JP2000013164A - 圧電振動子製造用治具 - Google Patents
圧電振動子製造用治具Info
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- JP2000013164A JP2000013164A JP10170775A JP17077598A JP2000013164A JP 2000013164 A JP2000013164 A JP 2000013164A JP 10170775 A JP10170775 A JP 10170775A JP 17077598 A JP17077598 A JP 17077598A JP 2000013164 A JP2000013164 A JP 2000013164A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 キャップが有するバリのような加工変形凸部
の程度、さらには加工変形凸部の有無に依らず、キャッ
プの周縁部に有する封止材を均一に加熱でき、治具に設
置したキャップとベースとを全て均一に気密封止し、特
性が均一で、安定した圧電振動子を一度に多数作製する
ことが可能な圧電振動子作製治具を提供すること。 【解決手段】 圧電振動子製造治具1は、圧電振動子を
構成するキャップ4およびベース3とを設置するキャビ
ティ部2を有し、前記キャビティ部2の底面の周縁部に
溝部6を有する構造とする。
の程度、さらには加工変形凸部の有無に依らず、キャッ
プの周縁部に有する封止材を均一に加熱でき、治具に設
置したキャップとベースとを全て均一に気密封止し、特
性が均一で、安定した圧電振動子を一度に多数作製する
ことが可能な圧電振動子作製治具を提供すること。 【解決手段】 圧電振動子製造治具1は、圧電振動子を
構成するキャップ4およびベース3とを設置するキャビ
ティ部2を有し、前記キャビティ部2の底面の周縁部に
溝部6を有する構造とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は圧電振動子を製造す
る際に用いられる圧電振動子製造用治具に関し、特に、
表面実装型の圧電振動子を構成するキャップとベースと
を気密に封止する際に用いられる圧電振動子製造用治具
に関する。
る際に用いられる圧電振動子製造用治具に関し、特に、
表面実装型の圧電振動子を構成するキャップとベースと
を気密に封止する際に用いられる圧電振動子製造用治具
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、表面実装型の圧電振動子の封止方
法の一つとして、ハンダや低融点ガラスなど加熱により
溶融する封止材を介して、圧電振動子を構成するキャッ
プとベースとを真空中あるいは不活性ガス中で気密に封
止する方法がある。この方法で表面実装型の圧電振動子
を製造する場合、図4に示す治具41が用いられてい
る。この治具41は、周縁部に予めハンダなどの封止材
45を形成したキャップ44と、導電性接着剤により固
着された圧電体(図示省略)を搭載したベース43とを
設置するキャビティ部42を有する。
法の一つとして、ハンダや低融点ガラスなど加熱により
溶融する封止材を介して、圧電振動子を構成するキャッ
プとベースとを真空中あるいは不活性ガス中で気密に封
止する方法がある。この方法で表面実装型の圧電振動子
を製造する場合、図4に示す治具41が用いられてい
る。この治具41は、周縁部に予めハンダなどの封止材
45を形成したキャップ44と、導電性接着剤により固
着された圧電体(図示省略)を搭載したベース43とを
設置するキャビティ部42を有する。
【0003】この治具41を用いたキャップ44とベー
ス43との気密封止は次のようにして行う。
ス43との気密封止は次のようにして行う。
【0004】治具41のキャビティ部42に、封止材4
5を形成したキャップ44と、ベース43とをキャップ
44がキャビティ部42の底面側になるように設置した
後、ヒーターを内蔵し所定の温度に保たれている加熱板
47の上に治具41をのせて加熱を行う。この際、キャ
ップ44の周縁部に形成した封止材45とベース43と
の接触度を高めるために治具41の上方から荷重機構に
より矢印のような荷重を加える。
5を形成したキャップ44と、ベース43とをキャップ
44がキャビティ部42の底面側になるように設置した
後、ヒーターを内蔵し所定の温度に保たれている加熱板
47の上に治具41をのせて加熱を行う。この際、キャ
ップ44の周縁部に形成した封止材45とベース43と
の接触度を高めるために治具41の上方から荷重機構に
より矢印のような荷重を加える。
【0005】加熱板47からの熱が治具41およびキャ
ップ44を通して封止材45まで伝わり、封止材45の
融点以上になったところで封止材45が溶融する。この
後、冷却して封止材45が凝固すると、キャップ44と
ベース43の両者が接合され、キャップ44とベース4
3とは気密に封止される。なお、キャップ44とベース
43とは気密封止は、真空、窒素ガスあるいは不活性ガ
スの雰囲気に保たれた容器の中で行う。
ップ44を通して封止材45まで伝わり、封止材45の
融点以上になったところで封止材45が溶融する。この
後、冷却して封止材45が凝固すると、キャップ44と
ベース43の両者が接合され、キャップ44とベース4
3とは気密に封止される。なお、キャップ44とベース
43とは気密封止は、真空、窒素ガスあるいは不活性ガ
スの雰囲気に保たれた容器の中で行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、治具4
1には、次のような問題点がある。
1には、次のような問題点がある。
【0007】キャップ44の材質が金属の場合には、キ
ャップ44をプレス加工等で作製すると、図4に示すよ
うに、プレス加工の加工方向に従って、バリのような加
工変形凸部48がキャップ44の周縁部に生じてしま
う。
ャップ44をプレス加工等で作製すると、図4に示すよ
うに、プレス加工の加工方向に従って、バリのような加
工変形凸部48がキャップ44の周縁部に生じてしま
う。
【0008】治具41のキャビティ部42に封止材45
の形成されたキャップ44と、ベース43とを、キャッ
プ44がキャビティ部42の底面側になるように設置す
る場合、封止材45と、加工変形凸部48とがキャップ
44の互いに反対側の面に存在すると、キャビティ部4
2の底面と、キャップ44の加工変形凸部48がある面
との間に、加工変形凸部48の出っぱりの程度に応じた
数十μmの隙間ができてしまう。なお、封止材45は、
キャップ44に対する形成位置精度を確保するため、キ
ャップ44をプレス加工等で作製した後に形成する。こ
のため、封止材45の形成時にキャップ44の加工変形
凸部48の方向をそろえることは困難である。
の形成されたキャップ44と、ベース43とを、キャッ
プ44がキャビティ部42の底面側になるように設置す
る場合、封止材45と、加工変形凸部48とがキャップ
44の互いに反対側の面に存在すると、キャビティ部4
2の底面と、キャップ44の加工変形凸部48がある面
との間に、加工変形凸部48の出っぱりの程度に応じた
数十μmの隙間ができてしまう。なお、封止材45は、
キャップ44に対する形成位置精度を確保するため、キ
ャップ44をプレス加工等で作製した後に形成する。こ
のため、封止材45の形成時にキャップ44の加工変形
凸部48の方向をそろえることは困難である。
【0009】キャップ44と治具41との間に隙間があ
る場合には、図示していない荷重機構により、上方より
荷重を加えても、治具41からキャップ44への熱の伝
わりが悪くなる。その結果、キャップ44と治具41と
の間の隙間の大きさに応じて、封止材45の溶融状態に
ばらつきを生じ、特に封止材45が十分に溶融しない場
合、キャップ44とベース43との気密な封止が達成で
きず、封止不良が多くなる。この傾向はキャップ44と
ベース43との間の隙間での伝熱媒体がない真空中の場
合に、より顕著となる。なお、加熱時間を長くすれば、
封止材45の溶融状態のばらつきが低減する可能性はあ
るが、この場合には封止材45が溶融する際に生じるガ
スが、気密に封止されたキャップ44とベース43の内
部に多量に閉じ込められてしまい、圧電振動子の特性が
劣化して問題となる。
る場合には、図示していない荷重機構により、上方より
荷重を加えても、治具41からキャップ44への熱の伝
わりが悪くなる。その結果、キャップ44と治具41と
の間の隙間の大きさに応じて、封止材45の溶融状態に
ばらつきを生じ、特に封止材45が十分に溶融しない場
合、キャップ44とベース43との気密な封止が達成で
きず、封止不良が多くなる。この傾向はキャップ44と
ベース43との間の隙間での伝熱媒体がない真空中の場
合に、より顕著となる。なお、加熱時間を長くすれば、
封止材45の溶融状態のばらつきが低減する可能性はあ
るが、この場合には封止材45が溶融する際に生じるガ
スが、気密に封止されたキャップ44とベース43の内
部に多量に閉じ込められてしまい、圧電振動子の特性が
劣化して問題となる。
【0010】さらに、封止材45の溶融状態にばらつき
を生じると、作製した圧電振動子の振動周波数の経時変
化や等価直列抵抗値(CI値)などが不安定になるとい
う問題をも引き起こしてしまう。
を生じると、作製した圧電振動子の振動周波数の経時変
化や等価直列抵抗値(CI値)などが不安定になるとい
う問題をも引き起こしてしまう。
【0011】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
して、キャップが加工変形凸部を有する構造でも、キャ
ップおよびベース、特にキャップに形成した封止材の加
熱が均一に行え、特性のばらつきや劣化の少ない圧電振
動子を作製できる圧電振動子製造治具を提供することで
ある。
して、キャップが加工変形凸部を有する構造でも、キャ
ップおよびベース、特にキャップに形成した封止材の加
熱が均一に行え、特性のばらつきや劣化の少ない圧電振
動子を作製できる圧電振動子製造治具を提供することで
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の圧電振動子作製治具は下記記載の構造とす
る。
め、本発明の圧電振動子作製治具は下記記載の構造とす
る。
【0013】本発明の圧電振動子製造治具は、圧電振動
子を構成するキャップとベースとを加熱により溶融する
封止材を介して気密封止するために、前記キャップおよ
び前記ベースとを設置するキャビティ部を有し、前記キ
ャビティ部の底面の周縁部に溝部を有する構造とする。
子を構成するキャップとベースとを加熱により溶融する
封止材を介して気密封止するために、前記キャップおよ
び前記ベースとを設置するキャビティ部を有し、前記キ
ャビティ部の底面の周縁部に溝部を有する構造とする。
【0014】本発明の圧電振動子製造治具は、圧電振動
子を構成するキャップとベースとを加熱により溶融する
封止材を介して気密封止するために、前記キャップを設
置する第2のキャビティと、前記ベースを設置する第1
のキャビティからなるキャビティ部を有し、前記第1の
キャビティの底面の周縁部に溝部を有する構造とする。
子を構成するキャップとベースとを加熱により溶融する
封止材を介して気密封止するために、前記キャップを設
置する第2のキャビティと、前記ベースを設置する第1
のキャビティからなるキャビティ部を有し、前記第1の
キャビティの底面の周縁部に溝部を有する構造とする。
【0015】
【作用】圧電振動子製造用治具のキャビティ部の底部の
周縁部に溝部を有することで、圧電振動子を構成するキ
ャップのキャビティ部底面と接触する面側に、キャップ
の加工時に形成されるバリのような加工変形凸部が存在
しても、キャビティ部の底面とキャップの加工変形凸部
の存在する面との間に隙間を生じることがなく、キャッ
プの加工変形凸部の有無に依らず、封止材を均一に加熱
できるので、封止不良の発生が抑制され歩留まりが向上
し、特性の安定した圧電振動子を作製することが可能と
なる。
周縁部に溝部を有することで、圧電振動子を構成するキ
ャップのキャビティ部底面と接触する面側に、キャップ
の加工時に形成されるバリのような加工変形凸部が存在
しても、キャビティ部の底面とキャップの加工変形凸部
の存在する面との間に隙間を生じることがなく、キャッ
プの加工変形凸部の有無に依らず、封止材を均一に加熱
できるので、封止不良の発生が抑制され歩留まりが向上
し、特性の安定した圧電振動子を作製することが可能と
なる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下図面により本発明の一実施の
形態を説明する。図1は本発明の実施の形態における圧
電振動作製治具の斜視図である。
形態を説明する。図1は本発明の実施の形態における圧
電振動作製治具の斜視図である。
【0017】図1に示すように、本発明の治具1は、キ
ャビティ部2と、このキャビティ部2の底部の周縁部に
溝部6とを有する。キャビティ部2の内径寸法は、キャ
ップ4およびベース3の外形寸法より僅かに大きくす
る。
ャビティ部2と、このキャビティ部2の底部の周縁部に
溝部6とを有する。キャビティ部2の内径寸法は、キャ
ップ4およびベース3の外形寸法より僅かに大きくす
る。
【0018】次に、図2により圧電振動子製造用治具1
を用いた圧電振動子の製造方法を説明する。図2は本発
明の実施の形態における治具1の使用例を説明するため
の断面図である。なお、図1ではキャビティ部が複数示
してあるが、いずれのキャビティ部についても同様な構
造であるため、図2では、これらの内の一つのキャビテ
ィ部について示す。
を用いた圧電振動子の製造方法を説明する。図2は本発
明の実施の形態における治具1の使用例を説明するため
の断面図である。なお、図1ではキャビティ部が複数示
してあるが、いずれのキャビティ部についても同様な構
造であるため、図2では、これらの内の一つのキャビテ
ィ部について示す。
【0019】図2に示すように、治具1のキャビティ部
2に、封止材5を形成したキャップ4と、図には示して
いないが例えば水晶片などの圧電体を固定保持している
ベース3とを、キャップ4がキャビティ部2の底面側に
なるように設置した後、治具1をヒーターを内蔵した熱
板あるいはカーボンヒーターなどの所定の温度に保たれ
ている加熱板7の上に治具1をのせて加熱を行う。この
際、キャップ4の周縁部に形成した封止材5とベース3
との接触度、およびキャップ4とキャビティ部2の底面
との接触度を高めるため、荷重機構により、上方より矢
印のように荷重を加える。加熱板7からの熱が治具1、
キャップ4を伝わって封止材5まで達し、封止材5の融
点温度以上に加熱されると封止材5が溶融する。
2に、封止材5を形成したキャップ4と、図には示して
いないが例えば水晶片などの圧電体を固定保持している
ベース3とを、キャップ4がキャビティ部2の底面側に
なるように設置した後、治具1をヒーターを内蔵した熱
板あるいはカーボンヒーターなどの所定の温度に保たれ
ている加熱板7の上に治具1をのせて加熱を行う。この
際、キャップ4の周縁部に形成した封止材5とベース3
との接触度、およびキャップ4とキャビティ部2の底面
との接触度を高めるため、荷重機構により、上方より矢
印のように荷重を加える。加熱板7からの熱が治具1、
キャップ4を伝わって封止材5まで達し、封止材5の融
点温度以上に加熱されると封止材5が溶融する。
【0020】この後、冷却して封止材45が凝固すると
キャップ4とベース3の両者のそれぞれ向かい合う周縁
部が接合される。すなわち、キャップ4とベース3とが
気密に封止されて圧電振動子が完成する。この際、図2
のように圧電振動子を構成するキャップ4とベース3と
の外形寸法がほぼ同一の場合には、キャップ4とベース
3とはキャビティ部2の内壁により、互いの中心が合う
構造になっている。なお、キャップ4とベース3との気
密封止は、真空、窒素ガスあるいは不活性ガスなどの雰
囲気に保たれた容器の中で行う。また、封止材5として
は、金(Au)−錫(Sn)系、銀(Ag)−錫(S
n)系、鉛(Pb)−錫(Sn)−銀(Ag)系あるい
は鉛(Pb)−錫(Sn)−銀(Ag)−インジュウム
(In)系などのハンダ材料を用いる。
キャップ4とベース3の両者のそれぞれ向かい合う周縁
部が接合される。すなわち、キャップ4とベース3とが
気密に封止されて圧電振動子が完成する。この際、図2
のように圧電振動子を構成するキャップ4とベース3と
の外形寸法がほぼ同一の場合には、キャップ4とベース
3とはキャビティ部2の内壁により、互いの中心が合う
構造になっている。なお、キャップ4とベース3との気
密封止は、真空、窒素ガスあるいは不活性ガスなどの雰
囲気に保たれた容器の中で行う。また、封止材5として
は、金(Au)−錫(Sn)系、銀(Ag)−錫(S
n)系、鉛(Pb)−錫(Sn)−銀(Ag)系あるい
は鉛(Pb)−錫(Sn)−銀(Ag)−インジュウム
(In)系などのハンダ材料を用いる。
【0021】治具1のキャビティ部2の底部には、溝部
6を有するため、キャップ4が封止材5と反対の面に、
図2に示すバリのような加工変形凸部8を有していて
も、加工変形凸部8が溝部6に入り込み、キャップ4と
キャビティ部2の底面との間に隙間ができることはな
く、キャップ4とキャビティ部2の底面との接触面積が
大きくなる。このため、キャップ4の加工変形凸部8の
程度、さらにはキャップ4の加工変形凸部8の有無に依
らず、キャップ4の周縁部に形成する封止材5を均一に
加熱することが可能となる。すなわち、治具1が有する
複数のキャビティ部2の全てにおいても同様な効果が得
られるため、治具1の複数のキャビティ部2に設置した
キャップ4に形成されている封止材5の全てを均一に加
熱することが可能となる。
6を有するため、キャップ4が封止材5と反対の面に、
図2に示すバリのような加工変形凸部8を有していて
も、加工変形凸部8が溝部6に入り込み、キャップ4と
キャビティ部2の底面との間に隙間ができることはな
く、キャップ4とキャビティ部2の底面との接触面積が
大きくなる。このため、キャップ4の加工変形凸部8の
程度、さらにはキャップ4の加工変形凸部8の有無に依
らず、キャップ4の周縁部に形成する封止材5を均一に
加熱することが可能となる。すなわち、治具1が有する
複数のキャビティ部2の全てにおいても同様な効果が得
られるため、治具1の複数のキャビティ部2に設置した
キャップ4に形成されている封止材5の全てを均一に加
熱することが可能となる。
【0022】このため、加熱の不十分により、キャップ
4に形成した封止材5の未溶融等は発生せず、治具1に
設置したキャップ4とベース3とは全て均一に気密封止
することが可能となり、特性が均一で、安定した圧電振
動子を一度に多数作製することが可能となる。
4に形成した封止材5の未溶融等は発生せず、治具1に
設置したキャップ4とベース3とは全て均一に気密封止
することが可能となり、特性が均一で、安定した圧電振
動子を一度に多数作製することが可能となる。
【0023】図1および図2に示す実施の形態では、図
2に示すように圧電振動子を構成するキャップ4とベー
ス3との外形寸法がほぼ同一の場合について説明した
が、キャップ4の外形寸法がベース3の外形寸法より小
さい場合には、図3に示す構造の治具1を用いてもよ
い。
2に示すように圧電振動子を構成するキャップ4とベー
ス3との外形寸法がほぼ同一の場合について説明した
が、キャップ4の外形寸法がベース3の外形寸法より小
さい場合には、図3に示す構造の治具1を用いてもよ
い。
【0024】図3(a)は本発明の他の実施の形態にお
ける圧電振動子作製治具を示す断面図であり、図3
(b)は本発明の他の実施の形態における圧電振動子作
製治具を示す上面図である。
ける圧電振動子作製治具を示す断面図であり、図3
(b)は本発明の他の実施の形態における圧電振動子作
製治具を示す上面図である。
【0025】図3(a)に示すように、治具1は、キャ
ップ4を設置するための第2のキャビティ22と、ベー
ス3を設置するための第1のキャビティ21からなるキ
ャビティ部2を有し、第2のキャビティ22の底面の周
縁部には溝部6を有する。また、図3(b)に示すよう
に、キャビティ部2を構成する第1のキャビティ21と
第2のキャビティ22とは、それぞれの中心軸がキャビ
ティ部2の中心軸X11と中心軸Y12に一致する構造
である。すなわち、キャップ4は第2のキャビティ22
の内壁で位置が固定され、ベース3は第1のキャビティ
21の内壁で位置が固定される構造となっているため、
キャップ4の外形寸法がベース3の外形寸法より小さい
場合でも、キャップ4とベース3との中心をほぼ一致さ
せることが可能である。
ップ4を設置するための第2のキャビティ22と、ベー
ス3を設置するための第1のキャビティ21からなるキ
ャビティ部2を有し、第2のキャビティ22の底面の周
縁部には溝部6を有する。また、図3(b)に示すよう
に、キャビティ部2を構成する第1のキャビティ21と
第2のキャビティ22とは、それぞれの中心軸がキャビ
ティ部2の中心軸X11と中心軸Y12に一致する構造
である。すなわち、キャップ4は第2のキャビティ22
の内壁で位置が固定され、ベース3は第1のキャビティ
21の内壁で位置が固定される構造となっているため、
キャップ4の外形寸法がベース3の外形寸法より小さい
場合でも、キャップ4とベース3との中心をほぼ一致さ
せることが可能である。
【0026】なお、キャップに形成されている封止材5
を均一性良く加熱するには、治具1自身も均一に加熱さ
れる必要がある。このため、治具1は、カーボン、アル
ミニウムあるいは銅のような熱伝導性の良い材料を用い
て形成すると良い。
を均一性良く加熱するには、治具1自身も均一に加熱さ
れる必要がある。このため、治具1は、カーボン、アル
ミニウムあるいは銅のような熱伝導性の良い材料を用い
て形成すると良い。
【0027】また、図2は、加熱を行う前に、封止材5
がキャップ4に形成されている場合で示したが、封止材
はベース3のキャップ4を気密封止する面の周縁部に形
成しても良い。さらに、封止材5は、キャップ4の周縁
部、およびベース3のキャップ4を気密封止する面の周
縁部のいずれにもあらかじめ形成せず、キャップ4の外
形形状に合わせたリング状の封止材を、キャップ4とベ
ース3との間に挿入する構成でも良い。
がキャップ4に形成されている場合で示したが、封止材
はベース3のキャップ4を気密封止する面の周縁部に形
成しても良い。さらに、封止材5は、キャップ4の周縁
部、およびベース3のキャップ4を気密封止する面の周
縁部のいずれにもあらかじめ形成せず、キャップ4の外
形形状に合わせたリング状の封止材を、キャップ4とベ
ース3との間に挿入する構成でも良い。
【0028】
【発明の効果】上記のように本発明によれば、圧電振動
子製造治具のキャビティ部の底部に溝部を有するため、
キャップが封止材と反対の面にバリのような加工変形凸
部を有していても、キャップの加工変形凸部が溝部に入
り込み、キャップとキャビティ部の底面との間に隙間が
できることがない。このため、キャップの加工変形凸部
の程度、さらにはにキャップの加工変形凸部の有無に依
らず、キャップの周縁部にある封止材を均一に加熱する
ことが可能となる。さらに、圧電振動子製造治具の複数
のキャビティ部の全てにおいても同様な効果が得られる
ため、圧電振動子作製治具の複数のキャビティ部に設置
した全てのキャップの周縁部にある封止材を均一に加熱
することが可能である。このため、加熱不十分による封
止材の未溶融等は発生せず、圧電振動子製造治具に設置
したキャップとベースとを全て均一に気密封止すること
が可能となり、特性が均一で、安定した圧電振動子を一
度に多数作製することが可能となる。
子製造治具のキャビティ部の底部に溝部を有するため、
キャップが封止材と反対の面にバリのような加工変形凸
部を有していても、キャップの加工変形凸部が溝部に入
り込み、キャップとキャビティ部の底面との間に隙間が
できることがない。このため、キャップの加工変形凸部
の程度、さらにはにキャップの加工変形凸部の有無に依
らず、キャップの周縁部にある封止材を均一に加熱する
ことが可能となる。さらに、圧電振動子製造治具の複数
のキャビティ部の全てにおいても同様な効果が得られる
ため、圧電振動子作製治具の複数のキャビティ部に設置
した全てのキャップの周縁部にある封止材を均一に加熱
することが可能である。このため、加熱不十分による封
止材の未溶融等は発生せず、圧電振動子製造治具に設置
したキャップとベースとを全て均一に気密封止すること
が可能となり、特性が均一で、安定した圧電振動子を一
度に多数作製することが可能となる。
【図1】本発明の実施の形態による圧電振動子製造治具
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態による圧電振動子製造治具
をを説明するための断面図である。
をを説明するための断面図である。
【図3】本発明の他の実施の形態による圧電振動子製造
治具を示す断面図である。
治具を示す断面図である。
【図4】従来例を説明するための断面図である。
1 治具 2 キャビティ部 6 溝部 21 第1のキャビティ 22 第2のキャビティ
Claims (4)
- 【請求項1】 圧電振動子を構成するキャップとベース
とを加熱により溶融する封止材を介して気密封止する際
に用いられる圧電振動子製造用治具であって、前記キャ
ップおよび前記ベースとを設置するためのキャビティ部
を有し、前記キャビティ部の底面の周縁部に溝部を有す
ることを特徴とする圧電振動子製造用治具。 - 【請求項2】 圧電振動子を構成するキャップとベース
とを加熱により溶融する封止材を介して気密封止する際
に用いられる圧電振動子製造用治具であって、前記キャ
ップを設置するための第1のキャビティと、前記ベース
を設置するための第2のキャビティからなるキャビティ
部を有し、前記第1のキャビティの底面の周縁部に溝部
を有していることを特徴とする圧電振動子製造用治具。 - 【請求項3】 治具の材質がカーボン、アルミニウムあ
るいは銅からなることを特徴とする請求項1および2記
載の圧電振動子製造用治具。 - 【請求項4】 キャビティ部を少なくとも一つ有するこ
とを特徴とする請求項1および2記載の圧電振動子製造
用治具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10170775A JP2000013164A (ja) | 1998-06-18 | 1998-06-18 | 圧電振動子製造用治具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10170775A JP2000013164A (ja) | 1998-06-18 | 1998-06-18 | 圧電振動子製造用治具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000013164A true JP2000013164A (ja) | 2000-01-14 |
Family
ID=15911155
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10170775A Pending JP2000013164A (ja) | 1998-06-18 | 1998-06-18 | 圧電振動子製造用治具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000013164A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009055193A (ja) * | 2007-08-24 | 2009-03-12 | Citizen Finetech Miyota Co Ltd | 圧電デバイスの製造方法 |
JP2009088057A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Citizen Finetech Miyota Co Ltd | 電子部品の製造方法 |
-
1998
- 1998-06-18 JP JP10170775A patent/JP2000013164A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009055193A (ja) * | 2007-08-24 | 2009-03-12 | Citizen Finetech Miyota Co Ltd | 圧電デバイスの製造方法 |
JP2009088057A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Citizen Finetech Miyota Co Ltd | 電子部品の製造方法 |
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