JP2000019259A - 環境認識装置 - Google Patents
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Abstract
となる物体の存在をより明確に認識できるようにする。 【解決手段】カメラヘッド2内に設けた赤外線カメラ1
3と可視光線カメラ14とによって、自動車1の前方路
面状況が撮像される。赤外線カメラ13で撮像された赤
外線映像から、可視光線カメラ14で撮像された可視光
線映像を差し引いた画像が、ウィンドウ6に設けたヘッ
ドアップディスプレイ7(の表示部7a)に表示され
る。赤外線映像の濃度分布やエッッジ強度に基づいて、
コントラストの向上処理やエッジの強調処理を行うこと
ができる。可視光線カメラ14で撮像された画像の処理
結果に基づいて、あるいはレーザレーダでの検出距離に
基づいて、さらには降雨センサ等の外界センサでの検出
結果に基づいて、特定物体を選択して、この特定物体を
表示部7aに表示させることもできる。
Description
視光線カメラとを用いて、周囲環境を明確に認識できる
ようにした環境認識装置に関するものである。
あっては、安全確保のために、前方の状況つまり前方の
環境状態を明確に認識することが望まれ、このためカメ
ラによって撮像された前方環境状態を運転者に目視し易
い位置に表示することが行われている。カメラを、可視
光線を用いて撮像する可視光線カメラとした場合は、夜
間や、雨、霧、雪等の悪天候のときに、照明のない道路
や対向車のグレアによって、歩行者の存在認識や前方走
行路の状況変化等の認識が不十分となり易い。
する赤外線カメラを用いることが特開平2−15890
0号公報に開示されている。この赤外線カメラを用いた
場合は、夜間時や悪天候のときでも、前方物体を撮像す
ることが可能となり、可視光線カメラで撮像する場合よ
りも有利となる。
た場合、歩行者や対向車のように高い熱放射物体を検出
することは可能であっても、例えば路面に描かれた走行
区分線(白線)のような低い熱放射物体との区別が十分
つけにくいものとなり、赤外線カメラにより撮像した画
像のみでは周囲環境を十分認識することが難しいものと
なる。
れたもので、その目的は、夜間時や悪天候のときでも、
周囲環境にある特に安全上問題となる物体の存在をより
明確に認識できるようにした環境認識装置を提供するこ
とにある。
め、本発明にあっては次のような解決手法を採択してあ
る。すなわち、特許請求の範囲における請求項1に記載
のように、周囲の環境状態を赤外線を用いて撮像する赤
外線カメラと、前記赤外線カメラとほぼ同一位置での環
境状態を可視光線を用いて撮像する可視光線カメラと、
前記赤外線カメラにより撮像された赤外線映像から前記
可視光線カメラにより撮像された可視光線映像を差引い
た画像を表示する画像表示手段と、を備えたものとして
ある。上記解決手法を前提とした好ましい態様は、特許
請求の範囲における請求項2以下に記載のとおりであ
る。
あっても、赤外線カメラによって高い熱放射物体である
人間や車を撮像つまり明確に補足することができ、しか
も可視光線カメラによって得られた画像を差し引くこと
により、安全上特に問題となる人間や車をそれ以外のも
のと十分コントラストを付けて表示することができ、安
全上必要な物体を明確に表示つまり認識させる上で好ま
しいものとなる。
の状況を明確に認識する上で好ましいものとなる。請求
項3によれば、高い熱放射体である特定物体を、より明
確に認識、表示させることができる。
られる画像に対して、赤外線カメラでは十分に補足でき
ないが可視光線カメラによっては明確に補足される画像
を足し合わせて、全体として両カメラの利点を生かした
画像を表示させることができる。請求項5、請求項6に
よれば、表示される画像をコントラストがより強調され
たものとして、表示された画像の認識度合いを高める上
で好ましいものとなる。
確に撮像つまり補足されるが、赤外線カメラでは十分撮
像つまり補足されにくい特定物体を明確に表示させる上
で好ましいものとなる。請求項8によれば、レーザレー
ダで測定される所定距離にある特定物体を、明確に表示
させる上で好ましいものとなる。請求項9によれば、外
部環境に応じて撮像された画像が変化され易い特定物体
を明確に表示させる上で好ましいものとなる。
に、自動車前方の環境状況を撮像するためのカメラヘッ
ド2が装備されている。このカメラヘッド2は、後述す
るように、赤外線カメラと可視光線カメラとを有してい
る。カメラヘッド2は、その撮像方向(カメラ位置)が
カメラコントロ−ラ3により制御されて、各カメラによ
り撮像された画像が、合成/画像処理用のコントロ−ラ
4を得て、HUD(ヘッドアップディスプレイ装置)7
に入力される。HUD7は、運転席の直前方にあるウィ
ンドウ6に設けた画像表示部としての表示部7aを制御
する。
部7aとの好ましい設定例を示す。この図2において、
車体の前後方向中心線が符合OBLで示され、このOB
Lと平行でかつ運転者の中心(視線の上での中心)を通
る視線中心線が符合ILで示される。カメラヘッド2と
表示部7aとはそれぞれ視線中心線IL上にその中心が
位置するように設定されている。そして、カメラヘッド
2の視野角は視線中心線ILを中心に左右同じ大きさに
設定されている。このような設定により、カメラヘッド
2により検出されて表示部7aに表示される表示画像と
運転者が実際に前方物体を目視したときの方向感覚とを
一致させることができる。
運転者の左右の視野は、通常運転席側方向視野角よりも
助手席側方向視野角の方が大きくなるので、この運転者
の左右の視野角の相違に対応して、カメラヘッド2の左
右の視野角の大きさが設定されている。このように設定
した場合、カメラヘッド2の視野角と運転者の視野角と
が一致されることになるが、表示部7aの中心を視野線
ILと一致させたままでは、左右の方向感覚が、表示部
7aに表示された画像と運転者が実際に前方物体を目視
したときとで相違してしまうことになる。このような相
違を解消するため、表示部7aの中心を視野角の大きい
助手席側へオフセットさせて、当該表示部7aを配置し
てある。
る。この図4において、11はカメラハウジングであ
り、その内部には、可視光線は反射するが赤外線は通過
させるミラー12と、赤外線を用いて撮像する赤外線カ
メラ13と、可視光線を用いて撮像する可視光線カメラ
14とが装備されている。前方からの光が、可視光線お
よび赤外線を共に透過する保護フィルタ15を通過した
後、可視光線のみがミラー12で略90度偏向されて可
視光線カメラ14へ入力される一方、ミラー12を通過
した赤外線が赤外線カメラ12に入力される。可視光線
カメラ14は、3軸方向に位置調整可能な雲台16に搭
載されていて、赤外線カメラ13との光軸合わせの微調
整が可能とされている。
この図5の例では、ミラーとして、12A、12Bの2
種類用いられている。前方に位置するミラー12Aは、
可視光線を反射するが赤外線を通過するものとなってお
り、ミラー12Aで略90度反射された可視光線が可視
光線カメラ14に入力される。また、後方に位置するミ
ラー12Bは、赤外線を反射するもので、ミラー12A
を通過した赤外線がミラー12Aと同一方向へ略90度
反射されて、赤外線カメラ13に入力される。なお、可
視光線カメラ14は3軸方向に位置調整可能な雲台16
Aに搭載され、赤外線カメラ13は3軸方向に位置調整
可能な雲台16Bに搭載され、この両方の雲台16A、
16Bを調整することによって、両カメラ13と14と
の光軸合わせが行われる。
り、特に前方車両等からの外乱光に邪魔されずに、HU
D7によって運転者の直前方のウィンドウ6に表示され
る画像を、運転者が明確に視認できるようにしてある。
すなわち、運転者の直前方のウィンドウ6内面には高反
射被膜からなる表示部7aが設けられると共に、表示部
7aの直前方位置において液晶、ECなどの遮光素子1
7が挟み込まれている。この遮光素子17に対する通電
を制御することにより、遮光素子17による遮光のレベ
ルが調整可能とされている。遮光レベル調整のために、
表示部7a付近のウィンドウ6には外乱光の強さを検出
する光センサ18が設けられ、光りセンサ18での検出
信号が、遮光素子17用のコントロ−ラ19に入力され
る。コントロ−ラ19は、光センサ18で検出される外
乱光が強いほど、遮光素子17の遮光レベルが強くなる
ように、遮光素子17に対する通電を制御する。
像と可視光線カメラ14で撮像された画像とを合成して
表示部7aにより表示させる画像処理回路の一例を示す
ものであり、図1におけるコントロ−ラ4の内容に相当
する。この図7において、可視光線カメラ14からの撮
像信号が、画像反転装置21により反転された後、位置
合わせ装置22によって赤外線カメラ13で撮像された
画像との位置合わせの処理が行われて、この位置合わせ
処理後の画像が、映像合成装置23へ入力される。この
映像合成装置23には、赤外線カメラ13により撮像さ
れた画像も入力されて、両カメラ13と14とで撮像さ
れた画像が当該合成装置23によって後述するように合
成されることになる。
せ装置22からの信号と、赤外線カメラ13からの撮像
画像とが、認識処理装置24に入力される。認識処理装
置24では、合成装置23での合成映像が運転者が認識
し易いように後述するように処理されるが、この認識処
理装置24から合成装置23に対して合成レベル信号が
出力されて、合成装置23は、入力される合成レベル信
号に応じたレベルでもって、両カメラ13、14での撮
像画像を合成する。合成装置23からの合成映像と、認
識処理装置24からの認識結果とが映像加工装置25に
入力されて、この加工装置25での加工後の映像(運転
者に目視可能な状態での映像に加工)が、HUD7に出
力される(表示部7aに表示される)。
もので、図7における合成装置23と認識処理装置24
の機能内容に相当する。まず、可視光線カメラ14によ
って撮像された画像がG1で示されるが、ヘッドライト
31aを点灯させた対向車31(図8では、点灯状態に
あるヘッドライトのみ符合31aを付してある)と、対
向車31の脇に居る歩行者32と、走行路の区分線とな
る白線33とが撮像される。ただし、夜間であって歩行
者32の付近が暗いために、ヘッドライト31aと白線
33とが明確に撮像されているが(実線で示す)、対向
車31のボディ輪郭や、歩行者32はほとんど識別でき
ないものとなっている(非常に暗い状態で、破線で示
す)。なお、歩行者32よりも対向車31のボディ輪郭
の方が多少明瞭となっている。
が、G2として示される。この画像G2では、高熱放射
体である歩行者32と対向車31のボディ輪郭とは明瞭
に撮像されるが、低熱放射体である白線33は全く撮像
されていないものとなっている。画像G3は、歩行者3
2を特に強調して表示するもので、このため、画像G2
から画像G1を差し引いた画像に対して(減算処理装置
35による差し引き処理)、特に歩行者32を特定する
処理(認識処理装置24)を行って、歩行者32のみを
特定物体として表示されたものとなっている(このため
に、可視光線カメラ14からの反射光に基づいて後述す
るように反射率を推定する反射率推定34の処理が行わ
れる)。
合成して得た画像となっている(加算処理装置36によ
る加算処理)。より具体的には、画像G1から物体放射
量が所定量以上の領域のもの(歩行者32と対向車31
が対応)を差し引いた画像(白線33が相当)を、画像
G2に加算する。そして、加算された画像に、画像G3
をさらに加算して、画像G4が得られる。これにより画
像G4は、歩行者32が特に強調されて極めて明瞭に表
示され、対向車31もヘッドライト31aが点灯された
状態でかなり明瞭に表示され、さらに白線33も明瞭に
表示されたものとなる。
こともできる。また、画像G2から画像G1を差し引い
た画像をHUD7に表示させることもできる(高熱放射
体となる対向車31と歩行者32のみが強調された画像
の表示)。さらに、画像G2に対して、画像G1でのみ
明瞭に表示されている部分(領域で、白線33が相当す
る)を加算した画像をHUD7に表示させることもでき
る(画像G4において、対向車31のヘッドライト31
aが消灯状態に近い状態となるがそのボディ輪郭がより
明瞭になるー画像G2での対向車31の画像と同じ状
態)。
づいて物体放射量(物体の有する固有の赤外線放射量
で、この物体放射量を知ることにより物体の識別が可
能)を推定して、物体放射量から特定の物体をHUD7
に表示させる手法を示す。すなわち、計測手段41によ
り計測された可視光域の周辺光と、可視光線カメラ14
により計測される反射光とに基づいて、可視光域での反
射率が算出手段42により算出される。算出された可視
光域での反射率に基づいて、赤外線域での反射率が推定
手段43により推定される。
線域の周辺光と、推定手段43により推定された反射率
とに基づいて、赤外線域での反射量が推定手段45によ
り推定される。赤外線カメラ13により計測される放射
量と推定手段45での推定放射量とに基づいて、物体放
射量が推定手段46により推定される。そして、推定手
段46により推定された物体放射量に基づいて、画像変
換手段47により画像変換されて(物体放射量特有の特
定物体への画像変換)、この画像変換された画像がHU
D7に表示される。
8を参照しつつ、図9での物体放射量を得るための具体
的な推定手法の一例について説明する。まず、図10
は、物体(被写体)からの可視光線の反射状況を示すも
のであり、周辺光が物体で反射されたときの反射光は、
物体の表面特性(反射率と反射角度)に依存する。一
方、図11は、物体(被写体)からの赤外線の反射状況
を示すものであり、周辺光が物体で反射されたときの反
射量と、物体とのものからの放射量とが加算された値が
赤外線カメラ13により検出されることになる。ただ
し、赤外線の場合でも、周辺光が物体で反射さされたと
きの反射量は物体の表面特性(反射率と反射角度)に依
存するということは、可視光線と同じである。
きの前提となる光学系を示すものであり、この図12に
おいて、物体の反射率をR、面積をAとし、物体を光束
FOで照明し、FナンバーFN のレンズを距離lだけ離
して置いてある。像の倍率をmとすれば、像はレンズか
らmlの位置に結像し、面積はm2 Aとなる。このと
き、撮像面に入射する光束F[lm]は、式1に示すよ
うになる。
光束Fd は、式2に示すようになる。
達するから、Fd に絞りの張る立体角を掛けて、レンズ
透過率を乗ずる(式3)。
レンズのFナンバー、レンズ倍率に対して、式4の関係
が成立する。
る。
距離lは、撮像面までの距離よりも十分長いので、mよ
りもlが十分大きいとして、式9が成立する。
推定反射率RS は、式10に示すものとなる。
ラ出力がNTSCであるので、カメラの状態量(ゲイ
ン、オフセット、ガンマ補正値)から算出することにな
る。
での反射率を推定するが、その前提として、物体が選択
放射体でないものとする(ほとんどの物体は選択放射体
でなく、特に歩行者や自動車ボディ等の金属は選択放射
体ではない)。これにより、赤外線域での反射率Rl
は、可視光線域での反射率RS の関数として式11のよ
うに示される。
すると、赤外線カメラ13に入射される物体からの反射
成分IR は、式12に示すようになる。
算すれば、物体固有の放射量IO が求められる(式1
3)。
放射量IO 画像が作成される。このIO 画像を領域分割
することで、材質(表面)の違いによる物体の識別がで
きることになる。温度、放射率が既知の物体について
は、IO 画像に対する形状認識を行わずに抽出すること
が可能である。物体からの放射量は、温度と波長のみに
依存し、プランクの式を利用することにより求められ
る。波長λ1 からλ2 に感度のある赤外線カメラ13で
撮像した場合、プランクの式は、式14に示すように示
される。
であることを利用すると、式15が成立する。
の積のみの関数であり、数値表で与えられる。
ファン・ボルツマンの式により求められる。
的に式18で示されることになる(RI という特性を持
った領域が抽出可能)。
赤外線カメラ13により適切に撮像できるようにした場
合を示す。すなわち、通常赤外線カメラ13は、そのカ
メラセンサ部分は所定温度となるように温度管理される
が、レンズ部分は常温で設計されているので、このレン
ズ部分の温度変化に起因して撮像が良好に行われない場
合を生じることが考えられる。このような事態を防止す
るために、レンズ部分を保温器51で覆う一方、レンズ
部分の温度を検出する温度センサ52を設けて、温度制
御装置53によって、温度センサ52で検出される温度
が所定の一定温度となるように保温器51を制御するよ
うにしてある。
られる赤外線画像が、コントラストが低い、画像のエッ
ジがなだらか(境界が不鮮明)、ノイズが多いという欠
点を補うための種々の解決手法を示すものであり、例え
ば次の (1)〜 (5)の解決手法がある。
(表示)濃度を変化させること(シーンに影響されない
画像変換が可能になる)。 (2)赤外線エッジ強度に基づいてエッジ強調量を変化さ
せること(白線などの低コントラスト物体のみの輪郭強
調が可能になり、錯視の効果を狙って交通信号情報以上
のコントラスト向上が可能になる)。 (3)可視光線画像の処理結果に基づいて特定物体を選択
的に表示させること(白線などの低コントラスト物体を
安定して表示可能となり、信号、標識などの色情報が表
示可能となる)。
て特定物体を選択的に表示させること(停止車両など低
コントラスト物体の安定したコントラスト向上が可能に
なる)。 (5)カメラ以外の外部環境を検出するセンサからの情報
に基づいて特定物体を選択的に表示させること(例え
ば、濡れた路面でも白線の濃度を明るくする処理が可能
になる)。
手法を示すもので、赤外線画像の濃度分布に基づいて、
表示部7aへの提示画像を変化させるようにしたもので
ある。すなわち、図15に示される原画像の濃度ヒスト
グラムを図16に示すように平坦化した後、ガンマ変換
あるいは対数変換して図17に示すように、運転者(人
間)の目の特性にあった画像を提示(表示)するように
してある。
示すものである。すなわち、図18に示す赤外線画像の
原画像から、図19に示すような2次微分画像を得る。
そして、図18、図19に示す画像同士を加算して、図
20に示すような合成画像を得るようにしてある。2次
微分を行うフィルタの設定例が、図21あるいは図22
に示される。
示すもので、図18〜図20の変形例ともなるもので、
濃度の低い部分を2次微分する場合に、濃度が低いほど
より強調された2次微分画像を得るようにしてある(所
定以下の濃度をN倍してある−Nは1よりも大)。
変形例となるもので、濃度が低いほど強調度合いをより
高めるようにしてある。すなわち、濃度が低いときはN
倍に強調し、濃度がより低いときはM倍に強調するよう
にしてある(M>N)。この場合、図29に示すよう
に、強調のための補正値(上記M、Nに相当)を、2次
微分値の大きさに基づいて連続可変式に変更することも
できる。
ものである。すなわち、赤外線画像G11では、歩行者
が撮像されているが、白線と信号表示のコントラストが
はっきりしないものとなる。一方、可視光線画像G12
では、上記白線と信号表示のコントラストがはっきりし
たものとなるが、歩行者が撮像されていないものとなっ
ている。この可視光線画像G12を、RGBデコーダ6
1による処理を行った後、物体認識部62でもってコン
トラストが明瞭な白線と信号表示という特定物体を選択
して、この選択された特定物体を合成処理部63によっ
て赤外線画像G11に合成させる。そして、合成された
画像を、目視できるように表示処理部64で処理した画
像が、画像G13として示される。
すものである。すなわち、赤外線画像G21のままで
は、前方車両が不鮮明であり、白線も不鮮明となる。図
31では、レーザレーダ71からの出力を受ける位置変
換部72によって、前方物体としての前方車両までの距
離が検出される。一方、領域抽出部73によって、赤外
線画像G21のうち位置変換部72によって検出される
距離内にある特定物体が抽出される。そして抽出された
特定物体(実施形態では前方車両と前方車両までにある
白線)が強調されて、表示処理部74を経て処理画像G
22として表示される。
一例を示すものである。すなわち、図32に示すよう
に、白線は、路面が乾燥しているときは画像G32で示
すように背景が暗く、白線が明るく表示されるが、雨天
時では路面が濡れるために、背景が明るく、白線が暗く
なるように反転されて、白線が認識しずらいものとな
る。このため、外部環境検出手段としての外界センサ8
1(実施形態では降雨センサ)からの出力を受ける乾湿
判定部82が、路面の濡れ具合を判定して、路面が濡れ
ていると判定されたときは、赤外線画像G31が反転処
理部83によって反転処理されて、赤外線画像G31に
おける背景が暗く、赤外線画像G31における白線が明
るくなるように反転処理される。反転処理された画像
は、表示処理部84を経て、処理画像G32として表示
される。路面が濡れていると判定されたときの赤外線画
像G21の濃度と、処理画像G32の表示濃度との関係
が図33に示される。
はこれに限らず、例えば次のような場合をも含むもので
ある。カメラにより撮像される環境としては、例えば自
動車の後方や側方、さらには自動車以外の船舶や列車等
の乗り物にカメラを搭載したものでもよく、さらにはカ
メラは所定の一定位置に設置されて、この一定位置の周
辺環境を撮像するものであってもよい。センサ等の各種
部材は、その機能の上位表現に手段の名称を付して表現
することができる。また、本発明の目的は、明記された
ものに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表
現されたものを提供することをも暗黙的に含むものであ
る。さらに、本発明は、環境認識方法として表現するこ
とも可能である。
示部の配置例を示す図。
例を示す図。
設定例を示す図。
示す説明図。
へ表示する表示画像を得るための全体制御系統図。
理される内容を示す系統図。
ための一例を示す簡略側面図。
例を示す図。
例を示す図。
例を示す図。
る一例を示す図。
る一例を示す図。
る一例を示す図。
る別の例を示す図。
る別の例を示す図。
る別の例を示す図。
るさらに別の例を示す図。
るさらに別の例を示す図。
るさらに別の例を示す図。
設定例を示す図。
る例を示す図。
例を示す図。
を示す図。
Claims (9)
- 【請求項1】周囲の環境状態を赤外線を用いて撮像する
赤外線カメラと、 前記赤外線カメラとほぼ同一位置での環境状態を可視光
線を用いて撮像する可視光線カメラと、 前記赤外線カメラにより撮像された赤外線映像から前記
可視光線カメラにより撮像された可視光線映像を差引い
た画像を表示する画像表示手段と、を備えていることを
特徴とする環境認識装置。 - 【請求項2】請求項1において、 前記赤外線カメラと可視光線カメラと画像表示手段とが
それぞれ車両に搭載されており、 前記赤外線カメラと可視光線カメラとがそれぞれ車両前
方の環境状態を撮像するように設定され、 前記画像表示手段が、運転者により目視可能な位置に設
けられている、ことを特徴とする環境認識装置。 - 【請求項3】請求項1において、 可視光域の周辺光を計測する周辺光計測手段と、 前記可視光線カメラからの反射光を計測する反射光計測
手段と、 前記周辺光計測手段と反射光計測手段からの出力に基づ
いて、可視光域での反射率を算出する反射率算出手段
と、 前記反射率算出手段により算出された反射率に基づい
て、赤外線域での反射率を推定する赤外線反射率推定手
段と、 赤外線域の周辺光を計測する赤外線用周辺光計測手段
と、 前記赤外線反射率推定手段により推定された赤外線反射
率と前記赤外線用周辺光計測手段により計測された赤外
線域の周辺光とに基づいて、赤外線域での反射量を推定
する赤外線反射量推定手段と、 前記赤外線カメラにより計測された赤外線放射量と前記
赤外線反射量推定手段により推定された赤外線反射量と
に基づいて、物体の放射量を推定する物体放射量推定手
段と、 前記物体放射量推定手段により推定された物体放射量を
画像に変換する画像変換手段と、を備えていることを特
徴とする環境認識装置。 - 【請求項4】請求項3において、 可視光画像から物体放射量が所定量以上の領域を差引い
た画像を、前記物体放射量に基づく画像に足し合わせて
なる画像が前記画像表示手段に表示される、ことを特徴
とする環境認識装置。 - 【請求項5】請求項1において、 赤外線映像の濃度分布に基づいて前記画像表示手段に表
示される画像の濃度を変化させてコントラストを向上さ
せるようにされている、ことを特徴とする環境認識装
置。 - 【請求項6】請求項1において、 赤外線映像のエッジ強度に基づいて前記画像表示手段に
表示される画像のエッジを強調させるようにされてい
る、ことを特徴とする環境認識装置。 - 【請求項7】請求項1において、 前記可視光線カメラで撮像された画像の処理結果に基づ
いて特定物体を選択して、該選択された特定物体が前記
画像表示手段に表示される、ことを特徴とする環境認識
装置。 - 【請求項8】請求項1において、 レーザレーダからの距離表示に基づいて特定物体を選択
して、該選択された特定物体が前記画像表示手段に表示
される、ことを特徴とする環境認識装置。 - 【請求項9】請求項1において、 前記各カメラ以外であって外部環境を検出する外部環境
検出手段からの情報に基づいて特定物体を選択して、該
選択された特定物体が前記画像表示手段に表示される、
ことを特徴とする環境認識装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18425698A JP4103179B2 (ja) | 1998-06-30 | 1998-06-30 | 環境認識装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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