JP3695170B2 - 光式センサ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は検知領域に存在する物体に向けて光を出射し、その反射光を受光することによって物体までの距離や物体の段差や厚さ等を測定するようにした光式センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来物体までの距離を検出する光式変位センサにおいては受光素子にPSDやCCDが用いられている。CCDを用いた光式センサは投光ビームを物体検知領域に向けて照射し、その反射光を1次元又は2次元のCCD等の受光素子で受光する。そうすれば図19(a)に示すように受光位置に応じて受光レベルが変化するため、受光レベルがピークとなる受光位置(以下、ピーク位置という)に基づいて物体までの距離を算出している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このようなCCDを受光素子として用いた光式センサにおいて、図19(b)に示すように受光レベルに外乱等が生じて電気的又は光学的にノイズが発生した場合に、異なった位置を誤ってピーク位置と判断してしまう可能性があった。そこで幅の狭いノイズを除くためにピーク検出前に信号を平滑化することも考えられる。しかしながら平滑処理を行えば、ピーク位置を正確に判別することができなくなったり、平滑化により回路規模が大きくなったり、又はソフトウェアで実現する場合に信号処理に時間がかかるという欠点があった。
【0004】
本発明はこのような従来の光式センサの問題点に着目してなされたものであって、ノイズによる影響をなくし、ピーク位置を正確に検出できるようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本願の請求項1の発明は、投光手段と受光手段及び信号処理手段を備え、検出物体からの距離関連情報を得る光式センサであって、前記投光手段は、投光ビームを検出域に出射するものであり、前記受光手段は、画素の集合で構成された受光素子と、前記検出域からの反射光を前記受光素子に集光する集光手段と、を有するものであり、前記信号処理手段は、前記受光素子上の受光スポットが所定の幅を越える場合にその受光スポットの受光レベルがピークとなる受光素子上のピーク位置を算出するピーク位置算出手段と、前記ピーク位置算出手段によって得られる前記受光素子上のピーク位置に基づいて検出物体までの距離関連情報を得る距離情報検出部と、を有するものであることを特徴とするものである。
【0006】
ここでピーク位置算出手段は受光素子上の受光レベルに所定の閾値を設定し、これを越えるレベルが得られる画素群から受光レベルがピークとなる画素の位置を算出するものである。
【0007】
ここで受光スポットとは受光量のピーク周辺の領域であり、受光スポットの大きさは、その受光スポットの面積や幅として表される。面積や幅は受光素子上の隣接する画素の数として示すことができる。ピーク位置算出手段には、受光素子の各画素の受光レベルを所定の閾値で二値化する二値化部と、二値化部で設定された閾値レベルを越える受光量の隣接する画素数を計数する明部カウンタを設け、明部カウンタの計数値が所定値を越える場合にピーク位置の算出処理を開始するようにしてもよい。
【0008】
本願の請求項2の発明は、投光手段と受光手段及び信号処理手段を備え、検出物体からの距離関連情報を得る光式センサであって、前記投光手段は、投光ビームを検出域に出射するものであり、前記受光手段は、画素の集合で構成された受光素子と、前記検出域からの反射光を前記受光素子に集光する集光手段と、を有するものであり、前記信号処理手段は、前記受光素子の各画素の受光レベルを所定方向に順次走査し、受光レベルが所定の閾値を越える受光スポットの画素から受光レベルのピーク位置を算出するピーク位置算出手段と、前記受光素子の各画素の受光レベルを順次走査し、受光レベルが所定の閾値以下となったときにその受光スポットが所定以上の幅かどうかを判別し、所定以上の幅であるときに前記ピーク位置算出手段によって得られるピーク位置に基づいて検出物体までの距離関連情報を得る距離情報検出部と、を有することを特徴とするものである。
【0009】
ここでピーク位置算出手段は閾値より低いレベルから閾値を越えて変化する受光素子上の位置と閾値より高い状態から低い状態に変化する受光素子上の位置を保持しておき、その差が所定値を越える場合に既に算出したピーク位置を有効と判別するようにしてもよく、その場合にピーク位置の検出を開始してもよい。又閾値を越えた場合に計数を開始し、受光素子の画素を順次走査する毎に計数を行い、受光レベルが閾値より低下したときその計数値が所定の値を越えている場合に、既に算出したピーク位置を有効とするようにしてもよく、その場合にピーク位置の検出を開始してもよい。
【0010】
本願の請求項3の発明は、投光手段と受光手段及び信号処理手段を備え、所定の測定距離範囲にある検出物体からの距離関連情報を得る光式センサであって、前記投光手段は、投光ビームを測定距離範囲と光式センサとの間で集束させて投光ビームを検出域に出射するものであり、前記受光手段は、画素の集合で構成された受光素子と、前記検出域からの反射光を前記受光素子に集光する集光手段と、を有するものであり、前記信号処理手段は、前記受光素子上の受光スポットが所定の幅を越える場合にその受光スポットの受光レベルがピークとなる受光素子上のピーク位置を算出するピーク位置算出手段と、前記ピーク位置算出手段によって得られる前記受光素子上のピーク位置に基づいて検出物体までの距離関連情報を得る距離情報検出部と、を有することを特徴とするものである。
【0011】
本願の請求項4の発明は、投光手段と受光手段及び信号処理手段を備え、所定の測定距離範囲にある検出物体からの距離関連情報を得る光式センサであって、前記投光手段は、投光ビームを測定距離範囲と光式センサとの間で集束させて投光ビームを検出域に出射するものであり、前記受光手段は、画素の集合で構成された受光素子と、前記検出域からの反射光を前記受光素子に集光する集光手段と、を有するものであり、前記信号処理手段は、前記受光素子の各画素の受光レベルを所定方向に順次走査し、受光レベルが所定の閾値を越える受光スポットの画素から受光レベルのピーク位置を算出するピーク位置算出手段と、前記受光素子の各画素の受光レベルを順次走査し、受光レベルが所定の閾値以下となったときにその受光スポットが所定以上の幅かどうかを判別し、所定以上の幅であるときに前記ピーク位置算出手段によって得られるピーク位置に基づいて検出物体までの距離関連情報を得る距離情報検出部と、を有することを特徴とするものである。
【0013】
更に請求項3,4においては、距離関連情報を得る測定距離範囲が所定範囲に定められている場合には、投光手段より出射する投光ビームを測定距離範囲の最も近い位置と光式センサとの間の位置に集束するようにしている。この場合には検出物体までの距離にかかわらず受光素子の受光面上で得られる受光レベルのピーク値や幅がそれほど変化しない。そのため閾値を高くしてノイズの影響を少なくして正確なピーク位置及び距離関連情報を得ることができる。又投光ビームは断面が円形等のビームであってもよく、一定方向に偏平なスリット状のビームであってもよい。スリットビームの場合はスリットビームの光軸に垂直な投光ビームの断面における短手方向を集束し、その最小幅の位置を集束位置とする。
【0014】
受光素子としてはPSDでなく多数の画素から成るCCD等の受光素子を用いる。受光素子は1次元であってもよく、2次元であってもよいが、スリット光を用いる場合は2次元の受光素子を用いる。受光素子は、受光面上の座標で表される各位置における受光量を電気信号に変換して位置毎の受光量がわかるように出力するイメージセンサである。1次元イメージセンサの場合には投光軸と受光軸で定まる面内に1次元イメージセンサを配置しておくものとする。又2次元のイメージセンサの場合にはスリットビームを用いる。スリットビームの光軸に垂直なビーム断面における長手方向は投受光手段の並び方向に垂直とする。この場合には投受光手段の並び方向に受光素子の画素を走査するものとする。投受光手段の並び方向に垂直な方向の各画素の受光レベルを一旦加算処理し、加算した受光レベル分布からピーク位置を求めてもよい。
【0015】
又信号処理手段によって検出される距離関連情報とは、検出物体までの距離だけでなく、段差がある検出物体については段差の上下から得られる距離情報やその差から求まる段差の高さの情報も含まれる。又検出物体が透明な板状であり、その表面と裏面で反射する場合には夫々の反射面までの距離を求めることができ、更にその距離の差から厚さを求めることができるため、厚さの情報も含まれる。又検出物体が透明でその背景物体から反射する場合に、背景物体に対する検出物体の高さを検出することができ、これらを含めて距離関連情報とする。信号処理手段は、投光手段と受光手段との間の距離を基線長とし、受光素子上の受光量分布のピーク位置から三角測量の原理によって検出物体までの距離関連情報を求める。
【0016】
又距離測定範囲内で投光軸上の夫々の点から受光レンズによって反射光を夫々集束する点の軌跡を求め、受光素子の面をこの軌跡と一致するように受光素子を配置することが好ましい。このような関係を共役の関係という。このように配置すれば距離によらずビーム照射位置と受光面とが結像関係になるので、受光面上の像が不必要に広がらず、正反射面が傾いても誤差が生じない。従って検出物体が正反射物体及び拡散反射物体のいずれの場合にも、物体までの距離関連情報を得ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態による光式センサ10の全体構成を示すブロック図、図2はその内部の構造を示す図である。図1において投光手段11は、駆動回路12によって駆動される発光ダイオードやレーザダイオード等の投光素子13と、投光素子13の光を平行光とするコリメートレンズ14、スリット板15及びシリンドリカルレンズ16を有している。スリット板15には図示のように細長いスリット15aが形成されており、このスリット15aは投光手段11と受光手段17の並び方向(X軸方向)に対して垂直な方向(Y軸方向)に形成されている。シリンドリカルレンズ16はスリット板15のスリット15aを通過した狭いスリット状の光を更にX軸方向に集束する。そして図示のようにY軸方向に一定の幅を持ち、X軸方向に狭くしたスリット状の光ビーム(以下、スリットビームという)を検出物体18に向けて照射するためのものである。ここでシリンドリカルレンズ16は、この実施の形態による光式センサの測定距離範囲より光式センサ10に近い点を集束点として、スリットビームをX軸方向に集束させるものとする。又スリットビームのY軸方向の幅は投光軸方向に沿って一定である必要はなく、例えばZ軸の座標値が大となるに従ってスリットビームのY軸方向の幅が大きくなるようにしてもよい。
【0018】
図1,図2に示すように投光手段11に対してX軸方向に受光手段17が設けられる。受光手段17は反射光を集光する集光手段である受光レンズ19と、受光素子、例えば2次元CCD20を含んで構成されている。受光素子は多数の画素から成り、受光面上の2次元座標に表される各位置における受光量を電気信号に変換して、位置毎の受光量がわかるように出力する2次元のイメージセンサである。2次元受光素子としては、この実施の形態で用いたCCDに限らず、例えばBBD,CPD等の他の固体撮像ディバイスや、ビジコン撮像管等を使用することもできる。ここでは例えば256画素×256画素のCCD20を用いるものとする。
【0019】
CCD20には図示のようにCCDドライバ21が接続され、各画素信号はCCDドライバ21によって読出される。読出された信号はA/D変換器22によってディジタル値に変換され、画像メモリ23に転送される。画像メモリ23は例えば転送された一画面分の画素信号を記憶するものである。又画像メモリ23には演算処理部24Aが接続されている。演算処理部24Aは後述するようにピーク位置算出のためのレジスタやマイクロコンピュータを有し、画像メモリ23のデータに基づいて物体までの距離や検出物体の厚み等を検出するものである。CCDドライバ21,A/D変換器22,画像メモリ23及び演算処理部24Aは、受光素子に得られる受光量分布に基づいて物体までの距離を算出する信号処理手段25を構成している。
【0020】
次にこの実施の形態による投受光手段の配置について、図2を用いて更に詳細に説明する。この実施の形態による光式センサは正反射物体と拡散反射物体との双方について距離が測定できるように、投光手段11はZ軸から所定角度θだけ傾けて配置する。受光手段17も受光軸をZ軸から角度θだけ傾けて、投光手段11より照射され検出物体18の表面で反射した正反射光を受光できる位置に配置する。ここで投光軸上の夫々の点からの反射光を受光レンズ19によって集束する位置の軌跡を求め、2次元受光手段であるCCD20の面をこの軌跡と一致するように配置しておく。このような投光軸に対する受光レンズ19とCCD20の配置の関係を共役な関係という。
【0021】
次に演算処理部24Aの構成について図3を用いて説明する。演算処理部24Aは前述したように画像メモリ23からのデータを読出す読出回路31を有しており、その読出出力をバス32上に出力する。バス32上には閾値を保持する二値化レベルレジスタ33、二値化レベルレジスタ33に保持されている閾値によって二値化した結果を保持する二値化部34、受光した各画素のうちの最大値(MAX)を保持する最大値保持レジスタ35、ピーク位置(P)を保持するピーク位置レジスタ36、及び読出した画素の番号iを保持する画素カウンタ37が接続され、最大値を得るピーク位置を検出するピーク位置検出部38が接続される。二値化レベルレジスタ33,二値化部34は受光レベルを二値化する二値化手段を構成している。更にこのバス32上には、CPUによって構成される距離情報検出部39が接続される。距離情報検出部39は受光素子上のピーク位置と投受光部間の距離に基づいて物体までの距離に関連した情報を検出するものであり、その出力は出力部40より出力される。
【0022】
図4(a),(b)はこの場合の反射光の軌跡を示しており、図4(a)は検出物体18の表面がZ軸に垂直、即ちXY平面に平行で光式センサ10からの距離が変化する場合、図4(b)は更に検出物体18の表面がY方向を軸として傾く場合の反射光の軌跡を示している。投光軸に対する受光レンズ19とCCD20を共役な関係に配置しておけば、検出物体18が拡散反射物体とすると、図4(a),(b)に検出物体の表面からの反射光の軌跡を示すように、いずれの距離にあっても、又傾いていても、スリットビームで照射されている部分はCCD20の受光面上に正しく結像される。又図4(a)に示すように検出物体18が正反射物体の場合も、正反射光が受光レンズ19を通過してCCD20の受光面上に結像される。検出物体18が図4(b)に示すようにY軸に沿って傾いても、正反射光が受光レンズ19に入射している限り、CCD20上の面に結像する。更に検出物体がX方向を軸としてわずかに傾いた場合も同様である。そしてこれらのいずれの場合にも、結像する位置は検出物体までの距離によって異なっている。このため検出物体18の表面が拡散反射面か正反射面かを問わず、CCD20上の結像の位置から正確な距離関連情報を得ることができる。
【0023】
次に測定距離範囲と集束距離Lf、及びCCD20上の受光分布の関係について説明する。まず図5(a)に示すように、集束距離Lfが測定距離範囲の中心Ldに等しい場合(Lf=Ld)について説明する。この場合には、図6(a)に示すように正反射物体では距離に対するピーク高さの比率は実線Aに示すものとなる。本図より検出物体までの距離が測定距離範囲の中心Ldと一致するときに比率が最高となり、これを1とすると、Ld−ΔL,Ld+ΔLにかけていずれも大幅に比率が低下する。図6(b)は拡散反射物体の場合であり、この場合実線Aに示すように距離Ldのときを1とすると、距離がLd−ΔLのときにピークレベルが低くなる。
【0024】
次に図5(b)に示す本実施の形態のように、集束距離Lfが測定距離範囲より内側にある場合(Lf<Ld−ΔL)について説明する。この場合には、正反射物体の距離に対するピーク高さ比率は図6(a)に破線Bで示すように、測定距離範囲内でほぼ一定となる。又拡散反射物体の場合にも図6(b)の破線Bで示すように、ピーク高さの比率は測定距離範囲でほぼ一定となる。又図5(b)に示すように、測定距離範囲で距離が遠くなるにつれて投光スポット径が大きくなっている。一方投光スポットの径が一定とすると、その反射光がCCDの面上に受光される面積(以下、倍率という)は距離が近くなれば受光面積が大きく、遠くなれば受光面積が小さくなる。従って図5(b)の場合には投光スポットの径と倍率とが相殺することとなって、CCD20の面上ではピークの幅がほぼ一定となる。
【0025】
次に図5(c)に示すように、一方集束距離Lfが測定距離範囲の外側にある場合(Lf>Ld+ΔL)について説明する。この場合距離に対するピーク高さ比率は図6(b)に一点鎖線Cで示すように、拡散反射物体ではあまり比率は変わらないが、図6(a)に一点鎖線Cで示すように、正反射物体では測定範囲で距離が遠ざかるにつれてピーク高さの比率が順次大きくなっている。又測定距離範囲では距離が遠くなるにつれてスポット径が徐々に小さくなり、倍率も同様にして小さくなるため、遠距離では受光面積が狭く、近距離では受光面積が広くなる。
【0026】
図7はこれらのことから集束距離Lfを変えたときにCCD20の面上で得られる1本の水平ラインでの受光レベルの分布を示している。尚図7では検出物体が異なった位置にある場合の受光分布を同時に示しているが、実際には検出物体が不透明であれば、その表面までの距離によっていずれか1つのピークを持つ受光分布となる。集束距離Lfが測定距離範囲内にある場合、典型的にはLf=Ldの場合には、図7(a)に示すようにピーク値の変化が大きくなる。又集束距離Lfを測定距離範囲の外側とした場合には、図7(c)に示すようにピーク値の変動は図7(a)よりも小さくなるが、受光分布のピークの幅の変化が距離によって異なることとなる。図7(b)は集束距離Lfが測定距離範囲よりも近い本実施の形態の距離に対するピークの分布の変化を示している。このように集束距離Lfが測定距離範囲よりも近い位置にある場合には、ピークの分布の幅がほぼ一定でピーク値もほぼ一定となるため、最も好ましい受光量の分布が得られる。ピーク値を一定とすれば、ノイズと区別するための閾値を高くすることができる。
【0027】
さて図8(a)は本実施の形態のCCD20を受光レンズ19とは逆の面から見たもの、即ちモニタ画像として示している。CCD20の水平方向は投光手段11と受光手段17との並び方向、即ちX軸方向であり、検出物体18が変位すると反射光の像がこれに伴って移動する方向でもある。又垂直方向はこれに垂直なY軸方向である。又図8(b)は図8(a)に破線で示すCCD20の水平方向の画素信号のピーク部分周辺の分布を示している。図8(b)の両側の小さな山は電気的なノイズによって生じたものである。なお迷光がノイズとなる場合もある。この場合検出物体までの距離にかかわらず2つのピークのレベルや幅はほとんど一定であるため、誤検知の恐れがなくなり、検出物体の表面までの距離を算出することができる。
【0028】
次に演算処理部24Aでのピーク値算出処理について図8(b)の受光分布及び図9のフローチャートを用いて説明する。図9は演算処理部24での1ラインにおけるピーク値の算出処理を示すフローチャートである。1ラインのピーク値算出処理を開始すると、まずステップ51において画素カウンタiを1とし、最大値MAX及びピーク位置Pをリセットする。そしてステップ52に進んで読出回路31より得られる所定のライン中のi番目の画素の受光レベルを取込む。そしてステップ53に進んでXi が閾値THを越えているかどうかを判別する。この閾値THはあらかじめ二値化レベルレジスタ33に保持されている値である。閾値レベルを越えていなければステップ54,55に進んで画素カウンタiをインクリメントし、iの値が1ラインの画素数Lに達したかどうかを判別する。1ラインの画素数Lに達していなければ、ステップ52に戻って同様の処理を繰り返す。ステップ53において閾値THを越えている場合には、ステップ56に進んでXi とMAX値とを比較する。Xi がMAX値を越えている場合にはステップ57に進んでこのときの受光レベルXi を最大値MAX値に保持すると共に、ピーク位置Pに画素カウンタiの値を保持する。こうすれば順次iをインクリメントすることにより図8(b)に示すように閾値を越える受光レベルのうちのピーク位置を算出することができる。ステップ55において画素カウンタiの値が1ラインの画素数Lに達すると、このとき最大値レジスタ35に保持されているMAX値が最大値、Pをピーク位置と判断して処理を終える。
【0029】
2次元のCCDを用いる場合には、このような処理を各ライン毎に行い、距離情報検出部39ではピーク位置Pを集計し、その頻度の高い位置を最大レベルを与える位置とすることができる。この値に基づいて距離関連情報が出力できる。こうすれば閾値TH以下のノイズ成分であれば判別処理を行わないため、誤動作が少なくなり、高速での処理が可能となる。
【0030】
さて本実施の形態による光式センサでは物体までの距離をそのまま測定するようにしているが、図10に示すように、ベルトコンベア上を搬送する比較的小さい検出物体までの距離を検出する場合等には、スリットビームを用いることによってベルトコンベア41上の表面の大部分に光を入射させることができる。そしてベルトコンベア41上で検出物体42の通過位置がずれても支障なく距離が測定できる。又ベルトコンベア41と検出物体までの距離が相違するため、異なった距離にピークが得られる。従って複数のピーク位置を検出し、夫々の距離を求めてその差分値から背景物体であるベルトコンベア41の面と対象となる検出物体42との段差を検出したり、検出物体自体の高さを求める用途に光式センサを用いることができる。即ちCCD20上の近側の第1のピーク位置に基づく距離Laと、遠側の第2のピーク位置に基づく距離Lbとを求め、その差によって段差や検出物体自体の高さを算出することができる。
【0031】
又検出すべき物体が透明物体であれば、物体の表面と裏面で一部の光が反射して反射光が得られる。これらの反射光のレベルが十分大きければ透明物体までの距離やピークの差から厚さを検出することができる。更に検出物体に段差がある場合には段差を検出することも可能となる。
【0032】
(第2の実施の形態)
次に本発明の第2の実施の形態について説明する。この実施の形態において投受光部の構成については前述した第1の実施の形態と同一であり、これらについての説明は省略する。本実施の形態では演算処理部24Bの構成及びピーク位置を算出する処理のみが異なっている。演算処理部24Bは図11に示すように、第1の実施の形態による演算処理部24Aの構成に加えて、閾値THを越える明部の画素数jを計数する明部カウンタ43を有している。その他の構成は前述した第1の実施の形態と同一である。
【0033】
次にこの第2の実施の形態によるピーク位置算出処理について図12のフローチャート及び図13(a)の受光分布を用いて説明する。動作を開始するとまずステップ61において初期化処理を行う。初期化処理は画素カウンタiを1とし、明部カウンタj及び最大値MAX,ピーク位置Pをリセットする。次いでステップ62に進んでi番の画素のA/D変換値をXi とする。次いでステップ63においてXi が閾値THを越えているかどうかを判別する。閾値THを越えていなければステップ64に進んで明部カウンタjを0とし、ステップ65に進んで画素カウンタiをインクリメントする。そしてステップ66に進んで画素カウンタiが1ラインの画素数Lを越えているかどうかを判別する。1ラインの画素数Lを越えていなければステップ62に戻って同様の処理を繰り返す。一方ステップ63においてXi が閾値THを越えている場合には、ステップ67に進んで明部カウンタjをインクリメントし、このカウンタjの計数値が有効な明部の幅Wを越えているかどうかを判別する。明部幅W以下であればステップ65に進み、同様の処理を繰り返す。明部幅Wを越えている場合には最大値及びピーク位置の探索を開始し、ステップ69に進んでこのとき得られた受光レベルXi が最大値MAXを越えているかどうかを判別する。MAX以下であればステップ65に戻ってiをインクリメントし、1ラインの終了かどうかを判別して同様の処理を繰り返す。ステップ69において受光レベルXi がMAXを越えている場合には、ステップ70に進んでそのとき得られる受光レベルXi をMAX値に保持する。更にそのときの画素カンウタiの値をピーク位置Pに保持する。そしてステップ65に進んでiをインクリメントして同様の処理を繰り返す。
【0034】
こうすれば図13(a)に示すようにiを順次インクリメントしてピーク位置判別処理を行うと、ピークが閾値TH以下の場合や閾値を越えていても所定幅Wの以下の場合にはノイズであると判別できる。そして閾値を越え、且つ所定幅W以上の受光レベルが得られた場合のみピーク位置の探索を開始することにより、ノイズの影響を除いて正確にピーク位置を判別することができる。距離情報検出部39では判別したピーク位置に基づいて物体までの距離関連情報を出力することは前述した第1の実施の形態と同様である。
【0035】
(第3の実施の形態)
次に本発明の第3の実施の形態について説明する。本実施の形態において、光学系及び投受光部の構成については前述した第1の実施の形態と同様であり、演算処理部の構成及びピーク位置の算出処理のみが異なっている。演算処理部24Cは図14に示すように第1の実施の形態による演算処理部24Aの構成に加えて、暗状態から明状態へのエッジ位置(EDL)を検出するエッジ位置レジスタ44と、明状態から暗状態へのエッジ位置(ELD)を検出するエッジ位置レジスタ45とを設けている。その他の構成は前述した第1又は第2の実施の形態と同様である。
【0036】
次にこの実施の形態の動作について図15,図16のフローチャート及び図13(b)の受光分布を用いて説明する。動作を開始するとまずステップ71において初期化処理を行う。初期化処理は画素カウンタiを1とし、最大値MAX,ピーク位置Pをリセットし、更にエッジ位置レジスタ44,45のEDL,ELDをリセットする。次いでステップ72に進んでi番目の画素データのA/D変換値をXi とする。そしてステップ73においてXi が閾値THを越えているかどうか、及びステップ74において前回の画素データのA/D変換値Xi-1 がTHを越えているかどうかを判別する。これらの値以下であればステップ75に進んでiをインクリメントする。そして画素カウンタiの値が1ラインの画素数Lを越えているかどうかを判別し、この値以下であればステップ72に戻って同様の処理を繰り返す(ステップ76)。さてステップ73において閾値THを越えた場合にはステップ73からステップ77に進んで前回の画素データXi-1 が閾値TH以下かどうかを判別する。TH以下であればステップ78においてエッジ位置レジスタEDLに画素カウンタiの値をセットし、暗から明へのエッジ位置として保持する。そしてステップ79に進んで最大値MAXと受光レベルXi とを比較する。受光レベルが最大値MAX以下であればステップ75に進んで同様の処理を繰り返す。Xi がMAX値を越えている場合には、ステップ80に進んでピーク位置Pを更新する。即ち受光レベルXi の値を最大値MAXとして保持し、画素カウンタiの値をピーク位置Pとして保持する。そしてステップ75に戻ってiをインクリメントし、同様の処理を繰り返す。
【0037】
一方ステップ74においてXi-1 が閾値THを越えている場合には、ステップ81において画素カウンタiの値をエッジ位置レジスタELDに保持し、明から暗へのエッジ位置とする。そしてステップ82に進んでピーク位置Pが既にセットされているかどうかを判別する。セットされていなければステップ75に戻って同様の処理を繰り返し、セットされている場合にはステップ83に進んで、エッジ位置レジスタEDLとELDとの差が有効明暗幅Wを越えているかどうかを判別する。この幅以下であればステップ75に戻って同様の処理を繰り返す。この差がWを越えている場合には、ステップ84に進んでピーク位置の確定処理を行う。こうすれば閾値TH以上で一定幅を越える受光レベルからピーク位置を求めることができ、ノイズの影響を除いて正確にピーク位置を判別することができる。距離情報検出部39では判別したピーク位置に基づいて物体までの距離関連情報を出力することは前述した第1の実施の形態と同様である。
【0038】
この実施の形態においては、ステップ84のピーク位置確定後に最大値MAXをリセットするようにすれば、透明物体等で複数のピーク位置が存在する場合にも夫々のピーク位置を判別することができ、これによって透明物体の表面までの距離及び裏面までの距離を独立して検出することができる。又これらの差に基づいて透明物体の厚さを検出することができる。
【0039】
(第4の実施の形態)
次に本発明の第4の実施の形態について説明する。この実施の形態においてはピーク位置算出処理以外の点については第2の実施の形態と同様であり、第1の実施の形態の構成に加えて、バスライン32に明部の画素数を計数する明部カウンタ43が接続されている。
【0040】
さてこの実施の形態によるピーク位置算出処理について図17,図18のフローチャート及び図13(c)の受光分布を参照しつつ説明する。動作を開始するとまずステップ81において初期化処理を行う。初期化処理では画素カウンタiを1とし、明部カウンタj,ピーク位置P及び最大値MAXの値をリセットする。そしてステップ82に進んでi番目の画素の受光レベルをXi とする。そしてステップ83,84においてXi が閾値THを越えているかどうか、及びXi-1 が閾値THを越えているかどうかを判別する。いずれもTH以下であればステップ84からステップ85に進んで画素カウンタiをインクリメントし、iが1ラインの画素数Lを越えているかどうかを判別する。画素カウンタiが1ラインの画素数Lに達していなければステップ82に戻って同様の処理を繰り返す。さてステップ83においてXi が閾値THを越えている場合には、図18のステップ87に進んでXi-1 が閾値TH以下かどうかを判別する。TH以下でなければステップ88において明部カウンタjをインクリメントし、TH以下であればステップ89において明部カウンタjをリセットする。そしてステップ90においてXi が最大値MAXを越えているかどうかを判別する。このレベルを越えていなければステップ85に戻って同様の処理を繰り返し、MAXを越えている場合にはステップ91においてそのときのXi をMAXとして仮決定し、画素カウンタiの値をピーク位置Pにセットする。
【0041】
さてステップ84においてXi-1 が閾値THを越えている場合には、ステップ92においてピーク位置が既にセットされているかどうかを判別する。ピーク位置がセットされていなければステップ85に戻って同様の処理を繰り返し、セットされている場合にはステップ93に進んで明部カウンタの計数値jが所定値Wを越えているかどうかを判別する。Wを越えていなければステップ85に戻って同様の処理を繰り返し、Wを越えている場合にはステップ94に進んでピーク位置を確定する。こうして画素カウンタiが1ラインの画素数Lに達するまで同様の処理を繰り返すことによってピーク位置を確定することができる。この場合も閾値を越えているノイズの影響を除いて正確にピーク位置を判別することができる。距離情報検出部39では判別したピーク位置に基づいて物体までの距離関連情報を出力することは前述した第1の実施の形態と同様である。
【0042】
この実施の形態においては、ステップ94のピーク位置確定後に最大値MAXをリセットするようにすれば、透明物体等で複数のピーク位置が存在する場合にも夫々ピーク位置を判別することができ、これによって透明物体の表面までの距離及び裏面までの距離を独立して検出することができる。又これらの差に基づいて透明物体の厚さを検出することができる。
【0043】
尚前述した各実施の形態では光式センサの投受光手段と信号処理手段とを1つの筐体に収納しているため、種々の検出物体の検出用途に適用することができ、使い易さを向上させることができる。
【0044】
又前述した各実施の形態では、スリット光を用い2次元のCCDによって物体までの距離を検出するようにした光式センサについて説明しているが、本発明はスリット光にすることなく断面が略円形の光式センサに適用することができる。この場合には受光素子として1次元の画素による受光素子を用いることができ、この場合も前述した各実施の形態によるピーク検出処理を適用することができる。
【0045】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本願の請求項1〜4の発明によれば、受光素子の受光面上で得られるピーク位置を検出する場合に、ノイズ等の影響をなくしてピーク位置を算出することができる。又請求項〜4の発明では、受光スポットが一定の大きさを持つ場合にその受光レベルのピーク位置を算出することができる。従って閾値を越えた高いレベルのノイズがあっても、ノイズと信号とを識別してピーク位置を検出することができ、物体までの距離や段差,透明物体の厚さ等をより正確に検出することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による光式センサの構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施の形態による光式センサの光学系の内部構成を示す図である。
【図3】第1の実施の形態による信号処理部の構成を示すブロック図である。
【図4】第1の実施の形態による光式センサにおいて、レンズ19とCCD20を共益な位置に配置した場合の受光位置の構成を示す図である。
【図5】シリンドリカルレンズの集束位置Ldと測定距離範囲の関係を示す図である。
【図6】(a)は正反射物体の測定距離範囲と集束距離に対する受光ピーク値の変化を示す図であり、(b)は拡散反射物体における距離に対する受光比率の関係を示すグラフである。
【図7】CCD上の任意の水平ラインにおける位置に対する受光レベルの変化を示すグラフである。
【図8】第1の実施の形態による光式センサのCCD20上の受光量分布及びある水平ラインの受光量分布を示すグラフである。
【図9】第1の実施の形態による信号処理部のピーク位置算出処理を示すフローチャートである。
【図10】第1の実施の形態による光式センサの使用例を示す斜視図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態による演算処理部の構成を示すブロック図である。
【図12】第2の実施の形態による信号処理部のピーク位置算出処理を示すフローチャートである。
【図13】第2〜第4の実施の形態による受光素子の特定のライン上の受光量分布を示すグラフである。
【図14】本発明の第3の実施の形態による演算処理部の構成を示すブロック図である。
【図15】本実施の形態による信号処理部のピーク位置算出処理を示すフローチャート(その1)である。
【図16】本実施の形態による信号処理部のピーク位置算出処理を示すフローチャート(その2)である。
【図17】本発明の第4の実施の形態による信号処理部のピーク位置算出処理を示すフローチャート(その1)である。
【図18】本発明の第4の実施の形態による信号処理部のピーク位置算出処理を示すフローチャート(その2)である。
【図19】従来のCCDを用いた光式変位センサにおいて、検出物体までの距離と受光レベルの関係を示すグラフである。
【符号の説明】
10 光式センサ
11 投光手段
12 駆動回路
13 投光素子
14 コリメートレンズ
15 スリット板
15a スリット
16 シリンドリカルレンズ
17 受光手段
18 検出物体
19 受光レンズ
20 CCD
21 CCDドライバ
22 A/D変換器
23 画像メモリ
24A,24B,24C 演算処理部
25 信号処理手段
31 読出回路
32 バスライン
33 二値化レベルレジスタ
34 二値化部
35 最大値保持レジスタ
36 ピーク位置レジスタ
37 画素カウンタ
38 ピーク位置検出部
39 距離情報検出部
40 出力部
43 明部カウンタ
44,45 ピーク位置レジスタ

Claims (4)

  1. 投光手段と受光手段及び信号処理手段を備え、検出物体からの距離関連情報を得る光式センサであって、
    前記投光手段は、投光ビームを検出域に出射するものであり、
    前記受光手段は、画素の集合で構成された受光素子と、前記検出域からの反射光を前記受光素子に集光する集光手段と、を有するものであり、
    前記信号処理手段は、
    前記受光素子上の受光スポットが所定のを越える場合にその受光スポットの受光レベルがピークとなる受光素子上のピーク位置を算出するピーク位置算出手段と、
    前記ピーク位置算出手段によって得られる前記受光素子上のピーク位置に基づいて検出物体までの距離関連情報を得る距離情報検出部と、を有するものであることを特徴とする光式センサ。
  2. 投光手段と受光手段及び信号処理手段を備え、検出物体からの距離関連情報を得る光式センサであって、
    前記投光手段は、投光ビームを検出域に出射するものであり、
    前記受光手段は、画素の集合で構成された受光素子と、前記検出域からの反射光を前記受光素子に集光する集光手段と、を有するものであり、
    前記信号処理手段は、
    前記受光素子の各画素の受光レベルを所定方向に順次走査し、受光レベルが所定の閾値を越える受光スポットの画素から受光レベルのピーク位置を算出するピーク位置算出手段と、
    前記受光素子の各画素の受光レベルを順次走査し、受光レベルが所定の閾値以下となったときにその受光スポットが所定以上のかどうかを判別し、所定以上のであるときに前記ピーク位置算出手段によって得られるピーク位置に基づいて検出物体までの距離関連情報を得る距離情報検出部と、を有するものであることを特徴とする光式センサ。
  3. 投光手段と受光手段及び信号処理手段を備え、所定の測定距離範囲にある検出物体からの距離関連情報を得る光式センサであって、
    前記投光手段は、投光ビームを測定距離範囲と光式センサとの間で集束させて投光ビームを検出域に出射するものであり、
    前記受光手段は、画素の集合で構成された受光素子と、前記検出域からの反射光を前記受光素子に集光する集光手段と、を有するものであり、
    前記信号処理手段は、
    前記受光素子上の受光スポットが所定の幅を越える場合にその受光スポットの受光レベルがピークとなる受光素子上のピーク位置を算出するピーク位置算出手段と、
    前記ピーク位置算出手段によって得られる前記受光素子上のピーク位置に基づいて検出物体までの距離関連情報を得る距離情報検出部と、を有するものであることを特徴とする光式センサ。
  4. 投光手段と受光手段及び信号処理手段を備え、所定の測定距離範囲にある検出物体からの距離関連情報を得る光式センサであって、
    前記投光手段は、投光ビームを測定距離範囲と光式センサとの間で集束させて投光ビームを検出域に出射するものであり、
    前記受光手段は、画素の集合で構成された受光素子と、前記検出域からの反射光を前記受光素子に集光する集光手段と、を有するものであり、
    前記信号処理手段は、
    前記受光素子の各画素の受光レベルを所定方向に順次走査し、受光レベルが所定の閾値を越える受光スポットの画素から受光レベルのピーク位置を算出するピーク位置算出手段と、
    前記受光素子の各画素の受光レベルを順次走査し、受光レベルが所定の閾値以下となったときにその受光スポットが所定以上の幅かどうかを判別し、所定以上の幅であるときに前記ピーク位置算出手段によって得られるピーク位置に基づいて検出物体までの距離関連 情報を得る距離情報検出部と、を有するものであることを特徴とする光式センサ。
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