JP2000004136A - ゲイン切り換え増幅回路 - Google Patents

ゲイン切り換え増幅回路

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JP2000004136A
JP2000004136A JP10169389A JP16938998A JP2000004136A JP 2000004136 A JP2000004136 A JP 2000004136A JP 10169389 A JP10169389 A JP 10169389A JP 16938998 A JP16938998 A JP 16938998A JP 2000004136 A JP2000004136 A JP 2000004136A
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amplifier circuit
transistor
input
circuit
differential amplifier
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Masatoshi Tsuji
正敏 辻
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Rohm Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゲインの切り換えによっても誤差の少ない正
確な出力が、簡単な回路で得ることができるゲイン切り
換え増幅回路を提供する。 【解決手段】 ゲイン切り換え増幅回路は、入力電圧V
1が一方の入力端子(−)に入力される第1入力差動増
幅回路1と、入力電圧V1が一方の入力端子(−)に入
力される第2入力差動増幅回路2と、第1入力差動増幅
回路1の出力と第2入力差動増幅回路2の出力より一方
を選択する選択回路11と、選択回路11で選択された
出力を複数に分圧する分圧回路10とを備えている。さ
らに、ゲイン切り換え増幅回路は分圧回路11で得られ
る分圧電圧を第1入力差動増幅回路1の他方の入力端子
(+)と第2入力差動増幅回路2の他方の入力端子
(+)とにそれぞれ入力している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は入力信号に対して動
作の途中でゲイン(増幅度)の切り換えが可能なゲイン
切り換え増幅回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のゲイン切り換え増幅回路の例を図
8及び図9に示す。図8において、入力電圧V1はオペ
アンプOP1の非反転入力端子(+)に入力される。オ
ペアンプOP1の出力側よりグランドに直列となるよう
に抵抗R30、R31及びNPN型トランジスタQ30
が接続されている。抵抗R30とR31の接続中点とオ
ペアンプOP1の反転入力端子(−)は接続されてい
る。VO1オペアンプOP1の出力電圧である。
【0003】トランジスタQ30はコレクタが抵抗R3
1に接続され、エミッタがグランドに接続されている。
また、トランジスタQ30のベースはベース電流を制限
するための抵抗R32を介してゲイン切り換え用のスイ
ッチSW3に接続されている。スイッチSW3がONし
ているときにはトランジスタQ30をONするための電
圧Vdが抵抗R32を通してトランジスタQ30のベー
スに印加される。一方、スイッチSW3がOFFしてい
るときにはトランジスタQ30のベースには電圧Vdが
印加されずトランジスタQ30はOFFする。このと
き、抵抗R31及びトランジスタQ30はゲイン切り換
え増幅回路より切り離された状態となる。
【0004】スイッチSW3がONしているときには、
オペアンプOP1より出力される出力電圧VO1は、 VO1=V1(1+R30/R31)−R30/R31・
Vsat となる。ただし、VsatはトランジスタQ30の飽和
電圧である。一方、スイッチSW3がOFFしていると
きには抵抗R31及びトランジスタQ30がゲイン切り
換え増幅回路から回路的に切り離された状態となるた
め、上式においてR31が無限大、Vsatが零とな
り、電圧VO1は、 VO1=V1 となる。このように図8に示すゲイン切り換え増幅回路
は動作の途中であってもスイッチSW3のON/OFF
制御することによりゲインを切り換えることができる。
【0005】図9は従来の別のゲイン切り換え増幅回路
の回路図である。図9において、入力電圧V1はオペア
ンプOP1の非反転入力端子(+)及びオペアンプOP
2の非反転入力端子(+)に入力される。オペアンプO
P1の出力側よりグランドに直列となるように抵抗R3
3と抵抗R34が接続されている。抵抗R33と抵抗R
34の接続中点がオペアンプOP1の反転入力端子
(−)に接続されている。
【0006】また、オペアンプOP2の出力側よりグラ
ンドに直列となるように抵抗R35と抵抗R36が接続
されている。抵抗R35と抵抗R36の接続中点がオペ
アンプOP2の反転入力端子(−)に接続されている。
オペアンプOP1の出力とオペアンプOP2の出力はア
ナログスイッチSW4によっていずれか一方が選択され
て出力電圧VO2が得られるようになっている。
【0007】したがって、アナログスイッチSW4が端
子aに接続されているときには、オペアンプOP1の出
力より出力電圧VO2が得られ、出力電圧VO2は、 VO2=V1(1+R33/R34) となる。一方、アナログスイッチSW4が端子bに接続
されているときには、オペアンプOP2の出力より出力
電圧VO2が得られ、出力電圧VO2は、 VO2=V1(1+R35/R36) となる。抵抗R33と抵抗R34の比と抵抗R35と抵
抗R36の比が異なっている場合、ゲイン切り換え増幅
回路はアナログスイッチSW4の端子a、bの接続を切
り換えることによってゲインを切り換えることができ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
ゲイン切り換え増幅回路(図8)では、スイッチSW3
がONしているときには、前述のように出力電圧VO1
トランジスタQ30の飽和電圧Vsatの影響を受け
る。この飽和電圧Vsatはトランジスタによって測定
上およそ18mV程度のばらつきがある。そのため、使
用するトランジスタごとに出力電圧VO1が変わってしま
うという問題がある。また、温度によっても飽和電圧V
satが変化するためゲイン切り換え増幅回路のゲイン
が変動するという問題もある。
【0009】一方、後者のゲイン切り換え増幅回路(図
9)では、アナログスイッチSW4が例えばトランジス
タで構成されているので、アナログスイッチSW4を通
過するときに電圧降下のロスが生じ、しかも、このロス
がばらつくので、所望の出力電圧が得られないという問
題がある。
【0010】本発明は上記課題を解決するもので、ゲイ
ンの切り換えによっても誤差の少ない正確な出力が簡単
な回路で得られるゲイン切り換え増幅回路を提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のゲイン切り換え増幅回路では、入力信号が
一方の入力端子に入力される第1差動増幅回路と、前記
入力信号が一方の入力端子に入力される第2差動増幅回
路と、第1差動増幅回路の出力と第2差動増幅回路の出
力の一方を選択する選択回路と、前記選択回路で選択さ
れた出力を複数に分圧する分圧回路とを備え、前記分圧
回路で得られる第1の分圧電圧を第1差動増幅回路の他
方の入力端子に与え、第2の分圧電圧を第2差動増幅回
路の他方の入力端子に与えるようになっている。
【0012】このような構成によると、ゲイン切り換え
増幅回路は第1差動増幅回路と第2差動増幅回路に入力
し、例えばスイッチを利用した選択回路で第1と第2の
差動増幅回路の出力からいずれか一方を選択して分圧回
路に出力する。分圧回路は例えば複数の抵抗を直列に接
続した回路であり、この分圧回路で分圧された電圧が第
1と第2の差動増幅回路の他方の入力端子に帰還されて
いるため、帰還される分圧電圧によって増幅回路のゲイ
ンが決定される。第1と第2の差動増幅回路に帰還され
る分圧がそれぞれ別個であるためにゲインが異なり、ゲ
イン切り換え増幅回路は選択回路での選択によって動作
の途中においてもゲインを切り換えることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】<第1の実施形態>以下、本発明
の実施形態を説明する。図1は本発明のゲイン切り換え
増幅回路の第1の実施形態の回路図である。入力電圧V
1は第1入力差動増幅回路1の反転入力端子(−)(一
方の入力端子)に入力されるとともに、第2入力差動増
幅回路2の反転入力端子(−)(一方の入力端子)に入
力される。第1入力差動増幅回路1の出力はNPN型ト
ランジスタQ10のベースに入力される。第2入力差動
増幅回路2の出力はNPN型トランジスタQ6のベース
に入力される。トランジスタQ10のベースとグランド
の間にはスイッチSW1が接続されている。トランジス
タQ6のベースとグランドの間にはスイッチSW2が接
続されている。
【0014】トランジスタQ10のエミッタは接地さ
れ、コレクタはNPN型トランジスタQ7のベースに接
続されている。同様に、トランジスタQ6のエミッタは
接地され、コレクタはトランジスタQ7のベースに接続
されている。また、トランジスタQ6、Q10のコレク
タ及びトランジスタQ7のベースには電源電圧V2に接
続されている定電流源回路5によって電流が供給される
ようになっている。
【0015】トランジスタQ7のエミッタは分圧回路1
0に接続され、コレクタは電源電圧V2に接続されてい
る。また、トランジスタQ7のエミッタから出力電圧V
Oが出力されるようになっている。なお、スイッチSW
1、SW2とトランジスタQ6、Q7、Q10及び定電
流源回路5は後述するように第1入力差動増幅回路1の
出力と第2入力差動増幅回路2の出力より一方を選択す
る選択回路11を構成する。
【0016】分圧回路10は直列に接続された3個の抵
抗R3、R4、R5から構成されている。抵抗R3と抵
抗R4の接続中点aは第1入力差動増幅回路1の非反転
入力端子(+)(他方の入力端子)に接続されている。
抵抗R4と抵抗R5の接続中点bは第2入力差動増幅回
路2の非反転入力端子(+)(他方の入力端子)に接続
されている。抵抗R5の他端は接地されている。点a、
bに生じる分圧電圧は選択回路11で選択された出力に
よって変わる。それらの分圧電圧はそれぞれ第1入力差
動増幅回路1の非反転入力端子(+)(他方の入力端
子)と、第2入力差動増幅回路2の非反転入力端子
(+)(他方の入力端子)にそれぞれ入力される。
【0017】次に、図1に示すゲイン切り換え増幅回路
の動作について説明する。スイッチSW1とスイッチS
W2はゲイン切り換え増幅回路に入力されるスイッチ切
り換え信号V3によっていずれか一方がONし、他方が
OFFする。スイッチSW1がONし、スイッチSW2
がOFFしている場合には、トランジスタQ10は動作
しなくなるため、第1入力差動増幅回路1はゲイン切り
換え増幅回路から回路的に切り離された状態となる。し
たがって、第2入力差動増幅回路2のみ動作する。第2
入力差動増幅回路2の出力はトランジスタQ6により位
相が反転するので、等価的に図2に示す回路と同じとな
る。
【0018】すなわち、図2において、入力電圧V1は
第2入力差動増幅回路2の非反転入力端子(+)に入力
される。そして、第2入力差動増幅回路2の出力はトラ
ンジスタQ7のベースに入力される。トランジスタQ7
のエミッタは分圧回路10に接続され、コレクタは電源
電圧V2に接続されている。そして、分圧回路10にお
いて抵抗R4とR5の接続中点bが第2入力差動増幅回
路2の反転入力端子(−)に接続されている。これによ
り、出力電圧VOは、 VO={(R3+R4)/R5+1}V1 となる。
【0019】これに対し、スイッチSW1がOFFし、
スイッチSW2がONしている場合は、トランジスタQ
6は動作しなくなるため、第2入力差動増幅回路2はゲ
イン切り換え増幅回路から回路的に切り離された状態と
なる。したがって、第1入力差動増幅回路1のみ動作す
る。第1入力差動増幅回路1の出力はトランジスタQ1
0により位相が反転するので、等価的に図3に示す回路
と同じとなる。
【0020】すなわち、図3において、入力電圧V1は
第1入力差動増幅回路1の非反転入力端子(+)に入力
される。そして、第1入力差動増幅回路1の出力はトラ
ンジスタQ7のベースに入力される。トランジスタQ7
のエミッタは分圧回路10に接続され、コレクタは電源
電圧V2に接続されている。そして、分圧回路10にお
いて抵抗R3とR4の接続中点aが第1入力差動増幅回
路1の反転入力端子(−)に接続されている。これによ
り、出力電圧VOは、 VO={R3/(R4+R5)+1}V1 となる。
【0021】図4に本実施形態のゲイン切り換え増幅回
路の具体的な回路例を示す。図4において、図1に対応
する部分には同一符号を付してある。図4において、電
源電圧V2は5Vであり、PNP型トランジスタQ1
2、Q13、Q3、Q9及びQ2の各エミッタに印加さ
れる。トランジスタQ12、Q13、Q3、Q9及びQ
2の各ベースは接続されている。
【0022】PNP型トランジスタQ8のベースはトラ
ンジスタQ12のコレクタに接続され、トランジスタQ
8のエミッタはトランジスタQ12のベースに接続さ
れ、トランジスタQ8のコレクタは接地されている。ト
ランジスタQ8のベースとトランジスタQ12のコレク
タの接続中点とグランドの間に電流源回路15が接続さ
れている。トランジスタQ8、Q12、Q13、Q3、
Q9及びQ2はカレントミラー回路を構成しており、電
流源回路15に流れる電流に基づいてトランジスタQ1
3、Q3、Q9とQ2よりそれぞれ一定の電流が出力さ
れる。
【0023】入力電圧V1は1Vの直流電圧である。入
力電圧V1は第1入力差動増幅回路1においてPNP型
トランジスタQ15のベースに入力される。トランジス
タQ15のエミッタは10kΩの抵抗R7の一端に接続
され、コレクタはNPN型トランジスタQ16のコレク
タに接続されている。抵抗R7の他端はトランジスタQ
13のコレクタ及び10kΩの抵抗R8の一端に接続さ
れている。抵抗R8の他端はPNP型トランジスタQ1
4のエミッタに接続されている。
【0024】トランジスタQ14のベースは分圧回路1
0を構成している抵抗R3とR4の接続中点aに接続さ
れている。トランジスタQ14のコレクタはNPN型ト
ランジスタQ11のベースとコレクタに接続されてい
る。トランジスタQ11のベースとトランジスタQ16
のベースは接続されている。トランジスタQ11のエミ
ッタとトランジスタQ16のエミッタは接地されてい
る。
【0025】入力電圧V1は第2入力差動増幅回路2に
おけるNPN型トランジスタQ4のベースに入力され
る。トランジスタQ4のエミッタは10kΩの抵抗R1
3の一端に接続され、コレクタはNPN型トランジスタ
Q17のコレクタに接続されている。抵抗R13の他端
はトランジスタQ3のコレクタ及び10kΩの抵抗R6
の一端に接続されている。抵抗R6の他端はPNP型ト
ランジスタQ1のエミッタに接続されている。
【0026】トランジスタQ1のベースは分圧回路10
を構成している抵抗R4とR5の接続中点bに接続され
ている。トランジスタQ1のコレクタはNPN型トラン
ジスタQ5のベースとコレクタに接続されている。トラ
ンジスタQ5とトランジスタQ17ベースは接続されて
いる。トランジスタQ5のエミッタとトランジスタQ1
7のエミッタは接地されている。
【0027】トランジスタQ15のコレクタ側より第1
入力差動増幅回路1の出力が得られ、トランジスタQ1
0のベースに入力される。トランジスタQ10のベース
とコレクタの間には位相補償用(発振防止用)の20p
FのコンデンサC2が接続されている。トランジスタQ
10のエミッタは接地されている。トランジスタQ10
のベースとグランドの間にはNPN型トランジスタQ1
9が接続されている。トランジスタQ10のコレクタは
NPN型トランジスタQ7のベースとトランジスタQ2
のコレクタに接続されている。なお、トランジスタQ2
は図1における定電流源回路5である。
【0028】トランジスタQ19のベースにはベース電
流制限用の100kΩの抵抗R1を通して外部から与え
られるスイッチ選択信号V3が入力される。トランジス
タQ19は図1におけるスイッチSW1に対応し、スイ
ッチ選択信号V3が5VであるときにONし、スイッチ
選択信号V3が0VであるときにOFFする。トランジ
スタQ19がONしたときにはトランジスタQ10が動
作しないために第1入力差動増幅回路1の出力がトラン
ジスタQ7のベースに与えられることはない。一方、ト
ランジスタQ19がOFFしたときにはトランジスタQ
10が動作して第1入力差動増幅回路1の出力がトラン
ジスタQ7のベースに与えられる。
【0029】トランジスタQ4のコレクタ側より第2入
力差動増幅回路2の出力が得られ、NPN型トランジス
タQ6のベースに入力される。トランジスタQ6のベー
スとコレクタの間には位相補償用の20pFのコンデン
サC1が接続されている。トランジスタQ6のエミッタ
は接地されている。トランジスタQ6のベースとグラン
ドの間にはNPN型トランジスタQ18が接続されてい
る。
【0030】トランジスタQ6のコレクタはトランジス
タQ7のベースとトランジスタQ2のコレクタに接続さ
れている。トランジスタQ18のベースはトランジスタ
Q9のコレクタとNPN型トランジスタQ20のコレク
タに接続されている。トランジスタQ20のベースには
ベース電流制限用の100kΩの抵抗R2を通してスイ
ッチ選択信号V3が入力される。トランジスタQ20の
エミッタは接地されている。
【0031】スイッチ選択信号V3が5Vであるとき、
トランジスタQ20がONするためトランジスタQ18
はOFFする。一方、スイッチ選択信号V3が0Vであ
るとき、トランジスタQ20がOFFするためトランジ
スタQ18はONする。トランジスタQ9、Q18、Q
20は図1におけるスイッチSW2を構成している。
【0032】トランジスタQ18がOFFしたときはト
ランジスタQ6が動作して第2入力差動増幅回路2の出
力がトランジスタQ7のベースに与えられることはな
い。一方、トランジスタQ18がONしたときはトラン
ジスタQ6が動作しないため、第2入力差動増幅回路2
の出力がトランジスタQ7のベースに与えられない。し
たがって、トランジスタQ2、Q5、Q10、Q18、
Q19、Q20と抵抗R1、R2はスイッチ選択信号V
3によって第1入力差動増幅回路1の出力と第2入力差
動増幅回路2の出力を選択する選択回路11である。
【0033】分圧回路10を構成する抵抗R3〜R5の
抵抗値はそれぞれ50kΩである。したがって、スイッ
チ選択信号V3が5Vであるときには上述の式により出
力電圧VOは3Vとなる。このときのゲインは3であ
る。一方、信号V3が0Vであるときには出力電圧VO
は1.5Vとなる。このときのゲインは1.5である。
このように信号V3を変更することによりゲイン切り換
え増幅回路はゲインを切り換えることができる。
【0034】また、図9に示す上記従来のゲイン切り換
え増幅回路では、一般的にオペアンプOP1、OP2は
それぞれ入力差動増幅回路と中間増幅器と出力バッファ
とから構成されているので回路が大きくなっている。こ
れに対して、本実施形態では第1入力差動増幅回路1と
第2入力差動増幅回路2の出力が選択回路11で選択さ
れてトランジスタQ7のベースに入力される。そのた
め、トランジスタQ7は出力電圧VOの出力バッファと
して両出力で共用されているので、ゲイン切り換え増幅
回路は簡単な回路で構成でき、部品点数を少なく、消費
電流も少なくできる。
【0035】以上、本実施形態では入力電圧V1が図5
(a)に示すように直流入力とした場合について説明し
たが、本実施形態のゲイン切り換え増幅回路は交流信号
vもゲインを切り換えて出力電圧VOを出力することが
可能である。この場合には、図1〜図4において入力電
圧V1のように直流入力となっている部分を図5(b)
に示す交流入力用の回路に置き換える。そして、出力部
を(c)のように置き替える。
【0036】図5(b)において、入力される交流信号
vはまずコンデンサCを通して直流成分が除去される。
そして、コンデンサCを通した信号に直流電圧Vを抵抗
R20を通して与えることによりバイアスがかけられ
て、ゲイン切り換え増幅回路に入力される。図5(c)
において、トランジスタQ7のエミッタとグランドの間
には、抵抗R3、R4、R5とコンデンサC1が直列に
接続された分圧回路が接続され、トランジスタQ7のエ
ミッタ側から直流電流を除去するための電流源回路I1
が接続されている。抵抗R3と抵抗R4の接続中点aが
入力差動増幅回路1の非反転入力端子(+)に接続され
ている。抵抗R3と抵抗R4の接続中点bが入力差動増
幅回路2の非反転入力端子(+)に接続されている。こ
れにより、ゲイン切り換え増幅回路は交流信号vをスイ
ッチ選択信号V3によってゲインを切り換えて出力電圧
Oを出力することができる。
【0037】<第2の実施形態>次に、本発明のゲイン
切り換え増幅回路の第2の実施形態について説明する。
図6は本実施形態のゲイン切り換え増幅回路の回路図で
ある。入力電圧V1は第1入力差動増幅回路1の非転入
力端子(+)(一方の端子)に入力されるとともに、第
2入力差動増幅回路2の非転入力端子(+)(一方の端
子)にも入力される。
【0038】第1入力差動増幅回路1の出力と第2入力
差動増幅回路2の出力がアナログスイッチSW5でいず
れか一方が選択されてNPN型トランジスタQ7のベー
スに入力される。スイッチSW5は第1入力差動増幅回
路1の出力と第2入力差動増幅回路2の出力より一方を
選択する選択回路11である。トランジスタQ7のエミ
ッタは分圧回路10に接続され、コレクタは電源電圧V
2に接続されている。また、トランジスタQ7のエミッ
タから出力電圧VOが出力されるようになっている。
【0039】分圧回路10は上述の第1の実施形態と同
様に、直列に接続された3個の抵抗R3、R4、R5か
ら構成されている。抵抗R3と抵抗R4の接続中点aは
第2入力差動増幅回路2の反転入力端子(−)(他方の
入力端子)に接続されている。抵抗R4と抵抗R5の接
続中点bは第1入力差動増幅回路1の反転入力端子
(−)(他方の入力端子)に接続されている。抵抗R5
の他端は接地されている。
【0040】これにより、本実施形態のゲイン切り換え
増幅回路は第1入力差動増幅回路1の反転入力端子
(−)と第2入力差動増幅回路2の反転入力端子(−)
に入力される電圧が分圧回路10でそれぞれ異なってい
るために、スイッチSW5の選択によりゲインを切り換
えて出力電圧VOを出力することができる。
【0041】なお、本実施形態のゲイン切り換え増幅回
路は上記従来のゲイン切り換え増幅回路(図9)とは異
なり、第1入力差動増幅回路1出力と第2入力差動増幅
回路2の出力がアナログスイッチSW5を通り、さらに
分圧回路10で分圧された第1の分圧電圧と第2の分圧
電圧が第1入力差動増幅回路1と第2入力差動増幅回路
2にそれぞれ入力されるようにしているので、アナログ
スイッチSW5でのロスが出力電圧VOに影響すること
がない。
【0042】<第3の実施形態>次に、本発明のゲイン
切り換え増幅回路の第3の実施形態について説明する。
図7は本実施形態のゲイン切り換え増幅回路の回路図で
ある。図7に示すように、ゲインの切り換えが3以上の
場合でも、3以上の入力差動増幅回路1、2、3・・・
を並列に並べることによってゲイン切り換え増幅回路を
構成することができる。
【0043】入力電圧V1は3以上の入力差動増幅回路
1、2、3・・・の反転入力端子(−)に入力される。
入力差動増幅回路1、2、3・・・の各出力側とグラン
ドの間にはそれぞれスイッチSW1、SW2、SW3・
・・が接続されている。また、入力差動増幅回路1、
2、3・・・の各出力側はそれぞれNPN型トランジス
タQ21、Q22、Q23・・・の各ベースに接続され
ている。トランジスタQ21、Q22、Q23・・・の
各エミッタは接地されている。トランジスタQ21、Q
22、Q23・・・のコレクタはすべてNPN型トラン
ジスタQ25のベースに接続されている。トランジスタ
Q25のベースには電源電圧V2に接続されている定電
流源回路5によって電流が供給されるようになってい
る。
【0044】トランジスタQ25のエミッタは分圧回路
40に接続され、コレクタは電源電圧V2に接続されて
いる。また、トランジスタQ25のエミッタから出力電
圧VOが出力されるようになっている。なお、スイッチ
SW1、SW2、SW3・・・とトランジスタQ21、
Q22、Q23・・・とトランジスタQ25と定電流源
回路5は選択回路41を構成している。選択回路41に
入力されるスイッチ切り換え信号V3によってスイッチ
SW1、SW2、SW3・・・のうち1つだけがOFF
し、それ以外はONする。これにより、入力差動増幅回
路1、2、3・・・のうち1つだけが回路的に動作状態
となる。
【0045】分圧回路40は直列に接続された3以上の
抵抗R3、R4、R5、R6・・・から構成されてい
る。そして、抵抗R3、R4、R5、R6・・・の終端
は接地されている。抵抗R3とR4の接続中点aは入力
差動増幅回路1の非反転入力端子(+)に接続されてい
る。抵抗R4と抵抗R5の接続中点bは入力差動増幅回
路2の非反転入力端子(+)に接続されている。抵抗R
5と抵抗R6の接続中点cは入力差動増幅回路3の非反
転入力端子(+)に接続されている。このように、入力
差動増幅回路1、2、3・・・に帰還される分圧電圧が
それぞれ異なっているので、ゲイン切り換え増幅回路は
切り換え信号V3によって入力差動増幅回路1、2、3
・・・を選択して出力電圧VOを切り換えることができ
る。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のゲイン切
り換え増幅回路によれば選択回路によって第1差動増幅
回路の出力と第2差動増幅回路の出力のいずれか一方を
選択し、その選択された出力を分圧回路で分圧して動作
中の差動増幅回路に負帰還されるようになっている。そ
のため、動作中の差動増幅回路に対して他方の差動増幅
回路が動作して影響を与えることがない。また、従来の
ようにアナログスイッチやトランジスタ等の部品のばら
つきや温度変化によってゲインが変動するという悪影響
を与える素子を通してゲインが決定されることがないの
でゲインの誤差を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態のゲイン切り換え増
幅回路の回路図。
【図2】 そのゲイン切り換え増幅回路のスイッチSW
1がONし、スイッチSW2がOFFしたときの等価的
な回路図。
【図3】 そのゲイン切り換え増幅回路のスイッチSW
1がOFFし、スイッチSW2がONしたときの等価的
な回路図。
【図4】 そのゲイン切り換え増幅回路の具体的な回路
例の回路図。
【図5】 そのゲイン切り換え増幅回路の入力信号が直
流入力である場合と交流入力である場合を比較する図。
【図6】 本発明の第2の実施形態のゲイン切り換え増
幅回路の回路図。
【図7】 本発明の第3の実施形態のゲイン切り換え増
幅回路の回路図。
【図8】 従来のゲイン切り換え増幅回路の回路図。
【図9】 従来のゲイン切り換え増幅回路の回路図。
【符号の説明】
1 第1入力差動増幅回路 2 第2入力差動増幅回路 5 定電流源回路 10 分圧回路 11 選択回路 Q6 NPN型トランジスタ Q7 NPN型トランジスタ Q10 NPN型トランジスタ SW1 第1スイッチ SW2 第2スイッチ R3〜R5 抵抗 V1 入力信号 V2 電源電圧 V3 スイッチ選択信号 VO 出力電圧
フロントページの続き Fターム(参考) 5J040 AA02 BA07 BB01 BB07 BB16 BB21 BC05 CA11 DA07 EA02 5J069 AA01 AA47 AA54 AC02 AC03 CA88 FA15 FA17 FA18 HA02 HA25 HA39 KA01 KA05 KA23 MA01 MA13 5J090 AA01 AA47 AA51 CA15 CA88 DN02 FA15 FA17 FA18 HA02 HA25 HA39 KA01 KA05 KA23 MA01 MA13 MN01 NN02

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号が一方の入力端子に入力される
    第1差動増幅回路と、前記入力信号が一方の入力端子に
    入力される第2差動増幅回路と、第1差動増幅回路の出
    力と第2差動増幅回路の出力の一方を選択する選択回路
    と、前記選択回路で選択された出力を複数に分圧する分
    圧回路とを備え、前記分圧回路で得られる第1の分圧電
    圧を第1差動増幅回路の他方の入力端子に与え、第2の
    分圧電圧を第2差動増幅回路の他方の入力端子に与える
    ようになっていることを特徴とするゲイン切り換え増幅
    回路。
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