JP3728941B2 - 光式センサ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は検知領域に存在する物体に向けて光を出射し、その反射光を受光することによって物体までの距離や物体の段差や厚さ等を測定するようにした光式センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来物体までの距離を検出する光式変位センサにおいては受光素子にPSDやCCDが用いられている。CCDを用いた光式変位センサは投光ビームを物体検知領域に向けて照射し、その反射光をCCDで受光する。そして検出物体の受光位置に応じてCCDで受光できる反射光の位置も変化するため、各水平ライン毎に受光レベルがピークとなる受光位置(以下、ピーク位置という)を算出し、各ライン毎に得られるピーク位置の平均値から対象物までの距離を算出している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしCCDに受光される画像にノイズがあって、誤った位置にピーク位置があるとして算出された場合には、ピーク位置の平均値処理にも誤差が生じ、精度のよいピーク位置を算出することができず、距離の検出精度が低下するという問題点があった。一般的にノイズを除去するためには、信号を周波数フィルタに通したり所定の閾値以下の信号を除去したりする方法が考えられる。本願の課題の状況においては周波数フィルタを用いる方法はピーク位置が変動して望ましくなく、又閾値処理では除去できないほどの大きさの光的・電気的ノイズが発生することがあるので、上記方法では十分なピーク位置算出精度を確保できなかった。
【0004】
本発明はこのような従来の光式センサの問題点に着目してなされたものであって、ノイズ等の影響なく正確にピーク位置を算出できるようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本願の請求項1の発明は、投光手段と受光手段及び信号処理手段を備え、検出物体からの距離情報を得る光式センサであって、前記投光手段は、前記投光手段及び前記受光手段の並び方向に対して垂直な方向を長手方向として形成されるスリット状の投光ビームを検出域に出射するものであり、前記受光手段は、画素の集合で構成された2次元受光素子と、前記検出域からの反射光を前記2次元受光素子に集光する集光手段と、を有するものであり、前記信号処理手段は、前記2次元受光素子の前記投受光手段の並び方向に沿った各ラインの受光量分布のピーク位置を平均値処理して第1次平均値を算出し、該第1次平均値から所定範囲内の距離にあるピーク位置を対象とした平均値算出処理により第2次平均値を算出するピーク位置算出手段と、前記ピーク位置算出手段によって算出されたピーク位置の第2次平均値から前記検出域に存在する検出物体の距離情報を求める演算処理手段と、を有することを特徴とするものである。
【0006】
ここで2次元受光素子は、受光面上の座標で表される各位置における受光量を電気信号に変換して位置毎の受光量がわかるように出力するイメージセンサである。後述する請求項2で用いられる2次元受光素子についても同様である。
【0007】
又ピーク位置算出手段は、2次元受光素子の各ラインのピーク位置から第1次平均値を算出し、第1次平均値を中心として所定範囲内のピーク位置のみを対象として再びピーク位置の平均を算出し、第2次平均値を算出するものである。この場合は検出物体は1つのピーク位置のみを有する物体となる。
【0008】
本願の請求項2の発明は、投光手段と受光手段及び信号処理手段を備え、検出物体からの距離関連情報を得る光式センサであって、前記投光手段は、前記投光手段及び前記受光手段の並び方向に対して垂直な方向を長手方向として形成されるスリット状の投光ビームを検出域に出射するものであり、前記受光手段は、画素の集合で構成された2次元受光素子と、前記検出域からの反射光を前記2次元受光素子に集光する集光手段と、を有するものであり、前記信号処理手段は、前記2次元受光素子の前記投受光手段の並び方向に沿った各ラインから検出される受光量分布のピーク位置の数が所定の閾値を超える位置を抽出し、抽出したピーク位置が隣接するグループをピーク位置の集中する集中領域として検出し、各集中領域毎のピーク位置の平均値を算出し、夫々算出されたピーク位置の平均値を中心として所定の範囲にあるピーク位置を対象とした平均値演算処理により各集中領域の平均値を算出するピーク位置算出手段と、前記ピーク位置算出手段によって夫々算出されたピーク位置の平均値から前記検出域に存在する検出物体の距離関連情報を求める演算処理手段と、を有することを特徴とするものである。
【0009】
又ピーク位置算出手段によって検出されるピーク位置の集中する領域は、2次元受光手段の投受光手段の並び方向の各ラインから検出される受光レベルがピークとなる受光素子上の位置をヒストグラムとして表したときに、所定値を越えて並び方向にほぼ連続する領域として求めることができる。この各集中領域毎に平均を算出することによって夫々のピーク位置を算出している。
【0010】
又演算処理手段によって検出される距離関連情報とは、検出物体までの距離だけでなく、段差がある検出物体については段差の上下から得られる距離情報やその差から求まる段差の高さの情報も含まれる。又検出物体が透明な板状であり、その表面と裏面で反射する場合には夫々の反射面までの距離を求めることができ、更にその距離の差から厚さを求めることができるため、厚さの情報も含まれる。又検出物体が透明でその背景物体から反射する場合に、背景物体に対する検出物体の高さを検出することができ、これらを含めて距離関連情報とする。演算処理手段は、投光手段と受光手段との間の距離を基線長とし、受光素子上の受光量分布のピーク位置から三角測量の原理によって検出物体までの距離関連情報を求める。
【0011】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態による光式センサ10の全体構成を示すブロック図、図2はその内部の構造を示す図である。図1において投光手段11は、駆動回路12によって駆動される発光ダイオードやレーザダイオード等の投光素子13と、投光素子13の光を平行光とするコリメートレンズ14、スリット板15及びシリンドリカルレンズ16を有している。スリット板15には図示のように細長いスリット15aが形成されており、このスリット15aは投光手段11と受光手段17の並び方向(X軸方向)に対して垂直な方向(Y軸方向)に形成されている。シリンドリカルレンズ16はスリット板15のスリット15aを通過した狭いスリット状の光を更にX軸方向に集束する。そして図示のようにY軸方向に一定の幅を持ち、X軸方向に狭くしたスリット状の光ビーム(以下、スリットビームという)を検出物体18に向けて照射するためのものである。ここでシリンドリカルレンズ16は、この実施の形態による光式センサの測定距離範囲より光式センサ10に近い点を集束点Lfとして、スリットビームをX軸方向に集束させるものとする。又スリットビームのY軸方向の幅は投光軸方向に沿って一定である必要はなく、例えばZ軸の座標値が大となるに従ってスリットビームのY軸方向の幅が大きくなるようにしてもよい。
【0012】
図1,図2に示すように投光手段11に対してX軸方向に受光手段17が設けられる。受光手段17は反射光を集光する集光手段である受光レンズ19と、2次元の受光素子、例えばCCD20を含んで構成されている。受光素子は多数の画素から成り、受光面上の2次元座標に表される各位置における受光量を電気信号に変換して、位置毎の受光量がわかるように出力する2次元のイメージセンサである。2次元受光素子としては、この実施の形態で用いたCCDに限らず、例えばBBD,CPD等の他の固体撮像ディバイスや、ビジコン撮像管等を使用することもできる。ここでは例えば256画素×256画素のCCD20を用いるものとする。
【0013】
CCD20には図示のようにCCDドライバ21が接続され、各画素信号はCCDドライバ21によって読出される。読出された信号は増幅器22によって増幅され、A/D変換器23によってA/D変換されて画像メモリ24に転送される。画像メモリ24は例えば転送された一画面分の画素信号を記憶するものである。又画像メモリ24にはピーク位置算出手段25A及び演算処理手段26Aが接続されている。ピーク位置算出手段25Aは後述する処理によって2次元CCDの各ラインの平均のピーク位置を算出するものである。又演算処理手段26Aは検出されたピーク位置に基づいて検出物体までの距離を検出するものである。CCDドライバ21,増幅器22,A/D変換器23,画像メモリ24及びピーク位置算出手段25A,演算処理手段26Aは、受光素子に得られる受光量分布に基づいて物体までの距離を算出する信号処理手段27Aを構成している。
【0014】
次にこの実施の形態による投受光手段の配置について、図2を用いて更に詳細に説明する。この実施の形態による光式センサは正反射物体と拡散反射物体との双方について距離が測定できるように、投光手段11はZ軸から所定角度θだけ傾けて配置する。受光手段17も受光軸をZ軸から角度θだけ傾けて、投光手段11より照射され検出物体18の表面で反射した正反射光を受光できる位置に配置する。ここで投光軸上の夫々の点からの反射光を受光レンズ19によって集束する位置の軌跡を求め、2次元受光手段であるCCD20の面をこの軌跡と一致するように配置しておく。このような投光軸に対する受光レンズ19とCCD20の配置の関係を共役な関係という。
【0015】
さて図3(a)は本実施の形態のCCD20を受光レンズ19とは逆の面から見たもの、即ちモニタ画像として示している。CCD20の水平方向は投光手段11と受光手段17との並び方向、即ちX軸方向であり、検出物体18が変位すると反射光の像がこれに伴って移動する方向でもある。又垂直方向はこれに垂直なY軸方向である。さて図3(a)に示すように、ノイズ等によって複数のラインでピークが生じているものとする。このようなノイズを含んだCCDに得られるモニタ画像から正確なピーク位置を算出する処理について、図3(b),(c)のヒストグラム及び図4のフローチャートを用いて説明する。
【0016】
まずこの処理で用いる符号について説明する。ポインタiはCCD20の水平ラインを示すポインタであり、1〜Iまで変化するものとする。ポインタjは各ピークに1から順に割当てられる整数である。nは検出されたピーク数である。又P(j)は各ピークの水平ライン中におけるピーク位置である。又ピーク位置P(j)の総和をS、全P(j)から算出された第1次平均値をP、第1次平均値Pから所定範囲内の距離にあるピークに1から順に割当てられる整数値をk、その所定範囲内のピーク位置の総和をS′、所定範囲内の平均値処理で算出される第2次平均値をP′とする。まずステップ31の初期化処理ではポインタiを1、j,k,n,S,S′を0とする。そして次いでステップ32に進んでラインiについてピーク位置を検出する。ピーク位置が検出されればステップ33に進んでj及びnをインクリメントし、検出したピーク位置をP(j)とする(ステップ34)。次いでステップ32に戻って同様の処理を繰り返す。ラインiの中でピークの数は1つとは限らず、0の場合も複数の場合もある。ラインiについてピークが検出できなくなれば、ステップ35に進んで水平ラインポインタiがIに達したかどうかを判別し、Iに達していなければiをインクリメントして(ステップ36)ステップ32〜34のループに戻る。こうすればP(j)に夫々のピーク位置が得られることとなる。
【0017】
図3(b)は第1次平均値Pから所定範囲内の距離にあるピーク位置の分布を示すヒストグラムである。次いでステップ37に進んでP(j)(j=1〜n)の総和をSとし、ステップ38に進んで第1次平均値P(=S/n)を算出する。図3(a),(b)に示すように多数のラインのピーク位置より左側にノイズ成分が多ければ、第1次平均値Pはノイズによるピークを除いたピーク位置の平均である第2次平均値P′よりも左側にずれることとなる。
【0018】
次いでステップ39に進んでポインタjを1とし、ステップ40に進んでP(j)が第1次平均値Pに対して所定の幅αの範囲内にあるかどうかを判別する。αはあらかじめ定めた所定幅であり、この範囲P−α〜P+αを第2次平均値を算出する対象領域とする。そしてこの範囲内にある場合にはステップ41に進んでS′にP(j)の値を加算し、kをインクリメントする(ステップ42)。そしてステップ43においてポインタjが検出されたピークの数nに達したかどうかを判別し、nに達していなければjをインクリメントし(ステップ44)、ステップ40に戻って同様の処理を繰り返す。一方ステップ40においてP(j)がP±αの範囲内になければ、ステップ41,42の処理を行うことなくステップ43に進んでj=nかどうかを判別し、同様の処理を繰り返す。そして全てのラインからP±αの範囲内のピーク数k及びその範囲内での受光レベルのピーク位置の加算値S′を算出する。次いでステップ45に進んでk及びS′から2次平均値P′(=S′/k)の演算処理を行って処理を終了する。こうすれば所定の範囲内でのみ平均したピーク位置を算出することができる。従ってノイズ等で異常な位置にピークが発生した場合であっても、ステップ45のピーク位置の平均値演算処理には影響を与えることがなく、精度の高いピーク位置算出が行える。
【0019】
こうして得られたピーク位置に基づいて物体までの距離情報を算出することによって距離を判別する。正しいピーク位置が検出できれば、その位置は検出物体までの距離に対応しているため、検出物体までの距離が近ければ図3(a)においてピーク位置が左方向に移動し、距離が遠ければ右方向に移動する。従ってピーク位置から検出物体の表面までの距離を算出することができる。
【0020】
(第2の実施の形態)
次に本発明の第2の実施の形態について説明する。図5は第2の実施の形態による光式センサの構成を示すブロック図であり、前述した第1の実施の形態と同一部分は同一符号を付して詳細な説明を省略する。前述した第1の実施の形態ではピーク位置が1つの場合に検出したピーク位置から検出物体までの距離をそのまま測定するようにしている。しかし検出物体が透明物体であれば、物体の表面と裏面とで一部の光が反射するため、ピーク位置が複数得られることとなる。この実施の形態ではピーク位置算出手段25Bはノイズの影響を除いて複数のピーク位置を算出するものであり、演算処理手段26Bは複数のピーク位置に基づいて物体までの距離と同時に段差や透明物体等の厚さを演算するものである。その他の構成は前述した第1の実施の形態と同様である。
【0021】
次に複数のピーク位置の算出処理について説明する。図6(a)は複数のピーク位置を有する場合のCCD20の画像を示している。又図7はピーク位置算出手段25Bにおけるピーク位置算出処理を示すフローチャートである。動作を開始するとまずステップ51において第1の実施の形態と同様にピーク位置P(j)を求める。次いでステップ52に進んで走査線方向の位置hに対するピーク数のヒストグラムを作成する。図6(b)はピークの数F(h)を示すヒストグラムであり、走査線方向の位置hに対するピークの度数分布を示している。次いでステップ53に進んでピーク数が所定の閾値Thを越える走査線方向の位置を抽出する。この場合には位置hとして「127」,「128」及び「161」,「162」が抽出されたものとする。次いでステップ54に進んで位置が隣接するグループをピーク位置が集中する領域としてグループ分けする。この例ではグループ1として「127」〜「128」、グループ2として「161」〜「162」が得られる。次いでステップ55に進んで各グループ毎にピーク位置の平均を算出する。図6(b)の場合にはグループ1として「127.4」、グループ2として「161.8」が平均値として求められたものとする。次いで各グループの平均値から所定範囲、例えば±α以内を測定範囲と定める。例えば所定範囲αを3とし、位置hが整数であるため四捨五入すると、第1のグループでは「124」〜「130」、グループ2では「159」〜「165」が測定の対象となる範囲となる。従ってステップ57に進んで各グループの測定範囲毎にピーク位置の平均を算出する。こうすればCCDより複数のピーク位置を算出することができる。
【0022】
このため透明検出物体の場合、これらの反射光のレベルが十分大きければ最も近い距離を透明物体までの距離として検出でき、更に2つのピーク位置の差から厚さを検出することができる。
【0023】
図8は本実施の形態による光式センサの使用例を示す図である。本図に示すように、ベルトコンベア61上を搬送する比較的小さい検出物体までの距離を検出する場合等には、スリットビームを用いることによってベルトコンベア61上の表面の大部分に光を入射させることができる。そしてベルトコンベア61上で検出物体62が通過すると、その上面に入射した光が反射するため、図9に示すようにベルトコンベア61と検出物体までの距離が相違し、夫々異なった距離にピークが得られる。
【0024】
図9はこの場合のCCD20を受光レンズ19とは逆の面から見たもの、即ちモニタ画像として示している。即ちCCD20上の近側の像20a、即ち第1の受光分布に基づく距離Laと、遠側の像20b、即ち第2の受光分布に基づく距離Lbとを求め、その差によって段差や検出物体自体の高さを算出することができる。CCD20の水平方向は投光手段11と受光手段17との並び方向、即ちX軸方向(但しYZ面内で所定角度傾いている)であり、検出物体18が変位すると反射光の像がこれに伴って移動する方向でもある。又垂直方向はこれに垂直なY軸方向である。この場合も前述したように複数のピーク位置をノイズの影響を除いて検出することができるため、検出物体とベルトコンベア等の背景物体とが混在していても検出の対象となる物体までの距離を求めることができる。この場合には通過位置がずれても支障なく距離が測定できる。又背景物体であるベルトコンベア61の面と対象となる検出物体62との夫々の距離を求めてその差分値から検出物体自体の高さを求める用途に光式センサを用いることができる。
【0025】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本願の請求項1の発明によれば、ノイズ等で異常な位置がピークとなるラインがあっても平均値の演算に影響を与えることがなく、正確にピーク位置を算出することができる。そのためピーク位置に基づいて正確に物体までの距離情報を得ることができるという効果が得られる。又請求項2の発明では、ピーク位置が複数の場合であっても夫々のピーク位置を正確に判別することができ、これに基づいて検出物体の高さや段差,透明物体の場合にはその厚さ等の種々の距離関連情報を得ることができる。いずれの発明においても、本来のピークを構成する信号と同程度以上の大きなノイズが混入する場合でも、ピーク位置の算出精度を保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による光式センサの構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施の形態による光式センサの光学系の内部構成を示す図である。
【図3】本実施の形態による光式センサのCCD20上の受光量分布及びピーク位置の分布を示す図である。
【図4】本実施の形態による信号処理部のピーク位置検出処理を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施の形態による光式センサの構成を示すブロック図である。
【図6】本実施の形態による光式センサのCCD20上の受光量分布及びピーク位置の分布を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態による光式センサのピーク位置算出処理を示すフローチャートである。
【図8】本実施の形態による光式センサの使用例を示す斜視図である。
【図9】本実施の形態による光式センサのCCD20上の受光量分布を示す図である。
【符号の説明】
10 光式センサ
11 投光手段
12 駆動回路
13 投光素子
14 コリメートレンズ
15 スリット板
15a スリット
16 シリンドリカルレンズ
17 受光手段
18 検出物体
19 受光レンズ
20 CCD
21 CCDドライバ
22 増幅器
23 A/D変換器
24 画像メモリ
25A,25B ピーク位置算出手段
26A,26B 演算処理手段
27A,27B 信号処理手段

Claims (2)

  1. 投光手段と受光手段及び信号処理手段を備え、検出物体からの距離情報を得る光式センサであって、
    前記投光手段は、前記投光手段及び前記受光手段の並び方向に対して垂直な方向を長手方向として形成されるスリット状の投光ビームを検出域に出射するものであり、
    前記受光手段は、画素の集合で構成された2次元受光素子と、前記検出域からの反射光を前記2次元受光素子に集光する集光手段と、を有するものであり、
    前記信号処理手段は、
    前記2次元受光素子の前記投受光手段の並び方向に沿った各ラインの受光量分布のピーク位置を平均値処理して第1次平均値を算出し、該第1次平均値から所定範囲内の距離にあるピーク位置を対象とした平均値算出処理により第2次平均値を算出するピーク位置算出手段と、
    前記ピーク位置算出手段によって算出されたピーク位置の第2次平均値から前記検出域に存在する検出物体の距離情報を求める演算処理手段と、を有するものであることを特徴とする光式センサ。
  2. 投光手段と受光手段及び信号処理手段を備え、検出物体からの距離関連情報を得る光式センサであって、
    前記投光手段は、前記投光手段及び前記受光手段の並び方向に対して垂直な方向を長手方向として形成されるスリット状の投光ビームを検出域に出射するものであり、
    前記受光手段は、画素の集合で構成された2次元受光素子と、前記検出域からの反射光を前記2次元受光素子に集光する集光手段と、を有するものであり、
    前記信号処理手段は、
    前記2次元受光素子の前記投受光手段の並び方向に沿った各ラインから検出される受光量分布のピーク位置の数が所定の閾値を超える位置を抽出し、抽出したピーク位置が隣接するグループをピーク位置の集中する集中領域として検出し、各集中領域毎のピーク位置の平均値を算出し、夫々算出されたピーク位置の平均値を中心として所定の範囲にあるピーク位置を対象とした平均値演算処理により各集中領域の平均値を算出するピーク位置算出手段と、
    前記ピーク位置算出手段によって夫々算出されたピーク位置の平均値から前記検出域に存在する検出物体の距離関連情報を求める演算処理手段と、を有するものであることを特徴とする光式センサ。
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