JP2000026362A - β−ジケト化合物のアルカリ土類金属塩の製造方法 - Google Patents
β−ジケト化合物のアルカリ土類金属塩の製造方法Info
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- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C45/00—Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds
- C07C45/77—Preparation of chelates of aldehydes or ketones
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
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- C07C49/00—Ketones; Ketenes; Dimeric ketenes; Ketonic chelates
- C07C49/92—Ketonic chelates
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高品質で安定性のよいβ−ジケト化合物のア
ルカリ土類金属塩を製造する。 【解決手段】 粉粒状アルカリ土類金属化合物1モル
と、脂肪族β−ジケト化合物2.04モル以上を用いβ
−ジケト化合物のアルカリ土類金属塩を製造する。反応
は、両方の成分を連続的又は間欠的に反応器へ供給しな
がら行ってもよく、一方の成分に対して他方の成分を連
続的又は間欠的に添加して行ってもよい。反応の最高温
度が50℃以上であってもよく、反応混合物を熟成し、
不活性ガス雰囲気下、温度100〜180℃で乾燥して
もよい。アルカリ土類金属化合物は、水酸化カルシウ
ム、水酸化マグネシウム又は水酸化バリウムであっても
よく、脂肪族β−ジケト化合物は、下記式で表される化
合物、特に、アセト酢酸エステル又はアセチルアセトン
であってもよい。 【化1】
ルカリ土類金属塩を製造する。 【解決手段】 粉粒状アルカリ土類金属化合物1モル
と、脂肪族β−ジケト化合物2.04モル以上を用いβ
−ジケト化合物のアルカリ土類金属塩を製造する。反応
は、両方の成分を連続的又は間欠的に反応器へ供給しな
がら行ってもよく、一方の成分に対して他方の成分を連
続的又は間欠的に添加して行ってもよい。反応の最高温
度が50℃以上であってもよく、反応混合物を熟成し、
不活性ガス雰囲気下、温度100〜180℃で乾燥して
もよい。アルカリ土類金属化合物は、水酸化カルシウ
ム、水酸化マグネシウム又は水酸化バリウムであっても
よく、脂肪族β−ジケト化合物は、下記式で表される化
合物、特に、アセト酢酸エステル又はアセチルアセトン
であってもよい。 【化1】
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂の成形用助剤
として使用されるβ−ジケト化合物のアルカリ土類金属
塩、及びその製造方法に関する。
として使用されるβ−ジケト化合物のアルカリ土類金属
塩、及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】β−ジケト化合物のアルカリ土類金属塩
(以下、β−ジケト化合物塩という)は、樹脂の成形用
助剤、特に塩化ビニル樹脂の成形時に無毒性安定剤とし
て使用される。
(以下、β−ジケト化合物塩という)は、樹脂の成形用
助剤、特に塩化ビニル樹脂の成形時に無毒性安定剤とし
て使用される。
【0003】β−ジケト化合物塩の製造方法としては種
々の方法が知られており、例えば、Zh. Neorg. Khim.
(1990),35(11), 2776〜80には、アセチルアセトンと、
塩化カルシウム又は硝酸カルシウムとの反応により、β
−ジケト化合物塩を得る方法が開示されている。しか
し、この方法では、得られるβ−ジケト化合物塩(アセ
チルアセトナート)中に、塩化物や硝酸塩などの不純物
が混入し、不純物除去が必要であり、品質上不利であ
る。
々の方法が知られており、例えば、Zh. Neorg. Khim.
(1990),35(11), 2776〜80には、アセチルアセトンと、
塩化カルシウム又は硝酸カルシウムとの反応により、β
−ジケト化合物塩を得る方法が開示されている。しか
し、この方法では、得られるβ−ジケト化合物塩(アセ
チルアセトナート)中に、塩化物や硝酸塩などの不純物
が混入し、不純物除去が必要であり、品質上不利であ
る。
【0004】特公昭60−24777号公報には、アル
カリ土類金属水酸化物1モルに対して当量(2モル)の
β−ジケト化合物を用い、β−ジケト化合物(アセチル
アセトンなど)にアルカリ土類金属水酸化物を添加する
β−ジケト化合物塩の製造方法が記載されている。しか
し、この方法は、反応の後半で粘度が上昇し、攪拌機の
動力負荷が増大する。このため、高価な反応機が必要と
なり工業的に不利である。また、得られるβ−ジケト化
合物中には、6〜7重量%程度の水(結晶水として1分
子相当)が含まれるため、安定剤として用いるには適さ
ない。例えば、塩化ビニル樹脂を成型する場合に、結晶
水を含む安定剤を使用すると、水蒸気による発泡が生じ
るため、塩化ビニル樹脂の強度及び透明性を大きく低下
させる。さらに、この文献の方法で得られるβ−ジケト
化合物は安定性が低く、長期に亘って保存できない。例
えば、この方法により得られるアセチルアセトンのカル
シウム塩を、水分含量1重量%以下まで乾燥すると、1
ヶ月で純度97重量%から純度86重量%へと大きく純
度が低下する。
カリ土類金属水酸化物1モルに対して当量(2モル)の
β−ジケト化合物を用い、β−ジケト化合物(アセチル
アセトンなど)にアルカリ土類金属水酸化物を添加する
β−ジケト化合物塩の製造方法が記載されている。しか
し、この方法は、反応の後半で粘度が上昇し、攪拌機の
動力負荷が増大する。このため、高価な反応機が必要と
なり工業的に不利である。また、得られるβ−ジケト化
合物中には、6〜7重量%程度の水(結晶水として1分
子相当)が含まれるため、安定剤として用いるには適さ
ない。例えば、塩化ビニル樹脂を成型する場合に、結晶
水を含む安定剤を使用すると、水蒸気による発泡が生じ
るため、塩化ビニル樹脂の強度及び透明性を大きく低下
させる。さらに、この文献の方法で得られるβ−ジケト
化合物は安定性が低く、長期に亘って保存できない。例
えば、この方法により得られるアセチルアセトンのカル
シウム塩を、水分含量1重量%以下まで乾燥すると、1
ヶ月で純度97重量%から純度86重量%へと大きく純
度が低下する。
【0005】また、ドイツ特許DE96−196103
20号明細書には、アルカリ土類金属水酸化物1モルに
対して当量(2モル)のβ−ジケト化合物を用い、溶媒
の非存在下、アルカリ土類金属水酸化物にβ−ジケト化
合物(アセチルアセトンなど)を添加するβ−ジケト化
合物塩の製造方法が記載されている。この文献の方法で
は、アルカリ土類金属水酸化物に対してβ−ジケト化合
物を添加して、40℃以下で反応させることにより、反
応混合物の高粘度化を防止でき、粉粒体の状態で反応さ
せることができる。しかし、この文献の方法では、反応
が完結するのに長時間を要し、低転化率(例えば、消石
灰を用いた場合、94%程度)であり、得られるβ−ジ
ケト化合物塩も低純度である。
20号明細書には、アルカリ土類金属水酸化物1モルに
対して当量(2モル)のβ−ジケト化合物を用い、溶媒
の非存在下、アルカリ土類金属水酸化物にβ−ジケト化
合物(アセチルアセトンなど)を添加するβ−ジケト化
合物塩の製造方法が記載されている。この文献の方法で
は、アルカリ土類金属水酸化物に対してβ−ジケト化合
物を添加して、40℃以下で反応させることにより、反
応混合物の高粘度化を防止でき、粉粒体の状態で反応さ
せることができる。しかし、この文献の方法では、反応
が完結するのに長時間を要し、低転化率(例えば、消石
灰を用いた場合、94%程度)であり、得られるβ−ジ
ケト化合物塩も低純度である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、高品質で安定性の高いβ−ジケト化合物塩、及びそ
の製造方法を提供することにある。本発明の他の目的
は、高粘度化を抑制し、粉粒状の形態で反応させながら
も、高粘度化を抑制し、高い転化率で高純度のβ−ジケ
ト化合物塩を工業的に有利に製造できる方法を提供する
ことにある。
は、高品質で安定性の高いβ−ジケト化合物塩、及びそ
の製造方法を提供することにある。本発明の他の目的
は、高粘度化を抑制し、粉粒状の形態で反応させながら
も、高粘度化を抑制し、高い転化率で高純度のβ−ジケ
ト化合物塩を工業的に有利に製造できる方法を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、水酸化カ
ルシウムなどの未反応のアルカリ土類金属水酸化物が残
存すると、β−ジケト化合物塩のアセチルアセトンユニ
ットなどが縮合するためか、保存中にβ−ジケト化合物
塩の純度が大きく低下することを見いだした。本発明者
は、これらの知見に基づいて前記目的を達成するために
鋭意検討した結果、アルカリ土類金属化合物に対して過
剰量の脂肪族β−ジケト化合物を用いると、得られるβ
−ジケト化合物塩は高純度であり、高い安定性を有して
いることを見いだし、本発明を完成した。
ルシウムなどの未反応のアルカリ土類金属水酸化物が残
存すると、β−ジケト化合物塩のアセチルアセトンユニ
ットなどが縮合するためか、保存中にβ−ジケト化合物
塩の純度が大きく低下することを見いだした。本発明者
は、これらの知見に基づいて前記目的を達成するために
鋭意検討した結果、アルカリ土類金属化合物に対して過
剰量の脂肪族β−ジケト化合物を用いると、得られるβ
−ジケト化合物塩は高純度であり、高い安定性を有して
いることを見いだし、本発明を完成した。
【0008】すなわち、本発明は、粉粒状アルカリ土類
金属化合物と、脂肪族β−ジケト化合物とからβ−ジケ
ト化合物のアルカリ土類金属塩を製造する方法であり、
アルカリ土類金属化合物1モルに対して脂肪族β−ジケ
ト化合物を2.04モル以上用いる。アルカリ土類金属
化合物と脂肪族β−ジケト化合物とは、連続的又は間欠
的に供給しながら反応させてもよく、アルカリ土類金属
化合物及び脂肪族β−ジケト化合物のうち、一方の成分
に対して他方の成分を連続的又は間欠的に添加してもよ
い。反応の最高温度は50℃以上であってもよく、乾燥
は、不活性ガス雰囲気下、温度100〜180℃で行っ
てもよい。アルカリ土類金属化合物は、水酸化カルシウ
ム、水酸化マグネシウム又は水酸化バリウムであっても
よい。また、脂肪族β−ジケト化合物は、下記式(1)
金属化合物と、脂肪族β−ジケト化合物とからβ−ジケ
ト化合物のアルカリ土類金属塩を製造する方法であり、
アルカリ土類金属化合物1モルに対して脂肪族β−ジケ
ト化合物を2.04モル以上用いる。アルカリ土類金属
化合物と脂肪族β−ジケト化合物とは、連続的又は間欠
的に供給しながら反応させてもよく、アルカリ土類金属
化合物及び脂肪族β−ジケト化合物のうち、一方の成分
に対して他方の成分を連続的又は間欠的に添加してもよ
い。反応の最高温度は50℃以上であってもよく、乾燥
は、不活性ガス雰囲気下、温度100〜180℃で行っ
てもよい。アルカリ土類金属化合物は、水酸化カルシウ
ム、水酸化マグネシウム又は水酸化バリウムであっても
よい。また、脂肪族β−ジケト化合物は、下記式(1)
【0009】
【化2】
【0010】(式中、R 1及びR2 は、同一又は異なっ
て、水素原子、C1-6 アルキル基、又はC1-10アルコキ
シ基を示す)で表される化合物であってもよく、アセト
酢酸C1-4 アルキルエステル又はアセチルアセトンであ
ってもよい。
て、水素原子、C1-6 アルキル基、又はC1-10アルコキ
シ基を示す)で表される化合物であってもよく、アセト
酢酸C1-4 アルキルエステル又はアセチルアセトンであ
ってもよい。
【0011】また、本発明のβ−ジケト化合物のアルカ
リ土類金属塩は、上記方法により得られる。β−ジケト
化合物のアルカリ土類金属塩は、水分含有量1重量%以
下、純度98.0重量%以上である。
リ土類金属塩は、上記方法により得られる。β−ジケト
化合物のアルカリ土類金属塩は、水分含有量1重量%以
下、純度98.0重量%以上である。
【0012】
【発明の実施の形態】[アルカリ土類金属化合物]アル
カリ土類金属化合物としては、アルカリ土類金属の水酸
化物(例えば、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウ
ム、水酸化バリウム)などが例示できる。これらアルカ
リ土類金属化合物は、一種又は二種以上組み合わせて使
用できる。
カリ土類金属化合物としては、アルカリ土類金属の水酸
化物(例えば、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウ
ム、水酸化バリウム)などが例示できる。これらアルカ
リ土類金属化合物は、一種又は二種以上組み合わせて使
用できる。
【0013】アルカリ土類金属化合物は、粉粒体の形態
で使用できる。アルカリ土類金属化合物は、工業用に市
販されているものをそのまま使用してもよく、アルカリ
土類金属化合物の平均粒径は、0.1〜300μm程
度、好ましくは粒径0.1〜150μm程度である。
で使用できる。アルカリ土類金属化合物は、工業用に市
販されているものをそのまま使用してもよく、アルカリ
土類金属化合物の平均粒径は、0.1〜300μm程
度、好ましくは粒径0.1〜150μm程度である。
【0014】また、アルカリ土類金属化合物としては、
不純物(シリカ、アルミナ、アルカリ土類金属炭酸塩な
ど)を殆ど含有していないのが好ましい。不純物の含有
量としては、例えば、2重量%以下、好ましくは1重量
%以下、さらに好ましくは0.5重量%以下である。
不純物(シリカ、アルミナ、アルカリ土類金属炭酸塩な
ど)を殆ど含有していないのが好ましい。不純物の含有
量としては、例えば、2重量%以下、好ましくは1重量
%以下、さらに好ましくは0.5重量%以下である。
【0015】[脂肪族β−ジケト化合物]脂肪族β−ジ
ケト化合物としては、前記式(1)で表される化合物が
使用できる。式(1)において、R1 及びR2 は、同一
又は異なって、水素原子、C1-6アルキル基(例えば、
メチル基、エチル基などのC1-4 アルキル基)又はC
1-10アルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基、
プロポキシ基、ブトキシ基などのC1-6 アルコキシ基)
を示し、例えば、2,4−アルカンジオン構造、又はア
セト酢酸エステル構造を有する化合物が例示できる。
ケト化合物としては、前記式(1)で表される化合物が
使用できる。式(1)において、R1 及びR2 は、同一
又は異なって、水素原子、C1-6アルキル基(例えば、
メチル基、エチル基などのC1-4 アルキル基)又はC
1-10アルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基、
プロポキシ基、ブトキシ基などのC1-6 アルコキシ基)
を示し、例えば、2,4−アルカンジオン構造、又はア
セト酢酸エステル構造を有する化合物が例示できる。
【0016】好ましい脂肪族β−ジケト化合物として
は、前記式(1)において、R1 がC 1-4 アルキル基
(メチル基、エチル基など)、R2 がC1-4 アルキル基
(メチル基、エチル基など)又はC1-6 アルコキシ基
(メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基
など)を示す化合物が挙げられれる。なお、R1 及びR
2 が同時にC1-4 アルキル基を示す場合であっても、R
1 及びR2 が異なるC1-4 アルキル基を示してもよい。
特に好ましい脂肪族β−ジケト化合物には、アセチルア
セトン、アセト酢酸C1-4 アルキルエステル(アセト酢
酸メチル、アセト酢酸エチルなど)が含まれる。
は、前記式(1)において、R1 がC 1-4 アルキル基
(メチル基、エチル基など)、R2 がC1-4 アルキル基
(メチル基、エチル基など)又はC1-6 アルコキシ基
(メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基
など)を示す化合物が挙げられれる。なお、R1 及びR
2 が同時にC1-4 アルキル基を示す場合であっても、R
1 及びR2 が異なるC1-4 アルキル基を示してもよい。
特に好ましい脂肪族β−ジケト化合物には、アセチルア
セトン、アセト酢酸C1-4 アルキルエステル(アセト酢
酸メチル、アセト酢酸エチルなど)が含まれる。
【0017】脂肪族β−ジケト化合物は、工業用に市販
されているものをそのまま使用できる。
されているものをそのまま使用できる。
【0018】本発明では、アルカリ土類金属に対して、
脂肪族β−ジケト化合物を過剰量用いることにより、反
応方法の如何を問わず、高純度で安定性の高いβ−ジケ
ト化合物塩を得ることができる。すなわち、本発明で
は、アルカリ土類金族化合物1モルに対して、脂肪族β
−ジケト化合物を、2.04倍モル以上、例えば、2.
04〜5モル程度(例えば、2.05〜4.5モル程
度)、好ましくは2.1〜4モル程度(例えば、2.1
〜3モル程度)、さらに好ましくは2.2〜2.8モル
程度(特に2.2〜2.6モル程度)使用する。脂肪族
β−ジケト化合物を2モルよりも僅かに多く用いるだけ
で、アルカリ土類金属化合物の残存量を大幅に低減で
き、β−ジケト化合物塩の純度及び安定性を向上でき
る。なお、脂肪族β−ジケト化合物の使用量が多すぎる
と、反応終了付近で、反応混合物の粘度が大きく(練り
物状)なり、攪拌が困難になる。
脂肪族β−ジケト化合物を過剰量用いることにより、反
応方法の如何を問わず、高純度で安定性の高いβ−ジケ
ト化合物塩を得ることができる。すなわち、本発明で
は、アルカリ土類金族化合物1モルに対して、脂肪族β
−ジケト化合物を、2.04倍モル以上、例えば、2.
04〜5モル程度(例えば、2.05〜4.5モル程
度)、好ましくは2.1〜4モル程度(例えば、2.1
〜3モル程度)、さらに好ましくは2.2〜2.8モル
程度(特に2.2〜2.6モル程度)使用する。脂肪族
β−ジケト化合物を2モルよりも僅かに多く用いるだけ
で、アルカリ土類金属化合物の残存量を大幅に低減で
き、β−ジケト化合物塩の純度及び安定性を向上でき
る。なお、脂肪族β−ジケト化合物の使用量が多すぎる
と、反応終了付近で、反応混合物の粘度が大きく(練り
物状)なり、攪拌が困難になる。
【0019】[反応]本発明では、粉粒体の流動性を維
持しつつ、アルカリ土類金属化合物とβ−ジケト化合物
とを反応させることにより、β−ジケト化合物塩を生成
させることができる。
持しつつ、アルカリ土類金属化合物とβ−ジケト化合物
とを反応させることにより、β−ジケト化合物塩を生成
させることができる。
【0020】アルカリ土類金属化合物とβ−ジケト化合
物の反応は、アルカリ土類金属化合物と脂肪族β−ジケ
ト化合物とを連続的又は間欠的に反応器へ供給すること
により行うことができる。例えば、アルカリ土類金属化
合物とβ−ジケト化合物とを、添加装置(定量供給装置
など)から、混合攪拌可能な反応器(例えば、ニーダ、
溝型乾燥機、リボブレンダーなどの粉体の攪拌混合装
置)に供給することにより、反応を行うことができる。
物の反応は、アルカリ土類金属化合物と脂肪族β−ジケ
ト化合物とを連続的又は間欠的に反応器へ供給すること
により行うことができる。例えば、アルカリ土類金属化
合物とβ−ジケト化合物とを、添加装置(定量供給装置
など)から、混合攪拌可能な反応器(例えば、ニーダ、
溝型乾燥機、リボブレンダーなどの粉体の攪拌混合装
置)に供給することにより、反応を行うことができる。
【0021】また、アルカリ土類金属化合物及び脂肪族
β−ジケト化合物のうち、一方の成分に対して他方の成
分を連続的又は間欠的に添加することにより、反応させ
てもよい。なお、β−ジケト化合物にアルカリ土類金属
化合物を連続的又は間欠的に添加しても高純度で安定性
の高いβ−ジケト化合物塩を生成できるが、反応後半で
反応混合物の粘度が高くなる場合がある。そのため、ア
ルカリ土類金属化合物に対して脂肪族β−ジケト化合物
を連続的又は間欠的に添加することにより反応させるの
が有利である。脂肪族β−ジケト化合物を添加する方法
では、反応から乾燥に至る全工程で、混合物の粉体状態
を維持できるという利点がある。
β−ジケト化合物のうち、一方の成分に対して他方の成
分を連続的又は間欠的に添加することにより、反応させ
てもよい。なお、β−ジケト化合物にアルカリ土類金属
化合物を連続的又は間欠的に添加しても高純度で安定性
の高いβ−ジケト化合物塩を生成できるが、反応後半で
反応混合物の粘度が高くなる場合がある。そのため、ア
ルカリ土類金属化合物に対して脂肪族β−ジケト化合物
を連続的又は間欠的に添加することにより反応させるの
が有利である。脂肪族β−ジケト化合物を添加する方法
では、反応から乾燥に至る全工程で、混合物の粉体状態
を維持できるという利点がある。
【0022】上記β−ジケト化合物を添加する方法とし
ては、例えば、攪拌・混合可能な反応機(例えば、ニー
ダ、溝型乾燥機、リボンブレンダーなどの粉体の攪拌・
混合能を有する装置)に、アルカリ土類金属水酸化物の
粉粒体を仕込み、粉粒体を攪拌しつつ脂肪族β−ジケト
化合物を連続的又は間欠的に添加する方法が挙げられ
る。
ては、例えば、攪拌・混合可能な反応機(例えば、ニー
ダ、溝型乾燥機、リボンブレンダーなどの粉体の攪拌・
混合能を有する装置)に、アルカリ土類金属水酸化物の
粉粒体を仕込み、粉粒体を攪拌しつつ脂肪族β−ジケト
化合物を連続的又は間欠的に添加する方法が挙げられ
る。
【0023】アルカリ土類金属化合物と脂肪族β−ジケ
ト化合物との反応は発熱反応であるため、通常、冷却
(ジャケット冷却など)により反応熱を除去し、反応温
度をコントロールしつつ反応させる。反応温度は、例え
ば、0〜100℃程度、好ましくは30〜100℃程
度、さらに好ましくは60〜80℃程度である。反応温
度が100℃を越えると、脂肪族β−ジケト化合物の損
失によりアルカリ土類金属化合物の転化率が低くなるた
め、得られるβ−ジケト化合物塩の品質(色、純度、安
定性など)が低下する。
ト化合物との反応は発熱反応であるため、通常、冷却
(ジャケット冷却など)により反応熱を除去し、反応温
度をコントロールしつつ反応させる。反応温度は、例え
ば、0〜100℃程度、好ましくは30〜100℃程
度、さらに好ましくは60〜80℃程度である。反応温
度が100℃を越えると、脂肪族β−ジケト化合物の損
失によりアルカリ土類金属化合物の転化率が低くなるた
め、得られるβ−ジケト化合物塩の品質(色、純度、安
定性など)が低下する。
【0024】反応工程において、反応中の最高温度は、
50℃以上(例えば、50〜100℃程度)、55℃以
上(例えば、55〜95℃程度、特に55〜80℃程
度)にコントロールするのが好ましい。反応中の最高温
度を50℃以上とすると、アルカリ土類金属化合物の転
化率を向上でき、得られるβ−ジケト化合物塩の純度及
び安定性を向上できる。なお、反応は、バッチ式、セミ
バッチ式又は連続式で行うことができる。
50℃以上(例えば、50〜100℃程度)、55℃以
上(例えば、55〜95℃程度、特に55〜80℃程
度)にコントロールするのが好ましい。反応中の最高温
度を50℃以上とすると、アルカリ土類金属化合物の転
化率を向上でき、得られるβ−ジケト化合物塩の純度及
び安定性を向上できる。なお、反応は、バッチ式、セミ
バッチ式又は連続式で行うことができる。
【0025】[熟成]バッチ式又はセミバッチ式により
得られた反応混合物は、必要に応じて、熟成してもよ
い。熟成により、さらにアルカリ土類金属化合物の転化
率を向上できる。熟成温度は、例えば、40〜100℃
程度、好ましくは50〜90℃程度、さらに好ましくは
60〜80℃程度である。熟成温度を100℃より高く
すると、脂肪族β−ジケト化合物の損失により、得られ
るβ−ジケト化合物塩の品質(色、純度、安定性など)
が低下する。
得られた反応混合物は、必要に応じて、熟成してもよ
い。熟成により、さらにアルカリ土類金属化合物の転化
率を向上できる。熟成温度は、例えば、40〜100℃
程度、好ましくは50〜90℃程度、さらに好ましくは
60〜80℃程度である。熟成温度を100℃より高く
すると、脂肪族β−ジケト化合物の損失により、得られ
るβ−ジケト化合物塩の品質(色、純度、安定性など)
が低下する。
【0026】熟成時間は適当に選択でき、通常、1時間
以上、好ましくは1〜24時間(例えば1〜16時間)
程度、さらに好ましくは4〜12時間程度であり、2〜
8時間程度であってもよい。
以上、好ましくは1〜24時間(例えば1〜16時間)
程度、さらに好ましくは4〜12時間程度であり、2〜
8時間程度であってもよい。
【0027】[乾燥]反応混合物は、通常、反応副生水
(例えば、消石灰1モルに対して水2モルが副生する)
及び結晶水を含んでいる。そのため、反応混合物を、直
接又は熟成終了後に乾燥し、反応副生水及び結晶水を除
去することにより、β−ジケト化合物塩を得ることがで
きる。
(例えば、消石灰1モルに対して水2モルが副生する)
及び結晶水を含んでいる。そのため、反応混合物を、直
接又は熟成終了後に乾燥し、反応副生水及び結晶水を除
去することにより、β−ジケト化合物塩を得ることがで
きる。
【0028】乾燥は、不活性ガス(窒素、ヘリウム、二
酸化炭素など)雰囲気下、好ましくは不活性ガス気流下
(例えば、不活性ガスを反応機に吹き込みながら)行う
ことができる。空気雰囲気下で乾燥すると、β−ジケト
化合物の酸化・縮合により、生成物が着色する。なお、
必要に応じて、減圧下で乾燥を行ってもよい。
酸化炭素など)雰囲気下、好ましくは不活性ガス気流下
(例えば、不活性ガスを反応機に吹き込みながら)行う
ことができる。空気雰囲気下で乾燥すると、β−ジケト
化合物の酸化・縮合により、生成物が着色する。なお、
必要に応じて、減圧下で乾燥を行ってもよい。
【0029】乾燥温度(例えば、昇温する場合は、乾燥
の最終到達温度)は、通常、100〜180℃程度、好
ましくは100〜150℃程度(例えば、120〜15
0℃程度)である。乾燥温度が100℃未満では、結晶
水の除去が困難である。また、乾燥温度は、β−ジケト
化合物塩が分解しない範囲で、β−ジケト化合物塩の種
類に応じて選択してもよい。代表的なβ−ジケト化合物
塩について、好ましい乾燥温度を表1に示す。
の最終到達温度)は、通常、100〜180℃程度、好
ましくは100〜150℃程度(例えば、120〜15
0℃程度)である。乾燥温度が100℃未満では、結晶
水の除去が困難である。また、乾燥温度は、β−ジケト
化合物塩が分解しない範囲で、β−ジケト化合物塩の種
類に応じて選択してもよい。代表的なβ−ジケト化合物
塩について、好ましい乾燥温度を表1に示す。
【0030】
【表1】
【0031】乾燥により、β−ジケト化合物塩から、過
剰に用いた脂肪族β−ジケト化合物を除去できる。除去
された脂肪族β−ジケト化合物は、副生水と共にコンデ
ンサーなどで凝縮・捕集でき、再度アルカリ土類金属化
合物との反応に使用できる。
剰に用いた脂肪族β−ジケト化合物を除去できる。除去
された脂肪族β−ジケト化合物は、副生水と共にコンデ
ンサーなどで凝縮・捕集でき、再度アルカリ土類金属化
合物との反応に使用できる。
【0032】なお、乾燥は、前記反応機内で行ってもよ
く、別にバッチ式、セミバッチ式又は連続式で行うこと
ができる。
く、別にバッチ式、セミバッチ式又は連続式で行うこと
ができる。
【0033】このようにして得られたβ−ジケト化合物
塩は、純度が高く、通常、98.0重量%以上である。
また、水分の含有量は、1重量%以下、好ましくは0.
8重量%以下、さらに好ましくは0.5重量%以下であ
り、通常、0.1〜0.8重量%程度(特に0.1〜
0.5重量%程度)である。さらに、不純物の含有量
は、2重量%以下、好ましくは1.8重量%以下、さら
に好ましくは1.5重量%以下であり、通常、0.1〜
1.8重量%程度(特に0.1〜1.5重量%程度)で
ある。不純物の含有量が小さいため、本発明のβ−ジケ
ト化合物塩は安定性が高い。
塩は、純度が高く、通常、98.0重量%以上である。
また、水分の含有量は、1重量%以下、好ましくは0.
8重量%以下、さらに好ましくは0.5重量%以下であ
り、通常、0.1〜0.8重量%程度(特に0.1〜
0.5重量%程度)である。さらに、不純物の含有量
は、2重量%以下、好ましくは1.8重量%以下、さら
に好ましくは1.5重量%以下であり、通常、0.1〜
1.8重量%程度(特に0.1〜1.5重量%程度)で
ある。不純物の含有量が小さいため、本発明のβ−ジケ
ト化合物塩は安定性が高い。
【0034】本発明のβ−ジケト化合物塩は、塩化ビニ
ル樹脂用の安定剤として使用できる。特に水分含量が小
さいため、低発泡性の安定剤として使用できる。また、
安定性が高いため、長期間に亘って安定に使用できる。
ル樹脂用の安定剤として使用できる。特に水分含量が小
さいため、低発泡性の安定剤として使用できる。また、
安定性が高いため、長期間に亘って安定に使用できる。
【0035】
【発明の効果】本発明によると、β−ジケト化合物塩中
のアルカリ土類金属の含有量を低減できるため、高品質
で安定性のよいβ−ジケト化合物塩を得ることができ
る。また、高い転化率で高純度のβ−ジケト化合物塩を
工業的に有利に製造できる。
のアルカリ土類金属の含有量を低減できるため、高品質
で安定性のよいβ−ジケト化合物塩を得ることができ
る。また、高い転化率で高純度のβ−ジケト化合物塩を
工業的に有利に製造できる。
【0036】
【実施例】以下に、実施例及び比較例に基づいて本発明
をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によ
り限定されるものではない。
をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によ
り限定されるものではない。
【0037】比較例1 温度計、滴下漏斗、コンデンサー及びジャケットを備え
た3Lのニーダーに、アセチルアセトン1202g(1
2.0モル)を加え攪拌し、水酸化カルシウム444g
[6モル、水酸化カルシウム/アセチルアセトン=1/
2.0(モル比)]を3時間かけて滴下した。反応温度
は32〜65℃であった。滴下終了後、温度65〜68
℃で4時間攪拌・混合し、反応を完結させた。窒素ガス
気流下で加温し、温度が68℃となったときから乾燥工
程に移行し、温度68〜73℃で、水分6.8重量%に
なるまで、24時間乾燥した。冷却後、黄白色のアセチ
ルアセトンカルシウム1550g[収率99.1モル%
(水酸化カルシウム基準)、純度91.5重量%]を得
た。
た3Lのニーダーに、アセチルアセトン1202g(1
2.0モル)を加え攪拌し、水酸化カルシウム444g
[6モル、水酸化カルシウム/アセチルアセトン=1/
2.0(モル比)]を3時間かけて滴下した。反応温度
は32〜65℃であった。滴下終了後、温度65〜68
℃で4時間攪拌・混合し、反応を完結させた。窒素ガス
気流下で加温し、温度が68℃となったときから乾燥工
程に移行し、温度68〜73℃で、水分6.8重量%に
なるまで、24時間乾燥した。冷却後、黄白色のアセチ
ルアセトンカルシウム1550g[収率99.1モル%
(水酸化カルシウム基準)、純度91.5重量%]を得
た。
【0038】比較例2 比較例1で得られたアセチルアセトンカルシウム400
gを120℃の熱風乾燥機で16時間乾燥し、粉粒体3
76g(水分0.6重量%、純度97.6重量%)を得
た。
gを120℃の熱風乾燥機で16時間乾燥し、粉粒体3
76g(水分0.6重量%、純度97.6重量%)を得
た。
【0039】比較例3 比較例1で用いたニーダーに、水酸化カルシウム444
g(6モル)を加え、攪拌した。温度を40℃以下(3
2〜39℃)に維持しつつ、アセチルアセトン1202
g[12.0モル、水酸化カルシウム/アセチルアセト
ン=1/2.0(モル比)]を6時間かけて滴下した。
滴下終了後、窒素ガスを通気(50L/hr)しつつ、
さらに40分攪拌して反応を終結させた。反応生成物全
量(1683g)をロータリーエバポレーターに移し、
窒素ガスを通気(5L/hr)しつつ、80℃で36時
間減圧(30Torr)乾燥した。なお、乾燥開始後2
4時間で水分は6.3〜6.4重量%まで低下したが、
その後殆ど変化しなかった。冷却後、アセチルアセトン
1540g[収率98.7モル%(水酸化カルシウム基
準)、水分量6.3重量%、純度91.7重量%]を得
た。
g(6モル)を加え、攪拌した。温度を40℃以下(3
2〜39℃)に維持しつつ、アセチルアセトン1202
g[12.0モル、水酸化カルシウム/アセチルアセト
ン=1/2.0(モル比)]を6時間かけて滴下した。
滴下終了後、窒素ガスを通気(50L/hr)しつつ、
さらに40分攪拌して反応を終結させた。反応生成物全
量(1683g)をロータリーエバポレーターに移し、
窒素ガスを通気(5L/hr)しつつ、80℃で36時
間減圧(30Torr)乾燥した。なお、乾燥開始後2
4時間で水分は6.3〜6.4重量%まで低下したが、
その後殆ど変化しなかった。冷却後、アセチルアセトン
1540g[収率98.7モル%(水酸化カルシウム基
準)、水分量6.3重量%、純度91.7重量%]を得
た。
【0040】比較例4 比較例1で得られたアセチルアセトンカルシウム600
gを、ロータリーエバポレーターで、窒素を通気(5L
/hr)しつつ120℃で8時間減圧(30Torr)
乾燥し、粉粒体563g(水分0.1重量%、純度9
7.7重量%)を得た。
gを、ロータリーエバポレーターで、窒素を通気(5L
/hr)しつつ120℃で8時間減圧(30Torr)
乾燥し、粉粒体563g(水分0.1重量%、純度9
7.7重量%)を得た。
【0041】実施例1 比較例1で用いたニーダーに、水酸化カルシウム444
g(6モル)を加え、攪拌し、アセチルアセトン132
0g[13.2モル、水酸化カルシウム/アセチルアセ
トン=1/2.2(モル比)]を3時間かけて滴下し
た。反応温度は43〜65℃であった。滴下終了後、温
度65〜66℃で4時間攪拌・混合し、反応を完結させ
た。得られた粉体は、若干湿気を有していた。窒素ガス
気流下、加温しながら、温度68℃になったときから乾
燥工程に移行し、温度106〜138℃で、水分量0.
46重量%になるまで10時間乾燥した。冷却後、白色
のアセチルアセトンカルシウム1425g[収率98.
2モル%(水酸化カルシウム基準)、純度98.6重量
%]を得た。
g(6モル)を加え、攪拌し、アセチルアセトン132
0g[13.2モル、水酸化カルシウム/アセチルアセ
トン=1/2.2(モル比)]を3時間かけて滴下し
た。反応温度は43〜65℃であった。滴下終了後、温
度65〜66℃で4時間攪拌・混合し、反応を完結させ
た。得られた粉体は、若干湿気を有していた。窒素ガス
気流下、加温しながら、温度68℃になったときから乾
燥工程に移行し、温度106〜138℃で、水分量0.
46重量%になるまで10時間乾燥した。冷却後、白色
のアセチルアセトンカルシウム1425g[収率98.
2モル%(水酸化カルシウム基準)、純度98.6重量
%]を得た。
【0042】実施例2 比較例1で用いたニーダに、水酸化マグネシウム350
g(6モル)を加え、攪拌し、アセチルアセトン144
3g[14.4モル、水酸化マグネシウム/アセチルア
セトン=1/2.4(モル比)]を3時間かけて滴下し
た。反応温度は35〜64℃であた。滴下終了後、温度
64〜65℃で4時間攪拌・混合し、反応を完結させ
た。窒素ガス気流下、加温しながら、温度が65℃にな
ったときから乾燥工程に移行し、温度104〜125℃
で、水分0.17重量%になるまで12時間乾燥した。
冷却後、白色のアセチルアセトンマグネシウム1342
g[収率99.3モル%(水酸化マグネシウム基準)、
純度98.9重量%)を得た。
g(6モル)を加え、攪拌し、アセチルアセトン144
3g[14.4モル、水酸化マグネシウム/アセチルア
セトン=1/2.4(モル比)]を3時間かけて滴下し
た。反応温度は35〜64℃であた。滴下終了後、温度
64〜65℃で4時間攪拌・混合し、反応を完結させ
た。窒素ガス気流下、加温しながら、温度が65℃にな
ったときから乾燥工程に移行し、温度104〜125℃
で、水分0.17重量%になるまで12時間乾燥した。
冷却後、白色のアセチルアセトンマグネシウム1342
g[収率99.3モル%(水酸化マグネシウム基準)、
純度98.9重量%)を得た。
【0043】なお、乾燥時の留出液は2層分離してお
り、上層から、水5.3重量%を含むアセチルアセトン
232gを回収した。
り、上層から、水5.3重量%を含むアセチルアセトン
232gを回収した。
【0044】実施例3 比較例1で用いたニーダに、水酸化カルシウム444g
(6モル)を加え、攪拌し、アセト酢酸メチル1532
g[13.2モル、水酸化カルシウム/アセト酢酸メチ
ル=1/2.2(モル比)]を3時間かけて滴下した。
反応温度は温度36〜58℃であった。滴下終了後、温
度58〜62℃で5時間攪拌・混合し、反応を完結させ
た。窒素ガス気流下、加温しながら、温度が62℃にな
ったときから乾燥工程に移行し、温度110〜122℃
で、水分0.65重量%になるまで、18時間乾燥し
た。冷却後、白色のアセト酢酸メチルカルシウム161
8g[収率97.9モル%(水酸化カルシウム基準)、
純度98.1重量%]を得た。
(6モル)を加え、攪拌し、アセト酢酸メチル1532
g[13.2モル、水酸化カルシウム/アセト酢酸メチ
ル=1/2.2(モル比)]を3時間かけて滴下した。
反応温度は温度36〜58℃であった。滴下終了後、温
度58〜62℃で5時間攪拌・混合し、反応を完結させ
た。窒素ガス気流下、加温しながら、温度が62℃にな
ったときから乾燥工程に移行し、温度110〜122℃
で、水分0.65重量%になるまで、18時間乾燥し
た。冷却後、白色のアセト酢酸メチルカルシウム161
8g[収率97.9モル%(水酸化カルシウム基準)、
純度98.1重量%]を得た。
【0045】実施例4 比較例1で用いたニーダに、水酸化カルシウム444g
(6モル)を加え、攪拌し、アセチルアセトン1102
gと実施例2で回収したアセチルアセトン230g[合
計1332g、14.4モル、水酸化カルシウム/アセ
チルアセトン=1/2.2(モル比)]とを3時間かけ
て滴下した。反応温度は46〜67℃であった。滴下終
了後、温度64〜68℃で4時間攪拌・混合し、反応を
完結させた。窒素ガス気流下、加温しながら、温度が6
6℃になったときから乾燥工程に移行し、温度106〜
125℃で、水分0.44重量%になるまで、12時間
乾燥した。冷却後、白色のアセチルアセトンカルシウム
1435g[収率98.5モル%(水酸化カルシウム基
準)、純度98.2重量%]を得た。
(6モル)を加え、攪拌し、アセチルアセトン1102
gと実施例2で回収したアセチルアセトン230g[合
計1332g、14.4モル、水酸化カルシウム/アセ
チルアセトン=1/2.2(モル比)]とを3時間かけ
て滴下した。反応温度は46〜67℃であった。滴下終
了後、温度64〜68℃で4時間攪拌・混合し、反応を
完結させた。窒素ガス気流下、加温しながら、温度が6
6℃になったときから乾燥工程に移行し、温度106〜
125℃で、水分0.44重量%になるまで、12時間
乾燥した。冷却後、白色のアセチルアセトンカルシウム
1435g[収率98.5モル%(水酸化カルシウム基
準)、純度98.2重量%]を得た。
【0046】なお、乾燥時の留出液は2層分離してお
り、上層から水5.1重量%を含むアセチルアセトン1
11gを回収した。
り、上層から水5.1重量%を含むアセチルアセトン1
11gを回収した。
【0047】実施例5 液体用及び粉体用の定量供給装置とジャケットとを備え
た50Lのコニーダと、受槽、バグフィルター及びコン
デンサーとを備えたソリットエアー乾燥機とを接続し、
試験装置を作製した。定量供給装置からコニーダーに、
供給速度3.7kg/hr(50モル/hr)で水酸化
カルシウムを、また供給速度11.0kg/hr[11
0モル/hr、水酸化カルシウム/アセチルアセトン=
1/2.2(モル比)]でアセチルアセトンを供給しな
がら、混合・攪拌して反応させた。反応生成物を、連続
的にソリットエアー乾燥機に供給し、窒素ガスを通気
(100L/hr)しつつ、ジャケットの蒸気(158
℃)で加熱することにより、連続乾燥した。
た50Lのコニーダと、受槽、バグフィルター及びコン
デンサーとを備えたソリットエアー乾燥機とを接続し、
試験装置を作製した。定量供給装置からコニーダーに、
供給速度3.7kg/hr(50モル/hr)で水酸化
カルシウムを、また供給速度11.0kg/hr[11
0モル/hr、水酸化カルシウム/アセチルアセトン=
1/2.2(モル比)]でアセチルアセトンを供給しな
がら、混合・攪拌して反応させた。反応生成物を、連続
的にソリットエアー乾燥機に供給し、窒素ガスを通気
(100L/hr)しつつ、ジャケットの蒸気(158
℃)で加熱することにより、連続乾燥した。
【0048】上記連続運転(反応温度81〜92℃)を
5時間継続したところ、アセチルアセトンカルシウム5
9.4kg[収率98.2モル%(水酸化カルシウム基
準)、水分量0.46重量%、純度98.6重量%]を
得た。
5時間継続したところ、アセチルアセトンカルシウム5
9.4kg[収率98.2モル%(水酸化カルシウム基
準)、水分量0.46重量%、純度98.6重量%]を
得た。
【0049】なお、コンデンサーに凝縮した乾燥装置か
らの留出液は11.7kg(上層液4.8kg、下層液
6.9kg)であり、上層液はアセチルアセトン94.
9重量%、水4.6重量%を含んでいた。
らの留出液は11.7kg(上層液4.8kg、下層液
6.9kg)であり、上層液はアセチルアセトン94.
9重量%、水4.6重量%を含んでいた。
【0050】実施例6 実施例5で用いた反応装置を用い、定量供給装置からコ
ニーダーに、供給速度3.7kg/hr(50モル/h
r)で水酸化カルシウムを、また供給速度14.0kg
/hr[140モル/hr、水酸化カルシウム/アセチ
ルアセトン=1/2.8(モル比)]でアセチルアセト
ンを供給しながら攪拌・混合して反応させた。反応生成
物を、連続的にソリットエアー乾燥機に供給し、窒素ガ
スを通気(200L/hr)しつつ、ジャケットの蒸気
(161℃)で加熱することにより、連続乾燥した。
ニーダーに、供給速度3.7kg/hr(50モル/h
r)で水酸化カルシウムを、また供給速度14.0kg
/hr[140モル/hr、水酸化カルシウム/アセチ
ルアセトン=1/2.8(モル比)]でアセチルアセト
ンを供給しながら攪拌・混合して反応させた。反応生成
物を、連続的にソリットエアー乾燥機に供給し、窒素ガ
スを通気(200L/hr)しつつ、ジャケットの蒸気
(161℃)で加熱することにより、連続乾燥した。
【0051】上記連続運転(反応温度74〜79℃)を
5時間継続したところ、アセチルアセトンカルシウム5
9.7kg[収率99.6モル%(水酸化カルシウム基
準)、水分量0.17重量%、純度99.5重量%]を
得た。
5時間継続したところ、アセチルアセトンカルシウム5
9.7kg[収率99.6モル%(水酸化カルシウム基
準)、水分量0.17重量%、純度99.5重量%]を
得た。
【0052】なお、コンデンサーに凝縮した乾燥装置か
らの留出液は19.0kg(上層液20.8kg、下層
液8.2kg)であり、上層液はアセチルアセトン9
4.5重量%、水5.2重量%を含んでいた。
らの留出液は19.0kg(上層液20.8kg、下層
液8.2kg)であり、上層液はアセチルアセトン9
4.5重量%、水5.2重量%を含んでいた。
【0053】実施例1,5,6及び比較例1〜4で得ら
れたアセチルアセトンカルシウムを容器内に密封し、温
度25±1℃、湿度75±2%で保存することにより、
安定性を調べた。安定性は、アセチルアセトンの純度の
経時変化(密封開始時〜12ヶ月後)により評価した。
結果を表2に示す。
れたアセチルアセトンカルシウムを容器内に密封し、温
度25±1℃、湿度75±2%で保存することにより、
安定性を調べた。安定性は、アセチルアセトンの純度の
経時変化(密封開始時〜12ヶ月後)により評価した。
結果を表2に示す。
【0054】
【表2】
【0055】表2より明らかなように、実施例のアセチ
ルアセトンカルシウムは、長期間保管しても安定性が高
く、殆ど当初の純度を維持できる。
ルアセトンカルシウムは、長期間保管しても安定性が高
く、殆ど当初の純度を維持できる。
【0056】実施例7 実施例5で用いた反応装置を用い、定量供給装置からコ
ニーダーに、供給速度3.7kg/hr(50モル/h
r)で水酸化カルシウムを、また供給速度13.9kg
/hr[120モル/hr、水酸化カルシウム/アセト
酢酸メチル=1/2.4(モル比)]でアセト酢酸メチ
ルを供給しながら混合・攪拌して反応させた。反応生成
物を、連続的にソリットエアー乾燥機に供給し、窒素ガ
スを通気(100L/hr)しつつ、ジャケットの蒸気
(143℃)で加熱することにより、連続乾燥した。
ニーダーに、供給速度3.7kg/hr(50モル/h
r)で水酸化カルシウムを、また供給速度13.9kg
/hr[120モル/hr、水酸化カルシウム/アセト
酢酸メチル=1/2.4(モル比)]でアセト酢酸メチ
ルを供給しながら混合・攪拌して反応させた。反応生成
物を、連続的にソリットエアー乾燥機に供給し、窒素ガ
スを通気(100L/hr)しつつ、ジャケットの蒸気
(143℃)で加熱することにより、連続乾燥した。
【0057】上記連続運転(反応温度82〜91℃)を
5時間継続したところ、アセト酢酸メチルカルシウム6
7.7kg[収率98.6モル%(水酸化カルシウム基
準)、水分量0.61重量%、純度98.5重量%]を
得た。
5時間継続したところ、アセト酢酸メチルカルシウム6
7.7kg[収率98.6モル%(水酸化カルシウム基
準)、水分量0.61重量%、純度98.5重量%]を
得た。
【0058】なお、コンデンサーに凝縮した乾燥装置か
らの留出液は18.4kg(層分離せず)であり、アセ
ト酢酸メチル62.8重量%、水36.6重量%を含ん
でいた。
らの留出液は18.4kg(層分離せず)であり、アセ
ト酢酸メチル62.8重量%、水36.6重量%を含ん
でいた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07F 3/04 C07F 3/04
Claims (13)
- 【請求項1】 粉粒状アルカリ土類金属化合物と、脂肪
族β−ジケト化合物とからβ−ジケト化合物のアルカリ
土類金属塩を製造する方法であって、アルカリ土類金属
化合物1モルに対して脂肪族β−ジケト化合物を2.0
4モル以上用いるβ−ジケト化合物のアルカリ土類金属
塩の製造方法。 - 【請求項2】 アルカリ土類金属化合物と脂肪族β−ジ
ケト化合物とを連続的又は間欠的に供給しながら反応さ
せる請求項1記載の製造方法。 - 【請求項3】 アルカリ土類金属化合物及び脂肪族β−
ジケト化合物のうち、一方の成分に対して他方の成分を
連続的又は間欠的に添加する請求項1記載の製造方法。 - 【請求項4】 アルカリ土類金属化合物に対してβ−ジ
ケト化合物を連続的又は間欠的に添加する請求項1記載
の製造方法。 - 【請求項5】 アルカリ土類金属化合物と脂肪族β−ジ
ケト化合物との反応の最高温度が50℃以上である請求
項1記載の製造方法。 - 【請求項6】 不活性ガス雰囲気下、反応混合物を温度
100〜180℃で乾燥する請求項1記載の製造方法。 - 【請求項7】 反応混合物を熟成する請求項1記載の製
造方法。 - 【請求項8】 アルカリ土類金属化合物が、水酸化カル
シウム、水酸化マグネシウム又は水酸化バリウムである
請求項1記載の製造方法。 - 【請求項9】 脂肪族β−ジケト化合物が下記式(1) 【化1】 (式中、R 1及びR2 は、同一又は異なって、水素原
子、C1-6 アルキル基又はC1-10アルコキシ基を示す)
で表される化合物である請求項1記載の製造方法。 - 【請求項10】 脂肪族β−ジケト化合物が、アセト酢
酸C1-4 エステル又はアセチルアセトンである請求項1
記載の製造方法。 - 【請求項11】 粉粒状アルカリ土類金属化合物に対し
て脂肪族β−ジケト化合物を連続的又は間欠的に添加し
てβ−ジケト化合物のアルカリ土類金属塩を製造する方
法であって、アルカリ土類金属化合物1モルに対して脂
肪族β−ジケト化合物を2.1〜3モル用い、不活性ガ
ス雰囲気下、温度100〜150℃で乾燥させるβ−ジ
ケト化合物のアルカリ土類金属塩の製造方法。 - 【請求項12】 水分含有量1重量%以下、純度98.
0重量%以上であるβ−ジケト化合物のアルカリ土類金
属塩。 - 【請求項13】 請求項1記載の方法により得られるβ
−ジケト化合物のアルカリ土類金属塩。
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