JP2000013161A - 可変利得増幅器 - Google Patents

可変利得増幅器

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JP2000013161A
JP2000013161A JP10171956A JP17195698A JP2000013161A JP 2000013161 A JP2000013161 A JP 2000013161A JP 10171956 A JP10171956 A JP 10171956A JP 17195698 A JP17195698 A JP 17195698A JP 2000013161 A JP2000013161 A JP 2000013161A
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resistor
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JP10171956A
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Toshio Matsumoto
年男 松本
Sumi Ishida
州見 石田
Hidemi Ueno
秀巳 上野
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 選択できる利得の段階が多い場合でも利得に
比例した出力オフセットが得られオフセット調整を容易
に行うことができる可変利得増幅器を提供することを目
的とする。 【解決手段】 反転入力端子と外部入力端子23との間
に入力抵抗55が介装された差動増幅器40と、差動増
幅器40の反転入力端子と外部出力端子24との間に直
列に接続された2個の抵抗器56,57と、この抵抗器
56,57の第二の端子56b,57bにぞれぞれ設け
られ差動増幅器40の出力に応じて帰還抵抗器に電流を
流すとともに外部出力端子24に帰還抵抗に応じた出力
電圧を発生させる出力電流供給回路58,59と、いず
れかの出力電流供給回路を動作させて有効帰還抵抗を切
り換えて増幅度を変更する電流源制御手段52とを設け
たものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、利得を段階的に変
える可変利得増幅器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、増幅器の利得を可変する技術とし
ては、入力抵抗または帰還抵抗をスイッチで選択する可
変利得増幅器(特開平7−321577号公報)や、並
列に接続された増幅器の中から所望の利得を得ることが
できる増幅器を選択する可変利得増幅器が考えられてき
た。
【0003】しかし、前者の可変利得増幅器では、利得
を可変にするにはBiCMOSプロセスを用いなければ
ならず、高価になるという問題点があるため、後者の可
変利得増幅器が多く用いられている。この可変利得増幅
器は、バイポーラトランジスタのみで構成されている。
【0004】ここで、従来の可変利得増幅器として、例
えば、利得の設定が2段階である可変利得増幅器につい
て説明する。この可変利得増幅器は、図5に示すよう
に、第1の増幅器18または第2の増幅器19のどちら
か一方を電流源制御手段17を用いて有効にすることで
利得を2段階に切り換えている。
【0005】図5に示すように、外部入力端子23とト
ランジスタ2のベースの間に抵抗値R1の抵抗器20、
トランジスタ2のベースとトランジスタ4のベースの間
に抵抗値R2の抵抗器21、トランジスタ4のベースと
外部出力端子24の間に抵抗値R3の抵抗器22が接続
されており、トランジスタ1,3のベースは基準電位V
ref1に接続されている。
【0006】トランジスタ1,2のエミッタは電流源制
御スイッチ9に、トランジスタ3,4のエミッタは電流
源制御スイッチ11にそれぞれ共通接続され、電流源制
御スイッチ9,11は電流源制御手段17の出力に応じ
てオンオフする。なお、電流源制御スイッチ9,11
は、常にどちらか一方だけがオン状態になる。
【0007】トランジスタ1,2および3,4のコレク
タはそれぞれカレントミラー回路5,6に接続され、ま
たトランジスタ1,3のコレクタはそれぞれトランジス
タ7,8のベースにも接続されている。トランジスタ
7,8のエミッタは電源電圧Vccに、コレクタは本可
変利得増幅器の外部出力端子24に接続されている。さ
らにトランジスタ7,8のコレクタは電流源制御スイッ
チ10,12に接続されている。
【0008】電流源制御スイッチ9,10および11,
12はそれぞれ連動して動作し、例えば電流源制御スイ
ッチ9がオンする時には、電流源制御スイッチ10もオ
ンするため、例えば電流源制御スイッチ9がオンした時
には、電流源13および14の働きによって増幅器18
が有効となって、入力抵抗がR1、帰還抵抗が(R2+
R3)、増幅率が−(R2+R3)/R1の増幅器とな
る。また、電流源制御スイッチ11がオンする時には、
電流源15および16の働きによって増幅器19が有効
となって、入力抵抗が(R1+R2)、帰還抵抗がR
3、増幅率が−R3/(R1+R2)の増幅器となる。
【0009】よって、抵抗器R1〜R3を適当な抵抗値
にすることで所望の2段階の利得を設定することがで
き、電流源制御手段17で電流源制御スイッチ9〜12
を切替えて第1,第2の増幅器18,19のどちらか一
方のみを有効とするように選択することによって、2段
階の利得の中から所望の利得を選択し、増幅器の利得を
変えることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の可
変利得増幅器では、第1の増幅器18を選択した場合の
出力オフセットV1と、第2の増幅器19を選択した場
合の出力オフセットV2には全く相関がない。それはオ
フセットのほとんどが差動対のVbeの相対差に起因し
ており、さらにVbeの相対差は差動対固有の値である
ためである。それゆえ、第1の増幅器18のトランジス
タ1,2からなる差動対から発生するオフセットと、第
2の増幅器19のトランジスタ3,4からなる差動対か
ら発生するオフセットは当然異なる。
【0011】そのため、図5に示すように、異なる差動
対を用いて利得の切り換えを行う場合では、各差動対を
選択した時に固有のオフセットが増幅器の出力に生じる
ことになり、出力オフセットを取り除くようにオフセッ
ト調整を行うことを考えた場合には、利得を変える、つ
まり用いる増幅器を変えるごとにオフセット調整を行う
必要がある。
【0012】このことは、選択できる利得の数が多くな
ればなるほど、つまり、用いられる増幅器の数が多くな
ればなるほど、オフセット調整に要する時間およびオフ
セット調整を行った結果を格納するメモリが余分に必要
となってしまう。
【0013】本発明は、かかる問題点に鑑み、選択でき
る利得の段階が多い場合でも利得に比例した出力オフセ
ットが得られオフセット調整を容易に行うことができる
可変利得増幅器を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の可変利得増幅器
は、反転入力端子と非反転入力端子とを有し、一方の入
力端子と外部入力端子との間に入力抵抗が介装された差
動増幅器と、前記差動増幅器の一方の入力端子と外部出
力端子との間に直列に接続された2個の帰還抵抗器と、
前記帰還抵抗器の出力側にそれぞれ設けられ前記差動増
幅器の出力に応じて帰還抵抗器に電流を流すとともに前
記外部出力端子に帰還抵抗に応じた出力電圧を発生させ
る出力電流供給回路と、いずれかの出力電流供給回路を
動作させて有効帰還抵抗を切り換えて増幅度を変更する
電流源制御手段とを設けたものである。
【0015】本発明によると、選択できる利得の段階が
多い場合でも利得に比例した出力オフセットが得られオ
フセット調整を容易に行うことができる可変利得増幅器
を提供することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、反転入力端子と非反転入力端子とを有し、一方の入
力端子と外部入力端子との間に入力抵抗が介装された差
動増幅器と、前記差動増幅器の一方の入力端子と外部出
力端子との間に直列に接続された2個の帰還抵抗器と、
前記帰還抵抗器の出力側にそれぞれ設けられ前記差動増
幅器の出力に応じて帰還抵抗器に電流を流すとともに前
記外部出力端子に帰還抵抗に応じた出力電圧を発生させ
る出力電流供給回路と、いずれかの出力電流供給回路を
動作させて有効帰還抵抗を切り換えて増幅度を変更する
電流源制御手段とを設けた可変利得増幅器としたもので
あり、増幅器の利得をn段階に変えることができ、選択
できる利得の段階が多い場合でも利得に比例した出力オ
フセットが得られオフセット調整を容易に行うことがで
きる。
【0017】本発明の請求項2に記載の発明は、差動増
幅器の一方の入力端子と外部出力端子との間に直列に接
続された帰還抵抗器が3個以上で、そのときの出力電流
供給回路も同数個で、有効帰還抵抗を切り換えて増幅度
を変更するためにいずれかの出力電流供給回路を動作さ
せる請求項1記載の可変利得増幅器としたものであり、
選択できる利得の段数が多い場合でも、オフセット調整
に要する時間とメモリを大幅に削減することができる。
【0018】本発明の請求項3に記載の発明は、出力電
流供給回路を、帰還抵抗器の一端と電源電圧側との間に
電流源とこの電流源をオンオフする第1の電流源制御ス
イッチとを介装し、前記差動増幅器の出力側と第1の電
流源制御スイッチとの間にカレントミラー回路とこのカ
レントミラー回路をオンオフする第2の電流源制御スイ
ッチとを介装し、前記第1,第2の電流源制御スイッチ
を連動して制御されるよう構成した請求項1または請求
項2に記載の可変利得増幅器としたものである。
【0019】本発明の請求項4に記載の発明は、動作さ
せる出力電流供給回路から外部出力端子までの間の帰還
抵抗器を入力抵抗の一部とするようこの外部出力端子に
別の差動増幅器を接続した請求項1記載の可変利得増幅
器としたものであり、帰還抵抗として用いない抵抗器
を、次段の演算増幅器の入力抵抗の一部として用いるこ
とができ、抵抗器を有効活用することができる。
【0020】本発明の請求項5に記載の発明は、出力電
流供給回路の電流源の電流値を、この出力電流供給回路
が動作したときの差動増幅器の帰還抵抗の大きさに応じ
て設定した請求項1または請求項4に記載の可変利得増
幅器としたものであり、電流源からは増幅器の出力電流
として供給するべき電流だけを流すように電流値を設定
することによって、省電力を図ることができる。
【0021】以下、本発明の可変利得増幅器を具体的な
実施の形態に基づいて説明する。 (実施の形態1)本発明の実施の形態1の可変利得増幅
器は、図1に示すように、反転入力端子と非反転入力端
子とを有し、一方の入力端子としての反転入力端子と外
部入力端子23との間に入力抵抗55が介装された差動
増幅器40と、差動増幅器40の反転入力端子と外部出
力端子24との間に直列に接続された2個の帰還抵抗器
としての抵抗器56,57と、抵抗器56,57の出力
側としての第二の端子56b,57bにぞれぞれ設けら
れ差動増幅器40の出力に応じて帰還抵抗器に電流を流
すとともに外部出力端子24に帰還抵抗に応じた出力電
圧を発生させる出力電流供給回路58,59と、いずれ
かの出力電流供給回路を動作させて有効帰還抵抗を切り
換えて増幅度を変更する電流源制御手段52とを設けた
ものである。
【0022】この出力電流供給回路58は、抵抗器56
の第二の端子56bと電源電圧Vccの側との間に電流
源50とこの電流源50をオンオフする第1の電流源制
御スイッチ46とを介装し、差動増幅器40の出力側と
第1の電流源制御スイッチ46との間にカレントミラー
回路53とこのカレントミラー回路53をオンオフする
第2の電流源制御スイッチ47とを介装し、第1の電流
源制御スイッチ46と第2の電流源制御スイッチ47と
を連動して制御されるよう構成されている。
【0023】また、出力電流供給回路59も同様に、抵
抗器57の第二の端子57bと電源電圧Vccの側との
間に電流源51とこの電流源51をオンオフする第1の
電流源制御スイッチ48とを介装し、差動増幅器40の
出力側と第1の電流源制御スイッチ48との間にカレン
トミラー回路54とこのカレントミラー回路54をオン
オフする第2の電流源制御スイッチ49とを介装し、第
1,第2の電流源制御スイッチ48,49を連動して制
御されるよう構成されている。
【0024】この可変利得増幅器の回路構成について、
具体的に説明する。図1に示すように、外部入力端子2
3とトランジスタ42のベースの間に抵抗値R4の抵抗
器55が接続され、トランジスタ42のベースと外部出
力端子24の間に抵抗値R5の抵抗器56と抵抗値R6
の抵抗器57が直列に接続されている。つまり、抵抗器
56の第一の端子56aはトランジスタ42のベース
と、抵抗器57の第一の端子57aは抵抗器56の第二
の端子56bと、抵抗器57の第二の端子57bは外部
出力端子24とそれぞれ接続されている。トランジスタ
41のベースは基準電位Vref1に接続され、トラン
ジスタ41,42のエミッタは電流源Iに共通接続され
ている。
【0025】トランジスタ41,42のコレクタはカレ
ントミラー回路42に接続され、またトランジスタ41
のコレクタはトランジスタ44のベースにも接続されて
いる。トランジスタ44のエミッタは電源電圧Vccに
接続され、コレクタは第2の電流源制御スイッチ47,
49に接続されている。第2の電流源制御スイッチ4
7,49は電流源制御手段52の出力に応じてオンオフ
する。なお、第2の電流源制御スイッチ47,49は常
にどちらか一方だけがオン状態になる。
【0026】さらに、抵抗器56の第二の端子56bは
第1の電流源制御スイッチ46とカレントミラー回路5
3に接続され、抵抗器57の第二の端子57bは第1の
電流源制御スイッチ48とカレントミラー回路54に接
続されている。第1の電流源制御スイッチ46および第
2の電流源制御スイッチ47または第1の電流源制御ス
イッチ48および第2の電流源制御スイッチ49はそれ
ぞれ連動して動作し、例えば第1の電流源制御スイッチ
46がオンする時には、第2の電流源制御スイッチ47
もオンする。
【0027】第1の電流源制御スイッチ46と第2の電
流源制御スイッチ47がオンした時には、差動増幅器4
0の出力電流がカレントミラー回路53に供給されるの
で、第1の電流源制御スイッチ46に接続された電流源
50およびカレントミラー回路53からなる出力電流供
給回路58によって抵抗器56に電流が供給され、入力
抵抗がR4、帰還抵抗がR5、外部入力端子23から抵
抗器56の第二の端子56bまでの増幅率が−(R5/
R4)となり、外部出力端子24がハイインピーダンス
であるときは増幅率が−(R5/R4)の増幅器とな
る。
【0028】また、第1の電流源制御スイッチ48と第
2の電流源制御スイッチ49がオンする時には、差動増
幅器40の出力電流がカレントミラー回路54に供給さ
れるので、第1の電流源制御スイッチ48に接続された
電流源51およびカレントミラー回路54からなる出力
電流供給回路59によって2個の抵抗器56,57に電
流が供給され、入力抵抗がR4、帰還抵抗が(R5+R
6)、増幅率が−(R5+R6)/R4の増幅器とな
る。
【0029】このように構成したため、抵抗器55の抵
抗値R4と抵抗器56の抵抗値R5と抵抗器57の抵抗
値R6を適当な値にすることで、所望の2段階の利得値
を設定することができ、第1,第2の電流源制御スイッ
チ46,47または第1,第2の電流源制御スイッチ4
8,49の何れか一方をオンして帰還抵抗を選択するこ
とによって、2段階の利得の中から所望の利得を選択
し、利得を2段階に変えることができる。
【0030】また、トランジスタ41,42よりなる単
一の差動対を用いて利得を可変にするため、外部出力端
子24にはトランジスタ41,42の差動対のVbeの
相対差から生じるオフセットが利得倍されて出力され
る。つまり、本可変利得増幅器は利得に比例したオフセ
ットを出力することになる。従って、選択できる利得を
2段階に設定した場合でも利得に比例した出力オフセッ
トが得られオフセット調整を容易に行うことができる。
【0031】この実施の形態1では、帰還抵抗器と出力
電流供給回路とを2個用いて有効帰還抵抗を切り換えて
増幅度を変更しているが、帰還抵抗器を3個以上としそ
のときの出力電流供給回路も同数個として、有効帰還抵
抗を切り換えて増幅度を変更する場合では、3段階以上
の利得値を設定することができ、電流源制御手段で目的
の出力電流供給回路を動作させて帰還抵抗を選択するこ
とによって、3段階以上の利得の中から所望の利得を選
択し、利得を3段階以上に変えることができる。当然の
ことながら、この場合も一対の差動対を用いて利得を可
変にしているため、利得に比例した出力オフセットを得
ることができ、利得を3段階以上に設定した場合であっ
てもオフセット調整を容易に行うことができる。
【0032】(実施の形態2)本発明の実施の形態2の
可変利得増幅器は、図2に示すように、動作させる出力
電流供給回路から外部出力端子24までの間の帰還抵抗
器を入力抵抗の一部とするよう前述の実施の形態1の可
変利得増幅器の外部出力端子24に別の差動増幅器63
を接続したものである。
【0033】この実施の形態2の可変利得増幅器につい
て、具体的に説明する。なお、図2において図1と同じ
番号を付した構成要素は同じものを示している。外部出
力端子24と演算増幅器62の反転入力端子の間に抵抗
値R7の抵抗器60を接続し、演算増幅器62の反転入
力端子と演算増幅器62の出力端子の間に抵抗値R8の
抵抗器61を接続し、演算増幅器62の非反転入力端子
を基準電位Vref2に接続し、演算増幅器62の出力
端子を出力端子25に接続している。
【0034】第1,第2の電流源制御スイッチ46,4
7がオンした時には、差動増幅器40の出力電流がカレ
ントミラー回路53に供給されるので、電流源50およ
びカレントミラー回路53からなる出力電流供給回路5
8によって抵抗器56に電流が供給され、差動増幅器4
0に関しては、入力抵抗がR4、帰還抵抗がR5、入力
端子23から抵抗器56の第二の端子56bまでの増幅
率が−(R5/R4)となり、出力端子24がハイイン
ピーダンスであるときは増幅率が−(R5/R4)の増
幅器となる。一方、差動増幅器63については、入力抵
抗は(R6+R7)、帰還抵抗がR8、増幅率が−R8
/(R6+R7)となる。よって、外部入力端子23か
ら出力端子25までの増幅率は(R5・R8)/(R4
・(R6+R7))となる。
【0035】また、第1,第2の電流源制御スイッチ4
8、49がオンする時には、差動増幅器40の出力電流
がカレントミラー回路54に供給されるので、電流源5
1およびカレントミラー回路54からなる出力電流供給
回路59によって2個の抵抗器56,57に電流が供給
され、差動増幅器40に関しては、入力抵抗がR4、帰
還抵抗が(R5+R6)、増幅率が−(R5+R6)/
R4の増幅器となる。一方、増幅器63については、入
力抵抗がR7、帰還抵抗がR8、増幅率が−(R8/R
7)となる。よって、外部入力端子23から出力端子2
5までの増幅率は((R5+R6)・R8)/(R4・
R7)となる。
【0036】このように構成したため、抵抗器55〜5
7と抵抗器60,61のそれぞれの抵抗値R4〜R8を
適当な値にすることで、所望の2段階の利得値を設定で
き、第1,第2の電流源制御スイッチ46,47または
第1,第2の電流源制御スイッチ48,49の何れか一
方をオンして帰還抵抗を選択することによって、2段階
の利得の中から所望の利得を選択し、差動増幅器40の
利得を2段階に変えることができる。さらにトランジス
タ42のベースから外部出力端子24の間に接続されて
いる抵抗器56,57で、差動増幅器40の帰還抵抗と
して用いられない抵抗器、例えば第1,第2の電流源制
御スイッチ46,47がオンしている時の抵抗器57
を、増幅器63の入力抵抗の一部として用いることがで
き、トランジスタ42のベースから外部出力端子24の
間に接続された抵抗器56,57を無駄なく使うことが
できる。
【0037】この実施の形態2では、帰還抵抗器と出力
電流供給回路とを2個用いて有効帰還抵抗を切り換えて
増幅度を変更しているが、帰還抵抗器を3個以上としそ
のときの出力電流供給回路も同数個として、有効帰還抵
抗を切り換えて増幅度を変更する場合では、利得を3段
階以上に設定した場合であってもオフセット調整を容易
に行うことができる。さらに、差動増幅器の反転入力端
子と出力端子との間に接続した3個以上の抵抗器のうち
で差動増幅器の帰還抵抗として用いられない抵抗器を、
別の差動増幅器の入力抵抗の一部として用いることがで
き、これらの抵抗器を無駄なく使うことができる。
【0038】(実施の形態3)本発明の実施の形態3の
可変利得増幅器は、図3に示すように、出力電流供給回
路58の電流源70の電流値を、この出力電流供給回路
58が動作したときの差動増幅器40の帰還抵抗の大き
さに応じて設定し、出力電流供給回路59の電流源71
の電流値を、この出力電流供給回路59が動作したとき
の差動増幅器40の帰還抵抗の大きさに応じて設定した
ものである。
【0039】この実施の形態3の可変利得増幅器につい
て、具体的に説明する。なお、図3において図1または
図2と同じ番号を付した構成要素は同じものを示してい
る。電流源70および電流源71は、それぞれ電流値I
a、Ibの電流を供給するものである。
【0040】第1,第2の電流源制御スイッチ46,4
7がオンする時には、帰還抵抗はR5であるので、外部
出力端子24がハイインピーダンスであるときは増幅率
が−(R5/R4)の増幅器となり、このときの出力信
号は、例えば図4(b)に示すような出力レベルとな
る。一方、第1,第2の電流源制御スイッチ48,49
がオンする時には、帰還抵抗は(R5+R6)であるの
で、増幅率は−(R5+R6)/R4となり、図4
(c)に示すように、このときの出力信号は増幅率が−
(R5/R4)の場合の出力信号に比べて大きいレベル
となる。当然のことながら帰還抵抗が小さいほど増幅率
は小さくなり、出力信号のレベルは下がる。
【0041】また、第1,第2の電流源制御スイッチ4
6、47がオンする時には、抵抗器57の分だけ差動増
幅器40の出力抵抗が大きくなるため、出力電流はその
分だけ小さくてよい。
【0042】よって、電流源71により供給すべき出力
電流よりも、電流源70により供給すべき出力電流の方
が小さくて済む。つまり、電流源70の電流値Iaは電
流源71の電流値Ibよりも小さく、例えばIaはIb
のR5/(R5+R6)倍に設定することができる。
【0043】さらに、トランジスタ42のベースと外部
出力端子24の間に直列に3個以上の抵抗器を接続し、
出力電流供給回路も同数個設けて、3段階の利得を設定
する場合においても、電流源制御スイッチがオンした時
に選択される帰還抵抗が小さい程、その電流源制御スイ
ッチに接続されている電流源の電流値を小さくすること
ができる。
【0044】このように構成したため、差動増幅器40
の出力電流として供給すべき電流だけを流すように電流
源70,71のそれぞれの電流値Ia,Ibを設定する
ことができ、無駄な電流を省くことができ、省電力化を
図ることができる。
【0045】この実施の形態3では、前述の実施の形態
1の利得可変増幅器において、出力電流供給回路の電流
源の電流値を、この出力電流供給回路が動作したときの
差動増幅器の帰還抵抗の大きさに応じて設定している
が、前述の実施の形態2の利得可変増幅器において、出
力電流供給回路の電流源の電流値を、この出力電流供給
回路が動作したときの差動増幅器の帰還抵抗の大きさに
応じて設定する場合であっても、同様の効果を有する。
【0046】なお、各実施の形態では、差動増幅器の一
方の入力端子を反転入力端子としているが、非反転入力
端子とする場合であっても、同様の効果を有する。
【0047】
【発明の効果】以上のように本発明の利得可変増幅器に
よれば、反転入力端子と非反転入力端子とを有し、一方
の入力端子と外部入力端子との間に入力抵抗が介装され
た差動増幅器と、前記差動増幅器の一方の入力端子と外
部出力端子との間に直列に接続された2個の帰還抵抗器
と、前記帰還抵抗器の出力側にそれぞれ設けられ前記差
動増幅器の出力に応じて帰還抵抗器に電流を流すととも
に前記外部出力端子に帰還抵抗に応じた出力電圧を発生
させる出力電流供給回路と、いずれかの出力電流供給回
路を動作させて有効帰還抵抗を切り換えて増幅度を変更
する電流源制御手段とを設けたことにより、差動増幅器
の利得を2段階に変えることができ、利得に比例した出
力オフセットを得ることができる。
【0048】また、差動増幅器の一方の入力端子と外部
出力端子との間に直列に接続された帰還抵抗器が3個以
上で、そのときの出力電流供給回路も同数個で、有効帰
還抵抗を切り換えて増幅度を変更するためにいずれかの
出力電流供給回路を動作させるよう構成された可変利得
増幅器では、選択できる利得の段数が多い場合でも、オ
フセット調整に要する時間とメモリを大幅に削減するこ
とができる。
【0049】また、動作させる出力電流供給回路から出
力端子までの間の抵抗器を入力抵抗の一部とするようこ
の出力端子に別の差動増幅器を接続した利得可変増幅器
の場合では、帰還抵抗として用いない抵抗器を、次段の
演算増幅器の入力抵抗の一部として用いることができ、
抵抗器を有効活用することができる。
【0050】また、出力電流供給回路の電流源の電流値
を、この出力電流供給回路が動作したときの差動増幅器
の帰還抵抗の大きさに応じて設定した利得可変増幅器の
場合では、電流源からは増幅器の出力電流として供給す
るべき電流だけを流すように電流値を設定することによ
って、省電力を図ることができる。
【0051】また、この可変利得増幅器は、トランジス
タをフルオンさせた状態で用いないので、安定した回路
動作を得ることができる。さらに、この可変利得増幅器
は、BiCMOSプロセスを必要としないため、安価で
あり、実用上非常に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の可変利得増幅器を示す
回路図
【図2】本発明の実施の形態2の可変利得増幅器を示す
回路図
【図3】本発明の実施の形態3の可変利得増幅器を示す
回路図
【図4】同実施の形態3の可変利得増幅器の出力信号を
示す波形図
【図5】従来の可変利得増幅器を示す回路図
【符号の説明】
40 差動増幅器 41、42 トランジスタ(PNP) 43 カレントミラー回路 44 トランジスタ(NPN) 46、48 第1の電流源制御スイッチ 47、49 第2の電流源制御スイッチ 50、51 電流源 52 電流源制御手段 53、54 カレントミラー回路 55 抵抗値R4の抵抗器 56 抵抗値R5の抵抗器 57 抵抗値R6の抵抗器 58、59 出力電流供給回路 60 抵抗値R7の抵抗器 61 抵抗値R8の抵抗器 62 演算増幅器 63 差動増幅器 70 電流値Iaを供給する電流源 71 電流値Ibを供給する電流源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上野 秀巳 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5J040 AA21 AA23 AA25 AA26 BA05 BB01 BB07 BB15 BB21 BB22 BC05 CA11 DA07 EA02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】反転入力端子と非反転入力端子とを有し、
    一方の入力端子と外部入力端子との間に入力抵抗が介装
    された差動増幅器と、 前記差動増幅器の一方の入力端子と外部出力端子との間
    に直列に接続された2個の帰還抵抗器と、 前記帰還抵抗器の出力側にそれぞれ設けられ前記差動増
    幅器の出力に応じて帰還抵抗器に電流を流すとともに前
    記外部出力端子に帰還抵抗に応じた出力電圧を発生させ
    る出力電流供給回路と、 いずれかの出力電流供給回路を動作させて有効帰還抵抗
    を切り換えて増幅度を変更する電流源制御手段とを設け
    た可変利得増幅器。
  2. 【請求項2】差動増幅器の一方の入力端子と外部出力端
    子との間に直列に接続された帰還抵抗器が3個以上で、
    そのときの出力電流供給回路も同数個で、有効帰還抵抗
    を切り換えて増幅度を変更するためにいずれかの出力電
    流供給回路を動作させる請求項1記載の可変利得増幅
    器。
  3. 【請求項3】出力電流供給回路を、帰還抵抗器の一端と
    電源電圧側との間に電流源とこの電流源をオンオフする
    第1の電流源制御スイッチとを介装し、前記差動増幅器
    の出力側と第1の電流源制御スイッチとの間にカレント
    ミラー回路とこのカレントミラー回路をオンオフする第
    2の電流源制御スイッチとを介装し、前記第1,第2の
    電流源制御スイッチを連動して制御されるよう構成した
    請求項1または請求項2に記載の可変利得増幅器。
  4. 【請求項4】動作させる出力電流供給回路から外部出力
    端子までの間の帰還抵抗器を入力抵抗の一部とするよう
    この外部出力端子に別の差動増幅器を接続した請求項1
    記載の可変利得増幅器。
  5. 【請求項5】出力電流供給回路の電流源の電流値を、こ
    の出力電流供給回路が動作したときの差動増幅器の帰還
    抵抗の大きさに応じて設定した請求項1または請求項4
    に記載の可変利得増幅器。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6927559B2 (en) 2002-11-25 2005-08-09 Toko, Inc. Constant voltage power supply
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CN102318186A (zh) * 2009-09-10 2012-01-11 联发科技(新加坡)私人有限公司 放大器电路、集成电路以及射频通信单元
JP2012527205A (ja) * 2009-05-16 2012-11-01 アルカテル−ルーセント 帰還線の分散制御を備えるトランスインピーダンス増幅器

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