JP2000027244A - 水道事業支援システム - Google Patents

水道事業支援システム

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JP2000027244A
JP2000027244A JP10197034A JP19703498A JP2000027244A JP 2000027244 A JP2000027244 A JP 2000027244A JP 10197034 A JP10197034 A JP 10197034A JP 19703498 A JP19703498 A JP 19703498A JP 2000027244 A JP2000027244 A JP 2000027244A
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Japan
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water supply
failure
memory
equipment
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Katsutomo Tanaka
克知 田中
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Yokogawa Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水道設備が故障したときに迅速な修復対策を
支援できるとともに、有効な設備投資を支援できる水道
事業支援システムを実現する。 【解決手段】 水道設備が故障したときに故障設備にま
つわるデータを迅速に用意するとともに、水道設備のラ
イフサイクルに関するデータを検索可能な構成にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水道事業を支援す
る水道事業支援システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】浄水場は各地に分散配置されている。配
水管理システムは分散配置された浄水場から通信により
データを受信し、受信データをもとに各浄水場の配水量
を制御する。
【0003】もし、浄水場の水道設備に修復が必要な故
障が発生したときは、故障した機器の故障信号を現場の
作業者が確認し、故障機器にまつわる各種データを用意
し、故障機器のメーカや維持管理部門に連絡していた。
故障機器にまつわるデータとしては、例えば、ポンプが
故障したときは、ポンプに与える電流値とポンプの吐出
水量との関係を示すデータと、正常時における電流値と
吐出水量との関係を示すデータを用意して修理依頼先に
連絡する。しかし、故障機器にまつわるデータを用意し
て修理依頼先に連絡することは、習熟した作業者でなけ
ればできなかった。このため、経験の浅い作業者は故障
機器にまつわるデータの収集にかかる時間が長く、故障
に対して迅速な対応ができなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】また、水道設備の維持
管理、設備の更新等を行うときに、設備のライフサイク
ルを考慮しないで、不要な投資が行われることがあっ
た。
【0005】本発明は上述した問題点を解決するために
なされたものであり、水道設備が故障したときに故障設
備にまつわるデータを迅速に用意するするとともに、水
道設備のライフサイクルに関するデータを検索可能にす
ることによって、水道設備が故障したときに迅速な修復
対策を支援できるとともに、有効な設備投資を支援でき
る水道事業支援システムを実現することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は次のとおりの構
成になった水道事業支援システムである。
【0007】(1)水道設備の状態を示すデータが格納
されるメモリと、水道設備が故障信号を発生したとき
に、故障信号発生時点の前後における水道設備の状態を
示すデータ及び故障履歴データを前記メモリから検索す
る第1の検索手段と、この第1の検索手段で検索したデ
ータを表示する表示手段と、を具備したことを特徴とす
る水道事業支援システム。
【0008】(2)前記第1の検索手段で検索したデー
タを複数の切り口から解析し、故障の傾向を見出す解析
手段を具備したことを特徴とする(1)記載の水道事業
支援システム。
【0009】(3)前記解析手段で解析した故障の傾向
をもとにしてバスタブ曲線を作成するバスタブ曲線作成
手段を具備し、作成したバスタブ曲線を前記表示手段で
表示することを特徴とする(2)記載の水道事業支援シ
ステム。
【0010】(4)メンテナンスデータ、予備品、付属
品、修理業者のデータの少なくとも1つを含んだデータ
を格納する維持管理データ用メモリと、水道設備が故障
信号を発生したときに、前記維持管理データ用メモリを
検索し、故障設備の予備品、付属品の有無、故障を直す
修理業者の少なくとも1つを検索する第2の検索手段
と、を具備したことを特徴とする(1)記載の水道事業
支援システム。
【0011】(5)前記バスタブ曲線作成手段で作成し
たバスタブ曲線を格納するバスタブ曲線用メモリと、こ
のバスタブ曲線用メモリに格納されたバスタブ曲線か
ら、設備単位または機器単位でライフサイクルを判断す
る判断手段と、この判断手段の判断結果より、設備更新
の優先順位を判断する優先順位判断手段と、を具備した
ことを特徴とする(1)記載の水道事業支援システム。
【0012】
【発明の実施の形態】以下図面を用いて本発明を詳しく
説明する。図1は本発明の一実施例を示す構成図であ
る。図1で、浄水場11〜1nは分散配置されている。
浄水場11〜1nには、浄水池101、水道設備10
2、水道設備102を制御する制御システム103が設
けられている。
【0013】配水管理システム20は各浄水場11〜1
nの配水を管理している。データ収集手段21は、各浄
水場11〜1nから配水量、水道設備の状態(正常に稼
動しているか故障しているか)等のデータを通信回線を
経由して収集する。収集したデータはメモリ22に格納
する。配水管理装置23はメモリ22のデータをもとに
配水管理を行う。
【0014】維持管理支援システム30は、水道設備の
維持管理を行うために必要な情報を提供することによっ
て維持管理を支援する。検索手段31は、浄水場の水道
設備が故障信号を発生したときに、故障信号発生時点の
前後における水道設備の状態を示すデータ及び故障履歴
データをメモリ22から検索する。表示手段32は検索
手段31で検索したデータを表示する。これによって、
水道設備が故障したときに、故障設備にまつわるデータ
が自動的に画面上に表示される。
【0015】解析手段33は、水道設備が故障信号を発
生したときに、検索手段31で検索したデータを複数の
切り口から解析し、故障の傾向を見出す。
【0016】バスタブ曲線作成手段34は、解析手段3
3で解析した故障の傾向をもとにしてバスタブ曲線を作
成する。作成したバスタブ曲線は表示手段32で表示さ
れる。
【0017】維持管理データ用メモリ35は、メンテナ
ンスデータ、予備品、付属品、修理業者のデータの少な
くとも1つを含んだデータを格納する。検索手段36
は、水道設備が故障信号を発生したときに、維持管理デ
ータ用メモリ35を検索し、故障設備の予備品、付属品
の有無、故障を直す修理業者の少なくとも1つのデータ
を検索する。
【0018】バスタブ曲線用メモリ37は、バスタブ曲
線作成手段34で作成したバスタブ曲線を格納する。判
断手段38は、バスタブ曲線用メモリ37に格納された
バスタブ曲線から、設備単位または機器単位でライフサ
イクルを判断する。優先順位判断手段39は、判断手段
38の判断結果より設備更新の優先順位を判断する。
【0019】図1のシステムにおいて、各浄水場の水道
設備の状態を示すデータはメモリ22に随時格納されて
いく。水道設備が故障信号を発生したときに、検索手段
31は、故障信号発生時点の前後における水道設備の状
態を示すデータ及び故障履歴データをメモリ22から検
索する。故障信号は水道設備に設置された警報発生手段
から発生される。表示手段32は検索手段31で検索し
た故障設備にまつわるデータを表示する。これによっ
て、現場の作業者は故障設備にまつわるデータをわざわ
ざ捜さなくてもよい。
【0020】解析手段33は、検索で得たデータを複数
の切り口から解析し、故障の傾向を見出す。例えば、水
道設備毎、水道設備の機器毎、設備のメーカー毎、設備
の納入年度毎、季節、天気毎、同時期故障機器毎等の切
り口で故障頻度を解析し、故障の傾向を見出す。これに
よって、作業者は故障対策の検討を行いやすくなる。
【0021】バスタブ曲線作成手段34は、解析手段3
3の解析結果をもとに、故障データをプロットしてして
バスタブ曲線を作成する。バスタブ曲線は機器別に作成
する。作成したバスタブ曲線は表示手段32で表示され
る。
【0022】図2は一般的なバスタブ曲線を示した図で
ある。図2に示すように、バスタブ曲線は、設備の設計
・製作の不良等によって故障が生じる初期故障期間、故
障発生率がほぼ一定値に安定している偶発故障期間、機
械的な摩耗・劣化等によって故障が発生する摩耗故障期
間の3期間によって設備の故障特性の一般的なパターン
を表している。
【0023】検索手段36は、水道設備が故障信号を発
生したときに、維持管理データ用メモリ35を検索し、
故障設備の予備品、付属品の有無、故障を直す修理業者
の少なくとも1つのデータを検索する。例えば、通信用
カードが故障したときは、予備カードの有無と数量、応
急処置法、修理業者の連絡先等のデータを検索する。こ
のデータをもとに必要な処置を施す。
【0024】判断手段38は、バスタブ曲線作成手段3
4で作成したバスタブ曲線と図2のバスタブ曲線を作成
し、設備が図2のバスタブ曲線の中でどの期間に該当す
るかを識別する。そして、該当期間をもとに今後の故障
率を算定し、(保守維持管理費用)×(故障率)と、機
器の更新に必要な費用及び更新によるメリット(定量化
したもの)とを比較し、損益の分岐点を機器のライフサ
イクルと定義する。
【0025】設備のライフサイクルの判断では、設備毎
に情報を収集し、設備更新費用と更新によるメリット
(定量化したもの)とを比較し、損益の分岐点を設備の
ライフサイクルと定義する。このように、費用が最小に
なるように機器毎、設備毎に更新を計画する。
【0026】優先順位判断手段39は、判断手段38の
判断結果をもとにライフサイクルが間近に迫っている機
器・設備ほど更新の優先順位を高くする。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば次の
効果が得られる。
【0028】請求項1及び請求項2の発明によれば、水
道設備が故障したときに、故障設備にまつわるデータを
容易に収集し、迅速に修復行動をとることを支援でき
る。
【0029】請求項3乃至請求項5の発明によれば、設
備及び機器の更新時期を適確に判断し、有効な設備投資
を支援できる。
【0030】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成図である。
【図2】一般的なバスタブ曲線を示した図である。
【符号の説明】
102 水道設備 22 メモリ 31、36 検索手段 32 表示手段 33 解析手段 34 バスタブ曲線作成手段 35 維持管理データ用メモリ 37 バスタブ曲線用メモリ 38 判断手段 39 優先順位判断手段
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年6月22日(1999.6.2
2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 水道事業支援システム
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水道事業を支援す
る水道事業支援システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】浄水場は各地に分散配置されている。配
水管理システムは分散配置された浄水場から通信により
データを受信し、受信データをもとに各浄水場の配水量
を制御する。
【0003】もし、浄水場の水道設備に修復が必要な故
障が発生したときは、故障した機器の故障信号を現場の
作業者が確認し、故障機器にまつわる各種データを用意
し、故障機器のメーカや維持管理部門に連絡していた。
故障機器にまつわるデータとしては、例えば、ポンプが
故障したときは、ポンプに与える電流値とポンプの吐出
水量との関係を示すデータと、正常時における電流値と
吐出水量との関係を示すデータを用意して修理依頼先に
連絡する。しかし、故障機器にまつわるデータを用意し
て修理依頼先に連絡することは、習熟した作業者でなけ
ればできなかった。このため、経験の浅い作業者は故障
機器にまつわるデータの収集にかかる時間が長く、故障
に対して迅速な対応ができなかった。また、経験の浅い
作業者は、水道設備に故障が発生したときに、各浄水場
に対してどのように配水管理を行えばよいか即座には分
からなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】浄水場の水道設備に
は、それぞれ設備のライフサイクルがある。このライフ
サイクルに基づいて水道設備の維持管理、更新等を行
う。従来は、設備のライフサイクルを考慮しないで水道
設備の維持管理、設備の更新等を行う場合があったた
め、不要な投資が行われることがあった。
【0005】本発明は上述した問題点を解決するために
なされたものであり、水道設備が故障したときに故障設
備にまつわるデータを用意し、用意したデータをもとに
故障に応じた配水管理を行うとともに、水道設備に発生
した故障の傾向をもとにバスタブ曲線を作成し、このバ
スタブ曲線により設備のライフサイクルを考慮するのに
必要な情報を提供することによって、水道設備の故障に
対する迅速な対応を支援できるとともに、有効な設備投
資を支援できる水道事業支援システムを実現することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は次のとおりの構
成になった水道事業支援システムである。
【0007】(1)各地に分散配置された浄水場から配
水量のデータ及び水道設備の状態を示すデータを収集す
るデータ収集手段と、このデータ収集手段で収集したデ
ータを格納するメモリと、このメモリに格納したデータ
をもとに配水管理を行う配水管理装置と、水道設備が故
障信号を発生したときに、故障信号発生時点の前後にお
ける水道設備の状態を示すデータ及び故障履歴データを
前記メモリから検索する第1の検索手段と、この第1の
検索手段で検索したデータを表示する表示手段と、を具
備したことを特徴とする水道事業支援システム。
【0008】(2)前記第1の検索手段で検索したデー
タを複数の切り口から解析し、故障の傾向を見出す解析
手段を具備したことを特徴とする(1)記載の水道事業
支援システム。
【0009】(3)前記複数の切り口は、水道設備毎、
水道設備の機器毎、設備のメーカー毎、設備の納入年度
毎、季節、天気毎、同時期故障機器毎の切り口のいずれ
か複数であることを特徴とする請求項1記載の水道事業
支援システム。
【0010】(4)水道設備の状態を示すデータが格納
されるメモリと、水道設備が故障信号を発生したとき
に、故障信号発生時点の前後における水道設備の状態を
示すデータ及び故障履歴データを前記メモリから検索す
る第1の検索手段と、この第1の検索手段で検索したデ
ータを表示する表示手段と、この前記第1の検索手段で
検索したデータを複数の切り口から解析し、故障の傾向
を見出す解析手段と、この解析手段で解析した故障の傾
向をもとにしてバスタブ曲線を作成するバスタブ曲線作
成手段と、を具備し、作成したバスタブ曲線を前記表示
手段で表示することを特徴とする水道事業支援システ
ム。
【0011】(5)前記バスタブ曲線作成手段で作成し
たバスタブ曲線を格納するバスタブ曲線用メモリと、こ
のバスタブ曲線用メモリに格納されたバスタブ曲線か
ら、設備単位または機器単位でライフサイクルを判断す
る判断手段と、この判断手段の判断結果より、設備更新
の優先順位を判断する優先順位判断手段と、を具備した
ことを特徴とする請求項4記載の水道事業支援システ
ム。
【0012】
【発明の実施の形態】以下図面を用いて本発明を詳しく
説明する。図1は本発明の一実施例を示す構成図であ
る。図1で、浄水場11〜1nは分散配置されている。
浄水場11〜1nには、浄水池101、水道設備10
2、水道設備102を制御する制御システム103が設
けられている。
【0013】配水管理システム20は各浄水場11〜1
nの配水を管理している。データ収集手段21は、各浄
水場11〜1nから配水量、水道設備の状態(正常に稼
動しているか故障しているか)等のデータを通信回線を
経由して収集する。収集したデータはメモリ22に格納
する。配水管理装置23はメモリ22のデータをもとに
配水管理を行う。
【0014】維持管理支援システム30は、水道設備の
維持管理を行うために必要な情報を提供することによっ
て維持管理を支援する。検索手段31は、浄水場の水道
設備が故障信号を発生したときに、故障信号発生時点の
前後における水道設備の状態を示すデータ及び故障履歴
データをメモリ22から検索する。表示手段32は検索
手段31で検索したデータを表示する。これによって、
水道設備が故障したときに、故障設備にまつわるデータ
が自動的に画面上に表示される。
【0015】解析手段33は、水道設備が故障信号を発
生したときに、検索手段31で検索したデータを複数の
切り口から解析し、故障の傾向を見出す。
【0016】バスタブ曲線作成手段34は、解析手段3
3で解析した故障の傾向をもとにしてバスタブ曲線を作
成する。作成したバスタブ曲線は表示手段32で表示さ
れる。
【0017】維持管理データ用メモリ35は、メンテナ
ンスデータ、予備品、付属品、修理業者のデータの少な
くとも1つを含んだデータを格納する。検索手段36
は、水道設備が故障信号を発生したときに、維持管理デ
ータ用メモリ35を検索し、故障設備の予備品、付属品
の有無、故障を直す修理業者の少なくとも1つのデータ
を検索する。
【0018】バスタブ曲線用メモリ37は、バスタブ曲
線作成手段34で作成したバスタブ曲線を格納する。判
断手段38は、バスタブ曲線用メモリ37に格納された
バスタブ曲線から、設備単位または機器単位でライフサ
イクルを判断する。優先順位判断手段39は、判断手段
38の判断結果より設備更新の優先順位を判断する。
【0019】図1のシステムにおいて、各浄水場の水道
設備の状態を示すデータはメモリ22に随時格納されて
いく。水道設備が故障信号を発生したときに、検索手段
31は、故障信号発生時点の前後における水道設備の状
態を示すデータ及び故障履歴データをメモリ22から検
索する。故障信号は水道設備に設置された警報発生手段
から発生される。表示手段32は検索手段31で検索し
た故障設備にまつわるデータを表示する。これによっ
て、現場の作業者は故障設備にまつわるデータをわざわ
ざ捜さなくてもよい。
【0020】解析手段33は、検索で得たデータを複数
の切り口から解析し、故障の傾向を見出す。例えば、水
道設備毎、水道設備の機器毎、設備のメーカー毎、設備
の納入年度毎、季節、天気毎、同時期故障機器毎等の切
り口で故障頻度を解析し、故障の傾向を見出す。これに
よって、作業者は故障対策の検討を行いやすくなる。
【0021】バスタブ曲線作成手段34は、解析手段3
3の解析結果をもとに、故障データをプロットしてして
バスタブ曲線を作成する。バスタブ曲線は機器別に作成
する。作成したバスタブ曲線は表示手段32で表示され
る。
【0022】図2は一般的なバスタブ曲線を示した図で
ある。図2に示すように、バスタブ曲線は、設備の設計
・製作の不良等によって故障が生じる初期故障期間、故
障発生率がほぼ一定値に安定している偶発故障期間、機
械的な摩耗・劣化等によって故障が発生する摩耗故障期
間の3期間によって設備の故障特性の一般的なパターン
を表している。
【0023】検索手段36は、水道設備が故障信号を発
生したときに、維持管理データ用メモリ35を検索し、
故障設備の予備品、付属品の有無、故障を直す修理業者
の少なくとも1つのデータを検索する。例えば、通信用
カードが故障したときは、予備カードの有無と数量、応
急処置法、修理業者の連絡先等のデータを検索する。こ
のデータをもとに必要な処置を施す。
【0024】判断手段38は、バスタブ曲線作成手段3
4で作成したバスタブ曲線と図2のバスタブ曲線を作成
し、設備が図2のバスタブ曲線の中でどの期間に該当す
るかを識別する。そして、該当期間をもとに今後の故障
率を算定し、(保守維持管理費用)×(故障率)と、機
器の更新に必要な費用及び更新によるメリット(定量化
したもの)とを比較し、損益の分岐点を機器のライフサ
イクルと定義する。
【0025】設備のライフサイクルの判断では、設備毎
に情報を収集し、設備保守費用と更新によるメリット
(定量化したもの)とを比較し、損益の分岐点を設備の
ライフサイクルと定義する。このように、費用が最小に
なるように機器毎、設備毎に更新を計画する。
【0026】優先順位判断手段39は、判断手段38の
判断結果をもとにライフサイクルが間近に迫っている機
器・設備ほど更新の優先順位を高くする。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば次の
効果が得られる。
【0028】請求項1の発明によれば、各地に分散配置
された浄水場から配水量のデータ及び水道設備の状態を
示すデータを収集してメモリに格納しておき、水道設備
が故障したときに故障設備にまつわるデータを用意し、
用意したデータをもとに故障に応じた配水管理を行って
いるため、水道設備の故障に対する迅速な対応を支援で
きる。請求項2及び請求項3の発明によれば、故障設備
にまつわるデータを複数の切り口から解析し、故障の傾
向を見出しているため、故障の予測と最適な配水管理を
実現できる。
【0029】請求項4の発明によれば、水道設備に発生
した故障の傾向をもとにバスタブ曲線を作成し、作成し
たバスタブ曲線を表示しているため、設備のライフサイ
クルを考慮するのに必要な情報が提供される。これによ
って、有効な設備投資を支援できる。請求項5の発明に
よれば、バスタブ曲線から設備単位または機器単位でラ
イフサイクルを判断しているため、設備及び機器の更新
時期を適確に判断し、有効な設備投資を支援できる。
【0030】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成図である。
【図2】一般的なバスタブ曲線を示した図である。
【符号の説明】11〜1n 浄水場 102 水道設備21 データ収集手段 22 メモリ23 配水管理装置 31、36 検索手段 32 表示手段 33 解析手段 34 バスタブ曲線作成手段 35 維持管理データ用メモリ 37 バスタブ曲線用メモリ 38 判断手段 39 優先順位判断手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水道設備の状態を示すデータが格納され
    るメモリと、 水道設備が故障信号を発生したときに、故障信号発生時
    点の前後における水道設備の状態を示すデータ及び故障
    履歴データを前記メモリから検索する第1の検索手段
    と、 この第1の検索手段で検索したデータを表示する表示手
    段と、を具備したことを特徴とする水道事業支援システ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記第1の検索手段で検索したデータ
    を複数の切り口から解析し、故障の傾向を見出す解析手
    段を具備したことを特徴とする請求項1記載の水道事業
    支援システム。
  3. 【請求項3】 前記解析手段で解析した故障の傾向をも
    とにしてバスタブ曲線を作成するバスタブ曲線作成手段
    を具備し、作成したバスタブ曲線を前記表示手段で表示
    することを特徴とする請求項2記載の水道事業支援シス
    テム。
  4. 【請求項4】 メンテナンスデータ、予備品、付属品、
    修理業者のデータの少なくとも1つを含んだデータを格
    納する維持管理データ用メモリと、 水道設備が故障信号を発生したときに、前記維持管理デ
    ータ用メモリを検索し、故障設備の予備品、付属品の有
    無、故障を直す修理業者の少なくとも1つを検索する第
    2の検索手段と、を具備したことを特徴とする請求項1
    記載の水道事業支援システム。
  5. 【請求項5】 前記バスタブ曲線作成手段で作成したバ
    スタブ曲線を格納するバスタブ曲線用メモリと、 このバスタブ曲線用メモリに格納されたバスタブ曲線か
    ら、設備単位または機器単位でライフサイクルを判断す
    る判断手段と、 この判断手段の判断結果より、設備更新の優先順位を判
    断する優先順位判断手段と、を具備したことを特徴とす
    る請求項1記載の水道事業支援システム。
JP10197034A 1998-07-13 1998-07-13 水道事業支援システム Pending JP2000027244A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3336639A1 (en) 2016-12-09 2018-06-20 Yokogawa Electric Corporation Device asset management apparatus, device asset management method, device asset management program, and non-transitory computer readable storage medium

Citations (3)

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