JP2612143B2 - 搬送用ベルト - Google Patents

搬送用ベルト

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JP2612143B2
JP2612143B2 JP5192122A JP19212293A JP2612143B2 JP 2612143 B2 JP2612143 B2 JP 2612143B2 JP 5192122 A JP5192122 A JP 5192122A JP 19212293 A JP19212293 A JP 19212293A JP 2612143 B2 JP2612143 B2 JP 2612143B2
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之衛 内村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、帯電防止効果を有する
搬送用ベルトの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、帯電防止効果を有する搬送用
ベルトとして、織物からなる心体とゴム層との間にカー
ボンブラック等の粉末状導電材からなる中間層を介装さ
ものや、カーボンブラック等の粉末状導電材を含有
するペーストを心体に含浸させたものが知られており、
これらの搬送用ベルトは、作製容易であることから一般
によく用いられている。
【0003】また、心体を構成する織物の経糸又は緯糸
に導電性繊維を用いた搬送用ベルトも知られている(例
えば特開昭55−40898号公報、実開昭57−20
5434号公報、実開昭64−14943号公報及び実
公平2−25769号公報等参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、搬送物が例
えば食品である場合、該食品中に異物としての針、釘お
よびピン等の金属片が混入していると人体に危害を及ぼ
すことから、これらの金属片は微細なものも検出する必
要がある。そして、このような金属片を検出する場合、
ベルト上方に金属検出器を配置して搬送中の食品中に異
物としての金属片が混入されていることを上記金属検出
器で検出管理することが一般によく行われている。
【0005】しかし、この場合において、搬送用ベルト
として、カーボンブラック等の粉末状導電材からなる中
間層を介装させたものを用いると、金属検出器が上記中
間層に反応して金属片を検出することができず、使用不
可能になる。
【0006】また、カーボンブラック等の粉末状導電材
を含有するペーストを心体に含浸させた搬送ベルトで
は、上記粉末状導電材をベルト全面に亘って均一に分布
させることが難しいことから、分布密度の濃いところで
は金属検出器が反応してしまい、微細な金属片を精度良
く検出することができなくなる。
【0007】一方、導電性繊維を用いた搬送用ベルトに
おいても、カーボンブラック等の粉末状導電材からなる
中間層を介装させたものと同様に、金属検出器が上記導
電性繊維に反応して金属片を検出することができず、使
用不可能である。
【0008】さりとて、粉末状導電材や導電性繊維の量
を少なくして金属検出器が反応しないようにすると、今
度は帯電防止効果を十分に発揮させることができなくな
る。
【0009】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、心材を構成する織物の
ベルト長手方向に延びる糸の構造を改良することによ
り、金属検出器が反応しない程度に導電性を付与し、し
かも帯電を確実に防止せんとすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、織物を心体として用いた搬送用ベルトを
対象とし、次のような解決手段を講じた。
【0011】すなわち、本発明の第1の解決手段は、上
記織物を構成するベルト長手方向に延びる糸のうち所定
本数置きの糸導電糸をその一部を露出した状態で
本体をスパイラル状に取り巻くように該糸本体に埋設し
て構成する。一方、上記織物を構成するベルト幅方向に
延びる糸には導電糸を用いない。さらに、上記心体を上
記両糸の交織により袋織りして構成したことを特徴とす
る。
【0012】本発明の第2の解決手段は、第1の解決手
段において、導電糸をカーボンブラック等の粉末状導電
材で構成し、ナイロン糸からなる糸本体に形成されたベ
ルト長手方向に延びる凹条溝に上記粉末状導電材の一部
を露出した状態で埋設したことを特徴とする
【0013】
【作用】上記の構成により、本発明の第1の解決手段で
は、織物(心体)を構成するベルト長手方向に延びる糸
のうち所定本数置きの糸にのみ導電糸が用いられ、しか
も該導電糸はその一部を露出した状態で糸本体に埋設さ
れていることから、金属検出器が検出する導電領域(導
電糸の露出部分)が単に導電性繊維で糸自体を構成した
場合に比べて大幅に少なくなり、しかも上記導電領域は
ベルト幅方向に連続することなく複数箇所で分断されて
ベルト全面に亘って均一に分布することとなり、よって
金属検出器が反応しない程度に導電性が付与されるとと
もに、帯電が確実に防止される。
【0014】さらに、導電糸が糸本体にスパイラル状に
取り巻かれていることから、心体を上方から見れば導電
糸がベルト長手方向に所定間隔をあけて分断された状態
となり、導電領域がベルト長手方向にも連続することな
く複数箇所で分断されて金属検出器が導電領域に反応し
難くなり、搬送物の誤検出がきわめて少なくなる。
【0015】本発明の第2の解決手段では、カーボンブ
ラック等の粉末状導電材からなる導電糸が、ナイロン糸
からなる糸本体の凹条溝に粉末状導電材の一部を露出し
た状態で埋設されていることから、ナイロン糸の本来的
に有する非常に柔軟な特性によって、伸びがなく屈曲に
対して非常に脆いカーボン糸の性質が補われ、カーボン
ブラック等の粉末状導電材からなる導電糸が埋設されて
なる糸に十分に柔軟性が付与される
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0017】図1は本発明の実施例に係る搬送用ベルト
としての平ベルトAを示す。該平ベルトAは織物からな
る心体1を備えてなり、該心体1の表面には搬送物を支
持する表ゴム層2が設けられているとともに、心体1の
裏面にはプーリと接触する裏ゴム層3が設けられてい
る。この表ゴム層2および裏ゴム層3は、例えばウレタ
ンゴムをドクターブレードで上記心体1の表面側にコー
ティングして裏面側まで含浸させることにより形成され
る。
【0018】上記心体1は、織物を構成するベルト長手
方向に延びる緯糸4とベルト幅方向に延びる経糸5との
交織により袋織りされて構成されてなるものである。こ
の袋織りという織り方により、上記緯糸4は全体として
スパイラルに配向してループを形成せず、静電気を帯電
することなく逃がすことができるのである。
【0019】上記緯糸4はS撚りのものとZ撚りのもの
とが交互に配置され、本発明の特徴して、図2に示すよ
うに、導電糸6がこれらの緯糸4のうち所定間隔置きの
緯糸4に埋設されている。本実施例では3本置きに埋設
されているが、2本置きでもよく、これ以外の間隔であ
ってもよい。また、導電糸6が埋設される緯糸4はS撚
りのものかZ撚りのものかは問わない。
【0020】図3に示すように、上記導電糸6が埋設さ
れた緯糸4は、例えばカーボンブラック等の粉末状導電
材からなる導電糸6が、粉末状導電材の一部を露出した
状態で、6−ナイロン繊維のナイロン糸等からなる糸本
体7に形成されたベルト長手方向に延びる凹条溝7aに
一体的に埋設されて構成され、しかも上記導電糸6は糸
本体7をスパイラル状に取り巻くように該糸本体7の凹
条溝7aに埋設されている。なお、糸本体7および導電
糸6は上記のものに限らず、例えば糸本体7としては1
00d/2のポリエステル繊維等が用いられ、導電糸6
としては25dの銅繊維、カーボン繊維、ボロン繊維等
が用いられる。また、導電糸6が埋設された緯糸4は、
例えばカーボンブラック等の粉末状導電材をペースト状
にしてこのペースト状の粉末状導電材を糸本体7の凹条
溝7a内に擦り込むようにして埋設して構成してもよ
く、あるいは銅繊維等の金属糸を糸本体7の凹条溝7a
内に押し込むようにして埋設して構成してもよい。因み
に、糸本体7が6−ナイロン繊維、導電糸6がカーボン
繊維(25.7d)である場合の導電性は100Vで
5.7×108 Ω/cm2 、1000Vで6.4×108
Ω/cm2 であり、強度は2.2g/de、伸度は42.9
%であった。
【0021】一方、上記経糸5には導電糸6が用いられ
ておらず、その材質は上記緯糸4の糸本体7と同様にポ
リエステル繊維、6−ナイロン繊維等が用いられる。
【0022】このように、本実施例では、織物(心体
1)を構成するベルト長手方向に延びる緯糸4のうち所
定間隔置きの緯糸4にのみ導電糸6を用い、しかも該導
電糸6をその一部を露出した状態で糸本体7に埋設して
いることから、金属検出器が検出する導電領域(導電糸
6の露出部分)を単に導電性繊維で糸全体を構成した場
合に比べて大幅に少なくすることができ、しかも上記導
電領域をベルト全面に亘って均一に分布させることがで
き、これにより、金属検出器が反応しない程度に導電性
を付与することができるとともに、帯電を確実に防止す
ることができる。
【0023】さらに、カーボンブラック等の粉末状導電
材からなる導電糸6を、ナイロン糸からなる糸本体7の
凹条溝7aに粉末状導電材の一部を露出した状態で埋設
すれば、ナイロン糸の本来的に有する非常に柔軟な特性
によって、伸びがなく屈曲に対して非常に脆いカーボン
糸の性質を補うことができ、カーボンブラック等の粉末
状導電材からなる導電糸6が埋設されてなる緯糸4に十
分に柔軟性を持たせることができる。
【0024】また、上記実施例では、導電糸6により糸
本体7をスパイラル状に取り巻いていることから、心体
1を上方から見た場合に上記導電糸6をベルト長手方向
に所定間隔をあけて分断して、導電領域をベルト長手方
向に連続することなく複数箇所で分断して導電領域に
対する金属検出器の反応を起こり難くすることができ、
搬送物の誤検出をきわめて少なくすることができる
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る本
発明によれば、織物(心体)を構成するベルト長手方向
に延びる糸のうち所定本数置きの糸にのみ導電糸を用
い、しかも該導電糸をその一部を露出した状態で糸本体
該糸本体をスパイラル状に取り巻くように埋設したの
で、導電領域をベルト長手方向及びベルト幅方向に分断
して適度にかつベルト全面に亘って均一にすることがで
き、金属検出器が反応しない程度に導電性を付与して誤
検出をなくすことができるとともに、帯電を確実に防止
することができる。
【0026】請求項2に係る本発明によれば、カーボン
ブラック等の粉末状導電材からなる導電糸を、ナイロン
糸からなる糸本体の凹条溝に粉末状導電材の一部を露出
した状態で埋設したので、ナイロン糸の本来的に有する
非常に柔軟な特性によってカーボンブラック等の粉末状
導電材からなる導電糸が埋設されてなる糸に十分に柔軟
性を持たせることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】平ベルトの断面図である。
【図2】心体を構成する織物の拡大図である。
【図3】緯糸の断面図である。
【符号の説明】
1 心体(織物) 4 緯糸(ベルト長手方向に延びる糸) 5 経糸(ベルト幅方向に延びる糸) 6 導電糸 7 糸本体 7a 凹条溝 A 平ベルト(搬送用ベルト)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 織物を心体として用いた搬送用ベルトで
    あって、 上記織物を構成するベルト長手方向に延びる糸のうち所
    定本数置きの糸は、導電糸がその一部を露出した状態で
    糸本体をスパイラル状に取り巻くように該糸本体に埋設
    されて構成され、 一方、上記織物を構成するベルト幅方向に延びる糸には
    導電糸が用いられておらず、 上記心体は、上記両糸の交織により袋織りされて構成さ
    れていることを特徴とする搬送用ベルト。
  2. 【請求項2】 導電糸は、カーボンブラック等の粉末状
    導電材からなり、ナイロン糸からなる糸本体に形成され
    たベルト長手方向に延びる凹条溝に上記粉末状導電材の
    一部を露出した状態で埋設されていることを特徴とする
    請求項1記載の搬送用ベルト。
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