JP2000006485A - プリンタ用記録紙 - Google Patents

プリンタ用記録紙

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JP2000006485A
JP2000006485A JP17700198A JP17700198A JP2000006485A JP 2000006485 A JP2000006485 A JP 2000006485A JP 17700198 A JP17700198 A JP 17700198A JP 17700198 A JP17700198 A JP 17700198A JP 2000006485 A JP2000006485 A JP 2000006485A
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Japan
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recording paper
cut
printer
recording
roll
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JP17700198A
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Naomi Osada
尚省 長田
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Victor Company of Japan Ltd
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 往復動作の面順次でカラー印刷を行うプリン
タに用いられる記録紙に関し、記録紙の取扱に優れ、プ
リンタの機構、構成を単純化する。 【構成】 2本のリーダーテープ上に設けた剥離可能な
粘着剤で、複数枚のカット紙を所定の間隔で、カット紙
の記録領域両側かつ記録面裏側に接着し、これを所定間
隔に折り畳み、カット紙の幅、長さ方向が同一位置で、
かつ記録面が同一方向に積層されると共に、2本のリー
ダーテープの所定位置にミシン目を設け、少なくとも1
本のリーダーテープの所定位置に記録紙位置検出用のマ
ークを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、面順次でインクを重ね
合わせてカラー記録を行うプリンタ用の記録紙に関す
る。
【0002】
【従来の技術】プリンタに使われる記録紙には大別して
カット記録紙、ロール記録紙、折り畳み記録紙がある。
カット記録紙は記録方式によっては市販品を使うことが
可能であり、記録後の取り扱い、ファイリング等に優れ
ている。ところが、カット記録紙を用いて連続的にプリ
ントしようとすると、プリンタには自動給紙機構を設け
なければならない。カット紙の自動給紙は周知のとおり
多様な方法が提案されているが、重送、紙詰まり、斜め
給紙等のトラブルが多い。これらのトラブル対策のた
め、実際の自動給紙機構では機構、制御が複雑化し、大
型、コストアップの要因になっている。このため最近ロ
ール記録紙を使ったカラープリンタが提案されている。
ロール記録紙は記録長さが自由であり、長尺記録が可能
で、一度ロール記録紙をプリンタにセットすれば、紙が
終了するまでカット紙複数枚分の記録が連続的に可能に
なる。このロール記録紙を使ったカラープリンタの概略
構成図を図16に示す。
【0003】図16において、インクリボン101はイ
エロー色、マゼンタ色、シアン色をそれぞれ塗布した領
域が長さ方向に面順次で並んでおり、図示しない手段で
各色の位置出しが可能になっている。ラインサーマルヘ
ッド102は軸103を回動中心にしたヘッドアーム1
04に固定されており、図示しないヘッドアーム駆動手
段によって、プラテンローラ105に圧接離間自在にな
っている。表面が弾性部材からなるプラテンローラ10
5はプリンタのフレーム間に回転自在に支持されてお
り、記録中ラインサーマルヘッド102がプラテンロー
ラ105にインクリボン101と記録紙106とを共に
押圧することによって、インクリボン101を記録紙1
06に密着させる。記録紙搬送ローラ107はプリンタ
のフレーム間で回転自在に支持されており、この記録紙
搬送ローラ107には図示ないステッピングモータの出
力軸と減速機構を介して直結されている。また記録紙搬
送ローラ107の上方には従動ローラ108が設けら
れ、図示しない弾性部材がこの従動ローラ108を記録
紙搬送ローラ107に押圧付勢している。このため、記
録紙搬送ローラ107と従動ローラ108間にある記録
紙106は図示しないステッピングモータの回転駆動に
よって図中左右方向に移動制御される。記録紙106の
未使用ロール106Aはプリンタ側の図示しないモータ
により図16中時計方向に回転駆動することができる。
また、図示しないモータと未使用ロール106Aとの間
には図示しないトルクリミッタが設けてあり、ロール径
に影響を受けずに記録紙巻き戻しを行うことができる。
また、図示しないトルクリミッタは記録中、未使用ロー
ル106Aから記録紙106がプラテンローラ105側
に引き出される際には、バックテンションとして作用す
る。尚、プラテンローラ105と未使用ロール106A
間には未使用ロール106A径が変化しても記録紙10
6の搬送経路が変化しないようにガイドローラ109が
設けてある。
【0004】印刷動作としては、予めロール記録紙10
6を記録紙搬送ローラ107と従動ローラ108間に保
持させておく、そして図示しない手段で、インクリボン
101のイエロー色の位置出しを行った後、ヘッドアー
ム駆動手段によってラインサーマルヘッド102をプラ
テンローラ105に圧接し、記録紙搬送ローラ107を
図示しないステッピングモータで図中反時計方向に回転
させながらラインサーマルヘッド102へ通電すること
によりインクリボン101上のイエロー色インクをロー
ル記録紙106に転写する。このとき未使用ロール10
6Aから引き出される記録紙106にはバックテンショ
ンが図示しないトルクリミッタにより付与される。イエ
ロー色インクの記録が終了するとラインサーマルヘッド
102をプラテンローラ105から離間させインクリボ
ン101のマゼンタ色の位置出しを行うと共に、記録紙
搬送ローラ107を時計方向に回転させて記録紙106
を図中右方向に戻す。このとき未使用ロール106Aの
図示しないモータを回転させて記録紙106を未使用ロ
ール106Aに巻き戻す。図示しないモータと未使用ロ
ール106Aとの間にはトルクリミッタが設けてあるの
で未使用ロール径に関係なく、記録紙搬送ローラ107
の搬送速度に合わせて巻き戻すことができる。所定位置
まで巻き戻したならば、再びラインサーマルヘッド10
2をプラテンローラ105に圧接して、記録紙搬送ロー
ラ107によって記録紙106を図中左方向に移動しな
がらマゼンタ色インクを転写する。マゼンタ色インクの
転写が終了すると、先と同じようにラインサーマルヘッ
ド102を離間させ、シアン色インクの位置出しを行
い、記録紙106を巻き戻す。そして同様に、シアン色
インクの転写を行いカラー印刷が終了する。
【0005】ロール記録紙を使ったカラープリンタと同
様な構成で、図17に示すような折り畳み記録紙を使う
方法も考えられる。折り畳み記録紙は、一般にページ単
位にミシン目が設けてあり、記録後は1枚づつ切り離し
が可能であり、一度折り畳み記録紙をプリンタにセット
すれば、終了するまでカット紙複数枚分の記録が連続的
に可能になる。この折り畳み記録紙を使ったカラープリ
ンタの概略構成図を図17に示す。基本的構成はロール
紙のプリンタと同じであるが、未使用ロール106Aを
収納する部分に未使用の折り畳み用紙106Bがある。
ロール記録紙の場合と異なるのは、記録中に折り畳み記
録紙106Bに作用するバックテンションは記録紙自体
の自重であり、記録紙を戻す際も自重でしか戻らない点
である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ロール記録紙はカット
記録紙のような重送、紙詰まりは発生しないものの、面
順次でカラー記録を行うようなカラープリンタの場合は
記録紙の往復動作があるので、ロール記録紙を巻き戻す
機構、制御が必要である。しかも通常、記録後はカット
紙状態にするために、プリンタにカッターを設けなけれ
ばならない。カッターとしては、鋸刃状のものに使用者
が記録紙を捩るように押し当てる操作で切断する簡便な
方法もあるが、切断面がカット紙のようにきれいにでき
ない欠点がある。きれいな切断面を得るには刃面が記録
紙に対して所定の角度で交差して、記録紙を横断するよ
うなカッターを設けなければならない。結果として機構
が複雑化し、大型、コストアップが避けられない。また
ロール記録紙は印刷後に記録紙がカールするので、カッ
トされた状態でもファイリング等に不便である。このた
め、プリンタ内部にロール記録紙をカール方向と逆方向
に曲げたり、熱を加えたりするデカール機構を設ける場
合があり、この場合更に大型、コストアップが避けられ
ない。
【0007】また、ロール記録紙を使用するカラープリ
ンタで、ロール記録紙を所定サイズにカットする自動カ
ッターを設けた場合、自動カッターにカット位置を認識
させたり、印刷位置を決めるためのマークをロール記録
紙に設けなければならない。例えば、所定サイズが葉書
の場合、記録裏面に郵便番号欄や切手貼付け欄がロール
記録紙に予め印刷されており、これらに合わせてカット
位置認識のための黒マークを設けることが多い。しか
し、黒マークは葉書に対しては不要なものであり、使用
者に不快感を与えることなる。
【0008】一方、折り畳み記録紙はロール紙と同じよ
うに重送、紙詰まりは発生せず、記録紙は連続的に平積
みされているので印刷後にカールが発生することがな
い。また、ロール記録紙のように巻き戻す機構制御がな
いため、より機構が単純化しやすい。更に、記録紙の折
り位置でミシン目が入っているので、ロール記録紙と比
較して手操作で容易に1枚毎に分離することが可能であ
る。しかし、切断面がカット紙のようにきれいにできな
い欠点がある。また、折り目の付いた連続した記録紙が
往復するため、折り畳み記録紙収納部とプラテンローラ
間には記録中の次の記録紙が自然に曲がるだけの十分な
空間を設けなければいけない。このため、折り畳み記録
紙の収納部は、カット記録紙を用い自動給紙機構を有す
るプリンタのカット記録紙収納部より大型化してしまう
欠点を有する。また、ミシン目に対して印刷位置を決め
るためのマークを設けなければならない。例えば、ミシ
ン目で切断するサイズが葉書の場合、ロール記録紙で述
べたような問題点が発生する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点に
鑑みなされたものであり、請求項1に係る発明は、「記
録紙を往復動作させて、少なくとも2色以上のインクを
面順次で該記録紙上に重ねて記録するプリンタに用いる
プリンタ用記録紙であって、該プリンタ用記録紙は複数
枚のカット紙と該複数枚のカット紙を粘着保持及び剥離
可能な粘着剤を有する平行な2本のリーダーテープとか
らなり、該2本のリーダーテープは、該カット紙の記録
領域両外側であって該カット紙の記録面の裏側で該カッ
ト紙を粘着保持し、該複数枚のカット紙を該リーダーテ
ープ上に所定の間隔で設けたことを特徴とするプリンタ
用記録紙。」を提供するものであり、
【0010】請求項2に係る発明は、「該複数のカット
紙の記録面が同一方向となり且つ外形形状が重なり合う
ように該リーダーテープを所定間隔で折り畳んだことを
特徴とする請求項1記載のプリンタ用記録紙。」を提供
するものであり、
【0011】請求項3に係る発明は、「カット紙間の該
リーダーテープの所定位置にミシン目を設けたことを特
徴とする請求項1記載のプリンタ用記録紙。」を提供す
るものであり、
【0012】請求項4に係る発明は、「該リーダーテー
プの少なくとも1本の所定位置に該カット紙の位置検出
用のマークを設けたことを特徴とする請求項1記載のプ
リンタ用記録紙。」を提供するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本願の発明に係るプリンタ
用記録紙とこれを用いる熱転写プリンタについて図面を
参照して説明する。図1は、熱転写プリンタ及び熱転写
プリンタに使用されるカセットの概略外形斜視図、図2
は図1とは別の面から見たカセットの概略外形斜視図、
図3は図1中BB線上で切断した熱転写プリンタでカセ
ットを装着中の断面図、図4は図1中BB線上で切断し
た熱転写プリンタでカセット装着後の断面図、図5はイ
ンクリボンロールの斜視図、図6は図3での供給ロール
収納部及び巻き取りロール収納部の拡大図、図7はイン
クリボンの説明図、図8は記録紙の説明図、図9は駆動
系要部の概略斜視図、図10は図1中AA線上で切断し
た熱転写プリンタでカセットを未装着状態での断面図、
図11は図1中AA線上で切断した熱転写プリンタでカ
セット装着後の断面図、図12は図1中AA線上で切断
した熱転写プリンタで搬送ローラ圧着状態の断面図、図
13は図1中AA線上で切断した熱転写プリンタでライ
ンサーマルヘッド圧着状態の断面図、図14は図1中A
A線上で切断した熱転写プリンタで1色の印刷が終了し
た時点での記録紙状態の説明図、図15は図1中AA線
上で切断した熱転写プリンタで記録紙退避状態の説明図
である。尚、図9の概略斜視図では説明上、一部機構を
省略している。
【0014】図1において、熱転写プリンタ(以下プリ
ンタと記述する)1は一面にカセット2を着脱するため
の開口部3を有する。カセット2の左右側面には溝4を
有し、プリンタ1のレール5と勘合して、カセット2を
プリンタ1の所定位置に挿入することができる。カセッ
ト2は箱状のフレーム6からなり、カセット2の内部は
14で示すように、未使用のインクリボンを巻回してな
る供給ロール7を収納する供給ロール収納部8、使用済
みのインクリボンを巻取る巻取りロール9を収納する巻
取りロール収納部10、未使用の記録紙11を収納する
記録紙収納部12、記録中の記録紙を一時退避させる記
録紙退避部13から概略構成される。記録紙収納部12
と記録紙退避部13間には記録紙11の幅方向両側には
記録紙11を乗せるリブ78が設けてあり、未使用の記
録紙11が記録紙退避部13に落下するのを防止すると
共に、後述する印刷動作時、カット記録紙が記録紙退避
部13に案内されるガイドを兼ねる。供給ロール収納部
8と巻取りロール収納部10との間にはプラテンローラ
14がフレーム6の左右側壁間の図示しない軸受部によ
って回転自在に軸支されている。プラテンローラ14は
硬質の材料からなる芯金部14aと黒色のゴム等からな
る弾性部材14bから構成されている。
【0015】供給ロール7は図5で示すようにコア16
中央部に未使用のインクリボン15を巻回しており、コ
ア16の両側部には歯車部17がある。供給ロール7は
フレーム6左右側壁間の図6に示す長孔軸受部18によ
って回転自在に、かつ図6中、上下方向に移動自在に軸
支されているが、一端をフレーム6に固定された板バネ
19によって、歯車部17とインクリボン15を巻回した
部分の間でコア16を常時押圧しているので、供給ロー
ル7は図3中、下方向に付勢されている。一方、図6で
示すようにフレーム6の歯車部17と対向する部分には
爪20が設けてある。このため、板バネ19に付勢され
た供給ロール7は歯車部17と爪20が引っ掛かり、回
転を規制される。この結果、カセット2に震動を与えて
も、供給ロール7が回転することはないので、インクリ
ボン15の弛みを防止することができる。
【0016】フレーム6の爪20が設けてある部分の幅
方向内側、すなわち、供給ロール7の歯車部17とイン
クリボン15を巻回した部分の間に対向する位置には、開
口部21があり、後述するカセット2をプリンタにロッ
クする手段で、この開口部21から供給ロール7を板バ
ネ19の付勢力に抗して押すことによって、歯車部17
と爪20の噛み合いは外れ、供給ロール7は回転が可能
になる。尚、板バネ19は後述する印刷時、インクリボ
ン15が供給ロール7から引き出される際、供給ロール
7の回転負荷となるので引き出されるインクリボン15
にバックテンションを与える作用も持つ。
【0017】図5で示すように巻取りロール9はコア2
2中央部に使用済みのインクリボン15を巻回してお
り、コア22の両側部には歯車部23がある。巻取りロ
ール9はフレーム6左右側壁間の長孔軸受部24によっ
て回転自在に、かつ前後方向に移動自在に軸支されてい
るが、一端をフレーム6に固定されたU字型の板バネ2
5によって、歯車部23とインクリボン15を巻回した部
分の間を常時押圧しているので、巻取りロール9は図6
中、左方向に付勢されている。一方、フレーム2の歯車
部23と対向する部分には爪26が設けてある。このた
め、板バネ25に付勢された巻取りロール9は歯車部2
3と爪26が引っ掛かり、回転を規制される。この結
果、カセット2に震動を与えても、巻取りロール9が回
転することはないので、インクリボン15の弛みを防止
することができる。フレーム2の爪26が設けてある部
分の幅方向内側、すなわち、巻取りロール9の歯車部2
3とインクリボン15を巻回した部分の間に対向する位
置には、開口部27があり、後述する巻取り摩擦盤がこ
の開口部22から挿入され、巻取りロール9を板バネ2
5の付勢力に抗して押すことによって、歯車部23と爪
26の噛み合いは外れ、巻取りロール9は回転が可能に
なる。
【0018】図7に示すように、インクリボン15はイ
エローインク部、マゼンタインク部、シアンインク部及
び無インク部を、使用するカット記録紙よりやや広い範
囲に面順次にダンダラ状に塗布したものを用いる。無イ
ンク部とイエローインク部間には、後述する反射型光セ
ンサでイエローインク部の位置を検出する黒マーク77
が2本設けてあり、イエローインク部とマゼンタインク
部間にはマゼンタインク部の位置を検出する黒マーク7
7が1本、マゼンタインク部とシアンインク部間にはシ
アンインク部の位置を検出する黒マーク77が1本それ
ぞれ設けてある。なお、無インク部とイエローインク部
間の2本の黒マーク77間も無インク部である。また、
後述する反射型光センサの照射光は、イエローインク、
マゼンタインク、シアンインクを透過し、黒マーク77
は透過しないような波長と発光量に調整されている。
【0019】図8に示すように、カセット2に装着され
る記録紙11は、複数枚のカット記録紙28の記録裏面で
記録幅方向両側を2本のリーダーテープ29で連結した
ものを用いる。2本のリーダーテープ29はカット記録
紙28の記録裏面(記録面を表面として)で、かつ表面
のプリント領域よりも外側に、リーダーテープ29側に
設けた弱粘着性の粘着剤で接着されている。この粘着剤
はカット記録紙28リーダーテープ29を容易に剥離す
ることが可能であり、剥離後、粘着剤がカット記録紙2
8の裏面に残らないものが使われる。記録紙11は概略
カット記録紙28の長さの空白部分を持って連続してリ
ーダーテープ29に貼り付けられており、リーダーテー
プ29を折り畳むことによって、図8に示すように、記
録紙11はカット記録紙28が積層された状態になり、
この状態で。記録紙収納部12に収納される。なお、リ
ーダーテープ29のカット記録紙28が貼られていない
区間の略中央付近の所定位置にはリーダーテープ29を
横断する形でミシン目30が入っており、後述する、記
録後の記録紙11をこのミシン目30から分離すること
ができる。また、2本のリーダーテープ29の少なくと
も片側で、カット記録紙28の記録面側のカット記録紙
28と接着されていない部分の所定位置には黒マーク3
1が印刷されている。この黒マーク31をインクリボン
15の黒マーク77検出用の後述する反射型光センサで
検出することによってカット記録紙28の位置を判断
し、所定の印刷動作が行われる。
【0020】図6に示すように、カセット2のフレーム
6の上面前方にはプラテンローラ14を望む開口部32
が設けてあり、後述する印刷時に、プリンタ1側の搬送
ローラ33が、この開口部32を通してプラテンローラ
14に当接する。また、カセット2のフレーム6の下面
にもプラテンローラ14を望む開口部34が設けてあ
り、後述する印刷時に、プリンタ1側のラインサーマル
ヘッド35が、この開口部34を通してプラテンローラ
14に当接する。
【0021】また、図に示すように、カセット2をプリ
ンタ1のレール5に沿って装着すると、カセット2のフ
レーム6とプリンタ1の上部外装1aとによって排紙部
36が構成される、すなわちカセット2のフレーム6が
排紙トレイの機能を有し、万一、排紙時に記録紙のジャ
ムが発生した場合、カセット2をプリンタ1から引き出
すことによって、ジャム紙に連続した記録紙ごとプリン
タ本体から分離できるので、容易にジャム紙を取り除く
ことができる。
【0022】次に、カセット2をプリンタ1にロックす
る機構について、図3、図4を参照して説明する。ロッ
クレバー37は軸38を回動中心としてプリンタ1に支
持されており、ロックレバー37の一端は爪部39を構
成し、所定位置に装着されたカセット2の開口部21に
爪部39が引っ掛かる構成になっている。ロックレバー
37の他端側には、一端をプリンタ1に固定されたバネ
40(図10参照)が係止されており、図3図4中、ロ
ックレバー37を反時計方向に付勢している。ただし、
カセット2がない状態では、ロックレバー37は、図1
0で示す位置より回動しないように、図示しない手段で
規制されている。図3で示すようにカセット2をプリン
タ1のレール5に沿って、図3中右から左方向に装着す
ると、カセット2のフレーム6がロックレバー37の爪
部39に当接する。カセット2が更に左方向に移動する
と、バネ40の付勢力に抗してロックレバー37は図3
中時計方向に回動退避する。ロックレバー37の爪部3
9がカセット2のフレーム6下面と当接しながらカセッ
ト2が更に左方向に移動して、所定位置に達すると、開
口部21と爪部39が一致し、ロックレバー37はバネ
40の付勢力で反時計方向に回動し、爪部39が開口部
21に落ち込み、ロックが完了する。
【0023】ロック解除は、ロックレバー37のバネ4
0を掛けているピン41をロック解除板42によって押
すと、ロックレバー37はバネ40の付勢力に抗して時
計方向に回動し、爪部39は開口部21から離れ、カセ
ット2はレール5に沿って引き出すことが可能になる。
ロック解除板42は図示しない手段でプリンタ1本体
をスライドするように支持されており、プリンタ1本体
下面に設けた解除ツマミ43と一体的に構成されてい
る。またロック解除板42は一端をプリンタ1に固定さ
れたバネ44により常時図4中右方向に付勢されてい
る。このため、使用者は指で解除ツマミ43をバネ44
の付勢力に抗して図4中左方向にスライドさせれば、ロ
ック解除板42がピン41に当接し、ロックレバー37
をバネ40の付勢力に抗して時計方向に回動させる。使
用者はこの状態を維持したまま、カセット2を引き出せ
ば良い。カセット2を引きだし後、解除ツマミから指を
離せばバネ44、バネ40の付勢力でロック解除板42
とロックレバー37は元の状態に復帰する。
【0024】ロックレバー37の爪部39が開口部21
に落ち込むと、爪部39は供給ロール7を板バネ19の
付勢力に抗して押すので、歯車部17と爪20の噛み合
いは外れ、供給ロール7は回転が可能になる。なお、板
バネ19の付勢力に抗して爪部39が押すだけの付勢力
をバネ40が有していることは言うまでもない。
【0025】次に、インクリボン巻取り駆動系について
図9を参照して説明する。摩擦盤45はシャフト46を
回転中心として支持されており、シャフト46はフレー
ム47に対して回転自在に支持されている。図4で示す
ようにカセット2がプリンタ1本体の所定位置に装着さ
れると、摩擦盤45の外周部がカセット2の開口部27
に入り、巻取りロール9のコア22に当接し、板バネ2
5の付勢力に抗して巻取りロール9を図4中右方向に移
動させる。この結果、歯車部23と爪26の噛み合いは
外れ、巻取りロール9は回転が可能になる。摩擦盤45
のコア22との当接面には所定の摩擦力を持った処理が
行われており、巻取りロール9に当接する板バネ25に
よる回転負荷と、ラインサーマルヘッド35がプラテン
ローラ14に圧接しない状態でのインクリボン15の巻
取り負荷に対してはスリップせず、かつ、ラインサーマ
ルヘッド35がプラテンローラ14に圧接した状態では
スリップするような摩擦力設定がなされている。
【0026】摩擦盤45の駆動は、フレーム47に固定
されたステッピングモータ48の出力軸49(図10参
照)に固定されたプーリ50とプーリ51間のタイミン
グベルト52で減速され、プーリ51に軸53を介して
一体的に固定されたギア54とアイドルギア55を介し
て連結されたギア56で更に減速される。ギア56はシ
ャフト46を軸として回転し、ギア56と摩擦盤45間
にはワンウェイクラッチ57が設けてあり、図9中ギア
56が時計方向に回転する場合にはワンウェイクラッチ
57が結合し、摩擦盤45も回転するが、ギア56が反
時計方向に回転する場合には、ワンウェイクラッチは切
れ、摩擦盤45は回転しない。
【0027】次に、搬送ローラ駆動系について図9を参
照して説明する。搬送ローラ33は軸53を回動中心と
するレバー58の一端に回転自在に保持されており、レ
バー58はバネ59によって常時プラテンローラ14側
に付勢されている。搬送ローラ33の一軸端にはギア6
0が固定されており、ギア60は軸53に固定されたギ
ア61と連結している。この結果、搬送ローラ駆動系は
ステッピングモータ48の1ステップ角と搬送ローラ3
3の回転角、すなわち記録紙11の搬送量とは一義的に
決まり、例えば、記録紙11の1ライン分の搬送量がス
テッピングモータ48では4ステップ分となるよう、各
減速比、及び搬送ローラ径が設定されている。レバー5
8の他端側はシャフト46に固定されたカム62に当接
し、カム62の回転に応じてレバー58を回動させ、搬
送ローラ33のプラテンローラ14への接離動作を行
う。カム62の駆動は、モータ63の出力軸64に固定
されたギア65とギア66で減速され、ギア66と軸6
7を介して一体的に構成されたウオームギア68と、カ
ム62と一体的に構成されたホイールギア69で更に減
速される。
【0028】次に、ラインサーマルヘッド圧接機構につ
いて図10乃至図13を参照して説明する。ラインサー
マルヘッド35はシャフト70を回動中心とするヘッド
アーム71に一体的に固定されており、カセット2がプ
リンタ1の所定位置にある場合、プラテンローラ14に
対して圧接、離間自在である。ヘッドアーム71には軸
72を回転中心とするコロ73が設けてあり、ホイール
ギア69と一体的に固定されたヘッドカム74と対向し
ている。また、シャフト70を中心として一端を軸72
に掛け、他端をプリンタ1本体に掛け渡したねじりバネ
75によって、ヘッドアーム71を図10中、反時計方
向に付勢しているので、ヘッドカム74の回転に対して
コロ73が従動することになり、ラインサーマルヘッド
35の圧接、離間動作はヘッドカム74の回転で制御さ
れる。さらに、ヘッドカム74とカム62はシャフト4
6を介して一体的に固定されているので、モータ63を
駆動源として、プラテンローラ14に対する搬送ローラ
33の圧接、離間とラインサーマルヘッド35の圧接、
離間は一義的に行われる。ヘッドカム74とカム62の
位置検出はシャフト46上に設けた図示しない検出手段
で行われる。
【0029】また、ヘッドアーム71上には反射型光セ
ンサ76が設けてあり、カセット2の開口部34を通し
て記録紙11のリーダーテープ29上に設けた黒マーク
31とインクリボン15上に設けた黒マーク77を検出
することができる。なお、反射型光センサ76はライン
サーマルヘッド35が離間した状態、すなわち図11の
状態とラインサーマルヘッド35が圧接した状態、すな
わち図13の状態どちらでも黒マーク31と77を検出
できるように調整されている。反射型光センサ76とプ
ラテンローラ14間には記録紙11のリーダーテープ2
9またはカット記録紙28とインクリボン15が存在す
る。インクリボン15は黒マーク77以外の部分では反
射型光センサ76の照射光を透過するので、インクリボ
ン15の黒マーク77が反射型光センサ76に対向した
位置に無ければ、プラテンローラ14側にあるリーダー
テープ29の白色とリーダーテープ29上の黒マーク3
1との違いを検出することができる。また、リーダーテ
ープ29上の黒マーク31が反射型光センサ76に対向
した位置に無ければ、リーダーテープ29の白色が反射
板の作用をし、インクリボン15の透過する部分と不透
過の黒マーク77の違いを検出できる。そして、記録紙
搬送を行わないでインクリボン15のみを搬送している
ときに反射型光センサ76が受光状態から未受光状態
(またはその逆)に変化した場合は、インクリボン15
の黒マーク77によって変化したものと判断する。ま
た、インクリボン15の搬送を行わないで記録紙11の
みを搬送しているときに反射型光センサ76が受光状態
から未受光状態(またはその逆)に変化した場合は、リ
ーダーテープ29の黒マーク31によって変化したもの
と判断する。
【0030】次に、本実施例のプリンタ動作について説
明する。ただし、カセット2の装着方法は先に説明した
ので、カセット2がプリンタ1本体に装着されているも
のとする。印刷開始前のカセット2内の記録紙11は図
4に示すように、リーダーテープ29だけの部分がプラ
テンローラ15に巻回しており、このとき次に印刷され
るカット記録紙28は記録紙収納部12内にある。ま
た、リーダーテープ上の黒マーク31は、概略プラテン
ローラ15と記録紙収納部12間にあり、反射型光セン
サ76に対向する位置には達していない。また、インク
リボン15は無インク部が反射型光センサ76に対向し
ている。そして、印刷開始前は搬送ローラ33及びライ
ンサーマルヘッド35はプラテンローラから離間してい
る。
【0031】図示しない手段で記録開始信号が発生する
と、この状態からインクリボンの位置出しを行う。すな
わち、ステッピングモータ48を駆動させ摩擦盤45を
図11中、時計方向に回転させ、摩擦盤45に接する巻
取りロール9が反時計方向に回転し、インクリボン15
を巻取る。このとき、搬送ローラ33はプラテンローラ
14に圧接していないので、プラテンローラ14は回転
せず、記録紙11も移動しない。反射型光センサ76に
対向するインクリボン15が無インク部から黒マーク7
7に達すると、リーダーテープ29で反射した光が受光
できなくなるので黒マーク77と認識される。そして更
にインクリボン15を巻取り、再び無インク部に達する
と、図示しない手段でタイマーカウントを始め、所定時
間内に再び黒マーク77が検出されたらイエローインク
部の位置出しが行われたと認識し、2本目の黒マーク7
7が検出されなくなるまで巻取ってからステッピングモ
ータ48の回転を停止させる。なお、所定時間に黒マー
ク77が検出されない場合は別の色の位置出しと認識
し、再度、2本の黒マーク77検出を行う。
【0032】次に、記録紙11の位置検出を行う。ま
ず、モータ63を回転させて、カム62を図示しない検
出手段で検出しながら図12の位置に移動させる。この
結果、レバー68が回動し、搬送ローラ33はプラテン
ローラ14に圧接する。この後、ステッピングモータ4
8を駆動させ、搬送ローラ33が図12中、反時計方向
に回転させる。この結果、搬送ローラ33とプラテンロ
ーラ14に狭持されている記録紙11のリーダーテープ
29がプラテンローラ14の回転と共に移動し、リーダ
ーテープ29上の黒マーク31が反射型光センサ76に
対向する位置に近付く。このとき、インクリボン15も
巻取られるが、インクリボン15上の黒マーク77は反
射型光センサ76を通過しており、イエローインク部に
達しているのでリーダーテープ29の黒マーク31とイ
ンクリボン15の黒マーク77が重なることはない。リ
ーダーテープ29の黒マーク31が反射型光センサ76
で検出されたら、ステッピングモータ48を逆方向に駆
動させ、再び黒マーク31が反射型光センサ76で検出
できなくなる位置まで戻して、ステッピングモータ48
を停止させる。ステッピングモータ48の逆駆動では摩
擦盤45がワンウェイクラッチ57によりスリップする
のでインクリボン15が戻されることはない。
【0033】次にモータ63を回転させて、ヘッドカム
74を図示しない検出手段で検出しながら図13の位置
に移動させる。この結果、搬送ローラ33はプラテンロ
ーラ14に圧接したままヘッドアーム71が図13中、
反時計方向に回動して、プラテンローラ14に記録紙1
1とインクリボン15と共に圧接する。このときの圧接
力は、コロ73とヘッドカム74が僅かに離間している
ので、ねじりバネ75によって得られる。
【0034】次に、ステッピングモータ48を再び駆動
させ、搬送ローラ33を反時計方向に回転させ、巻取り
ロール9を摩擦盤45で回転させつつ、記録紙11を搬
送させる。そして、再びリーダーテープ29の黒マーク
31を検出したら、ステッピングモータのパルスを図示
しない手段でカウントを始める。例えば、先述のように
記録紙11上で1ラインの搬送量がステッピングモータ4
8の4ステップに相当するなら、50ライン、200ス
テップをカウントしてからラインサーマルヘッド35に
図示しない手段で通電を始める。その結果、ラインサー
マルヘッド35とプラテンローラ14に圧接されている
記録紙11はリーダーテープ29からカット記録紙28
に達し、カット記録紙28上にイエローインクが転写さ
れる。このとき、記録紙11の搬送量とインクリボン1
5の搬送量の差は、摩擦盤45と巻取りロール9のコア
22間でスリップし吸収される。図14に示すように、
印刷中のカット記録紙28は記録紙収納部12から徐々
に引き出されるが、イエローインクの最終ラインまで印
刷しても、次に続くカット記録紙28は記録紙収納部に
残ったままであり、次のカット記録紙28と連結するリ
ーダーテープ29のみが引き出される。以後、1ライン
分搬送する毎に図示しない手段でラインサーマルヘッド
35への通電制御を行い、例えば、640ライン分の通
電制御でイエローインクの転写が終了するとステッピン
グモータ48の駆動は停止する。このとき640ライン
目の転写はカット記録紙28上であり、リーダーテープ
部29に達することはない。
【0035】次に、モータ63を回転させて、ヘッドカ
ム74を図示しない検出手段で検出しながら図12の位
置に移動させる。この結果、搬送ローラ33はプラテン
ローラ14に圧接したままヘッドアーム71が図12
中、時計方向に回動して、プラテンローラ14から離間
する。そして、ステッピングモータ48を再び駆動さ
せ、搬送ローラ33を時計方向に回転させ、記録紙11
を逆方向に搬送させる。このとき先述のように摩擦盤4
5は回転しないのでインクリボン15は搬送されない。
リーダーテープ29の黒マーク31が反射型光センサ7
6で検出されたら、更に記録紙11を搬送させ、再び黒
マーク31が反射型光センサ76で検出できなくなる位
置まで戻して、ステッピングモータ48を停止させる。
このとき逆方向に搬送中のカット記録紙28の後端はリ
ブ78当接し、以後、カット記録紙28は図15に示す
ように記録紙退避部13に案内される。
【0036】次に、モータ63を回転させて、ヘッドカ
ム74を図示しない検出手段で検出しながら図11の位
置に移動させ、搬送ローラ33をプラテンローラ14か
ら離間させる。この状態からインクリボンのマゼンタイ
ンク部の位置出しを行う。すなわち、ステッピングモー
タ48を駆動させ摩擦盤45を図11中、時計方向に回
転させると、摩擦盤45に接する巻取りロール9が反時
計方向に回転し、インクリボン15を巻取る。このと
き、搬送ローラ33はプラテンローラ14に圧接してい
ないので、プラテンローラ14は回転せず、記録紙11
も移動しない。反射型光センサ76に対向するインクリ
ボン15がイエローインク部から黒マーク77に達する
と、リーダーテープ29で反射した光が受光できなくな
るので黒マーク77と認識される。そして更にインクリ
ボン15を巻取り、黒マーク77が検出されなくなるま
で巻取ってからステッピングモータ48の回転を停止さ
せる。
【0037】次に、モータ63を回転させて、カム62
を図示しない検出手段で検出しながら図13の位置に移
動させる。この結果、搬送ローラ33とラインサーマル
ヘッド35はプラテンローラ14に圧接する。そしてイ
エローインクの転写と同じように、ステッピングモータ
48を再び駆動させ、搬送ローラ33を反時計方向に回
転させ、巻取りロール9を摩擦盤45で回転させつつ、
記録紙11を搬送させる。そして、再びリーダーテープ
29の黒マーク31を検出したら、ステッピングモータ
のパルスを図示しない手段でカウントを始める。例え
ば、先述のように記録紙11上で1ラインの搬送量がス
テッピングモータ48の4ステップに相当するなら、5
0ライン、200ステップをカウントしてからラインサ
ーマルヘッド35に図示しない手段で通電を始める。以
後、カット記録紙28を記録紙退避部13から引き出し
つつ、1ライン分搬送する毎に図示しない手段でライン
サーマルヘッド35への通電制御を行い、例えば、64
0ライン分の通電制御でマゼンタインクの転写が終了す
るとステッピングモータ48の駆動は停止する。
【0038】次に、モータ63を回転させて、ヘッドカ
ム74を図示しない検出手段で検出しながら図12の位
置に移動させる。この結果、搬送ローラ33はプラテン
ローラ14に圧接したままヘッドアーム71が図12
中、時計方向に回動して、プラテンローラ14から離間
する。そして、ステッピングモータ48を再び駆動さ
せ、搬送ローラ33を時計方向に回転させ、記録紙11
を逆方向に搬送させる。このとき先述のように摩擦盤4
5は回転しないのでインクリボン15は搬送されない。
リーダーテープ29の黒マーク31が反射型光センサ7
6で検出されたら、更に記録紙11を搬送させ、再び黒
マーク31が反射型光センサ76で検出できなくなる位
置まで戻して、ステッピングモータ48を停止させる。
【0039】次に、モータ63を回転させて、ヘッドカ
ム74を図示しない検出手段で検出しながら図11の位
置に移動させ、搬送ローラ33をプラテンローラ14か
ら離間させる。そして、この状態からインクリボンのシ
アンインク部の位置出しを行う。すなわち、ステッピン
グモータ48を駆動させ摩擦盤45を図11中、時計方
向に回転させ、摩擦盤45に接する巻取りロール9が反
時計方向に回転し、インクリボン15を巻取る。このと
き、搬送ローラ33はプラテンローラ14に圧接してい
ないので、プラテンローラ14は回転せず、記録紙11
も移動しない。反射型光センサ76に対向するインクリ
ボン15がイエローインク部から黒マーク77に達する
と、リーダーテープ29で反射した光が受光できなくな
るので黒マーク77と認識される。そして更にインクリ
ボン15を巻取り、黒マーク77が検出されなくなるま
で巻取ってからステッピングモータ48の回転を停止さ
せる。
【0040】次に、モータ63を回転させて、カム62
を図示しない検出手段で検出しながら図13の位置に移
動させる。この結果、搬送ローラ33とラインサーマル
ヘッド35はプラテンローラ14に圧接する。そしてイ
エローインク又はマゼンタインクの転写と同じように、
ステッピングモータ48を再び駆動させ、搬送ローラ3
3を反時計方向に回転させ、巻取りロール9を摩擦盤4
5で回転させつつ、記録紙11を搬送させる。そして、
再びリーダーテープ29の黒マーク31を検出したら、
ステッピングモータのパルスを図示しない手段でカウン
トを始める。例えば、先述のように記録紙11上で1ライ
ンの搬送量がステッピングモータ48の4ステップに相
当するなら、50ライン、200ステップをカウントし
てからラインサーマルヘッド35に図示しない手段で通
電を始める。以後、1ライン分搬送する毎に図示しない
手段でラインサーマルヘッド35への通電制御を行い、
例えば、640ライン分の通電制御でシアンインクの転
写が終了するとステッピングモータ48の駆動を更に続
け、次のカット記録紙28用の黒マーク31が概略プラ
テンローラ15と記録紙収納部12間に達するまで所定
ライン数カウントして停止させる。このとき印刷が終了
したカット記録紙28は排紙部36、すなわちカセット
2の上面に達する。このときインクリボン15はライン
サーマルヘッド35が圧接しているので、記録紙11の
搬送量とほぼ同等の長さ巻取られるが、シアンインク部
以降はカット記録紙28とほぼ同等の長さの無インク部
が設けてあるので、次のイエローインク用黒マーク77
には達しない。
【0041】そして、記録紙11の搬送が終了すると、
モータ63を回転させて、ヘッドカム74を図示しない
検出手段で検出しながら図11の位置に移動させる。こ
の結果、搬送ローラ33及びラインサーマルヘッド35
はプラテンローラ14から離間して、1画面の印刷動作
が終了する。印刷終了後、使用者は印刷終了したカット
記録紙28後方のリーダーテープ29上に設けたミシン
目30から切断し、カット記録紙28に残っている2本
のリーダーテープ29を剥離すればよい。
【0042】
【発明の効果】本発明の記録紙をプリンタに用いれば、
カット記録紙用プリンタのような自動給紙機構が不要に
なり、自動給紙機構に伴う重送、紙詰まり、斜め給紙等
のトラブルも発生しない。またロール記録紙、折畳み記
録紙と同じように紙が終了するまでカット紙複数枚分の
記録が連続的に可能になる。しかも、ロール記録紙のプ
リンタで使われるようなカッターも不要となるので、本
発明の記録紙を用いたプリンタは機構が単純化され、結
果として小型、低コストが可能になる。そして、印刷さ
れた記録紙はカット記録紙と同じようなものが得られ、
カールが発生することもない。また、記録後の記録紙に
黒マークが残らないので、使用者に不快感を与えること
もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】熱転写プリンタ及び熱転写プリンタに使用され
るカセットの概略外形斜視図である。
【図2】図1とは別の面から見たカセットの概略外形斜
視図である。
【図3】図1中BB線上で切断した熱転写プリンタでカ
セットを装着過程の断面図である。
【図4】図1中BB線上で切断した熱転写プリンタでカ
セット装着完了状態の断面図である。
【図5】インクリボンロールの斜視図である。
【図6】図3での供給ロール収納部及び巻き取りロール
収納部付近の拡大図である。
【図7】インクリボンの説明図である。
【図8】記録紙の説明図である。
【図9】駆動系要部の概略斜視図である。
【図10】図1中AA線上で切断した熱転写プリンタで
カセットを未装着状態の断面図である。
【図11】図1中AA線上で切断した熱転写プリンタで
カセット装着完了状態の断面図である。
【図12】図1中AA線上で切断した熱転写プリンタで
搬送ローラ圧着状態の断面図である。
【図13】図1中AA線上で切断した熱転写プリンタで
ラインサーマルヘッド圧着状態の断面図である。
【図14】図1中AA線上で切断した熱転写プリンタで
1色の印刷が終了した時点での記録紙状態の説明図であ
る。
【図15】図1中AA線上で切断した熱転写プリンタで
記録紙退避状態の説明図である。
【図16】ロール記録紙を使った従来のカラープリンタ
の概略構成図である。
【図17】折り畳み記録紙を使った従来のカラープリン
タの概略構成図である。
【符号の説明】
1 熱転写プリンタ(プリンタ) 2 カセット 3 開口部 4 溝 5 レール 6 フレーム 7 供給ロール 8 供給ロール収納部 9 巻取りロール 10 巻取りロール収納部 11 記録紙 12 記録紙収納部 13 記録紙退避部 14 プラテンローラ 15 インクリボン 16 コア 17 歯車部 18 長穴軸受部 19 板バネ 20 爪 21 開口部 22 コア 23 歯車部 24 長穴軸受部 25 板バネ 26 爪 27 開口部 28 カット記録紙 29 リーダーテープ 30 ミシン目 31 黒マーク 32 開口部 33 搬送ローラ 34 開口部 35 ラインサーマルヘッド 36 排紙部 37 ロックレバー 38 軸 39 爪部 40 バネ 41 ピン 42 ロック解除板 43 解除ツマミ 44 バネ 45 摩擦盤 46 シャフト 47 フレーム 48 ステッピングモータ 49 出力軸 50 プーリ 51 プーリ 52 タイミングベルト 53 軸 54 ギア 55 アイドルギア 56 ギア 57 ワンウェイクラッチ 58 レバー 59 バネ 60 ギア 61 ギア 62 カム 63 モータ 64 出力軸 65 ギア 66 ギア 67 軸 68 ウオームギア 69 ホイールギア 70 シャフト 71 ヘッドアーム 72 軸 73 コロ 74 ヘッドカム 75 ねじりバネ 76 反射型光センサ 77 黒マーク 78 リブ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録紙を往復動作させて、少なくとも2色
    以上のインクを面順次で該記録紙上に重ねて記録するプ
    リンタに用いるプリンタ用記録紙であって、 該プリンタ用記録紙は複数枚のカット紙と該複数枚のカ
    ット紙を粘着保持及び剥離可能な粘着剤を有する平行な
    2本のリーダーテープとからなり、 該2本のリーダーテープは、該カット紙の記録領域両外
    側であって該カット紙の記録面の裏側で該カット紙を粘
    着保持し、 該複数枚のカット紙を該リーダーテープ上に所定の間隔
    で設けたことを特徴とするプリンタ用記録紙。
  2. 【請求項2】該複数のカット紙の記録面が同一方向とな
    り且つ外形形状が重なり合うように該リーダーテープを
    所定間隔で折り畳んだことを特徴とする請求項1記載の
    プリンタ用記録紙。
  3. 【請求項3】カット紙間の該リーダーテープの所定位置
    にミシン目を設けたことを特徴とする請求項1記載のプ
    リンタ用記録紙。
  4. 【請求項4】該リーダーテープの少なくとも1本の所定
    位置に該カット紙の位置検出用のマークを設けたことを
    特徴とする請求項1記載のプリンタ用記録紙。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002292965A (ja) * 2001-03-29 2002-10-09 F & F:Kk プリンタ

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JP2002292965A (ja) * 2001-03-29 2002-10-09 F & F:Kk プリンタ
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