JPH10225106A - 安定化電源回路 - Google Patents

安定化電源回路

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JPH10225106A
JPH10225106A JP1801197A JP1801197A JPH10225106A JP H10225106 A JPH10225106 A JP H10225106A JP 1801197 A JP1801197 A JP 1801197A JP 1801197 A JP1801197 A JP 1801197A JP H10225106 A JPH10225106 A JP H10225106A
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regulator
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series regulator
output voltage
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 出力電圧の値が選択可能な安定化電源回路に
おいて、出力電圧が小さい時にはシリーズレギュレータ
での損失が大きくなり、効率が悪かった。 【解決手段】 チョッパレギュレータと、シリーズレギ
ュレータとを有する出力電圧可変型の安定化電源回路に
おいて、該チョッパレギュレータの出力電圧を該シリー
ズレギュレータの入力電圧とし、且つ負荷に供給する該
シリーズレギュレータの出力電圧の値に対応して、チョ
ッパレギュレータの出力電圧を調整することを特徴とす
るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チョッパレギュレ
ータとシリーズレギュレータとを組み合わせた安定化電
源回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来例の安定化電源回路を示すブ
ロック回路図である。この構成はおもにバッテリー機器
などの電源部によく使用されるもので、電源電圧を一旦
前段のチョッパレギュレータで昇圧した後、シリーズレ
ギュレータを通すことにより、ノイズのない任意の定電
圧を得たいときに用いる。特に、音声、映像、回路など
のノイズの影響を受けやすい回路へ電源供給する時によ
く使用される。
【0003】図4において、従来例の安定化電源回路5
0は、チョッパレギュレータ51、分圧回路56、シリ
ーズレギュレータ52、分圧回路55から構成され、5
7は電池などの電源から入力端子、58は出力端子であ
り、59は負荷である。電池などの電源から入力端子5
7に入力される供給電圧をチョッパレギュレータ51で
昇圧し、シリーズレギュレータ52に供給する。シリー
ズレギュレータ52において、電圧を変化および安定さ
せ、出力端子58より、負荷59に電源を供給する。
【0004】チョッパレギュレータ51は、端子51i
n、51out、51gnd、51fbを有しており、
端子51inからの入力電圧を昇圧して51outより
シリーズレギュレータ52に供給する。端子51gnd
は接地端子である。端子51fbはフィードバック端子
であり、分圧回路56の抵抗56aと抵抗56bとの間
の点56cに接続されている。この端子51fbの電圧
Vfbcがチョッパレギュレータ51に内蔵されている
基準電圧Vrcより高くなると、出力電圧VAが低くな
るようにチョッパレギュレータ51が動作し、基準電圧
Vrcより低くなるとVAが高くなるようにチョッパレ
ギュレータ51が動作する。抵抗56a、56bの抵抗
値をそれぞれR1、R2とすると、チョッパレギュレー
タの出力電圧VAは式(6)で与えられる。
【0005】 VA=((RA+RB)/RB)×Vrc (6) いま、基準電圧Vrcの値を1.25V、抵抗RAの値
を9kΩ、抵抗RBの値を1kΩとすると、VAの値は、
12.5Vになる。従って、シリーズレギュレータ52
には、12.5Vの電圧VAが供給される。
【0006】シリーズレギュレータ52のフィードバッ
ク端子52fbの電圧Vfbsがシリーズレギュレータ
52に内蔵されている基準電圧Vrsより高くなると、
シリーズレギュレータ52の出力電圧VBが低くなるよ
うにシリーズレギュレータ52は動作し、電圧Vfbs
がシリーズレギュレータの基準電圧Vrsより低くなる
とVBが高くなるようにシリーズレギュレータ52は動
作する。VBは分圧回路55の可変抵抗55aと抵抗5
5bとの抵抗値の比によって定まる。可変抵抗55aの
抵抗値を変化させることにより、出力電圧VBを変化さ
せることができる。ここで可変抵抗55aおよび抵抗5
5bの抵抗値をそれぞれRC、RDとすると、シリーズレ
ギュレータの出力電圧VBは式(7)で与えられる。
【0007】 VB=((RC+RD)/RD)×Vrs (7) いま、抵抗RDの値が1kΩであり、RCの値が1.4k
Ω〜7kΩまで変化可能なとき、シリーズレギュレータ
12の出力電圧VBは3V〜10Vまで変化させること
ができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】シリーズレギュレータ
52での損失P2は式(8)で表される。なお、I02
シリーズレギュレータを流れる電流である。
【0009】 P2=(VA−VB)×I02 (8) シリーズレギュレータ52を動作させるためは、その入
力電圧VAを出力電圧VBよりも一定電圧以上大きくする
必要があり、動作可能なシリーズレギュレータの入出力
間の電位差を最低動作電圧をVminとすと、式(8)
より、シリーズレギュレータの入出力間の電位差VA
Bが最低動作電圧Vminに近いほどシリーズレギュ
レータの損失は少なくなり、安定化電源回路の消費電力
は小さくなる。表4に従来例の安定化電源回路の出力と
シリーズレギュレータの損失との関係を示す。
【0010】
【表4】
【0011】表4の各欄において、シリーズレギュレー
タ52を流れる電流I02は1A一定であり、チョッパレ
ギュレータの出力電圧VAが12.5Vの時、シリーズ
レギュレータの出力電圧VBは10Vであり、同様に、
A=12.5Vの時、VB=7.5Vであり、VA=1
2.5Vの時、VB=5Vであり、VA=12.5Vの
時、VB=3Vである。これに対応するシリーズレギュ
レータの損失P2はそれぞれ、2.5W、5.0W、
7.5W、9.5Wとなる。表4から示されるように、
シリーズレギュレータの最低動作電圧Vminは2.5
Vであり、電圧差(VA−VB)が小さい程シリーズレギ
ュレータの損失P2は小さくなり、電圧差(VA−VB
が大きい程シリーズレギュレータの損失P2は大きくな
る。
【0012】従って、従来例の安定化電源回路において
はチョッパレギュレータ51の出力電圧が一定のため、
シリーズレギュレータ52が最大出力電圧で動作してい
るときは損失が少ないが、出力電圧VBが小さいときに
は、シリーズレギュレータ52での損失が大きくなる。
このため、出力電圧VBが小さいときには安定化電源回
路で消費される電力が大きくなり、効率が悪かった。
【0013】本発明は上記の問題を鑑みて提案されたも
のであり、出力可変型の安定化電源回路において、出力
電圧が小さい時の安定化電源回路の消費電力を小さくす
ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
安定化電源回路は、チョッパレギュレータと、シリーズ
レギュレータとを有する出力電圧可変型の安定化電源回
路であり、該チョッパレギュレータの出力電圧を該シリ
ーズレギュレータの入力電圧とし、且つ負荷に供給する
該シリーズレギュレータの出力電圧の値に対応して、チ
ョッパレギュレータの出力電圧を調整することを特徴と
するものである。
【0015】また、本発明の請求項2記載の安定化電源
回路は、前記チョッパレギュレータの出力電圧を定める
分圧回路と、前記チョッパレギュレータの出力電圧を制
御する電圧制御回路と、シリーズレギュレータの出力電
圧を定める分圧回路と、前記シリーズレギュレータの入
力電圧と出力電圧との電圧差を検出する入出力間の電圧
検出回路とを有し、該電圧検出回路から電圧差の信号を
前記チョッパレギュレータの電圧制御回路にフィードバ
ックして前記チョッパレギュレータの出力電圧を制御す
ることを特徴とするものである。
【0016】さらに、本発明の請求項3記載の安定化電
源回路は、前記電圧制御回路がA−Dコンバータと複数
のアナログスイッチから構成されており、該電圧検出回
路から電圧差の信号を前記A−Dコンバータによりデジ
タルの電圧差の信号に変換し、該デジタルの電圧差の信
号に基づき、該アナログスイッチを切り替えて前記チョ
ッパレギュレータの分圧回路を制御し、該チョッパレギ
ュレータの出力電圧を制御することを特徴とするもので
ある。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施の形態であ
る安定化電源回路を示すブロック回路図である。図1に
おいて、安定化電源回路10は、チョッパレギュレータ
11、シリーズレギュレータ12、入出力間の電圧検出
回路13、電圧制御回路14、シリーズレギュレータの
12の出力電圧を定める分圧回路15、チョッパレギュ
レータ11の出力電圧を定める分圧回路16、及び入力
端子17、出力端子18から構成される。電源より入力
端子17を介して入力した電圧はチョッパレギュレータ
11で昇圧され、チョッパレギュレータの出力電圧V01
となる。出力電圧V01はシリーズレギュレータ12に入
力され、安定化された電圧V02を出力端子18を通じて
負荷19に供給する。16はチョッパレギュレータ11
の出力電圧を定める分圧回路であり、15はシリーズレ
ギュレータの12の出力電圧を定める分圧回路である。
【0018】チョッパレギュレータ11は、端子11i
n、11out、11gnd、11fbを有しており、
端子11inからの入力電圧を昇圧して11outより
シリーズレギュレータ12に供給する。端子11gnd
は接地端子である。端子11fbはフィードバック端子
であり、チョッパレギュレータの分圧回路16の抵抗1
6aと抵抗16bとの間の点16cに接続されている。
この端子11fbの電圧Vfbcがチョッパレギュレー
タ11の基準電圧Vrcより高くなると出力電圧V01
低くなるようにチョッパレギュレータ11が動作し、基
準電圧Vrcより低くなると出力電圧V01を高くなるよ
うにチョッパレギュレータ11が動作する。
【0019】シリーズレギュレータ12は12in、1
2out、12gnd、12fbを有しており、端子1
2inに電圧V01が入力(供給)される。シリーズレギ
ュレータ12のフィードバック端子12fbは分圧回路
15の可変抵抗15aと抵抗15bの間の点15cに接
続されている。点15cの電圧Vfbsがシリーズレギ
ュレータ12の基準電圧Vrsより高くなると、シリー
ズレギュレータの出力電圧V02が低くなるようにシリー
ズレギュレータ12は動作し、VfbsがVrsより低
くなると、V02が高くなるようにシリーズレギュレータ
12は動作する。V02は分圧回路15の可変抵抗15a
と抵抗15bとの抵抗値の比によって定まる。つまり、
可変抵抗R3の値を変化させることにより、出力電圧V
02を変化させることができる。出力電圧V02は、シリー
ズレギュレータの基準電圧Vrsとし、可変抵抗15
a、および抵抗15bの抵抗値をそれぞれR3、R4と
すると次式(1)で与えられる。
【0020】 V02=((R3+R4)/R4)×Vrs (1) シリーズレギュレータ12の両端の12inと12ou
tと間には、シリーズレギュレータ12の電圧を検出す
るための入出力間の電圧検出回路13が接続されてい
る。入出力間の電圧検出回路13は、シリーズレギュレ
ータの入出力間の電圧差V03=V01−V02が所定の電圧
Va以上になると電圧制御回路14に電圧信号を動作を
する。電圧制御回路14はこの電圧信号により電流Is
を発生させる。電流Isによって、チョッパレギュレー
タ11の出力電圧V01は次式(2)に示すように低下す
る。ここで、Vrcはチョッパレギュレータの基準電
圧、Isは電圧信号による電流とし、抵抗16a、16
bの抵抗値をそれぞれR1、R2とすると、 V01=((R1+R2)/R2)×Vrc−R1×Is (2) 以上のようにして、シリーズレギュレータ12の入出力
間の電圧差V03が所定の電圧Vaと等しくなるように昇
圧チョッパレギュレータ11の出力電圧V01が調整され
る。このとき、所定の電圧Vaをシリーズレギュレータ
の最低動作電圧Vminに設定することにより、チョッ
パレギュレータの出力電圧V01を必要最小限の電圧に抑
えることができる。
【0021】シリーズレギュレータ12入力と出力の電
位差V03をほぼ一定に保つことにより、出力電圧V02
小さい場合においても、出力シリーズレギュレータ12
の損失を低減することができる。その結果、安定化電源
回路10の消費電力を小さくすることができる。
【0022】表1に本発明の図1に示した安定化電源回
路の出力とシリーズレギュレータの損失との関係を示
す。
【0023】
【表1】
【0024】表1の各欄において、シリーズレギュレー
タ12を流れる電流I02は1A一定であり、チョッパレ
ギュレータの出力電圧V01が12.5Vの時、シリーズ
レギュレータの出力電圧V02は10Vであり、同様に、
01=12.5Vの時、V02=7.5Vであり、V01
12.5Vの時、V02=5Vであり、V01=12.5V
の時、V02=3Vである。これに対応するシリーズレギ
ュレータの損失Pはそれぞれ、2.5W、2.5W、
2.5W、2.5Wと一定の最低値になる。表1から示
されるように、シリーズレギュレータの最低動作電圧V
minは2.5Vであり、電圧差(V01−V02)を最低
動作電圧Vminの2.5Vに制御することにより、シ
リーズレギュレータの損失Pを最低にすることができ
る。
【0025】図2は図1の安定化電源回路のブロック図
のシリーズレギュレータ12、入出力間の電圧検出回路
13、電圧制御回路14、分圧回路15、16の一例を
示す詳細な回路図である。図2において、シリーズレギ
ュレータ12のPNPパワートランジスタ12a、エラ
ーアンプ12b、参照電源12cを有している。端子1
2gndとエラーアンプ12bの間の参照電源12cは
参照電圧Vrsを発生させる。また、エラーアンプ12
bはフィードバック端子12fb通して分圧回路15の
点15cに接続されている。
【0026】PNPパワートランジスタ12aのエミッ
タ−コレクタ間の電圧、すなわち、シリーズレギュレー
タ13の入出力間の電圧差V03は入出力間の電圧検出回
路13で検出される。電圧V03を抵抗13d、13eで
分圧した点13gの電圧をV04とすると、V04の値は次
式(3)で表される。なお、抵抗13d、13eの抵抗
値をそれぞれR5、R6とする。
【0027】 V04=V03×R6/(R5+R6) (3) PNPパワートランジスタのエミッタ−コレクタ間の電
圧がシリーズレギュレータ12の所定の電圧Vaのとき
に、V1がトランジスタ13cの動作電圧になるように
抵抗値R5、R6を選定する。V03がVa以上になり、
トランジスタ13bと13c間に電流I1が流れる。ト
ランジスタ13aと13bはカレントミラー回路を構成
しているため、I1と等しい電流I2がトランジスタ1
3aに流れる。I2は抵抗13fに流れ込む。ここで、
点13hの電圧V05は、抵抗13fの抵抗値をR7とす
ると次式(4)で表される。
【0028】V05=R7×I2 (4) 入出力間の電圧検出回路13は点13hの電圧を電圧信
号として電圧制御回路14に伝える。電圧制御回路14
のトランジスタ14cのベースに入力された電圧V05
値に応じて、トランジスタ14bと14cの間に電流I
3が流れる。電流I3の値は、抵抗14dの抵抗値をR
8、トランジスタ14cのベースーエミッタ間の電位差
をVbeとすると次式(5)で表される。
【0029】I3=(V05−Vbe)/R8 (5) トランジスタ14aと14bはカレントミラー回路を構
成しており、I3と等しい電流Isがトランジスタ14
aに流れる。すなわち、V05の値に応じた電流Isが出
力される。この電流Isは昇圧チョッパの分圧回路16
の抵抗16bに流れ込み、式(4)に示すようにV01
低下する。
【0030】図2においてシリーズレギュレータの最低
動作電圧Vminが2.5Vであり、R1が9kΩ、R
2が1kΩ、R4が1kΩ、の抵抗値であり、R3が
1.4kΩから7kΩまで抵抗値が変化する。また、チ
ョッパレギュレータ11およびシリーズレギュレータ1
2の参照電圧VrcおよびVrsが1.25Vのとき、
安定化電源回路10の出力電圧V02は3〜10Vの範囲
で可変できる。このとき、入出力間の電圧検出回路13
の動作電圧Vaを2.5Vになるように設定すると、入
出力間電圧V03は常に2.5VとなるようにV01が制御
される。この結果は表1で説明した通りである。
【0031】図3は本発明の一実施の形態よりなる別の
安定化電源回路のブロック回路図であり、図1と異なる
点は、電圧制御回路14がA−Dコンバータ14eとア
ナログスイッチ14f、14g、14hとから構成され
ていることである。
【0032】図3において、安定化電源回路10は、チ
ョッパレギュレータ11、シリーズレギュレータ12、
入出力間の電圧検出回路13、電圧制御回路14、シリ
ーズレギュレータの12の出力電圧を定める分圧回路1
5、チョッパレギュレータ11の出力電圧を定める分圧
回路16、及び入力端子17、出力端子18から構成さ
れる。13はシリーズレギュレータ12の電圧を検出す
るための入出力間の電圧検出回路であり、14はチョッ
パレギュレータ11の出力電圧を制御するための電圧制
御回路である。電源より入力端子17から入力した電圧
はチョッパレギュレータ11で昇圧される。続いてシリ
ーズレギュレータ12に入力され、安定化された電圧を
出力端子18を通じて負荷19に供給する。16はチョ
ッパレギュレータ11の出力電圧を定める分圧回路であ
り、15はシリーズレギュレータの12の出力電圧を定
める分圧回路である。
【0033】チョッパレギュレータ11は、端子11i
n、11out、11gnd、11fbを有しており、
端子11inからの入力電圧を昇圧して11outより
シリーズレギュレータ12に供給する。端子11gnd
は接地端子である。端子11fbはフィードバック端子
であり、分圧回路16の抵抗16aと抵抗16bとの間
の点16cに接続されている。この端子11fbの電圧
Vfbcがチョッパレギュレータ11の基準電圧Vrc
より高くなると、出力電圧V01は低くなるようにチョッ
パレギュレータ11が動作し、基準電圧Vrcより低く
なるとV01が高くなるようにチョッパレギュレータ11
が動作する。
【0034】シリーズレギュレータ12は、端子12i
n、12out、12gnd、12fbを有しており、
端子12inに電圧V01が供給される。シリーズレギュ
レータ12のフィードバック端子12fbは分圧回路1
5の可変抵抗15aと抵抗15bの間の点15cに接続
されている。端子12fbの電圧をVfbsとすると、
Vfbsがシリーズレギュレータ12の基準電圧Vrs
より高くなると、V02が低くなるようにシリーズレギュ
レータ12は動作し、Vrsより低くなるとV02が高く
なるようにシリーズレギュレータ12は動作する。V02
は分圧回路15の可変抵抗15aと抵抗15bとの値に
よって定まる。つまり、可変抵抗R3の値を変化させる
ことにより、出力電圧V02を変化させることができる。
出力電圧V02は可変抵抗15a、および抵抗15bの抵
抗値をそれぞれR3、R4とすると、上述の式(1)で
与えられる。
【0035】 V02=((R3+R4)/R4)×Vrs (1) シリーズレギュレータ12の両端の電位差を検出する入
出力間の電圧検出回路13で検出された検出結果は電圧
制御回路14内のA−Dコンバータ14eに入力され
る。A−Dコンバータ14eは入出力間の電圧検出回路
13からの入力をに応じてアナログスイッチ14f、1
4g、14hを切り替える。
【0036】言い換えれば、電圧検出回路13から電圧
差の信号を、A−Dコンバータ14eによりデジタルの
電圧差の信号に変換し、このデジタルの電圧差の信号に
基づき、アナログスイッチ14f、14g、14hを切
り替えて、チョッパレギュレータの分圧回路16を制御
して、チョッパレギュレータの出力電圧V01を制御する
動作をしている。
【0037】分圧回路16の抵抗16aは、抵抗16a
1、16a2、16a3、16a4からなっており、電
圧制御回路14のアナログスイッチ14f、14g、1
4hを切り替えることにより、抵抗16aの抵抗値R1
を段階的に変化させることができる。するとR1と抵抗
16bの抵抗値R2との比が段階的に切り替わりチョッ
パレギュレータの出力電圧が変化する。
【0038】シリーズレギュレータの出力電圧V02の範
囲とアナログスイッチ14f、14g、14hのON−
OFFとチョッパレギュレータ11の出力電圧V01との
関係を表2に示す。
【0039】
【表2】
【0040】表2において、アナログスイッチ14f、
14g、14hのON−OFFを組み合わせることで安
定化電源回路の出力電圧の変化に対応して、チョッパレ
ギュレータ11の出力電圧V01を段階的に変化させる。
抵抗16a1、16a2、16a3、16a4の抵抗値
をそれぞれR1a、R1b、R1c、R1dとすると、
R1aは4.25kΩであり、R1bは1kΩであり、
R1cは2kΩであり、R1cは4kΩである。○印は
アナログスイッチONを表し、×印はアナログスイッチ
OFFを表す。例えば、表2の第6欄、シリーズレギュ
レータの出力電圧V02の範囲が6〜7Vの時、すなわ
ち、6Vより大きく7V以下のとき、アナログスイッチ
14fは○印なのでスイッチONを表し、アナログスイ
ッチ14gは○印なのでスイッチONを表し、アナログ
スイッチ14hは×印なのでスイッチOFFを表す。抵
抗値R1は8.25kΩとなり、チョッパレギュレータ
の出力電圧V01は9.5Vとなる。表2のように抵抗1
6aの抵抗値R1を制御して、シリーズレギュレータ1
2の入出力間の電圧差を2.5V〜3.5Vの範囲に制
御することができる。
【0041】表3に図3の安定化電源回路の出力とシリ
ーズレギュレータの損失との関係を示す。
【0042】
【表3】
【0043】表3において、シリーズレギュレータ12
の出力電圧V02が10Vの時、チョッパレギュレータの
出力電圧V01(即ち、シリーズレギュレータ12の入力
電圧)は12.5Vに設定される。シリーズレギュレー
タ12に流れる電流I02が1Aとすると、シリーズレ
ギュレータ12の消費電力は2.5Wである。また、シ
リーズレギュレータ12の出力電圧が7.5Vのときに
は入力電圧は10.5Vに設定される。このとき、シリ
ーズレギュレータ12の消費電力は3.0Wである。シ
リーズレギュレータ12の損失は2.5W〜3.5Wで
ある。そのため、低電圧出力時のシリーズレギュレータ
12の損失を低減でき、安定化電源回路10の消費電力
を低減できる。
【0044】図3で説明した本発明の一実施の形態より
なる安定化電源回路は、A−D変換器を用いて抵抗を段
階的に切り替えるため、シリーズレギュレータ12の出
力電圧の応答性を100nsecレベルの高速応答にす
ることができる。また、チョッパレギュレータの電圧制
御回路がA−Dコンバータと複数のアナログスイッチか
ら構成されており、前記電圧検出回路から電圧差の信号
を前記A−Dコンバータによりデジタルの電圧差の信号
に変換し、このデジタルの電圧差の信号に基づき、アナ
ログスイッチを切り替えてチョッパレギュレータの分圧
回路を制御する安定化電源回路であり、1V単位でのデ
ジタルの電圧差の信号を用いているため、チョッパレギ
ュレータの出力電圧を確実に制御することができる。ま
た、図1で説明した本発明の一実施の形態よりなる安定
化電源回路のシリーズレギュレータ12の出力電圧の応
答性は数msecレベルの応答であり、負荷の目的に従
って、それぞれ選択することができる。
【0045】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の安定化電源回路
によれば、チョッパレギュレータと、シリーズレギュレ
ータとを有する出力電圧可変型の安定化電源回路であ
り、該チョッパレギュレータの出力電圧を該シリーズレ
ギュレータの入力電圧とし、且つ負荷に供給する該シリ
ーズレギュレータの出力電圧の値に対応して、チョッパ
レギュレータの出力電圧を調整することを特徴とするも
のであり、シリーズレギュレータの出力に応じてチョッ
パレギュレータの出力電圧を変化させることができるの
で、シリーズレギュレータにおける電力損失を小さく抑
えることができ、安定化電源回路の消費電力を低減させ
ることができる。
【0046】また、本発明の請求項2記載の安定化電源
回路によれば、前記チョッパレギュレータの出力電圧を
定める分圧回路と、前記チョッパレギュレータの出力電
圧を制御する電圧制御回路と、シリーズレギュレータの
出力電圧を定める分圧回路と、前記シリーズレギュレー
タの入力電圧と出力電圧との電圧差を検知する入出力間
の電圧検出回路とを有し、該電圧検出回路から電圧差の
信号を前記チョッパレギュレータの電圧制御回路にフィ
ードバックして前記チョッパレギュレータの出力電圧を
制御することを特徴とするものであり、シリーズレギュ
レータの入力電圧と出力電圧との電圧差を小さな値に保
つことができ、シリーズレギュレータにおける電力損失
を抑えることができ、安定化電源回路の消費電力を低減
させることができる。
【0047】さらに、本発明の請求項3記載の安定化電
源回路によれば、前記電圧制御回路がA−Dコンバータ
と複数のアナログスイッチから構成されており、該電圧
検出回路から電圧差の信号を前記A−Dコンバータによ
りデジタルの電圧差の信号に変換し、該デジタルの電圧
差の信号に基づき、該アナログスイッチを切り替えて前
記チョッパレギュレータの分圧回路を制御し、該チョッ
パレギュレータの出力電圧を制御することを特徴とする
ものであり、A−D変換器を用いて抵抗を段階的に切り
替えるため、シリーズレギュレータ12の出力電圧の応
答性を100nsecレベルの高速応答にすることがで
きる。また、1V単位でのデジタルの電圧差の信号を用
いているため、チョッパレギュレータの出力電圧を確実
に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である安定化電源回路を
示すブロック回路図である。
【図2】図1の安定化電源回路のブロック図のシリーズ
レギュレータ、入出力間の電圧検出回路、電圧制御回
路、分圧回路の一例を示す詳細な回路図である。
【図3】本発明の一実施の形態よりなる別の安定化電源
回路のブロック回路図である。
【図4】従来例の安定化電源回路を示すブロック回路図
である。
【符号の説明】
10 安定化電源回路 11 チョッパレギュレータ 12 シリーズレギュレータ 13 シリーズレギュレータの入力電圧と出力電圧との
電圧差を検出する入出力間の電圧検知回路 14 チョッパレギュレータの電圧制御回路 15 シリーズレギュレータの分圧回路 16 チョッパレギュレータの分圧回路 17 安定化電源回路の入力端子 18 安定化電源回路の出力端子 19 負荷

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チョッパレギュレータと、シリーズレギ
    ュレータとを有する出力電圧可変型の安定化電源回路に
    おいて、該チョッパレギュレータの出力電圧を該シリー
    ズレギュレータの入力電圧とし、且つ負荷に供給する該
    シリーズレギュレータの出力電圧の値に対応して、チョ
    ッパレギュレータの出力電圧を調整することを特徴とす
    る安定化電源回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の安定化電源回路におい
    て、前記チョッパレギュレータの出力電圧を定める分圧
    回路と、前記チョッパレギュレータの出力電圧を制御す
    る電圧制御回路と、シリーズレギュレータの出力電圧を
    定める分圧回路と、前記シリーズレギュレータの入力電
    圧と出力電圧との電圧差を検出する入出力間の電圧検出
    回路とを有し、該電圧検出回路から電圧差の信号を前記
    チョッパレギュレータの電圧制御回路にフィードバック
    して前記チョッパレギュレータの出力電圧を制御するこ
    とを特徴とする安定化電源回路。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の安定化電源回路におい
    て、前記電圧制御回路がA−Dコンバータと複数のアナ
    ログスイッチから構成されており、該電圧検知回路から
    電圧差の信号を前記A−Dコンバータによりデジタルの
    電圧差の信号に変換し、該デジタルの電圧差の信号に基
    づき、該アナログスイッチを切り替えて前記チョッパレ
    ギュレータの分圧回路を制御し、該チョッパレギュレー
    タの出力電圧を制御することを特徴とする安定化電源回
    路。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008125179A (ja) * 2006-11-09 2008-05-29 Honda Motor Co Ltd Dc−dcコンバータ
JP2011211823A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Shindengen Electric Mfg Co Ltd 定電流電源装置
JP2012143133A (ja) * 2010-12-14 2012-07-26 Tamura Seisakusho Co Ltd スイッチング電源装置
JP2013208363A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Olympus Corp 内視鏡の電源装置
DE102007014449B4 (de) 2007-03-27 2022-10-06 Michael Gude Schalt-Spannungswandler

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