JP2000017251A - 研磨用水性組成物 - Google Patents

研磨用水性組成物

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JP2000017251A
JP2000017251A JP18622098A JP18622098A JP2000017251A JP 2000017251 A JP2000017251 A JP 2000017251A JP 18622098 A JP18622098 A JP 18622098A JP 18622098 A JP18622098 A JP 18622098A JP 2000017251 A JP2000017251 A JP 2000017251A
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JP
Japan
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diamond abrasive
abrasive grains
hectorite
polishing
weight
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JP18622098A
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English (en)
Inventor
Takumi Suzuki
匠 鈴木
Hideyuki Tomota
英幸 友田
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Neos Co Ltd
Original Assignee
Neos Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 引火性が実質上なく、ダイヤモンド砥粒の実
用上問題となる経時的沈降を発生させないだけで、加工
面に効率的で十分な研摩効率をもたらす適性粘度を有す
るダイヤモンド砥粒含有研磨用組成物を提供する。 【解決手段】 ダイヤモンド砥粒0.1〜5重量%、ヘ
クトライト0.05〜3重量%およびグリコール系溶剤
1〜80重量%含有する研磨用水性組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はダイヤモンド砥粒
を含有する研磨用水性組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ダイヤモンド砥粒を含有する研磨用組成
物は、例えばラップ装置等を用いて種々の加工物や工作
物(例えば、ステンレス、アルミ合金、セラミックス等)
の精密仕上げに広く使用されている。従来からこの種の
研磨用組成物としては鉱油等の油剤にダイヤモンド砥粒
をスラリー状に分散させた油性組成物およびエチレング
リコール等の水溶液にダイヤモンド砥粒をスラリー状に
分散させた水性組成物が使用されている。
【0003】しかしながら、前者の場合には研磨後に加
工物や工作物等を洗浄剤を用いる洗浄処理が必要なだけ
でなく、引火性が高いので作業衛生や安全性の点で問題
があり、また、後者の場合にはダイヤモンド砥粒が経時
的に沈降しやすいために研磨作用が有効に発揮されず、
長い加工時間を必要とするだけでなく、余分な組成物を
使用するので非経済的である。なお、後者の場合、増粘
によってダイヤモンド砥粒の沈降性を改良した組成物も
知られているが、高粘度のために加工面への組成物の供
給が困難となり、効率的で十分な研磨効果が得難いとい
う問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、引火性が
実質上なく、有効な研磨作用が実用上妨げられる程度の
ダイヤモンド砥粒の経時的沈降を発生させないで、加工
面に効率的で十分な研磨効果をもたらす適性粘度を有す
るダイヤモンド砥粒含有研磨用組成物を提供するために
なされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ちこの発明は、ダイヤ
モンド砥粒0.1〜5重量%、ヘクトライト0.05〜
3重量%およびグリコール系溶剤1〜80重量%含有す
る研磨用水性組成物に関する。
【0006】
【発明の実施の形態】ダイヤモンド砥粒としては従来か
ら当該分野において常用されている天然または人造の工
業用ダイヤモンド砥粒を適宜使用すればよく、該砥粒の
平均粒径は特に限定的ではないが、経時的沈降の防止ま
たは遅延の観点からは10μm以下、特に0.1〜5μm
にするのが好ましい。
【0007】ダイヤモンド砥粒の配合量は0.1〜5重
量%、好ましくは0.5〜2重量%である。ダイヤモン
ド砥粒の配合量が0.1重量%よりも少なくなると長い
研摩時間が必要となって作業効率が低下し、また、該配
合量を5重量%よりも多くしてもそれに応じた研磨効果
は得られず、非経済的である。
【0008】ヘクトライトとしては天然のもの以外に市
販の合成品、例えば、日本シリカ工業株式会社製の「ヘ
クトライトRD」等を適宜使用すればよい。ヘクトライ
トの主要な作用効果はダイヤモンド砥粒の経時的沈降の
防止または遅延である。ヘクトライト以外の粘土鉱物
(例えば、ベントナイト等)もグリコール系溶剤の配合量
が比較的少ない場合(1〜20重量%)には使用可能であ
るが、グリコール系溶剤の配合量が多くなるとダイヤモ
ンド砥粒の分散安定性を低下させるか、または該砥粒の
分散を困難にするので一般的には好ましくない。
【0009】ヘクトライトの配合量は0.05〜3重量
%、好ましくは0.1〜1重量%である。ヘクトライト
の配合量が0.05重量%よりも少なくなるとダイヤモ
ンド砥粒の経時的沈降に対する十分な防止または遅延効
果は得られず、また、該配合量が3重量%よりも多くな
ると組成物がゲル化するようになるので好ましくはな
い。
【0010】本発明において用いる好適なグリコール系
溶剤としては次の一般的(I):
【化2】 (式中、R1は水素原子またはメチル基を示し、R2は水
素原子または炭素原子数1〜4のアルキル基を示し、n
は1〜20の数を示す)で表される溶剤が挙げられる。
この種の溶剤の分子量は1000以下が好ましく、分子
量が1000よりも大きくなると組成物の粘度が過度に
高くなって作業効率や加工面の研磨効率が悪化する。
【0011】この種の溶剤としては次のものが例示され
るが、これらは所望により2種以上適宜併用してもよ
い:エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリ
エチレングリコール、プロピレングリコール、ヘキシレ
ングリコール、ポリプロピレングリコール、エチルジグ
リコール、ブチルジグリコール、およびエチレンオキシ
ドとプロピレンオキシドとのブロックコポリマーもしく
はランダムコポリマー。
【0012】グリコール系溶剤の配合量は1〜80重量
%、好ましくは2〜50重量%である。グリコール系溶
剤の配合量が1重量%よりも少なくなるとダイヤモンド
砥粒の水性媒体への十分な分散効果が得られなくなり、
研磨効率も低下し、また、該配合量が80重量%よりも
多くなると、分散系が不安定になるだけでなく、引火性
が高くなる。
【0013】本発明によるダイヤモンド砥粒含有研磨姓
組成物の残余成分である水としては通常はイオン交換水
または蒸留水を使用するが、水道水等の非精製水を使用
してもよい。
【0014】本発明による研磨用水性組成物には、上記
の配合成分の外に、所望により、各種の添加剤、例え
ば、防錆剤(例えば、アルカノールアミン、アルキルカ
ルボン酸塩等)、防腐剤(例えば、1,2−ベンゾイソチ
アゾリン−3−オン等)、消泡剤(例えば、ジメチルシロ
キサンポリマー、中級アルコール等)、潤滑剤(例えば、
脂肪酸エステル、脂肪酸アミド等)、極圧剤(例えば、硫
化脂肪酸塩等)および界面活性剤(例えば、非イオン系界
面活性剤等)等を適宜配合してもよい。
【0015】本発明による研磨用水性組成物の調製法は
特に限定的ではないが、一般的にはヘクトライトを水に
均一に分散させ、次いでグリコール系溶剤をこの水性分
散液に均一に分散させた後、ダイヤモンド砥粒を均一に
分散させる方法が好ましい。ヘクトライトおよびグリコ
ール系溶剤の分散には撹拌力の強いホモミキサーやホモ
ディスパーを使用するのが好適である。
【0016】本発明による研磨用水性組成物の粘度は上
記の配合成分の種類や配合量によって左右され、特に限
定的ではない。
【0017】また、本発明による研磨用水性組成物の使
用方法も特に限定的ではなく、外部からラップ装置等と
工作物の被処理表面との接触部に注加する常法のほかに
噴霧法や通液法等を適宜利用すればよい。本発明による
研磨用水性組成物は金属一般の研磨精密仕上げに汎用で
きるものであるが、特に鉄、鋼、アルミニウム合金等の
研磨加工等に有効である。
【0018】
【実施例】以下、本発明を実施例によって説明する。実施例1 表1に示す配合処方により、次の手順に従って研磨用組
成物1を調製した。イオン交換水にヘクトライト(日本
シリカ工業株式会社製「ヘクトライトRD」)を加え、ホ
モミキサーを用いて3000rpmで10分間撹拌して均
一に分散させ、この分散液にエチレングリコールを加
え、ホモミキサーを用いて3000rpmで10分間撹拌
することによって均一な分散液を得た。この均一分散液
に超音波をかけながらダイヤモンド砥粒[東名ダイヤモ
ンド工業株式会社の製品(平均粒径:1μm)]を加えて本
発明による研磨用組成物を得た(超音波処理時間:30分
間)。
【0019】実施例2〜4 表1に示す配合処方により、実施例1の手順に準拠して
研磨用組成物2〜4を調製した。
【0020】比較例1および2 表1に示す配合処方により、エチレングリコール水溶液
またはプロピレングリコール水溶液に超音波をかけなが
らダイヤモンド砥粒を加えて研磨用組成物1'または2'
を調製した(超音波処理時間:30分間)。
【0021】
【表1】
【0022】研磨用組成物の沈降性試験 実施例1〜4および比較例1および2で調製した研磨用
組成物20mlをメスシリンダー(20ml)に入れ、これを
30℃の恒温室内に3日間放置した後、メスシリンダー
内の研磨用組成物の上部の透明部分の体積を測定するこ
とによって研磨用組成物の沈降性を評価し、結果を以下
の表2に示す。
【0023】
【表2】
【0024】
【発明の効果】本発明による研磨用組成物を使用するこ
とにより、安全な作業環境下において、加工物等の被処
理面を効率よく研磨加工することができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイヤモンド砥粒0.1〜5重量%、ヘ
    クトライト0.05〜3重量%およびグリコール系溶剤
    1〜80重量%含有する研磨用水性組成物。
  2. 【請求項2】 ダイヤモンド砥粒が10μm以下の平均
    粒径を有するダイヤモンド砥粒である請求項1記載の研
    磨用水性組成物。
  3. 【請求項3】 グリコール系溶剤が一般式(I): 【化1】 (式中、R1は水素原子またはメチル基を示し、R2は水
    素原子または炭素原子数1〜4のアルキル基を示し、n
    は1〜20の数を示す)で表される溶剤である請求項1
    記載の研磨用水性組成物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100466422B1 (ko) * 2000-04-18 2005-01-13 제일모직주식회사 Cmp용 조성물
JP2009161572A (ja) * 2007-12-28 2009-07-23 Neos Co Ltd ラップ剤組成物
JP6099067B1 (ja) * 2016-04-26 2017-03-22 株式会社フジミインコーポレーテッド 研磨用組成物

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