JP2000014749A - 蒸気滅菌器の運転方法 - Google Patents

蒸気滅菌器の運転方法

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JP2000014749A JP10201256A JP20125698A JP2000014749A JP 2000014749 A JP2000014749 A JP 2000014749A JP 10201256 A JP10201256 A JP 10201256A JP 20125698 A JP20125698 A JP 20125698A JP 2000014749 A JP2000014749 A JP 2000014749A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蒸気滅菌器の空気を排除する機能を判定
する工程を備えた蒸気滅菌器の運転方法を提供するこ
と。 【解決手段】 暖気運転中に、滅菌槽1内の空気を排除
する機能を判定するためのテスト工程を行う。さらに、
暖気運転の運転条件を、滅菌槽1内の空気を排除する機
能を判定するためのテスト条件を満足するように予め設
定する。さらに、前記暖気運転を、前記滅菌槽1内の空
気を真空排気する処理と、この真空排気処理よりも後に
前記滅菌槽1内に蒸気を導入することにより前記滅菌槽
1内を所定時間、所定温度に維持する処理とを含むもの
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、蒸気滅菌器の運
転方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】病院や各種研究設備などにおいては、感
染を防止するために、患者の使用した衣服や手術衣,手
術用機器などを滅菌処理することが行われている。この
滅菌処理には、たとえば蒸気滅菌器が用いられる。この
蒸気滅菌器は、被滅菌物を滅菌槽内に密閉収容し、この
滅菌槽内に加圧した蒸気(一般には、飽和蒸気)を送り
込むことによって滅菌処理するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述の被滅菌物は、そ
のまま滅菌する場合も、適宜の収容容器内に収容した状
態で滅菌する場合がある。そして、これらの被滅菌物を
滅菌処理する前には、滅菌槽内の空気のみならず、衣類
などの多孔質の被滅菌物内部の空気や、手術用機器など
を収容する滅菌用容器内部の空気を排除しておく必要が
ある。この理由は、空気が残留していると滅菌不良をも
たらすからである。そして、このような空気の残留によ
る滅菌不良は、滅菌時間や滅菌温度を調整したとしても
解決できない。そのため、このような蒸気滅菌器におい
ては、実際の滅菌処理の前に、蒸気滅菌器が、その滅菌
槽内や被滅菌物内から空気を充分に排除できるかどうか
を確認しておく必要がある。
【0004】したがって、この発明が解決しようとする
課題は、蒸気滅菌器の空気を排除する機能を判定する工
程を備えた蒸気滅菌器の運転方法を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記課題を
解決するためになされたものであって、請求項1に記載
の発明は、暖気運転中に、滅菌槽内の空気を排除する機
能を判定するためのテスト工程を行うことを特徴として
いる。
【0006】請求項2に記載の発明は、暖気運転の運転
条件が、滅菌槽1内の空気を排除する機能を判定するた
めのテスト条件を満足するように予め設定されているこ
とを特徴としている。
【0007】請求項3に記載の発明は、前記暖気運転
が、前記滅菌槽内の空気を真空排気する処理と、この真
空排気処理よりも後に前記滅菌槽内に蒸気を導入するこ
とにより前記滅菌槽内を所定時間、所定温度に維持する
処理とを含むことを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明の実施の形態に
ついて説明する。まず、この発明は、蒸気滅菌器におい
て実現される。この蒸気滅菌器は、暖気運転の後、通常
運転を行う。
【0009】この暖気運転は、通常、一日の最初の起動
時や蒸気滅菌器の運転を停止してから長時間経過した後
の起動時のように、滅菌槽が冷えた状態からの起動時
(所謂冷態起動時)に行うものである。すなわち、この
ような蒸気滅菌器では、起動直後は、滅菌槽やその内部
の空気が冷えた状態にあり、そのまま通常運転を行うと
空気の排出がしにくく、そのために後の滅菌処理も不十
分になる。また、滅菌槽内に導入した蒸気が凝縮し易
く、発生するドレンの量も多くなるため、このドレンが
被滅菌物に付着して蒸気の浸透を阻害したり、被滅菌物
の乾燥不良を生じる。そこで、通常運転の前に、滅菌槽
やその内部の空気を予め昇温させておくために暖気運転
を実行する。
【0010】また、通常運転とは、滅菌槽内に被滅菌物
を密閉収容し、この滅菌槽内の空気を排除した後、滅菌
槽内に蒸気を導入することにより、滅菌槽内を所定時
間、所定温度に維持することによって滅菌処理を行うこ
とである。
【0011】そして、この蒸気滅菌器においては、前述
の暖気運転中に、蒸気滅菌器における滅菌槽内の空気を
排除する機能(以下、「空気排除機能」という。)を判
定するテスト工程を行う。すなわち、このテスト工程
は、蒸気滅菌器が、滅菌処理のための蒸気を滅菌槽内に
導入する前に、滅菌槽内から空気をどれだけ排除できる
かを判定するもので、所定のテスト条件、たとえば滅菌
槽内の空気を排除した後、滅菌槽内を所定温度で所定時
間維持することが必要となる。そこで、暖気運転の運転
条件は、このテスト条件を満足するように予め設定され
る。暖気運転の運転条件とは、滅菌槽内の圧力や温度の
制御条件であり、この制御条件を実行するとテスト条件
が実現される。
【0012】したがって、暖気運転時に、所定のテスト
パックを滅菌槽内に密閉収容し、滅菌槽内を真空吸引に
よって空気を排除した後、滅菌槽内に蒸気を導入するこ
とにより滅菌槽内を所定温度で所定時間維持し、テスト
パック内に入れたテストシートの変化によって滅菌槽内
の空気の残留を判定することでテスト工程が行われる。
【0013】このようにして、通常運転を行う前に蒸気
滅菌器自体の空気排除機能の良否を判定できるため、こ
の後の通常運転において、空気排除機能の不良、すなわ
ち空気の残留による滅菌不良を未然に防止することがで
きる。さらに、空気排除機能が不良の場合は、その原因
として真空ポンプなどの真空排気系の機能の不良や、滅
菌槽とその扉との間や各配管からの漏れが考えられるの
で、これらの原因となる部分を点検し、修理する。この
ように空気排除機能の良否を判定することにより、蒸気
滅菌器における空気排除機能に関連する部分の点検や修
理を確実に行える。
【0014】さらに、暖気運転中にテスト工程を行うこ
とにより、テスト工程のための時間が増加することな
く、暖気運転の所要時間のみで通常運転を行うことがで
きるため、時間のロスも、また熱のロスもない。
【0015】さらに、暖気運転の運転条件を、テスト条
件を満足するように予め設定することにより、暖気運転
時に滅菌槽内にテストパックを収容しておくと、暖気運
転中にテスト工程を行うことができる。したがって、暖
気運転の運転条件をこのように設定した場合には、テス
ト工程を別に設けたり、テスト条件を新たに設定する必
要がない。
【0016】
【実施例】以下、この発明の具体的実施例を図1〜図3
に基づいて詳細に説明する。ここで、図1は、この発明
の実施例における蒸気滅菌器の運転状況の説明図、図2
は、この発明の実施例における蒸気滅菌器の運転手順の
説明図、図3は、この発明の運転方法を適用する蒸気滅
菌器の一例を示す説明図である。
【0017】まず、この発明の運転方法を適用する蒸気
滅菌器について、図3を参照しながら説明する。図3に
示す蒸気滅菌器において、滅菌槽1は、扉(図示省略)
を備えた被滅菌物の出入口を備えており、この扉を閉じ
ることで滅菌槽1を完全に密閉することができる。被滅
菌物は、カストやコンテナなどの半閉塞型の収納容器に
収納したり、通気性を有する滅菌パックにて包装した状
態で、前記滅菌槽1内の各棚2に載せるようにしてあ
る。前記滅菌槽1は、その周囲に蒸気ジャケットまたは
加熱管のような加熱手段(図示省略)を設け、この加熱
手段に蒸気を供給することにより、前記滅菌槽1を外側
から加熱する構成である。
【0018】前記滅菌槽1には、蒸気供給弁3を設けた
蒸気供給ライン4を接続してある。そして、前記蒸気供
給弁3の開閉を制御することにより、前記滅菌槽1への
蒸気の供給を制御する。
【0019】前記滅菌槽1には、空気供給ライン5を接
続している。この空気供給ライン5には、上流側から順
に、フィルタ6および空気供給弁7を設けてある。この
空気供給ライン5は、前記フィルタ6によって細菌やほ
こりなどを除去した清浄な空気を前記滅菌槽1に供給す
るためのものである。
【0020】前記滅菌槽1の底壁には、第一排出ライン
8を接続してある。この第一排出ライン8には、第一排
出弁9,第一逆止弁10および真空ポンプ11を設けて
ある。前記第一排出ライン8からは、第二排出ライン1
2を分岐させてある。前記第二排出ライン12には、第
二排出弁13および第二逆止弁14を設けてある。前記
第一排出ライン8および前記第二排出ライン12は、下
流位置で合流させてある。
【0021】さらに、前記滅菌槽1には、壁面温度を検
出する温度センサ15と、内部の圧力を検出する圧力セ
ンサ16を設けてある。この温度センサ15および圧力
センサ16は、前記蒸気供給弁3,前記第一排出弁9,
前記第二排出弁12および前記真空ポンプ11ととも
に、前記制御装置17に接続してある。
【0022】前記制御装置17は、前記温度センサ15
や前記圧力センサ16からの検出信号に基づき、予め設
定した手順にしたがって蒸気滅菌器の運転を制御するも
のである。前記制御装置17は、記憶装置18,入出力
装置19および演算処理装置20を備えている。
【0023】前記記憶装置18は、蒸気滅菌器の運転手
順をソフトウェア(プログラム)として記憶するととも
に、暖気運転や通常運転の運転条件、滅菌条件などの各
種設定値をデータとして記憶するものである。また、前
記記憶装置18には、暖気運転の運転条件に関する各設
定値(滅菌槽内の温度,圧力や、これらの維持時間など
の各設定値)もデータとして記憶させてあるが、この各
設定値は、滅菌槽1内の空気を排除する機能を判定する
ためのテスト条件を満足するように予め設定してある。
【0024】前記入出力装置19は、前記温度センサ1
5や前記圧力センサ16からの検出信号を前記演算処理
装置20で演算可能な信号に変換して前記演算処理装置
20に出力し、また前記演算処理装置20からの制御信
号を前記蒸気供給弁3,前記第一排出弁9,前記第二排
出弁13および前記真空ポンプ11を制御可能な信号に
変換して出力するものである。
【0025】前記演算処理装置20は、前記各センサ1
5,19からの検出信号に基づき、前記記憶装置18に
記憶してある前述の手順にしたがって、また各種設定値
を参照することにより演算を行い、前述の制御信号を出
力する。
【0026】また、前記制御装置17には、操作盤21
を接続してある。この操作盤21は、前記制御装置17
に、蒸気滅菌器の運転を指示したり、滅菌条件の設定を
行うほか、滅菌器の運転状態などを表示する。
【0027】さて、前述の構成の蒸気滅菌器についてそ
の運転方法を、図1および図2に基づいて説明する。こ
こで、図1は、蒸気滅菌器の運転状況を示すもので、各
運転状況における滅菌槽1内の圧力変化(図中実線)と
温度変化(図中点線)とを示している。
【0028】まず、図2に示すステップS1(以下、
「Sn」は「ステップSn」を意味する)で、操作盤2
1の電源スイッチ(図示省略)をON状態にすると、滅
菌槽1の外側に設けた加熱手段への蒸気の供給が始ま
る。この加熱手段への蒸気の供給は、電源スイッチをO
FF状態にするまでは継続して行われ、滅菌槽1の加熱
を継続する。
【0029】つぎのステップS2で、制御装置17は、
前記温度センサ15からの検出信号に基づいて、起動後
に暖気運転を行うかどうかを判断する。すなわち、蒸気
滅菌器の起動時において、前記滅菌槽1の温度が設定値
よりも低く、冷態起動時と判断した場合には、暖気運転
が必要である旨を操作盤21に表示し、ステップS3に
移行して待機状態となる。前記滅菌槽1の温度が設定値
よりも高い場合には、ステップS5に移行する。この説
明では、一日の最初の起動時であり、前記滅菌槽1内の
温度は低くなっているため、操作盤21には、暖気運転
が必要である旨の表示が行われる。ここで、この暖気運
転が必要である旨の表示を行わず、冷態起動時と判断し
た場合には自動的に暖気運転を行うように構成すること
もできる。
【0030】この状態で、前述の空気排除機能のテスト
を行う場合には、前述のテストパック22を、滅菌槽1
内の温度が上昇しにくい場所、たとえば第一排出ライン
8に連なる開口部の近く(この例では、最下段の棚2の
扉寄り)に置いた後、扉を閉める。そして、ステップS
3で、操作盤21の運転スイッチ(図示省略)をON状
態とすると、ステップS4に移行し、暖気運転を行う。
ここで、前述のテストが不要な場合には、前記滅菌槽1
内に何も入れず、通常通りの暖気運転を行う。
【0031】ステップS4の暖気運転では、図1に示す
ように、まず滅菌槽1内の空気を排出する。すなわち、
記憶装置18に記憶させた手順にしたがって、制御装置
17は、第一排出弁9を開くとともに真空ポンプ11を
稼動させて、前記滅菌槽1内を真空引きする。そして、
前記第一排出弁9を閉じるとともに前記真空ポンプ11
を停止する。つぎに、第二排出弁13を閉じたまま蒸気
供給弁3を開いて前記滅菌槽1内に蒸気を2.1kg/cm
2 Gまで導入する。前記滅菌槽1内の圧力は、圧力セン
サ16によって監視し、前記滅菌槽1内の圧力が、前述
の圧力に到達したことを検出すれば、前記制御装置17
は、前記蒸気供給弁3を閉じるとともに、前記第二排出
弁13を開いて、前記滅菌槽1から蒸気を排出し、前記
滅菌槽1内の圧力をほぼ大気圧とする。前述の蒸気の導
入と排出は、図1では2回繰り返しているが、この繰り
返し回数は適宜変更可能である。
【0032】つぎに、第二排出弁13を閉じ、蒸気供給
弁3を開くことにより、蒸気供給ライン4を通して滅菌
槽1内に蒸気を供給する。そして、前記滅菌槽1内に蒸
気を充満させ、所定時間、所定圧力に維持する。前記滅
菌槽1内の圧力は、たとえば、温度134℃に対応する
飽和蒸気圧力2.1kg/cm2 Gであり、この圧力の維持
時間は約3.5分間である。このとき、前記滅菌槽1内
の蒸気の状態は、温度センサ15および圧力センサ16
のうち少なくとも圧力センサ16によって監視し、前記
蒸気供給弁3を適宜開閉することにより、前述の温度を
維持する。ここで、蒸気の導入によって前記滅菌槽1内
に生じたドレンは、適宜ドレンライン(図示省略)から
外部に排出する。
【0033】滅菌槽1内に蒸気を満たしてから所定時間
経過した後、制御装置17は、蒸気供給弁3を閉じ、前
記滅菌槽1への蒸気の供給を停止する。そして、第一排
出弁9を開くとともに真空ポンプ11を稼動し、前記滅
菌槽1内を減圧する。つぎに、空気供給弁7を開き、フ
ィルタ6を通して清浄空気を前記滅菌槽1内に導入し、
前記滅菌槽1内を大気圧とする。以上の暖気運転が終了
すると、運転スイッチは自動的にOFF状態に切り替わ
り、ステップS5に移行し、待機状態となる。このよう
に、滅菌槽1内を蒸気で満たすことにより、前記滅菌槽
1および扉は予熱される。
【0034】以上の暖気運転終了後、扉を開いて滅菌槽
1からテストパック22を取り出し、テストシートの変
色の度合いを確認する。このテストシートの変色の度合
いが均一であれば、空気の排除が適切であり、空気の残
留による滅菌不良を生じることなく滅菌処理を確実に行
える保証となる。一方、変色の度合いが不均一であれ
ば、空気の排除が不適当であり、蒸気滅菌器における空
気排除機能に関連する部分を点検し修理する。この空気
排除機能に関連する部分は、真空排気系(第一排出弁
9,第一逆止弁10および真空ポンプ11を含む第一排
出ライン8)の機能の不良や、滅菌槽1とその扉との間
や各配管(蒸気供給ライン4,空気供給ライン5および
第二排出ライン12など)からの漏れが考えられるの
で、これらの原因となる部分を点検し、修理する。以上
のように、暖気運転中にテスト工程を行った後、蒸気滅
菌器の空気排除機能が充分であると判断されれば、通常
運転に移行し、実際の滅菌処理を行う。
【0035】つぎに、通常運転について説明する。以上
の暖気運転を行った後は、滅菌槽1および扉は予熱され
た状態にある。この状態で扉を開け、前記滅菌槽1内に
被滅菌物を収容し、扉を閉める。そして、所望の滅菌条
件を設定した後、ステップ5で、運転スイッチをON状
態とすると、ステップS6に移行し、通常運転を行う。
【0036】この通常運転では、真空ポンプ11による
真空吸引および蒸気の導入と排出とによって滅菌槽1内
の空気の排除を行った後、前記滅菌槽1内に滅菌用の蒸
気を導入し、たとえば滅菌温度135℃に対応する飽和
蒸気圧力2.2kg/cm2 Gを所定時間維持することによ
って滅菌処理を行う。また、滅菌処理が終了すると、滅
菌槽1への蒸気の供給を停止し、第二排出ライン12か
ら蒸気を排出した後、真空ポンプ11による前記滅菌槽
1内の減圧操作と、空気供給ライン5からの清浄空気の
供給操作との繰り返しにより、前記滅菌槽1内壁や被滅
菌物に付着した水分を真空乾燥する。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、暖気運転中に、蒸気滅菌器の空気排除機能の良否を
判定できるため、この後の通常運転において、空気排除
の不良、すなわち空気の残留による滅菌不良を未然に防
ぐことができる。
【0038】さらに、テスト工程のためだけに余計に時
間をさく必要が無く、暖気運転の所要時間のみでテスト
工程が終了し、通常運転に移れるため、時間のロスや、
熱のロスを防止できる。
【0039】さらに、空気排除機能が不良の場合には、
その原因として蒸気滅菌器における真空排気系の機能の
不良や、滅菌槽とその扉との間のシールや各種配管にお
ける漏れが生じていると判定できるので、これらの個所
の動作不良や故障を点検し、修理することができる。
【0040】さらに、暖気運転の運転条件を、テスト条
件を満足するように予め設定することにより、暖気運転
時に滅菌槽内にテストパックを予め収容しておくと、暖
気運転中にテスト工程を行うことができる。したがっ
て、暖気運転の運転条件をこのように設定した場合に
は、テスト工程を別に設けたり、テスト条件を新たに設
定する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例における蒸気滅菌器の運転状
況の説明図である。
【図2】この発明の実施例における蒸気滅菌器の運転手
順の説明図である。
【図3】この発明の運転方法を適用する蒸気滅菌器の一
例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 滅菌槽 17 制御装置 22 テストパック
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年8月26日(1999.8.2
6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】さらに、前記滅菌槽1には、壁面温度を検
出する温度センサ15と、内部の圧力を検出する圧力セ
ンサ16を設けてある。この温度センサ15および圧力
センサ16は、前記蒸気供給弁3,前記第一排出弁9,
前記第二排出弁13および前記真空ポンプ11ととも
に、前記制御装置17に接続してある。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 暖気運転中に、滅菌槽1内の空気を排除
    する機能を判定するためのテスト工程を行うことを特徴
    とする蒸気滅菌器の運転方法。
  2. 【請求項2】 暖気運転の運転条件が、滅菌槽1内の空
    気を排除する機能を判定するためのテスト条件を満足す
    るように予め設定されていることを特徴とする蒸気滅菌
    器の運転方法。
  3. 【請求項3】 前記暖気運転が、前記滅菌槽1内の空気
    を真空排気する処理と、この真空排気処理よりも後に前
    記滅菌槽1内に蒸気を導入することにより前記滅菌槽1
    内を所定時間、所定温度に維持する処理とを含むことを
    特徴とする請求項1または請求項2に記載の蒸気滅菌器
    の運転方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009284916A (ja) * 2008-05-27 2009-12-10 Sanyo Electric Co Ltd 高圧蒸気滅菌器
JP2012050505A (ja) * 2010-08-31 2012-03-15 Sanyo Electric Co Ltd 蒸気滅菌器
JP2012086091A (ja) * 2012-02-09 2012-05-10 Sanyo Electric Co Ltd 高圧蒸気滅菌器

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