JP2000024350A - 刺繍データ作成装置及び刺繍データ作成プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

刺繍データ作成装置及び刺繍データ作成プログラムを記録した記録媒体

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JP2000024350A
JP2000024350A JP10192693A JP19269398A JP2000024350A JP 2000024350 A JP2000024350 A JP 2000024350A JP 10192693 A JP10192693 A JP 10192693A JP 19269398 A JP19269398 A JP 19269398A JP 2000024350 A JP2000024350 A JP 2000024350A
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Akihiro Wakayama
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 縫製装置の縫製可能エリアを越える大きさの
刺繍模様であっても、その刺繍模様を分割して刺繍する
ことができ、しかも、分割された刺繍模様の繋ぎ目が明
確になることを極力避けることができるようにする。 【構成】 刺繍データ作成処理が開始されると、まず、
刺繍模様の各部分模様の形状データが入力され(S
1)、前記形状データに基づいて単位刺繍領域が設定さ
れる(S2)。続いて、部分模様が各単位刺繍領域に分
配され、刺繍データが作成される(S4〜S8)。一
方、単位刺繍領域に分配できない部分模様は分割され、
単位刺繍領域毎に刺繍データが作成される(S9)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、刺繍模様の形状を
表す形状データに基づいて刺繍データを作成する刺繍デ
ータ作成装置及び刺繍データ作成プログラムを記録した
コンピュータ読取り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、工業用の刺繍ミシンにおいて
は、刺繍データに基づいて刺繍形成動作を実行するよう
に構成されており、前記刺繍データを刺繍模様の形状を
表す形状データに基づいて作成するための刺繍データ作
成装置が提供されている。前記刺繍データ作成装置は、
例えば、汎用のパーソナルコンピュータシステムに、イ
メージスキャナ装置、ハードディスク装置、キーボー
ド、CRTディスプレイ等を接続して構成されている。
前記刺繍データ作成装置においては、形状データは、例
えばハードディスクから読み込んだり、原画をイメージ
スキャナに読み取らせてできた画像データから抽出した
りすることにより得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記刺繍ミ
シンでは、刺繍枠に張り渡された布に対して刺繍形成動
作が実行される。従って、刺繍データに基づいて形成さ
れる刺繍模様の大きさが、前記刺繍枠内の所定の縫製可
能エリアを越える場合には、刺繍形成動作を実行するこ
とができない。そのため、従来は、前記縫製可能エリア
を越えるような大形の刺繍模様については、その形状デ
ータに基づいて刺繍データを作成できないように構成さ
れていた。
【0004】これに対して、大形の刺繍模様の場合は、
前記刺繍模様を縫製可能エリアに収まる大きさの模様に
分割し、その分割模様毎に対応する刺繍データを作成す
る方法が考えられる。この方法によれば、大形の刺繍模
様であっても刺繍することができる。しかしながら、こ
の方法では、分割模様毎に刺繍したとき、隣接する分割
模様の境界が明確に現れてしまい、刺繍の品質が低下す
る不具合が生じる。
【0005】このような不具合を解消するため、隣り合
う分割模様が一部重なるように刺繍模様を分割する方法
が考えられる。ところが、隣合う分割模様が一部重なる
ように刺繍すると、重なり部分に形成される刺繍模様の
縫目の数が、その他の部分の約2倍となる。そのため、
重なり部分の縫目が盛り上がり、分割模様同士の繋ぎ目
が明確となってしまう。また、上記方法の場合は、布に
縫目を形成した後、さらに、その縫目の上に縫目を形成
することになる。そのため、針折れが生じることも考え
られる。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、縫製装置の縫製可能エリアを越える大
きさの刺繍模様であっても、その刺繍模様を分割して刺
繍することができ、しかも、分割された刺繍模様の繋ぎ
目が明確になることを極力避けることができる刺繍デー
タ作成装置及び刺繍データ作成プログラムを記憶した記
憶媒体を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の刺繍
データ作成装置は、複数の部分模様からなる刺繍模様の
刺繍形成動作を縫製装置により実行させる際に必要な刺
繍データを、前記各部分模様の形状を表す形状データに
基づいて作成するものであって、前記刺繍模様が前記縫
製装置の有する所定の縫製可能エリアを越える大きさで
ある場合に、前記縫製可能エリアに対応した大きさを有
する複数の単位刺繍領域を、前記刺繍模様全体が含まれ
且つ隣り合う単位刺繍領域同士が部分的に重なるように
設定する単位刺繍領域設定手段と、前記複数の部分模様
のうち前記隣り合う単位刺繍領域のうちの一方に収まる
部分模様については前記一方の単位刺繍領域に属するも
のとして分配し、残りの部分模様のうち他方の単位刺繍
領域に収まる部分模様については前記他方の単位刺繍領
域に属するものとして分配する分配手段と、この分配手
段の分配に基づいて前記各単位刺繍領域ごとの刺繍デー
タを作成する刺繍データ作成手段とを具備することを特
徴とする。
【0008】上記構成によれば、縫製装置の縫製可能エ
リアを越える大形の刺繍模様であっても、その刺繍模様
に対して縫製可能エリアに対応する大きさの単位刺繍領
域を設定するように構成したので、単位刺繍領域毎の刺
繍データを作成することができる。そのため、大形の刺
繍模様であっても刺繍することができる。この場合、縫
製可能エリアに対応する大きさとは、縫製可能エリアを
越えない大きさを意味する。
【0009】ところで、例えば同じ糸色の刺繍糸で刺繍
される部分模様、或いは同じ縫い方で刺繍される部分模
様等が複数個集まって刺繍模様が構成されている場合が
ある。このような刺繍模様については、前記部分模様は
それぞれ独立して刺繍されるため、部分模様同士の境界
が明確となっても支障がない。そこで、刺繍模様に大し
て隣り合う単位刺繍領域が一部重なるように設定し、い
ずれかの単位刺繍領域に収まる部分模様については、途
中で分断せずにその単位刺繍領域に属するものとして分
配するように構成したので、刺繍模様を分割して刺繍し
た場合であっても、境界が目立つことを極力避けること
ができる。
【0010】また、本発明の請求項2の刺繍データ作成
装置は、刺繍模様の刺繍形成動作を縫製装置により実行
させる際に必要な刺繍データを、前記刺繍模様の形状を
表す形状データに基づいて作成するものであって、前記
刺繍模様が前記縫製装置の有する所定の縫製可能エリア
を越える大きさである場合に、前記縫製可能エリアに対
応した大きさを有する複数の単位刺繍領域を、前記刺繍
模様全体が含まれ且つ隣り合う単位刺繍領域同士が部分
的に重なるように設定する単位刺繍領域設定手段と、前
記刺繍模様のうち各単位刺繍領域内に含まれる部分につ
いて、前記隣り合う単位刺繍領域との重なり部分におい
てぼかし接続されるように、前記各単位刺繍領域ごとの
刺繍データを作成する刺繍データ作成手段とを具備する
ことを特徴とする。
【0011】上記構成によれば、刺繍模様に対して縫製
可能エリアに対応する大きさの単位刺繍領域を設定し、
その単位刺繍領域毎に刺繍データを作成することができ
るので、縫製可能エリアを越える大形の刺繍模様であっ
ても、その刺繍模様を分割して刺繍することができる。
しかも、刺繍模様を分割して刺繍しても、繋ぎ目が明確
にならないように刺繍することができる。
【0012】本発明の請求項3の刺繍データ作成プログ
ラムを記録した記録媒体は、複数の部分模様からなる刺
繍模様の刺繍形成動作を刺繍データに基づいて実行する
縫製装置のために、前記各部分模様の形状を表す形状デ
ータに基づいて刺繍データを作成するための刺繍データ
作成プログラムを記録したものであって、前記刺繍デー
タ作成プログラムは、前記刺繍模様が前記縫製装置の有
する所定の縫製可能エリアを越える大きさである場合
に、前記縫製可能エリアに対応した大きさを有する複数
の単位刺繍領域を、前記刺繍模様全体が含まれ且つ隣り
合う単位刺繍領域同士が部分的に重なるように設定し、
前記複数の部分模様のうち前記隣り合う単位刺繍領域の
うちの一方に収まる部分模様については前記一方の単位
刺繍領域に属するように分配すると共に、残りの部分模
様のうち他方の単位刺繍領域に収まる部分模様について
は他方の単位刺繍領域に属するように分配し、前記単位
刺繍領域ごとに刺繍データを作成することを特徴とす
る。
【0013】上記構成の記録媒体をコンピュータに読み
取らせて刺繍データ作成プログラムを実行することによ
り、刺繍模様に対して縫製可能エリアを越えない大きさ
の単位刺繍領域を設定し、その単位刺繍領域毎の刺繍デ
ータを作成することができるので、縫製装置の縫製可能
エリアを越える大形の刺繍模様であっても刺繍すること
ができる。しかも、いずれかの単位刺繍領域に収まる部
分模様については、途中で分断することなくいずれかの
単位刺繍領域に分配されるため、刺繍模様を分割して刺
繍した場合であっても、その境界が目立つことを極力避
けることができる。
【0014】本発明の請求項4の刺繍データ作成プログ
ラムを記録した記録媒体は、刺繍模様の刺繍形成動作を
刺繍データに基づいて実行する縫製装置のために、前記
刺繍模様の形状を表す形状データに基づいて刺繍データ
を作成するための刺繍データ作成プログラムを記録した
ものであって、前記刺繍データ作成プログラムは、前記
刺繍模様が前記縫製装置の有する所定の縫製可能エリア
を越える大きさである場合に、前記縫製可能エリアに対
応した大きさを有する複数の単位刺繍領域を、前記刺繍
模様全体が含まれ且つ隣り合う単位刺繍領域同士が部分
的に重なるように設定し、前記刺繍模様のうち各単位刺
繍領域内に含まれる部分について、前記隣り合う単位刺
繍領域との重なり部分においてぼかし接続されるよう
に、前記各単位刺繍領域ごとの刺繍データを作成するこ
とを特徴とする。
【0015】上記構成の記録媒体をコンピュータに読み
取らせて刺繍データ作成プログラムを実行することによ
り、刺繍模様に対して縫製可能エリアに対応する大きさ
の単位刺繍領域を設定し、その単位刺繍領域毎に刺繍デ
ータを作成することができるので、縫製可能エリアを越
える大形の刺繍模様であっても、その刺繍模様を分割し
て刺繍することができる。しかも、刺繍模様を分割して
刺繍しても、繋ぎ目が明確にならないように刺繍するこ
とができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の刺繍データ作成装
置及び記録媒体を具体化した一実施の形態について図面
を参照して説明する。
【0017】まず、図4は、刺繍データ作成装置1及び
この刺繍データ作成装置1によって作成された刺繍デー
タに基づいて刺繍形成動作を実行する縫製装置たる刺繍
ミシン2の構成を示している。この図4において、刺繍
データ作成装置1は、制御本体部3を主体として構成さ
れている。前記制御本体部3は、画像や図形、文字等を
表示するCRTディスプレイ4を備えている。また、前
記制御本体部3には、キーボード5、マウス6、フロッ
ピディスク装置7、ハードディスク装置8、CD−RO
M装置9、フラッシュメモリ装置10、イメージスキャ
ナ装置11が接続されている。
【0018】前記フロッピディスク装置7には、後述の
刺繍データ作成処理プログラム等の各種プログラム等が
記憶された記録媒体たるフロッピディスク7a(図5に
のみ図示)が着脱可能にセットされるように構成されて
いる。前記ハードディスク装置8は、画像データ,形状
データ,刺繍データをハードディスクに保存したりハー
ドディスクから呼び出したりするものである。前記CD
−ROM装置9は、CD−ROMに記録された画像デー
タ,形状データ,刺繍データを呼び出すものである。前
記フラッシュメモリ装置10は、不揮発性のフラッシュ
メモリからなるメモリカード12を着脱可能に備えてお
り、前記メモリカード12に刺繍データを書き込むため
のものである。前記イメージスキャナ装置11は、刺繍
模様の原画を読み込むためのものである。
【0019】これに対して、前記刺繍ミシン2のミシン
本体13は、ベッド部14の上方にアーム部15を一体
的に有して構成されている。前記アーム部15の先端部
には縫い針16を有する針棒(図示せず)が設けられて
いる。また、前記ベッド部14の上には、加工布(図示
せず)を保持する刺繍枠17が配置されている。前記刺
繍枠17は、刺繍枠移動機構18により装置固有のXY
座標系に基づく任意の位置に移動されるように構成され
ている。そして、前記刺繍枠移動機構18により加工布
を自在に移動させながら前記針棒や釜機構(図示せず)
を駆動させることにより、前記加工布に対して所定の刺
繍を形成する刺繍形成動作が実行される。
【0020】更に、前記ミシン本体13の右側面部に
は、前記メモリカード12が差し込まれるカード挿入孔
19が設けられている。
【0021】この場合、前記刺繍枠移動機構18や針棒
等は、マイクロコンピュータ等から構成される制御装置
(図示せず)により制御されるように構成されている。
そして、前記制御装置には、前記メモリカード12によ
り、外部から刺繍データが与えられるように構成されて
いる。従って、前記刺繍データのうちの一針毎の加工布
のXY方向の移動量(針落ち位置)を指示するデータに
基づいて、前記制御装置は、刺繍形成動作を自動的に実
行することが可能となる。
【0022】さて、図5は、前記刺繍データ作成装置1
の電気的構成を機能ブロックの組み合わせにて示す図で
ある。この図5において、前記制御本体部3に内蔵され
た制御装置20は、例えばマイクロコンピュータを主と
した回路から構成されており、入出力インターフェース
21,CPU22,ROM23,RAM24をバスライ
ン24により相互に接続して構成されている。
【0023】前記入出力インターフェース21には、前
記CRTディスプレイ4,キーボード5,マウス6,フ
ロッピディスク装置7,フラッシュメモリ装置10,ハ
ードディスク装置8,イメージスキャナ装置11,CD
−ROM装置9が接続されている。
【0024】従って、後述するように、制御装置20
は、フロッピディスク7aに記憶された刺繍データ作成
プログラムをフロッピディスク装置7を介して読み取
り、この読み取ったプログラムに従って刺繍データ作成
処理を実行するように構成されている。即ち、本実施の
形態においては、後述するように、制御装置20が単位
刺繍領域設定手段、分配手段、刺繍データ作成手段とし
て機能する。
【0025】また、前記ROM23には、刺繍データ作
成処理装置を動作させるための制御プログラムが格納さ
れている。また、RAM24には、図6に示すように、
刺繍模様を構成する部分模様の形状を表す形状データを
記憶する形状データメモリ24a、前記部分模様の数を
記憶する部分模様数M、複数個の刺繍データを記憶する
刺繍データメモリ24b、複数個の単位刺繍領域を記憶
する単位刺繍領域メモリ24c、単位刺繍領域の数を記
憶する単位刺繍領域数N、刺繍ミシン2の縫製可能エリ
アの横方向サイズW及び縦方向サイズH、隣合う単位刺
繍領域の横方向重ね幅w及び縦方向重ね幅hの各記憶領
域を備えている。尚、前記形状データは、例えばx,y
座標群により規定されている。
【0026】前記刺繍ミシン2の縫製可能エリアの横方
向サイズW及び縦方向サイズH、単位刺繍領域の横方向
重ね幅w及び縦方向重ね幅hは、刺繍データ作成処理に
先立って前記RAM24内のそれぞれの記憶領域に記憶
される。
【0027】この場合、前記縫製可能エリアの横方向サ
イズW及び縦方向サイズH、並びに単位刺繍領域の横方
向重ね幅w及び縦方向重ね幅hは、予めROM23に格
納されているものを読み取っても良く、或いは、フロッ
ピディスク7aに格納されているものを前記フロッピデ
ィスク装置7により読み取っても良く、また、或いはC
D−ROMに格納されているものを前記CD−ROM装
置9により読み取っても良い。また、使用者が前記キー
ボード5、マウス6を用いて入力したものを読み取って
も良い。
【0028】次に、刺繍データ作成装置1の制御装置2
0にて行われる刺繍データ作成処理について、図1ない
し図3のフローチャートに基づいて説明する。まず、キ
ーボード5或いはマウス6の操作により刺繍データ作成
処理が開始されると、まず、形状データが形状データメ
モリ24aに格納される(ステップS1)。これは、予
め、フロッピディスク7a、ハードディスク、CD−R
OM等の記憶媒体に格納されている形状データ(閉領域
の輪郭線や直線、曲線等の形状線のデータ)を、フロッ
ピディスク装置7、ハードディスク装置8、CD−RO
M装置9等の読取装置により読み取ったり、或いは、原
画をイメージスキャナ装置11により読み取らせてでき
た画像データから形状データを抽出したりすることによ
り行われる。
【0029】ここでは、図7に示すようなロケットの刺
繍模様Eの形状データが入力されたものとする。前記刺
繍模様Eは、8個の部分模様C1〜C8から構成されて
いる。従って、部分模様数Mに8が設定されると共に、
前記形状データメモリ24aに、C1からC8までの部
分模様の形状データが記憶される。ここで、部分模様と
は、例えば、同じ糸色で刺繍される部分、或いは同じ縫
い方で刺繍される部分をいう。
【0030】次に、単位刺繍領域設定処理が呼び出され
る(ステップS2)。図2に示すように、単位刺繍領域
設定処理が呼び出されると、まず、刺繍模様を包含する
長方形の座標(左下点(x1,y1)、右上点(x2,
y2))が算出される(ステップS20)。これは、ま
ず、前記部分模様の構成点のx,y座標値の最大値と最
小値が求められ、それに従って、x1には、x2にはx
座標値の最大値以上、y2にはy座標値の最大値以上と
なる値を設定することにより行われる。
【0031】次に、変数Iにceiling((x2−
x1−w)/(W−w))が設定され、変数Jにcei
ling((y2−y1−h)/(H−h))が設定さ
れる(ステップS21)。ここで、ceiling
(x)は、実数xよりも小さくない最小の整数を求める
演算である。また、IとJは、刺繍模様を包含する長方
形を分割するときの分割数を表している。
【0032】次に、単位刺繍領域カウンタcに0、x方
向単位刺繍領域カウンタiに0が設定される(ステップ
S22)。その後。iがIよりも小さいか否かが判定さ
れ(ステップS23)、iがIよりも小さい場合(ステ
ップS23にてYES)、y方向縫製カウンタにjに0
が設定される。
【0033】次に、jがJよりも小さいか否かが判定さ
れ(ステップS25)、jがJよりも小さい場合(ステ
ップS25にてYES)、ステップS26に移行する。
ステップS26では、変数X1にx1+(x2−x1−
w)×i/Iが設定され、変数Y1にy1+(y2−y
1−h)×j/Jが設定され、変数X2にx1+(x2
−x1−w)×(i+1)/I+wが設定され、変数Y
2にy1+(y2−y1−h)×(j+1)/J+hが
設定される。
【0034】次に、ステップS26にて算出されたX
1,X2,Y1,Y2を基に、左下点を(X1,Y
1)、右上点を(X2,Y2)とする長方形が、単位刺
繍領域メモリのc番目のエリアに記憶される(ステップ
S27)。
【0035】その後、c及びjが1増やされ(ステップ
S28)、ステップS25に移行する。ステップS25
において、jがJよりも小さくない場合(ステップS2
5にてNO)、iが1増やされ(ステップS29)、ス
テップS23に移行する。ステップS23において、i
がIよりも小さくない場合(ステップS23にてN
O)、単位刺繍領域数Nにcが設定され(ステップS3
0)、単位刺繍領域設定処理を終了する。
【0036】以上により、縫製可能エリアに対応した大
きさを有する複数の単位刺繍領域が、刺繍模様全体を含
み且つ隣り合う単位刺繍領域が部分的に重なるように設
定される。尚、隣り合う単位刺繍領域の重なり部分をP
とする。また、以上の単位刺繍領域設定処理の詳細は、
本出願人が先に出願した特願平9−231038号にも
記載されている。
【0037】前記単位刺繍領域設定処理によって、例え
ば図7の刺繍模様Eの形状データからは、 N=2 が設定される。
【0038】そして、 y3=y1+(y2−y1−h)/2 y4=y1+(y2−y1−h)/2+h とすると、図8に示すように、 単位刺繍領域R1(左下点(x1,y1),右上点(x
2,y4)) 単位刺繍領域R2(左下点(x1,y3),右上点(x
2,y2)) の2つの単位刺繍領域が設定される。
【0039】以上の単位刺繍領域設定処理が終了する
と、ステップS3に移行する。ステップS3では、部分
模様カウンタmに1が設定され、形状データメモリ24
aに記憶されている部分模様Cのうちのm番目の部分模
様Cの形状データが呼び出される。
【0040】次のステップS4では、単位刺繍領域カウ
ンタnに1が設定され、単位刺繍領域メモリ24cに記
憶されているn番目の単位刺繍領域Rが呼び出される。
続いて、ステップS5にて、m番目の部分模様Cがn番
目の単位刺繍領域Rに属するか否かが判定される。この
判定は、部分模様Cの構成点が全て単位刺繍領域Rの内
部に位置するか否かによって判定される。
【0041】m番目の部分模様Cがn番目の単位刺繍領
域Rに属する場合には(ステップS5にてYES)、m
番目の部分模様Cの形状データから刺繍データが作成さ
れ、刺繍データメモリ24bのn番目のエリアに記憶さ
れる(ステップS6)。一方、m番目の部分模様Cがn
番目の単位刺繍領域Rに属さない場合には(ステップS
5にてNO)、ステップS7にて単位刺繍領域カウンタ
nが1つ増やされ、単位刺繍領域カウンタnがNに達し
ていない場合には(ステップS3にてNO)、ステップ
S4の後に戻される。
【0042】上記刺繍模様Eの場合、部分模様C1,C
3,C4は単位刺繍領域R1に属すると判定され、部分
模様C1,C3,C4の形状データから展開された刺繍
データは、刺繍データメモリ24bの1番目のエリアに
記憶される。また、部分模様C5〜C8は単位刺繍領域
R2に属するものと判定され、前記部分模様C5〜C8
の形状データから展開された刺繍データは、刺繍データ
メモリ24bの2番目のエリアに記憶される。
【0043】尚、詳しい説明は省略するが、ここでは、
前記刺繍データは、既によく知られている刺繍模様の輪
郭線や形状線からの刺繍データ作成方法によって作成さ
れる。例えば、輪郭線からは、輪郭線の内部を刺繍ブロ
ックと称せられるブロックの形状に分割し、ブロックの
対向する2辺の間を交互に縫目線で繋いで刺繍縫目を作
成する方法がよく知られている。この場合、前記縫目の
方向や縫目密度(糸密度)は、予めROM23に格納さ
れていても良く、使用者が設定しても良い。
【0044】これに対して、全ての単位刺繍領域Rにつ
いて属さないと判定された場合、即ち部分模様C2のよ
うに、1つの単位刺繍領域に収まらない場合には、ステ
ップS8にてYESと判定され、ステップS9の部分模
様分割処理が呼び出される。図3に示すように、部分模
様分割処理が呼び出されると、まず、単位刺繍領域カウ
ンタnに1が設定され(ステップS91)、部分模様C
のうちn番目の単位刺繍領域Rに含まれる部分形状が求
められる(ステップS92)。
【0045】ステップS93では、単位刺繍領域Rに含
まれる部分形状のうち、重なり部分P以外の部分形状
(以下、非重なり部分形状)が求められ、刺繍データが
作成される。この刺繍データは、刺繍データメモリ24
bのn番目のエリアに記憶される。
【0046】ステップS94では、単位刺繍領域Rに含
まれる部分形状のうち重なり部分Pに位置する重なり部
分形状が求められ、その部分形状の刺繍データが作成さ
れる。このとき、重なり部分Pの長さ方向と刺繍縫目の
方向と直交する場合と平行な場合とで、刺繍データの作
成方法が異なる。
【0047】まず、重なり部分Pの長さ方向と刺繍縫目
の方向とが直交する場合について説明する。この場合
は、まず最初に前記重なり部分Pの仮想分割線が設定さ
れる。前記仮想分割線は、重なり部分Pを幅方向に2等
分する線である。続いて、重なり部分形状のうち前記仮
想分割線よりも非重なり部分側に位置する部分の形状が
求められ、この部分の刺繍データが作成される。このと
き、仮想分割線上の縫点が内側、外側に出入りするよう
に設定される。
【0048】ここで、仮想分割線上の縫点を内側、外側
に出入りさせる方法としては、特開平2−133646
号公報に記載されている方法を用いる。この方法は、例
えばROM23に予め記憶されている、或いは使用者に
より設定された糸密度情報及び前記ROM23に予め記
憶されている出入パターン情報に基づいて実行される。
前記出入パターン情報とは、仮想分割線上の縫点の逸脱
させる方向(内側,外側)、最大逸脱率(例えば、単位
刺繍領域の横方向重ね幅w或いは縦方向重ね幅hに対す
る逸脱寸法の割合(%)にて表す。)、非逸脱縫目数、
逸脱縫目数、逸脱タイプからなる。逸脱タイプとして
は、(逸脱率)=(最大逸脱率)となるノーマルタイ
プ、鋸歯状に逸脱率を変化させる鋸歯タイプ、乱数表に
基づいて逸脱率をランダムに変化させるランダムタイプ
等がある。
【0049】尚、以上の方法で求められた刺繍データ
は、刺繍データメモリ24bのn番目のエリアに記憶さ
れる。
【0050】例えば、仮想分割線上の縫点を、外側へ、
縦方向重ね幅hの40%を最大としてランダムパターン
にて逸脱させた場合は、図9に示すようになる。尚、図
9は、隣接する2つの単位刺繍領域R,R´にまたがる
部分模様Cの重なり部分Pの縫目と非重なり部分の縫目
の一部を示している。また、図9において、破線Qが仮
想分割線を示している。このように、部分模様Cの縫目
は、重なり部分Pにおいて一部重なり、しかも、その重
なり方は不均等となる。
【0051】次に、重なり部分Pの長さ方向と刺繍縫い
目とが平行な場合について説明する。この場合は、重な
り部分形状の糸密度が非重なり部分側からその反対側に
向かって密から疎となるように設定される。この場合、
重なり部分の最大糸密度は、非重なり部分の糸密度を越
えない範囲で設定される。
【0052】例えば、図10(a)は、隣り合う2つの
単位刺繍領域にまたがる部分模様の重なり部分と非重な
り部分の糸密度を模式的に示したものである。また、図
10(b)のグラフは、非重なり部分と重なり部分おけ
る刺繍縫目の糸密度の変化を表したものである。図12
(b)に示すように、本実施の形態においては、重なり
部分Pの糸密度は線形に変化するように設定されてい
る。
【0053】即ち、重なり部分形状の糸密度Dは、重な
り部分と非重なり部分との境界からの距離をL、糸密度
の最大値をα、係数βとした場合、以下の式で表され
る。
【0054】D=α−β・L この場合、α及びβは予めROM23に記憶されていて
も良く、使用者が任意に設定しても良い。
【0055】図10(a)から明らかなように、部分模
様Cの縫い目は、重なり部分Pにおいて重なり、しか
も、重なった部分の縫目の糸密度は、非重なり部分の糸
密度とほぼ同じとなる。
【0056】以上、n番目の単位刺繍領域に含まれる部
分形状の刺繍データの作成が終了すると、次のステップ
S95にてnが1つ増やされ、nがNを越えていない場
合は(ステップS96にてNO)、ステップS91の後
に戻される。また、nがNを上回った場合には、部分模
様分割処理を終了し、図1のフローチャートのステップ
S10に移行する。ステップS10では、mが1つ増や
される。mがMより大きくない場合(ステップS11に
てNO)は、ステップS32に戻され、mがMよりも大
きい場合(ステップS11にてYES)は、刺繍データ
作成処理を終了する。
【0057】以上の刺繍データ作成処理により、刺繍デ
ータメモリ24bの個別のエリアに記憶された刺繍デー
タは、フラッシュメモリ装置10によりメモリカード1
2に書き込まれる。そして、刺繍データが書き込まれた
メモリカード12を刺繍ミシン2のカード挿入孔28に
装着し、刺繍形成動作を行うことにより、単位刺繍領域
毎の刺繍模様を形成することができる。
【0058】例えば、上記方法によって刺繍模様Eの刺
繍データを単位刺繍領域R1,R2毎に作成した場合は
次のようになる。尚、ここでは、前記刺繍模様Eのうち
単位刺繍領域R1及びR2にまたがる部分模様C2の縫
目は重なり部分Pと直交しているものとする。従って、
この場合、部分模様C2を分割する際に設定される仮想
分割線Qは、図11に示すように、 y5=(y3+y4)/2 と表される。
【0059】また、部分模様C2は、単位刺繍領域R1
内の非重なり部分形状A1及び重なり部分形状B1と、
単位刺繍領域R2内の非重なり部分形状A2及び重なり
部分形状B2に分割され、それぞれについて刺繍データ
が作成される。この場合、非重なり部分形状A1及び重
なり部分形状B1の刺繍データは、刺繍データメモリ2
4bの1番目のエリアに記憶され、非重なり部分形状A
2及び重なり部分形状B2は2番目のエリアに記憶され
る。
【0060】そして、刺繍模様Eは、図12に示すよう
に2つの分割模様E1,E2として個別に形成される。
ここで、分割模様E1は、刺繍データメモリ24bの1
番目のエリアに記憶された刺繍データに基づいて刺繍さ
れる。また、分割模様E2は、刺繍データメモリ24b
の2番目のエリアに記憶された刺繍データに基づいて刺
繍される。尚、図12において、刺繍模様を囲む長方形
は単位刺繍領域を示している。
【0061】このように、部分模様C1及びC3〜C8
のように単位刺繍領域R1及びR2のいずれかに収まる
部分模様については分割されることなく一度に刺繍され
る。また、2つの単位刺繍領域R1及びR2にまたがっ
て位置する部分模様C2については、それぞれの単位刺
繍領域に分かれて刺繍されるが、接続部分の縫目が一部
重なるように刺繍されるので、境界に隙間が生じること
がない。しかも、接続部分の縫目が仮想境界線を挟んで
内外に出入りするようになっているため、繋ぎ目をぼか
すことができ、また、重なり部分の縫目が余り盛り上が
らないようにすることができる。
【0062】このような構成によれば、刺繍ミシン2の
縫製可能エリアを越える大きさの刺繍模様であっても、
刺繍模様全体を含み、且つ部分的に重なる複数の単位刺
繍領域が設定されるので、刺繍模様の刺繍データを前記
単位刺繍領域毎に形成することができる。しかも、刺繍
模様を構成する部分模様のうち、いずれかの単位刺繍領
域に収まる部分模様については、その単位刺繍領域に含
まれる部分模様として分配するようにした。そのため、
部分模様が不必要に分断されてしまうことがない。
【0063】また、2つ以上の単位刺繍領域にまたがっ
て位置する部分模様については、それぞれの単位刺繍領
域に分割されるものの、接続部分の縫目が一部重なるよ
うに刺繍されるため、境界に隙間が生じることがない。
しかも、接続部分の縫目が一部重なるものの、重なり部
分と縫目の方向が直交する場合には、縫目が不均等に重
なるようにした。また、重なり部分と縫目の方向が平行
である場合には、重なった部分の糸密度がその他の部分
の糸密度とほぼ同じとなるように構成し。そのため、繋
ぎ目をぼかすことができる。
【0064】尚、本発明は上記した実施の形態に限定さ
れるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において
種々の変更を加えることができる。
【0065】例えば、上記実施の形態においては、ま
ず、部分模様を複数の単位刺繍領域に分配し、分配でき
ない部分模様について分割するように構成した。これに
対して、刺繍模様全体を複数の模様に分割してその分割
模様毎に刺繍データを作成しても良い。
【0066】重なり部分Pの糸密度を変える場合におい
て、糸密度は線形に変化するように構成したが、これに
限られるものではない。要は、重なり部分の糸密度がそ
の他の糸密度とほぼ同じとなるように構成すれば良い。
【0067】単位刺繍領域の形状は長方形状に限られる
ものではなく、縫製可能エリアの形状に対応していれば
良い。
【0068】複数の単位刺繍領域の大きさはすべて同一
としたが、異なる大きさであっても良い。また、上記実
施の形態においては、すべての刺繍模様について単位刺
繍領域を設定するように構成したが、まず、刺繍模様の
大きさが縫製可能エリアを越えるか否か判定し、越える
と判定されたばあいには、単位刺繍領域を設定するよう
に構成することも可能である。
【0069】また、上記各実施の形態においては、刺繍
データ作成プログラムは記録媒体としてのフロッピディ
スク7aに記憶されているものとしたが、ROM23に
予め格納されていても良い。また、刺繍データ作成プロ
グラムを記録する記録媒体としては、半導体メモリ,C
D−ROM,CD−R,MO,MD,PD,DVD,磁
気テープ等、種々の媒体を用いることができる。また、
有線若しくは無線回線を使用して外部情報処理装置から
刺繍データ作成プログラムを読み込んで、制御装置20
上で動作させることも可能である。
【0070】更に、本発明は、刺繍ミシンが刺繍データ
作成装置としての機能を備えるように構成しても良い。
【0071】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の刺繍データ作成装置及び刺繍データ作成プログラムを
記憶した記憶媒体によれば、複数の部分模様からなる刺
繍模様が縫製装置の有する所定の縫製可能エリアを越え
る大きさである場合に、前記縫製可能エリアに対応した
大きさを有する複数の単位刺繍領域を、前記刺繍模様全
体が含まれ且つ隣り合う単位刺繍領域同士が部分的に重
なるように設定し、前記複数の部分模様のうち前記隣り
合う単位刺繍領域のうちの一方に収まる部分模様につい
ては前記一方の単位刺繍領域に属するように分配し、残
りの部分模様のうち他方の単位刺繍領域に収まる部分模
様を他方の単位刺繍領域に属するように分配して前記各
単位刺繍領域ごとの刺繍データを作成するように構成し
たので、縫製可能エリアを越える大きな刺繍模様であっ
ても刺繍することができる。しかも、部分模様ができる
だけ分断されないように刺繍データを作成するように構
成したので、分割された刺繍模様同士の境界が明確にな
ることをことを極力防止できるという優れた効果を有す
る。
【0072】また、本発明の刺繍データ作成装置及び刺
繍データ作成プログラムを記憶した記憶媒体によれば、
刺繍模様が縫製装置の有する所定の縫製可能エリアを越
える大きさである場合に、前記縫製可能エリアに対応し
た大きさを有する複数の単位刺繍領域を、前記刺繍模様
全体が含まれ且つ隣り合う単位刺繍領域同士が部分的に
重なるように設定し、前記刺繍模様のうち各単位刺繍領
域内に含まれる部分刺繍模様について、前記隣り合う単
位刺繍領域との重なり部分においてぼかし接続されるよ
うに、前記各単位刺繍領域ごとの刺繍データを作成する
ように構成したので、縫製可能エリアを越える大きな刺
繍模様であっても、その刺繍模様を分割して刺繍するこ
とができ、しかも、分割された刺繍の繋ぎ目が明確にな
らないようにすることができるという優れた効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示すものであり、刺繍
データ作成装置による刺繍データ作成処理を示すフロー
チャート
【図2】単位領域設定処理を示すフローチャート
【図3】部分模様分割処理を示すフローチャート
【図4】刺繍データ作成装置及び刺繍ミシンの外観を概
略的に示す斜視図
【図5】刺繍データ作成装置の電気的構成を示すブロッ
ク図
【図6】RAMの構成を概念的に示す図
【図7】形状データの一例を示す図
【図8】形状データと刺繍ミシンの縫製可能エリアの大
きさから求められる単位刺繍領域を示す図
【図9】仮想境界線に関して縫目を出入りさせた場合の
一例を示す図
【図10】重なり部分内の糸密度を変化させた場合の一
例を示す図(a)、糸密度の変化を表すグラフ(b)
【図11】隣り合う2個の単位刺繍領域にまたがる部分
模様を分割する方法を説明するための図
【図12】大形の刺繍模様を単位刺繍領域ごとに刺繍し
た場合の一例を示す図
【符号の説明】
1は刺繍データ作成装置、2は刺繍ミシン(縫製装
置)、7aはフロッピディスク(記録媒体)、20は制
御装置(単位刺繍領域設定手段、分配手段、刺繍データ
作成手段)を示す。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の部分模様からなる刺繍模様の刺繍
    形成動作を縫製装置により実行させる際に必要な刺繍デ
    ータを、前記各部分模様の形状を表す形状データに基づ
    いて作成する刺繍データ作成装置において、 前記刺繍模様が前記縫製装置の有する所定の縫製可能エ
    リアを越える大きさである場合に、前記縫製可能エリア
    に対応した大きさを有する複数の単位刺繍領域を、前記
    刺繍模様全体が含まれ且つ隣り合う単位刺繍領域同士が
    部分的に重なるように設定する単位刺繍領域設定手段
    と、 前記複数の部分模様のうち前記隣り合う単位刺繍領域の
    うちの一方に収まる部分模様については前記一方の単位
    刺繍領域に属するように分配し、残りの部分模様のうち
    他方の単位刺繍領域に収まる部分模様を他方の単位刺繍
    領域に属するように分配する分配手段と、 この分配手段の分配に基づいて前記各単位刺繍領域ごと
    の刺繍データを作成する刺繍データ作成手段とを具備す
    ることを特徴とする刺繍データ作成装置。
  2. 【請求項2】 刺繍模様の刺繍形成動作を縫製装置によ
    り実行させる際に必要な刺繍データを、前記刺繍模様の
    形状を表す形状データに基づいて作成する刺繍データ作
    成装置において、 前記刺繍模様が前記縫製装置の有する所定の縫製可能エ
    リアを越える大きさである場合に、前記縫製可能エリア
    に対応した大きさを有する複数の単位刺繍領域を、前記
    刺繍模様全体が含まれ且つ隣り合う単位刺繍領域同士が
    部分的に重なるように設定する単位刺繍領域設定手段
    と、 前記刺繍模様のうち各単位刺繍領域内に含まれる部分に
    ついて、前記隣り合う単位刺繍領域との重なり部分にお
    いてぼかし接続されるように、前記各単位刺繍領域ごと
    の刺繍データを作成する刺繍データ作成手段とを具備す
    ることを特徴とする刺繍データ作成装置。
  3. 【請求項3】 複数の部分模様からなる刺繍模様の刺繍
    形成動作を刺繍データに基づいて実行する縫製装置のた
    めに、前記各部分模様の形状を表す形状データに基づい
    て刺繍データを作成するための刺繍データ作成プログラ
    ムを記録した記録媒体であって、 前記刺繍データ作成プログラムは、前記刺繍模様が前記
    縫製装置の有する所定の縫製可能エリアを越える大きさ
    である場合に、前記縫製可能エリアに対応した大きさを
    有する複数の単位刺繍領域を、前記刺繍模様全体が含ま
    れ且つ隣り合う単位刺繍領域同士が部分的に重なるよう
    に設定し、 前記複数の部分模様のうち前記隣り合う単位刺繍領域の
    うちの一方に収まる部分模様については前記一方の単位
    刺繍領域に属するように分配すると共に、残りの部分模
    様のうち他方の単位刺繍領域に収まる部分模様について
    は他方の単位刺繍領域に属するように分配し、 前記単位刺繍領域ごとに刺繍データを作成することを特
    徴とする刺繍データ作成プログラムを記録した記録媒
    体。
  4. 【請求項4】 刺繍模様の刺繍形成動作を刺繍データに
    基づいて実行する縫製装置のために、前記刺繍模様の形
    状を表す形状データに基づいて刺繍データを作成するた
    めの刺繍データ作成プログラムを記録した記録媒体であ
    って、 前記刺繍データ作成プログラムは、前記刺繍模様が前記
    縫製装置の有する所定の縫製可能エリアを越える大きさ
    である場合に、前記縫製可能エリアに対応した大きさを
    有する複数の単位刺繍領域を、前記刺繍模様全体が含ま
    れ且つ隣り合う単位刺繍領域同士が部分的に重なるよう
    に設定し、 前記刺繍模様のうち各単位刺繍領域内に含まれる部分に
    ついて、前記隣り合う単位刺繍領域との重なり部分にお
    いてぼかし接続されるように、前記各単位刺繍領域ごと
    の刺繍データを作成することを特徴とする刺繍データ作
    成プログラムを記録した記録媒体。
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