JP2000015739A - 無機質系化粧板 - Google Patents

無機質系化粧板

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JP2000015739A
JP2000015739A JP10185829A JP18582998A JP2000015739A JP 2000015739 A JP2000015739 A JP 2000015739A JP 10185829 A JP10185829 A JP 10185829A JP 18582998 A JP18582998 A JP 18582998A JP 2000015739 A JP2000015739 A JP 2000015739A
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Naoto Nakamura
直人 中村
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 浴室、洗面所、脱衣所等の壁面に用いられ
る、良好な耐温水性、耐アルカリ性、耐汚染性を有し、
意匠性に優れ、鏡面光沢からなる無機質系化粧板を提供
することである。 【解決手段】 シーラー層を上面に施した無機質系基材
に、接着剤層、化粧シート層、表面保護層が順次積層さ
れた積層体において、前記化粧シート層が絵柄印刷層を
有する熱可塑性樹脂フイルム層、前記接着剤層が反応性
ホットメルト型接着剤、前記表面保護層が透明2軸延伸
ポリエチレンテレフタレートフイルムからなる無機質系
化粧板とすることである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築内装材、特
に、浴室、洗面所、脱衣所等の壁面に用いられる、意匠
性に優れ、良好な耐水性、耐温水性、耐アルカリ性、耐
汚染性を有する鏡面光沢からなる無機質系化粧板に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、無機質系化粧板としては、石綿ス
レート板、セメントスレート板、珪酸カルシウム板等の
無機質系基材に、例えば、(1)無機質系基材の上に直
接印刷により印刷模様を形成後、該印刷模様の上から透
明樹脂塗料を塗装しトップコート層としたもの、(2)
印刷模様が形成された化粧シートを無機質系基材の上に
貼合せ、その上から透明樹脂塗料を塗装しトップコート
層としたもの、(3)転写紙を用いて無機質系基材面に
絵柄模様を転写する方法等によって絵柄模様を設けた
後、該絵柄模様層の上から透明樹脂塗料を塗装し、トッ
プコート層としたものが知られていた。
【0003】しかし、上記(1)の化粧板は意匠性に乏
しく、(2)の化粧板は無機質系基材に化粧シートを貼
着した後で表面に電離放射線硬化性樹脂塗料を塗布し、
電離放射線を照射し硬化する方法のため、電離放射線硬
化性樹脂の体積収縮により接着層の端面から剥離するこ
とがあり、したがって、化粧シートを貼着後接着剤の硬
化のための養生期間が必要で、ラミネート工程と後塗装
工程を連続して行うことが出来ず生産性が悪いものであ
り、また、(3)の化粧板は耐水性、意匠性については
満足のいくものであるが、工程が複雑となり、歩留りも
悪く、また転写紙を用いるために高コストになるという
欠点があった。
【0004】また、無機質系基材の上に印刷模様層が形
成された熱可塑性樹脂フイルムを溶剤系接着剤を用いて
貼着した後、該絵柄模様層の上から樹脂塗料を塗装し、
トップコート層としたものが提案されているが、この方
法では、接着剤中の有機溶剤を完全に飛ばすことが出来
ないので、有機溶剤の影響により、樹脂フイルムに部分
的な膨潤が発生して、ホモダク現象が生じると共に、接
着剤の乾燥過程で接着剤の体積が収縮することにより、
表面の平滑性を損なう不都合があり、また、絵柄模様層
の上面に、トップコート層として透明樹脂塗料を塗装し
形成するため、透明樹脂塗料を塗装、硬化時に「ゴ
ミ」、「ホコリ」等の異物が付着し易く、微小な表面欠
陥の発生を避けられないという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる問題点
に鑑みてなされたものであって、その目的とするところ
は、浴室、洗面所、脱衣所等の壁面に用いられる、良好
な耐温水性、耐アルカリ性、耐汚染性を有し、意匠性に
優れ、鏡面光沢からなる無機質系化粧板を提供すること
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の解決手段は、シーラー層を上面に施した無機
質系基材に、接着剤層、化粧シート層、表面保護層が順
次積層された積層体において、前記化粧シート層が絵柄
印刷層を有する熱可塑性樹脂フイルム層、前記接着剤層
が反応性ホットメルト型接着剤、前記表面保護層が透明
熱可塑性樹脂フイルムである無機質系化粧板とすること
である。この構成とすることにより、無機質系基材の上
面に細密な絵柄印刷層を形成することができ、また、接
着剤層として用いられる反応性ホットメルト型樹脂は溶
剤を含まないので、接着剤の乾燥工程が不要となり、溶
剤の放出がないため作業環境を悪化させることが無く、
設備面でも省スペース、コンパクト化され、高速で連続
生産することが出来るため生産性が向上する。また、表
面保護層が透明熱可塑性樹脂フイルムを積層することに
よって形成されることとなり、無機質系基材に化粧シー
トを貼着後の塗装、乾燥工程が不要となるため、「ゴ
ミ」、「ホコリ」等の異物の付着することが少なくなり
表面外観の優れたものとなる。
【0007】また、反応性ホットメルト型接着剤の表面
硬度が鉛筆硬度でB以上とすることにより、無機質系化
粧板の化粧シート表面が外圧により凹凸状となり平滑性
が劣り鏡面性が低下することがなくなる。
【0008】また、反応性ホットメルト型接着剤の厚み
を50〜150μmとすることである。そうすることに
よって、接着強度、表面平滑性ともに優れたものとな
る。
【0009】また、反応性ホットメルト型接着剤がポリ
オレフィン系反応性ホットメルト接着剤よりなるものと
することにより、接着剤層が無機質系基材が水分や湿気
等の雰囲気に曝された場合、無機質系基材より溶出する
アルカリ成分に侵されることがなくなり、密着性の劣化
のない無機質系化粧板を容易に作製することが出来るも
のである。
【0010】また、熱可塑性樹脂フイルム層がポリオレ
フィン系樹脂よりなるものとすることによって、無機質
系基材より発生するアルカリ成分に十分耐え得る化粧板
とすることができ、また、スリッター端材等の廃棄物を
焼却処理した場合にも有毒なガスの発生のない化粧板と
することが出来る。
【0011】また、透明熱可塑性樹脂フイルム層が2軸
延伸ポリエチレンテレフタレートフイルムよりなるもの
とすることにより、耐摩耗性、耐熱性、耐汚染性等の優
れた表面物性を有し、可視光線透過率が高いため絵柄印
刷層の現出に優れた無機質系化粧板となる。
【0012】さらに、2軸延伸ポリエチレンテレフタレ
ートフイルムの厚みが100〜200μmからなるもの
とすることにより、化粧板の最表面は無機質系基材表面
の凹凸を吸収して鏡面に形成され、高光沢で深み感を有
する意匠性に優れた無機質系化粧板とすることが出来
る。
【0013】
【発明の実施の態様】以下、本発明の具体的な実施形態
を図面を参照しながら説明する。図1は本発明の無機質
系化粧板の実施例を示す積層断面図、図2は本発明の無
機質系化粧板の他の実施例を示す積層断面図であり、
1、1’は無機質系化粧板、2は無機質系基材、3はシ
ーラー層、4は反応性ホットメルト型接着剤層、5、
5’は化粧シート層、6は熱可塑性樹脂フイルム、7は
絵柄印刷層、8は接着剤層、9は透明熱可塑性樹脂フイ
ルム、10は電離放射線硬化性樹脂層をそれぞれ表す。
【0014】本発明の無機質系化粧板1の構成は図1に
示すように、無機質系基材2の上面に設けられたシーラ
ー層3面に、反応性ホットメルト型接着剤よりなる接着
剤層4を介して化粧シート層5を積層した構成からな
り、該化粧シート層5は熱可塑性樹脂フイルム6の上面
に絵柄印刷層7を設け、さらに絵柄印刷層7の上面に接
着剤層8を介して透明熱可塑性樹脂フイルム9からなる
表面保護層を積層した構成からなるものであり、この接
着剤層4がその厚みが50〜150μmの溶剤を含まな
い反応性ホットメルト型樹脂により形成されている為、
無機質系化粧板2の上面の凹凸を吸収し、安定した接着
性を示すものである。また、最表面の透明樹脂層を透明
熱可塑性樹脂フイルムを貼合せたことによって形成する
ので、「ゴミ」、「ホコリ」等の異物が付着することが
少なくなり、表面を鏡面光沢を有する無機質系化粧板と
しても、微小な表面欠陥による不良品となることが少な
くなるものである。
【0015】本発明の無機質系化粧板1に用いられる無
機質系基材2としては、一般的には珪酸カルシウム板、
石綿スレート板、軽量発泡コンクリート板、中空押出セ
メント板等のセメント板、石膏板、石膏スラグ板等の石
膏系板、パルプセメント板、石綿セメント板、木片セメ
ント板等の繊維セメント板が挙げられる。
【0016】シーラー層3は、無機質系基材2からのア
ルカリ成分溶出の防止を目的として設けられるものであ
り、品質性能を高める方法として、ポリイソシアネート
系樹脂、湿気硬化型ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂等
の硬化性樹脂を用いることが望ましいものである。
【0017】接着剤層4は、絵柄印刷層7を設けた熱可
塑性樹脂フイルム6からなる化粧シート5を無機質系基
材2に接着させるための層で、通常用いられる1液硬化
型ウレタン系樹脂、2液硬化型ウレタン系樹脂、2液混
合型エポキシ系樹脂等の反応型樹脂系の接着剤に比べ
て、耐熱性、耐溶剤性に優れ、初期接着力が高く短時間
で接着が完了することにより加工スピードやラインの長
さにも有利な反応性ホットメルト型接着剤が使用に適し
たものである。
【0018】反応性ホットメルト型接着剤の一種として
なる湿気硬化型感熱溶融型接着剤は、分子末端にイソシ
アネート基を有するプレポリマーを必須成分とする組成
物である。前記プレポリマーは、通常は分子両末端に各
々イソシアネート基を1個以上有するポリイソシアネー
トプレポリマーであり、室温で固体の熱可塑性樹脂の状
態にあるものである。イソシアネート基同士が空気中の
水分により反応して鎖延長反応を起こして、その結果分
子鎖中に尿素結合を有する反応物を生じて、この尿素結
合に更に分子末端のイソシアネート基が反応して、ビウ
レット結合を起こして分岐し、架橋反応を起こすもので
ある。分子末端にイソシアネート基を有するプレポリマ
ーの分子鎖の骨格構造は任意であるが、具体的には、ウ
レタン結合を有するポリウレタン骨格、エステル結合を
有するポリエステル骨格、エーテル結合を有するポリエ
ーテル骨格、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフ
ィン結合を有するポリオレフィン骨格等であり、適宜こ
れらの1種又は2種以上の骨格構造を採用することで接
着剤の物性を調整できる。
【0019】特に、無機質系基材が水分や湿気等の雰囲
気に曝された場合に、該無機質系基材から溶出するアル
カリ成分により強アルカリの状態となり、その時に端面
等からの侵入により接着剤等の樹脂が加水分解され、結
果として、接着不良を起こす原因となるものであり、耐
アルカリ性に強いものが求められているので、耐アルカ
リ性に強い性質を有するポリオレフィン骨格の末端に反
応基としてイソシアネート基を付加したポリオレフィン
系反応性ホットメルト型接着剤が好ましいものである。
【0020】また、接着剤層4の厚みとしては、無機質
系基材の表面凹凸上に設けるため、十分な接着性を得る
ためには50〜150μmの厚さが好ましいのものであ
る。厚さが50μm以下では接着強度が不足し、150
μm以上となると、接着剤層の硬化が無機質系基材2か
らの水分および湿気を吸収して進むことから、無機質系
基材2側では十分に接着剤の硬化が進むことができる
が、化粧シート5、5’側では硬化が進みにくいため、
貼着直後の仕上がりは良好であるが、経時とともに表面
外観が「ユズ肌」状に悪くなる。
【0021】また、本発明の無機質系化粧板1に用いる
反応性ホットメルト型接着剤層4としては、接着剤の硬
化時の表面硬度が鉛筆硬度でB以上が好ましいものであ
る。接着剤の硬化時の表面硬度が鉛筆硬度でB以下と軟
らかくなると、製造工程中、あるいは使用時に化粧板表
面に強い圧力が掛かった場合に化粧板表面に凹部がつき
やすく表面の平滑性を損ない、鏡面光沢の無機質系化粧
板が得られ難くなる。
【0022】無機質系化粧板1に絵柄印刷層7を形成す
るための熱可塑性樹脂フイルム6としては、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、
ポリメチルペンテン等のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩
化ビニル樹脂、ポリカーボネート、ポリアミド、ABS
樹脂等のフイルムを使用することができるが、焼却処理
時に塩化水素、シアンガス等の発生を伴わず、また、耐
アルカリ性を有しかつ安価であるということを考慮する
と、特にポリオレフィン系樹脂を用いるのが好ましい。
フイルムの厚さは特に制限されるものではないが、経済
性、実用性、印刷適性から一般には、50〜120μm
程度が用いられる。
【0023】絵柄印刷層7としては、全面ベタ刷りのベ
タインキ層と、例えば、石目、布目、天然皮革の表面
柄、抽象柄等を表現する絵柄インキ層が付されており、
それらを設けるインキのビヒクルとしては公知のものが
使用でき、例えばアクリル系、塩化ビニル系、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合体、塩素化ポリオレフィン、ニト
ロセルロース、ウレタン等の樹脂系からなる単体又は混
合体に、必要に応じて、顔料、染料等の着色剤、体質顔
料、溶剤等を適宜混合したものを用いることができる。
また、ベタインキ層に着色顔料とともに光輝性顔料を含
ませることも可能であり、さらに、ベタインキ層は着色
顔料のみを含ませ、光輝性顔料を含ませることなく構成
し、絵柄インキ層に光輝性顔料を含ませるように構成す
ることも可能である。
【0024】透明熱可塑性樹脂フイルム9としては、可
視光線透過率が80〜90%であることが好ましく、ポ
リエステル、ポリカーボネート、ポリビニルアルコー
ル、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、セルロース
トリアセテート、セルロースジアセテート等が挙げら
れ、これらの中でも特に好ましいのはポリエステルであ
り、特に公知の延伸法により、少なくとも1軸方向に、
好ましくは2軸方向に配向されている。特に、2軸方向
に配向されたポリエチレンテレフタレート樹脂フイルム
は、機械的強度、および耐熱性に優れているので好まし
い。フイルムの厚さとしては50〜350μmの範囲が
使用可能であり、好ましくは100〜200μmの範囲
が適当である。50μm以下となると印刷の深み感に乏
しく、かつ無機質系基材2の表面の凹凸に影響されて鏡
面性が劣り、しかもフイルム積層時の取扱が困難であ
る。350μm以上になると、曲げ加工が困難になる
し、経済性を悪くする。
【0025】本発明の無機質系化粧板の他の実施例の無
機質系化粧板1’の積層構成の断面図を図2に示す。以
下既に説明した構成要素と同一の符号によって表記し、
重複する説明は省略する。本実施例の無機質系化粧板
1’は、前記無機質系化粧板1の透明熱可塑性樹脂フイ
ルム9の上面に電離放射線硬化性樹脂層10を設けて表
面保護層としたもので、無機質系化粧板1の表面に、さ
らに耐汚染性等の表面物性に優れた被膜を形成したもの
であり、その形成方法は透明熱可塑性樹脂フイルム9の
上面に電離放射線硬化性樹脂層10を設けたあと、絵柄
印刷層7を設けた熱可塑性樹脂フイルム6と接着剤層8
を介して貼合せ化粧シート5’としたものを無機質系基
材2の上面に貼着して作製したものである。
【0026】電離放射線硬化性樹脂10としては、具体
的には、分子中にアクリロイル基、メタアクリロイル
基、アクリロイルオキシ基等の重合性不飽和結合、エポ
キシ基、チオール基等を2個以上有する多官能のプレポ
リマー、オリゴマー及び/又はモノマーを適宜混合した
電離放射線により硬化可能な組成物が用いられる。尚、
ここで電離放射線とは、電磁波または荷電粒子線のうち
分子を重合或いは架橋し得るエネルギー量子を有するも
のを意味し、通常紫外線または電子線が用いられ、硬化
速度が速く作業性も良好であり、しかも柔軟性や硬度等
の樹脂の物性の調節も容易であり耐汚染性、耐擦傷性、
耐溶剤性等に優れることから好ましいものである。
【0027】上記プレポリマー、オリゴマーの例として
は不飽和ジカルボン酸と多価アルコールの縮合物等の不
飽和ポリエステル類、ポリエステルメタクリレート、ポ
リエーテルメタクリレート、ポリオールメタクリレー
ト、シリコンメタクリレート、メラミンメタクリレート
等のメタクリレート類、ポリエステルアクリレート、エ
ポキシアクリレート、ウレタンアクリレート、ポリエー
テルアクリレート、ポリオールアクリレート、シリコン
アクリレート、メラミンアクリレート等のアクリレー
ト、カチオン重合型エポキシ化合物等が挙げられる。
【0028】上記モノマーの例としては、スチレン、α
メチルスチレン等のスチレン系モノマー、アクリル酸メ
チル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、アクリル酸メ
トキシエチル、アクリル酸ブトキシエチル、アクリル酸
ブチル、アクリル酸メトキシブチル、アクリル酸フェニ
ル等のアクリル酸エステル類、メタクリル酸メチル、メ
タクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル
酸メトキシエチル、メタクリル酸エトキシメチル、メタ
クリル酸フェニル、メタクリル酸ラウリル等のメタクリ
ル酸エステル類、アクリル酸−2−(N,N−ジエチル
アミノ)エチル、メタクリル酸−2−(N,N−ジメチ
ルアミノ)エチル、アクリル酸−2−(N,N−ジベン
ジルアミノ)メチル、アクリル酸−2−(N,N−ジエ
チルアミノ)プロピル等の不飽和酸の置換アミノアルコ
ールエステル類、アクリルアミド、メタクリルアミド等
の不飽和カルボン酸アミド、エチレングリコールジアク
リレート、プロピレングリコールジアクリレート、ネオ
ペンチルグリコールジアクリレート、1,6ヘキサンジ
オールジアクリレート、トリエチレングリコールジアク
リレート等の化合物、ジプロピレングリコールジアクリ
レート、エチレングリコールジメタクリレート、プロピ
レングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコー
ルジメタクリレート等の多官能性化合物、及び/又は、
分子中に2個以上のチオール基を有するポリチオール化
合物、例えばトリメチロールプロパントリチオグリコレ
ート、トリメチロールプロパントリチオプロピレート、
ペンタエリスリトールテトラチオグリコール等が挙げら
れる。
【0029】
【実施例】実施例1 厚さ5mmの石綿スレート板にシーラー層として湿気硬
化型ウレタン塗料を60g/m2 (ウェット)スポンジ
ロールコートにて塗布し150℃で1分間乾燥して、シ
ーラー処理した無機質系基板を準備した。次に、厚さ8
0μmの着色ポリプロピレン樹脂フイルムにアクリル系
樹脂インキを用いて砂目調の抽象柄をグラビア印刷し印
刷シートを作製した。次に、厚み125μmの2軸延伸
ポリエチレンテレフタレートフイルムの裏面にポリエス
テルポリオール系樹脂接着剤を45μm(ウエット)に
なるように塗工し、前記印刷シートの絵柄印刷面とドラ
イラミネートして鏡面化粧シートを作製した。次いで、
鏡面化粧シートの裏面側にホットメルトアプリケーター
を用いて、ポリエステル系反応性ホットメルト型接着剤
を厚み100μmとなるように塗工し、次いで前記無機
質系基板のシーラー層面に前記鏡面化粧シートの接着剤
層面が対向するように載せ、加圧ロール温度80℃、貼
合せ速度3m/分で貼合せて鏡面光沢を有する無機質系
化粧板を作製した。
【0030】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、シーラー
層を上面に施した無機質系基材に、熱可塑性樹脂フイル
ム層、絵柄印刷層、透明熱可塑性樹脂フイルム層の順に
積層された化粧シート層を反応性ホットメルト型接着剤
を介して貼着して形成しているため、細密な絵柄模様が
現出でき、化粧板の表面に「ゴミ」、「ホコリ」等の異
物の付着することが少なくなり表面外観の優れたものと
なる。また、接着剤層として用いられる反応性ホットメ
ルト型樹脂は溶剤を含まないので、接着剤の乾燥工程が
不要となり、溶剤の放出がないため作業環境を悪化する
ことが無く、設備面でも省スペース、コンパクト化さ
れ、高速で連続生産することが出来るため、生産工程が
簡略化され、生産効率、歩留りが向上し、安価な無機質
系化粧板を得ることが出来る。
【0031】また、反応性ホットメルト型接着剤の表面
硬度を鉛筆硬度でB以上とすることにより、無機質系化
粧板の化粧シート表面が外圧により凹凸状となり平滑性
が損なわれることがなく、また、接着剤層の厚みを50
〜150μmとすることによって接着強度、表面平滑性
ともに優れた鏡面光沢よりなる無機質系化粧板を得るこ
とが出来る。
【0032】また、反応性ホットメルト型接着剤がポリ
オレフィン系反応性ホットメルト接着剤よりなり、化粧
シート層を形成する熱可塑性樹脂フイルムをポリオレフ
ィン系樹脂とすることによって、無機質系基材より発生
するアルカリ成分に十分耐え得る化粧板とすることがで
き、また、スリッター端材等の廃棄物の処理に焼却処理
を用いることができる。
【0033】また、透明熱可塑性樹脂フイルムに100
〜200μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレート樹
脂フイルムを用いることによって、無機質系基材表面の
凹凸を吸収して形成されるため、鏡面光沢を有し、耐汚
染性等表面物性に優れた無機質系化粧板を得ることが出
来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無機質系化粧板の実施例を示す積層断
面図である。
【図2】本発明の無機質系化粧板の他の実施例を示す積
層断面図である。
【符号の説明】
1、1’ 無機質系化粧板 2 無機質系基材 3 シーラー層 4 反応性ホットメルト型接着剤層 5、5’ 化粧シート層 6 熱可塑性樹脂フイルム 7 絵柄印刷層 8 接着剤層 9 透明熱可塑性樹脂フイルム 10 電離放射線硬化性樹脂層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AA00A AK01B AK01C AK03B AK03G AK42C AR00A AR00B BA03 BA07 CB00 CB03 EJ38C GB08 GB09 HB00B HB31B JB01 JB07 JB16B JB16C JK12G JL06 JN01C YY00C YY00G

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シーラー層を上面に施した無機質系基材
    に、接着剤層、化粧シート層、表面保護層が順次積層さ
    れた積層体において、前記化粧シート層が絵柄印刷層を
    有する熱可塑性樹脂フイルム、前記接着剤層が反応性ホ
    ットメルト型接着剤、前記表面保護層が透明熱可塑性樹
    脂フイルムであることを特徴とする無機質系化粧板。
  2. 【請求項2】 前記反応性ホットメルト型接着剤の表面
    硬度が鉛筆硬度でB以上であることを特徴とする請求項
    1に記載の無機質系化粧板。
  3. 【請求項3】 前記反応性ホットメルト型接着剤の厚み
    が50〜150μmであることを特徴とする請求項1ま
    たは2のいずれかに記載の無機質系化粧板。
  4. 【請求項4】 前記反応性ホットメルト型接着剤がポリ
    オレフィン系反応性ホットメルト接着剤よりなることを
    特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の無機質系化
    粧板。
  5. 【請求項5】 前記熱可塑性樹脂フイルム層がポリオレ
    フィン系樹脂よりなることを特徴とする請求項1〜4の
    いずれかに記載の無機質系化粧板。
  6. 【請求項6】 前記透明熱可塑性樹脂フイルムが2軸延
    伸ポリエチレンテレフタレートフイルムよりなることを
    特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の無機質系化
    粧板。
  7. 【請求項7】 前記2軸延伸ポリエチレンテレフタレー
    トフイルムの厚みが100〜200μmであることを特
    徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の無機質系化粧
    板。
JP10185829A 1998-07-01 1998-07-01 無機質系化粧板 Withdrawn JP2000015739A (ja)

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