JP3442501B2 - 水性研削剤 - Google Patents
水性研削剤Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、砥粒間の研削屑を効
率的に排出させて研削加工性を向上させると共に、砥石
寿命を延ばす水性研削剤に関する。
率的に排出させて研削加工性を向上させると共に、砥石
寿命を延ばす水性研削剤に関する。
【0002】
【従来の技術】作業衛生や環境汚染等の観点から、油性
研削剤に代わって多用されるようになっている水性研削
剤は、通常、鉱物油、油脂、極圧剤、界面活性剤、消泡
剤、防錆剤、防腐剤および金属防食剤等を目的に応じて
水性媒体に適宜配合することによって調製されている
が、この種の水性研削剤を使用する場合には、砥粒間や
定盤と被研削物との間に研削屑が詰まるため、加工性が
低下するだけでなく、加工面が傷付いたり、砥石寿命が
短くなるという問題がある。
研削剤に代わって多用されるようになっている水性研削
剤は、通常、鉱物油、油脂、極圧剤、界面活性剤、消泡
剤、防錆剤、防腐剤および金属防食剤等を目的に応じて
水性媒体に適宜配合することによって調製されている
が、この種の水性研削剤を使用する場合には、砥粒間や
定盤と被研削物との間に研削屑が詰まるため、加工性が
低下するだけでなく、加工面が傷付いたり、砥石寿命が
短くなるという問題がある。
【0003】このような問題の解決策として、高発泡性
の界面活性剤および微細な砥粒(例えば、ダイヤモンド
微粒子等)を配合した水性研削剤を定盤と被研削物との
間に供給して発泡させ、研削屑を泡と共に系外へ排出さ
せる方法が提案されている(特開平5−23440号公
報参照)。しかしながら、この方法を通常の研削加工に
適用した場合、該研削剤の高発泡性に起因して研削剤と
加工面との間に多量の空気が介在して加工性を低下させ
るだけでなく、貯留タンクから研削剤が溢れて作業能率
の低下を来すという問題がある。
の界面活性剤および微細な砥粒(例えば、ダイヤモンド
微粒子等)を配合した水性研削剤を定盤と被研削物との
間に供給して発泡させ、研削屑を泡と共に系外へ排出さ
せる方法が提案されている(特開平5−23440号公
報参照)。しかしながら、この方法を通常の研削加工に
適用した場合、該研削剤の高発泡性に起因して研削剤と
加工面との間に多量の空気が介在して加工性を低下させ
るだけでなく、貯留タンクから研削剤が溢れて作業能率
の低下を来すという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は当該分野の
このような現状に鑑み、砥粒間の研削屑を効率的に排出
させて研削加工性を向上させると共に、砥石寿命を延ば
す水性研削剤を提供するためになされたものである。
このような現状に鑑み、砥粒間の研削屑を効率的に排出
させて研削加工性を向上させると共に、砥石寿命を延ば
す水性研削剤を提供するためになされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ちこの発明は、一般式
(I): (R)n−Ar−SO3M (I) (式中、Rはヒドロキシル基またはアミノ基を示し、Ar
はナフタレン核を示し、Mはアミンまたはアンモニウム
基を示し、nは1〜3の整数を示す)で表わされるナフタ
レンスルホン酸塩を含有する水性研削剤に関する。
(I): (R)n−Ar−SO3M (I) (式中、Rはヒドロキシル基またはアミノ基を示し、Ar
はナフタレン核を示し、Mはアミンまたはアンモニウム
基を示し、nは1〜3の整数を示す)で表わされるナフタ
レンスルホン酸塩を含有する水性研削剤に関する。
【0006】一般式(I)において、Rはヒドロキシル基
またはアミノ基を示し、Arはナフタレン核を示す。
またはアミノ基を示し、Arはナフタレン核を示す。
【0007】また、一般式(I)において、Mはアミン
(例えば、メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミ
ン、ブチルアミン、エタノールアミン、ジエタノールア
ミン、トリエタノールアミン、ピリジン、モルホリン、
N−メチルモルホリン、キノリン、N,N−ジメチルア
ニリン、シクロヘキシルアミン、ジシクロヘキシルアミ
ン、アニリンまたはキシリレンジアミン等)、またはア
ンモニウム基を示し、nは1〜3の整数を示す。
(例えば、メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミ
ン、ブチルアミン、エタノールアミン、ジエタノールア
ミン、トリエタノールアミン、ピリジン、モルホリン、
N−メチルモルホリン、キノリン、N,N−ジメチルア
ニリン、シクロヘキシルアミン、ジシクロヘキシルアミ
ン、アニリンまたはキシリレンジアミン等)、またはア
ンモニウム基を示し、nは1〜3の整数を示す。
【0008】一般式(I)で表わされる特に好ましいナフ
タレンスルホン酸塩としては、次の化合物が例示され
る:NW酸塩、γ酸塩およびJ酸塩等。
タレンスルホン酸塩としては、次の化合物が例示され
る:NW酸塩、γ酸塩およびJ酸塩等。
【0009】本発明による水性研削剤における上記のナ
フタレンスルホン酸塩の水性媒体への配合量は、通常、
1〜50重量%、好ましくは5〜50重量%、就中、1
0〜50重量%である。また、通常、本発明の水性研削
剤は、水で5〜200倍に希釈して用いられる。希釈液
中の本発明に用いるナフタレンスルホン酸塩の濃度は、
0.005〜10重量%であり、特に0.05〜2重量
%が好ましい。0.005重量%以下では、所期の効果
は得難く、2重量%以上では、所期の効果の顕著な向上
は認められず、不経済である。なお、上記のナフタレン
スルホン酸塩は所望により、2種以上適宜併用してもよ
い。
フタレンスルホン酸塩の水性媒体への配合量は、通常、
1〜50重量%、好ましくは5〜50重量%、就中、1
0〜50重量%である。また、通常、本発明の水性研削
剤は、水で5〜200倍に希釈して用いられる。希釈液
中の本発明に用いるナフタレンスルホン酸塩の濃度は、
0.005〜10重量%であり、特に0.05〜2重量
%が好ましい。0.005重量%以下では、所期の効果
は得難く、2重量%以上では、所期の効果の顕著な向上
は認められず、不経済である。なお、上記のナフタレン
スルホン酸塩は所望により、2種以上適宜併用してもよ
い。
【0010】発泡性の比較的高いナフタレンスルホン酸
塩を使用する場合には、発泡に起因する研削加工性の低
下を防止するために、消泡剤、例えば、ジメチルシロキ
サンポリマー等を適宜配合するのが好ましい。
塩を使用する場合には、発泡に起因する研削加工性の低
下を防止するために、消泡剤、例えば、ジメチルシロキ
サンポリマー等を適宜配合するのが好ましい。
【0011】本発明による水性研削剤には、上記の配合
成分の外に、所望により、従来から水性研削剤に配合さ
れている各種の成分、例えば、鉱物油(例えば、マシン
油)、油脂(例えば、ヒマシ油、ナタネ油、牛脂)、極圧
剤(例えば、塩素化パラフィン、硫化油脂)、界面活性剤
(例えば、アニオン、ノニオン、カチオン界面活性剤)、
防錆剤(例えば、アルカノールアミン、アルキルカルボ
ン酸塩)、金属防食剤(例えば、ベンゾトリアゾール)お
よび防腐剤(例えば、1,2−ベンゾイソチアゾリン−
3−オン)等を適宜配合してもよい。
成分の外に、所望により、従来から水性研削剤に配合さ
れている各種の成分、例えば、鉱物油(例えば、マシン
油)、油脂(例えば、ヒマシ油、ナタネ油、牛脂)、極圧
剤(例えば、塩素化パラフィン、硫化油脂)、界面活性剤
(例えば、アニオン、ノニオン、カチオン界面活性剤)、
防錆剤(例えば、アルカノールアミン、アルキルカルボ
ン酸塩)、金属防食剤(例えば、ベンゾトリアゾール)お
よび防腐剤(例えば、1,2−ベンゾイソチアゾリン−
3−オン)等を適宜配合してもよい。
【0012】本発明による水性研削剤の注加方法は特に
限定的ではなく、外部から砥石と工作物の接触部に注加
する常法のほかに、噴霧法や通液法等を適宜利用すれば
よい。また、本発明による水性研削剤は、金属一般の研
削加工に適用できるものであるが、特に、鉄、鋼、ステ
ンレス、アルミニウム合金等の研削加工に有効である。
ホーニングや超仕上等の研磨加工の場合には、研削加工
と比較して砥粒や切屑が小さく、接触面積が大きくなる
ため[臼井著、「切削・研削加工学」、下巻、第189頁
(共立出版株式会社、昭和58年9月5日発行)参照]、
本発明による水性研削剤中の界面活性剤、潤滑等が砥
石、被研磨物等の間につまり研磨加工を困難にする可能
性がある。
限定的ではなく、外部から砥石と工作物の接触部に注加
する常法のほかに、噴霧法や通液法等を適宜利用すれば
よい。また、本発明による水性研削剤は、金属一般の研
削加工に適用できるものであるが、特に、鉄、鋼、ステ
ンレス、アルミニウム合金等の研削加工に有効である。
ホーニングや超仕上等の研磨加工の場合には、研削加工
と比較して砥粒や切屑が小さく、接触面積が大きくなる
ため[臼井著、「切削・研削加工学」、下巻、第189頁
(共立出版株式会社、昭和58年9月5日発行)参照]、
本発明による水性研削剤中の界面活性剤、潤滑等が砥
石、被研磨物等の間につまり研磨加工を困難にする可能
性がある。
【0013】
【実施例】以下、本発明を実施例によって説明する。実
施例中、「部」とは「重量部」を意味する。実施例1 水60部にモノエタノールアミン5部、トリエタノール
アミン15部および1−アミノ−2−ナフトール−4−
スルホン酸10部を加えて該スルホン酸の混合アミン塩
を調製し、これに硼酸10部を加えて水性研削剤1を調
製した。水性研削剤1をイオン交換水を用いて10倍ま
たは50倍に希釈した試験液を下記の研削加工試験に供
し、結果を表1に示す。研削加工試験 炭素鋼S−45Cの研削加工を、グラインダーと砥石
(A80J)を使用し、試験液を注入しながら20秒間お
こない、発生する研削屑の凝集性を目視観察すると共
に、研削面の表面荒さを測定する。
施例中、「部」とは「重量部」を意味する。実施例1 水60部にモノエタノールアミン5部、トリエタノール
アミン15部および1−アミノ−2−ナフトール−4−
スルホン酸10部を加えて該スルホン酸の混合アミン塩
を調製し、これに硼酸10部を加えて水性研削剤1を調
製した。水性研削剤1をイオン交換水を用いて10倍ま
たは50倍に希釈した試験液を下記の研削加工試験に供
し、結果を表1に示す。研削加工試験 炭素鋼S−45Cの研削加工を、グラインダーと砥石
(A80J)を使用し、試験液を注入しながら20秒間お
こない、発生する研削屑の凝集性を目視観察すると共
に、研削面の表面荒さを測定する。
【0014】実施例2
1−アミノ−2−ナフトール−4−スルホン酸の代わり
に、2−ナフトール−6−スルホン酸を使用する以外は
実施例1と同様にして水性研削剤2を調製し、これらの
研削特性を調べた。結果を表1に示す。
に、2−ナフトール−6−スルホン酸を使用する以外は
実施例1と同様にして水性研削剤2を調製し、これらの
研削特性を調べた。結果を表1に示す。
【0015】比較例1
水70部にモノエタノールアミン5部、トリエタノール
アミン15部および硼酸10部を配合することによっ
て、水性研削剤1'を調製し、この研削特性を実施例1
と同様にして調べた。結果を表1に示す。
アミン15部および硼酸10部を配合することによっ
て、水性研削剤1'を調製し、この研削特性を実施例1
と同様にして調べた。結果を表1に示す。
【0016】
【表1】
【0017】
【発明の効果】本発明による水性研削剤を使用すること
により、砥粒間の研削屑を効率的に排出させて研削加工
性を向上させると共に、砥石寿命を延ばすことができ
る。
により、砥粒間の研削屑を効率的に排出させて研削加工
性を向上させると共に、砥石寿命を延ばすことができ
る。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI
C10N 30:06 C10N 40:22
40:22
(56)参考文献 特開 平5−171176(JP,A)
特開 平3−217499(JP,A)
特開 昭50−131881(JP,A)
特開 平6−57279(JP,A)
特開 昭60−118799(JP,A)
特開 昭64−85296(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
C10M 173/00 - 173/02
C10M 135/10
C10N 30:00
C10N 30:04 - 30:06
C10N 40:20 - 40:24
Claims (2)
- 【請求項1】 一般式(I): (R)n−Ar−SO3M (I) (式中、Rはヒドロキシル基またはアミノ基を示し、Ar
はナフタレン核を示し、Mはアミンまたはアンモニウム
基を示し、nは1〜3の整数を示す)で表わされるナフタ
レンスルホン酸塩を含有する水性研削剤。 - 【請求項2】 ナフタレンスルホン酸塩を1〜50重量
%含有する請求項1記載の水性研削剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24514194A JP3442501B2 (ja) | 1994-10-11 | 1994-10-11 | 水性研削剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24514194A JP3442501B2 (ja) | 1994-10-11 | 1994-10-11 | 水性研削剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08109389A JPH08109389A (ja) | 1996-04-30 |
JP3442501B2 true JP3442501B2 (ja) | 2003-09-02 |
Family
ID=17129238
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24514194A Expired - Fee Related JP3442501B2 (ja) | 1994-10-11 | 1994-10-11 | 水性研削剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3442501B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1053789A (ja) * | 1996-08-12 | 1998-02-24 | Nippei Toyama Corp | ワイヤー切断加工機用水性加工液組成物 |
JP2002309281A (ja) * | 2001-04-18 | 2002-10-23 | Neos Co Ltd | アルミニウム・アルミニウム合金用水溶性加工油組成物 |
-
1994
- 1994-10-11 JP JP24514194A patent/JP3442501B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08109389A (ja) | 1996-04-30 |
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