JP2000007329A - 板状水酸化カルシウムの製造法 - Google Patents
板状水酸化カルシウムの製造法Info
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Abstract
好適な板状で厚みを制御した水酸化カルシウムを製造す
る方法である。 【解決手段】 カルシウム塩水溶液にアルカリ水溶液を
添加して水酸化カルシウム結晶を生成析出させる際に、
多価アルコールの添加と超音波照射のうちの一方又は両
方を行うことを特徴とする。多価アルコールとしては、
エチレングリコールのような2価アルコール、あるいは
グリセリンのような3価アルコールが好ましく用いられ
る。
Description
紙、ゴムなどのフィラー等に好適な板状で厚みを制御し
た水酸化カルシウムを製造する方法に関するものであ
る。
り、土壌改良材、排煙脱硫剤、排ガス中の脱塩素剤、無
機フィラー等に幅広く用いられている。これらの用途に
水酸化カルシウムを用いる場合、その用途に応じた粒子
径や粒子形態を有するものが好まれる。排煙脱硫剤や排
ガス中の脱塩素剤には、煙道中の希薄なガスとの反応性
を高めるため粒子の表面積を大きくする。無機フィラー
としては、製紙用コーティング材として使用する場合に
は原紙の表面と平行に緊密に配列しコート紙の光沢、平
滑性、印刷性を向上させるため、プラスチックやゴムへ
の充填材としては引張り強さ、引張り弾性、剛性、分散
性、流動性等に優れた効果を付与するために、板状で厚
みの薄い均一な粒子が求められる。
として、酸化カルシウムを主成分とした生石灰を消化機
に装入し、加水、消化した後、熟成機内で熟成して水酸
化カルシウムを製造する乾式法が用いられている。この
製造法においては、原料生石灰100重量部に対して3
2〜70重量部の水を消化水として用いる。生石灰と消
化水は消化機内で強制的に混合攪拌され水和反応を起こ
し、水酸化カルシウムとなって熟成機に入る。熟成機内
で反応のむらをなくして排出される。水和反応の際に反
応熱が発生し、水酸化カルシウムの温度が100〜20
0℃程度まで上昇する。この反応熱を利用し消化機及び
熟成機で余分の水分を蒸発させることにより付着水分量
が調整され排出される。排出された水酸化カルシウムは
必要な粒度に分級されて製品となる。このような方法で
製造した水酸化カルシウムは、付着水分0.1〜0.5
%、粒度3〜50μm、平均粒径8〜15μm、比表面
積10〜15m3 /g程度の不定形の粒子で得られる。
粒子形態の制御については考慮されていないため、前述
の用途に対して使用するには問題が生じる。乾式法によ
る水酸化カルシウムの製造法では、消化水に様々な添加
物を加えることで形態制御を行っている例(例えば特公
昭58−176124号公報、特公昭60−86066
号公報)もみられるが、水和反応時の急激な結晶核の生
成や、粒子の2次凝集の影響によって、不定形粒子や粗
大粒子の混入は避けられない。無機フィラーとして使用
した場合、これら不定形粒子や粗大粒子の混入は粉体の
物性に大きな影響を与える。このようなことから、より
粒子の大きさと形態の揃った板状水酸化カルシウム結晶
の開発が望まれていた。
ク、紙、ゴムなどのフィラー等に好適な板状で厚みを制
御した水酸化カルシウムを製造する方法を提供するもの
である。
化カルシウムの製造法は、カルシウム塩水溶液にアルカ
リ水溶液を添加して水酸化カルシウム結晶を生成析出さ
せる際に、多価アルコールの添加と超音波照射のうちの
一方又は両方を行うことを特徴とする。
水酸化カルシウムの溶解度が著しく増大する。カルシウ
ム塩水溶液にアルカリ水溶液を添加した場合、反応の初
期には溶解度が増大しているために析出せず、水酸化カ
ルシウムの生成量が次第に増加していくにつれ過飽和状
態となり結晶核が生成し始める。この核を中心に徐々に
結晶が成長していく。このとき水溶液中の多価アルコー
ルが水酸化カルシウム結晶の(001)面に選択的に吸
着し、水酸化カルシウムの典型的外形である六角板状結
晶のc軸方向への成長を阻害する。そして六角板状結晶
の面が広がる方向に成長していく。よって、得られる水
酸化カルシウム結晶は、厚みの薄い板状結晶となる。通
常、カルシウム塩水溶液とアルカリ水溶液を反応させて
得られる水酸化カルシウム結晶は六角板状である。この
反応系において、濃度や温度を制御することによって形
態制御する研究がなされているが、結晶の厚みと面の大
きさを制御するには、溶液の反応温度や濃度を厳密に制
御しなければならず、合成は非常に困難である。しかし
多価アルコールを添加した系では、多価アルコールの添
加量を変化させることによって、厚みが数nm〜数十n
m、面の大きさが1〜10μm程度の水酸化カルシウム
結晶を合成可能であり、また、水溶液の濃度を変化させ
ることによって、これ以上の厚みを持たせることも、更
に大きな結晶を生成させることも可能である。
て水酸化カルシウム結晶の厚みが薄くなっていく。使用
する多価アルコールは、2価アルコール、3価アルコー
ルの中から選択された1種又は2種以上の混合物であ
り、2価アルコールとしては、エチレングリコール、ジ
エチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピ
レングリコール、ブチルグリコール、3価アルコールと
しては、グリセリン、トリメチロールプロパンが挙げら
れる。多価アルコールの添加量は全水溶液量(カルシウ
ム塩水溶液の容量+アルカリ水溶液の容量)に対して1
〜10容量部の範囲で添加するのが良く、1容量部未満
では添加の効果が少なく、また10容量部を超えると製
造コストに問題があり好ましくない。
カルシウム塩を溶解して水溶液にするか、またはカルシ
ウム塩を有機酸や鉱酸で溶解して水溶液にすることで得
られる。
ならば良いが、水に対する溶解度が高いものが好まし
く、カルシウムの塩化物、硝酸塩、ギ酸塩、酢酸塩、プ
ロピオン酸塩、乳酸塩の中から選択された1種又は2種
以上の混合物を用いることが適当である。
を形成させるものが良く、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、
乳酸の中から選択された1種又は2種以上の混合物、鉱
酸も同様にカルシウム塩と反応して水溶性塩を形成させ
るものが良く、塩酸、硝酸の中から選択された1種又は
2種以上の混合物が適当である。
溶液との反応前にカルシウム塩が析出・沈殿しない範囲
であれば良い。溶液のカルシウムイオン濃度が高いほ
ど、生成する水酸化カルシウム結晶が微細になり、カル
シウムイオン濃度が低くなると生成する水酸化カルシウ
ム結晶が大きくなる。
酸化カリウムの水溶液、アンモニア水を適当な濃度に調
整して用いる。アルカリ水溶液の濃度は、カルシウム塩
水溶液中に存在するカルシウムイオンのモル濃度の2倍
以上であることが好ましい。この濃度より低くなるとカ
ルシウムイオンが水溶液中に残存するため、水酸化カル
シウム結晶の生成量が少なくなり製造効率が悪くなる。
アルカリ水溶液の添加速度は、速く添加すると生成する
水酸化カルシウム結晶が小さくなり、ゆっくり添加する
と結晶が大きくなる。
加する際に、超音波照射を行うことによっても生成析出
する水酸化カルシウム結晶の形態を制御することが可能
である。
ミストリーと呼ばれ、最近注目を集めている。超音波
は、周波数が20〜10000kHzの音波のことを指
す。超音波を液体に照射した際に液体中で発生する気泡
の生成と消滅が化学反応に関係し、液体中で超音波が伝
播する時の圧力の変化によって生じる空洞(cavitatio
n)が破壊することにより微小領域で高温状態(hot spo
t)が出現し化学反応を進行させる。このときの反応は、
超高温反応場(約5000℃、100気圧)での反応と
言われており、溶媒が水の場合にはH2 O2 やOHラジ
カルの出現も指摘されている。超音波を用いた化学反応
の研究では、通常の化学反応のように温度上昇によって
反応性が向上されるわけではなく、主に溶媒の性質に関
係し、むしろ低温で反応が進行することがある。
形態制御方法、すなわちカルシウム塩水溶液−アルカリ
水溶液反応系に超音波を照射する方法についての報告は
なく、新規な合成法である。
加することによって板状水酸化カルシウム結晶が生成す
る。この際、超音波照射が行われると結晶成長が著しく
促進する。特に六角板状晶の厚みより幅が広くなる方向
に結晶成長を促進させる効果がある。超音波照射して得
られた水酸化カルシウム結晶は、照射しない方法で得ら
れた結晶と比較して、さらに幅が広くなっている。超音
波の出力が大きくなると、その影響も大きくなってい
る。
ールを添加し、そこにアルカリ水溶液を添加する際、超
音波照射を行うことによって、より厚みが薄く、幅が広
い水酸化カルシウム結晶を生成させることも可能であ
る。
加し、そこにアルカリ水溶液を添加することによって板
状水酸化カルシウム結晶が生成する。このとき、溶液の
濃度や多価アルコールの添加量によって目的とした形態
への制御が可能である。ところで、この過程で超音波を
照射した場合、次のような反応が進行すると考えられ
る。板状水酸化カルシウム結晶が生成する際に、多価ア
ルコールがa軸方向への結晶成長を阻害する他に、結晶
の(001)面の層間に吸着し、超音波の振動を受けて
結晶の層間を剥離する。さらに超音波の影響によって結
晶の幅が広くなる方向に成長する。多価アルコールを添
加した系に超音波を照射して得られた水酸化カルシウム
結晶は、照射しない方法で得られた結晶と比較して、さ
らに厚みが薄くなっている。また、超音波の出力が大き
くなると、その影響がさらに大きくなっている。
とが好ましく、アルカリ水溶液を添加して水酸化カルシ
ウム結晶が生成し、全ての反応が終了するまで超音波を
照射する必要がある。合成の途中で超音波照射を終了さ
せた場合、その後生成する水酸化カルシウム結晶が超音
波の影響を受けず、初期に生成した水酸化カルシウム結
晶の粒子形態や結晶性と異なってしまうため好ましくな
い。超音波照射を行う場合に、超音波自体に分散能力を
備えているため、攪拌機又はスターラーによる攪拌は行
わなくても良い。超音波の発生源は、洗浄用に用いられ
る超音波洗浄機、粒子の凝集の破砕や乳化に用いられる
超音波ホモジナイザー等、超音波の発生する装置であれ
ば良く、特に限定されない。超音波の周波数は、超音波
として指定された周波数である20〜10000kHz
の範囲であれば良い。超音波の出力は、出力の大きい程
その効果が大きくなる。
ルシウム結晶は、厚みが薄く、面の広い板状結晶である
ため、無機フィラーとして必要な引張り強さ、引張り弾
性、剛性、分散性、流動性等を兼ね備えている。
らに詳細に説明するが、本発明は下記の実施例に限定さ
れるものではない。なお、各例における粉末X線回折の
測定条件は次のとおりである。 ターゲット:CuKα 発散スリット:1.00 deg. 散乱スリット:1.00 deg. 受光スリット:0.30 mm 管電圧:40.0 kV 管電流:30.0 mA スキャニング速度:4.00 deg./min
l)を清水4Lに溶解させて、塩化カルシウム水溶液を
調製した。続いて、水酸化ナトリウム80g(2mo
l)を清水4Lに溶解させて、水酸化ナトリウム水溶液
を調製した。塩化カルシウム水溶液にグリセリン200
mLを加えた後よく攪拌(攪拌速度300rpm)を行
った。攪拌を行いながら水酸化ナトリウム水溶液を20
0mL/minの速度で添加した。水酸化ナトリウム水
溶液を全て添加した後、15分間攪拌を続けた。生成し
た水酸化カルシウム結晶は、濾過、乾燥、粉砕して粉末
とした。得られた水酸化カルシウム結晶の形状は、走査
型電子顕微鏡によって観察を行った。さらに、粉末X線
回折測定を行い、(001)面と(101)面の回折強
度の比を求めた。製造条件を表1、試験結果を表2に示
す。
l)を清水4Lに溶解させて、塩化カルシウム水溶液を
調製した。続いて、水酸化カリウム112g(2mo
l)を清水4Lに溶解させて、水酸化カリウム水溶液を
調製した。塩化カルシウム水溶液にグリセリン200m
Lを加えた後よく攪拌(攪拌速度300rpm)を行っ
た。以下実施例1と同様な試験を行った。製造条件を表
1、試験結果を表2に示す。
l)を清水4Lに溶解させて、塩化カルシウム水溶液を
調製した。続いて、アンモニア水に清水を2mol/L
になるように加えて、4Lのアンモニア水溶液を得た。
塩化カルシウム水溶液にグリセリン200mLを加えた
後よく攪拌(攪拌速度300rpm)を行った。以下実
施例1と同様な試験を行った。製造条件を表1、試験結
果を表2に示す。
ol)を清水4Lに溶解させて、塩化カルシウム水溶液
を調製した。続いて、水酸化ナトリウム40g(1mo
l)を清水4Lに溶解させて、水酸化ナトリウム水溶液
を調製した。塩化カルシウム水溶液にグリセリン200
mLを加えた後よく攪拌(攪拌速度300rpm)を行
った。以下実施例1と同様な試験を行った。製造条件を
表1、試験結果を表2に示す。
l)を清水4Lに溶解させて、塩化カルシウム水溶液を
調製した。続いて、水酸化ナトリウム80g(2mo
l)を清水4Lに溶解させて、水酸化ナトリウム水溶液
を調製した。塩化カルシウム水溶液にエチレングリコー
ル200mLを加えた後よく攪拌(攪拌速度300rp
m)を行った。以下実施例1と同様な試験を行った。製
造条件を表1、試験結果を表2に示す。
l)を清水4Lに溶解させて、塩化カルシウム水溶液を
調製した。続いて、水酸化ナトリウム80g(2mo
l)を清水4Lに溶解させて、水酸化ナトリウム水溶液
を調製した。塩化カルシウム水溶液にグリセリン200
mLを加えた後よく攪拌(攪拌速度300rpm)を行
った。攪拌を行いながら水酸化ナトリウム水溶液を50
mL/minの速度で添加した。以下実施例1と同様な
試験を行った。製造条件を表1、試験結果を表2に示
す。
l)を清水4Lに溶解させて、塩化カルシウム水溶液を
調製した。続いて、水酸化ナトリウム80g(2mo
l)を清水4Lに溶解させて、水酸化ナトリウム水溶液
を調製した。塩化カルシウム水溶液にグリセリン40m
Lを加えた後よく攪拌(攪拌速度300rpm)を行っ
た。以下実施例1と同様な試験を行った。製造条件を表
1、試験結果を表2に示す。
l)を清水4Lに溶解させて、塩化カルシウム水溶液を
調製した。続いて、水酸化ナトリウム80g(2mo
l)を清水4Lに溶解させて、水酸化ナトリウム水溶液
を調製した。塩化カルシウム水溶液にグリセリン400
mLを加えた後よく攪拌(攪拌速度300rpm)を行
った。以下実施例1と同様な試験を行った。製造条件を
表1、試験結果を表2に示す。
l)を清水4Lに溶解させて、硝酸カルシウム水溶液を
調製した。続いて、水酸化ナトリウム80g(2mo
l)を清水4Lに溶解させて、水酸化ナトリウム水溶液
を調製した。硝酸カルシウム水溶液にグリセリン200
mLを加えた後よく攪拌(攪拌速度300rpm)を行
った。以下実施例1と同様な試験を行った。製造条件を
表1、試験結果を表2に示す。
ol)を清水4Lに溶解させて、酢酸カルシウム水溶液
を調製した。続いて、水酸化ナトリウム80g(2mo
l)を清水4Lに溶解させて、水酸化ナトリウム水溶液
を調製した。酢酸カルシウム水溶液にグリセリン200
mLを加えた後よく攪拌(攪拌速度300rpm)を行
った。以下実施例1と同様な試験を行った。製造条件を
表1、試験結果を表2に示す。
清水4Lに分散させて、そこに炭酸カmルシウムが溶解
するまで6N塩酸を加え、カルシウム水溶液を調製し
た。続いて水酸化ナトリウム80g(2mol)を清水
4Lに溶解させて、水酸化ナトリウム水溶液を調製し
た。カルシウム水溶液にグリセリン200mLを加えた
後よく攪拌(攪拌速度300rpm)を行った。以下実
施例1と同様な試験を行った。製造条件を表1、試験結
果を表2に示す。
清水4Lに分散させて、そこに炭酸カルシウムが溶解す
るまで酢酸を加え、カルシウム水溶液を調製した。続い
て、水酸化ナトリウム80g(2mol)を清水4Lに
溶解させて、水酸化ナトリウム水溶液を調製した。カル
シウム水溶液にグリセリン200mLを加えた後よく攪
拌(攪拌速度300rpm)を行った。以下実施例1と
同様な試験を行った。製造条件を表1、試験結果を表2
に示す。
ol)を清水4Lに溶解させて、塩化カルシウム水溶液
を調製した。続いて、水酸化ナトリウム80g(2mo
l)を清水4Lに溶解させて、水酸化ナトリウム水溶液
を調製した。塩化カルシウム水溶液にグリセリン200
mLを加えた後よく攪拌(攪拌速度300rpm)を行
った。この溶液に超音波ホモジナイザーを用いて超音波
(周波数100kHz)を照射しながら、水酸化ナトリ
ウム水溶液を200mL/minの速度で添加した。以
下実施例1と同様な試験を行った。製造条件を表1、試
験結果を表2に示す。
外は実施例13と同様な試験を行った。製造条件を表
1、試験結果を表2に示す。
外は実施例13と同様な試験を行った。製造条件を表
1、試験結果を表2に示す。
外は実施例13と同様な試験を行った。製造条件を表
1、試験結果を表2に示す。
ol)を清水4Lに溶解させて、塩化カルシウム水溶液
を調製した。続いて、水酸化ナトリウム80g(2mo
l)を清水4Lに溶解させて、水酸化ナトリウム水溶液
を調製した。この溶液に超音波ホモジナイザーを用いて
超音波(周波数20kHz)を照射しながら、水酸化ナ
トリウム水溶液を200mL/minの速度で添加し
た。以下実施例1と同様な試験を行った。製造条件を表
1、試験結果を表2に示す。
l)を清水4Lに溶解させて、塩化カルシウム水溶液を
調製した。続いて、水酸化ナトリウム80g(2mo
l)を清水4Lに溶解させて、水酸化ナトリウム水溶液
を調製した。塩化カルシウム水溶液をよく攪拌(攪拌速
度300rpm)しながら水酸化ナトリウム水溶液を2
00mL/minの速度で添加した。以下実施例1と同
様な試験を行った。製造条件を表1、試験結果を表2に
示す。
l)を清水4Lに溶解させて、塩化カルシウム水溶液を
調製した。続いて、水酸化カリウム112g(2mo
l)を清水4Lに溶解させて、水酸化カリウム水溶液を
調製した。塩化カルシウム水溶液をよく攪拌(攪拌速度
300rpm)しながら水酸化カリウム水溶液を200
mL/minの速度で添加した。以下実施例1と同様な
試験を行った。製造条件を表1、試験結果を表2に示
す。
られた板状水酸化カルシウム結晶は、比較例の製造法に
よって得られた水酸化カルシウム結晶と比較して、厚み
が薄く、幅が広い。また、使用する溶液の濃度、多価ア
ルコールの添加量、超音波の周波数等を変更することに
よって、得られる水酸化カルシウム結晶の制御が可能で
ある。
等に好適な板状水酸化カルシウム結晶が得られる。
Claims (9)
- 【請求項1】 カルシウム塩水溶液にアルカリ水溶液を
添加して水酸化カルシウム結晶を生成析出させる際に、
多価アルコールの添加と超音波照射のうちの一方又は両
方を行うことを特徴とする板状水酸化カルシウムの製造
法。 - 【請求項2】 カルシウム塩水溶液が、水溶性カルシウ
ム塩を溶解した水溶液、あるいはカルシウム塩を有機
酸、鉱酸の単独又は混合物で溶解した水溶液である請求
項1に記載の板状水酸化カルシウムの製造法。 - 【請求項3】 水溶性カルシウム塩が、カルシウムの塩
化物、硝酸塩、ギ酸塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、乳酸
塩の中から選択された1種又は2種以上の混合物である
請求項2に記載の板状水酸化カルシウムの製造法。 - 【請求項4】 有機酸が、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、
乳酸の中から選択された1種又は2種以上の混合物であ
る請求項2に記載の板状水酸化カルシウムの製造法。 - 【請求項5】 鉱酸が、塩酸、硝酸の中から選択された
1種又は2種以上の混合物である請求項2に記載の板状
水酸化カルシウムの製造法。 - 【請求項6】 アルカリが、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム、アンモニア水の中から選択された1種又は2
種以上の混合物である請求項1に記載の板状水酸化カル
シウムの製造法。 - 【請求項7】 多価アルコールが、2価アルコール、3
価アルコールの中から選択された1種又は2種以上の混
合物である請求項1に記載の板状水酸化カルシウムの製
造法。 - 【請求項8】 2価アルコールが、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
プロピレングリコール、ブチルグリコールの中から選択
された1種又は2種以上の混合物である請求項7に記載
の板状水酸化カルシウムの製造法。 - 【請求項9】 3価アルコールが、グリセリン、トリメ
チロールプロパンの中から選択された1種又は2種以上
の混合物である請求項7に記載の板状水酸化カルシウム
の製造法。
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