JP2018167553A - 化粧板の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
1.基材層上に、前記基材層側から順に接着剤層及び化粧シートを備える化粧板の製造方法であって、
(1)前記基材層は、芯材となる樹脂層と、前記樹脂層の両面に備えた金属板とを有する複合パネル板であり、
(2)前記化粧シートは、熱可塑性樹脂を含有し、
(3)離型紙に溶剤系接着剤を塗布し、70℃以上で前記接着剤を乾燥させて接着剤層を形成後、前記化粧シートの裏面を貼り合わせることにより中間積層体を得る工程1と、
前記中間積層体から前記離型紙を剥離し、次いで前記接着剤層を加熱するとともに前記接着剤層と前記基材層とを貼り合わせる工程2と、
を順に有することを特徴とする製造方法。
2.前記基材層は、芯材となるポリオレフィン樹脂層と、前記ポリオレフィン樹脂層の両面に備えたアルミニウム板とを有する複合パネル板である、上記項1に記載の製造方法。
3.前記基材層は、前記アルミニウム板の外側にフッ素樹脂及びポリエステル樹脂の少なくとも一種を含有するコーティング層を有する、上記項2に記載の製造方法。
4.前記溶剤系接着剤は、溶剤系ウレタン2液硬化型接着剤である、上記項1〜3のいずれかに記載の製造方法。
5.前記接着剤層中の前記溶剤の含有量が7質量%以下である、上記項1〜4のいずれかに記載の製造方法。
6.前記接着剤層中の前記溶剤の含有量が3質量%以下である、上記項1〜4のいずれかに記載の製造方法。
7.前記化粧板における前記接着剤層の厚さが25μm以上である、上記項1〜6のいずれかに記載の製造方法。
8.前記化粧板における前記接着剤層の厚さが30μm以上50μm以下である、上記項1〜7のいずれかに記載の製造方法。
9.前記熱可塑性樹脂は、オレフィン系熱可塑性樹脂である、上記項1〜8のいずれかに記載の製造方法。
(1)前記基材層は、芯材となる樹脂層と、前記樹脂層の両面に備えた金属板とを有する複合パネル板であり、
(2)前記化粧シートは、熱可塑性樹脂を含有し、
(3)離型紙に溶剤系接着剤を塗布し、70℃以上で前記接着剤を乾燥させて接着剤層を形成後、前記化粧シートの裏面を貼り合わせることにより中間積層体を得る工程1と、
前記中間積層体から前記離型紙を剥離するとともに前記接着剤層を加熱し、次いで前記接着剤層と前記基材層とを貼り合わせる工程2と、
を順に有することを特徴とする。
≪製造物である化粧板の基本構成≫
製造物である化粧板は、基材層上に、前記基材層側から順に接着剤層及び化粧シートを備えることを基本構成とする。
基材層1としては、芯材となる樹脂層と、前記樹脂層の両面に備えた金属板とを有する複合パネル板である。本発明では、基材層1はかかる構成を有する限り従来から建築物の内外装材としての化粧板の基材として利用されているものが幅広く使用できる。
図1の化粧板において、接着剤層2は基材層1と化粧シート3とを接着する。
化粧シートとしては、熱可塑性樹脂を含有するものを用いる。例えば、基材シート上に少なくとも絵柄模様層、接着剤層、透明性樹脂層及び透明性表面保護層を有し、透明性表面保護層が最表面層として設けられる構成が好ましい実施形態として挙げられる。また、化粧シートの最表面層には、エンボス加工により凹凸模様が付与されてもよい。更に、化粧シートの裏面には、バッカー層(化粧シートに緩衝性などを付与する合成樹脂層)を設けてもよい。
基材シートは、その表面(おもて面)には絵柄模様層等が順次積層される。
絵柄層は、化粧シートに所望の絵柄(意匠)を付与するものであり、絵柄の種類等は限定的ではない。例えば、木目模様、石目模様、砂目模様、タイル貼模様、煉瓦積模様、布目模様、皮絞模様、幾何学図形、文字、記号、抽象模様等が挙げられる。
接着剤層は、絵柄層と透明性樹脂層との間に存在する。接着剤層で使用する接着剤は、絵柄層又は透明性樹脂層を構成する成分等に応じて適宜選択することができる。例えば、ポリウレタン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、エポキシ系樹脂等を含む各種接着剤を使用できる。また、反応硬化タイプのほか、ホットメルトタイプ、電離放射線硬化タイプ、紫外線硬化タイプ等の接着剤でもよい。
透明性樹脂層は、透明である限り着色されていてもよく、絵柄層が視認できる範囲内で半透明であってもよい。
透明性樹脂層の上には、透明性表面保護層が形成されている。透明性表面保護層は限定的ではないが、樹脂成分として電離放射線硬化型樹脂又は2液硬化型ウレタン系樹脂を含有することが好ましい。実質的には、これらの樹脂から形成されているものが好ましい。電離放射線硬化型樹脂又は2液硬化型ウレタン系樹脂により透明性表面保護層を形成する場合には、化粧シートの耐摩性、耐衝撃性、耐汚染性、耐擦傷性、耐候性等を高め易い。本発明では、これらの中でも最表層が電離放射線硬化型樹脂層であることが好ましい。
化粧シートは、透明性表面保護層側からエンボス加工が施されていてもよい。
化粧シートは、基材シート裏面にバッカー層(合成樹脂層)を設けてもよい。
以下の製造方法の説明においては、基材層、接着剤、接着剤層及び化粧シートの説明は前述の通りである。
前記中間積層体から前記離型紙を剥離し、次いで前記接着剤層を加熱するとともに前記接着剤層と前記基材層とを貼り合わせる工程2と、
を順に有することを特徴とする。
工程1では、離型紙に溶剤系接着剤を塗布し、70℃以上で前記接着剤を乾燥させて接着剤層を形成後、前記化粧シートの裏面を貼り合わせることにより中間積層体を得る。
工程2では、前記中間積層体から前記離型紙を剥離し、次いで前記接着剤層を加熱するとともに前記接着剤層と前記基材層とを貼り合わせる。
実施例及び比較例で使用する化粧シートは、下記の手順で作製した。
実施例1(本発明の製造方法による化粧板の作製)
(工程1)
事前に準備した離型紙のロール状物から離型紙を引き出し、離型紙の離型剤側に溶剤系ウレタン2液硬化型接着剤を塗布した。接着剤は下記の通りである。
主剤:「5211」ノーテープ工業株式会社製、ウレタン樹脂系
硬化剤:「U−5」ノーテープ工業株式会社製、イソシアネート系
配合比:主剤:硬化剤=100:5(質量比)
接着剤の固形分:61.0質量%
溶剤含有量:39.0質量%
中間積層体のロール状物から中間積層体を引き出すとともに離型紙のみを剥離した。
事前に準備した化粧シートのロール状物から化粧シートを引き出し、化粧シートの裏面側に実施例1と同じ接着剤を35μm/dryとなるように塗布した。
2.接着剤層
3.化粧シート
11.化粧シートのロール状物
12.接着剤塗布ロール(アプリケータロール)
13.乾燥機
14.接着剤層
15.化粧シート
16.基材層
17.貼り合わせロール(ラミネートロール)
18.バックアップロール
19.ガイドロール
21.離型紙のロール状物
22.接着剤塗布装置(コンマコーター)
23.乾燥機
24.化粧シートのロール状物
25.貼り合わせロール(ラミネートロール)
26.接着剤層
27.化粧シート
28.中間積層体のロール状物
29.離型紙のロール状物
30.貼り合わせロール(ラミネートロール)
31.基材層(複合パネル板)
32.バックアップロール
33.ガイドロール
Claims (9)
- 基材層上に、前記基材層側から順に接着剤層及び化粧シートを備える化粧板の製造方法であって、
(1)前記基材層は、芯材となる樹脂層と、前記樹脂層の両面に備えた金属板とを有する複合パネル板であり、
(2)前記化粧シートは、熱可塑性樹脂を含有し、
(3)離型紙に溶剤系接着剤を塗布し、70℃以上で前記接着剤を乾燥させて接着剤層を形成後、前記化粧シートの裏面を貼り合わせることにより中間積層体を得る工程1と、
前記中間積層体から前記離型紙を剥離し、次いで前記接着剤層を加熱するとともに前記接着剤層と前記基材層とを貼り合わせる工程2と、
を順に有することを特徴とする製造方法。 - 前記基材層は、芯材となるポリオレフィン樹脂層と、前記ポリオレフィン樹脂層の両面に備えたアルミニウム板とを有する複合パネル板である、請求項1に記載の製造方法。
- 前記基材層は、前記アルミニウム板の外側にフッ素樹脂及びポリエステル樹脂の少なくとも一種を含有するコーティング層を有する、請求項2に記載の製造方法。
- 前記溶剤系接着剤は、溶剤系ウレタン2液硬化型接着剤である、請求項1〜3のいずれかに記載の製造方法。
- 前記接着剤層中の前記溶剤の含有量が7質量%以下である、請求項1〜4のいずれかに記載の製造方法。
- 前記接着剤層中の前記溶剤の含有量が3質量%以下である、請求項1〜4のいずれかに記載の製造方法。
- 前記化粧板における前記接着剤層の厚さが25μm以上である、請求項1〜6のいずれかに記載の製造方法。
- 前記化粧板における前記接着剤層の厚さが30μm以上50μm以下である、請求項1〜7のいずれかに記載の製造方法。
- 前記熱可塑性樹脂は、オレフィン系熱可塑性樹脂である、請求項1〜8のいずれかに記載の製造方法。
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