JP2000006460A - 飛翔型画像形成装置 - Google Patents

飛翔型画像形成装置

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JP2000006460A
JP2000006460A JP10174210A JP17421098A JP2000006460A JP 2000006460 A JP2000006460 A JP 2000006460A JP 10174210 A JP10174210 A JP 10174210A JP 17421098 A JP17421098 A JP 17421098A JP 2000006460 A JP2000006460 A JP 2000006460A
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gate
forming apparatus
electric field
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Katsumi Adachi
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    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/385Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective supply of electric current or selective application of magnetism to a printing or impression-transfer material
    • B41J2/41Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective supply of electric current or selective application of magnetism to a printing or impression-transfer material for electrostatic printing
    • B41J2/415Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective supply of electric current or selective application of magnetism to a printing or impression-transfer material for electrostatic printing by passing charged particles through a hole or a slit
    • B41J2/4155Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective supply of electric current or selective application of magnetism to a printing or impression-transfer material for electrostatic printing by passing charged particles through a hole or a slit for direct electrostatic printing [DEP]
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
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    • G03G2217/0008Process where toner image is produced by controlling which part of the toner should move to the image- carrying member
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像剤を高密度なクラウド状態で安定供給
し、低電圧で飛翔/非飛翔の制御を行って画像形成し、
かつ制御電極の位置精度の影響が小さい飛翔型画像形成
装置を提供する。 【解決手段】 現像剤担持体31は、所定の極性を帯電
した現像剤Tを担持する。現像剤は、図示しない対向電
極により矢印方向へ飛翔する電界が与えられ、対向電極
上を移動する図示しない記録媒体に画像を形成する。対
向電極と現像剤担持体31間に第1制御電極層21と第
2制御電極層22とを備え、各層の各ゲート2121,
2221の現像剤の通過を制御する各制御電極210,
220を備える。この構成により、各制御電極層21,
22の間で形成する現像剤クラウドの量,密度,供給タ
イミングを最適な状態に制御でき、安定した均一な画像
形成が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル複写機
およびファクシミリ装置の印字部や、ディジタルプリン
タ,プロッタ等に適用され、現像剤を飛翔させることに
より記録媒体上に画像を形成する画像形成装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、画像形成装置として、画像情報を
光に変換し、感光体に照射して静電像を感光体上に形成
し、現像剤で現像するところの、所謂、電子写真方式が
多く用いられてきたが、近年、コンピュータ等の普及と
高性能化による急速なディジタル化が進み、より簡単な
構成で高品位の画像形成を目指してインクや現像剤を直
接飛翔させる飛翔型の画像形成装置が提案されている。
現像剤を直接飛翔させる飛翔型の画像形成装置では、電
子写真方式と同等の現像剤による視覚的に優れた高品位
の印字が実現でき、さらに、光学書込系や感光体などが
不要となることから数々の方式が提案されている。例え
ば、特公平1−503221号公報ではマトリックス状
に形成されたワイヤに電圧を印加することにより、ワイ
ヤ近傍に電荷像を形成し、電荷像に現像剤を作用させる
ことにより現像剤像を形成する方法が開示されている。
【0003】このような飛翔型画像形成装置において、
現像剤担持体と現像剤は静電気的な力、分子間力,液架
橋力等の様々な付着力をもって接しており、現像剤を飛
翔させるにはこれらの付着力に打ち勝つような数MV/
m以上の強電界を現像剤に作用させなくてはならない。
また、現像剤の飛翔を制御するには複数の制御電極と高
圧のスイッチングデバイスが必要であるが、このような
高耐圧ICの耐圧は300V程度であり、数MV/mの
電界強度を得るには現像剤担持体〜制御電極間距離を1
00μm程度に設定する必要があり、現像剤担持体〜制
御電極間距離をμmオーダー精度で厳密に保つ必要があ
る。その精度が保たれないと飛翔電界強度の局所的な不
均一が生じ、現像剤飛翔量のばらつきが生じてしまう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術における
問題点を解決するため、現像剤担持体との付着力から解
放するために現像剤をクラウド状にして供給する考えが
いくつか示されている。特開平3−215874号公報
では、ブラシ状の現像剤担持体を用い、ブラシ部をブレ
ードで弾くことによりクラウド状態を形成する考えが開
示されている。また、特開平4−168064号公報,
特開平4−238050号公報,特開平5−13167
1号公報ではベルト状の現像剤担持体を用い、制御電極
と対峙する位置にてベルト裏面からカム状部材を接触さ
せたり、超音波振動を与えたり、電気振動を与えたりし
てクラウド状態を形成する考えが開示されている。
【0005】しかしながら、ブラシ状の現像剤担持体を
用いた場合、現像剤の搬送量の制御が不均一であった
り、経時変化によるブラシ繊維の倒毛により、クラウド
状態が変化するといった問題が発生する。また、ベルト
状の現像剤担持体を用いた場合、与えた振動がベルトを
伝って現像剤層形成部に影響を与えたり、制御電極と対
峙する部分のベルトの位置そのものが変化するため、飛
翔電界が変化してしまい、現像剤飛翔量に影響を与えて
しまう。さらには、このように機械的な振動を与えただ
けでは均一で安定したクラウド状態を供給することが難
しく、凝集体が残ってしまい、これらが電極への付着や
開口部を塞ぐといった問題を引き起こす。
【0006】このような問題に対して、特開平5−33
0126号公報では特開平3−215874号公報のよ
うな方法でクラウド状態を形成した後、現像剤の飛翔路
を挟んで一対の電極を設け、この間に振動電界を形成し
て凝集体を粉砕し、クラウド状態をさらに進行させる考
えが開示されている。しかしながらこのような方法で
も、クラウド状態を発生させる機構が上述のように不安
定であり、振動電界を形成しても所望の効果を安定して
得るのは困難である。また、現像剤の持つ電荷量は分布
を有する事があり、こういった場合に不適切な条件の振
動電界を形成するとクラウドの密度をかえって低下させ
てしまい、部分的に画像濃度が低下するといった問題が
起こることが判明した。さらに現像剤の飛翔方向を挟む
ような振動電界を与える構成において、電圧印加条件が
不適切な場合、飛翔方向と直交する方向の速度成分が与
えられ、現像剤飛翔過程で現像剤の拡散が生じ、画像形
成に悪影響を及ぼすことが判明した。
【0007】本発明は、上述のごとき情報に鑑みてなさ
れたもので、現像剤を高密度なクラウド状態で安定供給
し、低電圧で飛翔/非飛翔の制御を行って画像形成し、
かつ制御電極の位置精度の影響が小さい飛翔型画像形成
装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、所定
の極性に帯電された現像剤を担持する現像剤担持体と、
該現像剤担持体に対向し、該現像剤担持体に担持させた
現像剤を飛翔させる電界を形成する電圧印加が可能な対
向電極と、該対向電極と前記現像剤担持体との間で、画
像形成に用いる現像剤の通過部となる画像形成用ゲート
を有する第1のゲート部と、該第1のゲート部の画像形
成用ゲートにおける現像剤の通過を許可する電圧または
現像剤の通過を禁止する電圧が選択的に印加可能な第1
の制御電極部と、前記第1のゲート部と前記現像剤担持
体の間で、前記画像形成に用いる現像剤を前記現像剤担
持体より採取するための現像剤の通過部となる採取用ゲ
ートを有する第2のゲート部と、該第2のゲート部の採
取用ゲートに対して、現像剤の通過を許可する電圧また
は現像剤の通過を禁止する電圧が選択的に印加可能な第
2の制御電極部とを備え、前記第1制御電極部及び前記
第2の制御電極部の作用により、前記対向電極と前記第
1のゲート部の間で前記第1のゲート部に対して相対移
動する記録媒体上に現像剤による画像を形成することを
特徴としたものである。
【0009】請求項2の発明は、請求項1記載の飛翔型
画像形成装置において、前記第1のゲート部と前記第2
のゲート部との間に、現像剤の飛翔方向に対して垂直方
向の振動電界を形成する少なくとも一対の振動電界形成
電極を備えることを特徴としたものである。
【0010】請求項3の発明は、請求項2記載の飛翔型
画像形成装置において、前記1対の振動電界形成電極に
よって形成される振動電界の向きが変化するようにした
ことを特徴としたものである。
【0011】請求項4の発明は、請求項3記載の飛翔型
画像形成装置において、変化する前記振動電界の向きが
正負等量であるようにしたことを特徴としたものであ
る。
【0012】請求項5の発明は、請求項2ないし4いず
れか1記載の飛翔型画像形成装置において、前記1対の
振動電界形成電極は、その各電極面を記録媒体移動方向
に直交する方向に一致する面として対向させることを特
徴としたものである。
【0013】請求項6の発明は、請求項1ないし5いず
れか1記載の飛翔型画像形成装置において、前記第1の
ゲート部における前記第2のゲート部側に、該第2のゲ
ート部に対向して二次元的に広がり、前記第1のゲート
部の画像形成用ゲートが貫通するシールド電極層を備
え、該シールド電極層の作用により、前記第1あるいは
第2のゲート部に対する現像剤の不要な接近を抑制可能
としたことを特徴としたものである。
【0014】請求項7の発明は、請求項1ないし6いず
れか1記載の飛翔型画像形成装置において、前記第2の
ゲート部における前記第1のゲート部側に、該第1のゲ
ート部に対向して広がり、前記第2のゲート部の採取用
ゲートが貫通するシールド電極層を備え、該シールド電
極層の作用により、前記第1及び第2のゲート部に対す
る現像剤の不要な接近を抑制可能としたことを特徴とし
たものである。
【0015】請求項8の発明は、請求項1ないし7いず
れか1記載の飛翔型画像形成装置において、前記第1の
ゲート部における前記対向電極側に、該対向電極に対向
して二次元的に広がり、前記第1のゲート部の画像形成
用ゲートが貫通するシールド電極層を備え、該シールド
電極層の作用により、前記第1及び第2のゲート部に対
する現像剤の不要な接近を抑制可能としたことを特徴と
したものである。
【0016】請求項9の発明は、請求項1ないし8いず
れか1記載の飛翔型画像形成装置において、前記第2の
ゲート部における前記現像剤担持体側に、該現像剤担持
体に対向して二次元的に広がり、前記第2のゲート部の
採取用ゲートが貫通するシールド電極層を備え、該シー
ルド電極層の作用により、前記第1及び第2のゲート部
に対する現像剤の不要な接近を抑制可能としたことを特
徴としたものである。
【0017】請求項10の発明は、請求項2ないし9い
ずれか1記載の飛翔型画像形成装置において、前記第1
のゲート部に該第2のゲート部に対向して二次元的に広
がり、前記第1のゲート部の画像形成用ゲートが貫通す
るシールド電極層を備えるとともに、前記第2のゲート
部に該第1のゲート部に対向して広がり、前記第2のゲ
ート部の採取用ゲートが貫通するシールド電極層を備
え、少なくとも1対以上の前記振動電界形成電極間に振
動電界を形成しているとき、前記第1のゲート部におけ
る前記第2のゲート部側に最も近い位置に設けられたシ
ールド電極層と、前記第2のゲート部における前記第1
のゲート部側に最も近い位置に設けられたシールド電極
層には同一の電位が与えられることを特徴としたもので
ある。
【0018】請求項11の発明は、請求項1ないし10
いずれか1記載の飛翔型画像形成装置において、前記第
1のゲート部の画像形成用ゲートの開口中心と、前記第
2のゲート部の採取用ゲートの開口中心が、同軸上に位
置しないように配されていることを特徴としたものであ
る。
【0019】請求項12の発明は、請求項11記載の飛
翔型画像形成装置において、前記第1のゲート部の画像
形成用ゲートの開口部と、前記第2のゲート部の採取用
ゲートの開口部が、現像剤飛翔方向と垂直方向で重なら
ないように配されることを特徴としたものである。
【0020】請求項13の発明は、請求項11または1
2記載の飛翔型画像形成装置において、前記第1のゲー
ト部の画像形成用ゲートと、前記第2のゲート部の採取
用ゲートは、振動電界形成方向に互いにずれるように配
されることを特徴としたものである。
【0021】請求項14の発明は、請求項11ないし1
3いずれか1記載の飛翔型画像形成装置において、前記
第1のゲート部の画像形成用ゲートと、前記第2のゲー
ト部の採取用ゲートは、記録媒体の移動方向に互いにず
れるように配されることを特徴としたものである。
【0022】請求項15の発明は、請求項2ないし14
いずれか1記載の飛翔型画像形成装置において、前記第
1のゲート部の画像形成用ゲートに対する現像剤の通過
を許可する電圧の印加タイミングに、前記1対の振動電
界形成電極間で現像剤が反転する際に該現像剤の移動速
度が0になるタイミングを含むようにすることを特徴と
したものである。
【0023】請求項16の発明は、請求項15記載の飛
翔型画像形成装置において、前記1対の振動電界形成電
極間における現像剤の移動速度が0となる複数の位置に
よって現像剤の空間密度が異なる場合に、前記第1のゲ
ート部の画像形成用ゲートに対する現像剤の通過を許可
する電圧の印加タイミングに、空間密度が高くなる方の
タイミングを選択的に含むようにすることを特徴とした
ものである。
【0024】請求項17の発明は、請求項15または1
6記載の飛翔型画像形成装置において、前記第1のゲー
ト部の各画像形成用ゲートが、前記1対の振動電界形成
電極間における現像剤の移動速度が0となる位置近傍に
存在するように構成したことを特徴としたものである。
【0025】請求項18の発明は、請求項17記載の飛
翔型画像形成装置において、前記第1のゲート部の画像
形成用ゲート近傍で、前記1対の振動電界形成電極間に
おける現像剤の移動速度が0となるように、前記振動電
界形成電極に印加する電圧を制御することを特徴とした
ものである。
【0026】請求項19の発明は、請求項15ないし1
8いずれか1記載の飛翔型画像形成装置において、前記
空間密度が高くなるタイミングが、前記第2のゲート部
の採取用ゲート近傍で生じるように、前記振動電界形成
用電極に印加する電圧を制御することを特徴としたもの
である。
【0027】請求項20の発明は、請求項2ないし19
いずれか1記載の飛翔型画像形成装置において、前記第
2のゲート部の採取用ゲートに対する現像剤の通過を許
可する電圧の印加タイミングに、前記1対の振動電界形
成用電極間に形成された振動電界強度の絶対値が最大と
なるタイミングを含まないようにすることを特徴とした
ものである。
【0028】請求項21の発明は、請求項2ないし20
いずれか1記載の飛翔型画像形成装置において、前記第
2のゲート部は、前記1対の振動電界形成電極による振
動電界形成範囲内に、前記採取用ゲートに加えて、前記
第1のゲート部と前記第2のゲート部の間の余剰な現像
剤を前記現像剤担持体側へ排出してクリーニングするた
めのクリーニング用ゲートを少なくとも一つ以上設けた
ことを特徴としたものである。
【0029】請求項22の発明は、請求項21記載の飛
翔型画像形成装置において、前記クリーニング用ゲート
は、前記振動電界形成電極に隣接して配されていること
を特徴としたものである。
【0030】請求項23の発明は、請求項21または2
2記載の飛翔型画像形成装置において、前記クリーニン
グ用ゲートの開口は、該開口の長軸方向が前記第2のゲ
ート部の長手方向に一致する形状を有していることを特
徴としたものである。
【0031】請求項24の発明は、請求項21ないし2
3いずれか1記載の飛翔型画像形成装置において、前記
第2のゲート部は、前記クリーニング用ゲート毎に現像
剤の通過/不通過を制御する電界を形成する電極層を備
えることを特徴としたものである。
【0032】請求項25の発明は、請求項2ないし24
いずれか1記載の飛翔型画像形成装置において、前記第
1のゲート部は、前記一対の振動電界形成電極における
振動電界形成範囲内に前記画像形成用ゲートを二つ以上
備えることを特徴としたものである。
【0033】請求項26の発明は、請求項25記載の飛
翔型画像形成装置において、前記1対の振動電界形成電
極による振動電界範囲内における二つ以上の前記画像形
成用ゲートに、少なくとも1回ずつ現像剤の通過を許可
する電圧を印加する間に、同一の該振動電界形成電極に
よる振動電界範囲内の前記採取用ゲートに対し、現像剤
の通過を許可する電圧を少なくとも2回以上印加するよ
うにしたことを特徴としたものである。
【0034】請求項27の発明は、請求項26記載の飛
翔型画像形成装置において、前記第2のゲート部の採取
用ゲートに対する現像剤の通過を許可する電圧の印加タ
イミングを、振動電界周期をTとするとき(1/2)T
+nT(nは整数)を満足するタイミングとすることを
特徴としたものである。
【0035】請求項28の発明は、請求項2ないし27
いずれか1記載の飛翔型画像形成装置において、前記第
1のゲート部と前記第2のゲート部との間で、該各ゲー
ト部間の間隙を保持する間隙保持手段を設けることを特
徴としたものである。
【0036】請求項29の発明は、請求項28記載の飛
翔型画像形成装置において、前記振動電界形成電極は、
前記間隙保持手段上に配されていることを特徴としたも
のである。
【0037】請求項30の発明は、請求項28記載の飛
翔型画像形成装置において、前記間隙保持手段を導電性
材料で形成するとともに電圧印加を可能とし、該間隙保
持手段を前記振動電界形成電極として機能させるように
構成したことことを特徴としたものである。
【0038】請求項31の発明は、請求項28ないし3
0いずれか1記載の飛翔型画像形成装置において、前記
第1のゲート部の一部、または前記第2のゲート部の一
部、または前記第1及び第2のゲート部の一部を前記間
隙保持手段として機能させるように前記各ゲート部の形
状を設定したことを特徴としたものである。
【0039】請求項32の発明は、請求項1ないし31
いずれか1記載の飛翔型画像形成装置において、前記画
像形成用ゲートを複数備え、前記第1の制御電極は、前
記画像形成用ゲートが貫通し、複数の該画像形成用ゲー
ト毎に電圧印加を可能とした複数層の電極によりマトリ
クスを構成してなるようにすることにより、個々の前記
画像形成用ゲートに対して選択的な電圧の印加を可能と
したことを特徴としたものである。
【0040】請求項33の発明は、請求項1ないし31
いずれか1記載の飛翔型画像形成装置において、前記画
像形成用ゲートを複数備え、前記第1の制御電極は、複
数の画像形成用ゲート毎に電圧印加が可能な構成とし、
前記第1のゲート部及び前記第2のゲート部への電圧印
加の組み合わせにより、前記第1のゲート部の画像形成
用ゲートにおける現像剤の通過/不通過を制御すること
を特徴としたものである。
【0041】請求項34の発明は、請求項1ないし33
いずれか1記載の飛翔型画像形成装置において、前記第
2のゲート部の採取用ゲートに現像剤の通過を許可する
電圧は、現像剤を通過させる方向の電界が経時的に強く
なる電圧であることを特徴としたものである。
【0042】請求項35の発明は、請求項1ないし34
いずれか1記載の飛翔型画像形成装置において、前記第
1のゲート部の画像形成用ゲートに現像剤の通過を許可
する電圧は、現像剤を通過させる方向の電界が経時的に
強くなる電圧であることを特徴としたものである。
【0043】請求項36の発明は、請求項1ないし35
いずれか1記載の飛翔型画像形成装置において、前記第
1のゲート部の画像形成用ゲートに現像剤の通過を許可
する電圧が印加されたとき前記対向電極に与えられる電
圧は、現像剤を対向電極方向に向かわせる電界が経時的
に強くなる電圧であることを特徴としたものである。
【0044】請求項37の発明は、請求項1ないし36
いずれか1記載の飛翔型画像形成装置において、前記現
像剤担持体は、少なくとも前記第2のゲート部の採取用
ゲートが存在する領域の対向領域において、前記第2の
ゲート部に対して平行に現像剤を搬送するように構成さ
れることを特徴としたものである。
【0045】
【発明の実施の形態】本実施例にかかる画像形成装置を
搭載したプリンタの断面を図1に示し、各要素について
図2ないし図102を用いてその概要を説明する。な
お、図1のように、本方式による画像形成装置は、現像
剤供給部3の現像剤を印字部1で画像信号に応じて制御
することにより記録媒体P上に現像剤像を形成するもの
である。
【0046】まず図1および図2をもとに本画像形成装
置の動作の概要を説明する。印字部1への記録媒体Pの
搬送方向上流側には、給紙部4が設けられている。給紙
部4は、記録媒体Pを収容する給紙カセット41と、こ
の給紙カセット41から記録媒体Pを送り出すピックア
ップローラ42、供給された記録媒体Pを印字のタイミ
ングにあわせて搬送する一対のレジストローラ43とか
らなり、給紙ガイド板44と紙押さえ板45により印字
部1に案内される。また、給紙部4は、記録媒体Pが供
給されたことを検出する給紙センサ(図示せず)を備え
ている。上記のピックアップローラ42およびレジスト
ローラ43はコントローラ部7からの駆動信号により、
図示しない駆動装置によって回転駆動される。
【0047】また、印字部1からの記録媒体Pの搬送方
向下流側には、印字部1にて記録媒体P上に形成された
現像剤像を加熱および加圧することにより記録媒体Pに
定着させる定着部6が設けられている。定着部6は、ヒ
ータ61を内包したヒートローラ62、圧力ローラ6
3、温度センサ64からなる。ヒートローラ62は、例
えば厚さ2mmのアルミニウム管からなる。ヒータ61
は、例えばハロゲンランプからなり、ヒートローラ62
に内包されて配置されている。圧力ローラ63は、例え
ばシリコーン樹脂からなる。そして、互いに対向して設
けられた上記ヒートローラ62および圧力ローラ63に
は記録媒体Pを挟んで加圧することができるように、そ
れぞれの軸の両端に図示しないスプリング等によって例
えば2kgの荷重が加えられている。
【0048】温度センサ64は、ヒートローラ62の表
面の温度を測定する。測定値はコントローラ部7の図示
しない温度制御部で制御され、温度センサ64の測定結
果に基づくヒートローラ62の表面温度に応じてヒータ
61のON/OFF等を制御し、ヒートローラ62の表
面温度を例えば150℃に保持する。また、定着部6は
記録媒体Pが排出されたことを検出する配紙センサ(図
示せず)を備えている。なお、ヒータ61、ヒートロー
ラ62、圧力ローラ63等の材質は特に限定されるもの
ではない。また、ヒートローラ62の表面の温度は特に
限定されるものではない。さらに、定着部6は転写ベル
ト(図示せず)上の現像剤像を加熱,加圧することによ
り記録媒体Pに転写,定着する構成としてもよい。
【0049】また、図示しないが、定着部6からの記録
媒体Pの排出側には、定着部6で処理された記録媒体P
を機外に排出する排出ローラ、および排出された記録媒
体Pを受ける排出トレイを画像形成装置の形状や記録媒
体Pの排出方向に応じて適宜設けることができる。な
お、上記のヒートローラ62、圧力ローラ63は、図示
しない駆動装置によって回転駆動される。現像剤供給部
3は図3に示すように、現像剤Tが収容されている現像
剤貯蔵槽35内の現像剤Tを撹拌して現像剤貯蔵槽35
内の現像剤Tの片寄りを防ぐ撹拌ローラ34,及び現像
剤Tを担持,搬送する現像剤担持体31に現像剤を供給
するとともに現像剤に電荷を付与する供給ローラ33が
配置される。
【0050】現像剤Tは、例えばスチレンアクリルを主
体とする10μm程度の粒子であり、現像剤貯蔵槽35
内に収容され撹拌ローラ34の回動により現像剤担持体
31の方向に掻き出される。現像剤担持体31は、図示
しない駆動装置に繋合され、図中、矢印方向Mに例えば
その表面での速度が50mm/secで回動する。現像
剤担持体31は表面に数μmの凹凸が形成されており、
供給ローラ33が現像剤担持体31上を摺擦しながら新
たな現像剤を供給し、現像剤層規制手段によって所定の
現像剤層厚に成形される。
【0051】印字部1は、トナー担持体31の外周面と
対向する飛翔制御部2および対向電極11から構成さ
れ、図4に示すように画像信号に応じてリング状の第2
制御電極220に第2制御電極ドライバ722より電圧
を印加することにより現像剤担持体31から現像剤Tを
解離させ第2ゲート2221の通過を制御し、さらにリ
ング状の第1制御電極210に第1制御電極ドライバ7
21より電圧を印加することにより対向電極11への第
1ゲート2121の現像剤Tの通過を選択的に制御す
る。一方、記録媒体Pは、給紙カセット41に収納さ
れ、コントローラ部7からの印字開始信号によってピッ
クアップローラ42により送り出され、レジストローラ
43により搬送される。レジストローラ43により搬送
された記録媒体Pは、給紙ガイド板44と紙押さえ板4
5により対向電極11に密着して搬送される。
【0052】対向電極11は、現像剤担持体31からの
距離が例えば1mmとなるように設けられている。ま
た、対向電極11には、図示しない対向電極電源によ
り、例えば印字動作時において2kVの高圧が所定のタ
イミングで印加されている。つまり、対向電極11と現
像剤担持体31との間には、図示しない対向電極電源に
よる対向電極11への電圧付与により、現像剤担持体3
1に担持された現像剤Tを対向電極11方向に飛翔させ
るのに必要な電界が形成される。コントローラ部7は、
対向電極電源(図示せず)、第1制御電極ドライバ72
1、第2制御電極ドライバ722、現像剤担持体電源7
7、また制御手段の電極形状に応じて、第1列制御電極
ドライバ(図示せず)や第1行制御電極ドライバ(図示
せず)や第1シールド電極電源761や第2シールド電
極電源762や第3シールド電極電源763や第4シー
ルド電極電源764や第1クリーニング電極電源781
や第2クリーニング電極電源782や振動電界形成電源
70及び、さらに、クロック,画像信号,制御信号に基
づき飛翔制御の為の画像信号を生成する画像信号処理部
(図示せず),及び図示されない画像形成装置全体を制
御する主制御部等を有する。
【0053】また、これ以降に記載する実施例等におい
て、上記の各電源より所定の電極に与えられる電位を以
下の記号を以て表すことがある。 V1:第1制御電極電位 V2:第2制御電極電位 Vd:現像剤担持体電位 Vs1:第1シールド電極電位 Vs2:第2シールド電極電位 Vs3:第3シールド電極電位 Vs4:第4シールド電極電位 Vv:振動電界形成電極電位 Vc1:第1クリーニング電極電位 Vc2:第2クリーニング電極電位 VH:対向電極電位
【0054】上記の飛翔制御部2は、対向電極11と対
向して2次元的に広がる第1制御電極層21と第2制御
電極層22から成り、現像剤担持体31から対向電極1
1方向への現像剤が通過可能な構造となっている。そし
て、第2制御電極220に印加される電位により、現像
剤担持体31上の現像剤層に作用する電界が変化し、現
像剤担持体31から第1制御電極層21と第2制御電極
層22の間に形成される空間に現像剤Tが移動し、第1
制御電極210に印加される電位によってその空間内で
クラウド状になった現像剤Tに対して作用する電界が変
化し、対向電極11への現像剤Tの飛翔が制御される。
【0055】上記の第2制御電極層22は現像剤担持体
31の外周面からの距離が例えば200〜500μmと
なるように設けられており、図示しない電極取付台によ
り固定保持される。図5〜図7に示すように、第2制御
電極層22は、絶縁基材層2251上に開口部を有する
第2制御電極220を配し、さらに、電極を保護,絶縁
する絶縁基材層2253(図4他参照)を設けた構成と
なっている。
【0056】第2制御電極は図5,及び図6に示すよう
に開口部が独立した形状であっても良いし、図7に示す
ように連続した開口部を有する形状でもよい。絶縁層
は、例えばポリイミド樹脂からなり、厚さ25μmに成
形されている。また、絶縁基材層2251,2253に
は、前述の第2ゲート2221となるベき孔が形成され
ている。第2制御電極220は、例えば厚さ18μmの
銅箔からなり、上記孔の周りに設けられており、所定の
配列に従って配置されている。また、各孔の開口部は、
例えば直径160μmで形成されており、現像剤担持体
31から第1制御電極層21と第2制御電極層22の間
へ飛翔する現像剤Tの通過部となっている。この通過部
を第2ゲート2221と称する。
【0057】また、上記の第1制御電極層21は、第2
制御電極層22から200〜500μmとなるように設
けられている。図8〜図9に示すように、絶縁基材層2
151上に第1制御電極210を配し、その上に電極を
保護,絶縁する絶縁基材層2153(図4他参照)を設
けた構成となっている。絶縁基材層は、例えばポリイミ
ド樹脂からなり、厚さ25μmに成形されている。ま
た、絶縁基材層2151,2153には、第1ゲート2
121となるベき孔が形成されている。第1制御電極2
10は、例えば厚さ18μmの銅箔からなり、上記孔の
周りに設けられており、所定の配列に従って配置され、
各々が独立して所定の電位が印加されるようになってい
る。図8は、記録媒体移動方向に2行に分かれて配置さ
れた場合、図9は4行に分かれて配置された場合の例を
示すものである。また、各孔の開口部は、例えば直径1
20μmに形成されており、第1制御電極層21と第2
制御電極層22の間の空間から対向電極11へ飛翔する
現像剤Tの通過部となっている。この通過部を第1ゲー
ト2121と称する。
【0058】なお、第2制御電極層22と現像剤担持体
31との距離、あるいは第2制御電極層22と第1制御
電極層21との距離は、上記の値に特に限定されるもの
ではない。また、第1制御電極層21には開口部径12
0μmの第1ゲート2121が、第2制御電極層22に
は開口部径160μmの第2ゲート2221が設けられ
ているが、この各ゲートの大きさ、絶縁層および各制御
電極の材質や厚さ等は特に限定されるものではない。
【0059】上記第1制御電極210は、給電線216
0を介して第1制御電極ドライバ721に電気的に接続
されている。また、第1制御電極210は絶縁性基材で
あるベース基板2151の上に配設されており、これに
より、第1制御電極210同士の絶縁性、給電線216
0同士の絶縁性、および、互いに接続されていない第1
制御電極210と給電線2160との間の絶縁性や対向
電極11との絶縁が確保されている。
【0060】上記第2制御電極220は給電線2260
を介して第2制御電極ドライバ722に電気的に接続さ
れている。また第2制御電極層長手方向、すなわち記録
媒体進行方向に直交する方向に隣接して並ぶ第2制御電
極220は互いに電気的に接続されている。第2制御電
極220は長手方向に電気的に接続されているため、各
第2ゲート2221全てに給電する場合でも、出力信号
は数チャンネルで済む。このとき、多数のスイッチング
チャンネルを有する高圧ドライバICではスイッチング
電圧は300V程度であるため、十分な現像剤の飛翔量
を得るには第2制御電極層22と現像剤担持体31間の
距離を100μm前後に保たなくてはならない。このよ
うな状態では第2制御電極層22と現像剤担持体間の距
離変化に対して、現像剤に作用する電界強度が大きく変
化し、ひいては現像剤飛翔量の変化を引き起こす。この
ため、第2制御電極ドライバ722としては、高いスイ
ッチング電圧を有するFET等を用いたものにする方が
望ましい。また、第2制御電極220は絶縁性基材であ
るベース基板2251の上に配設されており、これによ
り、第2制御電極層22の記録媒体進行方向に並ぶ第2
制御電極220同士の絶縁性、給電線2260同士の絶
縁性、および、互いに接続されていない第2制御電極2
20と給電線2260との間の絶縁性や対向電極11と
の絶縁が確保されている。
【0061】飛翔制御部2の第2制御電極220には、
第2制御電極ドライバ722により画像信号に応じたパ
ルス、即ち、電圧が印加される。つまり、現像剤担持体
31に担持された現像剤Tを第2ゲート2221に通過
させる場合(以後第2ON電位)には、第2制御電極ド
ライバ722は第2制御電極220に対し、例えば+1
000Vを印加し、通過させない場合(以後第2OFF
電位)には例えば0Vを印加するようになっている。こ
のとき、第1制御電極210には現像剤担持体31と同
電位、もしくは第1制御電極210と現像剤担持体31
間に、第2ゲート2221を通過してきた現像剤の移動
を妨げる方向の電界が形成されるような電位が印加され
る。ここではその電位(以後第1OFF電位)として0
Vが印加される。なお、第1制御電極210を駆動する
第1制御電極ドライバ721に多数のスイッチングチャ
ンネルを有する高圧ドライバICを用いた場合、該ドラ
イバICのOFF状態では設置電位を与えた方がICの
故障防止という観点からは好ましい。このように第1制
御電極210にOFF電位が与えられた状態で、第2ゲ
ート2221を通過してきた現像剤は第1制御電極21
0付近でその速度が0になり、第1制御電極層21の第
1ゲート2121を通過することができず、第1制御電
極層21と第2制御電極層22の間に漂い、クラウド状
態を形成する。
【0062】次に第1ゲート2121を通過させる場
合、第1制御電極210には例えば+300Vのパルス
(以後第1ON電位)が印加される。このとき、第2制
御電極220に第2OFF電位、ここでは0Vが印加さ
れ、この状態では第1制御電極層21と第2制御電極層
22間にはクラウド状になっている現像剤を対向電極側
へ飛翔させる電界が形成され、現像剤は第1ゲート21
21を通過する。このとき対向電極に例えば+1000
Vの電位が印加されると、第1制御電極210と対向電
極間にも現像剤を対向電極側へ飛翔させる電界が形成さ
れ、対向電極上にある記録媒体上に画素が形成される。
また、第1ON電位印加後、第1制御電極210と現像
剤担持体31間に現像剤を現像剤担持体側へ移動させる
ような電界を形成する。ここでは例えば現像剤担持体3
1に+1000V、第2制御電極220に+500Vが
印加される。このような動作により現像剤を現像剤担持
体側へ移動させるような電界が形成され、使用されなか
った現像剤を再び現像剤担持体側へ戻すことができる。
このような一連の動作を繰り返して画像形成が行われ
る。
【0063】このように、第1制御電極210,第2制
御電極220,現像剤担持体31,対向電極11への付
与電位を画像信号に応じて制御し、対向電極11におけ
る現像剤担持体31との対向面側に記録媒体Pを配する
と、記録媒体Pの表面に画像信号に応じた現像剤像が形
成される。なお、各電源およびドライバは、コントロー
ラ部7の図示されない画像形成制御ユニットから送られ
てくる制御電極制御信号によって制御されている。上記
の画像形成装置はコンピュータやワードプロセッサの出
力用としてのプリンタとして使用可能なほかにデジタル
コピーの印字部分にも使用可能であるが、以下はプリン
タとして使用した場合において本実施例の説明を行う。
【0064】(実施例1)まず、例えば図示されないホ
ストコンピュータよりの画像信号がコントローラ部7に
送られると、コントローラ部7では、画像信号をプリン
ト開始信号や記録媒体サイズ検知信号等の制御信号と画
像データに分離し、まず、プリント開始信号によりピッ
クアップローラ42を回転させ、給紙カセット41に収
容されている記録媒体Pをレジストローラ43に当接す
るまで送り出す。なお、このとき給紙カセット41に設
けられた記録媒体Pの収容の有無を検知する記録媒体検
知センサ(図示されない)により、記録媒体Pがあるこ
とが確認された上でピックアップローラ42の動作が始
まる。次にレジストローラ43の等速回転が始まり、記
録媒体Pは、給紙ガイド板44上を紙押さえ板45で給
紙ガイド板44に押しつけられながら一定速度で対向電
極11に搬送される。
【0065】このようにしてレジストローラ43の回転
動作の開始に同期してコントローラ部7の画像形成制御
ユニットで画像信号の処理が開始されるが、記録媒体P
はレジストローラ43に当接した状態から搬送されるの
で、記録媒体Pの先端からの画像形成位置としては、画
像形成制御ユニット内で計算され記録媒体Pの所定の位
置に印字を行うことができる。また、現像剤供給部3に
おいて、供給ローラ33との摺擦、および、現像剤層規
制手段32での摺擦により、所定の極性(本実施例では
負極性)に帯電された現像剤Tは、現像剤担持体31の
回動により飛翔制御部2の第2ゲート2221に対向す
る位置に搬送される。
【0066】次に、飛翔制御部での動作について図10
ないし図15により説明する。本実施例では図10に示
すような電圧印加タイミングで画像形成を行う。まず、
図10に示す状態において、現像剤担持体31が回動し
ている間は、現像剤担持体電源77により所定の電圧、
本実施例では0Vが現像剤担持体31に対して印加され
る。次に、図11に示すような状態2では、第2制御電
極220に対し、第2制御電極ドライバ722により画
像信号に応じたパルス、即ち、電圧が印加される。つま
り、第2制御電極ドライバ722は、第2制御電極22
0に対し、現像剤担持体31に担持された現像剤Tを第
2ゲート2221に通過させる場合には第2ON電位と
して、例えば+1000Vを印加し、このとき第2制御
電極220と現像剤担持体間には、現像剤を第2制御電
極220側へ移動させるような電界が形成される。また
第2ゲート2221を通過させない場合には、第2OF
F電位として、例えば0Vを印加するようになってお
り、このとき第2制御電極220と現像剤担持体間の電
界強度はほぼ0であり、現像剤は飛翔しない。第2ON
電位が印加されると現像剤Tは第2ゲート2221の開
口部を含めて第2制御電極220に向けて飛翔する。
【0067】次に、図12に示すような状態3について
説明する。第1制御電極210には現像剤担持体31と
同電位、もしくは第1制御電極210と現像剤担持体3
1間に、第2ゲート2221を通過してきた現像剤の移
動を妨げる方向の電界が形成されるような電位が印加さ
れる。ここではその電位(第1OFF電位)として0V
が印加される。なお、第1制御電極210を駆動する第
1制御電極ドライバ721に多数のスイッチングチャン
ネルを有する高圧ドライバICを用いた場合、該ドライ
バICはOFF状態では接地電位、0Vを与えた方がI
Cの故障防止という観点からは好ましい。このように第
1制御電極210にOFF電位が与えられた状態で、第
2ゲート2221を通過してきた現像剤は第1制御電極
210付近でその速度が0になり、第1制御電極層21
の第1ゲート2121を通過することができず、またこ
のときに第2制御電極220に第2OFF電位が与えら
れれば、現像剤は第2ゲート2221を通過することも
できないため、第1制御電極層21と第2制御電極層2
2間に漂い、クラウド状態を形成する。
【0068】次に、図13に示すような状態4について
説明する。第1ゲート2121を通過させる場合、第1
制御電極210には第1ON電位として、例えば+30
0Vのパルスが印加される。このとき、第2制御電極2
20に第2OFF電位、ここでは0Vが印加されてお
り、この状態では第1制御電極層21と第2制御電極層
22間にはクラウド状になっている現像剤を対向電極側
へ飛翔させる電界が形成され、現像剤は第1ゲート21
21を通過する。このとき対向電極に例えば+1000
Vの電位が印加されると第1制御電極210と対向電極
間にも現像剤を対向電極側へ飛翔させる電界が形成さ
れ、対向電極上にある記録媒体上に画素が形成される。
【0069】次に、図13及び図14に示すような状態
5について説明する。図13に示すように第1ON電位
印加後、第1ゲート2121を通過せずに、第1および
第2制御電極層間に現像剤が残ることがある。あるいは
第1制御電極に第1ON電位が印加されなかった領域で
も同様の状態になる。これらの使用されなかった現像剤
を第1および第2制御電極層間から除去し、それらを現
像剤担持体上、もしくは図示しない現像剤回収機構に移
動させるために、本実施例では例えば第1制御電極21
0と現像剤担持体31間に現像剤を現像剤担持体側へ移
動させるような電界を形成する。ここでは例えば第2制
御電極に+500V,現像剤担持体に+1000Vが印
加される。このような動作により現像剤を現像剤担持体
側へ移動させるような電界が形成され、第1制御電極2
10に第1ON電位が印加されず使用されずに残った現
像剤や第1制御電極210に第1ON電位が印加されて
いる間に第1ゲート2121を通過できずに残った現像
剤を再び現像剤担持体側へ回収することができる。この
ような一連の動作を繰り返して画像形成が行われる。
【0070】本実施例のような形態を用いることによ
り、現像剤を第1制御電極層21から記録媒体上へ飛翔
させる際、現像剤はクラウド状になっており、飛翔を妨
げる方向の力の作用が極めて小さくなった状態であるた
め、現像剤を飛翔させるのに必要な電界強度が小さくな
り、現像剤の飛翔/非飛翔を制御するための第1制御電
極210の駆動電圧を小さくできる。さらに、第1制御
電極層21と第2制御電極層22の間に形成される現像
剤クラウドは、第2制御電極層22を通って形成される
ものであり、供給される現像剤クラウドはその量,密
度,供給される時期等が任意の状態に制御でき、安定し
たクラウド状態の供給が可能となる。
【0071】(実施例2)飛翔制御部2として、図16
ないし図21に示すように、第1制御電極層21と第2
制御電極層22の間に現像剤飛翔方向に対して垂直方向
の振動電界を形成する一対の振動電界形成電極230を
設けた。この振動電界形成電極230は、第1制御電極
層21および第2制御電極層22の長手方向に伸びる構
造を有する。本実施例では振動電界形成電極の高さ(現
像剤飛翔方向の長さ)は200μmとした。また、この
一対の電極間距離は1mmとした。また、この振動電界
形成電極の一方は振動電界形成電源70に電気的に接続
され、他方は設置電位、すなわち0Vとなっており、本
実施例では振幅2000V、周波数1kHzの正弦波が
印加される。また、振動電界形成電源70により直流成
分の電圧を重畳することもできる。本実施例では直流成
分の電圧は0Vとした。
【0072】以下、本実施例形態での動作について図1
6ないし図21をもとに説明する。図16は本実施例で
の各電極への印加電圧タイミングの一例である。まず、
図17に示すように、上記の実施例1と同様にして、第
1制御電極層21と第2制御電極層22間に現像剤クラ
ウドを形成する。次に、振動電界形成電極230に電圧
が印加され、振動電界形成電極間に振動電界が形成され
る。図18に示すようにこの振動電界の作用を受け、ク
ラウド状の現像剤は往復運動を行い、クラウド中の現像
剤の凝集体を解離し、さらに現像剤の均一分散性が高め
られ、現像剤の制御がより効果的に行われる。
【0073】次に図19に示すように、往復運動中の現
像剤が第1ゲート2121近傍にあるとき、第1制御電
極210に第1ON電位が与えられ、以下前述の実施例
1と同様にして記録媒体上に画像形成がなされる。この
とき振動電界は印加されたままでもよいが、第1ゲート
2121部付近に現像剤を滞在させるために印加を止め
てもよい。
【0074】また、図20に示すように第1ON電位印
加後、第1制御電極210と現像剤担持体31間に現像
剤を現像剤担持体側へ移動させるような電界を形成す
る。ここでは、例えば第2制御電極220に+500
V、現像剤担持体31に+1000Vが印加される。こ
のような動作により現像剤を現像剤担持体側へ移動させ
るような電界が形成され、第1制御電極210に第1O
N電位が印加されず使用されずに残った現像剤や第1制
御電極210に第1ON電位が印加されている間に第1
ゲート2121を通過できずに残った現像剤を再び現像
剤担持体側へ回収することができる。このとき、第1O
N電位印加時に振動電界の印加を止めた場合については
そのまま、上記の現像剤処理を行えばよいが、第1ON
電位印加時に振動電界が形成されたままの場合、現像剤
が第2ゲート2221近傍に位置したときに上記の現像
剤回収処理を行えばよい。このような一連の動作を繰り
返して画像形成が行われる。
【0075】なお、本実施例では振動電界の向きを変え
ることにより、現像剤の運動の向きが変化するような状
態にすることができるため、凝集した現像剤をより効果
的に分散させることができる。また、本実施例では振動
電界の形成方向は記録媒体の進行方向としたが、この場
合は電極間距離が短くなるため必要な振動電界強度を得
るための電圧を低く抑えることができる。しかし、所望
の振動電界強度を得るのに必要な電圧が実施上問題にな
らないときは、記録媒体の進行方向と直交する方向、す
なわち制御電極層の長手方向に振動電界を形成してもか
まわない。
【0076】また、本実施例では振動電界の向きが変わ
り、かつその強度が正負各方向で等量となるように設定
した。これはこのような電圧設定がもっとも簡便であ
り、低コスト化にも有効であるためである。さらには第
1ゲート2121と第2ゲート2221がほぼ同一中心
軸に設定されるため、現像剤が往復運動を行う場所を第
2ゲート2221付近に設定できる。よって、第1ゲー
ト2121と第2ゲート2221の距離が離れている場
合等は振動電界に直流電界を重畳し、現像剤の位置を移
動させるような動作を行ってもよい。
【0077】(実施例3)上記実施例2において、振動
電界形成電極230に振動電圧を印加し、第1制御電極
層21と第2制御電極層22間にて現像剤を往復運動さ
せる際、例えば記録媒体進行方向に隣接する第1制御電
極210にて現像剤飛翔動作を行っている場合、記録媒
体進行方向に隣接する第1制御電極210の間隔や記録
媒体の移動速度等によっては、対向電極には現像剤を対
向電極側へ移動させるような電界を形成する電位が与え
られている状況が生じることがある。このような場合、
往復運動中に現像剤は第1制御電極層21側に接触する
ようになり、円滑な往復運動が妨げられることがある。
【0078】本実施例はそのような状況においても円滑
な現像剤の往復運動を行うようにしたものである。本実
施例によれば、図22に示すような第1制御電極210
の第2制御電極層22側に絶縁基材層2151を介し
て、記録媒体移動方向の幅が一対の振動電界形成電極間
の距離以上であり、第1制御電極層21の長手方向に伸
びる電極(第1シールド電極)2141と該電極214
1の第2制御電極層22側に絶縁基材層2152を設け
る。また図23に示すように、この電極2141および
絶縁基材層2152は、第1制御電極層21の複数の第
1ゲート2121に対応した位置に開口部を有してい
る。また第1ゲート2121が記録媒体移動方向に4行
にわたって配置されている場合は、図24に示すような
構造を採ってもよい。この電極2141を第1シールド
電極2141とする。また、第1シールド電極2141
は第1シールド電極電源761に電気的に接続され、所
望の電位が与えられる。
【0079】以下、本実施例での動作について説明す
る。上記の実施例2と同様にして、第1制御電極層21
と第2制御電極層22間に現像剤クラウドを形成する。
このとき、第1シールド電極2141には0Vが印加さ
れる。このとき対向電極11に現像剤を飛翔させるよう
な電位が印加されていても、第1シールド電極2141
によって対向電極の影響は電気的に遮断されるので第1
制御電極層21と第2制御電極層22間には対向電極の
影響が及ばない。
【0080】つぎに振動電界形成電極230に電圧が印
加され、振動電界形成電極間に振動電界が形成される。
このとき、第1シールド電極2141、第1制御電極2
10,第2制御電極220、及び現像剤担持体31には
0Vが印加されており、第1制御電極層21と第2制御
電極層22の現像剤飛翔方向の電界強度はほぼ0であ
る。よって振動電界の作用を受けたクラウド状の現像剤
は円滑に往復運動を行い、クラウド中の現像剤の凝集体
を解離し、さらに現像剤の均一分散性を高める。
【0081】以下、前述の実施例2と同様にして記録媒
体上に画像形成がなされ、次いで使用されなかった現像
剤回収処理動作が行われる。このような一連の動作を繰
り返して画像形成が行われる。本実施例のような形態に
より、対向電極に如何なる電位が与えられた状況でも、
現像剤の振動電界中での円滑な運動が安定しておこなわ
れる。
【0082】(実施例4)上記実施例3において、第1
シールド電極2141の位置を第1制御電極210の第
2制御電極層22側としたが、図25に示すように対向
電極側に配置することもできる。この場合、該電極を第
3シールド電極2142と呼ぶ。なお、ここで2154
は絶縁基材層、763は第3シールド電極電源である。
この場合も、作用,動作は実施例3と同様であり、本実
施例のような形態により、対向電極に如何なる電位が与
えられた状況でも、現像剤の振動電界中での円滑な運動
が安定して行われる。
【0083】さらに、本実施例の構成によって第1制御
電極層21の対向電極側に付着した現像剤の清掃を行う
ことができるので有用である。すなわち、記録媒体より
の落下等の理由で第1制御電極層21上に現像剤が付し
たりすることがあるが、このような場合、第3シールド
電極2142に電気的に接続された第3シールド電極電
源より振動電圧あるいは直流電圧等を印加し、付着現像
剤を対向電極側へ移動させるような電界を対向電極等と
の間に形成することにより第1制御電極層21の清掃作
業を行う。また、本実施例では第1シールド電極214
1を併設しても何ら問題ないことは明らかである。
【0084】(実施例5)上記実施例において、振動電
界形成電極230に振動電圧を印加し、第1制御電極層
21と第2制御電極層22間にて現像剤を往復運動させ
る際、例えば記録媒体進行方向に隣接する第1制御電極
210にて未使用の現像剤処理動作を行っていた場合、
記録媒体進行方向に隣接する第1制御電極210の間隔
や記録媒体の移動速度等によっては、現像剤担持体には
現像剤を現像剤担持体側へ移動させるような電界を形成
する電位が与えられている状況が生じることがある。こ
のような場合、往復運動中に現像剤は第2制御電極層2
2側に接触するようになり、円滑な往復運動が妨げられ
ることがある。本実施例はそのような状況においても、
円滑な現像剤の往復運動を行うためのものである。
【0085】本実施例によれば、図26に示すように第
2制御電極220の第1制御電極層21側に絶縁基材層
2253を介して、記録媒体進行方向の幅が一対の振動
電界形成電極間の距離以上であり、第2制御電極層22
の長手方向に伸びる電極(第2シールド電極)2241
と該電極2241のさらに第1制御電極層21側に絶縁
基材層2254を設ける。また、図27,図28に示す
ように、この電極2241および絶縁基材層2254
は、第2制御電極層22の複数の第2ゲート2221に
対応した位置に開口部を有している構造であり、第2制
御電極220が図5,図6のような形態である場合は図
27のような形態としてもよく、また第2制御電極が図
7のような形態であるときは図28のような形態にして
もよい。この電極2241を第2シールド電極2241
と記す。また、第2シールド電極2241は電気的に第
2シールド電極電源762に接続され、所望の電位が与
えられる。
【0086】以下、本実施例での動作について説明す
る。前述した実施例1と同様にして、第1制御電極層2
1と第2制御電極層22間に現像剤クラウドを形成す
る。このとき、第2シールド電極2241には0Vが印
加される。このとき現像剤担持体31に現像剤を回収す
るような電位が印加されていても、第2シールド電極2
241によって現像剤担持体の影響は電気的に遮断され
るので第1制御電極層21と第2制御電極層22間には
現像担持体の影響が及ばない。
【0087】つぎに、振動電界形成電極230に電圧が
印加され、振動電界形成電極間に振動電界が形成され
る。このとき、第2シールド電極2241,第1制御電
極210,第2制御電極220,対向電極には0Vが印
加される。また、記録媒体移動方向に隣接する第2制御
電極部における未使用現像剤の回収作業が行われ(回収
手段図示せず)、現像剤担持体31には+1000Vが
印加されている。しかしながら、第2シールド電極22
41にて現像剤担持体31の影響は電気的に遮断される
ため、第1制御電極層21と第2制御電極層22間の現
像剤飛翔方向の電界強度はほぼ0となる。よって振動電
界の作用を受けたクラウド状の現像剤は円滑に往復運動
を行い、クラウド中の現像剤の凝集体を解離し、さらに
現像剤の均一分散性を高める。
【0088】以下前述の実施例2と同様にして記録媒体
上に画像形成がなされ、次いで使用されなかった現像剤
回収処理動作が行われる。なお、本実施例の場合、第2
シールド電極2241の電界のシールド効果で現像剤担
持体31による電界形成が不十分な場合があり、使用さ
れなかった現像剤の回収が行われない場合がある。この
ような場合は例えば第2シールド電極2241にも正極
性の数百Vの電位を印加し、現像剤を現像剤担持体方向
へ戻すような電界を増加させてもよい。このような一連
の動作を繰り返して画像形成が行われる。本実施例の様
な形態をとることにより、現像剤担持体に如何なる電位
が与えられた状況でも、現像剤の振動電界中での円滑な
運動が安定して行われる。
【0089】(実施例6)上記実施例5において第2シ
ールド電極2241の位置は第2制御電極220の第1
制御電極層21側としたが、図29に示すように現像剤
担持体31側に配置することもできる。この場合該電極
を第4シールド電極2242と呼ぶ。この場合も、作
用,動作は実施例5と同様であり、現像剤担持体に如何
なる電位が与えられた状況でも、現像剤の振動電界中で
の円滑な運動が安定しておこなわれる。
【0090】さらに、本実施例の構成によって第2制御
電極220による現像剤担持体からの現像剤採取量を制
御できる。これは図30,図31に示すように第2制御
電極220の形状によっては、実際に第2ゲート222
1を通過して画像形成に用いられる現像剤の量よりも多
い現像剤を現像剤担持体から採取してしまう。現像剤を
多量に採取されたこのような領域が、現像剤搬送方向の
下流側に位置する別の第2制御電極220部に到達した
時、この電極では十分な現像剤を採取することができな
い。従って当該制御電極の領域では十分な濃度の画素を
形成することができず、画像上に欠陥が生じる。これを
解決するために第2ゲート2221と同等程度の開口径
を有する第4シールド電極2242を配することで、第
2制御電極220により形成される現像剤担持体上への
電界作用範囲はほぼ第2ゲート2221の径程度にな
り、無駄な現像剤消費が解消され、現像剤搬送方向下流
側にても所望の画像形成が可能になる。また、本実施例
では第2シールド電極2241を併設しても何ら問題な
いことは明らかである。
【0091】(実施例7)上記実施例3ないし6におけ
る各シールド電極を具備するものであって、各シールド
電極毎に機能分離した形態で画像形成動作を行うことが
できる。例えば第1シールド電極2141及び第2シー
ルド電極2241には同電位が印加され、第1制御電極
層21および第2制御電極層22間の現像剤飛翔方向の
電界強度をほぼ0にして安定したクラウド状態の形成を
行い、現像剤担持体および対向電極に如何なる電位が与
えられた状況でも、現像剤の振動電界中での円滑な運動
が安定して行われるようにする。また、第3シールド電
極2142は第1制御電極層21の対向電極側の清掃効
果を司り、また、第4シールド電極2242では現像剤
採取量域の制御が可能となる。その機能,動作の詳細は
上記実施例3〜6に記載の通りである。
【0092】(実施例8)上述した実施例1ないし7で
は、第1制御電極層21と第2制御電極層22間に現像
剤クラウドを形成する際、しばしば第2ゲート2221
を通過した現像剤がそのまま第1ゲート2121を通過
してしまうことがある。このゲートにおいて、現像剤を
非飛翔状態にしたい場合、あるいは飛翔させたいゲート
であっても飛翔させるべきタイミングでない場合、上記
のように意に反して各ゲートを通過した現像剤は対向電
極上にある記録媒体の所望でない位置に付着し、画像上
の欠陥となる。
【0093】このような現象を未然に防ぐため図33に
示すように第1制御電極層21と第2制御電極層22の
各ゲートの中心軸が一致しないように各ゲートを配置す
る。ここでは、各ゲートは記録媒体の移動方向にずらし
た配置とし、各ゲートの中心軸間距離を300μmとし
て、その開口部がまったく重ならないように各ゲートを
配置した。また振動電界形成方向は上記実施例と同様、
記録媒体移動方向とした。
【0094】以下、本実施形態での動作について図32
ないし図39を参照し、第1および第2シールド電極を
設けた実施例4および6の形態をもとに説明する。図3
2は、本実施例における各電極への電圧印加タイミング
の一例である。以後、このタイミングを用いた場合につ
いて説明する。まず、図33に示す状態1では、回動し
ている現像剤担持体31に現像剤担持体電源77により
所定の電圧(本実施例では0V)が印加される。
【0095】次に第2制御電極ドライバ722により画
像信号に応じた第2ON電位が第2制御電極220に印
加される。本実施例では第2ON電位として+1000
Vを印加した。このとき、第1シールド電極2141お
よび第2シールド電極2241には0Vを印加し、第1
制御電極層21と第2制御電極層22間の空間に現像剤
飛翔方向の電界がほぼ0となる状態を形成している。
【0096】このとき図34に示すように第2ON電位
が印加されると現像剤Tは第2ゲート2221の開口部
を含めて第2制御電極220に向けて飛翔し、第2ゲー
ト2221を現像剤が通過する。このとき、第2ゲート
2221が対峙する第1制御電極層21には開口部は存
在せず、第1シールド電極2141面が存在している。
この第1シールド電極2141面には前述の通り0Vが
印加されており、現像剤は第1シールド電極2141と
第2制御電極220間の電界によりそのスピードが減じ
られ、第1制御電極層21に到達する前に止まる。
【0097】しかしながら第2制御電極220に印加す
る電位が第2OFF電位になったとき、前述の減速電界
は存在せず、一部の現像剤は第1制御電極層21まで到
達する場合がある。しかしながら、現像剤が到達した第
1制御電極層21の面には開口部がないため、現像剤の
動きはそこで止まる。その後は第1シールド電極214
1および第2シールド電極2241により形成される電
界強度がほぼ0の空間内にクラウド状になって存在す
る。このように電界の作用による現像剤の運動を抑制す
る機構がない場合、本実施例のように第1および第2の
ゲートの開口部が完全に重ならないような構造を採るこ
とにより、前述の問題が解決される。
【0098】このとき振動電界形成電極間に振幅200
0V,周波数1kHzの正弦波状の振動電圧が印加され
ると、図35ないし図36に示すように現像剤は往復運
動を行う。図36に示すように現像剤クラウド位置がほ
ぼ第1ゲート2121近傍に到達したとき、第1ゲート
2121に現像剤を通過させるときは第1制御電極21
0に第1ON電位として300Vを印加することによ
り、図37に示すように第1ゲート2121を現像剤が
通過する。このように第1および第2ゲートの位置を振
動電界形成方向に互いにずらすことにより、現像剤クラ
ウドの位置を第1ゲート部に移動させるための手段を別
途設ける必要がなく、構成の簡素化に有効である。この
とき図示しない対向電極に例えば+1000Vの電位が
印加されると、第1制御電極210と対向電極間にも現
像剤Tを対向電極側へ飛翔させる電界が形成され、対向
電極上にある記録媒体上に画素が形成される。
【0099】また、第1ON電位印加後、第1制御電極
210と現像剤担持体31間に現像剤を現像剤担持体側
へ移動させるような電界を形成する。そのタイミングと
しては、使用されなかったクラウド状の現像剤が図38
に示すように第2ゲート2221近傍に到達したとき
に、例えば第2制御電極220に+500V,現像剤担
持体31に+1000Vを印加する。このような動作に
より現像剤を現像剤担持体側へ移動させるような電界が
形成され、使用されなかった現像剤を再び現像剤担持体
31側へ回収することができる。このような一連の動作
を繰り返して画像形成が行われる。
【0100】なお、本実施例では振動電界電圧を小さく
するため、第1ゲートと第2ゲートの位置を記録媒体進
行方向に互いにずらしたが、たとえば振動電圧が設定値
に特に制限がない場合、制御電極層長手方向にずらし、
振動電界方向もこれにならうようにしてもよく、上述の
構成に限定されるものではない。また、現像剤の漏れ量
が小さい場合、本実施例のように完全に各ゲート開口部
をずらさなくてもよく、この場合、制御電極部を小さく
することができる。
【0101】(実施例9)また、上記実施例において振
動電界形成電極側に振動電界が形成され、現像剤が往復
運動し、第1制御電極210にON電位を印加するタイ
ミングとして、現像剤の往復運動の速度が0となるタイ
ミングを含ませるようにしてもよい。本発明者が振動電
界中の現像剤の運動状態を高解像度の高速度カメラ等を
用いて調べたところ、図40において電源70に正弦波
の振動電圧を与え、r方向に振動電界を形成した際、時
間t=0のときr=0点に現像剤を置くと、現像剤はr
=a点とr=b点間で往復運動を繰り返すことが認めら
れた。図40に振動電界中における現像剤の運動状態を
概念的に示している。振動電界が形成され、その中を往
復している現像剤は、現像剤の飛翔方向(図40のz方
向)に対して垂直方向(図40のr方向)の速度成分を
有しているが、そのr方向の速度がz方向にくらべて無
視できない程度に大きい場合、第1ON電位が印加さ
れ、現像剤が第1ゲート2121を通過し、記録媒体方
向へ飛翔した際、飛翔過程で現像剤がr方向に拡散し、
しばしば画素形成に悪影響を及ぼす。
【0102】これを防ぐために、現像剤の運動速度が0
になるタイミング、すなわち現像剤がその往復運動の向
きを変えるタイミングを含むように第1制御電極210
に第1ON電位を印加し、現像剤を飛翔させれば上記の
影響を抑制することができる。現像剤がその往復運動の
向きを変えるタイミングの前後においては現像剤r方向
の速度が非常に小さくなっており、このような状態では
現像剤の飛翔過程におけるr方向の拡散は大きく改善さ
れる。
【0103】また、第1制御電極210および第1ゲー
ト2121の位置は、現像剤の往復運動の向きが変わる
領域に設定されるか、あるいは振動電界条件を適切に選
択して第1制御電極210や第1ゲート2121の位置
に往復運動の折り返し位置を設定するのが望ましい。こ
のような形態を採ることにより、往復運動速度がほぼ0
になったときのクラウド状の現像剤のほとんどが第1ゲ
ート2121を通過でき、現像剤を有効に使用できる。
【0104】また、振動電界形成用電極間に印加される
電圧は、現像剤の往復運動の向きが変わる領域を第1ゲ
ート付近となるように調節するようにしてもよい。この
ような構成を採ることにより、たとえば現像剤の帯電量
が変化する等の状況において、現像剤の往復運動がほぼ
0になる位置が第1ゲート部と異なる状態になったと
き、電極形状を変えることなく、クラウド状の現像剤の
ほとんどが第1ゲートを通過でき、往復運動速度がほぼ
0になった現像剤を有効に使用できる。
【0105】(実施例10)上記実施例において、現像
剤が第2制御電極層22に設けられた第2ゲート222
1に近い状態にある時に第1制御電極210に第1ON
電位を印加してもよい。図41及び図42に正弦波状の
振動電圧が振動電界形成電極に印加された場合の現像剤
の運動状態を示す。本発明者が振動電界中の現像剤の運
動状態を高解像度の高速度カメラ等を用いてさらに詳し
く調べたところ、図41及び図42のr方向に往復運動
をする現像剤が往復運動の向きを変えるとき、すなわち
速度が0になるときに図41のようにクラウド密度が低
い状態と、図42のようにクラウド密度が高い状態が現
われることが判明した。このとき、振動電圧Vvとして
は、最大振幅Voが1000Vで、周波数f=1000
Hzの正弦波(Vo・sin(2πft))が印加さ
れ、振動電界形成電極230の間隔は2mmとした。ま
た、振動電圧を印加するタイミングは、現像剤が第2ゲ
ート2221を完全に通過し、第1および第2制御電極
層間にクラウド状態を形成した時とした。このとき、第
2ゲート部から約200ないし300μmの地点(図4
1及び図42のr=b点)から約800ないし900μ
mの地点(図41及び図42のr=a点)間で現像剤が
往復運動している様子が認められた。前述のクラウド密
度が高いところは第2ゲート2221から約200〜3
00μm付近に、またクラウド密度の低い方は約800
〜900μm付近に観測された。
【0106】さらに、第1制御電極210の位置を上記
のクラウド密度が低い部分に設定した構成(図41)
と、密度の高い部分に設定した構成(図42)のそれぞ
れにおいて、第1制御電極210に第1ON電位を印加
し、記録媒体上に画像形成を行った。このときも振動電
界条件およびタイミングは前述の条件と同一とした。ま
た、第2ゲート2221と第1ゲート2121の中心間
距離は図41では約850μm、図42では約250μ
mに設定した。他の条件については上記実施例と同等の
設定である。その結果、クラウド密度の低い部分では画
像の濃度が低くなったが、クラウド密度の高い部分では
所望の必要な濃度が得られた。
【0107】この理由について、さらに検討を行ったと
ころ、現像剤比電荷(その現像剤の帯電量を質量で割っ
た値。以下Q/Mと記す)の分布が関係することが判明
した。図41と図42でそれぞれ記録媒体上に飛翔した
現像剤のQ/M分布を測定したところ、前者は後者に比
べ分布の中心値の絶対値が高く、また後者は現像剤担持
体上の現像剤のQ/M分布と非常に似ていることが認め
られた。本実施例で用いた現像剤の現像剤担持体上にお
けるQ/M分布は、約−5〜−10×10-3(C/k
g)のものが約80%含まれており、平均的な現像剤の
粒子径は約10μmであった。またクラウド密度の低い
部分で飛翔させた現像剤のQ/M分布は、平均粒子径は
上記とほぼ同じであるが、Q/Mは約−8〜−12×1
-3(C/kg)のものが約80%含まれていた。そこ
で、このような帯電粒子が振動電界中でどのような運動
をするのかを、現像剤のQ/Mを−10-2(C/kg)
とした場合と、−5×10-3(C/kg)とした場合
で、図43に示すようなモデルによりそれぞれの粒子の
運動方程式を立てて検証した。なお、ここでは空気抵抗
の影響は考慮し、空気の粘性抵抗ηを1.82×10-5
(N・s/m2)とした。
【0108】図44に振動電圧,現像剤粒子の速度,変
位量の時間変化の計算結果を示す。図44中の実線はQ
/M=−10-2(C/kg)の高比電荷の現像剤粒子の
運動状態を示し、点線はQ/M=−5×10-3(C/k
g)の低比電荷の現像剤粒子の運動状態を示したもので
ある。振動電圧の1周期の中に速度が0となるタイミン
グが2回ある。その一方をA,他方をBとする。また、
比電荷の違いによって往復運動の振幅が異なることが認
められる。速度が0となるタイミングBの時、粒子の位
置を見ると、比電荷の大小によりその位置が大きく異な
っているが、一方、Aの時は比電荷の大小による位置の
差は小さい。つまり、タイミングAのときは狭い領域に
現像剤が集中して高密度なクラウド状態を形成してお
り、タイミングBでは広範囲に現像剤が散在しているた
め低密度のクラウド状態になっていると考えられる。
【0109】また、現像剤が高密度クラウドを形成する
位置は前述の実施例では第2ゲートの位置(r=0位
置)から160ないし310μmの位置である。また、
高比電荷(ここでは−10-2C/kg)の粒子が往復運
動するとき、第2ゲートから約780μmの位置でもっ
とも離れる。この位置は、前述のクラウド状態を観察し
た際に現像剤が往復動作をする領域とほぼ一致する。こ
のとき第2ゲートから離れた側における往復位置がやや
観察位置と異なっているが、この現像は、実際の現像剤
の中に含まれるさらに高い比電荷を有する粒子によるも
のと考えられる。以上のような理由により、本実施例の
形態を用いることによって、現像剤の比電荷ばらつきが
あっても、現像剤のクラウド密度が高くなるときに第1
ゲートに現像剤を通過させることによって、安定して必
要な現像剤飛翔量を得ることができる。
【0110】また、簡便に用いることができる正弦波状
の振動電界で、その振動電界の大きさが正負等量な場
合、クラウド密度が高くなる部分はr=0の位置、すな
わち第2ゲートに現像剤が近づくときであり、従って現
像剤速度が0になる時でかつ、第2ゲートに近づいたと
きに第1ゲートを通過させるように制御するのが望まし
いことが判明した。以上の観察,実験,計算解析によ
り、現像剤が第2制御電極層22に設けられた第2ゲー
ト2221に近い状態の時に第1制御電極210に第1
ON電位を印加することにより、クラウドの密度が高い
ために、十分な現像剤飛翔量が得られる。
【0111】(実施例11)本実施例では、上記実施例
9,10において、第2制御電極220に第2ON電位
が印加され、第1制御電極層21および第2制御電極層
22間に現像剤クラウドを発生させるタイミングを、振
動電界強度の絶対値が最大となるタイミングを含まない
ようにするものである。本発明者は、振動電界中の現像
剤の運動状態を高解像度の高速度カメラ等を用いてさら
に詳しく調べたところ、第2ゲートを通過して振動電界
中に入った現像剤に関して、振動電界の位相によって往
復運動をする現像剤の速度が0になるときの現像剤クラ
ウドの状態が変化することを突き止めた。それによる
と、たとえば振動電圧を正弦波状にし、振動電界中に現
像剤クラウドを発生させた際、振動電界の位相が約1/
4あるいは約3/4周期ずれたとき、すなわち振動電圧
の絶対値が最大となったときに第1制御電極層21およ
び第2制御電極層22間に第2ゲート2221を通過し
た現像剤が存在した場合に、振動電界の作用を受けて現
像剤が往復運動をはじめるが、この場合は図45に示す
ように往復運動領域の両端部、すなわち現像剤の運動速
度が0になるときのクラウド密度が低くなるという現象
が認められた。
【0112】この現象について、上記実施例10にて述
べたような現像剤の運動状態を計算したところ、振動電
圧を正弦波としたとき、その周期の1/4および3/4
の時、すなわち振動電界の絶対値が最大となるときに、
現像剤が振動電界中に置かれた場合、図46および図4
7に示すような挙動をとることが判明した。図46は、
振動電界に1/4周期遅れて現像剤を振動電界中に置い
た場合であるが、現像剤の速度が0になる、すなわち往
復運動の折り返しタイミングにて、現像剤のQ/Mの違
いによる変位量の差が最も大きくなっており、クラウド
密度が低くなることを示している。この現象は振動電界
周期の1周期中で現像剤の速度が0になる2ヶ所位相位
置の両方にて起こる。また、図42は振動電界周期の3
/4周期遅れて振動電界中に現像剤が置かれた場合であ
るが、このときも図46の場合と同様の現象が起きるこ
とが示された。このような現象は振動電界周期の1/4
あるいは3/4周期の前後でも若干の程度の違いはある
が同様の現象が起こることも確認された。
【0113】以上のような実験,計算解析より、高密度
なクラウド状態を形成し、かつ現像剤の飛翔中の拡散の
少ない画像形成を行うには、第2制御電極220に第2
ON電位が印加され、第1制御電極層21および第2制
御電極層22間に現像剤クラウドを発生させるタイミン
グに、振動電界中の絶対値が最大となるタイミングを含
まないようにすることが好適である。このような形態を
とることにより、現像剤の速度が小さく、かつ高密度な
クラウド状態で画像形成を行うことができる。
【0114】(実施例12)上記実施例2ないし11に
て、記録媒体上への現像剤飛翔行程の後、使用されなか
った現像剤を再び現像剤担持体へ回収する行程におい
て、さらに現像剤の回収性を向上させるための構成を有
する実施例を図48ないし図52に示す。使用されなか
った現像剤が第1および第2制御電極層間に残留し、蓄
積していくとゲート部の目詰まりを引き起こしたり、振
動電界形成中の現像剤の運動を妨げたりといった問題が
発生する。本実施例はそのような問題を解決するもので
ある。
【0115】図49,図53ないし図55に示すよう
に、第2制御電極層22の記録媒体移動方向に、第2ゲ
ート2221とほぼ同じ方向に配列する別のゲートとし
て第1のクリーニングゲート2223を設け、この第1
クリーニングゲート2223部に相当する第2シールド
電極2241に開口部を設ける。またこのゲート222
3は振動電界形成電極に近接した位置にある構造であ
る。以下に、本実施例の動作について図48ないし図5
2を以て説明する。上記実施例と同様な動作を以て、記
録媒体上へ画素形成を行った後、第1制御電極210の
第1ON電位が切れ、第1OFF電位が印加され、図5
0に示すように、場合によっては使用されなかった現像
剤が第1および第2制御電極層間に残る。
【0116】このとき図48の状態5に示すような電圧
を付与し、振動電界形成電極間に現像剤が第1クリーニ
ングゲート2223の方へ移動するような電界を形成す
る。図51に示すように、この電界によって使用されな
かった現像剤は第1クリーニングゲート2223の近傍
に移動する。このような形態を採ることにより、使用さ
れなかった現像剤のほとんどが第1クリーニングゲート
2223付近に集められるので、現像剤の回収効率が向
上できる。次に図48の状態6に示すように、例えば第
2シールド電極2241に+300V、現像剤担持体に
+500Vの電位を与える。このような動作により現像
剤には現像剤担持体へ戻るような電界が形成され、図5
2に示すように現像剤の回収行程を実行することができ
る。
【0117】本実施例のような形態を採ることにより、
使用されなかった現像剤が第1および第2制御電極層間
に残留し、蓄積していくとゲート部の目詰まりを引き起
こしたり、振動電界形成中の現像剤の運動を妨げたりと
いった問題も発生せず安定した画像形成が可能となる。
また、図54に示すように第1クリーニングゲート22
23は、未使用現像剤のゲートの通過性をあげて、クリ
ーニング効率を向上させるために制御電極層長手方向に
ゲート孔の長軸成分をもつ形状であってもよい。
【0118】さらには、図55に示すように第1クリー
ニングゲート2223は、未使用現像剤のゲートの通過
性をあげて、クリーニング効率を向上させるために制御
電極長手方向に連続したスリット状の開口部を有する形
状であってもよい。また、第2シールド電極2241の
代わりに第4シールド電極2242を配し、第1クリー
ニングゲート2223に対応する箇所に開口部を設けて
もよいし、第2シールド電極2241,第4シールド電
極2242を併設してもよいことは明らかである。
【0119】(実施例13)上記実施例12において、
図56ないし図63に示すように第2シールド電極22
41あるいは第4シールド電極2242の第2制御電極
220側に使用されなかった現像剤の通過・不通過を制
御する電極として第1クリーニング電極2231を設け
てもよい。本実施例では、第2シールド電極2241と
組み合わせた場合について説明する。
【0120】この第1クリーニング電極2231は、図
61に示すように第2制御電極220が設置されている
絶縁基材層2251の上に第2制御電極220と同じ面
に設けられ、第2制御電極220とは電気的に絶縁され
た構造となっている。また第1クリーニング電極223
1は第1クリーニング電極電源781に電気的に接続さ
れており、本実施例では未使用現像剤を通過させる時の
電位(以後、第1クリーニングON電位と記す)として
+300Vが印加され、通過させないときの電位(以
後、第1クリーニングOFF電位と記す)として0Vが
印加される。また、第1クリーニング電極2231のゲ
ート(第1クリーニングゲート)2223に対応する箇
所には開口部が設けられている。
【0121】以下、本実施例での動作について図56な
いし図60を参照して説明する。図58及び図59に示
すように、上記実施例12の如く、画像形成動作を終了
し、使用されなかった現像剤が第1クリーニングゲート
2223付近に移動する。次に第1クリーニング電極2
231に第1クリーニング電位が、現像剤担持体31に
は+400Vの電位が印加される。またこのときは第2
シールド電極2241には0Vが印加されたままでよ
い。これにより現像剤が第1クリーニング電極2231
を通り、現像剤担持体へ移動させるような電界が形成さ
れ、この電界の作用によって図60に示すように使用さ
れなかった現像剤が現像剤担持体へ回収される。
【0122】このような形態をとることにより、使用さ
れなかった現像剤が第1および第2制御電極層間に残留
し蓄積してゲート部の目詰まりを引き起こしたり、振動
電界形成中の現像剤の運動を妨げたりといった問題を解
決できる。さらに例えば図示しない記録媒体移動方向に
隣接する一対の振動電界形成電極間で現像剤のクラウド
化を行っており、かつ第2シールド電極2241を共用
している場合でも、前述のクラウド化を阻害することな
く、未使用現像剤の回収作業を行うことができるため、
複数対の振動電界形成電極間における画像形成過程と現
像剤回収過程を独立して実行することができ、画像形成
の安定性や画像形成速度の向上に有効である。また、図
65に示すように第1クリーニング電極2231の開口
部は制御電極層長手方向に長軸成分を持つ形状であって
も良い。さらには図63に示すように第1クリーニング
電極2231の開口部は制御電極層長手方向に連続した
スリット状の開口部を有する形状であってもよい。ま
た、第2シールド電極2241の代わりに第4シールド
電極2242を配し、第1クリーニングゲート2223
に対応する箇所に開口部を設けてもよいし、第2シール
ド電極2241,第4シールド電極2242を併設して
もよいことは明らかである。
【0123】(実施例14)上記実施例12にて、記録
媒体上への現像剤飛翔行程の後、使用されなかった現像
剤を再び現像剤担持体へ回収する行程において、さらに
現像剤の回収性を向上させるようにした実施例を図64
ないし図68に示す。図65,図69に示すように、第
2制御電極層22に、記録媒体移動方向に、第2ゲート
2221とほぼ同じ方向に配列する第1クリーニングゲ
ート2223を設け、第1クリーニングゲート2223
部に相当する第2シールド電極2241に開口部を設け
る。さらにその逆方向にも記録媒体移動方向に第1クリ
ーニングゲート2223とほぼ同じ方向に配列する別の
ゲートとして第2クリーニングゲート2224を設け、
この第2クリーニングゲート2224部に相当する第2
シールド電極2241に開口部を設ける。また、このゲ
ート2224は振動電界形成電極に近接した位置にある
構造である。
【0124】以下に、本実施例の動作について図64な
いし図68を参照して説明する。上記実施例12と同様
な動作を以て、記録媒体上への画素形成を行った後、使
用されなかった現像剤の回収処理が行われるが、まれに
未使用の現像剤中に所望の帯電極性とは逆極性をもった
現像剤(以後、逆極性現像剤と記す)が混入している場
合がある。図64の状態5に示すように電圧を印加し、
振動電界形成電極間に所望の極性の現像剤を第1クリー
ニングゲート2223の方へ移動させるような電界を形
成した際、図66に示すように第1クリーニングゲート
2223付近には所望の極性の未使用現像剤が、また第
2クリーニングゲート2224付近には所望の極性の逆
極性現像剤が集められる。なお、図66において、白丸
は所望の極性の現像剤であり、内部に点を付した丸は逆
極性の現像剤を表す。
【0125】次に、図64の状態6に示すように、例え
ば第2シールド電極2241に+300V、現像剤担持
体31に+500Vの電位を与える。このような動作に
より所望の極性の現像剤には現像剤担持体へ戻るような
電界が形成され、図67に示すように現像剤の回収を行
うことができる。次に、図64の状態7に示すような例
えば第2シールド電極2241に−300V、現像剤担
持体31に−500Vの電位を与える。このような動作
により逆極性現像剤には現像剤担持体へ戻るような電界
が形成され、図68に示すように逆極性現像剤の回収を
行うことができる。また、これらの現像剤回収処理中に
おいて現像剤担持体31の電位が変化することにより第
2ゲート2221部への現像剤飛翔が懸念されるとき
は、第2制御電極220の電位を現像剤担持体電位に近
い値としてもよい。
【0126】このような形態をとることにより、クラウ
ド状態の現像剤中に逆極性のものが存在していても、そ
れらを回収処理することができる。また、図70に示す
ように第2クリーニングゲート2224は制御電極層長
手方向にゲート孔の長軸成分をもつ形状であってもよ
い。さらには図71に示すように第2クリーニングゲー
ト2224は制御電極層長手方向に連続したスリット状
開口部を有する形状であってもよい。また、第2シール
ド電極2241の代わりに第4シールド電極2242を
配し、第2クリーニングゲート2224に対応する箇所
に開口部を設けてもよいし、第2シールド電極224
1,第4シールド電極2242を併設してもよいことは
明らかである。また、上記実施例13のような第1クリ
ーニング電極を設けてもよい。
【0127】(実施例15)上記実施例14にて、図7
2ないし図79に示すように第2クリーニングゲート部
の第2シールド電極2241あるいは第4シールド電極
2242の第2制御電極220側に使用されなかった現
像剤の通過・不通過を制御する電極として第2クリーニ
ング電極2232を設けてもよい。本実施例では第2シ
ールド電極および第1クリーニング電極と組み合わせた
場合について説明する。
【0128】この第2クリーニング電極2232は、図
77に示すように第2制御電極220が設置されている
絶縁基材層2251上における第2制御電極220の設
置面と同じ面に設けられ、かつ第2制御電極220とは
電気的に絶縁された構造となっている。また、第2クリ
ーニング電極2232は第2クリーニング電極電源78
2に電気的に接続されており、本実施例では未使用逆極
性現像剤を通過させる時の電位(以後、第2クリーニン
グON電位と記す)として−300Vが印加され、通過
させないときの電位(以後、第2クリーニングOFF電
位と記す)として0Vが印加される。また、第2クリー
ニングゲート2224に対応する箇所には開口部が設け
られている。
【0129】以下、本実施例形態での動作について図7
2ないし図76を参照して説明する。上記実施例14と
同様な動作を以て、記録媒体上への画素形成を行った
後、使用されなかった現像剤の回収処理が行われるが、
まれに未使用の現像剤中に所望の帯電極性とは逆の現像
剤(逆極性現像剤)が混入している場合がある。図72
の状態5に示すような電圧を付与し、振動電界形成電極
間に所望の極性の現像剤を第1クリーニングゲート22
23の方へ移動させるような電界を形成した際、図74
に示すように第1クリーニングゲート2223付近には
所望の極性の未使用現像剤が、また第2クリーニングゲ
ート2224付近には逆極性現像剤が集められる。な
お、図74において、白丸は所望の極性の現像剤であ
り、内部に点を付した丸は逆極性の現像剤を表す。
【0130】次に、図72の状態6に示すような例えば
第1クリーニング電極2231に+300V、現像剤担
持体に+500Vの電位を与える。このような動作によ
り現像剤には現像剤担持体31へ戻るような電界が形成
され、図75に示すように現像剤の回収を行うことがで
きる。次に、図72の状態7に示すように例えば第2ク
リーニング電極2232に−300V,現像剤担持体3
1に−500Vの電位を与える。このような動作により
逆極性現像剤には現像剤担持体へ戻るような電界が形成
され、図76に示すように逆極性現像剤の回収を行うこ
とができる。また、これらの現像剤回収処理中におい
て、現像剤担持体の電位が変化することにより第2ゲー
ト2221部への現像剤飛翔が懸念されるときは、第2
制御電極220の電位を現像剤担持体電位に近い値とし
てもよい。
【0131】このような形態をとることにより、クラウ
ド状態の現像剤中に逆極性のものが存在していても、そ
れらを回収処理することができる。また、図78に示す
ように第2クリーニング電極2232の開口部は制御電
極層長手方向にゲート孔の長軸成分をもつ形状であって
もよい。さらには、図79に示すように第2クリーニン
グ電極2232の開口部は制御電極層長手方向に連続し
たスリット状の開口部を有する形状であってもよい。ま
た、第2シールド電極2241の代わりに第4シールド
電極2242を配し、第2クリーニングゲート2224
に対応する箇所に開口部を設けてもよいし、第2シール
ド電極2241,第4シールド電極2242を併設して
もよいことは明らかである。また、本実施例では第1ク
リーニング電極2231を設けているが、必要に応じて
廃止してもよい。
【0132】(実施例16)また、図80ないし図90
に示すように一対の振動電界形成電極間において、第1
制御電極層21に2つ以上のゲートを設けるようにして
もよい。本実施例のような形態をとることにより、振動
電界形成電極230の数および第2制御電極220の数
を減じることができ、制御電極部構造の簡素化に有効で
ある。本実施例の動作説明の前に、振動電界中での現像
剤の運動状態について述べる。上記実施例10,11で
述べたような方法で、正弦波状の振動電界が形成された
場合、該振動電界の位相により現像剤の運動状態の変化
を調べた。図91及び図92は実施例10,11と同様
の条件で、t=0の時(図91)と、振動電界周期の1
/2時間遅れて現像剤が振動電界中に置かれた場合(図
92)における現像剤の運動状態を計算したものであ
る。これによると、高密度の現像剤クラウドの発生位置
および発生時間は、現像剤が振動電界中に置かれたとき
の振動電圧の仕組の違いによって異なることが判明し
た。また、振動電界周期の1/2、あるいはnを整数と
するとき振動電界周期の(1/2+n)倍ずれた際、高
密度クラウドが発生する位置は最初に現像剤が置かれた
原点位置を中心に対称となる場所に発生し、またそのク
ラウド密度も同程度になることが判明した。高速度カメ
ラ等による現像剤の飛翔観測でもこのような現象が認め
られた。
【0133】この現象を利用すれば、第2ゲート222
1を現像剤が通過する時間を、振動電荷周期の(1/2
+n)倍ずらし(ここでのnは整数)、現像剤クラウド
が高密度となる位置に第1ゲート2121を少なくとも
2つ以上設け、各第1ゲート部で高密度クラウドが形成
された際に、第1ゲート2121を通過するよう制御す
ればよい。これにより振動電界形成方向に複数行に渡っ
て第1制御電極が並ぶ場合、振動電界を形成する電極組
の数は第1制御電極の行数より少なくすることができ
る。このような原理に基づいた本実施例の動作について
図80ないし図90を参照して説明する。
【0134】図80は、図81に示す本実施例における
各電極への電圧の印加タイミングであり、本実施例の動
作は大きく分けて状態1から状態7に分けられる。ま
ず、図82に示す状態2のとき第2制御電極220に+
1000Vが印加され、現像剤が現像剤担持体より第2
ゲート2221を通過して第1および第2制御電極層間
に第1次の現像剤クラウドが形成される。次に振動電界
形成電極230間に正弦波の振動電界が形成され、この
間で前述の第1次の現像剤クラウドが往復運動をする。
このとき生じるクラウド密度の低い状態を図83に示
し、クラウド密度の高い状態を図84に示す。
【0135】次に状態3に移行し、振動電界周期をTと
するとき、(1/2+1)T時間後に、第2制御電極2
20に+1000Vが印加され、図85に示すように第
1および第2制御電極層間に第2次の現像剤クラウドが
形成される。このとき前述の第1次の現像剤クラウド
は、第2ゲート2221から最も離れた位置で密度の低
い状態を形成している。この後、第2次の現像剤クラウ
ドは(1/2+1)周期遅れた振動電界の作用を受け
て、振動電界中を往復運動する。
【0136】次に状態4に移行する。この時点では第1
次の現像剤クラウドが第1ゲート2121付近で高密度
クラウドを形成している。このとき図86に示すように
第1制御電極210aに+300Vの第1ON電位が印
加され、現像剤が第1ゲート2121aを通過する。ま
た図示していないがこのときには対向電極にも+100
0Vが印加され、第1ゲート2121aを通過した現像
剤は対向電極上にある記録媒体上に飛翔し、画像形成が
なされる。
【0137】次に状態5に移行する。この時点では第2
次の現像剤クラウドが第1ゲート2121b付近で高密
度クラウドを形成する。このとき図87に示すように第
1制御電極210bに+300Vの第1ON電位が印加
され、現像剤が第1ゲート2121bを通過する。ま
た、図示していないが、このときには対向電極にも+1
000Vが印加され、第1ゲート2121bを通過した
現像剤は対向電極上にある記録媒体上に飛翔し、画像形
成がなされる。その後、上記実施例15に記載したよう
な動作を以て、使用されなかった現像剤の回収処理が行
われる。このときの各電極への印加電圧タイミングを図
80における状態6,7,8に示し、またそのときの現
像剤の運動状態を図88ないし図90に示す。以上のよ
うな一連の動作を繰り返して画像形成が成される。
【0138】また、第2ゲート2221に現像剤を通過
させる時間を振動電荷周期の(1/2+n)倍ずらすこ
とによって、2つの第1ゲートにおける現像剤クラウド
の密度を同等にできるため、各第1ゲート毎の現像剤の
飛翔状態を均一にでき、安定した画像形成が可能とな
る。なお、本実施例では第2ゲートに現像剤を通過させ
る時間を振動電荷周期の(1/2+n)倍ずらしたが、
特に現像剤比電荷分布等に起因するクラウド密度変化が
それほど問題にならないときなど、この値に限るもので
はなく、十分な効果を得られる範囲で変更が可能であ
る。
【0139】また、一対の振動電界形成電極間に形成さ
れる各第1ゲートに1回ずつの第1ON電位を印加する
までに、第2ゲートからの現像剤飛翔を2回行っている
ので、クリーニングの回数が少なくなり、画像形成速度
の向上に有効である。なお、画像形成速度がそれほど問
題とならない場合、一対の振動電界形成電極間に形成さ
れる2つの第1ゲートの一方で画像形成後、いったん第
1および第2制御電極層間をクリーニングし、その後他
方の第1ゲートで画像形成を行ってもよい。この場合も
振動電界形成電極の数および第2制御電極の数を減じる
ことができ、制御電極部構造の簡素化に有効である。
【0140】(実施例17)第1制御電極層21と第2
制御電極層22間の距離を一定に保つために図93ない
し図95に示すような各種形態の間隙保持部材240を
前記の各制御電極層間に挿入してもよい。図93は間隙
保持部材240の長手方向を制御電極層の長手方向に一
致する形状とした実施例を示すものである。このような
間隙保持部材240を用いることによって第1制御電極
層21および第2制御電極層22間の間隔を、均一に保
持することができる。また、第1制御電極層21および
第2制御電極層22の長手方向の両端部で記録媒体移動
方向に伸びるごとくの形状としてもよい。ただこの場合
は各制御電極層の長手方向の中央部で電極層自身のたる
み等により間隙が短くなったりする場合があり、各制御
電極層の両端部を引っ張るような機構を設け、これを回
避するような使用が望ましい。
【0141】図94は振動電界形成電極230を間隙保
持部材240上に形成した実施例を示すものである。こ
れにより、第1および第2制御電極間距離だけでなく、
それらと振動電界形成電極間距離についても簡単に位置
決めでき、装置の簡略化に有効である。また、上記の間
隙保持部材240を導電性の材料としてもよい。材料と
しては金属,もしくは導電性を有する樹脂等が用いられ
る。これにより、間隙保持部材240は間隙保持機能と
振動電界形成用電極としての両機能を有するようにする
ことができ、装置の簡略化,構成部品数の削減に有効で
ある。さらには図95に示すように第1制御電極層ある
いは第2制御電極層を間隙保持機能を有する形状として
もよい。この場合も、装置の簡略化,構成部品数の削減
に有効である。
【0142】(実施例18)上記実施例において、第1
制御電極層21の第1制御電極210を2層のX−Yマ
トリックス状に構成にしてもよい。本実施例では、図9
6に示すような第1制御電極層21の第1ゲート212
1に対応した箇所に開口部を有する電極を記録媒体移動
方向に連ねて電気的に接続した第1列制御電極2131
と図97に示すような第1制御電極層21の第1ゲート
2121に対応した箇所に開口部を有する電極を第1制
御電極層長手方向に連ねて電気的に接続した第1行制御
電極2132を、図98に示すように絶縁基材層215
1を介して電気的に絶縁し、積層した構造の制御電極と
した。
【0143】また、第1列制御電極2131は、第1列
制御電極給電線2161を介して図示しない第1列制御
電極ドライバに、また第1行制御電極2132は第1行
制御電極給電線2162を介して図示しない第1行制御
ドライバに電気的に接続され、行電極および列電極に印
加される電圧の組み合わせによって所望のゲート部にお
ける現像剤の通過・不通過を制御する電界を形成する。
このような制御電極構成は一般にマトリックス方式と呼
ばれ、各ゲートを制御するのに必要な高圧ICの数を削
減できる方式としていくつか提案されている。しかしな
がらこの方式では行電極と列電極の両方がON状態にな
ったときに現像剤を通過させ、他の状態(OFF/OF
F,ON/OFF,OFF/ON)ではゲートの通過を
禁止するようにしなければならない。1つのゲートを1
つの電極で制御する場合に比べ、同じスイッチング電圧
のドライバICを用いた場合、現像剤の通過を許可する
ときに形成される飛翔電界強度を大きくとれないため、
現像剤の飛翔量が不足してしまうといった不具合が生じ
る。しかしながら本発明のような低電界で現像剤飛翔を
可能とするような構成では上記のような不具合は発生せ
ず、有効である。このような第1制御電極層を用いて画
像形成を行う動作は上記実施例と同様にして行うことが
できるものである。また、本実施例では行電極を4つ配
した構造であるが、この値は特に限定されるものではな
い。
【0144】(実施例19)また、上記実施例18にお
いて、図96に示すような第1制御電極層21の制御電
極210を第1ゲート2121に対応した箇所を記録媒
体移動方向に連ねて電気的に接続した第1列制御電極2
131のみとした構造の制御電極としてもよい。また上
記実施例18の第1行制御電極2132の作用を第2制
御電極220に持たせる。この場合、第2制御電極22
0に第2ON電位が印加され、第1制御電極層21およ
び第2制御電極層22間に現像剤クラウドが形成された
ゲート部において、第1列制御電極2131に現像剤の
通過を許可する電位が与えられたゲートのみ、現像剤の
通過・不通過の制御がなされる。この場合についても上
記実施例13のような必要な高圧ICの数を削減できる
という効果が得られる。
【0145】(実施例20)また、上記実施例において
第1制御電極210に印加する第2ON電位は、現像剤
を第1制御電極層21側に移動させる方向の電界が順次
大きくなるように変化させてもよい。図99に示すよう
に、ある粒子が時間と共に増加する電界の作用を受けて
運動するとき、図100に示すように、運動を開始する
時間差よりも、所望の位置に到達する時間差の方が小さ
くなる。本実施例はこのような現象を本発明に適用する
ものである。図101および図102に本実施例の電圧
印加例と、その電圧が印加される飛翔制御部の構成図を
示す。
【0146】現像剤は現像剤担持体31との付着力の差
からある程度の時間差をもって飛翔を始める。そのた
め、第2ゲート2221を通過して所望の現像剤量を第
1制御電極210および第2制御電極層22間に到達さ
せるまでにある程度の時間差が生まれる。そこで本実施
例のように図101に示すような電圧を第2ON電位と
して印加した場合、最初に現像剤担持体を飛び出した現
像剤と、最後に飛び出した現像剤との第1制御電極層2
1および第2制御電極層22間に到達する時間差を短縮
できる。これによって第1制御電極層21および第2制
御電極層22間で振動電界を受けて現像剤が往復運動を
開始する際、振動電界の位相差を小さくすることがで
き、現像剤クラウドの高密度化が実現できる。さらには
図101に示すように、第1制御電極210に印加する
第1ON電位、また対向電位についても現像剤を記録媒
体側に移動させる方向の電界が順次大きくなるように変
化させてもよい。
【0147】1回の第1ON電位が与えられた時に第1
ゲート2121から飛翔した現像剤が記録媒体上へ到達
するまでに大きな時間差があると、記録媒体が移動して
いるため画素が記録媒体の移動方向に拡散してしまう。
この時間差は現像剤が第1ゲート2121を出発する時
の時間差によって生み出されるものである。そこで本発
明のように、現像剤を記録媒体側に移動させる方向の電
界が順次大きくなるように対向電極電位を変化させるこ
とによって、現像剤の記録媒体への到達時間差を小さく
することができ、不要な画素の拡散を抑制できる。
【0148】また、現像剤が第1ゲート2121を出発
するときの時間差は、1回の第1ON電位が与えられた
時に飛翔した現像剤が第1および第2制御電極層間から
第1ゲート2121を通過するときの時間差である。よ
ってここでも第1ゲート2121を通過する時間差を小
さくするために、本実施例のように第1ゲート2121
を通過させる方向の電界が順次大きくなるように第1制
御電極電位を変化させることによって、記録媒体への到
達時間差を小さくすることができ、画素の広がりを抑制
できる。また、これらはそれぞれ独立に実施されてもそ
の効果は現われるものであり、他の制約条件との兼ね合
いで適宜選択してもよい。
【0149】(実施例21)上述の各実施例では現像剤
担持体は円筒状の構成を有するものであったが、第2制
御電極層22のゲート部が存在する領域において、第2
制御電極層22と平行に現像剤を担持するような構成を
有するものであってもよい。本実施例では図103に示
すようなベルト状の現像剤担持体を用いた。図103に
おいて、現像剤Tはベルト状の現像剤担持体36上に担
持されて搬送される。また、当該現像剤担持体36はベ
ルトテンション付与部材37により一定の張力が与えら
れる。さらにこの現像剤担持体36の裏面側には該担持
体に所望の電位を与えるための現像剤担持体電位付与部
材38が設けられた構造を有するものである。他の部
材,機構,動作については図3にて説明した内容と同様
である。
【0150】これによって現像剤担持体の曲率により生
じる第2制御電極層22と現像剤担持体間の距離変化が
解消され、現像剤担持体進行方向の各ゲート部にて第2
制御電極層22と現像剤担持体間の距離がほぼ一定に保
たれ、現像剤担持体36から現像剤を飛翔させるための
電界強度も一定に保たれるので、第2ゲート2221を
通過する現像剤量も各ゲートで一定となる。このような
作用により均一な画像を形成することができる。第1制
御電極210を記録媒体移動方向に複数配した場合、記
録媒体移動方向における第1ゲート2121および第2
ゲート2221の幅が長くなり、このような場合には本
実施例のような形態は特に有効である。また、上述した
実施例における振動電界を形成する構成においても、制
御電極層の現像剤担持体進行方向の長さが長くなるた
め、本実施例の形態は有効である。
【0151】以上、本発明について実施例1から実施例
21に基づいて説明したが、これら実施例に記載された
値はこれに限定されるものではない。例えば、振動電界
を形成する条件として、その波形は三角波は矩形波でも
よいし、振動電界周波数も画像形成速度との兼ね合いで
数10Hzから数10キロHz、あるいはそれ以上の値
にしてもよいし、他の各電極に印加される電圧値につい
ても使用形態に適した様々な値を印加してもよい。さら
に機械的条件として、電極層の開口径や、電極層の位置
等についても使用形態に適した様々な値を採ってもよ
い。
【0152】
【発明の効果】請求項1の効果:現像剤を第1制御電極
層から記録媒体上へ飛翔させる際、現像剤はクラウド状
になっており、飛翔を妨げる方向の力の作用が極めて小
さくなった状態であるため、現像剤を飛翔させるのに必
要な電界強度が小さくなり、現像剤の飛翔・非飛翔を制
御するための第1制御電極の駆動電圧を小さくできる。
さらに、第1制御電極層と第2制御電極層の間に形成さ
れる現像剤クラウドは、第2制御電極層を通って形成さ
れるものであり、供給される現像剤クラウドはその量,
密度,供給タイミング等を任意の状態に制御でき、安定
したクラウド状態の形成が可能となる。
【0153】請求項2の効果:請求項1の効果に加え
て、振動電界形成電極に電圧が印加され、振動電界形成
電極間に振動電界が形成されることにより、クラウド状
の現像剤は往復運動を行い、クラウド中の現像剤の凝集
体を解離し、さらに現像剤の均一分散性を高める。それ
により現像剤の制御がより効果的になる。
【0154】請求項3の効果:請求項2の効果に加え
て、振動電界の向きを変えることによって現像剤の運動
の向きが変化するような状態にできるため、凝集した現
像剤を分散させるのにより効果的である。
【0155】請求項4の効果:請求項3の効果に加え
て、振動電界の向きが変わり、かつその強度が正負各方
向で等量となるように設定することによって電圧設定を
簡便とすることができ、低コスト化にも有効である。
【0156】請求項5の効果:請求項2ないし4いずれ
か1の効果に加えて、振動電界の形成方向を記録媒体の
進行方向とすることで、振動電界形成電極間の距離が短
くなるため必要な振動電界強度を得るための電圧を低く
押さえることができる。
【0157】請求項6の効果:請求項1ないし5いずれ
か1の効果に加えて、対向電極に如何なる電位が与えら
れた状況でも、現像剤の振動電界中での円滑な運動が安
定しておこなわれる。
【0158】請求項7の効果:請求項1ないし6いずれ
か1の効果に加えて、現像剤担持体に如何なる電位が与
えられた状況でも、現像剤の振動電界中での円滑な運動
が安定しておこなわれる。
【0159】請求項8の効果:請求項1ないし7いずれ
か1の効果に加えて、対向電極に如何なる電位が与えら
れた状況でも、現像剤の振動電界中での円滑な運動が安
定しておこなわれる。さらには記録媒体よりの落下等の
理由で第1制御電極層上に現像剤が付したりすることが
あるが、このような場合、第3シールド電極に電気的に
接続された第3シールド電極電源より振動電圧あるいは
直流電圧等を印加し、対向電極等との間に付着現像剤を
移動させるような電界を形成し、付着現像剤を対向電極
側へ移動させることにより、第1制御電極層の対向電極
側に付着した現像剤の清掃を行うことができる。
【0160】請求項9の効果:請求項1ないし8いずれ
か1の効果に加えて、現像剤担持体に如何なる電位が与
えられた状況でも、現像剤の振動電界中での円滑な運動
が安定して行われる。さらには無駄な現像剤消費が解消
され、現像剤搬送方向下流側にても所望の画像形成が可
能になる。
【0161】請求項10の効果:請求項2ないし9いず
れか1の効果に加えて、第1制御電極層および第2制御
電極層間の現像剤飛翔方向の電界強度をほぼ0にして安
定したクラウド状態を形成することができ、現像剤担持
体および対向電極に如何なる電位が与えられた状況で
も、現像剤の振動電界中での円滑な運動が安定して行わ
れるようにすることができる。
【0162】請求項11の効果:請求項1ないし10い
ずれか1の効果に加えて、不必要に第1ゲートを通過し
た現像剤が対向電極上にある記録媒体の所望でない位置
に付着することによる画像上の欠陥発生を抑制すること
ができる。
【0163】請求項12の効果:請求項11の効果に加
えて、第1および第2ゲートの開口部が完全に重ならな
いような構造を採ることにより、画像上の欠陥発生の抑
制の効果をより向上させることができる。
【0164】請求項13の効果:請求項11または12
の効果に加えて、第1および第2ゲートの位置を振動電
界形成方向にずらすことにより、現像剤クラウドの位置
を第1ゲート部に異動させるための手段を別途設ける必
要がなく、構成の簡素化に有効である。
【0165】請求項14の効果:請求項1ないし13い
ずれか1の効果に加えて、第1ゲートと第2ゲートの位
置を記録媒体進行方向にずらすことにより、必要な振動
電界強度を得るための振動電界電圧を小さくすることが
でき、低コスト化に有効である。
【0166】請求項15の効果:請求項2ないし14い
ずれか1の効果に加えて、現像剤の運動速度が0になる
タイミング、すなわち現像剤がその往復運動の向きを変
えるタイミングを含むように第1制御電極に第1ON電
位を印加して現像剤を飛翔させることにより、現像剤の
飛翔過程で拡散を抑制することができ、画像形成への悪
影響を軽減できる。
【0167】請求項16の効果:請求項15の効果に加
えて、現像剤の比電荷ばらつきがあっても、現像剤のク
ラウド密度が高くなるときに第1ゲートに現像剤を通過
させることによって、安定して必要な現像剤飛翔量を得
ることができる。
【0168】請求項17の効果:請求項15または16
の効果に加えて、現像剤の往復運動速度がほぼ0になっ
たときのクラウド状の現像剤のほとんどが第1ゲートを
通過でき、現像剤を有効に使用できる。
【0169】請求項18の効果:請求項17の効果に加
えて、たとえば現像剤の帯電量が変化する等の状況にお
いて、現像剤の往復運動速度がほぼ0になる位置が第1
ゲート部と異なる状態になったとき、電極形状を変える
ことなく、クラウド状の現像剤のほとんどが第1ゲート
を通過できるように制御でき、現像剤を有効に使用でき
る。
【0170】請求項19の効果:請求項15ないし18
いずれか1の効果に加えて、簡便な形態の振動電圧電源
を用いることができるため、低コスト化に有効である。
【0171】請求項20の効果:請求項2ないし19い
ずれか1の効果に加えて、現像剤の速度が小さく、かつ
高密度なクラウド状態で画像形成できるため、安定して
必要な現像剤飛翔量を得ることができる。
【0172】請求項21の効果:請求項2ないし20い
ずれか1の効果に加えて、使用されなかった現像剤が第
1および第2制御電極層間に残留・蓄積していくことに
よるゲートの部の目詰まりや振動電界形成中の現像剤の
運動を妨害といった問題が発生せず、安定した画像形成
が可能となる。
【0173】請求項22の効果:請求項21の効果に加
えて、使用されなかった現像剤のほとんどがクリーニン
グゲート付近に集められるので、現像剤の回収効率を向
上させることができる。
【0174】請求項23の効果:請求項21または22
の効果に加えて、未使用現像剤のゲートの通過性をあげ
て、クリーニング効率を向上させることができる。
【0175】請求項24の効果:請求項21ないし23
いずれか1の効果に加えて、例えば記録媒体進行方向に
隣接する一対の振動電界形成電極間で現像剤のクラウド
化を行い、かつ第2シールド電極を共用して用いている
場合でも、前述のクラウド化を阻害することなく、未使
用現像剤の回収作業を行うことができるため、複数の一
対の振動電界形成電極間での画像形成と現像剤回収を独
立して行うことができ、画像形成の安定性や画像形成速
度の向上に有効である。
【0176】請求項25の効果:請求項2ないし24い
ずれか1の効果に加えて、振動電界形成電極の数および
第2制御電極の数を減じることができ、制御電極部構造
の簡素化に有効である。
【0177】請求項26の効果:請求項25の効果に加
えて、一対の振動電界形成電極間に形成される各第1ゲ
ートに1回ずつの第1ON電位を印加するまでに、第2
ゲートからの現像剤飛翔を2回行っているので、クリー
ニングの回数が少なくなり、画像形成速度の向上に有効
である。
【0178】請求項27の効果:請求項26の効果に加
えて、第2ゲートに現像剤を通過させる時間を振動電荷
周期の(1/2+n)倍ずらすことによって、現像剤の
比電荷にばらつきがあっても、2つの第1ゲートでの現
像剤クラウドの密度を同等にできるため、各第1ゲート
毎での現像剤の飛翔状態を均一にでき、安定した画像形
成が可能となる。
【0179】請求項28ないし31の効果:請求項2な
いし27いずれか1の効果に加えて、第1制御電極層お
よび第2制御電極層間の間隔を、長手方向に均一に保持
することができ、装置の簡略化,構成部品数の削減に有
効である。
【0180】請求項32及び33の効果:請求項1ない
し31いずれか1の効果に加えて、各ゲートを制御する
のに必要な高圧ICの数を削減でき、低コスト化に有効
である。
【0181】請求項34の効果:請求項1ないし33い
ずれか1の効果に加えて、現像剤担持体を最初に飛び出
した現像剤と、最後に飛び出した現像剤の第1制御電極
層および第2制御電極層間に到達する時間差を短縮でき
る。これによって第1制御電極層および第2制御電極層
間で振動電界を受けて往復運動を開始する際、各々の現
像剤が作用を受ける振動電界の位相差を小さくすること
ができ、現像剤クラウドの高密度化を向上させることが
できる。
【0182】請求項35の効果:請求項1ないし34い
ずれか1の効果に加えて、現像剤を記録媒体側に移動さ
せる方向の電界が順次大きくなるように対向電極電位を
変化させることによって、記録媒体への現像剤の到達時
間差を小さくすることができ、画素の広がりを抑制でき
るので有効である。
【0183】請求項36の効果:請求項1ないし35い
ずれか1の効果に加えて、第1ゲートを通過させる方向
の電界が順次大きくなるように第1制御電極電位を変化
させることによって、記録媒体への現像剤の到達時間差
を小さくすることができ、画素の広がりを抑制できるの
で有効である。
【0184】請求項37の効果:請求項1ないし36い
ずれか1の効果に加えて、第1制御電極を記録媒体進行
方向に複数に配した場合で第1ゲートおよび第2ゲート
が配される記録媒体進行方向の幅が長くなっても、現像
剤担持体の曲率による第2制御電極層と現像剤担持体間
の距離変化が解消され、現像剤担持体進行方向の各ゲー
ト部にて第2制御電極層と現像剤担持体間の距離とをほ
ぼ一定に保つことができ、現像剤担持体から現像剤を飛
翔させるための電界強度も一定に保たれるので、各第2
ゲートを通過する現像剤量を一定とすることができ、均
一な画像形成を達成できる。また、振動電界を形成する
ような場合も、制御電極層の現像剤担持体進行方向の長
さが大きくなるが、この場合も上記と同等の理由で均一
な画像形成を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる画像形成装置の一構成例を示す
断面図である。
【図2】本発明による画像形成装置の画像形成工程の説
明図である。
【図3】本発明を採用した画像形成装置の現像剤供給部
の一例を示す概略構成図である。
【図4】本発明に用いる画像形成装置の飛翔制御部にお
ける画像形成工程を説明するための図である。
【図5】本発明に用いる第2制御電極の構成例を説明す
るための図である。
【図6】本発明に用いる第2制御電極の別の構成例を説
明するための図である。
【図7】本発明に用いる第2制御電極の別の構成例を説
明するための図である。
【図8】本発明に用いる第1制御電極の構成例を説明す
るための図である。
【図9】本発明に用いる第1制御電極の別の構成例を説
明するための図である。
【図10】本発明を採用した画像形成装置の飛翔制御部
の実施形態と、その動作を説明するための図である。
【図11】本発明を採用した画像形成装置の飛翔制御部
の実施形態と、その動作を説明するための図である。
【図12】本発明を採用した画像形成装置の飛翔制御部
の実施形態と、その動作を説明するための図である。
【図13】本発明を採用した画像形成装置の飛翔制御部
の実施形態と、その動作を説明するための図である。
【図14】本発明を採用した画像形成装置の飛翔制御部
の実施形態と、その動作を説明するための図である。
【図15】本発明を採用した画像形成装置の飛翔制御部
の実施形態と、その動作を説明するための図である。
【図16】本発明を採用した画像形成装置であり、振動
電界形成電極を設けた場合の飛翔制御部の構成と、その
動作を説明するための図である。
【図17】本発明を採用した画像形成装置であり、振動
電界形成電極を設けた場合の飛翔制御部の構成と、その
動作を説明するための図である。
【図18】本発明を採用した画像形成装置であり、振動
電界形成電極を設けた場合の飛翔制御部の構成と、その
動作を説明するための図である。
【図19】本発明を採用した画像形成装置であり、振動
電界形成電極を設けた場合の飛翔制御部の構成と、その
動作を説明するための図である。
【図20】本発明を採用した画像形成装置であり、振動
電界形成電極を設けた場合の飛翔制御部の構成と、その
動作を説明するための図である。
【図21】本発明を採用した画像形成装置であり、振動
電界形成電極を設けた場合の飛翔制御部の構成と、その
動作を説明するための図である。
【図22】本発明を採用した画像形成装置であり、第1
シールド電極を具備した場合の飛翔制御部の構成例を説
明するための図である。
【図23】本発明に用いる第1あるいは第3シールド電
極の構成例を説明するための図である。
【図24】本発明に用いる第1あるいは第3シールド電
極の別の構成例を説明するための図である。
【図25】本発明を採用した画像形成装置であり、第3
シールド電極を具備した場合の飛翔制御部の構成例を説
明するための図である。
【図26】本発明を採用した画像形成装置であり、第2
シールド電極を具備した場合の飛翔制御部の構成例を説
明するための図である。
【図27】本発明に用いる第2あるいは第4シールド電
極の構成例を説明するための図である。
【図28】本発明に用いる第1あるいは第3シールド電
極の別の構成例を説明するための図である。
【図29】本発明を採用した画像形成装置であり、第4
シールド電極を具備した場合の飛翔制御部の構成例を説
明するための図である。
【図30】本発明を採用した画像形成装置における現像
剤採取量域の状態の一例を説明するための図である。
【図31】本発明を採用した画像形成装置における現像
剤採取量域の状態の別の例を説明するための図である。
【図32】本発明を採用した画像形成装置であり、第1
ゲートと第2ゲートをずらした場合の飛翔制御部の構成
例とその動作を説明するための図である。
【図33】本発明を採用した画像形成装置であり、第1
ゲートと第2ゲートをずらした場合の飛翔制御部の構成
例とその動作を説明するための図である。
【図34】本発明を採用した画像形成装置であり、第1
ゲートと第2ゲートをずらした場合の飛翔制御部の構成
例とその動作を説明するための図である。
【図35】本発明を採用した画像形成装置であり、第1
ゲートと第2ゲートをずらした場合の飛翔制御部の構成
例とその動作を説明するための図である。
【図36】本発明を採用した画像形成装置であり、第1
ゲートと第2ゲートをずらした場合の飛翔制御部の構成
例とその動作を説明するための図である。
【図37】本発明を採用した画像形成装置であり、第1
ゲートと第2ゲートをずらした場合の飛翔制御部の構成
例とその動作を説明するための図である。
【図38】本発明を採用した画像形成装置であり、第1
ゲートと第2ゲートをずらした場合の飛翔制御部の構成
例とその動作を説明するための図である。
【図39】本発明を採用した画像形成装置であり、第1
ゲートと第2ゲートをずらした場合の飛翔制御部の構成
例とその動作を説明するための図である。
【図40】本発明を採用した画像形成装置の飛翔制御部
における現像剤の運動状態の一例を説明するための図で
ある。
【図41】本発明による画像形成装置の飛翔制御部にお
ける現像剤の別の運動状態を説明するための図である。
【図42】本発明による画像形成装置の飛翔制御部にお
ける現像剤の別の運動状態を説明するための図である。
【図43】本発明を採用した画像形成装置の飛翔制御部
における現像剤の運動状態を計算解析するときのモデル
図とその解析結果の例を説明するための図である。
【図44】本発明を採用した画像形成装置の飛翔制御部
における現像剤の運動状態を計算解析するときのモデル
図とその解析結果の例を説明するための図である。
【図45】本発明を採用した画像形成装置の飛翔制御部
における現像剤の別の運動状態を説明するための図であ
る。
【図46】本発明を採用した画像形成装置の飛翔制御部
における現像剤の別の運動状態を計算解析した解析結果
を説明するための図である。
【図47】本発明を採用した画像形成装置の飛翔制御部
における現像剤の別の運動状態を計算解析した解析結果
を説明するための図である。
【図48】本発明を採用した画像形成装置であり、第1
クリーニングゲートを設けた場合の飛翔制御部の構成例
とその動作を説明するための図である。
【図49】本発明を採用した画像形成装置であり、第1
クリーニングゲートを設けた場合の飛翔制御部の構成例
とその動作を説明するための図である。
【図50】本発明を採用した画像形成装置であり、第1
クリーニングゲートを設けた場合の飛翔制御部の構成例
とその動作を説明するための図である。
【図51】本発明を採用した画像形成装置であり、第1
クリーニングゲートを設けた場合の飛翔制御部の構成例
とその動作を説明するための図である。
【図52】本発明を採用した画像形成装置であり、第1
クリーニングゲートを設けた場合の飛翔制御部の構成例
とその動作を説明するための図である。
【図53】本発明に用いる第1クリーニングゲートを設
けた場合の、第2あるいは第4シールド電極の構成例を
説明するための図である。
【図54】本発明に用いる第1クリーニングゲートを設
けた場合の、第2あるいは第4シールド電極の構成例を
説明するための図である。
【図55】本発明に用いる第1クリーニングゲートを設
けた場合の、第2あるいは第4シールド電極の構成例を
説明するための図である。
【図56】本発明を採用した画像形成装置であり、第1
クリーニングゲートおよび第1クリーニング電極を設け
た場合の飛翔制御部の構成例とその動作を説明するため
の図である。
【図57】本発明を採用した画像形成装置であり、第1
クリーニングゲートおよび第1クリーニング電極を設け
た場合の飛翔制御部の構成例とその動作を説明するため
の図である。
【図58】本発明を採用した画像形成装置であり、第1
クリーニングゲートおよび第1クリーニング電極を設け
た場合の飛翔制御部の構成例とその動作を説明するため
の図である。
【図59】本発明を採用した画像形成装置であり、第1
クリーニングゲートおよび第1クリーニング電極を設け
た場合の飛翔制御部の構成例とその動作を説明するため
の図である。
【図60】本発明を採用した画像形成装置であり、第1
クリーニングゲートおよび第1クリーニング電極を設け
た場合の飛翔制御部の構成例とその動作を説明するため
の図である。
【図61】本発明に用いる第1クリーニング電極の構成
例を説明するための図である。
【図62】本発明に用いる第1クリーニング電極の構成
例を説明するための図である。
【図63】本発明に用いる第1クリーニング電極の構成
例を説明するための図である。
【図64】本発明を採用した画像形成装置であり、第1
および第2クリーニングゲートを設けた場合の飛翔制御
部の構成例とその動作を説明するための図である。
【図65】本発明を採用した画像形成装置であり、第1
および第2クリーニングゲートを設けた場合の飛翔制御
部の構成例とその動作を説明するための図である。
【図66】本発明を採用した画像形成装置であり、第1
および第2クリーニングゲートを設けた場合の飛翔制御
部の構成例とその動作を説明するための図である。
【図67】本発明を採用した画像形成装置であり、第1
および第2クリーニングゲートを設けた場合の飛翔制御
部の構成例とその動作を説明するための図である。
【図68】本発明を採用した画像形成装置であり、第1
および第2クリーニングゲートを設けた場合の飛翔制御
部の構成例とその動作を説明するための図である。
【図69】本発明に用いる第1および第2クリーニング
ゲートを設けた場合の、第2あるいは第4シールド電極
の構成例を説明するための図である。
【図70】本発明に用いる第1および第2クリーニング
ゲートを設けた場合の、第2あるいは第4シールド電極
の構成例を説明するための図である。
【図71】本発明に用いる第1および第2クリーニング
ゲートを設けた場合の、第2あるいは第4シールド電極
の構成例を説明するための図である。
【図72】本発明を採用した画像形成装置であり、第1
および第2クリーニングゲートと、第1および第2クリ
ーニング電極を設けた場合の飛翔制御部の構成例とその
動作を説明するための図である。
【図73】本発明を採用した画像形成装置であり、第1
および第2クリーニングゲートと、第1および第2クリ
ーニング電極を設けた場合の飛翔制御部の構成例とその
動作を説明するための図である。
【図74】本発明を採用した画像形成装置であり、第1
および第2クリーニングゲートと、第1および第2クリ
ーニング電極を設けた場合の飛翔制御部の構成例とその
動作を説明するための図である。
【図75】本発明を採用した画像形成装置であり、第1
および第2クリーニングゲートと、第1および第2クリ
ーニング電極を設けた場合の飛翔制御部の構成例とその
動作を説明するための図である。
【図76】本発明を採用した画像形成装置であり、第1
および第2クリーニングゲートと、第1および第2クリ
ーニング電極を設けた場合の飛翔制御部の構成例とその
動作を説明するための図である。
【図77】本発明に用いる第1および第2クリーニング
電極の構成例を説明するための図である。
【図78】本発明に用いる第1および第2クリーニング
電極の構成例を説明するための図である。
【図79】本発明に用いる第1および第2クリーニング
電極の構成例を説明するための図である。
【図80】本発明を採用した画像形成装置であり、一対
の振動電界形成電極間に2つの第1ゲートを設けた場合
の飛翔制御部の構成例とその動作を説明するための図で
ある。
【図81】本発明を採用した画像形成装置であり、一対
の振動電界形成電極間に2つの第1ゲートを設けた場合
の飛翔制御部の構成例とその動作を説明するための図で
ある。
【図82】本発明を採用した画像形成装置であり、一対
の振動電界形成電極間に2つの第1ゲートを設けた場合
の飛翔制御部の構成例とその動作を説明するための図で
ある。
【図83】本発明を採用した画像形成装置であり、一対
の振動電界形成電極間に2つの第1ゲートを設けた場合
の飛翔制御部の構成例とその動作を説明するための図で
ある。
【図84】本発明を採用した画像形成装置であり、一対
の振動電界形成電極間に2つの第1ゲートを設けた場合
の飛翔制御部の構成例とその動作を説明するための図で
ある。
【図85】本発明を採用した画像形成装置であり、一対
の振動電界形成電極間に2つの第1ゲートを設けた場合
の飛翔制御部の構成例とその動作を説明するための図で
ある。
【図86】本発明を採用した画像形成装置であり、一対
の振動電界形成電極間に2つの第1ゲートを設けた場合
の飛翔制御部の構成例とその動作を説明するための図で
ある。
【図87】本発明を採用した画像形成装置であり、一対
の振動電界形成電極間に2つの第1ゲートを設けた場合
の飛翔制御部の構成例とその動作を説明するための図で
ある。
【図88】本発明を採用した画像形成装置であり、一対
の振動電界形成電極間に2つの第1ゲートを設けた場合
の飛翔制御部の構成例とその動作を説明するための図で
ある。
【図89】本発明を採用した画像形成装置であり、一対
の振動電界形成電極間に2つの第1ゲートを設けた場合
の飛翔制御部の構成例とその動作を説明するための図で
ある。
【図90】本発明を採用した画像形成装置であり、一対
の振動電界形成電極間に2つの第1ゲートを設けた場合
の飛翔制御部の構成例とその動作を説明するための図で
ある。
【図91】本発明を採用した画像形成装置の飛翔制御部
における現像剤の別の運動状態を計算解析した解析結果
を説明するための図である。
【図92】本発明を採用した画像形成装置の飛翔制御部
における現像剤の別の運動状態を計算解析した解析結果
を説明するための図である。
【図93】本発明を採用した画像形成装置における第1
および第2制御電極層間の間隙保持機構の例を説明する
ための図である。
【図94】本発明を採用した画像形成装置における第1
および第2制御電極層間の間隙保持機構の例を説明する
ための図である。
【図95】本発明を採用した画像形成装置における第1
および第2制御電極層間の間隙保持機構の例を説明する
ための図である。
【図96】本発明に用いる第1制御電極をX−Yマトリ
クス状にした場合の構成例を説明するための図である。
【図97】本発明に用いる第1制御電極をX−Yマトリ
クス状にした場合の構成例を説明するための図である。
【図98】本発明に用いる第1制御電極をX−Yマトリ
クス状にした場合の構成例を説明するための図である。
【図99】本発明を採用した画像形成装置において、時
間変化する電圧が与えられたときの帯電粒子の運動状態
を説明するための図である。
【図100】本発明を採用した画像形成装置において、
時間変化する電圧が与えられたときの帯電粒子の運動状
態を説明するための図である。
【図101】本発明を採用した画像形成装置において、
時間変化する電圧を与えるときの動作を説明するための
図である。
【図102】本発明を採用した画像形成装置において、
時間変化する電圧を与えるときの動作を説明するための
図である。
【図103】本発明を採用した画像形成装置の現像剤供
給部であり、ベルト状の現像剤担持体を設けた構成例を
示す図である。
【符号の説明】
1…印字部、2…飛翔制御部、3…現像剤供給部、4…
給紙部、6…定着部、7…コントローラ部、11…対向
電極、21…第1制御電極層、22…第2制御電極層、
31,36…現像剤担持体、32…現像剤層規制手段、
33…供給ローラ、34…撹拌ローラ、35…現像剤貯
蔵槽、37…ベルトテンション付与部材、38…現像剤
担持体電位付与部材、41…給紙カセット、42…ピッ
クアップローラ、43…レジストローラ、44…給紙ガ
イド板、45…紙押さえ板、61…ヒータ、62…ヒー
トローラ、63…圧力ローラ、64…温度センサ、70
…振動電界形成電源、77…現像剤担持体電源、21
0,210a,210b…第1制御電極、220…第2
制御電極、230…振動電界形成電極、240…間隙保
持部材、721…第1制御電極ドライバ、722…第2
制御電極ドライバ、761…第1シールド電極電源、7
62…第2シールド電極電源、763…第3シールド電
極電源、764…第4シールド電極電源、781…第1
クリーニング電極電源、782…第2クリーニング電極
電源、2121,2121a,2121b…第1ゲー
ト、2131…第1列制御電極、2132…第1行制御
電極、2141…第1シールド電極、2142…第3シ
ールド電極、2151,2152,2153,215
4,2251,2253,2254…絶縁基材層(ベー
ス基板)、2160,2260…給電線、2161…第
1列制御電極給電線、2162…第1行制御電極給電
線、2221…第2ゲート、2223…第1クリーニン
グゲート、2224…第2クリーニングゲート、223
1…第1クリーニング電極、2232…第2クリーニン
グ電極、2241…第2シールド電極、2242…第4
シールド電極、M…現像剤担持体回転方向、P…記録媒
体、T…現像剤。

Claims (37)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の極性に帯電された現像剤を担持す
    る現像剤担持体と、該現像剤担持体に対向し、該現像剤
    担持体に担持させた現像剤を飛翔させる電界を形成する
    電圧印加が可能な対向電極と、該対向電極と前記現像剤
    担持体との間で、画像形成に用いる現像剤の通過部とな
    る画像形成用ゲートを有する第1のゲート部と、該第1
    のゲート部の画像形成用ゲートにおける現像剤の通過を
    許可する電圧または現像剤の通過を禁止する電圧が選択
    的に印加可能な第1の制御電極部と、前記第1のゲート
    部と前記現像剤担持体の間で、前記画像形成に用いる現
    像剤を前記現像剤担持体より採取するための現像剤の通
    過部となる採取用ゲートを有する第2のゲート部と、該
    第2のゲート部の採取用ゲートに対して、現像剤の通過
    を許可する電圧または現像剤の通過を禁止する電圧が選
    択的に印加可能な第2の制御電極部とを備え、前記第1
    制御電極部及び前記第2の制御電極部の作用により、前
    記対向電極と前記第1のゲート部の間で前記第1のゲー
    ト部に対して相対移動する記録媒体上に現像剤による画
    像を形成することを特徴とする飛翔型画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の飛翔型画像形成装置にお
    いて、前記第1のゲート部と前記第2のゲート部との間
    に、現像剤の飛翔方向に対して垂直方向の振動電界を形
    成する少なくとも一対の振動電界形成電極を備えること
    を特徴とする飛翔型画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の飛翔型画像形成装置にお
    いて、前記1対の振動電界形成電極によって形成される
    振動電界の向きが変化するようにしたことを特徴とする
    飛翔型画像形成装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の飛翔型画像形成装置にお
    いて、変化する前記振動電界の向きが正負等量であるよ
    うにしたことを特徴とする飛翔型画像形成装置。
  5. 【請求項5】 請求項2ないし4いずれか1記載の飛翔
    型画像形成装置において、前記1対の振動電界形成電極
    は、その各電極面を記録媒体移動方向に直交する方向に
    一致する面として対向させることを特徴とする飛翔型画
    像形成装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5いずれか1記載の飛翔
    型画像形成装置において、前記第1のゲート部における
    前記第2のゲート部側に、該第2のゲート部に対向して
    二次元的に広がり、前記第1のゲート部の画像形成用ゲ
    ートが貫通するシールド電極層を備え、該シールド電極
    層の作用により、前記第1あるいは第2のゲート部に対
    する現像剤の不要な接近を抑制可能としたことを特徴と
    する飛翔型画像形成装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6いずれか1記載の飛翔
    型画像形成装置において、前記第2のゲート部における
    前記第1のゲート部側に、該第1のゲート部に対向して
    広がり、前記第2のゲート部の採取用ゲートが貫通する
    シールド電極層を備え、該シールド電極層の作用によ
    り、前記第1及び第2のゲート部に対する現像剤の不要
    な接近を抑制可能としたことを特徴とする飛翔型画像形
    成装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7いずれか1記載の飛翔
    型画像形成装置において、前記第1のゲート部における
    前記対向電極側に、該対向電極に対向して二次元的に広
    がり、前記第1のゲート部の画像形成用ゲートが貫通す
    るシールド電極層を備え、該シールド電極層の作用によ
    り、前記第1及び第2のゲート部に対する現像剤の不要
    な接近を抑制可能としたことを特徴とする飛翔型画像形
    成装置。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8いずれか1記載の飛翔
    型画像形成装置において、前記第2のゲート部における
    前記現像剤担持体側に、該現像剤担持体に対向して二次
    元的に広がり、前記第2のゲート部の採取用ゲートが貫
    通するシールド電極層を備え、該シールド電極層の作用
    により、前記第1及び第2のゲート部に対する現像剤の
    不要な接近を抑制可能としたことを特徴とする飛翔型画
    像形成装置。
  10. 【請求項10】 請求項2ないし9いずれか1記載の飛
    翔型画像形成装置において、前記第1のゲート部に該第
    2のゲート部に対向して二次元的に広がり、前記第1の
    ゲート部の画像形成用ゲートが貫通するシールド電極層
    を備えるとともに、前記第2のゲート部に該第1のゲー
    ト部に対向して広がり、前記第2のゲート部の採取用ゲ
    ートが貫通するシールド電極層を備え、少なくとも1対
    以上の前記振動電界形成電極間に振動電界を形成してい
    るとき、前記第1のゲート部における前記第2のゲート
    部側に最も近い位置に設けられたシールド電極層と、前
    記第2のゲート部における前記第1のゲート部側に最も
    近い位置に設けられたシールド電極層には同一の電位が
    与えられることを特徴とする飛翔型画像形成装置。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし10いずれか1記載の
    飛翔型画像形成装置において、前記第1のゲート部の画
    像形成用ゲートの開口中心と、前記第2のゲート部の採
    取用ゲートの開口中心が、同軸上に位置しないように配
    されていることを特徴とする飛翔型画像形成装置。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の飛翔型画像形成装置
    において、前記第1のゲート部の画像形成用ゲートの開
    口部と、前記第2のゲート部の採取用ゲートの開口部
    が、現像剤飛翔方向と垂直方向で重ならないように配さ
    れることを特徴とする飛翔型画像形成装置。
  13. 【請求項13】 請求項11または12記載の飛翔型画
    像形成装置において、前記第1のゲート部の画像形成用
    ゲートと、前記第2のゲート部の採取用ゲートは、振動
    電界形成方向に互いにずれるように配されることを特徴
    とする飛翔型画像形成装置。
  14. 【請求項14】 請求項11ないし13いずれか1記載
    の飛翔型画像形成装置において、前記第1のゲート部の
    画像形成用ゲートと、前記第2のゲート部の採取用ゲー
    トは、記録媒体の移動方向に互いにずれるように配され
    ることを特徴とする飛翔型画像形成装置。
  15. 【請求項15】 請求項2ないし14いずれか1記載の
    飛翔型画像形成装置において、前記第1のゲート部の画
    像形成用ゲートに対する現像剤の通過を許可する電圧の
    印加タイミングに、前記1対の振動電界形成電極間で現
    像剤が反転する際に該現像剤の移動速度が0になるタイ
    ミングを含むようにすることを特徴とする飛翔型画像形
    成装置。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の飛翔型画像形成装置
    において、前記1対の振動電界形成電極間における現像
    剤の移動速度が0となる複数の位置によって現像剤の空
    間密度が異なる場合に、前記第1のゲート部の画像形成
    用ゲートに対する現像剤の通過を許可する電圧の印加タ
    イミングに、空間密度が高くなる方のタイミングを選択
    的に含むようにすることを特徴とする飛翔型画像形成装
    置。
  17. 【請求項17】 請求項15または16記載の飛翔型画
    像形成装置において、前記第1のゲート部の各画像形成
    用ゲートが、前記1対の振動電界形成電極間における現
    像剤の移動速度が0となる位置近傍に存在するように構
    成したことを特徴とする飛翔型画像形成装置。
  18. 【請求項18】 請求項17記載の飛翔型画像形成装置
    において、前記第1のゲート部の画像形成用ゲート近傍
    で、前記1対の振動電界形成電極間における現像剤の移
    動速度が0となるように、前記振動電界形成電極に印加
    する電圧を制御することを特徴とする飛翔型画像形成装
    置。
  19. 【請求項19】 請求項15ないし18いずれか1記載
    の飛翔型画像形成装置において、前記空間密度が高くな
    るタイミングが、前記第2のゲート部の採取用ゲート近
    傍で生じるように、前記振動電界形成用電極に印加する
    電圧を制御することを特徴とする飛翔型画像形成装置。
  20. 【請求項20】 請求項2ないし19いずれか1記載の
    飛翔型画像形成装置において、前記第2のゲート部の採
    取用ゲートに対する現像剤の通過を許可する電圧の印加
    タイミングに、前記1対の振動電界形成用電極間に形成
    された振動電界強度の絶対値が最大となるタイミングを
    含まないようにすることを特徴とする飛翔型画像形成装
    置。
  21. 【請求項21】 請求項2ないし20いずれか1記載の
    飛翔型画像形成装置において、前記第2のゲート部は、
    前記1対の振動電界形成電極による振動電界形成範囲内
    に、前記採取用ゲートに加えて、前記第1のゲート部と
    前記第2のゲート部の間の余剰な現像剤を前記現像剤担
    持体側へ排出してクリーニングするためのクリーニング
    用ゲートを少なくとも一つ以上設けたことを特徴とする
    飛翔型画像形成装置。
  22. 【請求項22】 請求項21記載の飛翔型画像形成装置
    において、前記クリーニング用ゲートは、前記振動電界
    形成電極に隣接して配されていることを特徴とする飛翔
    型画像形成装置。
  23. 【請求項23】 請求項21または22記載の飛翔型画
    像形成装置において、前記クリーニング用ゲートの開口
    は、該開口の長軸方向が前記第2のゲート部の長手方向
    に一致する形状を有していることを特徴とする飛翔型画
    像形成装置。
  24. 【請求項24】 請求項21ないし23いずれか1記載
    の飛翔型画像形成装置において、前記第2のゲート部
    は、前記クリーニング用ゲート毎に現像剤の通過/不通
    過を制御する電界を形成する電極層を備えることを特徴
    とする飛翔型画像形成装置。
  25. 【請求項25】 請求項2ないし24いずれか1記載の
    飛翔型画像形成装置において、前記第1のゲート部は、
    前記一対の振動電界形成電極における振動電界形成範囲
    内に前記画像形成用ゲートを二つ以上備えることを特徴
    とする飛翔型画像形成装置。
  26. 【請求項26】 請求項25記載の飛翔型画像形成装置
    において、前記1対の振動電界形成電極による振動電界
    範囲内における二つ以上の前記画像形成用ゲートに、少
    なくとも1回ずつ現像剤の通過を許可する電圧を印加す
    る間に、同一の該振動電界形成電極による振動電界範囲
    内の前記採取用ゲートに対し、現像剤の通過を許可する
    電圧を少なくとも2回以上印加するようにしたことを特
    徴とする飛翔型画像形成装置。
  27. 【請求項27】 請求項26記載の飛翔型画像形成装置
    において、前記第2のゲート部の採取用ゲートに対する
    現像剤の通過を許可する電圧の印加タイミングを、振動
    電界周期をTとするとき(1/2)T+nT(nは整
    数)を満足するタイミングとすることを特徴とする飛翔
    型画像形成装置。
  28. 【請求項28】 請求項2ないし27いずれか1記載の
    飛翔型画像形成装置において、前記第1のゲート部と前
    記第2のゲート部との間で、該各ゲート部間の間隙を保
    持する間隙保持手段を設けることを特徴とする飛翔型画
    像形成装置。
  29. 【請求項29】 請求項28記載の飛翔型画像形成装置
    において、前記振動電界形成電極は、前記間隙保持手段
    上に配されていることを特徴とする飛翔型画像形成装
    置。
  30. 【請求項30】 請求項28記載の飛翔型画像形成装置
    において、前記間隙保持手段を導電性材料で形成すると
    ともに電圧印加を可能とし、該間隙保持手段を前記振動
    電界形成電極として機能させるように構成したことこと
    を特徴とする飛翔型画像形成装置。
  31. 【請求項31】 請求項28ないし30いずれか1記載
    の飛翔型画像形成装置において、前記第1のゲート部の
    一部、または前記第2のゲート部の一部、または前記第
    1及び第2のゲート部の一部を前記間隙保持手段として
    機能させるように前記各ゲート部の形状を設定したこと
    を特徴とする飛翔型画像形成装置。
  32. 【請求項32】 請求項1ないし31いずれか1記載の
    飛翔型画像形成装置において、前記画像形成用ゲートを
    複数備え、前記第1の制御電極は、前記画像形成用ゲー
    トが貫通し、複数の該画像形成用ゲート毎に電圧印加を
    可能とした複数層の電極によりマトリクスを構成してな
    るようにすることにより、個々の前記画像形成用ゲート
    に対して選択的な電圧の印加を可能としたことを特徴と
    する飛翔型画像形成装置。
  33. 【請求項33】 請求項1ないし31いずれか1記載の
    飛翔型画像形成装置において、前記画像形成用ゲートを
    複数備え、前記第1の制御電極は、複数の画像形成用ゲ
    ート毎に電圧印加が可能な構成とし、前記第1のゲート
    部及び前記第2のゲート部への電圧印加の組み合わせに
    より、前記第1のゲート部の画像形成用ゲートにおける
    現像剤の通過/不通過を制御することを特徴とする飛翔
    型画像形成装置。
  34. 【請求項34】 請求項1ないし33いずれか1記載の
    飛翔型画像形成装置において、前記第2のゲート部の採
    取用ゲートに現像剤の通過を許可する電圧は、現像剤を
    通過させる方向の電界が経時的に強くなる電圧であるこ
    とを特徴とする飛翔型画像形成装置。
  35. 【請求項35】 請求項1ないし34いずれか1記載の
    飛翔型画像形成装置において、前記第1のゲート部の画
    像形成用ゲートに現像剤の通過を許可する電圧は、現像
    剤を通過させる方向の電界が経時的に強くなる電圧であ
    ることを特徴とする飛翔型画像形成装置。
  36. 【請求項36】 請求項1ないし35いずれか1記載の
    飛翔型画像形成装置において、前記第1のゲート部の画
    像形成用ゲートに現像剤の通過を許可する電圧が印加さ
    れたとき前記対向電極に与えられる電圧は、現像剤を対
    向電極方向に向かわせる電界が経時的に強くなる電圧で
    あることを特徴とする飛翔型画像形成装置。
  37. 【請求項37】 請求項1ないし36いずれか1記載の
    飛翔型画像形成装置において、前記現像剤担持体は、少
    なくとも前記第2のゲート部の採取用ゲートが存在する
    領域の対向領域において、前記第2のゲート部に対して
    平行に現像剤を搬送するように構成されることを特徴と
    する飛翔型画像形成装置。
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