JP2000025974A - 原稿自動搬送装置用コンベヤベルト - Google Patents

原稿自動搬送装置用コンベヤベルト

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JP2000025974A
JP2000025974A JP19871298A JP19871298A JP2000025974A JP 2000025974 A JP2000025974 A JP 2000025974A JP 19871298 A JP19871298 A JP 19871298A JP 19871298 A JP19871298 A JP 19871298A JP 2000025974 A JP2000025974 A JP 2000025974A
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fiber
conductive
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belt
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Akimitsu Sato
昭光 佐藤
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Bando Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電性に富みコンベヤベルト走行時に発生する
静電気を逃がして帯電を防止でき、また屈曲性が損なわ
れず、ベルト送りローラ等にフィットし、耐摩耗性に優
れ、長期にわたり安定して使用できる原稿自動搬送装置
用コンベヤベルトを提供する。 【解決手段】 コンベヤベルト1は心体帆布2上にポリ
ウレタンカバー3を積層した二層構造からなり、その心
体帆布2には、3本の単繊維(モノフィラメント)の導
電性ナイロン繊維5からなる25デニールの導電性撚糸
をポリエステル繊維の撚糸とともに経糸2aに使用し、
全てポリエステル繊維の撚糸からなる緯糸2bとともに
織り込んでいる。導電性ナイロン繊維5は、断面円形の
モノフィラメントからなるナイロン(N−6)繊維5
を、中心に向けて角度α(たとえば約20°)の断面ク
サビ形にかつ繊維軸方向に沿って切り込み部5aを連続
して形成し、この切り込み部5a内にブラックカーボン
含有層5bを充填し、円周面の一部からブラックカーボ
ン含有層5bを露出させた構造からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複写機やファク
シミリなどにおいて原稿をコンタクトガラスなどの読み
取り面に自動的に搬送するとともに、読み取り作業後に
自動的に排出するための原稿自動搬送装置(ドキュメン
トフィーダ)に使用される、導電性を具備したコンベヤ
ベルトに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のコンベヤベルトのうち帯電防止
策が施されていないベルトでは、ベルトを駆動するため
のローラに接触したり離れたりスリップしたりする動作
を繰り返すので、静電気が発生してコンベヤベルト内部
に電荷が滞留する。とくに、低温で乾燥した時には、帯
電圧が著しく高くなるため、原稿シートがコンベヤベル
トに付着したり、コンタクトガラス面の所定位置へ搬送
できなかったり、読み取り後に排出できなかったりして
いる。
【0003】先行技術に、たとえば実開平5−6411
3号公報に記載のものがある。これは、炭素繊維は非常
にもろく、屈曲性が劣っているという欠点をもつので、
非導電性繊維を炭素繊維に絡ませることにより、その欠
点をカバーするもので、一例として、炭素繊維からなる
コアモノフィラメントのコア糸の周囲に、ポリエステル
のマルチフィラメントの外周糸を螺旋状に巻き付けた構
成が示されている。
【0004】その他に、特開昭61−12551号公報
に記載のものがある。これは、布地などの芯材に銅粉な
どの導電性部材を混入したゴム質材をコーティングして
形成した芯材導電層の少なくとも原稿搬送面側をウレタ
ン、ポリクロロプレンなどの白色のゴム質で覆って表皮
層を形成したところの原稿搬送用コンベヤベルトが示さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た公報に記載の従来のコンベヤベルトには、次のような
改良すべき点がある。
【0006】 前者は全てに炭素繊維の撚糸を使用す
る場合に、仮にポリエステル繊維の芯材の周囲に炭素繊
維を螺旋状に巻き付けてなる場合でも、屈曲性が劣るの
で、小径ローラとの接触性が悪い。いいかえれば、炭素
繊維が非常にもろく、屈曲性が劣っている欠点をカバー
するために、非導電性繊維を絡ませることによって導電
性繊維部分中心部の摩耗や切断現象を抑止しているが、
そのようにすると構造が非常に複雑になって製造が困難
になる。
【0007】 後者は布地などの芯材に銅粉などの導
電性部材を混入したゴム質材をコーティングして形成し
た芯材導電層を備えており、屈曲性については問題がな
いとしても、芯材導電層がベルト送りローラと常時接触
しているために、ゴム質材が摩耗し、混入されている銅
粉が剥がれて落下してローラに傷を付けたりするという
おそれがある。
【0008】この発明は上述の点に鑑みなされたもの
で、導電性に富みコンベヤベルト走行時に発生する静電
気を逃がして帯電を防止でき、また屈曲性が損なわれ
ず、ベルト送りローラ等にフィットし、また耐摩耗性に
優れ長期にわたり安定して使用できる原稿自動搬送装置
用コンベヤベルトを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明に係るコンベヤベルトは、単合成繊維の断面
円形の中心に向け断面クサビ形にかつ軸方向に沿って連
続する切り込み部を形成し、この切り込み部に炭素粒子
(導電カーボンブラック)を蒸着等により充填してなる
導電性合成繊維を一部に含む撚糸からなる経糸を、別の
合成繊維の撚糸からなる緯糸とともに織り込んで構成し
た心体帆布上にポリウレタンカバーを積層してなる、原
稿自動搬送装置に使用されるコンベヤベルトであって、
前記導電性合成繊維を一部に含む経糸が、前記原稿自動
搬送装置のベルト送り用ローラに接触するように前記心
体帆布を裏面にして複数のローラ間に巻掛けている。
【0010】請求項2記載のように、ナイロン単繊維
(モノフィラメント)の断面円形の中心に向け断面クサ
ビ形にかつ軸方向に沿って連続する切り込み部を形成
し、この切り込み部に炭素粒子(導電カーボンブラッ
ク)を蒸着等により充填してなる導電性ナイロン繊維を
一部に含む撚糸からなる経糸を、ポリエステル繊維の撚
糸からなる緯糸とともに織り込んで構成した心体帆布上
にポリウレタンカバーを積層してなる、原稿自動搬送装
置に使用されるコンベヤベルトであって、前記導電性ナ
イロン繊維を一部に含む経糸が、前記原稿自動搬送装置
のベルト送り用ローラに接触するように前記心体帆布を
裏面にして複数のローラ間に巻掛けることができる。
【0011】上記の構成を有する請求項1又は請求項2
記載のコンベヤベルトによれば、合成繊維、とくにポリ
エステル繊維(請求項2の場合)を芯材の緯糸として経
糸の繊維軸方向に沿って連続する炭素粒子層を設けた導
電性合成繊維(請求項2ではナイロン繊維)を使用して
いるので、コンベヤベルトの走行時に仮に静電気が発生
しても、ベルト裏面の導電性合成繊維と常に接触するロ
ーラを介して複写機などのフレームなどへ静電気が逃げ
るので、静電気が帯電することによる障害、たとえば放
電雑音やスパーク放電などが未然に防止される。導電性
合成繊維は、図3に示すように断面円形の一部にクサビ
形(通常は10〜30°程度の角度)に充填された炭素
粒子(導電カーボンブラック)層を繊維軸方向に連続し
て円周面の一部から露出させた状態で備えており、これ
がベルト送りローラに常に接触しているので、導電性が
維持される。
【0012】しかも、炭素粒子(導電カーボンブラッ
ク)層が単繊維状の合成繊維の一部に一体に組み込まれ
ているので、炭素繊維は一般的に硬くて非常にもろく、
屈曲性が劣っているが、そのような欠点をもつ導電性カ
ーボンブラック層が大部分を占める合成繊維(ナイロン
繊維)によって支持されることにより、導電性合成繊維
全体は屈曲性に富み、外径の小さなローラ等と接触し円
弧状に鋭く屈曲させられるとともに、炭素粒子(導電カ
ーボンブラック)層が合成繊維(ナイロン繊維)によっ
て円周方向に囲まれ、円周方向の一部からのみ露出する
うえに、たとえば平織状に緯糸と交差しかつ炭素粒子層
を備えない繊維が両側に平行に並ぶように織成されるこ
とにより、炭素粒子層が完全には表面には浮き出さず、
ある程度覆われた状態になるから、耐摩耗性および耐摩
擦性に対しても優れており、安定して長期間使用でき
る。また、構造的には単純で普通の織布と大差がないの
で、製造コストも安く、大量生産が可能である。
【0013】請求項2記載のコンベヤベルトによれば、
とくにベルト走行時に静電気が発生してもその静電気は
ベルトの心体帆布中の導電性ナイロン繊維としての繊維
方向に連続して露出する炭素含有層を通し、原稿自動搬
送装置などの機体へベルト送りローラを介して流れて空
気中に放電される。この結果、コンベヤベルトには電圧
がほとんど帯電されず、したがって、原稿シートがベル
トに貼り付くことがなく、また、原稿シートは表面のポ
リウレタンカバーに接して搬送されるため、心体帆布に
比べて摩擦係数の高いポリウレタンカバー面により確実
に搬送され、そのうえポリウレタンカバー面は原稿シー
トの汚れ等が付着しても簡単に拭き取ることができる。
さらに、導電性ナイロン繊維は金属繊維に比べて耐摩耗
性および屈曲性に優れているから、長期にわたりベルト
走行時の帯電防止作用を発揮するとともに、磁界を乱す
ことがないため、電子制御機器を組み込んだ装置に好適
である。
【0014】請求項3に記載のように、前記導電性ナイ
ロン繊維又は前記導電性合成繊維を撚り込んだ複数本の
撚糸を、前記コンベヤベルトの走行方向に沿って連続し
かつ前記心体帆布の幅方向において等間隔に織り込むこ
とができる。
【0015】請求項3記載のコンベヤベルトによれば、
導電性ナイロン繊維又は導電性合成繊維を撚り込んだ複
数本の撚糸が幅方向に等間隔にかつコンベヤベルトの走
行方向に沿って連続して配置され、導電性ナイロン繊維
又は導電性合成繊維ベルトのどれかが送りローラに常に
接触して回走されるので、静電気が発生することがあっ
てもローラを介して機体等を通して放電されるから、静
電気が帯電することが確実に防止される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る原稿自動搬
送装置用コンベヤベルトの実施の形態を図面に基づいて
説明する。
【0017】本例のコンベヤベルト1は、ファクシミリ
や複写機に使用される原稿自動搬送装置用コンベヤベル
トで、図1に示すようにエンドレス状ベルトからなり、
心体帆布2と白色のポリウレタンカバー層3の二層構造
からなり、ポリウレタンカバー層3は心体帆布2上にコ
ーティングされている。通常、図のように間隔を設けて
配置された一対のローラ4・4に心体帆布2を裏面にし
て掛け渡され、ローラ4・4の一方の駆動用ローラ4の
回転によりコンベヤベルト1が回走される。なお、図中
の符号6はコンタクトガラス、符号Aは原稿シートであ
る。
【0018】図2に示すように、コンベヤベルト1は上
記のとおり心体帆布2上にポリウレタンカバー3を積層
した二層構造からなり、心体帆布2には、3本の単繊維
(モノフィラメント)の導電性ナイロン繊維5からなる
25デニールの導電性撚糸をポリエステル繊維の撚糸と
ともに経糸2aに使用し、全てポリエステル繊維の撚糸
からなる緯糸2bとともに織り込んでいる。具体的に
は、本例では、ポリエステル繊維からなる撚糸の40本
に対し導電性ナイロン繊維5の撚糸を1本の割合で経糸
2aとして使用する。そして、導電性ナイロン繊維5入
りの経糸2aは、全てポリエステル繊維の撚糸からなる
経糸2aの4本に1本の割合で使用し、それらを緯糸2
bと織り込むことによって本例では平織の心体帆布2を
構成している。
【0019】導電性ナイロン繊維5は、図3のように断
面円形のモノフィラメントからなるナイロン(N−6)
繊維5を、中心に向けて角度α(たとえば約20°)の
断面クサビ形にかつ繊維軸方向に沿って切り込み部5a
を連続して形成し、この切り込み部5a内にブラックカ
ーボン含有層5bを充填し、円周面の一部からブラック
カーボン含有層5bを露出させた構造からなる。3本の
導電性ナイロン繊維5からなる導電性撚糸の固有電気抵
抗値:1.8×108 Ω/cm,強力:55g,伸度:
42%である。このように伸度が大きいので、屈曲性に
富み、伸びに対して分断されにくいという性質がある。
なお、導電性ナイロン繊維5の導電性撚糸とポリエステ
ル繊維の撚糸からなる導電性撚糸は、心体帆布2の裏面
を正面から見ると、図4に示すように幅方向に3mm前
後の間隔でブラックカーボン含有層5bの影響で灰色の
筋がベルト走行方向に連続して現れている。
【0020】上記のようにして本実施例のコンベヤベル
ト1が構成されるが、このコンベヤベルト1を従来の一
般的な原稿搬送装置用コンベヤベルトと下記の使用条件
下で比較したところ、次のような効果上の差異が生じ
た。
【0021】ベルト周長;1044±2mm,ベルト
幅;308±0.5mm,ベルト厚;0.48mm(本
体),0.58mm(ジョイント部) 室温;23℃,湿度;55%,表面電気抵抗は100V
×60秒,帯電圧半減期10kV×60秒 本例のコンベヤベルト 従来のコンベヤベルト 走行帯電圧 10〜25V 500〜1000V 表面電気抵抗 2.7×109Ω/cm 7.6×109Ω/cm 帯電圧半減期 0.05秒 0.1秒 原稿シートの貼り付き 送り速度を変更(400mm/秒〜1500mm/秒)した場合 貼り付き無し 貼り付き有り 上記の結果から認められるように、本例のコンベヤベル
ト1は帯電防止効果が高く、原稿シート送り速度(ベル
ト走行速度)を1500mm/秒程度まで上げても、原稿シー
トAがコンベヤベルト1の表面に付着することがない。
これは、コンベヤベルト1の裏面の心体帆布2の走行方
向に沿って配置されている導電性ナイロン繊維入り経糸
2aがローラ4・4に常に接触した状態で、コンベヤベ
ルト1が走行するため、静電気が発生しても、導電性に
優れたコンベヤベルト1中の幅方向に等間隔に配置され
た多数本の導電性ナイロン繊維5を含む導電性撚糸を介
してローラ4・4に流れ、そこから機体を通じて放電
し、コンベヤベルト1の帯電圧が上がらないからであ
る。
【0022】上記に本発明のコンベヤベルトの一実施例
について説明したが、下記のように実施することができ
る。
【0023】1) 導電性ナイロン繊維5の代わりに、モ
ノフィラメントのポリエステル繊維に同様な断面クサビ
形の切り欠き部を設け、そこに炭素粒子を蒸着して充填
したり、ブラックカーボンをポリエステル粒子と溶融し
て混合したものを充填したりしてもよい。
【0024】2) 導電性ナイロン繊維5以外の経糸2a
をナイロン繊維の撚糸で構成してもよく、緯糸2bもナ
イロン繊維の撚糸で構成してもよい。
【0025】3) 導電性合成繊維の経糸2aの織り込み
割合は、2〜12本に1本でもよく、また帯電防止効果
を高めるために、全ての経糸2aを導電性合成繊維の撚
糸にすることができる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明に係る原稿自動搬送装置用コンベヤベルトには、
次のような優れた効果がある。
【0027】(1) 請求項1および請求項2に係る発明
は、コンベヤベルト走行時に静電気が発生してもその静
電気はコンベヤベルトの心体帆布中の導電性合成繊維を
通して原稿自動搬送装置などの機体へ流れて空気中に放
電されるので、コンベヤベルトには電圧がほとんど帯電
されず、原稿シートがコンベヤベルトに貼り付くことが
ない。また、導電性合成繊維が金属繊維に比べて耐摩耗
性および屈曲性に優れているから、長期にわたりコンベ
ヤベルト走行時の帯電防止効果が発揮される。さらに、
原稿シートが表面の心体帆布に比べて摩擦係数の高いポ
リウレタンカバーに接して確実に搬送される。一般的に
硬くて非常にもろく、屈曲性が劣るというような欠点を
もつ導電性カーボンブラック層が円周方向の一部に存在
し、大部分を占める合成繊維(ナイロン繊維)によって
支持されることにより、導電性合成繊維全体は屈曲性に
富み、外径の小さなローラ等と接触し円弧状に鋭く屈曲
させられるとともに、炭素粒子(導電カーボンブラッ
ク)層が合成繊維(ナイロン繊維)によって円周方向に
囲まれ、円周方向の一部からのみ露出するうえに、たと
えば平織状に緯糸と交差しかつ炭素粒子層を備えない繊
維が両側に平行に並ぶように織成されるから、炭素粒子
層が完全には表面には浮き出さず、ある程度覆われた状
態になるから、耐摩耗性および耐摩擦性に対しても優れ
ており、安定して長期間使用できる。
【0028】(2) 上記(1) に記載の効果に加えて、コン
ベヤベルトには電圧がほとんど帯電されず、このために
原稿シートがベルトに貼り付くことがなく、また原稿シ
ートは表面のポリウレタンカバーに接して搬送されるた
め、心体帆布に比べて摩擦係数の高いポリウレタンカバ
ー面により確実に搬送され、そのうえポリウレタンカバ
ー面は原稿シートの汚れ等が付着しても簡単に拭き取る
ことができるうえに、導電性ナイロン繊維は金属繊維に
比べて耐摩耗性および屈曲性に優れているから、長期に
わたりベルト走行時の帯電防止作用を発揮するととも
に、磁界を乱すことがないため、電子制御機器を組み込
んだ装置に好適であるという効果がある。
【0029】(3) 請求項3記載の発明では、導電性ナイ
ロン繊維又は導電性合成繊維を撚り込んだ複数本の撚糸
が幅方向に等間隔にかつコンベヤベルトの走行方向に沿
って連続して配置され、ベルト送りローラに接触して回
走されるので、仮に静電気が発生することがあってもロ
ーラを介して機体等を通して即座に放電されるから、静
電気の帯電が確実に防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るコンベヤベルトを原稿自
動搬送装置のローラ間に巻掛けた状態を概略的に示す斜
視図である。
【図2】図1のコンベヤベルトの一部を拡大して示す側
方縦断面図である。
【図3】導電性ナイロン繊維5の一部を拡大して示すと
ころの一部を断面で現した斜視図である。
【図4】本発明の実施例に係るコンベヤベルトの心体帆
布の一部を拡大して示す正面図と、その一部をさらに拡
大した部分拡大正面図である。
【符号の説明】
1 コンベヤベルト 2 心体帆布 2a 経糸 2b 緯糸 3 ポリウレタンカバー層 4 ローラ 5 導電性ナイロン繊維 5a 切り込み部 5b ブラックカーボン含有層 6 コンタクトガラス A 原稿シート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単合成繊維の断面円形の中心に向け断面
    クサビ形にかつ軸方向に沿って連続する切り込み部を形
    成し、この切り込み部に炭素粒子を蒸着等により充填し
    てなる導電性合成繊維を一部に含む撚糸からなる経糸
    を、別の合成繊維の撚糸からなる緯糸とともに織り込ん
    で構成した心体帆布上にポリウレタンカバーを積層して
    なる、原稿自動搬送装置に使用されるコンベヤベルトで
    あって、前記導電性合成繊維を一部に含む経糸が、前記
    原稿自動搬送装置のベルト送り用ローラに接触するよう
    に前記心体帆布を裏面にして複数のローラ間に巻掛けた
    ことを特徴とする原稿自動搬送装置用コンベヤベルト。
  2. 【請求項2】 ナイロン単繊維の断面円形の中心に向け
    断面クサビ形にかつ軸方向に沿って連続する切り込み部
    を形成し、この切り込み部に炭素粒子を蒸着等により充
    填してなる導電性ナイロン繊維を一部に含む撚糸からな
    る経糸を、ポリエステル繊維の撚糸からなる緯糸ととも
    に織り込んで構成した心体帆布上にポリウレタンカバー
    を積層してなる、原稿自動搬送装置に使用されるコンベ
    ヤベルトであって、 前記導電性ナイロン繊維を一部に含む経糸が、前記原稿
    自動搬送装置のベルト送り用ローラに接触するように前
    記心体帆布を裏面にして複数のローラ間に巻掛けたこと
    を特徴とする原稿自動搬送装置用コンベヤベルト。
  3. 【請求項3】 前記導電性ナイロン繊維又は前記導電性
    合成繊維を撚り込んだ複数本の撚糸を、前記コンベヤベ
    ルトの走行方向に沿って連続しかつ前記心体帆布の幅方
    向において等間隔に織り込んだ請求項1又は2記載の原
    稿自動搬送装置用コンベヤベルト。
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