JP2000015975A

JP2000015975A - 書類収納用ポケットシート

Info

Publication number: JP2000015975A
Application number: JP10188827A
Authority: JP
Inventors: Yoshiko Yokota; 吉子横田; Masaaki Nishikawa; 雅章西川
Original assignee: MARUNI KK; Kokuyo Co Ltd
Current assignee: MARUNI KK; Kokuyo Co Ltd
Priority date: 1998-07-03
Filing date: 1998-07-03
Publication date: 2000-01-18

Abstract

(57)【要約】【課題】収納枚数を増加させることができるととも
に、用紙サイズの異なる書類の閲覧性も維持した状態で
収納することのできるようにすること。【解決手段】一枚のシートＳを用いて相互に開閉可能
に連設された第１及び第２のシート１１，１２と、これ
ら各シート１１，１２の内面側に設けられたポケット１
５，１６とを備えてポケットシート１０が構成されてい
る。ポケット１５，１６は、第１及び第２のシート１
１，１２の左右幅よりも小さい寸法となる深さに設けら
れているとともに、各ポケット１５，１６間に跨がるよ
うにして書類を収納することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、書類収納用ポケッ
トシートに係り、特に、書類の出し入れを容易に行える
とともに、収納された書類の閲覧性も改善することので
きる書類収納用ポケットシートに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、各種のカタログ、パンフレッ
ト、保証書或いは取扱説明書等を収納することのできる
クリアブックが市販されている。このクリアブックは、
所定の表紙体内にポケットシートが固定的に綴じ込まれ
たタイプの他、表紙体の背表紙側に固定された綴じ具を
用いてポケットシートが加除できるタイプとが存在す
る。後者のタイプにおいては、ポケットシートの一縁に
沿って綴じ穴が形成され、この綴じ穴に綴じリングが挿
通されて綴じ込み可能に設けられている。また、ポケッ
トシートは、その開口部が上端縁に設けられたトップイ
ン型、若しくは綴じ込み側の一側縁に設けられたサイド
イン型が知られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ポケットシートは、その収納枚数もせいぜい２〜３数程
度であり、それ以上の枚数に亘る書類若しくは取扱説明
書等を出し入れする場合には、開口部の両端側に破れを
生じさせるという不都合をもたらす。また、Ａ３のカタ
ログ等を見開き状態で収納できるポケットシートは、所
定の表示体に製本状に綴じられているタイプのものしか
存在しないため、単体としての一つのポケットシートを
持ち運ぶことができず、取扱上の不便を感じるという不
都合があった。しかも、従来のポケットシートは、ポケ
ット内への書類出し入れも容易でなく、この出し入れ動
作に付随して開口部の両端側を破断させ易いという不都
合もある。

【０００４】

【発明の目的】本発明は、このような従来の不都合に着
目して案出されたものであり、その目的は、収納枚数を
増加させることができるとともに、用紙サイズの異なる
書類の閲覧性も維持した状態で収納することができ、且
つ、単体として持ち運ぶことのできる書類収納用ポケッ
トシートを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る書類収納用ポケットシートは、透明な
第１及び第２のシートの各一端側を相互に連設して他端
側が自由端として開閉可能に設けられたシート本体と、
前記第１及び第２のシートの内面側に設けられるととも
に、これら各シート領域に跨がって書類収納を可能とす
るポケットとを備える、という構成を採っている。この
ような構成とすれば、各シートの内面側領域にそれぞれ
書類収納が可能となり、全体としての書類収納枚数を増
加させることができる。また、各シートがＡ４サイズの
書類収納を可能とする平面積に設けられている場合、こ
れらのシートを開いたときにはＡ３サイズの書類を展開
した状態で収納できることとなる。そのため、一枚の紙
からなるＡ３サイズのカタログ等の書類を収納した場
合、このカタログはポケットから抜き出さなくとも表裏
各面の閲覧が可能となる。

【０００６】

【発明の実施の形態】本発明におけるポケットは、前記
自由端を底縁としてこれに相対する他端側を開口部と
し、このポケットは、各シートの左右幅よりも小さい寸
法となる深さに設けられる、という構成を採用すること
が好ましい。これにより、ポケットへの書類収納に際し
て、各シートの連設領域側の内面をガイド面として利用
できるため、書類の出し入れを極めてスムースに行うこ
とが可能となる。

【０００７】また、第１及び第２のシートの連設領域
に、所定の表紙体への綴じ込みを可能とする穴を設ける
とよい。このような穴を形成すれば、既存のバインダー
等に綴じ込むことも可能となる。

【０００８】更に、ポケットシートは、一枚の樹脂シー
トを所定箇所で折り曲げて所定箇所を溶着若しくは接着
することによって形成することが好ましい。このような
構成とすれば、二つの収納領域を設けたポケットシート
としても、当該ポケットシートを展開したときの平面形
状に樹脂シートをフォーミングしておくことで従来品と
同様の効率にて製造することができる。

【０００９】また、前記ポケットの開口縁における両側
部分に切欠部をそれぞれ形成するとよい。これにより、
ポケット内に書類を収納しようとするときに、ポケット
開口端への負荷集中が解消できるようになる。従って、
書類の出し入れに伴ってポケットの開口端の破断原因も
解消することが期待される。

【００１０】なお、本明細書中、「透明」とは、半透明
をも含む概念として用いられる。

【００１１】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。

【００１２】図１には、本実施例に係る書類収納用ポケ
ットシートを折り畳んだ状態の概略斜視図が示され、図
２には、同ポケットシートを開いた状態の概略斜視図が
示されている。これらの図において、ポケットシート１
０は第１のシート１１と、この第１のシートに連設され
た第２のシート１２とからなるシート本体１３と、前記
第１及び第２のシート１１，１２の内面側にそれぞれ設
けられたポケット１５，１６とを備えて構成されてい
る。

【００１３】前記ポケットシート１０は、図３に示され
るように、一枚の透明な樹脂製シート、例えば、本実施
例では、ポリプロピレン製のシートＳを用いて形成され
ている。このシートＳは、前記第１のシート１１と第２
のシート１２との間に設けられた中心折り曲げ線２０
と、この中心折り曲げ線２０と略平行となる折り曲げ線
２１，２２を介して連設されたポケット形成片２４，２
５とを一体に備えた平面形状に設けられている。ここ
で、前記折り曲げ線２１，２２は、ポケットシート１０
に組み立てられた状態で各シート１１，１２の自由端と
なる。

【００１４】前記シートＳにおいて、中心折り曲げ線２
０に直近の左右両側には、図３中上下方向に沿って所定
間隔毎に形成された穴３０が左右対称位置に形成されて
おり、中心折り曲げ線２０の位置でシートＳが折り曲げ
らたときに相互に開通するように設けられ、これによ
り、図示しないバインダー等の綴じ具に綴じ込み可能と
なっている。また、穴３０に隣接して上下方向に延びる
領域、すなわち、図中斜線で示した領域は溶着代３２，
３２とされ、こららの溶着代３２が相互に重ね合わされ
て超音波溶着等の手段で相互に接着されることで、溶着
部３３（図１参照）が形成される。更に、溶着代３２に
隣設する外側には折り曲げ線３４が形成され、この折り
曲げ線３４は、第１及び第２のシート１１，１２の開閉
時のヒンジ部として作用する。ここにおいて、前記中心
折り曲げ線２０からヒンジ部として作用する折り曲げ線
３４までの領域が第１及び第２のシート１１，１２の連
設領域２７となる。なお、前記各折り曲げ線２０〜２２
及び３２は、プレス成形によって若干薄肉の筋状に設け
られたものである。

【００１５】前記ポケット形成片２４，２５の図３中上
下各縁は、同図中斜線で示される領域がそれぞれ溶着代
４０とされる一方、第１及び第２のシート１１，１２の
上下各縁の斜線で示される領域も溶着代４１とされてい
る。これらの溶着代４０，４１は、ポケット形成片２
４，２５が第１及び第２のシート１１，１２の内面側に
折り曲げられた状態で相互に超音波溶着されて溶着部４
３となり、これによって、ポケット１５，１６がそれぞ
れ形成されるようになっている。なお、ポケット１５，
１６の開口部を形成する各ポケット形成片２４，２５の
外縁に沿う両側には切欠部４５がそれぞれ形成されてい
る。また、ポケット形成片２４，２５の図３中左右幅
は、第１及び第２のシート１１，１２の左右幅よりも小
さくされている。本実施例では、ポケット形成片２４，
２５の左右幅が第１及び第２のシート１１，１２の左右
幅の約１／２前後に設けられ、これにより、ポケット１
５，１６の深さが第１及び第２のシート１１，１２の左
右幅よりも小さくなるようになっている。また、ポケッ
ト形成片２４，２５の各底縁に沿った部分には溶着部４
７が設けられて当該底縁領域の耐久性が確保されてい
る。

【００１６】以上の構成において、書類を収納するとき
は、図４に示されるように、ポケットファイル１０を開
いておき、第１のシート１１又は第２のシート１２の内
面側をガイド面として利用しつつポケット１５又は１６
内に差し込むようにすればよい。また、各シート１１，
１２に跨がる平面積となる書類を収納する場合には、図
２中二点鎖線で示されるように、書類Ｐの左右両端側領
域を各ポケット１５，１６に差し込むことによって行う
ことができる。

【００１７】ポケット１５，１６に収納する書類の枚数
が多い場合には、指先でポケットの開口部を開くように
して行うことができる。この際、ポケット形成片２４，
２５に設けられた切欠部４５の存在下で、無理なく開口
隙間を形成できるため、開口部の両端が破れる等の虞も
抑制可能となる。

【００１８】なお、前記実施例では、ポケット１５，１
６が、第１及び第２のシート１１，１２の自由端、すな
わち折り曲げ線２２位置を底縁とする形状に設けられた
場合を図示説明したが、本発明はこれに限定されるもの
でなく、例えば、図５及び図６に示されるように、第１
及び第２のシート１１，１２の下端縁を底縁とするよう
なポケット形成片２４，２５を設け、これらポケット形
成片２４，２５の下縁及び外縁と、第１及び第２のシー
ト１１，１２の対応部分とに溶着部５０，５１を設けた
構成等も採用することができる。また、本発明に係るポ
ケットシートは、一枚の樹脂シートＳにより形成された
ものに限らず、複数枚のシートを用いて溶着したものも
含む。

【００１９】また、前記実施例では、一枚のシートＳを
用いて所定箇所の折り曲げと溶着によってポケットシー
ト１０を形成した場合を説明したが、その他の製造方法
によっても同様のポケットシート１０を形成することが
できる。例えば、一枚の連続する帯状樹脂シートを用
い、これを所定方向に送りながら適宜なガイドを介して
折り曲げ線２１，２２位置で各ポケット形成片２４，２
５を第１及び第２のシート１１，１２に重ね合わせ、こ
れと前後して折り曲げ線２０、３４及び穴３０をプレス
成形する。そして、前述した各溶着部を超音波溶着して
カッティングを行い、若しくはヒートシール溶断を行う
ことよって製造することができる。また、一つの連続す
る筒状樹脂シートを用いてポケットシート１０を製造す
ることもできる。この場合、前記筒状樹脂シートを長手
方向に送りながら、実質的にポケット形成片２４，２５
の開口縁間に相当する部分を適宜なスリッターによって
切除して所定の溶着を行うとともに、前記切除によって
表れる一層のシート部分の中央部をプレス加工して折り
曲げ線２０，３４及び穴３０を形成すればよい。

【００２０】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第１及び第２のシートの内面側領域にそれぞれ書類収納
が可能となり、全体としての書類収納枚数を増加させる
ことができる。また、第１及び第２のシートに跨がるよ
うな態様で書類を収納可能とするから、このような態様
で収納された書類をポケットから抜き出さなくとも表裏
各面の閲覧が可能になる。加えて、ポケットシートは、
綴じることなく持ち運びできるので、取扱上の簡便性も
付与することができる。

【００２１】また、ポケットが第１及び第２のシートの
左右幅よりも小さい寸法となる深さに設けられているた
め、書類収納に際して、各シートの連設領域側の内面を
ガイド面として利用することにより書類の出し入れ極め
てスムースに行うことが可能となる。

【００２２】更に、前記第１及び第２のシートの連設領
域に穴を設けた構成によれば、既存のバインダー等に綴
じ込むことができ、全体としての持ち運びと、ポケット
シートのみを持ち運びと選択的に行うことができる。

【００２３】また、一枚の樹脂シートを所定箇所で折り
曲げて所定箇所を溶着若しくは接着することによってポ
ケットシートが構成されるので、予めプレス成形等によ
って成形されたシートを用いて極めて容易に製造するこ
とができる。

【００２４】更に、前記ポケットの開口縁に切欠部を形
成したから、書類収納時におけるポケット開口端への負
荷集中が解消でき、書類の出し入れに伴うポケットの破
れ等も有効に回避することが期待される。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例に係るポケットシートの概略斜視図。

【図２】前記ポケットシートを開いた状態を示す概略斜
視図。

【図３】前記ポケットシートの展開図。

【図４】前記ポケットシートの側面図。

【図５】前記実施例の変形例を示す開いた状態の正面
図。

【図６】前記実施例の他の変形例を示す開いた状態の説
明図。

【符号の説明】

１０ポケットシート１１第１のシート１２第２のシート１３シート本体１５ポケット１６ポケット２２自由端を形成する折り曲げ線２７連設領域３０穴４５切欠部Ｓシート

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者西川雅章大阪市阿倍野区阪南町１丁目９番２号マルニ株式会社内Ｆターム(参考） 2C017 QA06 QG00 UA01

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】透明な第１及び第２のシートの各一端側
を相互に連設して他端側が自由端として開閉可能に設け
られたシート本体と、前記第１及び第２のシートの内面側に設けられるととも
に、これら各シート領域に跨がって書類収納を可能とす
るポケットとを備えたことを特徴とする書類収納用ポケ
ットシート。
【請求項２】透明な第１及び第２のシートの各一端側
を相互に連設して他端側が自由端として開閉可能に設け
られたシート本体と、前記第１及び第２のシートの内面側に設けられるととも
に、前記自由端を底縁としてこれに相対する他端側を開
口部としてなるポケットとからなり、前記ポケットは、各シートの左右幅よりも小さい寸法と
なる深さに設けられていることを特徴とする書類収納用
ポケットシート。
【請求項３】前記第１及び第２のシートの連設領域に
は、所定の表紙体への綴じ込みを可能とする穴が設けら
れていることを特徴とする請求項１又は２記載の書類収
納用ポケットシート。
【請求項４】前記シート本体とポケットは、一枚の樹
脂シートを所定箇所で折り曲げて所定箇所を溶着若しく
は接着することにより構成されていることを特徴とする
請求項１，２又は３記載の書類収納用ポケットシート。
【請求項５】前記ポケットの開口縁における両側部分
に切欠部がそれぞれ形成されていることを特徴とする請
求項１ないし４の何れかに記載の書類収納用ポケットシ
ート。