JP2000006323A - 食品包装用フィルム - Google Patents
食品包装用フィルムInfo
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- JP2000006323A JP2000006323A JP10192302A JP19230298A JP2000006323A JP 2000006323 A JP2000006323 A JP 2000006323A JP 10192302 A JP10192302 A JP 10192302A JP 19230298 A JP19230298 A JP 19230298A JP 2000006323 A JP2000006323 A JP 2000006323A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 食品保護性、防曇性の両立を確保しつつ、環
境保全への寄与をはかる。 【構成】 少なくとも、非塩ビ系樹脂材料からなる一対
のベース層12間に、非塩ビ系の低通気性樹脂材料からな
る低通気性バリア層14を設けてベースフィルム16とし、
このベースフィルムの一方の面に、防曇層、たとえば非
イオン性界面活性剤を混練してなるポリオレフィン層18
を設けている。
境保全への寄与をはかる。 【構成】 少なくとも、非塩ビ系樹脂材料からなる一対
のベース層12間に、非塩ビ系の低通気性樹脂材料からな
る低通気性バリア層14を設けてベースフィルム16とし、
このベースフィルムの一方の面に、防曇層、たとえば非
イオン性界面活性剤を混練してなるポリオレフィン層18
を設けている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、食品等の包装に
用いられる食品包装用フィルム、特に、食品等を封入す
る袋体に利用される食品包装用フィルムに関する。
用いられる食品包装用フィルム、特に、食品等を封入す
る袋体に利用される食品包装用フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、ソーセージ、ちくわ、漬物等
の各種加工製品は、通常、袋詰めにより商品化されて、
店頭等において販売される。そして、この各種加工製品
の詰められる袋体は、通常、ポリプロピレン・ポリエチ
レン樹脂等の樹脂材料からなる食品包装用フィルムによ
って製袋されている。
の各種加工製品は、通常、袋詰めにより商品化されて、
店頭等において販売される。そして、この各種加工製品
の詰められる袋体は、通常、ポリプロピレン・ポリエチ
レン樹脂等の樹脂材料からなる食品包装用フィルムによ
って製袋されている。
【0003】ここで、食品包装用フィルムとして利用さ
れるポリプロピレン・ポリエチレンフィルム等は、一般
に、通気性を持つ構造となっている。つまり、ポリプロ
ピレン・ポリエチレンフィルム等を食品包装用フィルム
として単純に使用した場合においては、これによりなる
袋体が通気性を持つことになるため、袋体の開口を密閉
しても、外気に対する袋体内の食品の隔離が十分でなく
なる。つまり、ポリエチレンフィルム等の持つ通気性の
もとで袋体内に混入した空気(酸素)等と食品との接触
に起因する酸化等の変質が、食品に生じる虞れがあるた
め、食品保護の観点から、ポリプロピレン・ポリエチレ
ンフィルム等の使用は好ましくない。
れるポリプロピレン・ポリエチレンフィルム等は、一般
に、通気性を持つ構造となっている。つまり、ポリプロ
ピレン・ポリエチレンフィルム等を食品包装用フィルム
として単純に使用した場合においては、これによりなる
袋体が通気性を持つことになるため、袋体の開口を密閉
しても、外気に対する袋体内の食品の隔離が十分でなく
なる。つまり、ポリエチレンフィルム等の持つ通気性の
もとで袋体内に混入した空気(酸素)等と食品との接触
に起因する酸化等の変質が、食品に生じる虞れがあるた
め、食品保護の観点から、ポリプロピレン・ポリエチレ
ンフィルム等の使用は好ましくない。
【0004】そこで、ポリプロピレン・ポリアミド(ナ
イロン)フィルム等をベースフィルムとし、このベース
フィルムの一方の面に、低通気性の塩ビ系樹脂材料、た
とえばポリ塩化ビニリデン等の層を塗布等により設け、
これを低通気性のバリア層とすることで、通気性の抑制
された食品包装用フィルムを得ることが一般的に行われ
ている。
イロン)フィルム等をベースフィルムとし、このベース
フィルムの一方の面に、低通気性の塩ビ系樹脂材料、た
とえばポリ塩化ビニリデン等の層を塗布等により設け、
これを低通気性のバリア層とすることで、通気性の抑制
された食品包装用フィルムを得ることが一般的に行われ
ている。
【0005】このバリア層を有する食品包装用フィルム
によれば、袋体を通じた外気の混入が確実に抑制できる
ため、食品の保護性が向上する。
によれば、袋体を通じた外気の混入が確実に抑制できる
ため、食品の保護性が向上する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、ごみ
の焼却の際に生じるダイオキシンが大きな社会問題とな
っており、食品包装用フィルムに使用する塩ビ系樹脂材
料も、その原因の一つとしてあげられている。そのた
め、食品包装用フィルムからの塩ビ系樹脂材料の削除
が、近年の課題となっている。
の焼却の際に生じるダイオキシンが大きな社会問題とな
っており、食品包装用フィルムに使用する塩ビ系樹脂材
料も、その原因の一つとしてあげられている。そのた
め、食品包装用フィルムからの塩ビ系樹脂材料の削除
が、近年の課題となっている。
【0007】また、ポリエチレンフィルム等は、水にな
じみ難い疎水性であるため、含水性食品を包装した場合
においては、食品中に含まれる水分、あるいは食品の表
面に付着した水分等の水滴化によって、包装用フィルム
の内面、つまりは袋体の内面の曇りが生じる。この袋体
内面の曇りは、外観上における袋体の透明感を低下させ
るため、商品価値の低下が避けられない。
じみ難い疎水性であるため、含水性食品を包装した場合
においては、食品中に含まれる水分、あるいは食品の表
面に付着した水分等の水滴化によって、包装用フィルム
の内面、つまりは袋体の内面の曇りが生じる。この袋体
内面の曇りは、外観上における袋体の透明感を低下させ
るため、商品価値の低下が避けられない。
【0008】この袋体内面の曇りは、食品包装用フィル
ムの通気性を得ることである程度は解消できる。しか
し、食品包装用フィルムに通気性を得ることは、上述し
たように食品保護の点から好ましくないため、食品保護
性と、袋体内面の曇りを防止する、いわゆる防曇性との
両立は容易でない。
ムの通気性を得ることである程度は解消できる。しか
し、食品包装用フィルムに通気性を得ることは、上述し
たように食品保護の点から好ましくないため、食品保護
性と、袋体内面の曇りを防止する、いわゆる防曇性との
両立は容易でない。
【0009】この発明は、食品保護性、防曇性の両立を
確保しつつ、環境保全に寄与可能な食品包装用フィルム
の提供を目的としている。
確保しつつ、環境保全に寄与可能な食品包装用フィルム
の提供を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この発明によれば、少なくとも、非塩ビ系の同一
種、あるいは異種の樹脂材料からなる一対のベース層の
間に、非塩ビ系の低通気性樹脂材料からなる低通気性バ
リア層を設けて積層のベースフィルムとし、このベース
フィルムの一方の面に、所定の防曇層、たとえば非イオ
ン性界面活性剤を混練してなるポリオレフィン層を設け
ている。
に、この発明によれば、少なくとも、非塩ビ系の同一
種、あるいは異種の樹脂材料からなる一対のベース層の
間に、非塩ビ系の低通気性樹脂材料からなる低通気性バ
リア層を設けて積層のベースフィルムとし、このベース
フィルムの一方の面に、所定の防曇層、たとえば非イオ
ン性界面活性剤を混練してなるポリオレフィン層を設け
ている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態について詳細に説明する。
明の実施の形態について詳細に説明する。
【0012】図1に示すように、この発明に係る食品包
装用フィルム10は、一対の非塩ビ系ベース層12の間に非
塩ビ系の低通気性バリア層14を設けてなる積層のベース
フィルム16の一方の面に、所定の防曇層18を設けた多層
の積層フィルムとして形成されている。
装用フィルム10は、一対の非塩ビ系ベース層12の間に非
塩ビ系の低通気性バリア層14を設けてなる積層のベース
フィルム16の一方の面に、所定の防曇層18を設けた多層
の積層フィルムとして形成されている。
【0013】非塩ビ系のベース層12をなす樹脂材料とし
て、たとえば、二軸延伸ポリプロピレン、ポリアミド
(ナイロン)、あるいはポリエチレンテレフタレート等
が例示でき、同一種、あるいは異種の樹脂材料を用い
て、一対のベース層は構成される。そして、これら同一
種、あるいは異種の樹脂材料からなる少なくとも一対の
ベース層12の間に、非塩ビ系の低通気性樹脂材料からな
る低通気性バリア層が設けられている。
て、たとえば、二軸延伸ポリプロピレン、ポリアミド
(ナイロン)、あるいはポリエチレンテレフタレート等
が例示でき、同一種、あるいは異種の樹脂材料を用い
て、一対のベース層は構成される。そして、これら同一
種、あるいは異種の樹脂材料からなる少なくとも一対の
ベース層12の間に、非塩ビ系の低通気性樹脂材料からな
る低通気性バリア層が設けられている。
【0014】非塩ビ系の低通気性樹脂材料として、たと
えば、ポリビニルアルコール等が例示できる。しかし、
低通気性バリア層は、非塩ビ系の低通気性樹脂材料から
形成すれば足りるため、これに限定されず、他の非塩ビ
系の低通気性樹脂材料から、低通気性バリア層を形成し
てもよいことはいうまでもない。
えば、ポリビニルアルコール等が例示できる。しかし、
低通気性バリア層は、非塩ビ系の低通気性樹脂材料から
形成すれば足りるため、これに限定されず、他の非塩ビ
系の低通気性樹脂材料から、低通気性バリア層を形成し
てもよいことはいうまでもない。
【0015】なお、この一対の非塩ビ系ベース層12の間
に低通気性バリア層14を設けたベースフィルム16は、食
品包装用であれば、通常、10〜100μ程度の厚みに延伸
成形される。
に低通気性バリア層14を設けたベースフィルム16は、食
品包装用であれば、通常、10〜100μ程度の厚みに延伸
成形される。
【0016】そして、この発明においては、この積層の
ベースフィルム16のうち、食品側に位置する一方の面、
つまり袋体であればその内面に位置する面に、所定の防
曇層18、たとえば、非イオン性界面活性剤を混練してな
るポリオレフィン層を設けている。この防曇性を持つポ
リオレフィン層(防曇層)18は、特公昭60−034460号公
報に開示されており、このポリオレフィン層自体の構成
はこの発明の趣旨でないため、ここでは詳細に説明しな
いが、ポリオレフィン層をなすポリオレフィン樹脂とし
て、たとえば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレ
ン、高密度ポリエチレン、あるいはポリプロピレン等が
利用でき、これに混練する非イオン性界面活性剤とし
て、たとえば、脂肪酸エステル、あるいはエーテル等が
例示できる。
ベースフィルム16のうち、食品側に位置する一方の面、
つまり袋体であればその内面に位置する面に、所定の防
曇層18、たとえば、非イオン性界面活性剤を混練してな
るポリオレフィン層を設けている。この防曇性を持つポ
リオレフィン層(防曇層)18は、特公昭60−034460号公
報に開示されており、このポリオレフィン層自体の構成
はこの発明の趣旨でないため、ここでは詳細に説明しな
いが、ポリオレフィン層をなすポリオレフィン樹脂とし
て、たとえば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレ
ン、高密度ポリエチレン、あるいはポリプロピレン等が
利用でき、これに混練する非イオン性界面活性剤とし
て、たとえば、脂肪酸エステル、あるいはエーテル等が
例示できる。
【0017】上記構成の食品包装用フィルム10は、たと
えば以下の工程によって成形できる。
えば以下の工程によって成形できる。
【0018】図2に示すように、たとえば、ベースフィ
ルムのベース層12をなす同一種、あるいは異種の非塩ビ
系樹脂材料と、低通気性バリア層14をなす樹脂材料と
が、たとえば、少なくとも3基の押出機から、合流ブロ
ック20の個別の流路22,23,24等にそれぞれ共押出しさ
れ、各層の樹脂の混入を伴わない流下後における圧延、
または二軸延伸のもとでの三層以上の共押出し成形によ
り、少なくとも一対のベース層間に低通気性バリア層の
設けられた積層のベースフィルム16がフィルム成形され
る(図1参照)。
ルムのベース層12をなす同一種、あるいは異種の非塩ビ
系樹脂材料と、低通気性バリア層14をなす樹脂材料と
が、たとえば、少なくとも3基の押出機から、合流ブロ
ック20の個別の流路22,23,24等にそれぞれ共押出しさ
れ、各層の樹脂の混入を伴わない流下後における圧延、
または二軸延伸のもとでの三層以上の共押出し成形によ
り、少なくとも一対のベース層間に低通気性バリア層の
設けられた積層のベースフィルム16がフィルム成形され
る(図1参照)。
【0019】そして、フィルム成形されたベースフィル
ム16の対応面に所定の印刷加工を施した後、図2に示す
ように、非イオン性界面活性剤の混練されたポリオレフ
ィンフィルム18をベースフィルムにラミネート(貼り合
せ)することによって、ベースフィルムの一方の面にポ
リオレフィン層(防曇層)の設けられた食品包装用フィ
ルム10が形成される(図1参照)。
ム16の対応面に所定の印刷加工を施した後、図2に示す
ように、非イオン性界面活性剤の混練されたポリオレフ
ィンフィルム18をベースフィルムにラミネート(貼り合
せ)することによって、ベースフィルムの一方の面にポ
リオレフィン層(防曇層)の設けられた食品包装用フィ
ルム10が形成される(図1参照)。
【0020】なお、この食品包装用フィルム10から袋体
を形成する際においては、ポリオレフィンフィルム(ポ
リオレフィン層)18が食品側、つまり袋体の内面に配置
される。
を形成する際においては、ポリオレフィンフィルム(ポ
リオレフィン層)18が食品側、つまり袋体の内面に配置
される。
【0021】このようにして得られた食品包装用フィル
ム10からなる袋体においては、ベースフィルム16に設け
た低通気性バリア層14により、その通気性が抑えられる
ため、外気と袋体内の食品との十分な隔離のもとで、空
気(酸素)との接触に起因する酸化等の変質が防止でき
る。従って、食品包装用フィルム10、もしくは袋体にお
ける、食品保護効果が十分に確保できる。
ム10からなる袋体においては、ベースフィルム16に設け
た低通気性バリア層14により、その通気性が抑えられる
ため、外気と袋体内の食品との十分な隔離のもとで、空
気(酸素)との接触に起因する酸化等の変質が防止でき
る。従って、食品包装用フィルム10、もしくは袋体にお
ける、食品保護効果が十分に確保できる。
【0022】そして、食品包装用フィルム10からなる袋
体の内面に、非イオン性界面活性剤の混練されたポリオ
レフィン層18が防曇層として設けられているため、袋体
内面における水滴化阻止のもとで、袋体内面の曇りが確
実に防止できる。つまり、食品包装用フィルム10、ある
いは袋体での防曇性が十分に確保でき、商品価値が向上
する。
体の内面に、非イオン性界面活性剤の混練されたポリオ
レフィン層18が防曇層として設けられているため、袋体
内面における水滴化阻止のもとで、袋体内面の曇りが確
実に防止できる。つまり、食品包装用フィルム10、ある
いは袋体での防曇性が十分に確保でき、商品価値が向上
する。
【0023】更に、この発明においては、ベースフィル
ム16の一対のベース層12、および低通気性バリア層14の
いずれもが、非塩ビ系樹脂材料からなるため、焼却の際
等におけるダイオキシンの発生は確実に防止できる。従
って、食品保護効果、および防曇効果の両立化が可能と
なるばかりでなく、食品保護効果、および防曇効果の低
下を招くことなく環境保全に寄与可能な食品包装用フィ
ルムが、この発明によれば容易に提供できる。
ム16の一対のベース層12、および低通気性バリア層14の
いずれもが、非塩ビ系樹脂材料からなるため、焼却の際
等におけるダイオキシンの発生は確実に防止できる。従
って、食品保護効果、および防曇効果の両立化が可能と
なるばかりでなく、食品保護効果、および防曇効果の低
下を招くことなく環境保全に寄与可能な食品包装用フィ
ルムが、この発明によれば容易に提供できる。
【0024】なお、この実施の形態において例示した各
樹脂材料は、その実施のための一例にすぎないため、こ
れに限定するものではない。たとえば、非イオン性界面
活性剤の混練されたポリオレフィン層(ポリオレフィン
フィルム)18を防曇層として具体化しているが、防曇性
を有すれば足りるため、これに限定されず、他の樹脂層
を、防曇層としてベースフィルム16の一方の面に設けて
もよい。
樹脂材料は、その実施のための一例にすぎないため、こ
れに限定するものではない。たとえば、非イオン性界面
活性剤の混練されたポリオレフィン層(ポリオレフィン
フィルム)18を防曇層として具体化しているが、防曇性
を有すれば足りるため、これに限定されず、他の樹脂層
を、防曇層としてベースフィルム16の一方の面に設けて
もよい。
【0025】更に、この実施の形態においては、ベース
フィルム16を一対のベース層12間に低通気性バリア層14
を挟んだ積層フィルムとして具体化しているが、少なく
ともこの3層を含んでいれば、ベースフィルムにおける
バリア性、つまり食品包装用フィルム10における食品保
護性は確保できるため、これに限定されず、この3層を
含む3層以上の多層に、このベースフィルムを積層成形
してもよい。
フィルム16を一対のベース層12間に低通気性バリア層14
を挟んだ積層フィルムとして具体化しているが、少なく
ともこの3層を含んでいれば、ベースフィルムにおける
バリア性、つまり食品包装用フィルム10における食品保
護性は確保できるため、これに限定されず、この3層を
含む3層以上の多層に、このベースフィルムを積層成形
してもよい。
【0026】また、この発明の実施の形態においては、
袋体となる食品包装用フィルム10として具体化している
が、これに限定されず、たとえば、食品の載置されたト
レー等を覆うラップフィルム等に、この発明の食品包装
用フィルムを応用してもよい。
袋体となる食品包装用フィルム10として具体化している
が、これに限定されず、たとえば、食品の載置されたト
レー等を覆うラップフィルム等に、この発明の食品包装
用フィルムを応用してもよい。
【0027】上述した発明の実施の形態は、この発明を
説明するためのものであり、この発明を何等限定するも
のでなく、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施さ
れたものも全てこの発明に包含されることはいうまでも
ない。
説明するためのものであり、この発明を何等限定するも
のでなく、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施さ
れたものも全てこの発明に包含されることはいうまでも
ない。
【0028】
【発明の効果】上記のように、この発明に係る食品包装
用フィルムによれば、ベースフィルムに設けた低通気性
バリア層により、その通気性が抑えられるため、食品保
護効果が十分に確保できる。また、非イオン性界面活性
剤の混練されたポリオレフィン層等を、所定の防曇層と
してベースフィルムの対応面に設けているため、食品側
の面での曇りが確実に防止できる。
用フィルムによれば、ベースフィルムに設けた低通気性
バリア層により、その通気性が抑えられるため、食品保
護効果が十分に確保できる。また、非イオン性界面活性
剤の混練されたポリオレフィン層等を、所定の防曇層と
してベースフィルムの対応面に設けているため、食品側
の面での曇りが確実に防止できる。
【0029】従って、食品保護効果と防曇効果との両立
化が可能となる。
化が可能となる。
【0030】そして、ベースフィルムの一対のベース
層、および低通気性バリア層のいずれもが、非塩ビ系樹
脂材料からなるため、焼却の際等におけるダイオキシン
の発生は確実に防止できる。従って、食品保護効果、お
よび防曇効果の両立化が可能となるばかりでなく、食品
保護効果、および防曇効果の低下を招くことなく環境保
全に寄与可能な食品包装用フィルムが、この発明によれ
ば容易に提供できる。
層、および低通気性バリア層のいずれもが、非塩ビ系樹
脂材料からなるため、焼却の際等におけるダイオキシン
の発生は確実に防止できる。従って、食品保護効果、お
よび防曇効果の両立化が可能となるばかりでなく、食品
保護効果、および防曇効果の低下を招くことなく環境保
全に寄与可能な食品包装用フィルムが、この発明によれ
ば容易に提供できる。
【図1】この発明に係る食品包装用フィルムの模式断面
図である。
図である。
【図2】食品包装用フィルムの製造工程の一例を示す模
式図である。
式図である。
10 食品包装用フィルム 12 非塩ビ系ベース層 14 非塩ビ系低通気性バリア層 16 ベースフィルム 18 ポリオレフィン層(ポリオレフィンフィルム、防曇
層)
層)
Claims (4)
- 【請求項1】 少なくとも、非塩ビ系の同一種、あるい
は異種の樹脂材料からなる一対のベース層の間に、非塩
ビ系の低通気性樹脂材料からなる低通気性バリア層を設
けて積層のベースフィルムとし、このベースフィルムの
一方の面に、所定の防曇層を設けた食品包装用フィル
ム。 - 【請求項2】 少なくとも、非塩ビ系の同一種、あるい
は異種の樹脂材料からなる一対のベース層の間に、非塩
ビ系の低通気性樹脂材料からなる低通気性バリア層を設
けて積層のベースフィルムとし、このベースフィルムの
一方の面に、非イオン性界面活性剤を混練してなるポリ
オレフィン層を設けた食品包装用フィルム。 - 【請求項3】 少なくとも、非塩ビ系の同一種、あるい
は異種の樹脂材料からなる一対のベース層の間に、非塩
ビ系の低通気性樹脂材料からなる低通気性バリア層を、
一対のベース層との共押出し成形のもとで積層成形し
て、低通気性の多層のベースフィルムを形成するととも
に、 所定の防曇性フィルムを、防曇層としてベースフィルム
の一方の面に一体にラミネートした食品包装用フィル
ム。 - 【請求項4】 少なくとも、非塩ビ系の同一種、あるい
は異種の樹脂材料からなる一対のベース層の間に、非塩
ビ系の低通気性樹脂材料からなる低通気性バリア層を、
一対のベース層との共押出し成形のもとで積層成形し
て、低通気性の多層のベースフィルムを形成するととも
に、 非イオン性界面活性剤の混練されたポリオレフィン樹脂
からなるポリオレフィンフィルムを、防曇層としてベー
スフィルムの一方の面に一体にラミネートした食品包装
用フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10192302A JP2000006323A (ja) | 1998-06-24 | 1998-06-24 | 食品包装用フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10192302A JP2000006323A (ja) | 1998-06-24 | 1998-06-24 | 食品包装用フィルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000006323A true JP2000006323A (ja) | 2000-01-11 |
Family
ID=16289024
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10192302A Pending JP2000006323A (ja) | 1998-06-24 | 1998-06-24 | 食品包装用フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000006323A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5030318B1 (ja) * | 2011-12-09 | 2012-09-19 | 竹本油脂株式会社 | 積層フィルム |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6034460B2 (ja) * | 1978-06-05 | 1985-08-08 | 大日本印刷株式会社 | 食品包装用防曇性フィルム |
JPH05124146A (ja) * | 1991-11-05 | 1993-05-21 | Showa Denko Kk | ガスバリアフイルム |
JPH0752334A (ja) * | 1993-08-19 | 1995-02-28 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 多層延伸フィルム |
-
1998
- 1998-06-24 JP JP10192302A patent/JP2000006323A/ja active Pending
Patent Citations (3)
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JP2013139134A (ja) * | 2011-12-09 | 2013-07-18 | Takemoto Oil & Fat Co Ltd | 積層フィルム |
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