JP2000026735A - 耐燃料油性フロロシリコーンゴム組成物 - Google Patents
耐燃料油性フロロシリコーンゴム組成物Info
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- JP2000026735A JP2000026735A JP10194055A JP19405598A JP2000026735A JP 2000026735 A JP2000026735 A JP 2000026735A JP 10194055 A JP10194055 A JP 10194055A JP 19405598 A JP19405598 A JP 19405598A JP 2000026735 A JP2000026735 A JP 2000026735A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 その硬化物弾性体が、特にアルコール含有燃
料油に対する耐性に優れるフロロシリコーンゴム組成
物。 【解決手段】 1)一般式(化1)および/または(化
2)で示されるオルガノポリシロキサン 100重量部、
2)微粉状シリカ系充填剤5〜 100重量部、3)平均粒
子径 0.1〜 1.0μmの二酸化チタン 0.5〜20重量部、
4)触媒量の硬化触媒からなることを特徴とする耐燃料
油性フロロシリコーンゴム組成物。 【化1】 【化2】
料油に対する耐性に優れるフロロシリコーンゴム組成
物。 【解決手段】 1)一般式(化1)および/または(化
2)で示されるオルガノポリシロキサン 100重量部、
2)微粉状シリカ系充填剤5〜 100重量部、3)平均粒
子径 0.1〜 1.0μmの二酸化チタン 0.5〜20重量部、
4)触媒量の硬化触媒からなることを特徴とする耐燃料
油性フロロシリコーンゴム組成物。 【化1】 【化2】
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は耐燃料油性フロロシ
リコーンゴム組成物、特にその硬化物がアルコールが添
加された自動車等の燃料油に対する耐性に優れるほか、
耐油性、圧縮復元性、機械的強度に優れた耐燃料油性フ
ロロシリコーンゴム組成物に関する。
リコーンゴム組成物、特にその硬化物がアルコールが添
加された自動車等の燃料油に対する耐性に優れるほか、
耐油性、圧縮復元性、機械的強度に優れた耐燃料油性フ
ロロシリコーンゴム組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】フロロシリコーンゴムは耐熱性、耐寒
性、耐油性、耐燃料油性、圧縮復元性等に優れているの
で、自動車、航空機などの輸送機部品や石油関連機器部
品として広く使用されている。
性、耐油性、耐燃料油性、圧縮復元性等に優れているの
で、自動車、航空機などの輸送機部品や石油関連機器部
品として広く使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】最近の自動車用燃料は
環境問題とのからみもあり、従来の原油を精製して得ら
れるガソリンにアルコールを添加したものを使用する場
合が増えてきている。従来フロロシリコーンゴムは、ガ
ソリンあるいはメタノール、エタノール等の単独に対す
る耐性は優れているが、アルコール添加ガソリン中で
は、添加されるアルコールの割合によっては、ゴムの劣
化が大きくなるという問題があった。耐燃料油性を改良
する方法として、耐燃料油性フロロシリコーンゴム組成
物にアルケニルシラザンを混合し、熱処理して、圧縮永
久歪を低減する方法(特開平3-277658号公報)、フロロ
アルキル基含有シロキサンで表面処理されたシリカフィ
ラーを使用して圧縮永久歪を低減することによる方法
(米国特許5223555 号)、耐油性を改良する方法として
は、特定量の2A族金属酸化物および2B族金属酸化物
を添加する方法(特開平6-16943 号公報)などが提案さ
れてきている。しかしこれらにはアルコール入り自動車
燃料油に対する耐性ついては触れられていないか、また
は触れられていても満足する効果が得られるものではな
かった。特開昭59-80465号公報にはビニル基で末端が封
鎖されたフロロシリコーン、フロロシリコーンレジン、
フロロシリコーン水素化物からなる耐溶剤性シリコーン
ゴム組成物が開示され、二酸化チタンの添加が示唆され
ているが、本発明のフロロシリコーンポリマー、二酸化
チタンの粒径等についてはなんら示唆されていない。ま
た特開昭62-174260 号公報には本発明に使用するフロロ
シリコーンポリマーを用いたフロロシリコーンゴム組成
物が開示されているが、これは耐溶剤性は大きく改善さ
れたが、アルコールを含有する燃料油に対する耐性が十
分ではなかった。従って、その硬化物弾性体が、特にア
ルコール含有燃料油に対する耐性に優れる、耐燃料油性
フロロシリコーンゴム組成物の出現が待望されていた。
環境問題とのからみもあり、従来の原油を精製して得ら
れるガソリンにアルコールを添加したものを使用する場
合が増えてきている。従来フロロシリコーンゴムは、ガ
ソリンあるいはメタノール、エタノール等の単独に対す
る耐性は優れているが、アルコール添加ガソリン中で
は、添加されるアルコールの割合によっては、ゴムの劣
化が大きくなるという問題があった。耐燃料油性を改良
する方法として、耐燃料油性フロロシリコーンゴム組成
物にアルケニルシラザンを混合し、熱処理して、圧縮永
久歪を低減する方法(特開平3-277658号公報)、フロロ
アルキル基含有シロキサンで表面処理されたシリカフィ
ラーを使用して圧縮永久歪を低減することによる方法
(米国特許5223555 号)、耐油性を改良する方法として
は、特定量の2A族金属酸化物および2B族金属酸化物
を添加する方法(特開平6-16943 号公報)などが提案さ
れてきている。しかしこれらにはアルコール入り自動車
燃料油に対する耐性ついては触れられていないか、また
は触れられていても満足する効果が得られるものではな
かった。特開昭59-80465号公報にはビニル基で末端が封
鎖されたフロロシリコーン、フロロシリコーンレジン、
フロロシリコーン水素化物からなる耐溶剤性シリコーン
ゴム組成物が開示され、二酸化チタンの添加が示唆され
ているが、本発明のフロロシリコーンポリマー、二酸化
チタンの粒径等についてはなんら示唆されていない。ま
た特開昭62-174260 号公報には本発明に使用するフロロ
シリコーンポリマーを用いたフロロシリコーンゴム組成
物が開示されているが、これは耐溶剤性は大きく改善さ
れたが、アルコールを含有する燃料油に対する耐性が十
分ではなかった。従って、その硬化物弾性体が、特にア
ルコール含有燃料油に対する耐性に優れる、耐燃料油性
フロロシリコーンゴム組成物の出現が待望されていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成するため鋭意検討を重ねた結果、主ポリマーたるト
リフロロプロピル基含有オルガノポリシロキサンの少な
くとも1つの末端にビニル基を含有させたブロックポリ
マー、更に平均粒子径 0.1〜 1.0μmの二酸化チタンを
併用することにより、架橋構造が強固になって、アルコ
ール含有燃料油に浸漬したときの物性変化が小さくなる
ことを見出し本発明を完成させた。即ち本発明は、 1)一般式(化5)および/または(化6)[式中、R1、R2、R3、R4は炭素数1 〜8の非置換または置換の一価炭化水素基、R5は炭素数1〜8の非置換または置 換の一価飽和炭化水素基、Xは水素原子またはR5と同様の一価飽和炭化水素基、 一般式(化7)、(化8)(式中、R6〜R8はR5と同様の一価飽和炭化水素基)で 示されるシリル基から選択される原子または基、m=0〜30、n≧500 、p=2 〜4の正数]で示されるオルガノポリシロキサン 100重量部、 2)微粉状シリカ系充填剤 5〜 100重量部、 3)平均粒子径 0.1〜 1.0μmの二酸化チタン 0.5〜20重量部、 4)触媒量の硬化触媒、 からなることを特徴とする耐燃料油性フロロシリコーンゴム組成物である。
達成するため鋭意検討を重ねた結果、主ポリマーたるト
リフロロプロピル基含有オルガノポリシロキサンの少な
くとも1つの末端にビニル基を含有させたブロックポリ
マー、更に平均粒子径 0.1〜 1.0μmの二酸化チタンを
併用することにより、架橋構造が強固になって、アルコ
ール含有燃料油に浸漬したときの物性変化が小さくなる
ことを見出し本発明を完成させた。即ち本発明は、 1)一般式(化5)および/または(化6)[式中、R1、R2、R3、R4は炭素数1 〜8の非置換または置換の一価炭化水素基、R5は炭素数1〜8の非置換または置 換の一価飽和炭化水素基、Xは水素原子またはR5と同様の一価飽和炭化水素基、 一般式(化7)、(化8)(式中、R6〜R8はR5と同様の一価飽和炭化水素基)で 示されるシリル基から選択される原子または基、m=0〜30、n≧500 、p=2 〜4の正数]で示されるオルガノポリシロキサン 100重量部、 2)微粉状シリカ系充填剤 5〜 100重量部、 3)平均粒子径 0.1〜 1.0μmの二酸化チタン 0.5〜20重量部、 4)触媒量の硬化触媒、 からなることを特徴とする耐燃料油性フロロシリコーンゴム組成物である。
【化5】
【化6】
【化7】
【化8】
【0005】
【発明の実施の形態】本発明における1)のオルガノポ
リシロキサンは、一般式(化1)および/または(化
2)で表されるものである。ここでR1、R2、R3、R4はメ
チル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル
基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基のアルキル
基、ビニル基、アリル基などのアルケニル基、フェニル
基、トリル基などのアリール基またはこれらの基の炭素
原子に結合した水素原子の一部又は全部をハロゲン原
子、シアノ基などで置換した、クロロメチル基、クロロ
プロピル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、2
−シアノエチル基などの、炭素数1〜8の非置換または
置換の一価炭化水素基である。これらの基の中で好まし
くはメチル基、ビニル基である。またこのオルガノポリ
シロキサンのけい素原子に結合した側鎖の置換基のうち
0〜5モル%がビニル基であることが好ましい。R5はメ
チル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などのアルキ
ル基、フェニル基、トリル基などのアリール基またはこ
れらの基の炭素原子に結合した水素原子の一部又は全部
をハロゲン原子、シアノ基などで置換したクロロメチル
基、クロロプロピル基、3,3,3−トリフルオロプロ
ピル基、2−シアノエチル基などの、炭素数1〜8の非
置換または置換の一価飽和炭化水素基である。XはR5と
同様の一価飽和炭化水素基、一般式(化3)、(化4)
(R6〜R8はR5と同様の一価飽和炭化水素基)で示される
シリル基から選択される原子または基であり、またmは
0〜30、n≧500 好ましくは1,000 〜10,000であり、
(m+n)は好ましくは1,000 〜10,000である。またp
=2〜4の正数であり、少なくとも分子鎖の1つの末端
にビニル基を有するものである。またこの組成物を硬化
して得られるフロロシリコーンゴムの強度を低下させな
いために、25℃で少なくとも 10,000cStの粘度を有する
ものが好ましい。このオルガノポリシロキサン分子鎖の
末端に全くビニル基を含有しない場合、アルコール含有
燃料油に対する耐性が不十分となる。
リシロキサンは、一般式(化1)および/または(化
2)で表されるものである。ここでR1、R2、R3、R4はメ
チル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル
基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基のアルキル
基、ビニル基、アリル基などのアルケニル基、フェニル
基、トリル基などのアリール基またはこれらの基の炭素
原子に結合した水素原子の一部又は全部をハロゲン原
子、シアノ基などで置換した、クロロメチル基、クロロ
プロピル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、2
−シアノエチル基などの、炭素数1〜8の非置換または
置換の一価炭化水素基である。これらの基の中で好まし
くはメチル基、ビニル基である。またこのオルガノポリ
シロキサンのけい素原子に結合した側鎖の置換基のうち
0〜5モル%がビニル基であることが好ましい。R5はメ
チル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などのアルキ
ル基、フェニル基、トリル基などのアリール基またはこ
れらの基の炭素原子に結合した水素原子の一部又は全部
をハロゲン原子、シアノ基などで置換したクロロメチル
基、クロロプロピル基、3,3,3−トリフルオロプロ
ピル基、2−シアノエチル基などの、炭素数1〜8の非
置換または置換の一価飽和炭化水素基である。XはR5と
同様の一価飽和炭化水素基、一般式(化3)、(化4)
(R6〜R8はR5と同様の一価飽和炭化水素基)で示される
シリル基から選択される原子または基であり、またmは
0〜30、n≧500 好ましくは1,000 〜10,000であり、
(m+n)は好ましくは1,000 〜10,000である。またp
=2〜4の正数であり、少なくとも分子鎖の1つの末端
にビニル基を有するものである。またこの組成物を硬化
して得られるフロロシリコーンゴムの強度を低下させな
いために、25℃で少なくとも 10,000cStの粘度を有する
ものが好ましい。このオルガノポリシロキサン分子鎖の
末端に全くビニル基を含有しない場合、アルコール含有
燃料油に対する耐性が不十分となる。
【0006】本発明における1)の一般式(化1)で示
されるオルガノポリシロキサンは公知のリビング重合法
により得ることができる。その合成法を(化1)の化合
物の1例(R1、R2、R3、R4が全てメチル基の場合)であ
る(化12)で示されるオルガノポリシロキサンを例に
とって説明する。これは例えば特開昭62-174260 号公報
に記載されているように、下記式(化9)で示される有
機Li化合物のシロキサンオリゴマーを重合触媒とし
て、下記式(化10)で示される環状三量体のトリス
(γ−トリフロロプロピル)トリメチルシクロトリシロ
キサンをリビング重合することによって下記式(化1
1)で示されるオルガノポリシロキサンを合成し、次い
でこれをクロロシラン−シラザン混合物及びまたは弱酸
で中和処理し末端を不活性化して下記式(化12)で示
されるフロロシリコーン生ゴムを得る。
されるオルガノポリシロキサンは公知のリビング重合法
により得ることができる。その合成法を(化1)の化合
物の1例(R1、R2、R3、R4が全てメチル基の場合)であ
る(化12)で示されるオルガノポリシロキサンを例に
とって説明する。これは例えば特開昭62-174260 号公報
に記載されているように、下記式(化9)で示される有
機Li化合物のシロキサンオリゴマーを重合触媒とし
て、下記式(化10)で示される環状三量体のトリス
(γ−トリフロロプロピル)トリメチルシクロトリシロ
キサンをリビング重合することによって下記式(化1
1)で示されるオルガノポリシロキサンを合成し、次い
でこれをクロロシラン−シラザン混合物及びまたは弱酸
で中和処理し末端を不活性化して下記式(化12)で示
されるフロロシリコーン生ゴムを得る。
【化9】
【化10】
【化11】
【化12】
【0007】本発明における1)のオルガノポリシロキ
サンを示す一般式(化1)、(化2)においてmの値が
30を超えると、本発明の耐燃料油性フロロシリコーンゴ
ム組成物から得られるフロロシリコーンゴムのアルコー
ル含有燃料油に対する耐性が低下するとともに、前記オ
ルガノポリシロキサンの重合時のシロキサンオリゴマー
の環状三量体への相溶性が低下するので30以下であるこ
とが必要であり、好ましくは3〜12である。またnの値
は 500未満では本発明の耐燃料油性フロロシリコーンゴ
ム組成物から得られるフロロシリコーンゴムの機械的強
度が低下するので 500以上であることが必要である。
サンを示す一般式(化1)、(化2)においてmの値が
30を超えると、本発明の耐燃料油性フロロシリコーンゴ
ム組成物から得られるフロロシリコーンゴムのアルコー
ル含有燃料油に対する耐性が低下するとともに、前記オ
ルガノポリシロキサンの重合時のシロキサンオリゴマー
の環状三量体への相溶性が低下するので30以下であるこ
とが必要であり、好ましくは3〜12である。またnの値
は 500未満では本発明の耐燃料油性フロロシリコーンゴ
ム組成物から得られるフロロシリコーンゴムの機械的強
度が低下するので 500以上であることが必要である。
【0008】本発明における2)の微粉末シリカ系充填
剤は、フロロシリコーンゴムに実用上充分な機械的強度
を与えるために、その比表面積が50m2/g以上であること
が好ましく、より好ましくは 100〜400m2/g である。こ
のようなシリカ系充填剤としては、例えばヒュームドシ
リカ、焼成シリカ、沈降シリカ等が挙げられ、これらは
単独でも2種以上を組み合わせて用いてもよい。また、
それらのシリカ系充填剤はその表面を、例えば鎖状オル
ガノポリシロキサン、環状オルガノポリシロキサン、オ
ルガノクロロシラン、ヘキサメチルジシラザン等によっ
て処理されたものでもよい。本発明における2)の配合
量は、1)成分のオルガノポリシロキサン 100重量部に
対して5〜 100重量部であり、好ましくは10〜50重量部
である。配合量が多すぎる場合又は少なすぎる場合に
は、得られるフロロシリコーンゴム組成物の加工性が低
下し、また、そのフロロシリコーンゴム組成物を硬化し
て得られるフロロシリコーンゴムが、充分な引っ張り強
度、引き裂き強度などの機械的強度を有しなくなる。
剤は、フロロシリコーンゴムに実用上充分な機械的強度
を与えるために、その比表面積が50m2/g以上であること
が好ましく、より好ましくは 100〜400m2/g である。こ
のようなシリカ系充填剤としては、例えばヒュームドシ
リカ、焼成シリカ、沈降シリカ等が挙げられ、これらは
単独でも2種以上を組み合わせて用いてもよい。また、
それらのシリカ系充填剤はその表面を、例えば鎖状オル
ガノポリシロキサン、環状オルガノポリシロキサン、オ
ルガノクロロシラン、ヘキサメチルジシラザン等によっ
て処理されたものでもよい。本発明における2)の配合
量は、1)成分のオルガノポリシロキサン 100重量部に
対して5〜 100重量部であり、好ましくは10〜50重量部
である。配合量が多すぎる場合又は少なすぎる場合に
は、得られるフロロシリコーンゴム組成物の加工性が低
下し、また、そのフロロシリコーンゴム組成物を硬化し
て得られるフロロシリコーンゴムが、充分な引っ張り強
度、引き裂き強度などの機械的強度を有しなくなる。
【0009】本発明における3)の二酸化チタンは、少
なくとも1つの末端にビニル基を含有させたトリフロロ
プロピル基含有オルガノポリシロキサンである主ポリマ
ーと併用することで相乗的にアルコール含有燃料油に対
する耐性を大きく向上させる働きをする。具体的には平
均粒子径 0.1〜 1.0μmの、硫酸法あるいは塩素法によ
り製造された酸化チタンが挙げられ、結晶構造はルチル
型、アナターセ型、両者混在型等があげられ、これらは
単独でも2種以上を組み合わせて用いてもよい。また、
表面をアルミニウム、亜鉛、珪素あるいはその化合物、
有機珪素化合物、高級脂肪酸等によって処理されたもの
でもよい。特に好ましいものはルチル型結晶構造を有
し、表面がアルミニウム、亜鉛の化合物で処理された平
均粒子径 0.2〜 0.3μmの二酸化チタンである。平均粒
子径が 0.1μm未満では組成物中への分散がしにくくな
り、耐燃料油性も不十分となり、1.0 μmを超えると得
られるフロロシリコーンゴムの機械的強度が著しく低下
する。二酸化チタン配合量は、1)成分のオルガノポリ
シロキサン 100重量部に対して 0.5〜20重量部好ましく
は1〜10重量部である。 0.5重量部未満では耐燃料油性
が不十分となり、20重量部を超えるとフロロシリコーン
ゴムの機械的強度が低下することがある。
なくとも1つの末端にビニル基を含有させたトリフロロ
プロピル基含有オルガノポリシロキサンである主ポリマ
ーと併用することで相乗的にアルコール含有燃料油に対
する耐性を大きく向上させる働きをする。具体的には平
均粒子径 0.1〜 1.0μmの、硫酸法あるいは塩素法によ
り製造された酸化チタンが挙げられ、結晶構造はルチル
型、アナターセ型、両者混在型等があげられ、これらは
単独でも2種以上を組み合わせて用いてもよい。また、
表面をアルミニウム、亜鉛、珪素あるいはその化合物、
有機珪素化合物、高級脂肪酸等によって処理されたもの
でもよい。特に好ましいものはルチル型結晶構造を有
し、表面がアルミニウム、亜鉛の化合物で処理された平
均粒子径 0.2〜 0.3μmの二酸化チタンである。平均粒
子径が 0.1μm未満では組成物中への分散がしにくくな
り、耐燃料油性も不十分となり、1.0 μmを超えると得
られるフロロシリコーンゴムの機械的強度が著しく低下
する。二酸化チタン配合量は、1)成分のオルガノポリ
シロキサン 100重量部に対して 0.5〜20重量部好ましく
は1〜10重量部である。 0.5重量部未満では耐燃料油性
が不十分となり、20重量部を超えるとフロロシリコーン
ゴムの機械的強度が低下することがある。
【0010】本発明においてはセリウムまたはセリウム
系化合物を添加することが好ましい。本発明におけるセ
リウムまたはセリウム系化合物は、3)の酸化チタンと
併用することで耐燃料油性を向上させるものであり、具
体的にはセリウム元素単体、酸化セリウム、炭酸セリウ
ムなどの無機化合物、酢酸セリウム、オクチル酸セリウ
ム、セリウム原子含有ヘテロシロキサンなどが挙げら
れ、他の元素、例えばチタン、アルミニウム、希土類元
素の化合物との混合物として配合されてもよい。この配
合量は1)のオルガノポリシロキサンに対して10〜 20,
000ppm量のセリウムまたは同量のセリウムを含むセリウ
ム系化合物であることが好ましい。
系化合物を添加することが好ましい。本発明におけるセ
リウムまたはセリウム系化合物は、3)の酸化チタンと
併用することで耐燃料油性を向上させるものであり、具
体的にはセリウム元素単体、酸化セリウム、炭酸セリウ
ムなどの無機化合物、酢酸セリウム、オクチル酸セリウ
ム、セリウム原子含有ヘテロシロキサンなどが挙げら
れ、他の元素、例えばチタン、アルミニウム、希土類元
素の化合物との混合物として配合されてもよい。この配
合量は1)のオルガノポリシロキサンに対して10〜 20,
000ppm量のセリウムまたは同量のセリウムを含むセリウ
ム系化合物であることが好ましい。
【0011】また本発明においてはトリアリルイソシア
ヌレートを添加することが好ましく、これを上記組成物
に添加することにより、加硫、硬化時の架橋が完全に進
行し、アルコール含有燃料油に対する耐性を向上させる
ことができる。本発明の組成物におけるトリアリルイソ
シアヌレートの含有量は0.01〜2重量部が好ましい。更
に本発明においては四三酸化鉄を添加することが好まし
く、これを二酸化チタンと併用することで、アルコール
含有燃料油に対する耐性を一段と向上させることができ
る。本発明の組成物における四三酸化鉄の含有量は 0.5
〜20重量部が好ましい。
ヌレートを添加することが好ましく、これを上記組成物
に添加することにより、加硫、硬化時の架橋が完全に進
行し、アルコール含有燃料油に対する耐性を向上させる
ことができる。本発明の組成物におけるトリアリルイソ
シアヌレートの含有量は0.01〜2重量部が好ましい。更
に本発明においては四三酸化鉄を添加することが好まし
く、これを二酸化チタンと併用することで、アルコール
含有燃料油に対する耐性を一段と向上させることができ
る。本発明の組成物における四三酸化鉄の含有量は 0.5
〜20重量部が好ましい。
【0012】本発明における4)の硬化触媒は、従来公
知の硬化触媒、例えば有機過酸化物または1分子中に少
なくとも3個の、けい素原子−水素原子結合、を有する
オルガノハイドロジェンポリシロキサンと白金系触媒と
からなる付加反応用硬化剤を用いることができる。有機
過酸化物としてはベンゾイルパーオキサイド、2,4−
ジクロロベンゾイルパーオキサイド、o- メチルベンゾ
イルパーオキサイド、p- メチルベンゾイルパーオキサ
イド、ターシャリーブチルパーベンゾエート、オルトメ
チルベンゾイルパーオキサイド、パラメチルベンゾイル
パーオキサイドのようなアシル系パーオキサイド;ジタ
ーシャリーブチルパーオキサイド、1,1−ビス(ター
シャリーブチルパーオキシ)3,3,5−トリメチルシ
クロヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ターシ
ャリーブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル
−2,5−ジ(ターシャリーブチルパーオキシ)ヘキシ
ンなどのアルキル系パーオキサイド;ジクミルパーオキ
サイドのようなアルアルキル系パーオキサイドが挙げら
れる。これらは単独でも2種以上を組み合わせて用いて
もよい。なおその配合量は、上記シリコーンゴム組成物
100重量部に対して0.1〜5重量部が好ましい。
知の硬化触媒、例えば有機過酸化物または1分子中に少
なくとも3個の、けい素原子−水素原子結合、を有する
オルガノハイドロジェンポリシロキサンと白金系触媒と
からなる付加反応用硬化剤を用いることができる。有機
過酸化物としてはベンゾイルパーオキサイド、2,4−
ジクロロベンゾイルパーオキサイド、o- メチルベンゾ
イルパーオキサイド、p- メチルベンゾイルパーオキサ
イド、ターシャリーブチルパーベンゾエート、オルトメ
チルベンゾイルパーオキサイド、パラメチルベンゾイル
パーオキサイドのようなアシル系パーオキサイド;ジタ
ーシャリーブチルパーオキサイド、1,1−ビス(ター
シャリーブチルパーオキシ)3,3,5−トリメチルシ
クロヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ターシ
ャリーブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル
−2,5−ジ(ターシャリーブチルパーオキシ)ヘキシ
ンなどのアルキル系パーオキサイド;ジクミルパーオキ
サイドのようなアルアルキル系パーオキサイドが挙げら
れる。これらは単独でも2種以上を組み合わせて用いて
もよい。なおその配合量は、上記シリコーンゴム組成物
100重量部に対して0.1〜5重量部が好ましい。
【0013】1分子中に少なくとも3個のけい素原子−
水素原子結合を有するオルガノハイドロジェンポリシロ
キサンは平均組成式RaHbSiO(4-a-b)/2(0 ≦a<3 , 0.00
5 ≦b ≦2,0.8≦(a+b) <4,R はR1と同じ基)で表さ
れるがこれは線状構造、環状構造、分枝状構造のいずれ
でもよく、その添加量は上記シリコーンゴム組成物を形
成するオルガノポリシロキサンが含有するビニル基のモ
ル数に対してけい素原子−水素原子結合のモル数が0.5
〜20好ましくは0.7 〜5の範囲となる量であればよい。
白金系触媒としては白金ブラック、塩化白金酸、塩化白
金酸とオレフィンまたはアルデヒドとの錯体、塩化白金
酸のアルコール変性物が使用できる。白金系触媒の使用
量は本発明における1)のオルガノポリシロキサン量に
対し白金量で0.5 〜1,000ppmの範囲であればよい。
水素原子結合を有するオルガノハイドロジェンポリシロ
キサンは平均組成式RaHbSiO(4-a-b)/2(0 ≦a<3 , 0.00
5 ≦b ≦2,0.8≦(a+b) <4,R はR1と同じ基)で表さ
れるがこれは線状構造、環状構造、分枝状構造のいずれ
でもよく、その添加量は上記シリコーンゴム組成物を形
成するオルガノポリシロキサンが含有するビニル基のモ
ル数に対してけい素原子−水素原子結合のモル数が0.5
〜20好ましくは0.7 〜5の範囲となる量であればよい。
白金系触媒としては白金ブラック、塩化白金酸、塩化白
金酸とオレフィンまたはアルデヒドとの錯体、塩化白金
酸のアルコール変性物が使用できる。白金系触媒の使用
量は本発明における1)のオルガノポリシロキサン量に
対し白金量で0.5 〜1,000ppmの範囲であればよい。
【0014】本発明の耐燃料油性フロロシリコーンゴム
組成物には上記各成分のほか、重合度が 100以下のシラ
ノール基含有低分子量シロキサン、シラノール基含有シ
ラン、アルコキシ基含有シランなどの分散助剤;けいそ
う土、石英粉末、溶融石英粉末、クレー、アルミナ、タ
ルク等の無機充填剤;赤ベンガラ、酸化亜鉛、炭酸亜
鉛、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウムなどの耐熱
性、耐油性向上剤;カーボンブラック、群青などの着色
用顔料;離型剤、その他通常の耐燃料油性フロロシリコ
ーンゴム組成物に添加される添加剤を用途等に応じ適宜
配合することができる。本発明の耐燃料油性フロロシリ
コーンゴム組成物は、ニーダー、バンバリーミキサー、
二本ロール等を用いて1)〜4)成分を混練りするが、
通常は1)〜3)成分を混練りし、必要に応じて熱処理
し、使用時に硬化触媒を添加する。また3)成分は1)
〜2)成分を混練りし、熱処理した後添加してもよい。
組成物には上記各成分のほか、重合度が 100以下のシラ
ノール基含有低分子量シロキサン、シラノール基含有シ
ラン、アルコキシ基含有シランなどの分散助剤;けいそ
う土、石英粉末、溶融石英粉末、クレー、アルミナ、タ
ルク等の無機充填剤;赤ベンガラ、酸化亜鉛、炭酸亜
鉛、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウムなどの耐熱
性、耐油性向上剤;カーボンブラック、群青などの着色
用顔料;離型剤、その他通常の耐燃料油性フロロシリコ
ーンゴム組成物に添加される添加剤を用途等に応じ適宜
配合することができる。本発明の耐燃料油性フロロシリ
コーンゴム組成物は、ニーダー、バンバリーミキサー、
二本ロール等を用いて1)〜4)成分を混練りするが、
通常は1)〜3)成分を混練りし、必要に応じて熱処理
し、使用時に硬化触媒を添加する。また3)成分は1)
〜2)成分を混練りし、熱処理した後添加してもよい。
【0015】このようにして得られる本発明の耐燃料油
性フロロシリコーンゴム組成物は、圧縮成形、移送成
形、射出成形、押出成形、カレンダー成形等の一般のゴ
ム成形法に準じて所望の形状に成形でき、ついで常法に
従って加硫、硬化させることによって例えばO−リン
グ、ダイヤフラム、パッキン等のゴム成形品とすること
ができる。このようにして得られた硬化弾性体は特にア
ルコール含有燃料油に対する耐性に優れているほかに、
耐油性、圧縮復元性、機械的強度に優れたものである。
性フロロシリコーンゴム組成物は、圧縮成形、移送成
形、射出成形、押出成形、カレンダー成形等の一般のゴ
ム成形法に準じて所望の形状に成形でき、ついで常法に
従って加硫、硬化させることによって例えばO−リン
グ、ダイヤフラム、パッキン等のゴム成形品とすること
ができる。このようにして得られた硬化弾性体は特にア
ルコール含有燃料油に対する耐性に優れているほかに、
耐油性、圧縮復元性、機械的強度に優れたものである。
【0016】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を更に具体的に
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。なお以下の例において部は重量部を示す。また耐燃
料油性フロロシリコーンゴム組成物として下記の方法で
調製したA,B,Cを使用した。 (耐燃料油性フロロシリコーンゴム組成物Aの調製)下
記式(化13)で示されるオルガノポリシロキサンaを
100部、フュームドシリカ・エロジル130[日本エア
ロジル(株)製、商品名]45部及び分散剤としてジフェ
ニルシランジオール4部を加えて均一に混練りし、 150
℃で4時間熱処理した後、二本ロールで混練、配合、可
塑化し、耐燃料油性フロロシリコーンゴム組成物Aを得
た。
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。なお以下の例において部は重量部を示す。また耐燃
料油性フロロシリコーンゴム組成物として下記の方法で
調製したA,B,Cを使用した。 (耐燃料油性フロロシリコーンゴム組成物Aの調製)下
記式(化13)で示されるオルガノポリシロキサンaを
100部、フュームドシリカ・エロジル130[日本エア
ロジル(株)製、商品名]45部及び分散剤としてジフェ
ニルシランジオール4部を加えて均一に混練りし、 150
℃で4時間熱処理した後、二本ロールで混練、配合、可
塑化し、耐燃料油性フロロシリコーンゴム組成物Aを得
た。
【0017】
【化13】
【0018】(耐燃料油性フロロシリコーンゴム組成物
Bの調製)耐燃料油性フロロシリコーンゴム組成物Aに
使用したのオルガノポリシロキサンaの替わりに下記式
(化14)で示されるオルガノポリシロキサンbを使用
した以外は同様の方法により耐燃料油性フロロシリコー
ンゴム組成物Bを得た。
Bの調製)耐燃料油性フロロシリコーンゴム組成物Aに
使用したのオルガノポリシロキサンaの替わりに下記式
(化14)で示されるオルガノポリシロキサンbを使用
した以外は同様の方法により耐燃料油性フロロシリコー
ンゴム組成物Bを得た。
【0019】
【化14】 (耐燃料油性フロロシリコーンゴム組成物Cの調製)耐
燃料油性フロロシリコーンゴム組成物Aに使用したのオ
ルガノポリシロキサンaの替わりに下記式(化15)で
示されるオルガノポリシロキサンcを使用した以外は同
様の方法により耐燃料油性フロロシリコーンゴム組成物
Cを得た。なお(化15)で示されるオルガノポリシロ
キサンcは特開昭59-80465号公報に記載の方法に従っ
て、環状シロキサンをカリウムシラノレート触媒の存在
下に開環重合(平衡化反応)して得た。
燃料油性フロロシリコーンゴム組成物Aに使用したのオ
ルガノポリシロキサンaの替わりに下記式(化15)で
示されるオルガノポリシロキサンcを使用した以外は同
様の方法により耐燃料油性フロロシリコーンゴム組成物
Cを得た。なお(化15)で示されるオルガノポリシロ
キサンcは特開昭59-80465号公報に記載の方法に従っ
て、環状シロキサンをカリウムシラノレート触媒の存在
下に開環重合(平衡化反応)して得た。
【0020】
【化15】
【0021】(実施例1〜5、比較例1〜5)前記耐燃
料油性フロロシリコーンゴム組成物A、B及びCに、
(表1)、(表2)に示す量の各成分を二本ロールで配
合した。次いで各配合物 100部に2,5−ジメチル−
2,5−ジ(ターシャリーブチルパーオキシ)ヘキサン
0.6部を各々二本ロールで配合して10種類の組成物(実
施例1〜5、比較例1〜5)を得た。これらの組成物を
用い、 165℃で10分間の加圧成形、 200℃,4時間のポ
ストキュアーをすることにより2mm厚のシリコーンゴム
シートを作製した。このシリコーンゴムシートを用い、
初期物性および耐自動車燃料油性の測定,評価を行い結
果を(表1),(表2)に示した。 (表1)、(表
2)の結果より、本発明の耐燃料油性フロロシリコーン
ゴム組成物を硬化してなるシリコーンゴムは、アルコー
ル含有自動車燃料油に対する耐性試験において、硬さ変
化、引張強さ変化率、体積変化が小さく、アルコール含
有自動車燃料油耐性に優れていることが確認された。
料油性フロロシリコーンゴム組成物A、B及びCに、
(表1)、(表2)に示す量の各成分を二本ロールで配
合した。次いで各配合物 100部に2,5−ジメチル−
2,5−ジ(ターシャリーブチルパーオキシ)ヘキサン
0.6部を各々二本ロールで配合して10種類の組成物(実
施例1〜5、比較例1〜5)を得た。これらの組成物を
用い、 165℃で10分間の加圧成形、 200℃,4時間のポ
ストキュアーをすることにより2mm厚のシリコーンゴム
シートを作製した。このシリコーンゴムシートを用い、
初期物性および耐自動車燃料油性の測定,評価を行い結
果を(表1),(表2)に示した。 (表1)、(表
2)の結果より、本発明の耐燃料油性フロロシリコーン
ゴム組成物を硬化してなるシリコーンゴムは、アルコー
ル含有自動車燃料油に対する耐性試験において、硬さ変
化、引張強さ変化率、体積変化が小さく、アルコール含
有自動車燃料油耐性に優れていることが確認された。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】
【発明の効果】本発明の耐燃料油性フロロシリコーンゴ
ム組成物は、その硬化弾性体がアルコール含有燃料油に
対し優れた耐性を有している。
ム組成物は、その硬化弾性体がアルコール含有燃料油に
対し優れた耐性を有している。
Claims (5)
- 【請求項1】 1)一般式(化1)および/または(化2)[式中、R1、R2、R3、R4は炭素数1 〜8の非置換または置換の一価炭化水素基、R5は炭素数1〜8の非置換または置 換の一価飽和炭化水素基、Xは水素原子またはR5と同様の一価飽和炭化水素基、 一般式(化3)、(化4)(式中、R6〜R8はR5と同様の一価飽和炭化水素基)で 示されるシリル基から選択される原子または基、m=0〜30、n≧500 、p=2 〜4の正数]で示されるオルガノポリシロキサン 100重量部、 2)微粉状シリカ系充填剤 5〜 100重量部、 3)平均粒子径 0.1〜 1.0μmの二酸化チタン 0.5〜20重量部、 4)触媒量の硬化触媒 からなることを特徴とする耐燃料油性フロロシリコーンゴム組成物。 【化1】 【化2】 【化3】 【化4】
- 【請求項2】 二酸化チタンがルチル型結晶構造を有す
ることを特徴とする請求項1記載の耐燃料油性フロロシ
リコーンゴム組成物。 - 【請求項3】 10〜 20,000ppm量のセリウムまたは同量
のセリウムを含むセリウム系化合物を含有することを特
徴とする請求項1または請求項2記載の耐燃料油性フロ
ロシリコーンゴム組成物。 - 【請求項4】 トリアリルイソシアヌレート0.01〜2重
量部を含有することを特徴とする請求項1〜請求項3の
いずれかに記載の耐燃料油性フロロシリコーンゴム組成
物。 - 【請求項5】 四三酸化鉄 0.5〜20重量部を含有するこ
とを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の耐
燃料油性フロロシリコーンゴム組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19405598A JP3497381B2 (ja) | 1998-07-09 | 1998-07-09 | 耐燃料油性フロロシリコーンゴム組成物 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000026735A true JP2000026735A (ja) | 2000-01-25 |
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ID=16318207
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP19405598A Expired - Fee Related JP3497381B2 (ja) | 1998-07-09 | 1998-07-09 | 耐燃料油性フロロシリコーンゴム組成物 |
Country Status (1)
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---|---|
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004269757A (ja) * | 2003-03-11 | 2004-09-30 | Uchiyama Mfg Corp | ガスケット用ゴム部材 |
EP1728830A2 (en) | 2005-05-30 | 2006-12-06 | Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. | Fluorosilicone rubber composition and molded rubber article |
CN104830072A (zh) * | 2015-04-24 | 2015-08-12 | 北京化工大学 | 一种氟硅橡胶介电弹性体复合材料及其制备方法 |
CN104910634A (zh) * | 2014-03-12 | 2015-09-16 | 信越化学工业株式会社 | 氟硅橡胶组合物 |
CN111621017A (zh) * | 2020-06-16 | 2020-09-04 | 湖北兴瑞硅材料有限公司 | 一种三元共聚氟硅橡胶及其制备方法 |
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---|---|---|---|---|
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-
1998
- 1998-07-09 JP JP19405598A patent/JP3497381B2/ja not_active Expired - Fee Related
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EP1728830A2 (en) | 2005-05-30 | 2006-12-06 | Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. | Fluorosilicone rubber composition and molded rubber article |
JP2006328303A (ja) * | 2005-05-30 | 2006-12-07 | Shin Etsu Chem Co Ltd | フロロシリコーンゴム組成物及びゴム成型物 |
US7510772B2 (en) | 2005-05-30 | 2009-03-31 | Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. | Fluorosilicone rubber composition and molded rubber article |
CN104910634A (zh) * | 2014-03-12 | 2015-09-16 | 信越化学工业株式会社 | 氟硅橡胶组合物 |
CN104910634B (zh) * | 2014-03-12 | 2019-08-20 | 信越化学工业株式会社 | 氟硅橡胶组合物 |
CN104830072A (zh) * | 2015-04-24 | 2015-08-12 | 北京化工大学 | 一种氟硅橡胶介电弹性体复合材料及其制备方法 |
CN111621017A (zh) * | 2020-06-16 | 2020-09-04 | 湖北兴瑞硅材料有限公司 | 一种三元共聚氟硅橡胶及其制备方法 |
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