JPH0624777B2 - 発泡樹脂製カップの二次成形方法および二次成形装置 - Google Patents

発泡樹脂製カップの二次成形方法および二次成形装置

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JPH0624777B2
JPH0624777B2 JP28445289A JP28445289A JPH0624777B2 JP H0624777 B2 JPH0624777 B2 JP H0624777B2 JP 28445289 A JP28445289 A JP 28445289A JP 28445289 A JP28445289 A JP 28445289A JP H0624777 B2 JPH0624777 B2 JP H0624777B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、発泡樹脂製カップの二次成形方法および二次
成形装置に関するものであり、特に、一次成形品を圧縮
成形して肉厚の薄い二次成形品を成形する効率を向上さ
せる方法および装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来より、発泡性熱可塑性樹脂粒子、例えば発泡ポリス
チレンビーズを金型の型窩内に充填し、加熱によって上
記粒子を発泡と同時に融着させ、冷却を経て発泡樹脂製
容器、例えば発泡ポリスチレン容器に成形する方法が知
られている。このようにして得られた発泡スチロール容
器は、形状の成形精度が高く、さらに断熱性に優れ、重
量当たりの比強度も大きい等の特性を兼ね備えているた
め、流通段階、消費段階において汎用されている。例え
ば、身近な例としては、即席麺の容器やホットコーヒー
用のカップ等があげられる。
上記のように、液状内容物の容器に供される場合には、
内容物が滲み出さないことが要求される。また、細長く
テーパー状に拡開したカップ形状の容器の場合には、カ
ップ同士を順に嵌め込んだときの高さ、いわゆるスタッ
ク高さはできるだけ低いほうが輸送保管時の収納効率が
良い。スタック高さを低くするには、容器の肉厚を薄く
すればよいが、型締めの際に雌金型と雄金型との間に形
成される型窩内に充填する樹脂粒子の充填量を減らすこ
とで肉厚を薄くしようとすると、隣接する粒子との間に
ピンホール等の隙間が発生し、内容物が滲み出さないと
いう条件に抵触する。
そこでまず、従来の肉厚の厚い発泡樹脂製容器と質量は
同じままで肉厚を薄くし、しかも充分な比強度を有する
発泡樹脂製容器を成形する方法として、樹脂粒子を加熱
発泡させたのち、冷却前または冷却後に圧縮して肉厚を
薄く成形する方法が提案された(例えば、特公昭48−
8744号公報、特開昭50−142668号公報参
照)。しかし、この方法では、肉厚0.5mmのような、例
えばホットコーヒーの自動販売機にも使用可能な程肉厚
が薄いカップは成形できなかった。また、液状内容物が
滲み出すという問題も残されていた。
さらに、液状内容物が滲み出すという問題点を解決し、
成形サイクルをより短縮する方法として、気圧を制御す
ることができる密閉室内で、一次成形工程と二次成形工
程が行われるようにした方法が提案された(例えば、特
開昭63−153119号公報参照)。この方法の場
合、一次成形工程において加熱する際に、樹脂粒子が自
由発泡しない程度の気圧に制御された雰囲気中で樹脂粒
子を加熱発泡させて一次成形品を成形したのち、一次成
形工程における金型より小さい容積の金型で再加熱しつ
つ型締めして機械的に圧縮し、肉厚の薄い発泡樹脂製カ
ップを得ることができるようになっている。この方法に
よれば、一次成形品全体を加熱溶融することができるの
で、0.5mmの薄い肉厚で、しかも液状内容物が滲み出さ
ない発泡樹脂製カップを得ることができた。さらに、一
次成形品を加熱状態に維持して二次成形工程へ移送する
ので、二次成形工程における再加熱は短時間で済むこと
等により、従来よりも成形サイクルを短縮させることが
できた。
第11図に、特開昭63−153119号公報に開示さ
れた成形方法の工程の概略を示す。ただし、第11図に
おいて、一次成形工程とは、上記の公報中において中間
成形工程と称されているものであり、二次成形工程と
は、最終成形工程と称されているものである。一次成形
工程と二次成形工程とにおいて、例えばS21とS2
1′のように、同じステップ番号の工程は同時進行して
いることを示している。
一次成形工程において、雌金型と雄金型との型締めによ
って一次成形品が成形(S21′)され、雌金型が上昇
して型開き(S23′)される。雄金型に載置された一
次成形品は、雄金型に連結された移動シャフトにより二
次成形工程側に転送(S24′)される。一次成形品は
雄金型から型外し(S25′)され、雄金型は移動(S
27′)して一次成形工程側に戻り一次成形工程サイク
ルが成立する。
一方、二次成形工程において、一次成形工程側の雄金型
から二次成形工程側の雌金型*へ一次成形品が転移(S
25)されると、雌金型*は一旦上昇(S26)して一
次成形工程側の雄金型を移動させた後、二次成形工程側
の雄金型*との型締めによって完成品が圧縮成形(S2
8)される。雄金型*が下降(S29)すると完成品が
排出(S21)され、密閉室の気密性を保つように雄金
*が上昇(S22)した後、雌金型*が上昇(S23)
して、再度、一次成形品が転移(S25)されるまで待
機する。これにより、二次成形工程サイクルが成立す
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、上記の従来の方法による成形サイクルでは、
二次成形工程において、一次成形品の供給および二次成
形品、即ち完成品の排出が、短時間に効率良く行われ
ず、より短縮化された成形サイクルが望まれるという問
題点を有している。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係る請求項第1項の発泡樹脂製カップの二次成
形方法は、上記の課題を解決するために、一次成形工程
において、一次成形型の型窩内に発泡性熱可塑性樹脂粒
子たとえば発泡ポリスチレンビーズを充填し、これを蒸
気加熱等により発泡させることによって樹脂粒子同士を
融着させて得られた一次成形品を、二次成形工程におい
て、二次成形型で一次成形品を加熱圧縮して一次成形品
より肉厚の薄い二次成形品を得る発泡樹脂製カップの二
次成形方法において、一次成形品を二次成形工程の転移
型で受け取る工程と、転移型から二次成形品を排出する
工程と、二次成形型で一次成形品を加熱圧縮して二次成
形品を成形する工程とが同時に行われる一方、転移型で
受け取った一次成形品を二次成形型に転移する工程と、
成形された二次成形品を二次成形型から転移型に転移す
る工程とが同時に行われることを特徴としている。
本発明に係る請求項第2項の発泡樹脂製カップの二次成
形装置は、型窩内に充填された発泡性熱可塑性樹脂粒子
たとえば発泡ポリスチレンビーズを蒸気加熱等により発
泡させ、樹脂粒子同士を融着させて得られた一次成形品
を、加熱圧縮して一次成形品より肉厚の薄い二次成形品
を成形する二次成形型を備えている発泡樹脂製カップの
二次成形装置において、剥離手段たとえば剥離装置、ス
トッパ、ストリッパ等を有し、積層された一次成形品を
剥離して上記の二次成形装置に供給する供給手段たとえ
ばスタック装置等と、供給手段から一次成形品を受け取
りこれを二次成形型に転移するコア部、および二次成形
型から二次成形品を受け取りこれを排出するキャビティ
部が形成された転移型と、転移型の中心軸が供給手段の
中心軸と同一鉛直線で結ばれる位置、あるいは転移型の
中心軸が二次成形型の中心軸と同一鉛直線で結ばれる位
置に転移型を移動させる移動手段たとえば油圧シリンダ
や連接棒や摺動コネクタ等とを備えていることを特徴と
している。
〔作用〕
請求項第1項の構成によれば、一次成形品の供給は独立
して間断なく行われるので、二次成形工程において、一
次成形品が供給されるまで待機する時間が短縮される。
また、従来は一次成形品の供給と二次成形品の成形と二
次成形品の排出とにそれぞれ時間を要していたが、本発
明に係る二次成形方法では、一次成形品の供給と同時に
二次成形品の成形および二次成形品の排出が行われるの
で、発泡樹脂製カップの成形サイクルを短縮することが
できる。さらに、一次成形品を転移型から二次成形型に
転移する工程と、成形された二次成形品を二次成形型か
ら転移型に転移する工程とが同時に行われるので、二次
成形型における圧縮成形、および転移型における二次成
形品の排出が効率よく行われることを可能にしている。
請求項第2項の構成によれば、転移型は移動手段によっ
て、転移型の中心軸が供給手段の中心軸と同一鉛直線で
結ばれる位置に移動されるので、一次成形品は転移型の
コア部に確実に供給される。それと同時に、転移型に形
成されたキャビティ部から二次成形品が排出される。ま
た、転移型は移動手段によって、転移型の中心軸が二次
成形型の中心軸と同一鉛直線で結ばれる位置に移動され
るので、転移型のコア部に供給された一次成形品の二次
成形型への転移および転移型に形成されたキャビティ部
への二次成形品の転移が確実かつ速やかに行われる。こ
れによって、発泡樹脂製カップの成形サイクルを大幅に
短縮することができる。
〔実施例〕
本発明の一実施例を第1図ないし第10図に基づいて説
明すれば、以下の通りである。
本発明に係る発泡樹脂製カップの二次成形方法の実施に
使用する二次成形装置の要部を第2図ないし第4図に示
す。
上記の二次成形装置は、側面図としての第3図に示すよ
うに、下部固定フレーム1が架台18に固定されてい
る。上部固定フレーム2は、下部固定フレーム1と相対
する上方に位置しており、正面図としての第2図に示す
ように、左端付近および右端付近で2本の連結バー12
によって下部固定フレーム1と連結されている。移動フ
レーム3は、その左端付近および右端付近で上記の連結
バー12によって貫通されるとともに、移動手段として
の油圧シリンダ5のピストン先端部19に固定されてい
る。上部固定フレーム2には、蒸気および冷却水等の媒
体によって間接的に加熱および冷却される二次成形型と
しての複数個の雌金型8…が取付けられ、移動フレーム
3には、雌金型8…と対をなして雌金型8…と同様に加
熱・冷却される二次成形型としての複数個の雄金型4…
が取付けられている。従って、移動フレーム3はピスト
ン先端部19が上下するのに伴い、水平を保ちながらこ
の連結バー12を摺動して下部固定フレーム1と上部固
定フレーム2との間を上下動し、固定された雌金型8…
に対し雄金型4…を接近または遠隔させ、型締めまたは
型開きを行うようになっている。また、各雌金型8に
は、図示しないエアー出入口およびエアー出入路が形成
され、各雄金型4には、図示しないエアー導入路および
雄金型4の上面に開口するエアー噴射口が形成されてい
る。
また、一対の水平軸20が、上部固定フレーム2の両端
下方に位置して、水平に、かつ成形装置の正面方向に向
いて各々設けられている。雌金型8…あるいは雄金型4
…と同数の転移型7…が取付けられた転移装置14の両
端から、移動手段としての摺動コネクタ21が突設さ
れ、この摺動コネクタ21は一対の水平軸20の各々を
摺動しながら、転移装置14を水平に支持している。摺
動コネクタ21の外側面には、移動手段としての連接棒
13の一端が回転自在に接続され、連接棒13の他端は
移動フレーム3の両側面下部において回転自在に連接さ
れている。これによって、移動フレーム3が連結バー1
2を摺動して上下方向に移動するのに連動して、転移装
置14は水平軸20を摺動して前後に水平移動するよう
になっている。
移動フレーム3が最も下方に移動したとき、第3図に示
すように、転移装置14は、転移装置14に配設された
転移型7…の中心軸と上部固定フレーム2に配設された
雌金型8…の中心軸とが各々同一の鉛直線で結ばれる位
置に来るようになっている。また、移動フレーム3が最
も上方に移動したとき、即ち、雌金型8…と雄金型4…
の型締めが行われたとき、第4図に示すように、転移装
置14も水平移動して摺動範囲の最前端に位置するよう
になっている。転移装置14が上記のように最前端に位
置するとき、転移型7…の中心軸は上方に設けられた供
給手段としてのスタック装置10…の中心軸と同一の鉛
直線で結ばれる。スタック装置10は一次成形品22…
を積み重ねて支持し、スタック装置10…に取付けられ
た剥離手段としての剥離装置11によって、一次成形品
22を1つずつ剥離して転移型7…に供給するようにな
っている。従って、スタック装置10の設置数もまた転
移型7の設置数(即ち、雌金型8または雄金型4の設置
数)に等しい。
次に、二次成形装置の細部を第5図ないし第10図に基
づいて、以下に説明する。
転移型7は、第5図に示すように、完成品23の形状に
合わせてキャビティ状の中空室29が形成されたキャビ
ティ部24と、一次成形品22の形状に合わせてテーパ
ー状に形成されたコア部25とを有している。キャビテ
ィ部24の壁中には、エアーを吸引し気圧を減じて完成
品23を大気圧により保持するためのエアー通路28が
形成されている。このエアー通路28の一端はキャビテ
ィ部24の上部内面において中空室29に開口し、キャ
ビティ部24の壁中を通って他端がキャビティ部24の
外側面において外側に開口し、図示しないエアー出入装
置に接続されている。また、エアー通路28は、完成品
23を排出する際に中空室29にエアーを噴射するため
のエアー導入路としての役割も有している。
一方、コア部25の内部にも外部に拡開する空室30が
形成されており、コア部25は空室30に形成された中
心軸27によって支持される構造となっている。さら
に、コア部25の上部壁面には、空室30と外気とを連
絡するエアーバイパス31…が複数形成されている。
上記の内部構造を有するコア部25とキャビティ部24
とは、キャビティ部24の上面の中心に突設されたネッ
ク部26にコア部25の中心軸27の下端が接合され一
体になっている。キャビティ部24の外側面にはもう一
方のエアー通路32が開口しており、エアー通路32は
キャビティ部24の壁中を通ってネック部26および中
心軸27の中心部を貫通してコア部25の上部壁面にお
いて開口し、外気に連絡している。このエアー通路32
を通してエアーが噴射されることにより、コア部25に
載置されていた一次成形品22は鉛直上方に位置する雌
金型8に吹き付けられる。この際、噴き出したエアーが
一次成形品22の内壁に沿って流出すると、一次成形品
22の内面とコア部25の外壁との間に吸引力が働いて
一次成形品22を吹き離すことができなくなる。従っ
て、これを防止するために、エアーがエアーバイパス3
1…から空室30を通り抜けて適度に排気されるように
なっている。
次に、スタック装置10は、第6図および第7図に示す
ように、一次成形品22…を積み重ねて待機させるとと
もに、スタック装置10の中心軸と転移型7の中心軸と
が同一の鉛直線で結ばれる位置に転移型7が移動してき
たとき(以下、中心軸同士が同一の鉛直線で結ばれる位
置に転移型が移動することを鉛直下方に移動すると称す
る)に、転移型7に一次成形品22を供給する。一次成
形品22…は平行に直立する4本のガイドポール33に
内接して保持されている。スタックされた一次成形品2
2…の最下段に位置する一次成形品22は、その両側に
配設された一対の剥離手段としてのストッパ34によっ
て落下しないように保持されている。各ストッパ34は
一次成形品22を押し下げるくさび形状が形成された剥
離手段としてのストリッパ35と一体的に結合されると
ともに、剥離装置11(第2図参照)に配設された図示
しないエアーシリンダに連接された一対のシャフト37
に各々固定されている。スタック装置10の鉛直下方に
転移型7が移動してくると、剥離装置11のエアーシリ
ンダが作動して、各スタック装置10…に対をなして配
設された各々のストッパ34…およびストリッパ35…
はシャフト37と一体となって移動する。このときくさ
び形状が形成されたストリッパ35は最下段の一次成形
品22のリップ部36を両側から押し下げるとともに、
一対のストッパ34は押し下げられた一次成形品22が
自重で落下するようにストッパ機能を解除するようにな
っている。しかし、次に剥離される一次成形品22は、
ストリッパ35に邪魔され落下することはない。ストッ
パ34およびストリッパ35が元の位置に戻ると、スタ
ックされた一次成形品22…は剥離された一個分の距離
だけ、下方に移動する。以上の剥離機構によって、一回
の二次成形に対し一個の一次成形品22が転移型7に確
実に供給される。
以上のように構成された成形装置を使用して発泡樹脂製
カップを成形する成形方法を、第1図および第8図ない
し第10図に基づいて以下に説明する。
なお、発泡樹脂製カップの原料となる発泡性熱可塑性樹
脂としては、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピ
レン等の単独重合体または共重合体、あるいは混合樹脂
に適宜発泡剤を加えたものが用いられる。
第1図には、本発明に係る発泡樹脂製カップの二次成形
方法がフローチャートで示されている。例えば、S1、
S1*、S1**のように、同じステップ番号の工程は同
時進行していることを示すものとする。
第8図に示すように、移動フレーム3が最上方に移動す
ると、即ち、移動フレーム3に配設された雄金型4が最
上方に移動する(S4**)と、上部固定フレーム2に配
設された雌金型8とで型締めが行われる。このとき、雌
金型8と雄金型4との間に形成される図示しない型窩
は、二次成形品としての完成品23と同一形状であり、
この型窩より大きい一次成形品22が装着され、蒸気等
によって間接的に加熱されながら圧縮され、冷却水等に
よって冷却されることにより二次成形が行われる(S1
**)。一方、二次成形が行われているとき、転移装置1
4に配設された転移型7は、スタック装置10の鉛直下
方に位置して、スタック装置10から一次成形品22を
供給される(S1)。これと同時に、後述するように、
上記の二次成形によって成る完成品23が転移型7に形
成されたキャビティ部24から排出される(S1*)。
次に、完成品23が成形された後、型開きされるに伴っ
て、エアーが、雌金型8に形成されたエアー出入路およ
びエアー出入口を通じて雌金型8と完成品23との間に
噴き込まれ、完成品23は雄金型4に載置される。そし
て、第9図に示すように、雄金型4に完成品23を載置
した状態で移動フレーム3が最下方に移動(S2**)し
たとき、一次成形品22を載置した転移型7は、雌金型
8の鉛直下方の位置に水平移動する(S2)。この後、
第10図に示すように、コア部25の上面に開口したエ
アー通路32(第5図参照)からエアーが噴射され、転
移型7に載置されていた一次成形品22は、図中の矢印
Aで示されるように、雌金型8に吹き付けられて転移さ
れる。このとき、雌金型8においてもエアーの吸引が行
われ、雌金型8と一次成形品22との間隙において減圧
されるため、一次成形品22は結局、大気圧により雌金
型8に保持されるようになっている(S3、S3**)。
これと同時に、雄金型4においても同様に、エアーが、
雄金型4に形成されたエアー導入路を通じて、雄金型4
の上面に開口するエアー噴射口から噴射され、雄金型4
に載置されていた完成品23は、図中の矢印Bで示され
るように、転移型7に形成されたキャビティ部24に吹
き付けられる。このとき、キャビティ部24に設けられ
たエアー通路28(第5図参照)からエアーが吸引さ
れ、キャビティ部24に吹き付けられた完成品23は大
気圧により保持される(S3*、S3***)。転移型7が
配設された転移装置14は、前述したように、摺動コネ
クタ21が水平軸20を摺動しながら連接棒13を介し
て移動フレーム3と連動しているので、転移型7、雌金
型8および雄金型4の各々の中心軸が同一鉛直線で結ば
れる位置を確実に決めることができ、転移型7が雌金型
8に接触したり、一次成形品22あるいは完成品23の
転移ミスが生じたりすることはない。
第8図ないし第10図に示された上記の工程は一連の成
形サイクルを構成している。即ち、一次成形品22およ
び完成品23の転移が終了した後、移動フレーム3の上
方移動に連動して転移装置14はスタック装置10の鉛
直下方の位置まで水平移動し(S4)、第8図に基づい
て前述したように、完成品23の成形(S1**)と一次
成形品22の供給(S1)と完成品23の排出(S
*)とが同時に行われる。完成品23はキャビティ部
24に大気圧により保持されているが、一次成形品22
が転移型7に供給されると同時にキャビティ部24に設
けられたエアー通路28からエアーが噴き出され、その
結果完成品23が排出されるようになっている。
以上のように、二次成形工程は間断なく一次成形品22
が供給されるので、従来例で第11図に基づいて説明さ
れた成形工程のように、一個一個の一次成形品の供給に
従属することがなく、二次成形工程をあたかも独立した
工程であるかのように進行させることが可能である。ま
た、転移型7における一次成形品22の供給(S1)お
よび完成品23の排出(S1*)と、雌金型8・雄金型
4における圧縮成形、即ち完成品23の成形(S1**
とが同時に進行し、さらに、転移型7への完成品23の
転移(S3*、S3***)と雌金型8への一次成形品22
の転移(S3、S3**)とが同時に進行する。これによ
って、従来の二次成形品の排出に要した時間で、一次成
形品の供給と二次成形品の排出とが処理されるので、成
形サイクルをより一層短縮することができる。
〔発明の効果〕
本発明に係る請求項第1項の発泡樹脂製カップの二次成
形方法は、以上のように、一次成形品を二次成形工程の
転移型で受け取る工程と、転移型から二次成形品を排出
する工程と、二次成形型で一次成形品を加熱圧縮して二
次成形品を成形する工程とが同時に行われる一方、転移
型で受け取った一次成形品を二次成形型に転移する工程
と、成形された二次成形品を二次成形型から転移型に転
移する工程とが同時に行われる構成である。
このように、一次成形品の供給は、一次成形工程から独
立して間断なく行われるので、二次成形品の成形サイク
ルは一次成形品の成形サイクルに従属することがなく、
その結果、発泡樹脂製カップの成形サイクル全体が短縮
される。また、転移型を介して、圧縮成形工程への一次
成形品の転送および排出工程への二次成形品の転送が同
時に行われるので、一次成形品の供給と同時に二次成形
品の排出および二次成形品の圧縮成形が行われることを
可能にしている。これによって、従来の二次成形品の排
出に要した時間で、一次成形品の供給と二次成形品の排
出と二次成形品の圧縮成形とが同時に処理されるので、
成形サイクルを大幅に短縮することができるという効果
を奏する。
また、本発明に係る請求項第2項の発泡樹脂製カップの
二次成形装置は、以上のように、剥離手段を有し、積層
された一次成形品を剥離して二次成形装置に供給する供
給手段と、供給手段から一次成形品を受け取りこれを二
次成形型に転移するコア部、および二次成形型から二次
成形品を受け取りこれを排出するキャビティ部が形成さ
れた転移型と、転移型の中心軸が供給手段の中心軸と同
一鉛直線で結ばれる位置、あるいは転移型の中心軸が二
次成形型の中心軸と同一鉛直線で結ばれる位置に転移型
を移動させる移動手段とを備えている構成である。
このように、転移型は移動手段によって、転移型の中心
軸が供給手段の中心軸と同一鉛直線で結ばれる位置に移
動されるので、一次成形品は転移型のコア部に確実に供
給される。それと同時に、転移型に形成されたキャビテ
ィ部から二次成形品が排出される。また、転移型は移動
手段によって、転移型の中心軸が二次成形型の中心軸と
同一鉛直線で結ばれる位置に移動されるので、転移型の
コア部に供給された一次成形品の二次成形型への転移お
よび転移型に形成されたキャビティ部への二次成形品の
転移が確実かつ速やかに行われる。これによって、従来
の二次成形品の排出に要した時間で、一次成形品の供給
と二次成形品の排出と二次成形品の圧縮成形とが同時に
処理されるので、発泡樹脂製カップの成形サイクルを大
幅に短縮することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第10図は本発明の一実施例を示すもので
ある。 第1図は二次成形工程を示すフローチャートである。 第2図は発泡樹脂製カップの二次成形装置の正面図であ
る。 第3図は発泡樹脂製カップの二次成形装置の側面図であ
る。 第4図は二次成形型が閉じているときの二次成形装置の
側面図である。 第5図は転移型の縦断面図である。 第6図は一次成形品を支持しているときのスタック装置
の要部の説明図である。 第7図は一次成形品を剥離しているときのスタック装置
の要部の説明図である。 第8図は圧縮成形工程、一次成形品の供給工程、二次成
形品の排出工程が同時に行われていることを示す説明図
である。 第9図は二次成形型への一次成形品の転移、および転移
型への二次成形品の転移が行われる直前の状態を示す説
明図である。 第10図は二次成形型への一次成形品の転移、および転
移型への二次成形品の転移が行われた直後の状態を示す
説明図である。 第11図は従来の発泡樹脂製カップの成形工程を示すフ
ローチャートである。 4は雄金型(二次成形型)、5は油圧シリンダ(移動手
段)、7は転移型、8は雌金型(二次成形型)、10は
スタック装置(供給手段)、11は剥離装置(剥離手
段)、13は連接棒(移動手段)、21は摺動コネクタ
(移動手段)、22は一次成形品、23は完成品(二次
成形品)、24はキャビティ部、25はコア部、34は
ストッパ(剥離手段)、35はストリッパ(剥離手段)
である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一次成形工程において、一次成形型の型窩
    内に発泡性熱可塑性樹脂粒子を充填し、これを蒸気加熱
    等により発泡させることによって樹脂粒子同士を融着さ
    せて得られた一次成形品を、二次成形工程において、二
    次成形型で一次成形品を加熱圧縮して一次成形品より肉
    厚の薄い二次成形品を得る発泡樹脂製カップの二次成形
    方法において、 一次成形品を二次成形工程の転移型で受け取る工程と、
    転移型から二次成形品を排出する工程と、二次成形型で
    一次成形品を加熱圧縮して二次成形品を成形する工程と
    が同時に行われる一方、 転移型で受け取った一次成形品を二次成形型に転移する
    工程と、成形された二次成形品を二次成形型から転移型
    に転移する工程とが同時に行われることを特徴とする発
    泡樹脂製カップの二次成形方法。
  2. 【請求項2】型窩内に充填された発泡性熱可塑性樹脂粒
    子を蒸気加熱等により発泡させ、樹脂粒子同士を融着さ
    せて得られた一次成形品を、加熱圧縮して一次成形品よ
    り肉厚の薄い二次成形品を成形する二次成形型を備えて
    いる発泡樹脂製カップの二次成形装置において、 剥離手段を有し、積層された一次成形品を剥離して上記
    の二次成形装置に供給する供給手段と、 供給手段から一次成形品を受け取りこれを二次成形型に
    転移するコア部、および二次成形型から二次成形品を受
    け取りこれを排出するキャビティ部が形成された転移型
    と、 転移型の中心軸が供給手段の中心軸と同一鉛直線で結ば
    れる位置、あるいは転移型の中心軸が二次成形型の中心
    軸と同一鉛直線で結ばれる位置に転移型を移動させる移
    動手段とを備えていることを特徴とする発泡樹脂製カッ
    プの二次成形装置。
JP28445289A 1989-10-31 1989-10-31 発泡樹脂製カップの二次成形方法および二次成形装置 Expired - Fee Related JPH0624777B2 (ja)

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