JP2000026175A - レンガ調の窯業系化粧板 - Google Patents
レンガ調の窯業系化粧板Info
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Abstract
粗い多孔質な形状を立体的に表現する手法に基づく化粧
板を提供すること。 【解決手段】 目地部(2)を構成したサイディング材
(1)の表面全体に下塗り層(4)を設け、該下塗り層
の上に無機或いは高分子素材のほぼ球状で複数種の粒径
を有する粒状物を、各粒状物が隣接する程度の密度で目
地部(2)と凸部面(3)に敷き詰めて固定し砂地層
(5)とする。更に、その上面に上塗り層(6)を設け
て、前記粒状物を固定する。粒状物の粒径差により粗い
多孔質な面を形成する。そして、異なる色調のレンガを
表現するために、凸部面を選択的に複数色の異なる色調
に塗装して部分着色層(7)を形成する。又、素孔を表
現するために黒色などの暗い色をスピンコータを用いて
スポット状に塗布して素孔部(8)を形成し、更に最上
面にクリヤーを塗装して保護層(9)を設ける。
Description
を化粧面とするレンガ調の窯業系化粧板に関するもので
ある。
ものであり形状は長方形である。レンガをセメントなど
の結合材を用いて積み上げ建造物とする施工方法は歴史
も古く、表面が風化されるとより多孔質の表面性状が特
有のものとなる。本来レンガは素焼きに近いものである
から、生産された時点で水分の抜け道が多孔質として形
成されたものであるが、長年の風雪に耐えたレンガの風
合いは、多孔質部が変形して人に心のやすらぎを与える
独特の形状と色調を醸し出している。しかしながらレン
ガには自ずと圧縮耐力に限界があり、近年ではコンクリ
ートで建築物の駆体を建造し、薄いレンガをタイルとし
て貼着することでレンガを積み上げたようなイメージと
することが一般的である。
メージがデザインとして好評なことから建築用の板或い
はシートに印刷や転写による手法で化粧したものが多く
見られる。建築用板材として急速に重要の増加したもの
に窯業系サイディングがある。このサイディングは表面
にエンボス加工が自由に行えることから石目調、レンガ
調、抽象柄模様など起伏に富んだデザインを施したもの
が提供されている。特にレンガ調のものにおいては、目
地の形状が一つのアクセントになることから、目地をあ
らかじめサイディングの製造工程で成形したものと、後
行程で機械加工により形成するものとがある。成形され
る目地は形状に変化があるが浅くなる傾向があり、機械
加工によるものは画一的であるが深い溝が得られる。
グは、板材としてはセメント色の強いもので意匠的には
価値の乏しいものであるが、塗装や印刷による化粧が施
されることで意匠性の高い建築用の板材となる。レンガ
調と云っても正確にはレンガ積み調の化粧板が一般的で
あり、意匠的には石目調やレンガ調など自然の素材の表
面を模倣することが塗装技術で行われていて、自然な感
触を具現するために天然の砂が散布された例がある。ま
た印刷技術を用いてレンガの多孔質な形状を視覚的に再
現することも行われている。しかしながら、いずれも視
覚的或いは感触的な面で再現しているものでレンガの多
孔質形状を立体的に表現しているものではない。
題は、レンガ調の窯業系化粧板において、レンガの粗い
多孔質な形状を立体的に表現する手法による化粧板を提
供することである。
分子素材のほぼ球状で複数種の粒径を有する粒状物を、
目地部を構成したサイディング材の表面全体に前記の粒
状物が隣接する程度の密度で敷き詰めて固定し、前記粒
状物の粒径差により微細な凹凸面を形成し、粗い多孔質
な面を形成する。
数種の色調に着色し粘土質の焼き物であるような感触を
得るようにする。色の種類としては茶、灰、赤、黒、白
系統などが好ましい。粒径の異なる粒状物を混在させる
が、粒径毎に異なる色を選択してもよい。粒径は0.1
mm〜1mmのものが好ましくほぼ球状のものを採用す
ることで素材が風化した感触が得られると共に、手触り
が滑らかで施工後肌にやさしい壁材となる。
凸部面、即ちレンガを想定する箇所を複数種の異なる色
調に着色する。本来レンガは粘土の種類や窯の温度によ
り色相が変化しこれらを組み合わせて積み上げることが
一般的であり意匠性も高いので一枚のサイディングに二
種類以上の色調を構成することで意匠性の高い化粧板が
得られる。目地部より高い面を異なる色調に着色する場
合、粒状物を固定するための下地塗料層を着色層とする
かトップコートに着色クリヤー層を用いる。
又は素孔を表現するために、着色塗料をまばらに散布塗
布する。散布塗布する手段としては、回転する円盤に塗
料を滴下して遠心力で粒状に塗料を飛ばすことにより達
成される。不純物を表現するには白や黄土色が、素孔に
対しては黒や灰色が効果的である。またこのようにスポ
ット的に塗布されるそれぞれの面積は大きいものから小
さいものまで多様でありその形状も一定とは成らない。
凸部面と同様に粒状物が隣接する程度の密度で敷き詰め
てセメントのざらざらした風合いの粗い面を表現する。
する。
る。図1において、レンガを積み上げた様な形状に溝を
ルータにより加工して目地部2となし目地部に対して高
い凸部面3を形成したサイディング材1を得る。このサ
イディング材1及び後述する各塗料層の断面を図2
(a)とその一部を拡大して同図(b)に示す。サイデ
ィング材1の表面に、粘度をカップ粘度計(NK#2)
を用いて20秒に調整した、チャコールグレー色のアク
リルウレタンエナメル(トアウレタン#500エナメ
ル)をレシプロスプレーで120g/m2の割合で塗布
して下塗り層4を形成する。次に、下塗り層4の塗料が
乾かないうちに、ほぼ球形の粒状物である粒径0.1〜
1mmの砂(着色の比率が黄・白・茶を1:1:1に配
合)を300g/m2の割合で目地部2と凸部面3の全
面に各砂が隣接する程度の密度に散布して砂地層5とす
る。そして80℃で5分間熱風乾燥し下塗り層4を硬化
させて砂地層5を固定する。その後、凸部面3に固定さ
れている砂地層5の上面に、硬度が40度のスポンジロ
ールを用いて、粘度がカップ粘度計(NK#2)を用い
て60秒に調整されたベージュ色のアクリルウレタンエ
ナメル(トアウレタン#500エナメル)を33g/m
2の塗布量で2回塗布し、更に砂地層5の砂が散乱しな
いようにして凸部面3全体を塗料で覆って上塗り層6を
形成する。この様に下塗り層と上塗り層の間に凸部面の
砂は確実に固定される。この塗料を乾燥した後、凸部面
を更に部分塗装機で選択的に異なる2色に塗装し、部分
着色層7を形成する。
成後、黒色のアクリルウレタン塗料をスピンコータにて
スポット状に塗布して素孔部8を形成する。素孔部8は
孔を偽装するもので実質的に孔を構成しているのではな
いが、色相を2色以上にすると更に自然な外観を示すこ
とができる。乾燥後、全面をクリヤー塗装して保護層9
を形成する。かくして異なる色調のレンガをランダムに
積み上げたような形状の化粧板10が得られる。
れるレンガ調の化粧板は、ほぼ球形の粒状物を目地部と
凸部面に用いているので、粒径の差に基づく微細な凹凸
形状を呈し粗い多孔質の感触が得られる。又、レンガを
タイル仕様に構成したものを建築物の壁面に貼着したも
のとほぼ同様の意匠性を有すると共に、タイルの貼着部
を有していないのでタイルが脱落する危険性が無い。更
に、手触りが滑らかであり腕や身体が接触しても擦り傷
が生じない肌にやさしい壁材となる。そして、粒状物を
塗料により固定した後、転写印刷などにより更にきめの
細かい意匠を施すことにより風化した古レンガの持ち味
を加味した化粧板とすることができる。
る。
はその一部の拡大図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 無機或いは高分子素材のほぼ球状で複数
種の粒径を有する粒状物を、目地部を構成したサイディ
ング材の表面全体に粒状物が隣接する程度の密度で敷き
詰めて固定し、前記粒状物の粒径差により粗い多孔質な
面を形成したことを特徴とするレンガ調の窯業系化粧
板。 - 【請求項2】 粒状物が複数種の色調を有して成る請求
項1に記載のレンガ調の窯業系化粧板。 - 【請求項3】 目地部で囲まれた目地部より高い面が複
数種の異なる色調に着色された請求項1又は2に記載の
レンガ調の窯業系化粧板。 - 【請求項4】 レンガ自体の材料に含まれる不純物又は
素孔を表現するための着色塗料がまばらに散布された請
求項1〜3のいずれか1項に記載のレンガ調の窯業系化
粧板。 - 【請求項5】 目地部の色調が1種の色調で着色された
請求項1〜4のいずれか1項に記載のレンガ調の窯業系
化粧板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22926198A JP4270605B2 (ja) | 1998-07-09 | 1998-07-09 | レンガ調の窯業系化粧板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22926198A JP4270605B2 (ja) | 1998-07-09 | 1998-07-09 | レンガ調の窯業系化粧板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000026175A true JP2000026175A (ja) | 2000-01-25 |
JP4270605B2 JP4270605B2 (ja) | 2009-06-03 |
Family
ID=16889350
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22926198A Expired - Fee Related JP4270605B2 (ja) | 1998-07-09 | 1998-07-09 | レンガ調の窯業系化粧板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4270605B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010064939A (ja) * | 2008-09-12 | 2010-03-25 | Nichiha Corp | 無機質系化粧建築板およびその製造方法 |
KR101612493B1 (ko) * | 2015-09-02 | 2016-04-14 | 주식회사 코리아카운터탑 | 천연 질감 콘크리트 블록 및 그 제조방법 |
-
1998
- 1998-07-09 JP JP22926198A patent/JP4270605B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|---|---|---|
JP2010064939A (ja) * | 2008-09-12 | 2010-03-25 | Nichiha Corp | 無機質系化粧建築板およびその製造方法 |
KR101612493B1 (ko) * | 2015-09-02 | 2016-04-14 | 주식회사 코리아카운터탑 | 천연 질감 콘크리트 블록 및 그 제조방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4270605B2 (ja) | 2009-06-03 |
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