状態の
意味は、上に説明した第1の受光分布及び第2の受光分
布についての説明に準じて理解される。
【0023】本願の請求項4の発明は、投光手段と受光
手段及び信号処理手段を備えた光式センサであって、前
記投光手段は、前記投光手段と前記受光手段との並び方
向に対して垂直方向に細長く伸びたスリットビームを検
出域に出射するものであり、前記受光手段は、前記検出
域からの反射光を集光する集光手段と、前記集光手段を
介して受光する2次元受光手段とを有するものであり、
前記信号処理手段は、対象となる透明物体の屈折率を保
持する屈折率保持手段を有し、前記2次元受光手段上の
受光量分布のうち前記投光手段から遠い側にある第1の
受光分布とこれより前記投光手段に近い側にある第2の
受光分布、及び前記屈折率保持手段に保持されている屈
折率に基づいて検出物体の厚さを算出することを特徴と
するものである。
【0024】更に、前記信号処理手段に対して対象物の
屈折率を入力する屈折率入力手段を備えるようにするこ
とができる。
【0025】本願の請求項5の発明は、投光手段と受光
手段及び信号処理手段を備えた光式センサであって、前
記投光手段は、前記投光手段と前記受光手段との並び方
向に対して垂直方向に細長く伸びたスリットビームを検
出域に出射するものであり、前記受光手段は、前記検出
域からの反射光を集光する集光手段と、前記集光手段を
介して受光する2次元受光手段とを有するものであり、
前記信号処理手段は、前記2次元受光手段上の受光量分
布のうち前記投光手段から遠い側にある第1の受光分布
とこれより近い側にある第2の受光分布とから、透明物
体の厚さを算出し、算出された厚さに基づいて検知域に
存在する所定の厚さの透明物体の屈折率に対応する値を
求めることを特徴とするものである。
【0026】屈折率に対応する値は、屈折率の絶対値だ
けでなく、屈折率の大小を表す相対値でもよい。
【0027】検出物体の厚さがわかっている場合には屈
折率を求めることができる。又厚さの絶対値はわからな
くても、複数の検出物体間で厚さが一定であることがわ
かっていれば、検出物体間の屈折率の大小を知ることが
できる。
【0028】信号処理手段に対して検出物体の厚さを入
力する厚さ入力手段を設けてよい。
【0029】本願の請求項6の発明は、請求項5の光式
センサにおいて、前記信号処理手段は、前記屈折率判別
処理で判別された屈折率に対応する値に基づき検出物体
の材質を判別することを特徴とするものである。
【0030】請求項6の光式センサは、特定の材質の検
出物体とそれ以外の材質の検出物体とを判別したり、複
数の特定の材質の検出物体を材質毎に判別したりするこ
とに用いることができる。
【0031】本願の請求項7の発明は、投光手段と受光
手段及び信号処理手段を備えた光式センサであって、前
記投光手段は、前記投光手段と前記受光手段との並び方
向に対して垂直方向に細長く伸びたスリットビームを検
出域に出射するものであり、前記受光手段は、前記検出
域からの反射光を集光する集光手段と、前記集光手段を
介して受光する2次元受光手段とを有するものであり、
前記信号処理手段は、前記2次元受光手段上の並び方向
に沿った受光量分布に3つ以上のピーク値が存在するこ
とに基づいて透明な検出物体が重ねられて配置されるこ
とを検出することを特徴とするものである。
【0032】上記いずれの光式センサも、投光手段,受
光手段及び信号処理手段を1つのケースに収めたセンサ
とて構成することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)図1は本発
明の第1の実施の形態による光式センサ10の全体構成
を示すブロック図、図2はその使用状態を示す斜視図で
ある。後述する各実施の形態においても基本的な構成は
同一である。図1において投光手段11は、駆動回路1
2によって駆動される発光ダイオードやレーザダイオー
ド等の投光素子13と、投光素子13の光を平行光とす
るコリメートレンズ14、スリット板15及びシリンド
リカルレンズ16を有している。スリット板15には図
示のように細長いスリット15aが形成されており、こ
のスリット15aは投光手段11と受光手段17の並び
方向(X軸方向)に対して垂直な方向(Y軸方向)に形
成されている。シリンドリカルレンズ16はスリット板
15のスリット15aを通過した光を集束し、図示のよ
うにY軸方向に一定の幅を持ち、X軸方向に狭くしたス
リット状の光ビーム(以下、スリットビームという)を
Z軸方向の検出物体18に向けて照射するためのもので
ある。スリットビームのY軸方向の幅はZ軸方向に沿っ
て一定である必要はなく、例えばZ軸座標値が大となる
に従ってスリットビームのY軸方向の幅が大きくなるよ
うにしてもよい。
【0034】図1に示すように投光手段11に対してX
軸方向に受光手段17が設けられる。受光手段17は反
射光を集光する集光手段である受光レンズ19と、2次
元受光手段、例えば2次元CCD20を含んで構成され
ている。2次元受光手段は受光面上の2次元座標に表さ
れる各位置における受光量を電気信号に変換して、位置
毎の受光量がわかるように出力する2次元のイメージセ
ンサである。2次元受光手段としては、この実施の形態
で用いたCCDに限らず、例えばBBD,CPD等の他
の固体撮像ディバイスや、ビジコン撮像管等を使用する
こともできる。ここでは例えば256画素×256画素
のCCD20を用いるものとする。このCCD20には
図示のようにCCDドライバ21が接続され、各画素信
号はCCDドライバ21によって読出される。読出され
た信号はサンプルホールド回路(S/H回路)22によ
ってサンプリングされ、画像メモリ23に転送される。
画像メモリ23は例えば転送された一画面分の画素信号
を記憶するものである。又画像メモリ23には演算処理
部24が接続されている。演算処理部24はマイクロコ
ンピュータを有し、後述するように画像メモリ23のデ
ータに基づいて物体までの距離や検出物体の厚みを検出
するものである。CCDドライバ21,サンプルホール
ド回路22,画像メモリ23及び演算処理部24は、2
次元受光手段に得られる受光量分布に基づいて物体まで
の距離を算出する信号処理手段25を構成している。
【0035】さて第1の実施の形態による光式センサ
は、例えばベルトコンベア等で搬送される比較的小さい
物体の表面までの距離を求めるためのものである。この
実施の形態による光式センサ10は図2に投受光部の概
略図を示すように、スリット板15のスリットよりシリ
ンドリカルレンズ16を介して、平行なスリットビーム
をベルトコンベア31に向けてZ軸方向に照射する。こ
のときベルトコンベア31の搬送方向を投受光手段1
1,17の並び方向(X軸方向)に平行となるように配
置する。この場合はベルトコンベア31が背景物体に相
当しており、ベルトコンベア31の表面で反射した光は
受光レンズ19を介してCCD20上に図2に示すよう
に1本のライン状に結像する。このCCD20上の受光
位置は背景物体であるベルトコンベア31が投光軸であ
るZ軸方向に遠ざかるにつれて、図中−X方向に移動す
る。そしてスリットビームの一部が検出物体32上に入
射した場合には、ワーク32の上面で反射した光がCC
D20に結像する。この場合にもワーク32の上面で反
射した部分のみが+X方向に移動する。従ってCCD2
0には図2に示すように、ラインの中央部が+X方向に
分離した反射光が受光されることとなる。
【0036】次にこの物体までの距離の測定方法につい
て図3を用いて説明する。投光手段11のスリット板1
5,シリンドリカルレンズ16を介して照射されたスリ
ットビームが検出物体18に照射されるものとする。そ
して受光レンズ19の中心から投光軸までの距離をK、
投光軸とこの線分の交わる点から検出物体18(図2で
はベルトコンベア31又はワーク32)までの距離をL
とし、又受光レンズ19の中心からCCD20までの投
光軸に平行な線分をDとする。図3より明らかなよう
に、投光軸Zと線分Kとは垂直、CCD20の面と線分
Dと垂直となっている。そしてCCD20と線分Dとの
交点からCCD20の端部までの距離をJ、端部から反
射光の結像位置までの距離をEとする。こうすれば図3
において反射光軸と投光軸、線分Kから成る三角形、及
び反射光軸と線分D、CCD20の受光面上でこれらを
結ぶ線分で成す三角形の2つは互いに相似することか
ら、以下の関係が成り立つ。 L:K=D:J−E 即ち検出物体18までの距離Lは次式で示される。 L=K・D/(J−E) ・・・(1) そして光式センサにおいて線分K,D,Jの距離は定数
であるので、CCD20の受光分布により定まるEに基
づいて距離Lを算出することができる。尚LとKの交点
から光式センサ1のケース前面までの距離をQとする
と、物体までの距離をL−Qと考えることもできる。
【0037】さて図4(a)に示すCCDの受光面は、
CCD20を受光レンズ19とは逆の面から見たもの、
即ちモニタ画像として示している。CCD20の水平方
向は投光手段11と受光手段17との並び方向、即ちX
軸方向であり、検出物体18が変位すると反射光の像が
これに伴って移動する方向でもある。又垂直方向はこれ
に垂直なY軸方向である。又図4(b)及び(c)は夫
々図4(a)に破線で示すCCD20の第20ライン及
び第115ラインの水平方向の画素信号の分布を示して
いる。
【0038】次に図2に示すようにワーク32をスリッ
トビームが照射したときに得られるCCD20の受光パ
ターンに基づいて、ワーク32までの距離を求める処理
について図5,図6のフローチャートを参照しつつ説明
する。これらのフローチャートにおいてVは垂直座標、
Hは水平座標、Pはピーク受光量、P(H,V)は座標
(H,V)での受光量、P(V)は垂直座標Vのライン
内での受光量がピークとなる水平座標である。
【0039】図5に示すフローチャートにおいては、各
垂直座標Vに対して受光量がピークとなるピーク座標
(P(V),V)を検出する処理である。演算処理部2
4は動作を開始すると、まずステップS1において垂直
座標Vを0とし、ステップS2においてVをインクリメ
ントする。次いでステップS3において対象となる画素
ラインで受光量がピークとなる水平座標P(V)を0と
する。次いでルーチンS4において後述するピーク判定
処理を行う。そしてステップS5において垂直座標Vが
256に達したかどうかを判別し、達していなければス
テップS2に戻って同様の処理を繰り返す。
【0040】さて図5(b)に示すピーク判定処理ルー
チンS4を開始すると、まずステップS11において初
期化処理、即ち水平座標H、ピーク受光量Pを0とし、
ステップS12において水平座標Hをインクリメントす
る。次いでステップS13に進んでこのときの設定され
ている座標の受光量P(H,V)がピーク受光量Pより
高いかどうかを判別する。ピーク受光量Pを越えている
場合にはステップS14に進んでそのときの受光量P
(H,V)をピーク受光量Pとし、ステップS15に進
んでピーク位置の水平座標P(V)をHとしてを格納す
る。ステップS13において受光量P(H,V)がピー
ク受光量P以下であれば、これらの処理を行うことなく
ステップS16において水平座標Hが256に達したか
どうかを判別する。Hが256未満、即ち未判定の画素
ラインが残っていれば、ステップS12に戻ってHをイ
ンクリメントして同様の処理を繰り返す。こうすれば水
平方向の各画素ラインの中で受光量がピークとなる座標
P(H,V)が求められ、各垂直座標毎にこの処理を繰
り返すことによって、その結果であるピーク座標P
(H,V)が記憶される。例えば図3の場合には、第2
0ライン目(垂直座標V=20)の水平画素ラインで
は、H=120が受光量ピークであったと判断し、座標
(120,20)が求められる。又図4(c)に示す1
15ライン目(垂直座標V=115)の水平画素ライン
の場合は、水平座標H=70に受光量ピーク値があると
判定し、座標(70,115)が求められる。同様にし
て座標(120,110),(70,111),(7
0,140),(120,235)等が求められること
となる。
【0041】図6に示すフローチャートは図5で求めた
受光量のピーク座標(P(V),V)の結果を利用し
て、CCD20上の像20a、即ち近側のデータを抽出
する処理を示している。ここで近側データとは物体が光
式センサに近い位置にあるときのCCD20上の受光分
布、即ちワーク32の表面で反射した光の受光分布を示
している。この反射光は図2に示すように投受光手段1
1,17の並び方向において投光手段11より遠い方の
受光分布となっている。従って近側データの抽出とは、
CCD20の受光分布のうち検出域に存在する物体によ
る光式センサに近い位置からの反射光の受光分布の座標
値を抽出することに相当する。ここでHは水平座標、V
は垂直座標、Sをサンプル数、Mはサンプリングした画
素の水平画素の加算合計値、Nはサンプリングした画素
の水平画素の平均値を示している。
【0042】図6(a)はCCD20上の垂直方向に2
56列の画素ラインのうち、近側から順次受光量がピー
クになった画素を任意のサンプル個数だけ抽出する処理
である。例えばサンプル個数を25とする。動作を開始
すると、まずステップS21において水平座標H、サン
プル数S、加算合計値Mを0とする。そしてステップS
22において水平座標Hをインクリメントし、判定する
垂直方向の画素ラインの水平座標Hを更新する。次いで
ルーチンS23において部分抽出処理、即ち1つの垂直
方向の画素ラインにおいてピークとなる画素があるかど
うかを判定する処理を行う。そしてステップS24にお
いて水平座標Hが256に達したかどうかを判別する。
Hが256に達していなければ、ステップS25におい
てサンプル数Sが25となったかどうかを判別する。サ
ンプル数Sが25に達していなければ、ステップS22
に戻って同様の処理を繰り返し、Sが25に達していれ
ば平均値NをM/Sによって算出して処理を終える。又
ステップS24において水平座標Hが256に達するま
でにサンプル数Sが25に達しなければ、エラー処理を
行って処理を終える。
【0043】次に部分抽出処理ルーチンS23につい
て、図6(b)のフローチャートを用いて説明する。部
分抽出処理の動作を開始すると、まずステップS31に
おいて垂直座標Vを初期値である0とし、ステップS3
2においてVをインクリメントする。次いでステップS
33において、図5で求めた受光量がピークとなる水平
座標P(V)がそのときの水平座標Hであるかどうかを
判別する。この座標であればステップS34に進んで、
加算合計値Mに水平座標値Hを加算し、サンプル数Sを
インクリメントする。次いでステップS35に進んでサ
ンプル数Sが25に達したかどうかを判別する。サンプ
ル数Sが25に達していない場合、又はステップS33
において受光量がピークとなる水平座標P(V)がその
ときの水平座標がHでない場合には、ステップS36に
進んで垂直座標Vが256に達したかどうかを判別す
る。256に達していなければステップS32に戻って
同様の処理を繰り返す。こうして垂直座標Vを1から2
56まで繰り返して、そのときの水平座標Hにピーク座
標が存在するかどうかを順次算出する。そして図6
(a)においてサンプル数Sが25に達すればステップ
S26においてその平均値Nを求める。こうすればこの
平均値を近側データとすることができる。こうして求め
たデータNを式(1)のCCD20の端部からの距離E
に代入することによって、検出物体までの距離Lを算出
することができる。
【0044】このようにスリットビームを用いることに
よってベルトコンベア31上の表面の大部分に光を入射
させることができ、ベルトコンベア31によって搬送さ
れるワークの表面までの距離を算出することができる。
従ってベルトコンベア31上でワークの通過位置がずれ
ても支障なく距離が測定できる。又検出域内に検出の対
象となる物体と背景物体とが混在していても検出の対象
となる物体までの距離を求めることができる。
【0045】尚この実施の形態は光式センサ10により
背景物体上の検出物体までの距離を求める用途以外にも
適用することができる。例えば検出物体上でスリットビ
ームが照射されている領域と光式センサとの距離が異な
っている場合に、その最近点までの距離を求める用途に
も使用することができる。又本実施の形態では光式セン
サを投受光手段と信号処理信号とを含んで1つの筐体に
収納しているため、種々の使用対象に適用させて使用す
ることができ、使い易さを向上させることができる。
【0046】(第2の実施の形態)次に本発明の第2の
実施の形態による光式センサについて説明する。本実施
の形態は検出物体を正反射物体であっても距離が測定で
きるようにした光式センサであり、信号処理手段25に
ついては第1の実施の形態と同一であるので、説明を省
略する。図7は第2の実施の形態による光式センサの投
受光手段の配置を示す図である。本図に示すように投光
手段11はZ軸からわずかに傾けて配置する。受光手段
17も受光軸をZ軸からわずかに傾けて、投光手段11
より照射され検出物体18の表面で反射した正反射光を
受光できる位置に配置する。ここで投光軸上の夫々の点
からの反射光を受光レンズ19によって夫々集束する位
置の軌跡を求め、2次元受光手段であるCCD20の面
をこの軌跡と一致するように配置しておく。このような
投光軸に対する受光レンズ19とCCD20の配置の関
係を共役な関係という。このように配置しておく場合に
は、検出物体18がいずれの距離にあってもスリットビ
ームで照射されている部分はCCD20の受光面上に正
しく結像される。検出物体18がX軸又はY軸に沿って
わずかに傾き、正反射光の光軸が図示の位置より異なっ
た場合にも、受光レンズ19に入射している限りCCD
20上の面に結像する。このため検出物体18の表面が
拡散反射面か正反射面かを問わず、同様にして正確な距
離測定を行うことができる。尚受光レンズ19が共役な
位置関係でなくても、距離に対応した情報を得ることが
可能である。
【0047】(第3の実施の形態)次に本発明の第3の
実施の形態による光式センサについて説明する。この実
施の形態は基本的な構成は前述した第1の実施の形態と
同様であり、演算処理部24での処理のみが相違してい
る。この実施の形態では図8(a)に示すように検出物
体の一部にスリット光が照射され、これと同時に背景物
体31にも光が照射されているときにY軸方向に受光量
分布をまとめて図8(b)に示すように1次元の受光分
布S(H)とし、これに基づいてHが0に近い、即ち投
光手段11に最も遠いピーク位置を求めて距離を算出す
るようにしたものである。図9はこの実施の形態による
動作を示すフローチャートである。動作を開始するとま
ずステップS41において水平座標Hを0とし、ステッ
プS42に進んでHをインクリメントする。次いでステ
ップS43において垂直座標Vを0とし、ステップS4
4においてVをインクリメントする。そしてステップS
45に進んでS(H)をS(H)+P(V)として加算
処理を行い、Vが最大座標256に達したかどうかを判
別する(ステップS46)。最大値に達していなければ
ステップS44に戻って同様の処理を繰り返し、最大値
256に達するとステップS47において水平座標Hが
最大値256に達したかどうかをチェックする。この値
に達していなければステップS42に戻って同様の処理
を繰り返す。H方向も最大値256に達すると、この処
理を終えてピーク値判別処理を行う(ステップS4
8)。このピーク値判別処理は、例えば図8(b)に示
すS(H)に対して所定の閾値Thを越えるS(H)の
中で最も小さいHの値を投光手段に最も遠い位置とすれ
ばよい。こうすれば2次元の受光手段の出力を1次元に
集約してピーク位置を求めることができる。又ピークが
1つしか存在しない場合にはそのピーク位置を最も物体
までの距離が近いピーク位置とする。こうして算出され
た最も物体までの距離が近いピークの位置、即ち近側の
データから検出物体の表面までの距離を求めることがで
きる。この場合には検出物体の表面のうちスリット光が
照射される線状の部分がほぼ光式センサの面と平行であ
る必要がある。
【0048】(第4の実施の形態)次に請求項3を具体
化した本発明の第4の実施の形態について説明する。こ
の実施の形態は基本的な構成は前述した第1の実施の形
態と同様であり、演算処理部24での処理のみが相違し
ている。この実施の形態ではスリットビームを全て検出
物体の面に照射し、検出物体の面にあまり凹凸等がない
均一な高さの検出物体までの距離を求めるようにしたも
のである。この場合にはCCD20の面上には、ほぼ1
本の受光分布が得られる。従ってこの実施の形態におい
て受光量がピークとなる全ての画素(P(V),V)の
水平座標Hの平均値に基づいて検出物体までの距離を求
めるものである。この場合の処理を図10のフローチャ
ートに示す。図5のフローチャートで求めた受光量ピー
ク座標(P(V),V)の結果を利用する。図10のフ
ローチャートにおいてRは受光量がピークとなる画素が
存在している水平方向の画素ラインの数、AはP(V)
を加算した合計値、Bは全てのP(V)の平均値であ
る。
【0049】動作を開始すると、まずステップS51に
おいてV=0、R=0、A=0となるように初期設定す
る。そしてステップS52において垂直座標Vをインク
リメントする。そしてステップS53においてそのとき
の座標(H,V)における受光量P(H,V)が閾値T
hを越えているかどうかを判別する。閾値Thを越えて
いる場合にはステップS54に進んで、Aにその画素の
水平座標値P(V)を加算すると共に、画素ライン数R
をインクリメントする。次いでステップS55に進んで
垂直座標Vが256に達したかどうかを判別し、256
以下であればステップS52に戻って同様の処理を繰り
返す。そして垂直座標Vが256に達するとステップS
56に進んで、A/Rを算出することによって全てのP
(V)の平均値Bを求める。こうすればCCD20の受
光量分布の平均水平座標値のデータBが求められる。従
ってこのデータを用いて検出物体までの距離Lを次式で
算出することができる。 L=K・D/(J−B)
【0050】尚この実施の形態では全水平画素ラインの
投光ピーク,受光ピーク値の判定をすることによりデー
タBを求めるようにしているが、全ての画素ラインでな
く所定数の画素ラインからデータBを算出することもで
きる。こうすれば処理をより高速で行うことができる。
この実施の形態では検出物体の表面に傷があり、その部
分のピーク座標P(V)が変動する場合にも、あまりそ
の影響を受けることなく安定して距離結果を得ることが
できる。
【0051】(第5の実施の形態)次に本発明の請求項
3を具体化した第5の実施の形態による光式センサにつ
いて説明する。本実施の形態では図2に示すように背景
物体であるベルトコンベア31の面と対象となるワーク
32との段差を検出したり、検出物体自体の高さを求め
る用途に光式センサを用いるものである。この実施の形
態においては、CCD20上の近側の像20a、即ち第
1の受光分布に基づく距離Laと、遠側の像20b、即
ち第2の受光分布に基づく距離Lbとを求め、その差に
よって段差や検出物体自体の高さを算出するものであ
る。像20aの平均値Nに基づく距離Laについては第
1の実施の形態と同様に、 La=K・D/(J−N) で算出できるので、詳細な説明を省略する。図11は像
20bに基づく距離Lbを求めるフローチャートであ
る。このフローチャートで用いられる記号を説明する
と、Hは水平座標、Sはサンプル個数、Mはサンプリン
グした画素の水平座標値の加算合計値、Fはサンプリン
グした画素の水平座標の平均値である。
【0052】さて距離Lbの算出動作を開始すると、ま
ずステップS61において水平座標Hを257、サンプ
ル数S、及び加算合計値Mを0とする。そしてステップ
S62において水平座標Hをディクリメントし、部分抽
出処理ルーチンS63に進んで図6(b)と同様の部分
抽出処理を行う。そしてステップS64に戻って水平座
標Hが1であるかどうかを判別し、1を越えている場合
にはステップS65においてサンプル数Sが25に達し
たかどうかを判別する。サンプル数Sが25以下であれ
ばステップS62に戻って同様の処理を繰り返す。こう
すれば水平座標の最大値より順次より近い位置に向けて
25のサンプル数を検出することができる。そして25
のサンプルが得られると、ステップS66において合計
値MをSで割ることで遠側データとして画素の水平座標
の平均値Fを求めることができる。サンプル数Sが25
に達する前に水平座標値Hが1となった場合には、ステ
ップS67に進んでエラー処理を行って処理を終える。
【0053】こうして背景物体までの距離Lbを求める
ために必要な遠側データFが求められる。これに基づい
て式(1)から距離Lbを算出する。 Lb=K・D/(J−F) そしてこの距離La及びLbの差から検出物体自体の高
さを算出することができる。尚検出物体に段差がある場
合にもスリットビームが全て検出物体に当たっている場
合には、距離La,Lbの差からその段差を算出できる
ことはいうまでもない。又段差や高さを構成する距離が
3つ以上ある場合には、その距離の数に応じて特徴的な
受光分布が現れるため、その中から目的にかなう受光量
分布の部分を選択して第1,第2の分布状態を検出し、
これに基づいて段差や高さを検出することができる。又
この実施の形態では受光分布のうち投光手段から最も遠
い分布と最も近い分布との差に基づいて検出物体と高さ
を算出するようにしているが、投光手段から最も遠い分
布と次に投光手段から遠い分布とに基づいてその差から
検出物体の高さを検出することができる。更にこれらの
分布の間隔に基づいて高さを検出することも可能であ
る。
【0054】(第6の実施の形態)次に本発明の第6の
実施の形態について説明する。この実施の形態による光
式センサは透明物体の厚さを検出するための光式センサ
であり、図12に示すように投光軸をZ軸に傾けた光学
系を用いる。この場合には検出物体18を透明な物体3
3とすると、その表面でスリットビームの一部が反射
し、一部の光は屈折して透明物体33の裏面で再び反射
して裏面の反射光が得られる。従ってCCD20には図
13(a)に示すようなほぼ2本の平行な反射光のパタ
ーンが得られることとなる。従ってこの受光パターンの
間隔に基づいて透明物体33の厚さを検出することがで
きる。図12に示す破線は透明物体の裏面でのみ光が反
射した場合の仮想的な反射光を示しており、図13
(a)に示す破線はこの反射光を受光したときの受光位
置である。透明物体の厚さを検出する場合にはこの表面
の反射光と破線で示す反射光との差が得られれば、正確
に透明物体の厚さを検出することができる。しかし透明
物体の屈折率が空気の屈折率と異なるため、これと異な
った位置に裏面からの反射光が得られる。即ち図13
(b)に透明物体と反射光の拡大図を示すように、スリ
ットビームの長手方向を紙面に垂直とし、スリットビー
ムの入射角をθ、透明物体33の屈折率をn、空気の屈
折率を1、反射角をθn とすると、次式が成り立つ。
【数1】 CCD20の面に得られる受光分布から算出される距離
Tiを屈折率を用いて補正することにより、実際の厚さ
Trを次式で算出することができる。
【数2】
【0055】従って測定対象となる透明物体の屈折率n
が既知である場合に、あらかじめ演算処理手段25のマ
イクロコンピュータのメモリ内にその屈折率の値を保持
しておくことによって、第5の実施の形態によって測定
された厚さTiを補正して正確な厚さTrとして出力す
ることができる。又使用毎に透明物体の屈折率が異なる
場合にも、あらかじめ測定対象となる透明物体33の屈
折率を図示しない入力手段を用いて入力しておくことに
よって、演算処理部内で算出された厚さを補正して正確
な厚さを出力することができる。屈折率入力手段は、屈
折率の値を入力するキーボードでもよいし、通信によっ
て屈折率の値を入力する受信手段でもよい。又あらかじ
め記憶した複数の屈折率の値の中のいずれかを選ぶため
の選択手段でもよい。
【0056】又測定対象となる透明物体の厚さTrが既
知であり、この値を保持しておくか又は入力手段により
入力した場合には、透明物体33の測定された厚さTi
と既知の厚さTrとに基づいて屈折率n又は屈折率の相
対値を算出して出力することができる。又数種類の透明
物体が搬送される場合等に、屈折率やその相対値に基づ
いて検出物体の材質や種類を判別することも可能とな
る。
【0057】更に図14に示すように複数の透明物体が
重ねられている場合、例えば液晶の製造工場等でガラス
基板34の上面に薄膜の透明シート35が付された部材
では、CCD20の受光面には薄膜35とガラス基板3
4から3本の受光パターンが得られる。この場合には第
3の実施の形態と同様に1次元に集約する処理を行うこ
とによって容易にピーク数が求められる。従ってこのよ
うな受光パターンに基づいて透明物体が重なっている状
態や、受光パターンの間隔に基づいて薄膜の厚さや種類
を判別することができる。
【0058】又前述した各実施の形態の光式センサの機
能をあらかじめ切換えることができるようにしておき、
物体までの距離や物体の厚さ,高さ,屈折率等を切換え
て出力することができることはいうまでもない。又各実
施の形態による光式センサの機能を同時に達成するよう
にしておき、物体までの距離と物体の高さ,厚さ等を同
時に出力できるようにしてもよいことはいうまでもな
い。
【0059】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本願の請求項
1,2の発明によれば、スリットビームを検出域に出射
しているため、検出物体が小さい場合にもその最も近い
距離を検出物体までの距離として算出することができ
る。又スリットビームが照射されている領域までの距離
が異なっている場合に、検出物体の光式センサに最も近
い点までの距離を求めることができる。又請求項2の発
明では、受光量分布のピーク値の平均位置を求めている
ため、検出物体の表面に傷がある場合にもその影響を受
けることなく、検出物体までの距離を算出することがで
きる。又請求項3の発明では、検出物体の段差や高さを
算出することができる。更に請求項4の発明では、透明
物体を対象物とする場合にその前面及び背面から反射光
が得られるため、透明物体の厚さが検出できる。請求項
5の発明では、透明物体の屈折率が既知であれば屈折率
に基づいて実際の透明物体を厚さを検出することができ
る。更に請求項5の発明では、透明物体の厚さが既知で
あればそれに基づいて屈折率に対応する値を求めること
ができる。更に請求項6の発明では,屈折率に対応する
値に基づいて透明の検出物体の材質が算出でき、請求項
7の発明では、受光量分布に3以上のピーク値が存在す
ることから、検出物体が重ねられて配置されているかど
うかを判別することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による光式センサの
構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施の形態による光式センサのスリット
ビームをベルトコンベアに照射した状態を示す図であ
る。
【図3】第1の実施の形態による光式センサと検出物体
までの距離及び各部の関係を示す図である。
【図4】第1の実施の形態による光式センサのCCD2
0上の受光量分布を示す図及び水平ラインの受光量分布
を示すグラフである。
【図5】第1の実施の形態による光式センサのピーク値
判定処理を示すフローチャートである。
【図6】第1の実施の形態による光式センサの近側のピ
ーク値算出処理を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第2の実施の形態による光式センサの
投受光手段の配置を示す図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態による光式センサの
CCD上の受光量分布を示す図及び1次元に集約した受
光量分布S(H)示すグラフである。
【図9】第3の実施の形態による光式センサの1次元集
約処理及びピーク値判定処理を示すフローチャートであ
る。
【図10】本発明の第4の実施の形態による光式センサ
のピーク値の平均値算出処理を示すフローチャートであ
る。
【図11】第5の実施の形態による光式センサの遠側の
ピーク値算出処理を示すフローチャートである。
【図12】本発明の第6の実施の形態による光式センサ
の投受光手段の配置を示す図である。
【図13】(a)は第6の実施の形態による光式センサ
のCCD上の受光分布を示す図、(b)は透明物体の入
射光と反射光を示す拡大図である。
【図14】本発明の第6の実施の形態による光式センサ
と複数の透明物体が重なっている状態を判別する使用状
態を示す斜視図、及びCCD上の受光量分布を示す図で
ある。
【図15】従来の光式変位センサの構成を示すブロック
図である。
【図16】従来の光式変位センサにおいて正反射物体を
検出する場合の光学系の構成を示すブロック図である。
【図17】従来の光式変位センサにおいて透明体を検出
する場合のPSDの位置に対する受光位置の変化を示す
グラフである。
【符号の説明】
10 光式センサ 11 投光手段 12 駆動回路 13 投光素子 14 コリメートレンズ 15 スリット板 15a スリット 16 シリンドリカルレンズ 17 受光手段 18 検出物体 19 受光レンズ 20 CCD 21 CCDドライバ 22 サンプルホールド回路 23 画像メモリ 24 演算処理部 25 信号処理手段 31 ベルトコンベア 32 ワーク 33 透明物体 34 ガラス基板 35 透明シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 道俊 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内 (72)発明者 江川 弘一 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内 Fターム(参考) 2F065 AA06 AA30 AA61 BB22 FF01 FF04 FF09 FF41 GG06 GG07 HH05 HH13 JJ03 JJ08 JJ19 JJ26 LL08 LL28 MM22 QQ03 QQ24 QQ29 QQ31 QQ42 2F112 AA09 BA06 CA12 CA20 DA06 DA13 DA32 FA03 2G059 AA02 AA03 BB15 EE02 EE04 FF01 GG01 GG02 KK04 LL01 MM01 MM03 MM04 MM10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投光手段と受光手段及び信号処理手段を
    備えた光式センサであって、 前記投光手段は、前記投光手段と前記受光手段との並び
    方向に対して垂直方向に細長く伸びたスリットビームを
    検出域に出射するものであり、 前記受光手段は、前記検出域からの反射光を集光する集
    光手段と、前記集光手段を介して受光する2次元受光手
    段とを有するものであり、 前記信号処理手段は、前記2次元受光手段上の受光量分
    布のうち前記投光手段から遠い側の反射光の分布状態か
    ら検出域に存在する検出物体までの距離を求めるもので
    あることを特徴とする光式センサ。
  2. 【請求項2】 投光手段と受光手段及び信号処理手段を
    備えた光式センサであって、 前記投光手段は、前記投光手段と前記受光手段との並び
    方向に対して垂直方向に細長く伸びたスリットビームを
    検出域に出射するものであり、 前記受光手段は、前記検出域からの反射光を集光する集
    光手段と、前記集光手段を介して受光する2次元受光手
    段とを有するものであり、 前記信号処理手段は、前記2次元受光手段上の前記並び
    方向に沿った複数の平行線上の1次元受光量分布から各
    平行線上の受光量分布のピーク位置を求め、これらのピ
    ーク位置の平均位置に基づいて検知領域に存在する物体
    までの距離を算出するものであることを特徴とする光式
    センサ。
  3. 【請求項3】 投光手段と受光手段及び信号処理手段を
    備えた光式センサであって、 前記投光手段は、前記投光手段と前記受光手段との並び
    方向に対して垂直方向に細長く伸びたスリットビームを
    検出域に出射するものであり、 前記受光手段は、前記検出域からの反射光を集光する集
    光手段と、前記集光手段を介して受光する2次元受光手
    段とを有するものであり、 前記信号処理手段は、前記2次元受光手段上の受光量分
    布のうち前記投光手段から遠い側にある第1の受光分布
    とこれよりも前記投光手段に近い側にある第2の受光分
    布とから、検出域に存在する検出物体の段差、高さ又は
    厚さを求めるものであることを特徴とする光式センサ。
  4. 【請求項4】 投光手段と受光手段及び信号処理手段を
    備えた光式センサであって、 前記投光手段は、前記投光手段と前記受光手段との並び
    方向に対して垂直方向に細長く伸びたスリットビームを
    検出域に出射するものであり、 前記受光手段は、前記検出域からの反射光を集光する集
    光手段と、前記集光手段を介して受光する2次元受光手
    段とを有するものであり、 前記信号処理手段は、対象となる透明物体の屈折率を保
    持する屈折率保持手段を有し、前記2次元受光手段上の
    受光量分布のうち前記投光手段から遠い側にある第1の
    受光分布とこれより前記投光手段に近い側にある第2の
    受光分布、及び前記屈折率保持手段に保持されている屈
    折率に基づいて検出物体の厚さを算出するものであるこ
    とを特徴とする光式センサ。
  5. 【請求項5】 投光手段と受光手段及び信号処理手段を
    備えた光式センサであって、 前記投光手段は、前記投光手段と前記受光手段との並び
    方向に対して垂直方向に細長く伸びたスリットビームを
    検出域に出射するものであり、 前記受光手段は、前記検出域からの反射光を集光する集
    光手段と、前記集光手段を介して受光する2次元受光手
    段とを有するものであり、 前記信号処理手段は、前記2次元受光手段上の受光量分
    布のうち前記投光手段から遠い側にある第1の受光分布
    とこれより近い側にある第2の受光分布とから、透明物
    体の厚さを算出し、算出された厚さに基づいて検知域に
    存在する所定の厚さの透明物体の屈折率に対応する値を
    求めるものであることを特徴とする光式センサ。
  6. 【請求項6】 前記信号処理手段は、前記屈折率判別処
    理で判別された屈折率に対応する値に基づき検出物体の
    材質を判別することを特徴とする請求項5記載の光式セ
    ンサ。
  7. 【請求項7】 投光手段と受光手段及び信号処理手段を
    備えた光式センサであって、 前記投光手段は、前記投光手段と前記受光手段との並び
    方向に対して垂直方向に細長く伸びたスリットビームを
    検出域に出射するものであり、 前記受光手段は、前記検出域からの反射光を集光する集
    光手段と、前記集光手段を介して受光する2次元受光手
    段とを有するものであり、 前記信号処理手段は、前記2次元受光手段上の並び方向
    に沿った受光量分布に3つ以上のピーク値が存在するこ
    とに基づいて透明な検出物体が重ねられて配置されるこ
    とを検出するものであることを特徴とする光式センサ。
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